JPH08332345A - 活性炭触媒反応装置およびこれを用いた排煙脱硫装置並びに脱硫方法 - Google Patents

活性炭触媒反応装置およびこれを用いた排煙脱硫装置並びに脱硫方法

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JPH08332345A
JPH08332345A JP7164546A JP16454695A JPH08332345A JP H08332345 A JPH08332345 A JP H08332345A JP 7164546 A JP7164546 A JP 7164546A JP 16454695 A JP16454695 A JP 16454695A JP H08332345 A JPH08332345 A JP H08332345A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 活性炭層を用いた前記脱硫方法が有する利点
を生かし、かつ装置の大型化や動力消費の増大を招くこ
となく、被処理ガスから高い効率で亜硫酸ガスを除去す
ることができる活性炭触媒を用いた反応装置およびこれ
を組み込んだ排煙脱硫装置並びに脱硫方法を得る。 【構成】 100volppm以下の亜硫酸ガスと、酸
素および水分とを含む被処理ガスから上記亜硫酸ガスを
除去する活性炭触媒反応装置18およびこれを組み込ん
だ排煙脱硫装置であって、接触硫酸化速度Rが5μmo
l/g/hr 以上である活性炭が充填され、長手方向の
側壁を被処理ガスの流れ方向に沿わせて当該流れ方向と
交差する方向に複数配設され、かつ側壁と交差する厚さ
方向に被処理ガスが通過するように設けられた活性炭触
媒層19と、この活性炭触媒層19で活性炭を触媒とす
る亜硫酸ガスと酸素との接触酸化反応により生成した希
硫酸を連続的に排出する希硫酸回収手段21aとを備え
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排ガス等の被処理ガス
中に含まれる亜硫酸ガス等を除去するための活性炭触媒
反応装置およびこれを用いた排煙脱硫装置並びに脱硫方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボイラー、各種加熱炉あるい
は焼却炉等の排ガス中から亜硫酸ガス等の有害成分を除
去するための排煙脱硫装置の一種として、上記排ガス中
に含まれる亜硫酸ガス(SO2)を、石灰石(CaC
3)を溶解または懸濁した水溶液からなる吸収液と接
触させて中和することにより、上記吸収液中に吸収・除
去するものが広く知られている。この種の排煙脱硫装置
によれば、上記排ガス中に含まれる亜硫酸ガスのうちの
概ね90〜95%を除去することができる。ところが、
上記排ガスは全体としての排出量が極めて大きいため
に、5〜10%とは言え、その総量を考慮すると除去さ
れずに大気に放出された上記亜硫酸ガスが大気中の亜硫
酸ガス濃度に影響を与えることは否定し得ない。このた
め、近年においては、酸性雨対策等の環境保全からの強
い要請により、大気に放出する上記亜硫酸ガスの総量を
規制すべく、上記排ガスからより一層の亜硫酸ガスを除
去し得る排煙脱硫装置の開発が望まれている。
【0003】そこで、本発明者等は、かかる要請に基づ
き鋭意研究を重ねた結果、これまで専ら吸着剤として用
いられていた活性炭のうち、所定の特性を有するものに
よれば、特に排ガス中の亜硫酸ガスの濃度が100pp
m以下の条件下において、これが触媒として作用するこ
とによって上記亜硫酸ガスが酸素により酸化され、当該
排ガス中の水分により希硫酸となって除去することがで
き、よって再生操作を要することなく長期間にわたって
高い脱硫率が得られるという知見を得、この知見に基づ
いて、先に特願平6−60334号において提案した脱
硫方法を開発するに至った。図19は、このような脱硫
方法を実施するための脱硫装置の一例を示すもので、図
中符号1が、内部に上記活性炭層2が設けられた活性炭
充填塔である。この活性炭充填塔1の上部には被処理ガ
スの供給管3が接続され、下部側壁には排出管4が接続
されている。また、上記活性炭充填塔1の下部は、生成
された希硫酸の収納部5とされており、その底部には希
硫酸の排出管6が設けられている。また、上記活性炭層
2の上方には、当該活性炭層2を洗浄するための洗浄液
スプレー管7が配設されている。
【0004】上記構成からなる脱硫装置を用いて、10
0ppm以下の低濃度の亜硫酸ガスを含む被処理ガスか
ら当該亜硫酸ガスを脱硫するには、上記被処理ガスを供
給管3から活性炭充填塔1内に導入し、活性炭層2を通
過させるとともに、これと並行して洗浄液スプレー管7
から洗浄液を上記活性炭層2の上面に向けて散布する。
すると、被処理ガスは、活性炭層2において活性炭の触
媒作用により、当該被処理ガス中に含まれる亜硫酸ガス
(SO2)が活性炭表面において酸化されてSO3にな
り、さらにこのSO3が活性炭表面に吸着された被処理
ガス中の水分によって、H2SO4になるとともに希釈さ
れて希硫酸となり、下方の収納部5に流下して排出管6
から塔外に排出される。他方、上記活性炭層2において
亜硫酸ガスが除去された被処理ガスは、排出管4から排
気されるとともに、上記被処理ガスに同伴して活性炭層
2に捕集された固体微粒子は、洗浄液スプレー管7から
の洗浄液とともに上記収納部5に流下し、希硫酸ととも
に排出される。
【0005】したがって、このような脱硫方法によれ
ば、活性炭を吸着剤としてではなく、触媒として用いて
いるので、再生を目的とした加熱還元除去や水洗、乾燥
等の処理を要することなく、このような低濃度の亜硫酸
ガスを含む被処理ガスから長時間にわたって連続的に高
い効率で当該亜硫酸ガスを除去することができるという
利点がある。このため、当該脱硫方法を、従来の排煙脱
硫装置において吸収液によって脱硫され、亜硫酸ガス濃
度が100ppm以下になった一次処理ガスの二次脱硫
処理として用いれば、装置の極端な大型化や必要動力の
大幅な増加を招くことなく、経済的に、かつ高い効率で
排ガス中に含まれる亜硫酸ガスを除去することが可能と
なるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、当該脱硫方
法を実施するために、図19に示したような、脱硫装置
を使用しようすると、活性炭層2における一次処理ガス
の通過断面積が小さいため、多量の一次処理ガスと活性
炭とを充分に接触させるためには、いきおい活性炭層2
の高さ寸法を大きくする必要があり、この結果当該活性
炭層2における一次処理ガスの圧力損失が大きくなっ
て、上記一次処理ガスを送気するための送気ファンの大
型化を招き、よって装置全体の消費動力が増加してしま
うという問題点があった。このため、上記圧力損失を抑
えるために、活性炭層2を厚さ寸法が小さく、かつ通過
断面積が大きい薄板状に形成することも考えられるが、
上記脱硫装置として広い面積を必要とすることになり、
よって装置が極めて大型化してしまうという問題点があ
った。
【0007】本発明は、活性炭層を用いた前記脱硫方法
が有する利点を生かし、かつ上述したような脱硫装置が
有する課題を有効に解決すべくなされたもので、装置の
大型化や動力消費の増大を招くことなく、被処理ガスか
ら高い効率で亜硫酸ガスを除去することができる活性炭
触媒を用いた反応装置およびこれを組み込んだ排煙脱硫
装置並びに脱硫方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る活性炭触媒反応装置は、100volppm以下
の亜硫酸ガスと、酸素および水分とを含む被処理ガスか
ら上記亜硫酸ガスを除去する活性炭触媒反応装置であっ
て、接触硫酸化速度Rが5μmol/g/hr以上であ
る活性炭が充填され、それぞれの長手方向の側壁を被処
理ガスの流れ方向に沿わせて当該流れ方向と交差する方
向に複数配設され、かつ上記側壁と交差する厚さ方向に
被処理ガスが通過するように設けられた活性炭触媒層
と、この活性炭触媒層で上記活性炭を触媒とする亜硫酸
ガスと酸素との接触酸化反応により生成した希硫酸を連
続的に排出する希硫酸回収手段とを備えてなることを特
徴とするものである。
【0009】ここで、請求項2に記載の発明は、上記請
