JPH08108042A - 排煙の脱硫、脱硫・脱硝、脱硫・脱硝・二酸化炭素除去方法及び装置、並びにこれに用いる触媒、吸収剤 - Google Patents

排煙の脱硫、脱硫・脱硝、脱硫・脱硝・二酸化炭素除去方法及び装置、並びにこれに用いる触媒、吸収剤

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JPH08108042A
JPH08108042A JP6249711A JP24971194A JPH08108042A JP H08108042 A JPH08108042 A JP H08108042A JP 6249711 A JP6249711 A JP 6249711A JP 24971194 A JP24971194 A JP 24971194A JP H08108042 A JPH08108042 A JP H08108042A
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Japan
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absorbent
flue gas
reaction tower
desulfurization
catalyst
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JP6249711A
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Tatsuyasu Nishimura
竜泰 西村
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KIN NARITANE
KO CHOKUJU
KOU NAOKI
Original Assignee
KIN NARITANE
KO CHOKUJU
KOU NAOKI
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    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排煙中のSOX、NOXを略100%除去する
ことができ、同時に排煙中のCO2をも除去することが
できる脱硫、脱硫・脱硝方法及び装置並びにこれに使用
する触媒、吸収剤を得る。 【構成】 カオリンを主成分とする多孔質活性体として
の触媒24により触媒層26が形成された反応塔2内の
第1処理槽8中で吸収剤を噴射し、排煙と吸収剤との気
液接触を行って吸収剤に排煙中のSOX、NOX・CO2
を吸収させ脱硫する。脱硫に加えて、脱硝をも行う場初
には、第2反応塔48を併設し、前記脱硫後の処理ガス
を該第2反応塔48に給送し、活性炭を原料としてなる
触媒50を集積してなる触媒層52中を通過させて脱硝
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排煙発生源より発生す
る主としてSOX(SO2,SO3)、NOX(NO,NO
2)、CO2を含む排煙の脱硫、脱硫・脱硝、そして脱硫
・脱硝・CO2の除去方法及び装置、並びにこれに用い
る触媒、吸収剤に関する。
【0002】
【従来の技術】工場や火力発電所等より排出される排煙
中に含まれるSOX(SO2,SO3)やNOX(NO,N
2)は、そのまま大気中に放出されると自然環境や周
辺住民の健康に対して深刻な影響を与えることから、従
来よりかかる排煙中より如何にしてSOXやNOXを除去
するかは重要な課題である。
【0003】このうち、排煙中よりSOXを除去する方
法、すなわち脱硫方法としては、石灰石膏法、硫安法、
水酸化マグネシウム法、水酸化ナトリウム法等が知られ
ている。また、脱硝方法としては、活性炭を用いた脱硫
・脱硝方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記脱硫方法中石灰石
膏法は、SOXを石灰に反応・吸収させることによりC
aSO3の結晶を生じさせ、更に空気接触させることに
より、石膏として取り出す方法である。この方法によれ
ば装置の構造が比較的簡単であり、また、吸収剤として
の石灰石が安価である等の利点を有する。しかし、亜硫
酸カルシウムおよび硫酸カルシウムは過飽和溶液を作り
やすく、スケールトラブルの原因となるばかりか、不要
な石膏を廃棄するための広大な土地と、大型な装置を必
要とし、初期コスト及びメインテナンスに多額の費用が
かかるという欠点を有している。
【0005】また、硫安法は、アンモニア水溶液にSO
Xを吸収させて硫安を回収する方法である。しかし、こ
の方法によれば脱硫反応を良好な状態で行わせるために
は、大量の冷却水を用いて、排煙の温度を60℃以下に
冷却することが必要であり、脱硫の前処理として、冷却
塔を設けて排煙を冷却する必要がある。そのため、水資
源の枯渇も招き、さらに、この冷却塔の設置に対するコ
ストが嵩む。また、回収された硫安は、用途が極めて限
定されるため、不要な硫安が発生すれば、かかる硫安の
