JPH08332466A - 液体充填用容器内部の洗浄方法 - Google Patents

液体充填用容器内部の洗浄方法

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JPH08332466A
JPH08332466A JP14043095A JP14043095A JPH08332466A JP H08332466 A JPH08332466 A JP H08332466A JP 14043095 A JP14043095 A JP 14043095A JP 14043095 A JP14043095 A JP 14043095A JP H08332466 A JPH08332466 A JP H08332466A
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JP
Japan
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liquid
container
vessel
cleaning
rollers
Prior art date
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Pending
Application number
JP14043095A
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English (en)
Inventor
Hidemitsu Shimizu
英満 清水
Toshimasa Nakai
敏雅 中井
Kazuhide Tanaka
一秀 田中
Masao Morikawa
正男 森川
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 容器内に50〜60容量%の洗浄液を充填し
た後、該容器を20〜80rpmの速度で20分間以上
回転させ、次いで容器中より洗浄液を排出することを特
徴とする液体電子工業用薬品等の充填用容器の洗浄方
法。 【効果】 容器に高純度硫酸等電子工業薬品を充填し、
トラック等で1000kmを越える長距離を搬送した後
も、容器内壁に付着する固体不純物に起因する平均粒子
径が0.2μm以上の固体粒子の混入による汚染を、約
400個/ml以下に抑制することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体充填用容器内部の洗
浄方法に係わり、更に詳細には、容器中に液体を充填し
この容器をトラック等の搬送手段で長時間搬送後も、容
器内の液体が容器内壁に付着する固体粒子により汚染さ
れることの少ない液体充填用容器内部の洗浄方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造などに使用されるいわゆる電
子工業薬品には、硫酸、過酸化水素水を始めとする液体
状のものがある。これら液体状の薬品に要求される品質
のひとつとして、不純物として含まれる粒子の濃度が低
いことが要求される。この要求は、近年の集積回路の高
性能化などにより一層高度なものとなりつつあり、たと
えば粒径0.2μm以上を有する固体粒子の濃度が40
0個/ml程度であるといった水準が要求されている。
かかる要求を満たすため、薬品を精密濾過することによ
り、薬品中の粒子を除去する方法がとられている。粒子
が高度に除去された薬品は容器に充填され、トラックな
どの輸送手段により薬品の使用地点まで輸送されるが、
この輸送中に薬品中の粒子濃度が増加するという問題が
ある。このため、薬品充填前に容器内部を予め不純物粒
子を実質的に含有しない純水等を高圧噴射して洗浄する
方法が実施されているが満足し得る結果が得られていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況下に鑑み、
本発明者等は容器内に充填した液体の容器内壁に付着し
た不純物に起因する固体粒子汚染を減少せしめることを
目的とし鋭意検討した結果、液体充填用容器を特定方法
により予め洗浄する場合には、該容器に液体を充填し搬
送した後も、極めて液体中の固体粒子濃度の増加が少な
いことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、液
体充填用容器内部に、30〜90容量%の洗浄液を充填
した後、該容器を20〜80rpmの速度で20分間以
上回転させ、次いで容器中より洗浄液を排出することを
特徴とする液体充填用容器内部の洗浄方法を提供するに
ある。
【0005】以下、本発明方法をさらに詳細に説明す
る。本発明が対象とする容器に充填する液体とは、特に