求項1に記載の活性炭が、ヤシ殻活性炭、木材からの活
性炭、コールタール系ピッチからの活性炭、石油ピッチ
からの活性炭、石炭からの活性炭および活性コークスか
ら選択される一種または複数種からなり、かつ接触硫酸
化速度Rが5μmol/g/hr 以上であることを特徴
とするものである。なお、上記活性炭の特性を規定する
接触硫酸化速度Rとは、活性炭単位質量当たりの希硫酸
の生成速度をいうものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、活性炭触媒層として、
各々の厚さ寸法が0.2〜2mで、かつ通過する被処理
ガスの空塔速度が0.1〜2.0m/sである断面積を
有するものを、上記被処理ガスの流れ方向と交差する方
向に互に並行に配設したことを特徴とするものであり、
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3の
いずれかに記載の活性炭が、最大外形寸法が0.1〜2
0mmであることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、上記請求
項1〜4のいずれかに記載の各活性炭触媒層として板状
のものを用い、隣接する活性炭触媒層の流れ方向の先端
側端部間および基端側端部間に、交互に当該端部間を閉
塞する仕切板を設けたことを特徴とするものである。こ
の際に、請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載
の活性炭触媒層が、被処理ガスの流れ方向に沿って上記
側壁を上下方向に向けて配設されており、かつ上記希硫
酸回収手段が、活性炭触媒層の下端部同士を連結する仕
切板に形成されて希硫酸を集液する樋状部と、この樋状
部で集液された上記希硫酸を排出する流下管とを備えて
なることを特徴とするものであり、他方請求項7に記載
の発明は、上記請求項5に記載の活性炭触媒層が、上記
流れ方向に沿って側壁を水平方向に向けて配設されてお
り、かつ上記希硫酸回収手段が、上記活性炭触媒層の下
面側下方に設けられて希硫酸を集液する受皿と、この受
皿で集液された上記希硫酸を排出する流下管とを備えて
なることを特徴とするものである。
【0012】さらに、請求項8に記載の発明は、上記請
求項5に記載の各活性炭触媒層として円筒状のものを用
い、その側壁を上記流れ方向に沿わせて配設するととも
に、上記流れ方向の基端側を開口させ、かつ先端面を閉
塞したことを特徴とするものである。そして、請求項9
に記載の発明は、上記請求項1〜8のいずれかに記載の
発明において、上記活性炭触媒層を洗浄する洗浄手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0013】次いで、請求項10に記載の本発明に係る
排煙脱硫装置は、排ガスを吸収部において吸収液と接触
させて亜硫酸ガスを除去するとともに、当該排ガス中の
亜硫酸ガスを吸収した上記吸収液を吸収液槽に貯留する
湿式の排煙脱硫装置において、上記排ガス流路の上記吸
収部の下流側に請求項1ないし9のいずれかに記載の活
性炭触媒反応装置を設け、かつ上記活性炭触媒反応装置
の希硫酸回収手段を、上記吸収液槽に導いたことを特徴
とするものである。上記請求項10に記載の発明におい
て、請求項11に記載の発明は、上記活性炭触媒反応装
置が、上記吸収部と吸収液槽とが設けられた吸収塔の排
ガス出口側配管に接続されていることを特徴とするもの
であり、他方請求項12に記載の発明は、上記活性炭触
媒反応装置が、上記吸収部と吸収液槽とが設けられた吸
収塔内に配設されていることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項13に記載の発明は、隔壁と
なる下部デッキおよび上部デッキにより、下部デッキの
下方に位置する吸収液槽と、上下部デッキ間にあって排
ガスダクトが接続された入口プレナムと、上部デッキ上
方にあって排ガスダクトと連通する出口プレナムとに画
成され、下部デッキに穿設された複数の開口部に、下端
開口部が上記吸収液槽内の吸収液面より下方に位置し、
かつ下端外周壁に排ガスの噴出孔が形成されたスパージ
ャーパイプが垂設されるとともに、下部デッキと上部デ
ッキとの間に、上記吸収液槽の吸収液面上の空間を出口
プレナム側に連通させるガスライザーが配設された反応
槽を有する排煙脱硫装置において、上記出口プレナム内
に上記請求項1ないし9のいずれかに記載の活性炭触媒
反応装置を設け、かつ上記希硫酸回収手段を上記吸収液
槽に導いたことを特徴とするものである。
【0015】そして、請求項14に記載の発明は、上記
請求項10〜13のいずれかに記載の活性炭触媒層を洗
浄する洗浄手段を設け、この洗浄手段における洗浄液
が、上記吸収液槽内の吸収液石膏スラリーを脱水して得
られた母液を、上記吸収塔へ戻すための吸収液戻りライ
ンから供給されていることを特徴とするものである。
【0016】次に、請求項15に記載の本発明に係る脱
硫方法は、100volppm以下の亜硫酸ガスと、酸
素および水分とを含む被処理ガスを、接触硫酸化速度R
が5μmol/g/hr 以上である活性炭が充填され、
それぞれの長手方向の側壁を上記被処理ガスの流れ方向
に沿わせて当該流れ方向と交差する方向に複数配設され
た活性炭触媒層の上記側壁と交差する厚さ方向に、接触
脱硫率Yが少なくとも80%となるように通過させるこ
とにより、上記活性炭触媒層において亜硫酸ガスと酸素
とを接触酸化させて三酸化イオウに変換させるととも
に、この三酸化イオウを水分と反応させて希硫酸を生成
させ、得られた上記希硫酸を上記活性炭触媒層から連続
的に分離することを特徴とするものである。
【0017】ここで、請求項16に記載の発明は、上記
請求項15に記載の活性炭として、ヤシ殻活性炭、木材
からの活性炭、コールタール系ピッチからの活性炭、石
油ピッチからの活性炭、石炭からの活性炭および活性コ
ークスから選択される一種または複数種からなり、かつ
接触硫酸化速度Rが5μmol/g/hr 以上であるも
のを用いることを特徴とするものである。また、請求項
17に記載の発明は、請求項15または16に記載の被
処理ガスを、上記活性炭触媒層に接触脱硫率Yが少なく
とも80%となるように通過させることを特徴とするも
のである。
【0018】さらに、請求項18に記載の発明は、被処
理ガスに吸収液を接触させて得られた100volpp
m以下の亜硫酸ガスと、酸素および水分とを含む一次処
理排ガスを、上記請求項15ないし17のいずれかに記
載の脱硫方法によって二次脱硫処理するとともに、これ
と並行して上記二次脱硫処理において生成した希硫酸
を、上記一次処理において上記被処理ガス中の亜硫酸ガ
スを吸収した吸収液を貯留する吸収液槽に導入すること
を特徴とするものである。ここで、請求項19に記載の
発明は、上記請求項18に記載の吸収液が、石灰石の水
性スラリー液であり、上記吸収液槽において、上記吸収
液と亜硫酸ガスとの反応によって得られた中和物を酸化
して石膏を生成させることを特徴とするものである。
【0019】また、上記請求項18または19に記載の
発明において、請求項20に記載の発明は、上記活性炭
触媒層を、水で洗浄するとともに、洗浄後の排液を上記
吸収液槽に導入することを特徴とするものであり、請求
項21に記載の発明は、上記活性炭触媒層を、上記吸収
液槽内の吸収液石膏スラリーを脱水して得られた母液も
しくは上記母液と水との混合液で洗浄するとともに、洗
浄後の排液を上記吸収液槽に導入することを特徴とする
ものである。
【0020】
【作用】請求項1に記載の活性炭触媒反応装置およびこ
れを用いた請求項14に記載の脱硫方法によれば、10
0volppm以下の亜硫酸ガスと、酸素および水分と
を含む被処理ガスを、複数の活性炭触媒層の厚さ方向に
通過させることにより、活性炭の触媒作用により、上記
活性炭触媒層において亜硫酸ガスが酸素により接触酸化
されて三酸化イオウに変換し、さらにこの三酸化イオウ
が水分と反応して希硫酸が生成する。そして得られた希
硫酸は、上記希硫酸回収手段によって活性炭触媒層から
連続的に分離されてゆく。ここで、上記被処理ガスにお
ける亜硫酸ガス濃度を100volppm以下としたの
は、例えば1,000ppm程度の高濃度の亜硫酸ガス
を含む被処理ガスを上記活性炭触媒層に通過させると、