保管、廃棄に関する設備及び費用が発生する。また、前
記冷却水は、曝気後排水するが水質汚染などの2次公害
の原因ともなる。
【0006】さらに、水酸化マグネシウム法は、前記石
灰石膏法で使用する石灰の代わりに水酸化マグネシウム
によってSOXを吸収させるものである。しかし、水酸
化マグネシウムと亜硫酸ガスを反応させる際には、反応
温度を60℃以下とすることが好ましく、そため前処理
として前記硫安法と同様に排煙を冷却する必要がある。
【0007】また、水酸化ナトリウム法は、水酸化ナト
リウム水溶液を亜硫酸ガスの吸収剤として使用する方法
であるが、この方法によって発生した冷却水と排液処理
に伴う水質汚染の二次公害防止技術が未完成である他、
この方法による脱硫方法は、小規模のプラントには適し
ないものである。
【0008】以上のように、従来の脱硫方法は、前述の
如き欠点を有する他、いずれの方法によっても排煙中か
ら完全にSOXを除去できるものではなかった。各脱硫
方法によるSOX除去の割合は、石灰石膏法・硫安法で
約90%前後、水酸化マグネシウム法で約90%前後、
水酸化ナトリウム法で約90%前後であり、従って除去
されなかった亜硫酸ガスは、排煙と共に大気放出されて
いた。
【0009】また、前記従来の脱硫方法にあっては、脱
硫を行うと同時に排煙中のNOX をも同時に除去できる
ものは存在しない。従って、排煙の脱硫・脱硝を行う場
合には、脱硫用、脱硝用の反応塔を各々設ける必要があ
り、該設備の設置に対する多額の初期コストがかかるこ
ととなる。
【0010】さらに、NOXの除去に関する従来技術に
ついては、一般にNOXを含む排煙を活性炭を集積して
なる活性炭層中を通過させて、該活性炭中に排煙中のN
xを吸収させて排煙中のNOxを除去する方法が用いら
れている。
【0011】しかし、ボイラ等の各種熱源より発生する
排煙を直接脱硝用の反応塔内に導入して活性炭中を通過
させた場合には、この排煙が比較的高温であるために反
応塔内に集積された活性炭が該高温の排煙に触れて燃焼
し、活性炭からガスが発生する。
【0012】一方、脱硫を経て温度の低下した排煙を脱
硝塔内へ導引し、脱硝塔内に集積された活性炭層中を通
過させた場合には、この排煙中の水分が凝結し、この凝
結、結露した水分が活性炭中を通過して活性炭に吸着さ
れるので、該活性炭の寿命が極めて短期間となる。しか
も従来の脱硝方法によって除去されるNOXの割合は、
45〜60%程度であり、除去されないNOxは排煙と
共に大気放出されている。
【0013】さらに、前述の脱硫方法と脱硝方法を組み
合わせた脱硫・脱硝方法にあっては、脱硝を脱硫後に行
った場合であっても、排煙中のSOXが完全に除去され
ないため、排煙中になお残留するSOXが反応塔内の活
性炭に吸着されるので、短期間に活性炭が飽和点に達し
てしまい、NOXの吸着作用が消失してしまう。
【0014】以上の従来技術の欠点に鑑み、本発明は、
従来例における冷却水を不要とする他、上記従来技術の
欠点を解消すると共に、SOXを略100%除去するこ
とのできる排煙の脱硫方法及び装置、並びにこれに用い
る触媒及び吸収剤を提供することを目的とする。
【0015】また、一の反応塔により、上記脱硫と同時
に脱硝をも行うことができる排煙の脱硫・脱硝方法及び
装置、並びにこれに使用する触媒、吸収剤を提供するこ
とにより、設備を簡潔とし、設備の設置に際する初期コ
スト及びメインテナンス費用の低減を図ることを目的と
する。
【0016】さらに、本発明の別の目的は、前記脱硫に
より排煙中のSOXを略100%除去した後に脱硝を行
うことで、NOXを略100%除去することができると
共に、従来の方法及び装置に比較して活性炭の寿命を延
長することのできる脱硫・脱硝方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】なお、本発明における脱硫方法及び装置に
あっては、SO2の除去に際してNOX及びCO2をも除
去するが、本明細書においては便宜上これを単に「脱
硫」と呼ぶこともある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の脱硫方法は、カオリンを主成分とする多孔
質活性体の触媒24を積層してなる反応塔2内に導入さ
れた排煙に吸収剤を噴射して気液接触して、吸収剤と排
煙を前記触媒層26中を通過させて排煙中のSOXを前
記吸収剤に吸収させ、前記触媒層26を通過した排煙と
吸収剤を別途回収し、SOxの除去された第1処理ガス
を排出すると共に、SOxを吸収した吸収剤を析出槽3
2に回収して、吸収剤に吸収された亜硫酸化合物等を析
出すると共に、再使用可能な吸収剤を再度反応塔2内に
循環させて噴射することを特徴とする。
【0019】また、一の反応塔にて排煙の脱硫・脱硝を
行う本発明の脱硫・脱硝方法においては、カオリンを主
成分とする多孔質活性体の触媒24を積層してなる複数
の触媒層26を有する反応塔2内に導入された排煙に吸
収剤を噴射して、吸収剤と排煙とを触媒層26中を通過
させて気液接触して排煙中のSOX又はSOX及びNOX