制限されないが、通常純度約85%以上、好ましくは約
90%以上の高純度を有する硫酸溶液、或いは過酸化水
素溶液等の半導体製造に使用されるいわゆる電子工業薬
品であり、該溶液中に含有される0.2μm以上の粒径
を有する固体粒子濃度が10個/ml以下の溶液であ
る。
【0006】また、液体充填用容器とは、通常電子工業
用薬品製造メーカ、或いは中間取扱業者よりこれら薬品
を使用するユーザに搬送するのみの、いわゆるワンウェ
イ容器が主体であり、ポリエチレン等の合成樹脂製、ス
テンレススチール等の金属製等が挙げられるが、通常容
器コストの点から合成樹脂製が多用される。容器の形状
及び容量にも特に制限はないが、通常ドラム缶状の約1
00〜約200リットル/個の円筒型容器が使用され
る。これら容器内壁には容器素材にもよるが、素材構成
物質や加工屑に起因する固体微粒子や大気中の塵埃が付
着していると考えられる。
【0007】本発明の実施に際して、容器の洗浄は、容
器内部に30〜90容量%の洗浄液を充填した後、該容
器を20〜80rpmの速度で20分間以上回転させる
ことを必須とする。洗浄液としては洗浄後の容器に製品
である液体を充填し搬送した後に於いて、該液体中の粒
子径0.2μm以上の固体粒子が400個/ml以下に
するものであればよく、例えば純水や超純水、或いは容
器に充填するのと同種の液体であってもよい。また洗浄
処理を複数回実施する場合には最初の洗浄液は純度が低
いものでもよく、例えば既に洗浄に使用した洗浄液を用
い、仕上げに高純度の純水や超純水、さらには洗浄後容
器に充填し搬送される液体を用いて濯ぎ洗浄した後、こ
の洗浄液を排出する方法を採用してもよい。また、純
水、超純水で容器内部を洗浄した場合には、該洗浄後に
容器に充填し搬送される液体で濯ぎ洗いすることが好ま
しい。
【0008】洗浄時容器に充填する洗浄液量は容器内容
量に対し30〜90容量%、好ましくは50〜60容量
%であることを必須とする。洗浄液量が上記範囲外だと
洗浄効果が低く、効率的洗浄が困難となる。洗浄液を充
填した容器は次いで約20〜80rpm、好ましくは約
40〜約80rpmの速度で約20分間以上、通常約3
0分〜約200分間回転させる。回転数が上記範囲外だ
と洗浄効率が低く、また洗浄時間が上記範囲よりも短い
場合には十分な洗浄効果が望めず、他方これ以上長い場
合には時間に見合った洗浄効果の発現は見られず、経済
的でない。
【0009】洗浄に際し容器の回転は、洗浄液が容器の
回転運動により容器本体の内壁面に広い範囲で強く押し
つけられながら運動するようにすることが好ましく、こ
のような条件を付与するには容器形状により若干の差異
はあるものの、例えば容器がドラム缶形状の場合には、
図1に示す回転装置を用い実施することができる。図1
に於いて、1は液体充填用容器、2、3はローラ、4は
架台、5はモータ、6はベルト、7〜10は受金を示
す。該装置の使用に於いて、架台4上にはローラ2、3
間に液体充填用容器1が載置し得る如く、互いに並行に
ローラ2、3が配置されており、ローラ端部はローラが
回動自在にボールベアリングが内包された受金7、8、
9、10(図示せず)により軸承されている。更にこの
ローラ2、3の他端は受金9、10より更に延設され、
その最端部はベルト6によりモータ5と繋合されてい
る。実施に際しては洗浄液を充填した容器1をローラ
2、3上に載置し、モータ5の回転数を調整することに
より、その回転をローラに伝達し、ローラ上に載置され
た容器1を所望速度で回転させる。
【0010】ローラ2、3はそのローラ間に載置する液
体充填用容器の重量等を勘案し、通常その材料としては
鋼材が使用されるが、その表面は滑り防止、更には該容
器表面の汚染防止の目的より合成樹脂、天然ゴム、或い
は布等を完全に、或いは部分的に被覆し使用することが
推奨される。更に洗浄効果を上げる目的より、ローラの
径を部分的に変える、或いは滑り防止材の被覆厚さを部
分的に変えることによりロール2、3上の容器の回転に
偏芯が生起するようにしてもよい。
【0011】また、より高い洗浄効果を得る目的より、
図2に示すように図1の架台4の下部に空気バネ11及
び振動モータ12を配設することにより、液体充填用容
器1の回転と同時に振動モータ12をも稼働させ、容器
の洗浄を実施することも可能である。この場合、振動条
件としては特に制限されないが、振動振幅が約0.1m
m〜50mm、振幅数約0.1〜500Hzの範囲で実
施すればよい。
【0012】
【発明の効果】以上詳述した本発明方法により洗浄した
容器を用いて電子工業用薬品等の高純度の液体を搬送す
る場合には、その搬送後(例えば東京→大阪間)の充填
溶液中の固体不純物の粒子濃度の増加は、粒子径約0.