上記活性炭触媒層が吸着剤として作用し、この結果図2
0に示すように、流通開始時においては100%の脱硫
率を示すものの、開始直後に破過して経時的に当該脱硫
率が極端に低下してしまうのに対し、上記亜硫酸ガス濃
度を100ppm以下の低濃度とすると、図21に示す
ように、上記活性炭の触媒としての機能が発揮されて、
脱硫率が100%から若干低下した後も、1,000時
間以上という長期間にわたって所定の高い脱硫率を保持
することができるからである。
【0021】本明細書において上記接触脱硫率Yとは、
図20および図21において上記活性炭の触媒作用によ
って達成される脱硫率Yをいうものであり、前述した課
題に対応する所望の脱硫効果を得るための当該接触脱硫
率Yを得るための活性炭量等を設定すればよい。このよ
うな接触脱硫率Yは、図22に示すように、被処理ガス
中の亜硫酸ガス濃度に依存するものであり、当該亜硫酸
濃度が低下するにしたがって大幅に増加する。このた
め、本発明においては、上記亜硫酸ガスの濃度として1
00volppm以下と規定したのである。
【0022】ちなみに、この接触脱硫率Yは、活性炭触
媒層に対する被処理ガスの供給速度や、被処理ガスの供
給量に対する活性炭触媒層の容量により適宜制御するこ
とが可能であり、請求項17に記載の発明のように、上
記被処理ガスを活性炭触媒層に上記接触脱硫率Yが少な
くとも80%となるように通過させることが好ましい。
【0023】また、上記活性炭としては、請求項2また
は請求項16に記載の発明のように、ヤシ殻活性炭、木
材からの活性炭、コールタール系ピッチからの活性炭、
石油ピッチからの活性炭、石炭からの活性炭および活性
コークスから選択される一種または複数種からなるもの
が使用可能であり、上述したように上記活性炭の特性を
規定する接触硫酸化速度Rとは、活性炭単位質量当たり
の希硫酸の生成速度をいうものであって、上記活性炭の
種類によって異なる活性炭固有の特性値であるが、個々
の活性炭に付き脱硫実験を行なうことによって求めるこ
とができるものである。請求項1または15に記載の本
発明のように、被処理ガスを活性炭触媒層の活性炭と接
触させて脱硫する場合には、上記接触硫酸化速度Rが大
きい活性炭を選定することが重要であり、通常5μmo
l/g/hr 以上、好ましくは10μmol/g/hr
、さらに好ましくは20μmol/g/hr 以上の値
の活性炭を使用することが望ましい。
【0024】またこの際に、上記活性炭触媒反応装置お
よび脱硫方法にあっては、上記被処理ガスを、その長手
方向の側壁を流れ方向に沿わせて複数配設された活性炭
触媒層の上記側壁と交差する厚さ方向に通過させている
ので、狭いスペース内において大きな通過断面積を確保
することができ、よって装置の大型化を招来すること無
く被処理ガスと活性炭との接触作用を増大させることが
できるとともに、上記厚さ寸法を小さく設定することに
より、当該活性炭触媒層を通過する際の被処理ガスの圧
力損失を大幅に低減化させることが可能となる。
【0025】このような観点から、上記活性炭触媒層と
しては、請求項3に記載の発明のように、各々の厚さ寸
法が0.2〜2mで、かつ通過する被処理ガスの空塔速
度が0.1〜2.0m/sである断面積を有するものを
用いることが好ましい。ちなみに、上記厚さ寸法が0.
2mに満たないと、通過時の圧力損失は極めて低いもの
の、偏流による充分な活性炭との接触、延いては当該活
性炭の触媒作用による亜硫酸ガスと酸素との反応および
水分による希硫酸化が行なわれないためであり、他方上
記寸法が2mを超えた場合や、通過する被処理ガスの空
塔速度が2.0m/sを超えた場合には、上記圧力損失
が大きくなって送気ファン等の動力の増大を招いて好ま
しくないからである。
【0026】さらに、上記活性炭触媒層を構成する活性
炭としては、請求項4に記載の発明のように、最大外形
寸法が0.1〜20mmであるものを用いることが好適
である。上記活性炭の最大外径寸法が0.1mmに満た
ないと、活性炭触媒層で生成した希硫酸が当該活性炭触
媒層から外に流出し難くなるとともに、通過する被処理
ガスの圧力損失が増加して好ましくないからであり、他
方上記寸法が20mmを超えると、活性炭触媒層内にお
ける被処理ガスとの接触面積が小さくなって反応効率が
低下する虞があるからである。
【0027】このような触媒層としては、請求項5に記
載の発明のように板状のものを用いることができ、この
場合には、隣接する活性炭触媒層の流れ方向の先端側端
部間および基端側端部間に、交互に当該端部間を閉塞す
る仕切板を設ければ、被処理ガスは、隣接する活性炭触
媒層の開口している基端側端部の間から上記活性炭触媒
層の側壁間に流入するとともに、先端部を閉塞する仕切
板によって流れが阻止され、この結果全ての被処理ガス
が各活性炭触媒層をその厚さ方向に通過して上述した活
性炭との接触作用が行なわれる。この際に、請求項6に
記載の発明のように、上記活性炭触媒層を上下方向に向
けて配設した場合には、活性炭触媒層で生成されて流下
する希硫酸は、活性炭触媒層の下端部同士を連結する仕
切板の樋状部で集液されて、流下管から排出される。ま
た、請求項7に記載の発明のように、活性炭触媒層を水
平方向に配設した場合には、活性炭触媒層で生成されて
流下する希硫酸は、各活性炭触媒層の下面側下方に設け
られた受皿に集液されて、同様に流下管から排出され
る。
【0028】また、上記活性炭触媒層としては、請求項
8に記載の発明のように、円筒状のものを用いてもよ
く、この場合には、被処理ガスの流れ方向の基端側を開
口させて先端面を閉塞すれば、上記被処理ガスは、上記
開口から内周部に流入し、閉塞された先端によって流れ
が阻止されて、全ての被処理ガスが各活性炭触媒層をそ
の厚さ方向に通過し、上述した活性炭との接触作用が行
なわれる。なお、請求項9に記載の発明によれば、上記
活性炭触媒層における亜硫酸ガスの除去と並行して、上
記被処理ガスに同伴して活性炭触媒層に捕集された固体
微粒子も、洗浄液とともに流下して希硫酸とともに排出
される。
【0029】次いで、請求項10に記載の排煙脱硫装置
およびこれを用いた請求項18に記載の脱硫方法によれ
ば、従来の湿式の排煙脱硫装置によって吸収液により亜
硫酸ガスが100volppm以下まで除去された一次
処理排ガスを、上記請求項1〜8のいずれかに記載の活
性炭触媒反応装置に送ることにより、さらに当該排ガス
中の亜硫酸ガスが除去される。この際に、上記一次処理
において排ガスに吸収液中の水分が加えられるため、上
記活性炭触媒反応装置において希硫酸が生成し易くな
り、しかもその流下が円滑に行なわれる。以上の結果、
装置の大型化や動力消費の増大を招くことなく、多量の
排ガスから極めて高い効率で亜硫酸ガスを除去すること
が可能となる。
【0030】なお、上記活性炭触媒反応装置は、請求項
11に記載の発明のように吸収塔とは別体にして設けて
もよく、あるいは請求項12に記載の発明のように上記
吸収塔内に配設してもよい。特に、上記吸収塔内に設け
た場合には、装置全体のより一層のコンパクト化を図る
ことが可能となる。ここで、上記活性炭触媒反応装置を
吸収塔内に配設した場合に、上記吸収塔の形状として
は、丸型および角型共に適用が可能であるが、角型のも
のを用いることが好ましい。
【0031】一方、上記活性炭触媒反応装置において生
成した希硫酸は、上記排煙脱硫装置の吸収液を貯留する
吸収液槽に排出される。ここで、上記排煙脱硫装置が、
例えば吸収液として水酸化マグネシウム(Mg(OH)
2)を用いたものである場合や、NaOH、Na2CO3
を用いた場合には、上記希硫酸(H2SO4)を加えるこ
とにより無害な硫酸マグネシウム(MgSO4)等とし
て固定されるために、いずれも海等へ放流処分すること
が可能となる。また、請求項19に記載の発明のよう
に、上記吸収液が石灰石(CaCO3)の水性スラリー
液である場合には、上記希硫酸を吸収液槽に導入するこ
とにより、当該吸収液槽内における吸収液と亜硫酸ガス
との中和物を酸化して石膏を生成させる反応が促進され
る。
【0032】さらに、請求項13に記載の発明によれ
ば、排ガスを入口プレナムに送気すると、当該排ガス
は、各スパージャーパイプの下端から噴出し、吸収液と
激しく混合して液相連続のジェットバブリング層を形成
