JPH08332398A - 穀物の磨ぎ洗い機 - Google Patents

穀物の磨ぎ洗い機

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Publication number
JPH08332398A
JPH08332398A JP16704095A JP16704095A JPH08332398A JP H08332398 A JPH08332398 A JP H08332398A JP 16704095 A JP16704095 A JP 16704095A JP 16704095 A JP16704095 A JP 16704095A JP H08332398 A JPH08332398 A JP H08332398A
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JP
Japan
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container
grain
stirring
motion
power source
Prior art date
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Application number
JP16704095A
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English (en)
Inventor
Teizo Sato
貞三 佐藤
Shiyouko Satou
装子 佐藤
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SATO SHIYOUKO
Original Assignee
SATO SHIYOUKO
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】従来の人の手による穀物の磨ぎ洗いの代りに、
電力による駆動力を振動運動、低速回転運動、相対移動
運動等に変換して容器内の穀物に加え、穀物の相互接触
擦合せ作用により穀物表面の糠等の除去を行う。 【構成】米等の穀物2と水3とを入れる容器1と、その
容器を収納或は該容器に接続して配置される収納体4
と、その容器の回転運動若しくは振動運動、或は容器内
に設けられ且つ先端部の形状が穀物への当接時に穀物を
破損しないような丸い曲率を有する穀物粒子間の摺擦作
用誘起用撹拌体21の撹拌運動を起こさせ、且つ収納体
に配設される動力源の回転運動を減速させて、容器の回
転運動若しくは振動運動、或はその容器内に設けられる
撹拌体の撹拌運動を所望の運動速度にするために容器側
に設けられる減速等の速度制御機構とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は穀物の磨ぎ洗い機に関す
るものである。更に詳説すると、一般家庭や食堂等にお
ける炊飯の際の洗米や洗麦時、また製菓業における餅
米、小豆、粟、稗等の穀物の磨ぎ洗い時、或るいは餅搗
きにおける洗米時等に、手を水で濡らすことなく、穀物
を磨ぎ洗いができる手軽で簡便な穀物の磨ぎ洗い機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の穀物の磨ぎ洗い、特に頻度の多い
米の磨ぎ洗いは次のように行っている。即ち、容器に入
れた米に水を注ぎ入れ、次にその容器の中に手を直接入
れて、手による押し擦り合わせを順次繰り返し、ある程
度糠等の付着物が米の表面から剥離すると、水を流し去
って、再び注水、手による撹拌、除水を何度も繰り返し
て、米の表面の糠等の付着物を剥離して除去している。
その際、水中に手を入れるため手にヒビ割れや垢切れ等
が生じるので、家事を行う女性には嫌な仕事であった。
最近ではこのような作業をしなくても済むように、加工
洗浄済み米が販売されている。また、外国産米の輸入が
多くなり、そのような米の種類によっては米の磨ぎ洗い
時に米が割れたり、人によっては嫌いな独特の匂いが米
から発生するので、米の磨ぎ洗いますます嫌がるという
ことも起こっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
従来の問題に鑑みてなされたものであり、従来の米等の
穀物の磨ぎ洗いは冷たい水に手を直接浸すので、手のヒ
ビ割れや垢切れの原因となり、家事仕事を行う人の嫌な
仕事であり、また、何度も同じ動作を繰り返す必要があ
るので、子供、老人、病人等には不向きな仕事である。
更に外国産の細長い形のインディカ米は磨ぎ洗いの際、
米の粒子が割れやすく、また、その際、人によては非常
に嫌な匂いを発生する等の問題があった。本発明はこの
ような従来の米の磨ぎ洗い時の問題を完全に解決できる
手段を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の穀物の磨ぎ洗い
機の実施例(例えば図1、図2)においては、米等の穀物
と水とを入れる容器と、その容器を収納する収納体と、
収納体に配設され且つ容器と収納体との間に相対的運動
を起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表面間に該穀物
粒子が破損しない程度の相互接触擦合せ作用を起こさせ
る運動動力源と、前記容器と前記収納体との間の運動を
物理的に吸収或は抑制するための弾性体或は緩衝体とか
ら構成されている。
【0005】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図3、図4)においては、米等の穀物と水とを入
れる容器と、その容器に接続して配置される収納体と、
その収納体に装着され且つ回転先端部の形状が前記穀物
への当接時に該穀物を破損しないような丸い曲率を有す
る穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体と、前記容器内に
配設される前記撹拌体に穀物粒子間の摺擦作用誘起用の
撹拌運動を起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表面間
に該穀物粒子が破損しない程度の相互接触擦合せ作用を
起こさせ且つ前記収納体内に設けられる運動動力源とか
ら構成されている。
【0006】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図5、図6)においては、米等の穀物と水とを
入れる容器と、その容器に着脱自在に接続して配置され
る収納体と、その収納体に装着され且つ回転先端部の形
状が前記穀物への当接時に該穀物を破損しないような丸
い曲率を有する穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体と、
前記容器内に配設される前記撹拌体に穀物粒子間の摺擦
作用誘起用の撹拌運動を起こさせて、前記容器内の穀物
粒子の表面間に該穀物粒子が破損しない程度の相互接触
擦合せ作用を起こさせ且つ前記接続収納体内に設けられ
る運動動力源とから構成されている。
【0007】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図9、図19)においては、米等の穀物と水とを
入れ且つ底面が水平より傾斜した容器と、その容器内に
配設され且つ先端部の形状が前記穀物への当接時に該穀
物を破損しないような丸い曲率を有する穀物粒子間の摺
擦作用誘起用撹拌体と、その撹拌体に連結され且つ撹拌
体に穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさせ
て前記容器内の穀物粒子の表面間に該穀物粒子が破損し
ない程度の相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動力源
とから構成されている。
【0008】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図10)においては、米等の穀物と水とが入れ
られ且つ内壁面に螺旋状の突起が設けられると共に回転
中心近傍が上方に曲線を描いて突起する形状の底面を備
えた容器と、その容器を収納する収納体と、前記容器を
回転させて、前記容器内の穀物粒子の表面間に該穀物粒
子が破損しない程度の相互接触擦合せ作用を起こさせる
運動動力源とから構成されている。
【0009】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図12)においては、米等の穀物と水とが入れら
れる容器と、その容器の底面に回転自在に設けられ且つ
上方向に伸びる複数個の穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹
拌棒が設けられた回転円盤を有する撹拌体と、その撹拌
体を回転させて、前記容器内の穀物粒子の表面間にその
穀物粒子が破損しない程度の相互接触擦合せ作用を起こ
させる運動動力源とから構成されている。
【0010】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図3、図4、図16)においては、米等の穀物
と水とを入れる容器と、その容器に接続して配置される
収納体と、前記容器内に配設され且つ回転先端部の形状
が前記穀物への当接時に該穀物を破損しないような丸い
曲率を有する穀物粒子間の摺擦作用誘起用の複数個の撹
拌体と、その撹拌体に連結されると共に撹拌体に穀物粒
子間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさせて、前記容
器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさ
せ且つ前記収納体内に装着される運動動力源とから構成
されている。
【0011】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図17)においては、米等の穀物と水とを入れる
容器と、その容器内に配設される撹拌回転軸と、その回
転軸と略垂直方向にその回転軸に装着される羽支持軸
と、その羽支持軸に回転自在に装着される穀物粒子間の
摺擦作用誘起用撹拌羽と、前記撹拌回転軸に回転運動を
起こさせて、その回転軸の回転に伴う前記撹拌羽の回転
により前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ
作用を起こさせる運動動力源とから構成されている。
【0012】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図18)においては、米等の穀物と水とを入れ
る容器と、その容器内に配設される撹拌回転軸と、その
回転軸の方向に所定の間隔をもって且つ回転軸の周りに
所定の角度をもって配列されると共に回転先端部よりも
回転後端部に向かって上方に傾斜するよう装着された穀
物粒子間の摺擦作用誘起用の複数個の撹拌羽と、前記撹
拌回転軸に回転運動を起こさせて、該回転軸の回転に伴
う前記撹拌羽の移動により前記容器内の穀物粒子の表面
間に相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動力源とから
構成されている。
【0013】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更にまた他の
実施例(例えば図20)においては、米等の穀物と水とを
入れる容器と、その容器内に略水平方向に配設される撹
拌回転軸と、その回転軸に装着される回転体と、その回
転体に設けられた穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌突起
と、前記撹拌回転軸に回転運動を起こさせて、その回転
軸の回転に伴う前記撹拌突起の回転により前記容器内の
穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる運
動動力源とから構成されている。
【0014】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図21)においては、米等の穀物と水とを入れる
容器と、その容器内に配設される撹拌回転軸と、その回
転軸の方向に所定の間隔をもって且つ回転軸の周りに配
設されると共にその回転軸の回転に伴って前記穀物を上
方に持ち上げて穀物を該容器の中心部から容器の側壁に