2μm以上のもので通常約400個/ml以下、好まし
くは約300個/ml以下の極めて低い水準に制御する
ことを可能とするもので、その工業的価値は頗る大であ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により更に詳細に
説明する。尚、本発明に於いて溶液中の固体粒子個数は
株式会社コーワ製のパーティクルカウンターを用いて測
定した。
【0014】実施例1 直径590mm,長さ900mm、内容積200リット
ルのポリエチレン製ドラム缶に、超純水精製装置(日本
碍子社製)で得た超純水(粒子径0.2μm以上の固体
粒子個数10個/ml)120リットルを充填した。次
いでこのドラム缶を図1に示す構造の回転装置(ローラ
直径55mm,ローラ長さ950mm,ローラ軸間隔5
00mm)のローラ2、3間に載置し、モータを稼働し
容器を40rpmの速度で90分間回転洗浄した。その
後容器内の液を廃棄し、超純水20リットルで容器内を
1回濯ぎ洗いして洗浄液を廃棄した。このようにして洗
浄した後のドラム缶に96%硫酸(粒子径0.2μm以
上の固体粒子個数4個/ml)200リットルを充填
し、これをトラックの荷台に積載し、新居浜から千葉迄
の公道を往復(約1800km)走行した。走行後のド
ラム缶内の硫酸中に存在する粒子径0.2μm以上の固
体粒子を測定した所、300個/mlであった。
【0015】比較例1 実施例1で使用したのと同一形状のドラム缶を、実施例
で用いたのと同じ製法で得た超純粋を用い、ドラム管の
液供給口を下に向け、該液供給口よりノズルを挿入し、
吐出圧12kg/cm2 (ノズル先端部)・吐出量40
リットル/分の高圧洗浄液によりドラム缶内壁を10分
間洗浄した後5分間休憩するパターンで計30分間、可
能な限り丁寧に均一に洗浄した。その後実施例1と同様
に超純水20リットルで容器内を1回濯ぎ洗いして洗浄
液を廃棄し、この容器に実施例1と同じ硫酸を同じ量充
填し、これをトラックの荷台に積載し、新居浜から千葉
迄の公道を往復(約1800km)走行した。走行後の
ドラム缶内の硫酸中に存在する粒子径0.2μm以上の
固体粒子を測定した所、750個/mlであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体充填用容器内部の洗浄に用いる回転装置の
概略図である。
【図2】液体充填用容器内部の洗浄に用いる振動装置付
き回転装置の概略図である。
【符号の説明】
1は液体充填用容器、2、3はローラ、4は架台、5は
モータ、6はベルト、7〜10は受金、11は空気バ
ネ、12は振動モータを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 正男 千葉県市原市姉崎海岸5番1号 住友化学 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体充填用容器内部に、30〜90容量
    %の洗浄液を充填した後、該容器を20〜80rpmの
    速度で20分間以上回転させ、次いで容器中より洗浄液
    を排出することを特徴とする液体充填用容器内部の洗浄
    方法。
  2. 【請求項2】 容器が液体電子工業用薬品の充填用容器
    であることを特徴とする請求項1記載の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 容器が円筒形状である請求項1記載の洗
    浄方法。
JP14043095A 1995-06-07 1995-06-07 液体充填用容器内部の洗浄方法 Pending JPH08332466A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012417A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Mitsubishi Materials Techno Corp 洗浄装置及び洗浄方法
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