し、このジェットバブリング層において高効率な気液接
触が行われ、排ガス中に含まれるSO2が酸化されると
ともに、吸収液中の石灰石によって中和されるといっ
た、 SO2+CaCO3+1/2O2+2H2O → CaSO4・2H2O↓+CO2↑ で示される反応が一挙に行われて、上記SO2が吸収・
除去される。そして、このようにして、極めて低い亜硫
酸ガス濃度とされた一次処理排ガスは、ガスライザーを
介して出口プレナムに集められ、上記活性炭触媒反応装
置においてさらに残存した亜硫酸ガスが除去される。こ
の際に、一次処理排ガスは、上記ジェットバブリング層
における気液接触により、ほぼ水分飽和状態となって活
性炭触媒反応装置に送られるため、上述した希硫酸の生
成・流下がより一層円滑に行なわれる。
【0033】また、請求項14、20または21に記載
の発明によれば、活性炭触媒層を洗浄しているので、被
処理ガスに同伴して活性炭触媒層に捕集された固体微粒
子も洗浄液とともに排出される。特に、洗浄液として、
上記吸収液槽内の吸収液石膏スラリーを脱水して得られ
た母液を用いれば、装置全体の水バランスを損うこと無
く上記活性炭触媒層の洗浄を行なうことができて好適で
ある。
【0034】
【実施例1】図1および図2は、本発明の活性炭触媒反
応装置を組み込んだ排煙脱硫装置の第1実施例を示すも
ので、この排煙脱硫装置においては、ボイラー(図示せ
ず)の排ガスダクト11の下流側に向けて、ガスヒータ
12と、排ガス内に含まれる塵埃分を捕集するとともに
排ガスの増湿冷却を行なう除塵塔13と、この排煙脱硫
装置の主要部を構成する吸収塔14とが順次配設されて
いる。上記吸収塔14には、除塵塔13から導入された
排ガスに、内部の酸化槽(吸収液槽)15に貯留されて
いる石灰石の水性スラリー液からなる吸収液を散布して
接触させるための、ポンプ16および吸収液散布ライン
17と、上記酸化槽15で吸収液と亜硫酸ガスとの中和
物を酸化するための空気を導入する酸化用ブロワ15a
および酸化槽15の吸収液を攪拌する攪拌機(図示せ
ず)とが設けられている。そして、この吸収塔14内の
吸収液散布ライン17が位置する吸収部31の上方に、
活性炭触媒反応装置18が配設されている。
【0035】この活性炭触媒反応装置18は、図2に示
すように、側壁を上下方向に向けて、水平方向に互に並
行に配設された複数の活性炭触媒層19…によって構成
されたものである。ここで、各活性炭触媒層19は、耐
食性を有する金属棒からなる枠体内に袋状の網を入れ、
この網内に活性炭を充填したものであり、その厚さ寸法
が0.2〜2mで、かつ通過する被処理ガスの空塔速度
が0.1〜2.0m/sである断面積を有するように形
成されている。上記活性炭触媒層19を構成する活性炭
としては、ヤシ殻活性炭、木材からの活性炭、コールタ
ール系ピッチからの活性炭、石油ピッチからの活性炭、
石炭からの活性炭等の各種の活性炭の他、活性コークス
等が使用可能であるが、特に前述した接触硫酸化速度R
が5μmol/g/hr 以上、好ましくは10μmol
/g/hr 、さらに好ましくは20μmol/g/hr
以上の値のものが使用される。ちなみに、このような活
性炭としては、例えば東洋カルゴン社製の活性炭(商品
名:F30/470)、ツルミコール社製の活性炭(商
品名:4GV)、クラレケミカル社製の活性炭(商品
名:4GS)等が挙げられる。
【0036】また、上記活性炭の形状は、円柱状、円筒
状、顆粒状、球状、ハニカム状等の各種の形状のものを
用いることができ、最大外形寸法、すなわち顆粒状や球
状のものにあっては、その直径が0.1〜20mm、好
ましくは1〜10mmであり、円柱状や円筒状のものに
あっては、その長さ寸法が0.1〜20mm、好ましく
は1〜10mmのものが用いられる。そして、隣接する
上記活性炭触媒層19の上端部間には、一組みおきにこ
れら上端部間を閉塞する上部仕切板20が設けられ、さ
らに上部仕切板20が設けられていない下端部間には、
樋状部21aが形成された下部仕切板21が設けられて
いる。これら上下部仕切板20、21は、FRPや耐食
性を有する金属板等からなるものであり、上記樋状部2
1aは、一端部が下方に位置するように傾斜して形成さ
れるとともに、この傾斜端部に、集液された希硫酸を上
記酸化槽15内に導くため流下管22が接続されてい
る。そして、上記樋状部21aおよび流下管22によ
り、希硫酸回収手段が構成されている。
【0037】また、上記吸収塔14には、酸化槽15で
生成された吸収液石膏スラリーをポンプ23によって抜
き出し、石膏分離機24で脱水して母液タンク25に貯
留された母液を、ポンプ26を介して再び吸収塔14へ
戻すための吸収液戻りライン27が設けられており、こ
の吸収液戻りライン27の先端部に、上記活性炭触媒層
19を洗浄するためのスプレーノズルを有する洗浄装置
(洗浄手段)32が設けられている。なお、図中符号2
8は、石灰石の水性スラリー液タンク29からポンプ3
0を介して吸収塔14内に吸収液を供給あるいは補給す
るための吸収液供給ラインであり、符号33は、吸収塔
14の被処理ガス出口側に設けられたミストエリミネー
タである。
【0038】次に、以上の構成からなる排煙脱硫装置を
用いた本発明に係る脱硫方法の一実施例について説明す
る。ボイラの排ガスを、排ガスダクト11から除塵塔1
3を介して吸収塔14内に送気し、吸収塔14内の吸収
部31において吸収液散布ライン17から散布される吸
収液と接触させる。すると、排ガスは、上記吸収液によ
って亜硫酸ガスが中和されて、その90〜95%が吸収
・除去された100volppm以下の亜硫酸ガス濃度
の一次処理排ガスとなって上方の活性炭触媒反応装置1
8へと流れるとともに、亜硫酸ガスを中和した中和物質
は酸化槽15内で酸化されることにより吸収液石膏スラ
リーが生成される。次いで、上記活性炭触媒反応装置1
8へ流れた一次処理排ガスは、図2に矢印で示すよう
に、隣接する活性炭触媒層19の開口している下端部の
間から上記活性炭触媒層19の側壁間に流入する。とこ
ろが、上記側壁間の上端部は、上部仕切板20によって
閉塞されているために側壁間を通過することができず、
この結果全ての一次処理排ガスは、各活性炭触媒層19
をその厚さ方向に通過して活性炭と接触する。この結
果、上記活性炭の触媒作用により、活性炭触媒層19に
おいて残存していた亜硫酸ガスが酸素により接触酸化さ
れて三酸化イオウに変換し、さらにこの三酸化イオウが
当該活性炭表面に吸着された一次処理排ガス中の水分と
反応して希硫酸が生成する。そして得られた希硫酸は、
連続的に流下して下部仕切板21の樋状部21aに集液
され、この樋状部21aの傾斜に沿って流れて流下管2
2から酸化槽15内に導入される。
【0039】また、上記一次処理排ガスの供給と並行し
て、洗浄装置32により吸収液戻りライン27から供給
される吸収液によって、活性炭触媒層19を間欠的に、
あるいは連続して洗浄することにより、一次処理排ガス
に同伴して活性炭触媒層19に捕集された固体微粒子を
洗浄・排出する。なお、上述した排煙脱硫装置を用いて
排ガスを脱硫処理するに際しては、予め活性炭触媒層1
9に対する一次処理排ガスの供給速度や、一次処理排ガ
スの供給量に対する活性炭触媒層19の容量を、上記活
性炭触媒反応装置における接触脱硫率Yが少なくとも8
0%以上となるように適宜選択しておくことが好まし
い。また、上記一次処理排ガス中の酸素濃度は、0.1
vol%以上、好ましくは1vol%以上、さらに好ま
しくは2vol%以上であり、水蒸気濃度は、相対濃度
で5〜100%、好ましくは40〜100%、さらに好
ましくは70〜100%である。
【0040】このような排煙脱硫装置およびこれを用い
た脱硫方法によれば、湿式の石灰石−石膏法排煙脱硫装
置によって吸収液により亜硫酸ガスが100volpp
m以下まで除去された一次処理排ガスを、上記活性炭触
媒反応装置18に送ることにより、さらに残存した排ガ
ス中の亜硫酸ガスの80%以上を除去することができる
ため、装置の大型化や動力消費の増大を招くことなく、
多量の排ガスから極めて高い効率で亜硫酸ガスを除去す
ることができる。加えて、上記一次処理において排ガス
に吸収液中の水分が加えられるため、上記活性炭触媒反
応装置18において希硫酸が生成し易くなり、しかも各
活性炭触媒層19の下部仕切板21に傾斜する樋状部2