沿って下方方向に対流させる穀物粒子間の摺擦作用誘起
用の螺旋状撹拌羽と、前記撹拌回転軸に回転運動を起こ
させて、その回転軸の回転に伴う前記撹拌羽の移動によ
り前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用
を起こさせる運動動力源とから構成されている。
【0015】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図22)においては、米等の穀物と水とを入れ
る容器と、その容器を収納する収納体と、その収納体に
配設され且つその容器とその収納体との間に相対的振動
運動を起こさせると共に容器に回転運動を起こさせて、
前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を
起こさせる運動動力源と、前記容器と前記収納体との間
の運動を物理的に吸収或は抑制するための弾性体或は緩
衝体とから構成されている。
【0016】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更にまた他の
実施例(例えば図12)においては、米等の穀物と水とを
入れる容器と、その容器を収納する収納体と、その収納
体に配設され且つ前記容器とその収納体との間に相対的
振動運動を起こさせると共に容器に回転運動を起こさせ
て、前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作
用を起こさせる運動動力源と、前記容器と前記収納体と
の間の相対的振動運動を物理的に吸収或は抑制するため
の弾性体或は緩衝体とから構成されている。
【0017】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図24、25、26、27、28、29、3
2、34)においては、米等の穀物と水とを入れる容器
と、その容器に接続して配設される収納体と、前記容器
内に配設される穀物粒子間の摺擦作用誘起用の回転撹拌
体と、その撹拌体に穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌
運動を起こさせると共に前記容器と前記収納体との間に
相対的振動運動を起こさせて、前記容器内の穀物粒子の
表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動力源
と、前記容器と前記収納体との間の相対的振動運動を物
理的に吸収或は抑制するための弾性体或は緩衝体とから
構成されている。
【0018】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図26、図27、図28)においては、米等の
穀物と水とを入れる容器と、その容器に接続して配設さ
れる収納体と、前記容器内に配設される穀物粒子間の摺
擦作用誘起用回転撹拌体と、その撹拌体に穀物粒子間の
摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさせる第1運動動力源
と、前記容器と前記収納体との間に相対的振動運動を起
こさせる第2運動動力源と、前記容器と前記収納体との
間の相対振動運動を物理的に吸収或は抑制するための弾
性体或は緩衝体とから構成されており、前記撹拌体の撹
拌運動と共に前記容器と前記収納体との間の相対的振動
運動により、前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触
擦合せ作用を起こさせて、糠等の付着物を剥離してい
る。
【0019】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更にまた他の
実施例(例えば図27)においては、米等の穀物と水とを
入れる容器と、その容器内に配設される中空パイプ状の
撹拌回転軸と、その回転軸の中空パイプ状の所定の個所
に設けられた給水孔と、前記撹拌回転軸に回転運動を起
こさせて、該回転軸の回転に伴う穀物粒子間の摺擦作用
誘起用の撹拌運動により前記容器内の穀物粒子の表面間
に相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動力源とから構
成されており、前記中空パイプ状の撹拌回転軸より給水
可能になっている。
【0020】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図28)においては、米等の穀物と水とを入れる
容器と、その容器に接続して配設される収納体と、前記
容器と前記収納体との間に相対的振動運動を起こさせ
て、前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作
用を起こさせる運動動力源と、前記容器と前記収納体と
の間の相対的振動運動を物理的に吸収或は抑制するため
の弾性体或は緩衝体と、前記容器に設けられた給水孔
と、その給水孔に給水するための給水具とから構成され
ている。
【0021】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図29)においては、米等の穀物と水とを入れ
る容器と、その容器を収納或は該容器に接続して配置さ
れる収納体と、その容器と該収納体との間の相対的運動
或は該容器内に設けられた穀物粒子間の摺擦作用誘起用
撹拌体の穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こ
させて、前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合
せ作用を起こさせる運動動力源と、前記容器内に収納さ
れる水切用ザルとから構成されている。
【0022】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更にまた他の
実施例(例えば図30)においては、米等の穀物と水とを
入れる容器と、その容器を収納或は該容器に接続して配
置される収納体と、その容器の回転運動若しくは振動運
動、或は該容器内に設けられた撹拌体による穀物粒子間
の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさせて、前記容器内
の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる
運動動力源と、前記容器内に収納される水切用ザルとか
ら構成されており、前記運動動力源或は別の運動動力源
により前記容器を高速回転させて遠心力により前記水切
用ザル中の水を排水するようになされている。
【0023】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図35、図36)においては、米等の穀物と水と
を入れる容器と、その容器を収納或は該容器に接続して
配置される収納体と、その容器の回転運動若しくは振動
運動、或は該容器内に設けられ且つ先端部の形状が前記
穀物への当接時に該穀物を破損しないような丸い曲率を
有する穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体の撹拌運動を
起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触
擦合せ作用を起こさせ且つ収納体に配設される運動動力
源と、その運動動力源の回転運動を減速させて、前記容
器の回転運動若しくは振動運動、或はその容器内に設け
られる撹拌体の撹拌運動を所望の運動速度にするために
前記容器側に設けられる減速等の速度制御機構と、その
制御機構に結合される第1連結具と、前記収納体の運動
動力源の回転を伝達するための第2連結具とから構成さ
れており、前記収納体に前記容器側を着脱自在に装着す
る際、前記第1と第2連結具とを嵌合接続させるように
なされている。
【0024】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図24、図32、図33、図34)において
は、米等の穀物と水とを入れる容器と、その容器を収納
或は該容器に接続して配置される収納体と、その容器の
回転運動若しくは振動運動、或はその容器内に設けられ
且つ先端部の形状が前記穀物への当接時に該穀物を破損
しないような丸い曲率を有する穀物粒子間の摺擦作用誘
起用撹拌体と、その撹拌体に穀物粒子間の摺擦作用誘起
用の撹拌運動を起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表
面間に相互接触擦合せ作用を起こさせ且つ収納体に配設
される運動動力源と、前記容器の回転運動若しくは振動
運動、或は容器内に設けられる撹拌体の撹拌運動が起動
されるように、前記運動動力源の回転運動を伝達するた
めに前記容器側に装着される第1連結具と、前記運動動
力源の回転運動を減速させて、前記容器の回転運動若し
くは振動運動、或は容器内に設けられる撹拌体の撹拌運
動を所望の運動速度にするために前記収納側に装着され
る減速等の速度制御機構と、その制御機構に結合され且
つ前記収納側に装着される第2連結具とを備え、前記収
納体に前記容器側を着脱自在に装着する際、前記第1と
第2連結具とから構成されている。
【0025】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更にまた他の
実施例(例えば図37)においては、米等の穀物と水とを
入れる容器と、その容器を収納或はその容器に接続して
配置される収納体と、その容器の回転運動若しくは振動
運動、或はその容器内に設けられた穀物粒子間の摺擦作
用誘起用撹拌体に撹拌運動を起こさせて、前記容器内の
穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせ且つ
収納体に配設される運動動力源と、前記容器側に設けら
れた第1連結具と、前記収納体の運動動力源の回転数を
制御するための回転数制御回路の切換イッチ回路と、前
記収納体の運動動力源の回転を伝達するための第2連結
具とから構成され、前記収納体に前記容器側を着脱自在
に装着する際、前記第1と第2連結具とを嵌合接続させ
るようになされている。
【0026】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図32)においては、米等の穀物と水とを入れる
容器と、その容器を収納或は該容器に接続して配置され
る収納体と、その容器の回転運動或はその容器内に設け
られ且つ先端部の形状が前記穀物への当接時にその穀物
を破損しないような丸い曲率を有する撹拌体の回転撹拌
運動を起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表面間に相
互接触擦合せ作用を起こさせ且つ収納体に配設される運
動動力源と、その運動動力源の回転運動に関連して、前
記容器の振動運動或はその容器内に設けられる撹拌体の
振動運動を起こさせる振動運動励起機構と、前記容器の
回転運動或は撹拌体の回転撹拌運動を起こさせるよう
に、前記運動動力源の運動を伝達する第1甲連結具と、
その振動運動励起機構に結合される第1乙連結具と、前
記収納体に装着された前記運動動力源の回転運動を伝達
するための第2甲連結具と、その運動動力源の回転運動
を前記振動運動励起機構に伝達するための第2乙連結具
とから構成されており、前記収納体に前記容器側を着脱
自在に装着する際、それぞれ前記第1甲および乙連結具
と第2甲および乙連結具とを嵌合接続させるようになさ
れている。
【0027】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図33)においては、前記容器の振動運動或は
撹拌体の振動運動と、前記容器の回転運動或は穀物粒子
間の摺擦作用誘起用撹拌体の回転撹拌運動とを選択可能
になされている。
【0028】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更にまた他の
実施例(例えば図31、図32、図33、図34、図3
5、図36、図37)においては、運動動力源の回転数
を制御するための速度制御機構或は回転数制御回路の切
換イッチ回路により、前記容器の回転運動或は該容器内
に設けられ前記撹拌体の撹拌回転運動を毎分200〜1
500回転にして穀物の破損を防止するようになされて
いる。
【0029】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の他の実施例