1aを形成しているので、活性炭触媒層19で生成した
上記希硫酸を、円滑に酸化槽15内に流下させてその分
離および排出を達成することができる。
【0041】さらに、活性炭触媒層19の洗浄液とし
て、酸化槽15内の吸収液石膏スラリーを脱水して得ら
れた母液を用いているので、装置全体の水バランスを損
うこと無く上記活性炭触媒層19の洗浄を行なうことが
できる。この際に、上記洗浄の頻度としては、連続であ
っても間欠的であってもよく、間欠的に行う場合には、
上記活性炭触媒層19における差圧の上昇や脱硫性能の
低下を検出して洗浄する方法が採用可能である。また、
活性炭触媒反応装置18を吸収塔14内に一体的に配設
しているので、配管系統も含めて装置全体の大型化およ
び複雑化等を招く虞もない。
【0042】図3および図4は、本発明に係る排煙脱硫
装置を上記第1実施例と同様の湿式の石灰石−石膏法排
煙脱硫装置に適用した変形例を示すもので、これらの排
煙脱硫装置においても、第1実施例と同様にして吸収部
31と酸化槽(吸収液槽)15とが設けられた吸収塔1
4内の、排ガス流路の上記吸収部31の下流側に、上記
活性炭触媒反応装置18が配設され、かつ上記活性炭触
媒反応装置18で生成した希硫酸を流下管22を介して
上記酸化槽15に導くようになっている。このような排
煙脱硫装置によっても、上記第1実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
【0043】
【実施例2】図5は、本発明の排煙脱硫装置をジェット
バブリング式の反応槽を有する排煙脱硫装置に適用した
第2実施例を示すもので、図中符号35がこの排煙脱硫
装置の反応槽(吸収塔)である。なお、上記反応槽35
以外の構成については、図1に示したものと同様である
ために同一符号を用いてその説明を省略する。この反応
槽35内は、隔壁となる下部デッキ36および上部デッ
キ37により、下部デッキ36の下方に位置して石灰石
の水性スラリーからなる吸収液を貯留する吸収液槽38
と、上下部デッキ36、37間にあって排ガスダクト1
1の入口側が接続された入口プレナム39と、上部デッ
キ37上方にあって排ガスダクト11の出口側と連通す
る出口プレナム40とに画成され、下部デッキ36に穿
設された多数の開口部に、下端開口部が上記吸収液槽3
8内の吸収液面より下方に位置し、かつ下端外周壁に排
ガスの噴出孔が形成されたスパージャーパイプ41が垂
設されるとともに、下部デッキ36と上部デッキ37と
の間に、上記吸収液槽38の吸収液面上の空間を出口プ
レナム40側に連通させるガスライザー42が配設され
たもので、上部デッキ37上方の上記出口プレナム40
内に、上述した活性炭触媒反応装置18が設けられてい
る。そして、上記活性炭触媒反応装置18の希硫酸の流
下管22は、吸収液槽38に導入されており、さらに活
性炭触媒層19の上方には、第1実施例と同様にして、
当該活性炭触媒層19を洗浄するための吸収液戻りライ
ン27から枝配管された洗浄装置(図示を略す)が設け
られている。なお、図中符号43は、図1においては図
示を略した攪拌機を示すものである。
【0044】以上の構成からなる排煙脱硫装置において
は、酸化用ブロワ15aで石灰石の水性スラリー液から
なる吸収液中に酸素を供給し、かつ攪拌機43で吸収液
槽38内を攪拌しつつ排ガスダクト11から排ガスを反
応槽35の入口プレナム39に送気すると、当該排ガス
は、各スパージャーパイプ41の下端から噴出し、吸収
液と激しく混合して液相連続のジェットバブリング層
(吸収部)を形成する。そして、このジェットバブリン
グ層において高効率な気液接触が行われ、排ガス中に含
まれる亜硫酸ガス(SO2)が酸化されるとともに、吸
収液中の石灰石によって中和される反応が行われて、上
記亜硫酸ガスが吸収・除去され、亜硫酸ガス濃度が10
0volppm以下の一次処理排ガスとなる。そして、
このようにして、極めて低い亜硫酸ガス濃度とされた一
次処理排ガスは、ガスライザー42を介して出口プレナ
ム40に集められ、前述した第1実施例と同様にして、
上記活性炭触媒反応装置18においてさらに残存した亜
硫酸ガスが除去される。また、活性炭触媒層19におい
て生成された希硫酸は、流下管22から吸収液槽38内
に導入される。
【0045】したがって、この排煙脱硫装置およびこれ
を用いた脱硫方法によっても、第1実施例のものと同様
の作用効果を得ることができるうえ、さらに一次処理排
ガスは、上記ジェットバブリング層における高効率な気
液接触により、より多くの亜硫酸ガスが吸収・除去され
て低濃度の一次処理ガスになるとともに、上記気液接触
により、ほぼ水分飽和状態となって活性炭触媒反応装置
18に送られるため、活性炭触媒反応装置18におい
て、より高い接触脱硫効率Yで残存した亜硫酸ガスを除
去することができるうえ、さらに前述した希硫酸の生成
・流下をより一層円滑に行うことができるといった利点
がある。この結果、ジェットバブリング層による高効率
の脱硫作用と相俟って、より高い亜硫酸ガスの除去効果
を得ることが可能となる。
【0046】
【実施例3】図6〜図8は、本発明の活性炭触媒反応装
置およびこれを用いた排煙脱硫装置の第3実施例を示す
もので、図1〜図5に示したものと同一構成部分には同
一符号を付して、その説明を省略する。図6において、
この排煙脱硫装置においては、図5に示した反応槽35
の出口プレナム40に、活性炭触媒反応装置18に代え
て活性炭触媒反応装置45が配設されている。この活性
炭触媒反応装置45は、図7および図8に示すように、
希硫酸受液部となる支持床46上に、複数本の円筒状の
活性炭触媒層47…が立設されたもので、上記活性炭触
媒層47内には、第1実施例と同様の活性炭が充填され
ている。各活性炭触媒層47は、内径と外径との差であ
る厚さ寸法が0.2〜2mで、かつ通過する被処理ガス
の空塔速度が0.1〜2.0m/sである断面積を有す
るように形成されている。
【0047】そして、上記支持床46には、各活性炭触
媒層47の内周部に連通する円形の開口部48が穿設さ
れており、他方、各活性炭触媒層47の上端部には、こ
れを閉塞する閉止板49が固定されている。また、支持
床46の所定箇所には、当該支持床46上に集液された
希硫酸を吸収液槽38内に導入するための流下管50が
垂設されている。以上の支持床46および流下管50に
より、希硫酸回収手段が構成されている。
【0048】上記構成からなる排煙脱硫装置において
は、吸収液槽38内のジェットバブリング層における気
液接触によって亜硫酸ガスが吸収・除去され、亜硫酸ガ
ス濃度が100volppm以下とされた一次処理排ガ
スは、ガスライザー42を介して出口プレナム40に集
められ、支持床46の開口部48から活性炭触媒層47
の内周部に流入する。そして、上記活性炭触媒層47の
上端部は閉止板49によって閉塞されているため、上記
一次処理ガスは、その全てが活性炭触媒層47をその径
方向(厚さ方向)に通過し、前述した第2実施例と同様
にして、活性炭の触媒作用によりさらに残存した亜硫酸
ガスが除去される。また、活性炭触媒層47において生
成された希硫酸は、支持床46上に集液されて流下管5
0から吸収液槽38内に導入される。さらに、これと並
行して、洗浄装置32により吸収液戻りライン27から
供給される吸収液によって、活性炭触媒層47を間欠的
に、あるいは連続して洗浄することにより、一次処理排
ガスに同伴して活性炭触媒層47に捕集された固体微粒
子が洗浄・排出される。このように、第3実施例の排煙
脱硫装置およびこれを用いた脱硫方法によっても、第2
実施例に示したものと同様の作用効果を得ることができ
る。
【0049】
【実施例4】図9および図10は、本発明の活性炭触媒
反応装置および排煙脱硫装置の第4実施例を示すもの
で、同様にして図1〜図8に示したものと同一構成部分
については、同一符号を付してその説明を省略する。こ
の例の排煙脱硫装置においては、図6に示した反応槽3
5の出口プレナム40に、活性炭触媒反応装置45に代
えて活性炭触媒反応装置55が配設されている。この活
性炭触媒反応装置55は、図10に示すように、支持床
56に複数本の円筒状の活性炭触媒層57…が下方に垂
設されたもので、上記活性炭触媒層57内には、第3実
施例と同様の活性炭が充填されている。また各活性炭触