(例えば図3、図4、図12、図16、図24、図3
2、図33、図34、図35、図36、図37)におい
ては、収納体は容器と着脱自在に構成されている。
【0030】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図1、図2、図3、図4、図5、図6、図
7、図8、図9、図11、図12、図13、図14、図
15、図16、図17、図18、図19、図22、図2
2、図23)においては、容器内の側壁或は容器の底面
から延びる方向に複数個の相互接触作用促進体が設けら
れている。
【0031】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更に他の実施
例(例えば図8)においては、容器内の水或は穀物の上方
に加圧体を載置して相互接触作用を促進させるようにな
されている。
【0032】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の更にまた他の
実施例(例えば図15、図16、図17)においては、穀
物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体或はその撹拌体の回転
先端部は穀物に当接した際、穀物の破損を防止するよう
柔軟性を有する合成樹脂等の軟質材より構成されてい
る。
【0033】本発明の穀物の磨ぎ洗い機の尚更にまた他
の実施例(例えば図19、図20、図21)においては、
容器の底面から側面に向かう形状は穀物の水中における
対流が促進されるようにゆるやかな曲面で形成されてい
る。
【0034】
【作用】本発明の穀物の磨ぎ洗い機においては、前述の
従来技術の問題を解決するために、主として電力による
駆動力を振動運動、低速回転運動、相対移動運動等に変
換して容器内の穀物に加え、穀物の相互接触擦合せ作用
により穀物表面の糠等の除去を行う。その際、穀物の粒
子に衝撃割れや瑕がつかないように、穀物粒子間の摺擦
作用誘起用撹拌体を使用する場合には撹拌体の回転数を
毎分100〜1500回転に制限したり、更に、撹拌体
の穀物と衝突する部分の先端部の形状を丸い曲率を有す
るようにしたり、更に必要に応じて、撹拌体の羽全体或
るいは羽の回転方向の先端部を合成樹脂や柔軟性を有す
る軟質材で形成したりして、緩やかに穀物の相互接触擦
合せ作用を起こさせ、穀物の粒子と粒子の表面で互いに
擦合せを行わせ、その接触作用を更に助長するように適
量の水を混合して穀物に浮揚力を発生させ、穀物が流動
しやすい状態を作り、穀物の相互接触擦合せ作用の頻度
を多くして穀物表面の磨ぎ洗いを促進させる。そして、
図9、14、19、20、24、25、26、27、2
8、29、30、31、32、33、34、35及び3
6に示す如き、対流による場合には、水は穀物を浮揚さ
せ、穀物が流動しやすい状態を作り、穀物の相互接触擦
合せ作用を促進するための手段であり、この場合に水の
量は穀物を十分浸すに足るだけの程度は必要である。一
方、図1、2、3、4、5、7、8、10、11、1
2、15、16、21、22及び23に示す如き、穀物
粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体を使用する場合には穀物
の相互接触擦合せ作用をおこさせるので、必ずしも穀物
を水中に浮遊させる必要はなく、従って、水の量は対流
の場合よりも遥かに少なくても事足りる。いづれの場合
にも、穀物の付着物を剥離して水中に浮遊させた後、剥
離した付着物は水と一緒に一度必ず捨て去ることにな
る。
【0035】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1は本発明の穀物の磨ぎ洗い機の第1実施例を
示す要部断面図であり、(b)は(a)のX−X’における
断面図である。1はアルミ或はプラスティック製の容
器、2は米等の穀物、3は水、4は容器1を収納する収
納体、5は容器内の穀物粒子の表面間に相互接触作用を
起こさせるモータ等の運動動力源、6はモーター5を固
定するための包囲体に設けられた固定板、7は振動発生
用回転振子であり、その一端は回転軸8に固定され他端
は自由端で重くしてある。この回転軸8の一端は容器1
の底面に設けられた軸受9に回転自在に挿入され、他端
は容器1の底面に固定された支持板10に設けられた軸
受けに回転自在に挿入され支持されている。モーター5
の回転は動力伝達スプリング11により振子7の回転軸
8に伝達される。12は電源プラグ、12’は電源コー
ド、13は電源スイッチ、14は取手である。
【0036】次にその動作について説明する。モーター
5の回転に伴って振動発生用回転振子7も回転する。振
動発生用回転振子7の他端は重くしてあるので、その回
転モーメントにより回転軸8及び容器1の底面の軸受9
が移動し、容器1は振動運動する。その際、振動発生用
回転振子7の回転軸8の機械的振動は動力伝達スプリン
グ11により吸収且つ抑制され、モーター5の回転軸1
5には伝達されない。
【0037】振動発生用回転振子7の回転による回転軸
8及び容器1の振動運動により容器1内の穀物粒子に振
動が伝達され、穀物2の粒子の表面間に穀物の相互接触
擦合せ作用が起こり、糠等の付着物が剥離される。
【0038】次に本発明の第2実施例について図2と共
に説明する。図2において、(b)は(a)のX−X’にお
ける断面図である。図2においては図1におけるモータ
ー5と振動発生用回転振子7の代わりに電磁コイル16
を使用して振動を起こさせている。電磁コイル16の固
定端16aは固定板6にネジで固定されており、振動端
子16bは固定板6に固定されたネジ16cを支軸にし
て自由に振動する。そしてこの振動端子16bは容器1
の底面に機械的に連結されている。電磁コイル16の通
電により電磁コイルの振動端子16bが振動し、容器1
の底面が振動させられ、穀物2の粒子の表面間に穀物の
相互接触擦合せ作用が起こり、糠等の付着物が剥離され
る。
【0039】なお、この例においては容器1の底面内に
相互接触作用促進棒17を設けて、振動をより効果的に
穀物に伝達出来るようにしている。
【0040】次に本発明の第3実施例についてその要部
断面図を示す図3と共に説明する。図3において(b)は
(a)のX−X’における断面図である。18はモーター
5の回転軸15に固定された回転駆動歯車、19はモー
ター5の高速回転を減速させるための減速歯車、20は
撹拌羽を備える穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体21
の回転軸、22及び23は収納体4に固定されている回
転自在の軸受である。本実施例においては収納体4側の
固定板6の内方にモーター5、歯車18及び19等が収
納されており、更に、回転軸20及び撹拌体21も収納
体4側に装着されている。そして、収納体4の下方端縁
4p、4p’は容器1の上方端縁に載置されており、こ
の個所4p、4p’で収納体4は容器1から上方に着脱
自在に取り外し出来る。
【0041】また、電源スイッチ13を入れて、モータ
ー5に電流を通じると、減速歯車19により適当に減速
された回転速度で回転軸20が回転し、撹拌体21の撹
拌運動により穀物2の粒子の表面間に穀物の相互接触擦
合せ作用が起こり、糠等の付着物が剥離される。
【0042】次に本発明の第4実施例についてその要部
断面図を示す図4と共に説明する。図4において(b)は
(a)のX−X’における断面図である。この実施例はモ
ーター5を使用する代わりに手動の運動動力源5により
ハンドル回転軸20aを介して穀物粒子間の摺擦作用誘
起用撹拌体21の回転軸20を回転させている。その他
は図3を略同じである。そして、この場合も、収納体4
の下方端縁4p、4p’は容器1の上方端縁に載置され
ており、この個所4p、4p’で収納体4は容器1から
上方に着脱自在に取り外し出来る。
【0043】次に本発明の第5実施例についてその要部
断面図を示す図5と共に説明する。図5において(b)は
(a)のX−X’における断面図である。この実施例にお
いては、収納体4側の固定板6の下方の内方にモーター
5、回転駆動歯車18及び減速歯車19が収納されてお
り、更に、回転内軸20’も収納体4側に装着されてい
る。また、穀物粒子間の摺擦作用誘起用の螺旋状の撹拌
体21は容器1側に装着されている。そして、容器1の
下方端縁は収納体4の上方端縁4q、4q’に載置され
ており、この個所4q、4q’で容器1は収納体4から
上方に着脱自在に取り外し出来る。収納体4の固定板6
の中央部は山形状の突出しており、逆に容器1の底面の
中央部近傍は逆山形状に凹んでおり、底面の周辺部は谷
状に凹んでいるので、容器1を収納体4に安定状態に載
置できる。また、容器1内の水が回転内軸20’に沿っ
て漏れ出さないように、容器1の底面の山形状の中央部
は中空の筒状体24が上方に長く突出している。この筒
状体24の中空内周側に回転内軸20’が回転自在に挿
入される。また、螺旋状の撹拌体21の底面部は容器1
の底面部の形状と略同じ形状をしており、螺旋状の撹拌
体21の回転軸20の中空の内周側は容器1の底面の中
央部の中空の筒状体24の外周側に回転自在に嵌合され
る。そして、回転内軸20’は、回転内軸20’の先端
部の非円形係合片25により螺旋状の撹拌体21の回転
軸20の非円形係合凹部と機械的に接続され、内軸2
0’の回転が螺旋状の撹拌体21の回転軸20に伝達さ
れる。
【0044】電源スイッチ13を入れて、モーター5に
電流を通じると、減速歯車19により適当に減速された
回転速度で回転軸20が回転し、米等の穀物は撹拌体2
1の螺旋状羽の回転に従って容器1の中央部付近は上方
に持ち上げられ、容器の外方部は下方方向に移動する。
この移動運動の際、穀物2の粒子の表面間に穀物の相互
接触擦合せ作用が起こり、糠等の付着物が剥離される。
【0045】次に本発明の第6実施例についてその要部
断面図を示す図6と共に説明する。図6において(b)は
(a)のX−X’における断面図である。この実施例にお
いても図5と同様に、収納体4側の固定板6の下方の内
方にモーター5、回転駆動歯車18及び減速歯車19が
収納されており、更に、減速歯車19の回転軸19’も
収納体4側に装着されている。また、穀物粒子間の摺擦
作用誘起用撹拌体21は容器1側に装着されている。減
速歯車19の回転軸19’の上方には嵌合連結用歯車2
6固定されており、一方、螺旋状撹拌体21の回転軸2
0の下方端縁には嵌合連結用歯車26’が固定されてお
り、嵌合連結用歯車26と着脱自在に嵌合連結される。
そして、容器1の下方端縁は収納体4の上方端縁4q、
4q’に載置されており、この個所4q、4q’で容器
1は収納体4から上方に着脱自在に取り外し出来る。
【0046】次にその動作について説明する。電源スイ
ッチ13を入れて、モーター5に電流を通じると、減速
歯車19により適当に減速された回転速度で回転軸20
が回転し、米等の穀物は撹拌体21の撹拌羽の回転に従
って容器1の中央部付近から外方に押しやられ、容器1
の内周壁に設けられた突起状の相互接触作用促進体27
に当たって、容器1内の上方部で中央方向に移動する。
この移動運動の際、穀物2の粒子の表面間に穀物の相互
接触擦合せ作用が起こり、糠等の付着物が剥離される。
【0047】次に本発明の第7実施例についてその要部
断面図を示す図7と共に説明する。図7において(b)は
(a)のX−X’における断面図である。この実施例は図
1と同じように容器1に振動運動を与えるものであり、
図1を更に改良したものであり、容器1の底面に3個の
相互接触作用促進用棒17が設けられている。従って、
図1の場合よりも更に効率的に穀物2の粒子の表面間に
穀物の相互接触擦合せ作用が起こり、糠等の付着物が剥
離される。
【0048】次に本発明の第8実施例についてその要部
断面図を示す図8と共に説明する。図8において(b)は
(a)のX−X’における断面図である。この実施例は図
1或るいは図7を更に改良したものであり、容器1内の
水或るいは米等の穀物の上方に容器1の内周形状と略同
じ形状の軽い加圧体28を載置して、振動に起因する穀
物粒子の上方への浮遊による粒子間の間隔の拡大を抑制
する。こうして穀物粒子の表面間に穀物の相互接触擦合
せ作用を一層促進させ、糠等の付着物が剥離させてい
る。
【0049】次に本発明の第9実施例についてその要部
断面図を示す図9と共に説明する。図9において(b)は
(a)のX−X’における断面図である。この実施例は図
6における容器1の底面を水平面から傾斜させると共
に、撹拌体21の2枚の撹拌羽の代わりに、背丈の低い
山形の回転円盤の上面に4個の撹拌羽を設けた撹拌体2
1を使用するものである。撹拌体21の構成はこのよう
な形状であるから、穀物を容器1から容易に取り出すこ
とができる。そして、この場合も撹拌作用をより効率的
に起こさせるようにしている。その動作は図6と略同じ
である。
【0050】次に本発明の第10実施例についてその要
部断面図を示す図10と共に説明する。図10において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は図5における撹拌体21を回転させる代わりに、容
器1を回転させるものである。即ち、容器1の中央部の
形状を山形に突起させて水及び穀物の対流が起こりやす
くすると共に、容器1の内周壁に螺旋状の突起29が設
けてあるので、水量が少なくても、更に、穀物の対流が
促進される。その結果、糠等の付着物の剥がれにくい種
類の穀物に対しても、水量の調節とあいまって、効率的
に付着物を剥離することができる。
【0051】電源スイッチ13を入れて、モーター5に
電流を通じると、減速歯車19により適当に減速された
回転速度で容器1が回転し、米等の穀物は容器1の内壁
に設けられた螺旋状の突起29の回転に従って容器1の
外方周辺部付近は上方に持ち上げられ、容器の中央部付
近は下方方向に移動する。この移動運動の際、穀物2の
粒子の表面間に穀物の相互接触擦合せ作用が起こり、糠
等の付着物が剥離される。
【0052】次に本発明の第11実施例についてその要
部断面図を示す図11と共に説明する。図11において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は図10における容器1の内周壁に設けられた螺旋状
の突起29の代わりに、容器1の底面から内周壁に沿っ
て上部まで延びる3個の突起状の接触作用促進体27が
設けられている。この接触作用促進体27により水や穀
物の対流が促進される。
【0053】次に本発明の第11実施例についてその要
部断面図を示す図11と共に説明する。この実施例は図
10における容器1の内周壁に設けられた螺旋状の突起
29の代わりに、容器1の底面から内周壁に沿って上部
まで延びる3個の突起状の接触作用促進体27が設けら
れている。この接触作用促進体27により水や穀物の対
流が促進される。
【0054】次に本発明の第12実施例についてその要
部断面図を示す図12と共に説明する。この実施例は図
9における容器1の底面を水平面にすると共に、4個の
撹拌羽を設けた撹拌体21の代わりに、3個の上方向に
延びる撹拌棒21a、21b、21cが設けられた回転
円盤21yを有する撹拌体21を使用するものである。
この場合は3個の撹拌棒により撹拌作用を一層効率的に
起こさせるようにしている。
【0055】次に本発明の第13実施例についてその要
部断面図を示す図13と共に説明する。図13において
(b)は(a)のX−X’における断面図、(c)は(b)のY
−Y’における断面図である。(d)及び(e)は(c)の一
部拡大断面図であり、2つの異なる形状の実施例を示
す。この第13実施例は図6における容器1と収納体4
を一体にすると共に、嵌合連結用歯車26、26’を省
略したものである。この場合、図13(c)(d)(e)に示
す如く、穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体21の羽の
形状は回転先端部が穀物に当接した時穀物を破損しない
ような丸い曲率にしている。また、撹拌体21の回転数
は毎分100〜1500回転位にすると、穀物の破損は
防止できる。
【0056】次に本発明の第14実施例についてその要
部断面図を示す図14と共に説明する。図14において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は図9における容器1の底面を水平面にすると共に、
回転円盤21y上の撹拌羽を設けた穀物粒子間の摺擦作
用誘起用撹拌体21をゴムやプラスティック等の軟質材
で作っている。このように撹拌羽をゴムやプラスティッ
ク等の軟質材にすることにより、回転先端部が穀物に当
接した時にも穀物が破損することがない。更に、回転先
端部を丸い曲率にすることにより、回転先端部が穀物に
当接した時穀物を破損するおそれが一層軽減される。そ
の動作は図9と略同じである。
【0057】次に本発明の第15実施例についてその要
部断面図を示す図15と共に説明する。図15において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は図13における穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体
21の撹拌羽を図3の撹拌羽に置き換えると共に、その
撹拌羽をゴムやプラスティック等の軟質材にしたもので
ある。この実施例においても、図14と同様に撹拌羽を
ゴムやプラスティック等の軟質材にすることにより、ま
た、回転先端部を丸い曲率にすることにより、回転先端
部が穀物に当接した時にも穀物が破損することがない。
【0058】次に本発明の第16実施例についてその要
部断面図を示す図16と共に説明する。図16において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は図15における穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体
21の代わりに、その回転軸がそれぞれ回転する3個の
撹拌体21、21’、21”を容器1の中に収納してい
る。即ち、モーター5の回転駆動歯車18の回転を減速
歯車19を介して撹拌体21、21’、21”に伝達し
て回転させている。しかも、これら3個の撹拌体の撹拌
羽はいづれもゴムやプラスティック等の軟質材で作られ
ると共に、回転先端部は丸い曲率にされている。それ
故、回転先端部が穀物に当接した時にも穀物が破損する
ことがない。また、容器1の底面の周辺は対流が円滑に
行われるように滑らかな曲面に形成されている。
【0059】次に本発明の第17実施例についてその要
部断面図を示す図17と共に説明する。図17において
(b)は(a)のX−X’における断面図、(c)は(b)のY
−Y’における断面図である。この実施例はモーター5
の回転を歯車18、19を介して回転軸20に伝達す
る。そしてこの回転軸20に垂直に羽支持軸30が固定
されており、羽支持軸30には撹拌羽31が回転自在に
装着されている。回転軸20の回転に従って羽支持軸3
1が回転軸20を中心に回動する。すると、撹拌羽31
が羽支持軸を中心に自由に回転することになる。このよ
うにして容器1の内部が撹拌されて、米の糠等が剥離さ
れる。
【0060】次に本発明の第18実施例についてその要
部断面図を示す図18と共に説明する。図18において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例においては図6と同様に、収納体4側の固定板6の下
方側の内方にモーター5が収納されており、更に、モー
ター5の回転軸の上方には嵌合連結用歯車26が固定さ
れており、この連結用歯車26も収納体4側に装着され
ている。
【0061】一方、穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体
21、撹拌体21の回転軸20の下方端縁に固定された
減速歯車32、支持板33は容器1側に装着されてお
り、更に、支持板33に回転自在に支持されている減速
歯車19、回転駆動歯車18及び嵌合連結用歯車26’
も容器1側に装着されている。嵌合連結用歯車26’は
嵌合連結用歯車26と着脱自在に嵌合連結される。そし
て、容器1の下方端縁は収納体4の上方端縁4q、4
q’に載置されており、この個所4q、4q’で容器1
は収納体4から上方に着脱自在に取り外し出来る。
【0062】また、撹拌羽21a,21b,21cは回
転軸20の軸方向に所定の間隔をもって且つ回転軸20
の周りに所定の角度をもって配列されると共に回転先端
部から回転後端部に向かって上方に傾斜するように装着
されている。更に撹拌羽21a,21b,21cはその
全体或るいは回転先端部の一部が柔軟性を有する合成樹
脂等の軟質材より構成されているので、撹拌羽21a,
21b,21cが穀物に当接しても、穀物の破損は抑制
される。
【0063】次に本発明の第19実施例についてその要
部断面図を示す図19と共に説明する。図19において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は図9における容器1の底面を水平面から更に傾斜さ
せると共に、山形の回転円盤21yの上面に設けられた
4個の撹拌羽の代わりに回転円盤上に設けられた2個の
撹拌羽を設けた撹拌体21を使用するものである。
【0064】次に本発明の第20実施例についてその要
部断面図を示す図20と共に説明する。図20において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例はモーター5の回転が回転駆動歯車18、減速歯車1
9を介して回転軸20に伝達される。そして、この回転
軸20は水平に配置されており、減速歯車19の両側に
は2個の回転円盤21y、21y’が装着されている。
回転円盤21y、21y’の上面には突起状の撹拌羽が
設けられており、これで撹拌体21、21’が構成され
ている。また、容器1の底面の形状は対流が円滑に行わ
れるように滑らかな曲面で形成されている。
【0065】次に本発明の第21実施例についてその要
部断面図を示す図21と共に説明する。図21において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は図5における容器1と収納体4を一体に形成したも
のである。モーター5の回転は歯車18、19を介し
て、回転軸20に伝達され、穀物粒子間の摺擦作用誘起
用の螺旋状の撹拌体21を回転させる。容器1の底面の
形状は対流が円滑に行われるように滑らかな曲面で形成
されている。その動作は図5と略同じである。
【0066】次に本発明の第22実施例についてその要
部断面図を示す図22と共に説明する。図22において
(b)は(a)のX−X’における断面図、(c)は(a)のY
−Y’における断面図、(d)は(a)のZ−Z’における
断面図である。この実施例は図1における容器1の振動
運動に、更に容器1に回転運動を加えたものである。
【0067】この実施例22においては、支持板33は
支持金具34により固定板6に固定されるが、その際、
支持金具34は支持板33に設けられた支持金具の径よ
りも大きい透孔33aに上下方向に摺動自在に挿通され
ている。駆動歯車18の回転軸8及び中間歯車35の回
転軸は支持板33に回転自在に支持されている。
【0068】次にその動作について説明する。モーター
5の回転に伴って振動発生用回転振子7も回転する。振
動発生用回転振子7の自由端は重くしてあるので、その
回転モーメントにより回転軸8及び容器1の底面が移動
し、容器1の底面は振動運動する。その際、振動発生用
回転振子7の回転軸8の機械的振動は動力伝達スプリン
グ11により吸収且つ抑制され、モーター5の回転軸1
5には伝達されない。
【0069】更に、モーター5の回転は回転駆動歯車1
8、中間歯車35、容器1の底面延長部36の内面に刻
設された減速内歯車37を介して容器1に伝達され、容
器1が回転する。
【0070】このようにして、容器1には振動発生用回
転振子7の回転による回転軸8の振動運動に、更に容器
1の回転運動が加わる。そして容器1内の穀物粒子には
振動運動と回転運動の重畳運動が伝達され、穀物2の粒
子の表面間に穀物の相互接触擦合せ作用が起こり、糠等
の付着物が更に効率よく剥離される。
【0071】次に本発明の第23実施例について、その
要部断面図を示す図23とこの図23の容器1の底面周
辺部の形状のみを少し変えてその要部を拡大した図31
と共に説明する。図23において(b)は(a)のX−X’
における断面図、図31において(b)は(a)のX−X’
における断面図である。この実施例は容器1の回転運動
に、更に穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体21の振動
運動を追加したものである。
【0072】この実施例23においては、支持板33は