媒層57は、内径と外径との差である厚さ寸法が0.2
〜2mで、かつ通過する被処理ガスの空塔速度が0.1
〜2.0m/sである断面積を有するように形成されて
いる。
【0050】そして、上記支持床56には、各活性炭触
媒層57の内周部に連通する円形の開口部58が穿設さ
れている。また、上記活性炭触媒反応装置45の上方に
は、ミストセパレータ59が設けられ、出口プレナム4
0と連通する排ガスダクト11の下流側には、デミスタ
60が介装されている。そして、上記支持床56には、
ミストセパレータ59で除去された希硫酸を吸収液槽3
8内に導入する希硫酸の降下管61が設けられ、他方デ
ミスタ60には、ここで捕集された希硫酸ミストを同様
に吸収液槽38に戻すための降下管62が配管されてい
る。なお、ミストセパレータ59とデミスタ60とのど
ちらか一方のみを設けても同様の効果が得られる。
【0051】上記構成からなる排煙脱硫装置において
は、吸収液槽38内において亜硫酸ガスが吸収・除去さ
れ、亜硫酸ガス濃度が100volppm以下とされた
一次処理排ガスは、ガスライザー42を介して出口プレ
ナム40に集められ、活性炭触媒層57をその外周から
径方向(厚さ方向)に通過して、内周部から支持床56
の開口部58を介して上方に流れる。この際に、活性炭
触媒層57の活性炭の触媒作用によりさらに残存した亜
硫酸ガスが除去される。また、活性炭触媒層57におい
て生成された希硫酸は、そのまま下方に流下して上部デ
ッキ37上に集液され、図示されない降下管を介して吸
収液槽38に導入される。そして、上記活性炭触媒反応
装置55において脱硫された処理排ガスは、さらにミス
トセパレータ59およびデミスタ60において同伴した
一次処理に用いた吸収液ミストおよび希硫酸ミストが除
去されるとともに、捕集された希硫酸は、降下管61、
62から吸収液槽38に導入される。したがって、第4
実施例の排煙脱硫装置およびこれを用いた脱硫方法によ
っても、上述した各実施例に示したものと同様の作用効
果を得ることができる。
【0052】
【実施例5】図11および図12は、本発明の活性炭触
媒反応装置およびこれを用いた排煙脱硫装置に第5実施
例を示すものである。図11および図12に示すよう
に、この例の排煙脱硫装置においては、反応槽35の出
口プレナム40に接続された排ガスダクト11の下流側
に、ミストエリミネータ63が介装され、さらにこの下
流側に別体の活性炭触媒反応装置65が配設されてい
る。この活性炭触媒反応装置65は、上端部に上記排ガ
スダクト11が接続され、下部が希硫酸溜め66とされ
た装置本体67内に、多数の活性炭触媒層68…が配設
されるとともに、この装置本体67の下部側壁に、清浄
ガスの出口ダクト69が接続されたものである。
【0053】すなわち、図12に示すように、上記装置
本体67の上部に隔壁となる支持床70が設けられ、こ
の支持床70に上記活性炭触媒層68が垂設されてい
る。この活性炭触媒層68は、同様の活性炭が充填され
た円筒状のもので、その下端部には閉止板71が固定さ
れている。他方、支持床70の各活性炭触媒層68の上
端部には、当該活性炭触媒層68の内周部に連通する開
口部72が穿設されている。さらに、上記活性炭触媒層
68には、これを洗浄するための上述した洗浄装置32
が配設され、装置本体67の下端部には、上記希硫酸溜
め66内の希硫酸を反応槽35の吸収液槽38内に導入
するための移送管73および移送ポンプ74が配設され
ている。そして、上記希硫酸溜め66、移送管73およ
び移送ポンプ74により、希硫酸回収手段が構成されて
いる。
【0054】上記構成からなる排煙脱硫装置によれば、
反応槽35で亜硫酸ガス濃度が100volppm以下
まで脱硫された一次処理ガスは、ミストエリミネータ6
3でミスト分が捕集された後に、排ガスダクト11から
活性炭触媒反応装置65内に送気される。そして、上記
一次処理ガスは、支持床70の開口部72から各活性炭
触媒層68内に流れ、これを径方向(厚さ方向)に通過
して、同様に活性炭の触媒作用により残存していた亜硫
酸ガスが除去されて出口ダクト69から排気される。こ
の際に、各活性炭触媒層68において生成された希硫酸
は、そのまま下方に流下して希硫酸溜め66に一旦貯留
された後に、移送ポンプ74によって移送管73から反
応槽35の吸収液槽38内に移送される。このような排
煙脱硫装置にあっては、同様の高い亜硫酸ガスの除去効
果が得られる他、特に一次処理ガスが活性炭触媒層68
を上方から下方に向けて流れるために、当該一次処理ガ
スによって活性炭触媒層68で生成される希硫酸の流下
が促進され、よって希硫酸の円滑な分離を行なうことが
可能となる。
【0055】なお、上記活性炭触媒反応装置の構成とし
ては、上述したものに限るものではなく、例えば図13
に示した第1変形例のものや、図14および図15に示
した第2変形例のものも適用可能である。すなわち、図
13に示す活性炭触媒反応装置75は、装置本体76の
下部に支持床77を配設し、この支持床77上に上端部
に閉止板が固定された多数(図では3本を示す)の円筒
状の活性炭触媒層78…を立設するとともに、上記支持
床77に活性炭触媒層78において生成されて支持床7
7上に流下する希硫酸を下方の希硫酸溜め66に導入す
るための流下管79を設けたものである。
【0056】また、図14および図15に示す活性炭触
媒反応装置80は、装置本体81の内部に図2に示した
活性炭触媒反応層19および上下部仕切板20、21と
同様の構成のものを配設し、下部仕切板21の樋状部2
1aに設けられた流下管22を希硫酸溜め66に導入し
たものである。このような第1変形例および第2変形例
に示した活性炭触媒反応装置75、80においても、第
5実施例に示したものと同様に、一次処理ガスが活性炭
触媒層78、19を上方から下方に向けて流れるため
に、当該一次処理ガスによって活性炭触媒層78、19
で生成される希硫酸の流下が促進され、よって希硫酸の
円滑な分離を行なうことができる。
【0057】
【実施例6】図16および図17は、本発明の活性炭触
媒反応装置の第6実施例を示すもので、この例の活性炭
触媒反応装置85においては、一次処理ガスの流れ方向
に沿って装置本体86が水平方向に設置されており、こ
の装置本体86の両端部に、排ガスダクト11および出
口ダクト69が接続されている。この装置本体86内に
は、平板状の複数(図では3組)の活性炭触媒層87
が、その側壁を水平方向に向けて上下方向に並行に配設
されている。そして、最下段の活性炭触媒層87以外の
ものの下方には、それぞれ活性炭触媒層87から流下す
る希硫酸を集液するための受皿88が配設されており、
各受皿88には、この受皿88で集液された希硫酸を装
置本体85の下部に設けられた受液槽89に排出するた
めの流下管90が取付けられている。ここで、一次処理
ガスの流れ方向上流側に位置する図中右方の各活性炭触
媒層87の端部と受皿88(最下段では受液槽89)と
の間は、閉止板91によって閉塞されており、他方上記
流れ方向下流側に位置する活性炭触媒層87の端部と上
方に位置する受皿88との間は、閉止板92によって閉
じられている。
【0058】このような活性炭触媒反応装置85にあっ
ては、亜硫酸ガス濃度が100volppm以下まで脱
硫された一次処理ガスが排ガスダクト11から装置本体
86内に流入すると、当該一次処理ガスは、活性炭触媒
層87と受皿88との間から上記活性炭触媒層87の側
壁に沿って流れる。ところが、当該活性炭触媒層87と
受皿88との他端部は、閉止板92によって閉じられて
いるため、上記一次処理ガスは、活性炭触媒層87をそ
の厚さ方向に通過し、内部の活性炭の触媒作用によっ
て、同様に亜硫酸ガスが除去される。そして、これに伴
って活性炭触媒層87に生成した希硫酸は、下方の受皿
88に流下して集液され、流下管90を介して受液槽8
9に排出される。また、最下段の活性炭触媒層87にお
いて生成した希硫酸は、直接受液槽89に流下する。さ
らに、受液槽89内の希硫酸は、移送ポンプ74によっ
て移送管73から前述した反応槽35あるいは吸収塔1
4の吸収液槽38または酸化槽15へと移送される。
【0059】
【実施例7】図18は、本発明の排煙脱硫装置をジェッ
トバブリング式の反応槽を有する排煙脱硫装置に適用し