支持金具34により固定板6に固定されるが、その際、
支持金具34は支持板33に設けられた支持金具の径よ
りも大きい透孔33aに上下方向に摺動自在に挿通され
ている。駆動歯車18の回転軸8及び中間歯車35の回
転軸33’は支持板33に回転自在に支持されている。
【0073】また、容器1側と収納体4側の構成は次の
ように構成されている。即ち、収納体4側の固定板6の
下方側の内方にモーター5が配置され、固定板6と支持
板33の間にスプリング11が配置されている。回転駆
動歯車18及び中間歯車35は支持板33に回転自在に
固定されている。撹拌体21の回転内軸20’の下方に
は凹孔20’a設けられており、駆動歯車18の回転軸
8はこの凹孔20’aに回転自在に挿入接続されてい
る。容器1の下方端縁は収納体4の上方端縁4q、4
q’に載置されており、この個所4q、4q’で容器1
は収納体4から上方に着脱自在に取り外し出来る。尚、
その際、回転内軸20’と駆動歯車18の回転軸8との
嵌合、及び容器1の底面延長部36の内面に刻設された
減速内歯車37と中間歯車35との嵌合が取り外され
る。
【0074】更に、容器1の底面の中央部は中空の筒状
体24が上方に長く突出している。この筒状体24の中
空内周側に撹拌体21と一体に成形された回転内軸2
0’が回転自在に挿入される。回転内軸20’の下方の
先端部には凹孔20’aが設けられており、駆動歯車1
8の回転軸8はこの凹孔20’aに回転自在に挿入接続
されている。
【0075】この実施例の動作は次のようになる。即
ち、容器1にはモーター5の回転力がスプリング11、
回転駆動歯車18、中間歯車35、減速内歯車37を介
して伝達される。また、振動発生用回転振子7の回転に
よる回転軸8の振動運動が撹拌体21の回転内軸20’
に伝達され、撹拌体21が振動して撹拌体21の撹拌羽
により撹拌運動が行われる。その際、撹拌体21の回転
内軸20’の直径は筒状体24の中空内周側の内径より
も遥かに小さいので、回転振子7による撹拌体21の振
動は十分行われる。尚、振動発生用回転振子7の回転軸
8の機械的振動は動力伝達スプリング11により吸収且
つ抑制され、モーター5の回転軸15には伝達されな
い。このようにして、容器1内の穀物粒子には撹拌体2
1による振動運動と容器1の回転運動の2種の運動が重
畳して伝達され、穀物2の粒子の表面間に穀物の相互接
触擦合せ作用が起こり、糠等の付着物が更に効率よく剥
離される。
【0076】次に本発明の第24実施例についてその要
部断面図を示す図24及び図24の要部を拡大した図3
2、更に図24の容器1側と収納体4を取り外した状態
の外観斜視図を示す図34と共に説明する。図24にお
いて(b)は(a)のX−X’における断面図である。この
実施例においては、容器1の振動運動に、更に容器内の
穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体21の回転運動を追
加したものである。そして、この2種の重畳運動を簡単
に行え、且つ容器1と収納体4との着脱を簡単に行える
装置を提案している。
【0077】この実施例24は、図23における動力伝
達スプリング11が削除される代わりに、容器1の底面
延長部36の先端部近傍を弾性を有する弾性材38で形
成して、振動発生用回転振子7の回転軸8及び容器1の
機械的振動を弾性材38により吸収且つ抑制し、モータ
ー5の回転軸15には伝達されないようにしていること
である。
【0078】この実施例24においては、容器1側と収
納体4側の構成は次のように構成されている。即ち、収
納体4側の固定板6の下方側にモーター5が配置され、
回転駆動歯車18の回転軸15及び減速歯車19の回転
軸19’はそれぞれ固定板6と収納板39に回転自在に
固定されており、収納板39の上部には嵌合連結用歯車
26が駆動歯車18の回転軸15に固定されている。一
方、容器1側の固定板40には回転振子7の回転軸8及
び中間歯車35の回転軸41が回転自在に固定されてい
る。嵌合連結用歯車26’は固定板40の下方側に於て
回転軸8に固定されている。尚、回転軸41は弾性を有
する材料或いは弾性バネが好ましい。
【0079】容器1の下方端縁は収納体4の上方端縁4
q、4q’に載置されており、この個所4q、4q’で
容器1は収納体4から上方に着脱自在に取り外し出来
る。尚、その際、嵌合連結用歯車26’と嵌合連結用歯
車26との上下方向の嵌合連結も外れる。また、減速歯
車19と中間歯車35との連結は回転軸41の下方端の
係合部41aと減速歯車19の上方の大径軸に設けられ
た係合凹孔部19aとにより形成されているので、この
係合部41aと係合凹孔部19aとの上下方向の嵌合係
合の離脱で取り外される。
【0080】容器1の底面の中央部は突起軸42が上方
に長く突出している。この突起軸42に撹拌体21の回
転軸20の中空内側が挿入される。
【0081】この実施例の動作は次のように行われる。
即ち、モーター5の回転は嵌合連結用歯車26と嵌合連
結用歯車26’との上下方向の嵌合連結により振動発生
用回転振子7の回転軸8に伝達され、容器1の底面には
振動発生用回転振子7の回転による回転軸8の振動運動
が伝達される。更にモーター5の回転は歯車18、19
を介して回転軸41及び中間歯車35に伝達され、更に
撹拌体21の底面の下方延長部に設けられた内歯車37
に伝達されて、撹拌体21を回転運動させ、撹拌体21
の撹拌羽により撹拌運動が行われる。
【0082】尚、振動発生用回転振子7の回転軸8の機
械的振動は弾性材38’により吸収且つ抑制され、モー
ター5の回転軸15には殆ど伝達されない。このように
して、容器1内の穀物粒子には振動運動と撹拌体による
回転撹拌運動の2種の運動の重畳運動が伝達され、穀物
2の粒子の表面間に穀物の相互接触擦合せ作用が起こ
り、糠等の付着物が更に効率よく剥離される。
【0083】次に本発明の図33の実施例について説明
する。この実施例は、図32の実施例における振動発生
用回転振子7、その回転軸8及び嵌合連結用歯車26’
を削除して、容器1の振動運動を取り除いたものであ
り、これらの削除手段以外の構成及びその動作は図32
と同じである。
【0084】次に本発明の第25実施例についてその要
部断面図を示す図25と共に説明する。図25において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は、図5の実施例、即ち、容器1の内部に配置された
穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体21の撹拌運動に、
本実施例では更に容器1の振動運動を追加したものであ
る。
【0085】即ち、収納体4側の固定板6の下方の内方
にモーター5、回転駆動歯車18及び減速歯車19が収
納されており、更に、回転内軸20’も動力伝達スプリ
ング11を介して収納体4側に装着されている。また、
撹拌体21は容器1側に装着される。即ち、撹拌体21
の回転軸20の中空の内周側は容器1の底面の中央部の
中空の筒状体24の外周側に回転自在に嵌合される。そ
して、回転内軸20’は、回転内軸20’の上方先端部
の非円形係合片25により撹拌体21の回転軸20の非
円形係合凹孔部20cと機械的に接続され、回転内軸2
0’の回転が撹拌体21の回転軸20に伝達される。そ
して、容器1の下方端縁は収納体4の上方端縁4q、4
q’に載置されており、この個所4q、4q’で容器1
は収納体4から上方に着脱自在に取り外し出来る。な
お、容器1内の水が回転内軸20’に沿って漏れ出さな
いように、容器1の底面の山形状の中央部は中空の筒状
体24が上方に長く突出している。この筒状体24の中
空内周側に回転内軸20’が回転自在に挿入される。
【0086】このような構成により、振動発生用回転振
子7の回転軸8にはモーター5の回転が伝達されるの
で、回転軸8及び容器1は機械的に振動する。この容器
1は振動しやすいように動力伝達スプリング11等の弾
性材により吸収且つ抑制し、減速歯車19の回転軸には
伝達されないようにしている。尚、この実施例において
も、図1と同様に振子7の回転軸8とモーター5の回転
軸15との間に動力伝達スプリング11を挿入すると、
振子7による振動がモータ−5の回転軸の方へ伝達され
るのが抑制される。
【0087】電源スイッチ13を入れて、モーター5に
電流を通じると、減速歯車19により適当に減速された
回転速度で回転軸20が回転し、米等の穀物は撹拌体2
1の撹拌羽の回転に従って撹拌される。更に、振動発生
用回転振子7により容器1には振動運動が加えられる。
このような撹拌運動と振動運動が穀物2に加えられるの
で、穀物2の粒子の表面間に穀物の相互接触擦合せ作用
が起こり、糠等の付着物が剥離される。
【0088】次に本発明の第26実施例についてその要
部断面図を示す図26と共に説明する。図26において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は、図25の実施例における1個のモーター5の代わ
りにモーターを2個使用するようにした実施例である。
【0089】即ち、収納体4側の固定板6の下方の内方
にモーター5及び5’を配置し、モーター5により動力
伝達スプリング11を介して穀物粒子間の摺擦作用誘起
用撹拌体21を回転させ、モーター5’により振動発生
用回転振子7の回転軸を回転させている。尚、弾性材3
8は容器1の振動が固定板6の方に伝達されるのを吸収
且つ抑制するためのものである。また、5a及び5’a
はそれぞれモーター5及び5’の回転数制御つまみであ
る。
【0090】次に本発明の第27実施例についてその要
部断面図を示す図27と共に説明する。図27において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は、図26の実施例における回転内軸20’を穀物粒
子間の摺擦作用誘起用撹拌体21の回転軸20と兼用使
用し、且つこの回転軸20を中空パイプ状貫通孔20d
に形成すると共にそのパイプに数個の給水孔20eを設
ける。
【0091】このようにして中空パイプ状貫通孔20d
に給水栓43より給水する。また、容器1に水があふれ
出すのを防ぐため容器1の上部に排水孔44を設けてい
る。
【0092】次に本発明の第28実施例についてその要
部断面図を示す図28と共に説明する。図28において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例は、図27の実施例における回転軸20に設けた中空
パイプ状貫通孔20dからの給水の代わりに、容器1の
底面に給水孔45を設け、それに給水ホースを接続し、
給水栓43より給水する。
【0093】次に本発明の第29実施例についてその要
部断面図を示す図29と共に説明する。図29において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例においては、水切用ザル47が容器1内に配置されて
おり、このザル47は取手47aにより容器1から容易
に取り出される。
【0094】この実施例においては、回転内軸20’と
穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体21との回転伝達機
構は図25と略同じであり、モーター5の回転は回転内
軸20’を介して撹拌体21の回転軸20に伝達され
る。その際、水切用ザル47は容器1と同じように回転
しない。また、振動発生用回転振子7の回転により容器
1は振動する。
【0095】次に本発明の第30実施例についてその要
部断面図を示す図30と共に説明する。図30において
(b)は(a)のX−X’における断面図である。この実施
例においては、水切用ザル47が容器1内に配置されて
おり、このザル47の内周面には図11の容器1の内周
面に設けられた突起状の相互接触作用促進体27が設け
られている。また、容器1には図30(c)に示す如く給
水孔48が設けられている。
【0096】この実施例においては、モーター5の回転
は減速歯車19に伝達され、減速歯車19の回転軸1
9’の回転と共に水切用ザル47も回転する。穀物2の
糠等の付着物が剥離されると、排水孔44の栓44aを
電磁石により或るいは手動で開き、回転制御つまみ5a
を操作してモーター5の回転数を増し、遠心力により穀
物2の水分を排除する。
【0097】次に本発明の図35の実施例について説明
する。図35において(b)は(a)のX−X’における断
面図である。この実施例においては、収納体4側の固定
板6の下方側の内方にモーター5が収納されており、更
に、モーター5の回転軸15の上方には嵌合連結用歯車
26が固定されており、この連結用歯車26も収納体4
側に装着されている。
【0098】一方、穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体
21、撹拌体21の回転軸20は容器1内に装着されて
いる。また、回転駆動歯車18の回転軸8及び減速歯車
19の回転軸19’は容器1の底面延長部36に固定さ
れた固定板40に回転自在に固定されている。また、減
速歯車19は回転内軸20’の下方延長部の内側に設け
られた内歯車37’と噛み合っている。撹拌体21の回
転軸20の中空の内周側は容器1の底面の中央部の中空
の筒状体24の外周側に回転自在に嵌合される。そし
て、回転内軸20’は、回転内軸20’の上方先端部の
非円形係合片25により撹拌体21の回転軸20の非円
形係合凹孔部20cと機械的に接続され、回転内軸2
0’の回転が撹拌体21の回転軸20に伝達される。
【0099】容器1の下方端縁は収納体4の上方端縁4
q、4q’に載置され、また、容器1の底面延長部36
の下方端は固定板6の上面に載置されており、この個所
4q、4q’と固定板6の上面で容器1は収納体4から
上方に着脱自在に取り外し出来る。その際、嵌合連結用
歯車26と26’は上下方向に外れる。なお、容器1内
の水が回転内軸20’に沿って漏れ出さないように、容
器1の底面の山形状の中央部は中空の筒状体24が上方
に長く突出している。この筒状体24の中空内周側に回
転内軸20’が回転自在に挿入される。
【0100】次に本発明の図36の実施例について説明
する。図36において(b)は(a)のX−X’における断
面図である。この実施例においては、図35の実施例に
おける内歯車37’の代わりに、減速歯車49とそれと
噛み合う中間歯車19bを使用している。これ以外は図
35と略同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0101】次に本発明の図37の実施例について説明
する。図27において(b)は(a)のX−X’における断
面図である。この実施例においては、収納体4側の固定
板6の上方側にモーター5が収納されており、また、固
定板6の下方側においては、モーター5の回転軸15に
小プーリー50が固定されており、固定板6と底板53
には大プーリー51の回転軸51’が回転自在に固定さ
れている。そして、小プーリー50と大プーリー51間
に懸架されるベルト52によりモーター5の回転が減速
されて大プーリー51に伝達される。
【0102】一方、穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体
21、撹拌体21の回転軸20は容器1内に装着されて
いる。撹拌体21の回転軸20の中空の内周側は容器1
の底面の中央部の中空の筒状体24の外周側に回転自在
に嵌合される。そして、回転内軸20’は、回転内軸2
0’の上方先端部の非円形係合片25により撹拌体21
の回転軸20の非円形係合凹孔部20cと機械的に接続
され、回転内軸20’の回転が撹拌体21の回転軸20
に伝達される。
【0103】容器1の下方端縁は収納体4の固定板6の
上面に載置されているので、固定板6の上面で容器1は
収納体4から上方に着脱自在に取り外し出来る。その
際、回転内軸20’は上方先端部の非円形係合片25の
ところで外れ、収納体4側に装着されたままになる。
尚、撹拌体21も上方に引っ張ることにより容器1の底
面の中央部の中空の筒状体24から外れる。
【0104】モーター5の回転数はモーター5の回転制
御回路を制御する回転数制御つまみ5aの強、中、弱を
選択することにより変えることができる。
【0105】尚、上述においては撹拌体21は一方向に
回転する例について説明したが、撹拌体21は正方向と
逆方向が1〜2回転毎に或るいは数回転毎に変わる、所
謂、正逆反転して回転する方式にも本発明は適用できる
ことは言うまでもない。その際、正逆反転する撹拌体の
回転角速度は先に説明した一方向の回転速度100〜1
500回転/分に相応する角速度にすれば、穀物粒子が
破損する恐れはない。
【0106】
【発明の効果】本発明の構成は上述の如くであり、本発
明の穀物の磨ぎ洗い機においては、主として電力による
駆動力を振動運動、低速回転運動、相対移動運動等に変
換して容器内の穀物に加え、穀物の相互接触擦合せ作用
により穀物表面の糠等の除去を行うので、従来のように
人の手による穀物の磨ぎ洗いに伴う手のヒビ割れや垢切
れ等の問題は全て解決される。また、本発明においては
電力による駆動力を振動運動、低速回転運動、相対移動
運動等に変換して容器内の穀物に加え、穀物の相互接触
擦合せ作用により穀物表面の糠等の除去を行う際、穀物
の粒子に衝撃割れや瑕がつかないように、穀物粒子間の
摺擦作用誘起用撹拌体を使用する場合には撹拌体の回転
数を毎分100〜1500回転に制限したり、更に、撹
拌体の穀物と衝突する部分の先端部の形状を丸い曲率を
有するようにしたり、更に必要に応じて、撹拌体の羽全
体或るいは羽の回転方向の先端部を合成樹脂や柔軟性を
有する軟質材で形成して、緩やかに穀物の相互接触擦合
せ作用を起こさせ、穀物の粒子と粒子の表面で互いに擦
合せを行わせ、その接触作用を更に助長するように適量
の水を混合して穀物に浮揚力を発生させ、穀物が流動し
やすい状態を作り、穀物の相互接触擦合せ作用の頻度を
多くして穀物表面の磨ぎ洗いを促進させるようにするの
で、穀物の粒子が破損する恐れは全くない。そして、図
9、14、19、20、24、25、26、27、2
8、29、30、31、32、33、34、35及び3
6に示す如き実施例の場合には、水は穀物を浮揚させ、
穀物が流動しやすい状態を作り、穀物の相互接触擦合せ
作用を促進するための手段であり、これを効率よく行わ
せために、水の対流を促進するような容器の形状と撹拌
体等の形状及びそれに沿う構成にしているので、穀物の
付着物は容易に剥離する。また、図1、2、3、4、
5、7、8、10、11、12、15、16、21、2
2及び23に示す如き、振動運動や穀物粒子間の摺擦作
用誘起用撹拌体を使用する実施例の場合にも穀物の相互
接触擦合せ作用をおこさせるので、穀物の付着物は容易
に剥離する。後者の場合には、必ずしも穀物を水中に完
全に浮遊させる必要はなく、従って、水の量は対流の場
合よりも遥かに少なくても事足りる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穀物の磨ぎ洗い機を表す断面図を示
す。
【図2】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機を
表す断面図を示す。
【図3】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機を
表す断面図を示す。
【図4】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機を
表す断面図を示す。
【図5】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機を
表す断面図を示す。
【図6】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機を
表す断面図を示す。
【図7】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機を
表す断面図を示す。
【図8】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機を
表す断面図を示す。
【図9】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機を
表す断面図を示す。
【図10】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図11】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図12】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図13】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図14】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図15】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図16】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図17】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図18】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図19】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図20】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図21】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図22】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図23】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図24】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図25】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図26】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図27】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図28】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図29】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図30】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図31】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す図23の要部拡大断面図を示す。
【図32】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す図24の要部拡大断面図を示す。
【図33】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図34】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す図24の外観斜視図を示す。
【図35】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図36】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【図37】本発明の他の実施例である穀物の磨ぎ洗い機
を表す断面図を示す。
【符号の説明】
1 容器 2 穀物 3 水 4 収納体 4p,4p’ 収納体の下方端縁 4q,4q’ 収納体の上方端縁 5 モーター等の運動動力源 5a,5a’ モーターの回転制御つまみ 6 固定板 7 振子 8 振子の回転軸 9 動力源の軸受 10 支持板 11 動力伝達スプリング 12 電源プラグ 12’ 電源コード 13 電源スイッチ 14 取手 15 モーターの回転軸 16 電磁コイル 16a 電磁コイルの固定端 16b 電磁コイルの振動端子 17 相互接触作用促進棒 18 回転駆動歯車 19 減速歯車 19’ 減速歯車の回転軸 19a 回転軸の係合凹孔部 20 撹拌体の回転軸 20’ 撹拌体の回転内軸 20a ハンドル回転軸 20b 回転軸の凹孔 20c 回転軸の係合凹孔部 20d 中空パイプ状貫通孔 20e 給水孔 21 撹拌体 21a,b,c撹拌棒 21l,m,n撹拌羽 21s 軟質材 21y 回転円盤 22、23 撹拌体の軸受 24 筒状体 25 回転内軸20’の非円形係合片 26、26’ 嵌合連結用歯車 27 相互接触作用促進体 28 軽加圧体 29 螺旋状の突起 30 羽支持軸 31 撹拌羽 32 減速歯車 33 支持板 34 支持金具 35 中間歯車 35’ 中間歯車の回転軸 36 底面延長部 37 内歯車 38 弾性材 39 収納板 40 固定板 40a 回転軸 41 回転軸 41a 回転軸の係合部 42 突起軸 43 給水栓 44 排水孔 44a 栓 45 給水孔 46 給水ホース 47 水切用ザル 47a 取手 48 給水孔 49 減速歯車 50 小プーリー 51 大プーリー 51’ 大プーリーの回転軸 52 ベルト 53 底板