た第2実施例の変形例である第7実施例を示すもので、
図1ないし図5に示したものと同一構成部分について
は、同一符号を付してその説明を省略する。図18にお
いて、この例の排煙脱硫装置においては、反応槽(吸収
塔)95内が、隔壁となるデッキ96により石灰石の水
性スラリーからなる吸収液を貯留する吸収液槽97と、
排ガスダクト11の入口側が接続された入口プレナム9
8とに画成されるとともに、上記デッキ96の中央部に
開口部が形成され、この開口部に、上記吸収液槽97の
吸収液面上の空間を排ガスダクト11の出口側に導く筒
状のガスライザー99が接続されている。そして、上記
デッキ96に穿設された多数の開口部に、下端開口部が
上記吸収液槽97内の吸収液面より下方に位置し、かつ
下端外周壁に排ガスの噴出孔が形成されたスパージャー
パイプ41が垂設されている。そしてさらに、上記ガス
ライザー99内に、上述した活性炭触媒反応装置18が
設けられ、上記活性炭触媒反応装置18の希硫酸の流下
管22は、吸収液槽97に導入されている。
【0060】この例の排煙脱硫装置にあっては、反応槽
95の入口プレナム98に送気された排ガスは、各スパ
ージャーパイプ41の下端から噴出し、吸収液と激しく
混合して液相連続のジェットバブリング層(吸収部)を
形成し、排ガス中に含まれる亜硫酸ガスが酸化されると
ともに、吸収液中の石灰石によって中和される反応が行
われて、上記亜硫酸ガスが吸収・除去され、亜硫酸ガス
濃度が100volppm以下の一次処理排ガスとされ
た後に、中央のガスライザー99に集められて内部の上
記活性炭触媒反応装置18を通過し、この活性炭触媒反
応装置18においてさらに残存した亜硫酸ガスが除去さ
れる。また、この際に活性炭触媒層19において生成さ
れた希硫酸は、流下管22から吸収液槽97内に導入さ
れる。
【0061】したがって、上記排煙脱硫装置によれば、
上記第2実施例を同様の作用効果が得られるうえ、さら
に反応槽95内に一のデッキ96のみが設けられた構造
であるために、当該反応槽95の構造を一層簡素化する
ことができるという利点がある。
【0062】なお、上記実施例の説明においては、いず
れも活性炭触媒反応装置18、45、55、65、7
5、80、85を排煙脱硫装置の一部に組み込んで一次
処理排ガスに残存した亜硫酸ガスの脱硫に利用した例に
ついてのみ説明したが、これに限るものではなく、これ
らの活性炭触媒反応装置のみを、亜硫酸ガスが100v
olppm以下である各種の被処理ガスの脱硫に用いて
もよい。また、回収した希硫酸についても、別置きの貯
留槽に導き、これを濃縮工程において濃縮して別途硫酸
として製品化し、回収してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
記載の活性炭触媒反応装置およびこれを用いた請求項1
5に記載の脱硫方法によれば、100volppm以下
の亜硫酸ガスと、酸素および水分とを含む被処理ガス
を、複数の活性炭触媒層の厚さ方向に通過させることに
より、活性炭の触媒作用によって最終的に希硫酸として
分離・除去することができる。この際に、請求項2また
は請求項16に記載の発明のように、接触硫酸化速度R
が5μmol/g/hr 以上である活性炭を用い、さら
に請求項17に記載の発明のように、当該被処理ガスを
接触脱硫率Yが少なくとも80%となるように活性炭触
媒層に通過させれば、一層好適である。
【0064】したがって、これを組み込んだ請求項10
に記載の排煙脱硫装置およびこれを用いた請求項18に
記載の脱硫方法によれば、従来の湿式の排煙脱硫装置に
よって吸収液により亜硫酸ガスが100volppm以
下まで除去された一次処理排ガスから、さらに当該排ガ
ス中の亜硫酸ガスを高い効率で除去することができ、よ
って、装置の大型化や動力消費の増大を招くことなく、
多量の排ガスから極めて高い効率で亜硫酸ガスを除去す
ることが可能となる。
【0065】特に、請求項13に記載の発明のように、
脱硫効率の高いジェットバブリング式の反応槽を有する
排煙脱硫装置に組み込んだ場合には、一次処理排ガスが
より低い亜硫酸濃度とされ、かつ上記ジェットバブリン
グ層における気液接触によりほぼ飽和状態となって活性
炭触媒反応装置に送られるため、上述した希硫酸の生成
・流下がより一層効率的に行なわれるといった効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排煙脱硫装置の第1実施例を示す要部
の構成図である。
【図2】図1の活性炭触媒反応装置を示す要部の斜視図
である。
【図3】第1実施例の変形例を示す要部の構成図であ
る。
【図4】第1実施例の他の変形例を示す要部の構成図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例を示す要部の構成図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例を示す要部の構成図であ
る。
【図7】図6の活性炭触媒反応装置を示す要部の斜視図
である。
【図8】図6の支持床を示す要部の底面図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す要部の構成図であ
る。
【図10】図9の活性炭触媒反応装置を示す要部の斜視
図である。
【図11】本発明の第5実施例を示す要部の構成図であ
る。
【図12】図11の活性炭触媒反応装置を示す要部の斜
視図である。
【図13】図12の活性炭触媒反応装置の第1変形例を
示す構成図である。
【図14】図12の活性炭触媒反応装置の第2変形例を
示す構成図である。
【図15】図14の活性炭触媒層を示す要部の斜視図で
ある。
【図16】本発明の第6実施例を示す要部の構成図であ
る。
【図17】図16の活性炭触媒層を示す要部の斜視図で
ある。
【図18】本発明の第7実施例を示す要部の構成図であ
る。
【図19】本発明者等が先に開発した活性炭充填塔を示
す概略構成図である。
【図20】高濃度亜硫酸ガスを含む被処理ガスに対する
活性炭の脱硫率と操作時間との関係を示すグラフであ
る。
【図21】低濃度亜硫酸ガスを含む被処理ガスに対する
活性炭の脱硫率と操作時間との関係を示すグラフであ
る。
【図22】接触脱硫率と被処理ガス中の亜硫酸ガス濃度
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
14 吸収塔 15 酸化槽(吸収液槽) 17 吸収液散布ライン 18、45、55、65、75、80、85 活性炭触
媒反応装置 19、47、57、68、78、87 活性炭触媒層 20 上部仕切板 21 下部仕切板 21a 樋状部 22、50、79、90 流下管 27 吸収液戻りライン 31 吸収部 32 洗浄装置(洗浄手段) 35、95 反応槽(吸収塔) 36 下部デッキ 37 上部デッキ 38、97 吸収液槽 39、98 入口プレナム 40 出口プレナム 41 スパージャーパイプ 42、99 ガスライザー 46、56、70、77 支持床 48、58、72 開口部 49、71、91、92 閉止板 66 希硫酸溜め 67、76、86 装置本体 73 移送管 74 移送ポンプ 88 受皿 89 受液槽 96 デッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 中 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 木村 隆志 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100volppm以下の亜硫酸ガス
    と、酸素および水分とを含む被処理ガスから上記亜硫酸
    ガスを除去する活性炭触媒反応装置であって、活性炭が
    充填され、それぞれの長手方向の側壁を上記被処理ガス
    の流れ方向に沿わせて当該流れ方向と交差する方向に複
    数配設され、かつ上記長手方向と交差する厚さ方向に上
    記被処理ガスが通過するように設けられた活性炭触媒層
    と、この活性炭触媒層で上記活性炭を触媒とする上記亜
    硫酸ガスと酸素との接触酸化反応により生成した希硫酸
    を連続的に排出する希硫酸回収手段とを備えてなること
    を特徴とする活性炭触媒反応装置。