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該容
    器を収納する収納体と、該収納体に配設され且つ該容器
    と該収納体との間に相対的運動を起こさせて、前記容器
    内の穀物粒子の表面間に該穀物粒子が破損しない程度の
    相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動力源と、前記容
    器と前記収納体との間の運動を物理的に吸収或は抑制す
    るための弾性体或は緩衝体とを備える糠等の付着物を剥
    離する穀物の磨ぎ洗い機。
  2. 【請求項2】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該容
    器に接続して配置される収納体と、該収納体に装着され
    且つ回転先端部の形状が前記穀物への当接時に該穀物を
    破損しないような丸い曲率を有する穀物粒子間の摺擦作
    用誘起用撹拌体と、前記容器内に配設される前記撹拌体
    に穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさせ
    て、前記容器内の穀物粒子の表面間に該穀物粒子が破損
    しない程度の相互接触擦合せ作用を起こさせ且つ前記収
    納体内に設けられる運動動力源とを備える糠等の付着物
    を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  3. 【請求項3】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該容
    器に着脱自在に接続して配置される収納体と、該収納体
    に装着され且つ回転先端部の形状が前記穀物への当接時
    に該穀物を破損しないような丸い曲率を有する穀物粒子
    間の摺擦作用誘起用撹拌体と、前記容器内に配設される
    前記撹拌体に穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を
    起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表面間に該穀物粒
    子が破損しない程度の相互接触擦合せ作用を起こさせ且
    つ前記接続収納体内に設けられる運動動力源とを備える
    糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  4. 【請求項4】 米等の穀物と水とを入れ且つ底面が水平
    より傾斜した容器と、該容器内に配設され且つ先端部の
    形状が前記穀物への当接時に該穀物を破損しないような
    丸い曲率を有する穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体
    と、該撹拌体に連結され且つ撹拌体に穀物粒子間の摺擦
    作用誘起用の撹拌運動を起こさせて前記容器内の穀物粒
    子の表面間に該穀物粒子が破損しない程度の相互接触擦
    合せ作用を起こさせる運動動力源とを備える糠等の付着
    物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  5. 【請求項5】 米等の穀物と水とが入れられ且つ内壁面
    に螺旋状の突起が設けられると共に回転中心近傍が上方
    に曲線を描いて突起する形状の底面を備えた容器と、該
    容器を収納する収納体と、前記容器を回転させて、前記
    容器内の穀物粒子の表面間に該穀物粒子が破損しない程
    度の相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動力源とを備
    える糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  6. 【請求項6】 米等の穀物と水とが入れられる容器と、
    該容器の底面に回転自在に設けられ且つ上方向に伸びる
    複数個の撹拌棒が設けられた回転円盤を有する穀物粒子
    間の摺擦作用誘起用撹拌体と、該撹拌体を回転させて、
    前記容器内の穀物粒子の表面間に該穀物粒子が破損しな
    い程度の相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動力源と
    を備える糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  7. 【請求項7】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該容
    器に接続して配置される収納体と、前記容器内に配設さ
    れ且つ回転先端部の形状が前記穀物への当接時に該穀物
    を破損しないような丸い曲率を有する穀物粒子間の摺擦
    作用誘起用の複数個の撹拌体と、該撹拌体に連結される
    と共に撹拌体に穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌運動
    を起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接
    触擦合せ作用を起こさせ且つ前記収納体内に装着される
    運動動力源とを備える糠等の付着物を剥離する穀物の磨
    ぎ洗い機。
  8. 【請求項8】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該容
    器内に配設される撹拌回転軸と、該回転軸と略垂直方向
    に該回転軸に装着される羽支持軸と、該羽支持軸に回転
    自在に装着される穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌羽
    と、前記撹拌回転軸に回転運動を起こさせて、該回転軸
    の回転に伴う前記撹拌羽の回転により前記容器内の穀物
    粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動
    力源とを備える糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い
    機。
  9. 【請求項9】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該容
    器内に配設される撹拌回転軸と、該回転軸の方向に所定
    の間隔をもって且つ回転軸の周りに所定の角度をもって
    配列されると共に回転先端部よりも回転後端部に向かっ
    て上方に傾斜するよう装着された穀物粒子間の摺擦作用
    誘起用の複数個の撹拌羽と、前記撹拌回転軸に回転運動
    を起こさせて、該回転軸の回転に伴う前記撹拌羽の移動
    により前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ
    作用を起こさせる運動動力源とを備える糠等の付着物を
    剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  10. 【請求項10】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器内に略水平方向に配設される撹拌回転軸と、該回転
    軸に装着される回転体と、該回転体に設けられた穀物粒
    子間の摺擦作用誘起用の撹拌突起と、前記撹拌回転軸に
    回転運動を起こさせて、該回転軸の回転に伴う前記撹拌
    突起の回転により前記容器内の穀物粒子の表面間に相互
    接触擦合せ作用を起こさせる運動動力源とを備える糠等
    の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  11. 【請求項11】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器内に配設される撹拌回転軸と、該回転軸の方向に所
    定の間隔をもって且つ回転軸の周りに配設されると共に
    該回転軸の回転に伴って前記穀物を上方に持ち上げて穀
    物を該容器の中心部から容器の側壁に沿って下方方向に
    対流させる穀物粒子間の摺擦作用誘起用の螺旋状撹拌羽
    と、前記撹拌回転軸に回転運動を起こさせて、該回転軸
    の回転に伴う前記撹拌羽の移動により前記容器内の穀物
    粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動
    力源とを備える糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い
    機。
  12. 【請求項12】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器を収納する収納体と、該収納体に配設され且つ該容
    器と該収納体との間に相対的振動運動を起こさせると共
    に該容器に回転運動を起こさせて、前記容器内の穀物粒
    子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動力
    源と、前記容器と前記収納体との間の運動を物理的に吸
    収或は抑制するための弾性体或は緩衝体とを備える糠等
    の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  13. 【請求項13】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器を収納する収納体と、該収納体に配設され且つ前記
    容器と該収納体との間に相対的振動運動を起こさせると
    共に該容器に回転運動を起こさせて、前記容器内の穀物
    粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる運動動
    力源と、前記容器と前記収納体との間の相対的振動運動
    を物理的に吸収或は抑制するための弾性体或は緩衝体と
    を備える糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  14. 【請求項14】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器に接続して配設される収納体と、前記容器内に配設
    される穀物粒子間の摺擦作用誘起用回転撹拌体と、該撹
    拌体に撹拌運動を起こさせると共に前記容器と前記収納
    体との間に相対的振動運動を起こさせて、前記容器内の
    穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる運
    動動力源と、前記容器と前記収納体との間の相対的振動
    運動を物理的に吸収或は抑制するための弾性体或は緩衝
    体とを備える糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い
    機。
  15. 【請求項15】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器に接続して配設される収納体と、前記容器内に配設
    される穀物粒子間の摺擦作用誘起用回転撹拌体と、該撹
    拌体に穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさ
    せる第1運動動力源と、前記容器と前記収納体との間に
    相対的振動運動を起こさせる第2運動動力源と、前記容
    器と前記収納体との間の相対振動運動を物理的に吸収或
    は抑制するための弾性体或は緩衝体とを備え、前記撹拌
    体の撹拌運動と共に前記容器と前記収納体との間の相対
    的振動運動により、前記容器内の穀物粒子の表面間に相
    互接触擦合せ作用を起こさせる糠等の付着物を剥離する
    穀物の磨ぎ洗い機。
  16. 【請求項16】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器内に配設される中空パイプ状の撹拌回転軸と、該回
    転軸の中空パイプ状の所定の個所に設けられた給水孔
    と、前記撹拌回転軸に回転運動を起こさせて、該回転軸
    の回転に伴う穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌運動に
    より前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作
    用を起こさせる運動動力源とを備え、前記中空パイプ状
    の撹拌回転軸より給水可能な糠等の付着物を剥離する穀
    物の磨ぎ洗い機。
  17. 【請求項17】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器に接続して配設される収納体と、前記容器と前記収
    納体との間に相対的振動運動を起こさせて、前記容器内
    の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせる
    運動動力源と、前記容器と前記収納体との間の相対的振
    動運動を物理的に吸収或は抑制するための弾性体或は緩
    衝体と、前記容器に設けられた給水孔と、該給水孔に給
    水するための給水具とを備える糠等の付着物を剥離する
    穀物の磨ぎ洗い機。
  18. 【請求項18】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器を収納或は該容器に接続して配置される収納体と、
    該容器と該収納体との間の相対的運動或は該容器内に設
    けられた穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体の穀物粒子
    間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさせて、前記容器
    内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせ
    る運動動力源と、前記容器内に収納される水切用ザルと
    を備える糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  19. 【請求項19】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器を収納或は該容器に接続して配置される収納体と、
    該容器の回転運動若しくは振動運動、或は該容器内に設
    けられた穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体の穀物粒子
    間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさせて、前記容器
    内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせ
    る運動動力源と、前記容器内に収納される水切用ザルと
    を備え、前記運動動力源或は別の運動動力源により前記
    容器を高速回転させて遠心力により前記水切用ザル中の
    水を排水する糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い
    機。
  20. 【請求項20】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器を収納或は該容器に接続して配置される収納体と、
    該容器の回転運動若しくは振動運動、或は該容器内に設
    けられ且つ先端部の形状が前記穀物への当接時に該穀物
    を破損しないような丸い曲率を有する穀物粒子間の摺擦
    作用誘起用撹拌体の穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌
    運動を起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表面間に相
    互接触擦合せ作用を起こさせ且つ収納体に配設される運
    動動力源と、該運動動力源の回転運動を減速させて、前
    記容器の回転運動若しくは振動運動、或は該容器内に設
    けられる撹拌体の撹拌運動を所望の運動速度にするため
    に前記容器側に設けられる減速等の速度制御機構と、該
    制御機構に結合される第1連結具と、前記収納体の運動
    動力源の回転を伝達するための第2連結具とを備え、前
    記収納体に前記容器側を着脱自在に装着する際、前記第
    1と第2連結具とを嵌合接続させる糠等の付着物を剥離
    する穀物の磨ぎ洗い機。
  21. 【請求項21】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器を収納或は該容器に接続して配置される収納体と、
    該容器の回転運動若しくは振動運動、或は該容器内に設
    けられ且つ先端部の形状が前記穀物への当接時に該穀物
    を破損しないような丸い曲率を有する穀物粒子間の摺擦
    作用誘起用撹拌体の穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌
    運動を起こさせて、前記容器内の穀物粒子の表面間に相
    互接触擦合せ作用を起こさせ且つ収納体に配設される運
    動動力源と、前記容器の回転運動若しくは振動運動、或
    は該容器内に設けられる撹拌体の撹拌運動が起動される
    ように、前記運動動力源の回転運動を伝達するために前
    記容器側に装着される第1連結具と、前記運動動力源の
    回転運動を減速させて、前記容器の回転運動若しくは振
    動運動、或は該容器内に設けられる撹拌体の撹拌運動を
    所望の運動速度にするために前記収納側に装着される減
    速等の速度制御機構と、該制御機構に結合され且つ前記
    収納側に装着される第2連結具とを備え、前記収納体に
    前記容器側を着脱自在に装着する際、前記第1と第2連
    結具とを嵌合接続させる糠等の付着物を剥離する穀物の
    磨ぎ洗い機。
  22. 【請求項22】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器を収納或は該容器に接続して配置される収納体と、
    該容器の回転運動若しくは振動運動、或は該容器内に設
    けられた穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体に穀物粒子
    間の摺擦作用誘起用の撹拌運動を起こさせて、前記容器
    内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作用を起こさせ
    且つ収納体に配設される運動動力源と、前記容器側に設
    けられた第1連結具と、前記収納体の運動動力源の回転
    数を制御するための回転数制御回路の切換イッチ回路
    と、前記収納体の運動動力源の回転を伝達するための第
    2連結具とを備え、前記収納体に前記容器側を着脱自在
    に装着する際、前記第1と第2連結具とを嵌合接続させ
    る糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  23. 【請求項23】 米等の穀物と水とを入れる容器と、該
    容器を収納或は該容器に接続して配置される収納体と、
    該容器の回転運動或は該容器内に設けられ且つ先端部の
    形状が前記穀物への当接時に該穀物を破損しないような
    丸い曲率を有する穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体の
    穀物粒子間の摺擦作用誘起用の回転撹拌運動を起こさせ
    て、前記容器内の穀物粒子の表面間に相互接触擦合せ作
    用を起こさせ且つ収納体に配設される運動動力源と、該
    運動動力源の回転運動に関連して、前記容器の振動運動
    或は該容器内に設けられる撹拌体の振動運動を起こさせ
    る振動運動励起機構と、前記容器の回転運動或は撹拌体
    の回転撹拌運動を起こさせるように、前記運動動力源の
    運動を伝達する第1甲連結具と、該振動運動励起機構に
    結合される第1乙連結具と、前記収納体に装着された前
    記運動動力源の回転運動を伝達するための第2甲連結具
    と、該運動動力源の回転運動を前記振動運動励起機構に
    伝達するための第2乙連結具とを備え、前記収納体に前
    記容器側を着脱自在に装着する際、それぞれ前記第1甲
    および乙連結具と第2甲および乙連結具とを嵌合接続さ
    せる糠等の付着物を剥離する穀物の磨ぎ洗い機。
  24. 【請求項24】 前記容器の振動運動或は穀物粒子間の
    摺擦作用誘起用撹拌体の振動運動と、前記容器の回転運
    動或は撹拌体の回転撹拌運動とを選択可能な請求項23
    に記載の穀物の磨ぎ洗い機。
  25. 【請求項25】 運動動力源の回転数を制御するための
    速度制御機構或は回転数制御回路の切換イッチ回路によ
    り、前記容器の回転運動或は該容器内に設けられ前記撹
    拌体の穀物粒子間の摺擦作用誘起用の撹拌回転運動を毎
    分100〜1500回転にして穀物の破損を防止する請
    求項2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15、16、17、18、19、2
    0、21、22或は23に記載の穀物の磨ぎ洗い機。
  26. 【請求項26】 収納体は容器と着脱自在である請求項
    2、7、13、14或は15に記載の穀物の磨ぎ洗い
    機。
  27. 【請求項27】 容器内の側壁或は容器の底面から延び
    る方向に複数個の相互接触作用促進体を設けた請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15、16、17、18、19、2
    0、21、22或は23に記載の穀物の磨ぎ洗い機。
  28. 【請求項28】 容器内の水或は穀物の上方に加圧体を
    載置して相互接触作用を促進させる請求項1に記載の穀
    物の磨ぎ洗い機。
  29. 【請求項29】 穀物粒子間の摺擦作用誘起用撹拌体或
    は該撹拌体の回転先端部は穀物に当接した際、穀物の破
    損を防止するよう柔軟性を有する合成樹脂等の軟質材よ
    りなる請求項2、3、7、8、9、14、15、16、
    17、20、21、22、23或は24に記載の穀物の
    磨ぎ洗い機。
  30. 【請求項30】 容器の底面から側面に向かう形状は穀
    物の水中における対流が促進されるようにゆるやかな曲
    面で形成された請求項1、2、3、4、5、7、10、
    11、或は16に記載の穀物の磨ぎ洗い機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125355A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Izumi Products Co 精米機
US9751054B2 (en) 2002-06-08 2017-09-05 Ucc Ueshima Coffee Co., Ltd. Milk foamer
CN109433719A (zh) * 2018-10-31 2019-03-08 佛山科学技术学院 一种食品净化设备
KR102266599B1 (ko) * 2020-12-21 2021-06-18 에스지하이텍 주식회사 진공 쌀통

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