  2. 【請求項2】 上記活性炭は、ヤシ殻活性炭、木材から
    の活性炭、コールタール系ピッチからの活性炭、石油ピ
    ッチからの活性炭、石炭からの活性炭および活性コーク
    スから選択される一種または複数種からなり、かつ接触
    硫酸化速度Rが5μmol/g/hr 以上であることを
    特徴とする請求項1に記載の活性炭触媒反応装置。
  3. 【請求項3】 上記活性炭触媒層は、各々上記厚さ寸法
    が0.2〜2mで、かつ通過する被処理ガスの空塔速度
    が0.1〜2.0m/sである断面積を有するととも
    に、上記被処理ガスの流れ方向と交差する方向に互に並
    行に配設されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載の活性炭触媒反応装置。
  4. 【請求項4】 上記活性炭は、最大外形寸法が0.1〜
    20mmであることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の活性炭触媒反応装置。
  5. 【請求項5】 上記各活性炭触媒層は板状をなし、かつ
    隣接する上記活性炭触媒層の上記流れ方向の先端側端部
    間および基端側端部間に、交互に当該端部間を閉塞する
    仕切板を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の活性炭触媒反応装置。
  6. 【請求項6】 上記活性炭触媒層は、上記被処理ガスの
    流れ方向に沿って上記側壁を上下方向に向けて配設され
    ており、かつ上記希硫酸回収手段は、上記活性炭触媒層
    の下端部同士を連結する仕切板に形成されて希硫酸を集
    液する樋状部と、この樋状部で集液された上記希硫酸を
    排出する流下管とを備えてなることを特徴とする請求項
    5に記載の活性炭触媒反応装置。
  7. 【請求項7】 上記活性炭触媒層は、上記流れ方向に沿
    って上記側壁を水平方向に向けて配設されており、かつ
    上記希硫酸回収手段は、上記活性炭触媒層の下面側下方
    に設けられて上記希硫酸を集液する受皿と、この受皿で
    集液された上記希硫酸を排出する流下管とを備えてなる
    ことを特徴とする請求項5に記載の活性炭触媒反応装
    置。
  8. 【請求項8】 上記各活性炭触媒層は円筒状をなし、か
    つ側壁を上記流れ方向に沿わせて配設されているととも
    に、上記流れ方向の基端側が開口し、かつ先端面が閉塞
    されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の活性炭触媒反応装置。
  9. 【請求項9】 上記活性炭触媒層を洗浄する洗浄手段を
    設けたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに
    記載の活性炭触媒反応装置。
  10. 【請求項10】 排ガスを吸収部において吸収液と接触
    させて亜硫酸ガスを除去するとともに、当該排ガス中の
    亜硫酸ガスを吸収した上記吸収液を吸収液槽に貯留する
    湿式の排煙脱硫装置において、上記排ガス流路の上記吸
    収部の下流側に請求項1ないし9のいずれかに記載の活
    性炭触媒反応装置を設け、かつ上記活性炭触媒反応装置
    の希硫酸回収手段を、上記吸収液槽に導いたことを特徴
    とする排煙脱硫装置。
  11. 【請求項11】 上記活性炭触媒反応装置は、上記吸収
    部と吸収液槽とが設けられた吸収塔の排ガス出口側配管
    に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の
    排煙脱硫装置。
  12. 【請求項12】 上記活性炭触媒反応装置は、上記吸収
    部と吸収液槽とが設けられた吸収塔内に配設されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の排煙脱硫装置。
  13. 【請求項13】 隔壁となる下部デッキおよび上部デッ
    キにより、上記下部デッキの下方に位置する吸収液槽
    と、上記上下部デッキ間にあって排ガスダクトが接続さ
    れた入口プレナムと、上記上部デッキ上方にあって排ガ
    スダクトと連通する出口プレナムとに画成され、上記下
    部デッキに穿設された複数の開口部に、下端開口部が上
    記吸収液槽内の吸収液面より下方に位置し、かつ下端外
    周壁に排ガスの噴出孔が形成されたスパージャーパイプ
    が垂設されるとともに、上記下部デッキと上部デッキと
    の間に、上記吸収液槽の吸収液面上の空間を出口プレナ
    ム側に連通させるガスライザーが配設された反応槽を有
    する排煙脱硫装置において、上記出口プレナム内に上記
    請求項1ないし9のいずれかに記載の活性炭触媒反応装
    置を設け、かつ上記希硫酸回収手段を上記吸収液槽に導
    いたことを特徴とする排煙脱硫装置。
  14. 【請求項14】 上記活性炭触媒層を洗浄する洗浄手段
    を設け、かつ上記洗浄手段における洗浄液は、上記吸収
    液槽内の吸収液石膏スラリーを脱水して得られた母液
    を、上記吸収塔へ戻すための吸収液戻りラインから供給
    されていることを特徴とする請求項10ないし13のい
    ずれかに記載の排煙脱硫装置。
  15. 【請求項15】 100volppm以下の亜硫酸ガス
    と、酸素および水分とを含む被処理ガスを、活性炭が充
    填され、それぞれの長手方向の側壁を上記被処理ガスの
    流れ方向に沿わせて、当該流れ方向と交差する方向に複
    数配設された活性炭触媒層の上記側壁と交差する厚さ方
    向に通過させることにより、上記活性炭触媒層において
    亜硫酸ガスと酸素とを接触酸化させて三酸化イオウに変
    換させるとともに、この三酸化イオウを水分と反応させ
    て希硫酸を生成させ、得られた上記希硫酸を上記活性炭
    触媒層から連続的に分離することを特徴とする脱硫方
    法。
  16. 【請求項16】 上記活性炭として、ヤシ殻活性炭、木
    材からの活性炭、コールタール系ピッチからの活性炭、
    石油ピッチからの活性炭、石炭からの活性炭および活性
    コークスから選択される一種または複数種からなり、か
    つ接触硫酸化速度Rが5μmol/g/hr 以上である
    ものを用いることを特徴とする請求項15に記載の脱硫
    方法。
  17. 【請求項17】 上記被処理ガスを、上記活性炭触媒層
    に接触脱硫率Yが少なくとも80%となるように通過さ
    せることを特徴とする請求項15または16に記載の脱
    硫方法。
  18. 【請求項18】 排ガスに吸収液を接触させて得られた
    100volppm以下の亜硫酸ガスと、酸素および水
    分とを含む一次処理排ガスを、請求項15ないし17の
    いずれかに記載の脱硫方法によって二次脱硫処理すると
    ともに、これと並行して上記二次脱硫処理において生成
    した希硫酸を、上記一次処理において上記排ガス中の亜
    硫酸ガスを吸収した吸収液を貯留する吸収液槽に導入す
    ることを特徴とする脱硫方法。
  19. 【請求項19】 上記吸収液は、石灰石の水性スラリー
    液であり、上記吸収液槽において、上記吸収液と亜硫酸
    ガスとの反応によって得られた中和物を酸化して石膏を
    生成させることを特徴とする請求項18に記載の脱硫方
    法。
  20. 【請求項20】 上記活性炭触媒層を、水で洗浄すると
    ともに、洗浄後の排液を上記吸収液槽に導入することを
    特徴とする請求項18または19に記載の脱硫方法。
  21. 【請求項21】 上記活性炭触媒層を、上記吸収液槽内
    の吸収液石膏スラリーを脱水して得られた母液もしくは
    上記母材と水との混合液で洗浄するとともに、洗浄後の
    排液を上記吸収液槽に導入することを特徴とする請求項
    19に記載の脱硫方法。
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