又はSOX、NOX及びCO2(より詳しくは、SOX、N
X中のNOが酸化されたNO2及びCO2;以下同じ)
を前記吸収剤に吸収させて、SOX又はSOX及びNOX
又はSOX、NOX及びCO2を吸収した吸収剤を析出槽
32に回収し、次いで、前記SOX又はSOX及びNOX
又はSOX、NOX及びCO2の除去された排煙を他の触
媒層27中を通過させて、触媒中にNOXを吸着させた
後回収し、この回収された処理ガスを排出すると共に、
析出槽32に回収された吸収剤に吸収された亜硫酸化合
物等を析出すると共に、再使用可能な吸収剤を再度反応
塔2内に循環させて噴射することを特徴とする。
【0020】さらに、脱硫用の第1反応塔2と、脱硝用
の第2反応塔48を別個に設け、前記第1反応塔2で脱
硫後、第2反応塔48にて脱硝を行う本発明の別の脱硫
・脱硝方法にあっては、カオリンを主成分とする多孔質
活性体の触媒24を積層してなる第1反応塔2内に導入
された排煙に吸収剤を噴射して、吸収剤と排煙を前記触
媒層26中を通過させて気液接触して排煙中のSOX
前記吸収剤に吸収させ、前記触媒層26を通過した排煙
と吸収剤を別途回収し、SOxを吸収した吸収剤を回収
槽32に回収して、吸収剤に吸収された亜硫酸化合物等
を析出すると共に、再使用可能な吸収剤を再度第1反応
塔2内に循環して噴射し、SOxの除去された第1処理
ガスを第2反応塔48に給送し、第2反応塔48内に集
積された触媒25中を通過させて、第1処理ガス内に含
まれるNOXを除去後、排出することを特徴とする。
【0021】前記脱硫方法又は脱硫・脱硝方法において
は、脱硫によって冷却されあるいは脱硫後の処理ガスを
冷却し、該冷却された処理ガスを排煙の発生源より排出
された排煙と熱交換することとすれば好適であり、さら
に好適には、脱硫によって冷却された処理ガスをさらに
冷却後、前記熱交換を行う。
【0022】また、前記カオリンを主成分とする触媒2
4として、カオリンを粒径4〜10mmの略球状に焼成し
てなる触媒を使用することができる。
【0023】また、脱硫用の第1反応塔2と、脱硝用の
第2反応塔48を別個に設けてなる上記脱硫・脱硝方法
にあっては、第2反応塔48に集積される触媒50とし
て、10w/v%のアンモニア溶液を蒸留水にて1:10
00の割合で希釈して含浸させた後、乾燥させた活性炭
を使用すれば好適である。
【0024】排煙の脱硝に使用する吸収剤は、NaOH
及び蒸留水、KOH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水又
は、NaOH、KOH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水
の混合溶液を用いることとすれば好適である。
【0025】また、本発明の脱硫装置(図1参照)にあ
っては、排煙の発生源と排煙導入管4を介して連通さ
れ、内部に処理槽8(,10)を有する反応塔2と、こ
の反応塔2に連通し、処理槽8(,10)内でSOx
はSOX及びNOX又はSOX、NOX及びCO2の除去さ
れた処理ガスを排出する処理ガス排出管40と、SOx
又はSOX及びNOX又はSOX、NOX及びCO2を吸収
した吸収剤を排出する吸収剤排出管30と、該吸収剤排
出管30により、排出された吸収剤を回収し、該回収さ
れた吸収剤中より、亜硫酸化合物等を析出する析出槽3
2からなり、前記反応塔2は、内部が負圧の処理槽
8(,10)内に、吸収剤噴射用のノズル13を配設
し、反応塔2の幅方向に設けた例えば底板14上に、カ
オリンを主成分とする多孔質活性体の触媒24を集積
し、前記触媒24により触媒層26を設け、前記吸収剤
排出管40の一端を前記反応塔2に連通し、該吸収剤排
出管40の他端を吸収剤の回収槽28に連通すると共
に、反応塔2の内部に臨ませて前記処理ガス排出管40
の一端を前記反応塔2の外壁に連通し、他端を吸引ブロ
ワー42を介して処理ガス排出口44に連通したことを
特徴とする。
【0026】また、一の反応塔2で脱硫・脱硝を行う本
発明の脱硫・脱硝装置(図2参照)にあっては、排煙の
発生源と排煙導入管4を介して連通され、内部に処理槽
8,11を有する反応塔2と、この反応塔2に連通し、
処理槽8,11内でSOx又はSOX及びNOX又はS
X、NOX及びCO2の除去された処理ガスを排出する
処理ガス排出管40と、SOx又はSOX及びNOX又は
SOX、NOX及びCO2を吸収した吸収剤を排出する吸
収剤排出管30と、該吸収剤排出管30により、排出さ
れた吸収剤を回収し、該回収された吸収剤中より、亜硫
酸化合物等を析出する析出槽32からなり、前記反応塔
2は、内部が負圧の処理槽8,11内に、反応塔2の幅
方向に複数の底板14,14を設けて前記処理槽を複数
の処理槽8,10に積層すると共に、積層された各処理
槽8,10を排煙給送部23を介して連通し、前記各処
理槽に、カオリンを主成分とする多孔質活性体の触媒2
4を集積し、前記触媒により複数の触媒層26,27を
設け、前記積層された処理槽8,11のうちいずれかの
処理槽8内に吸収剤を噴射するノズル13を設け、前記
吸収剤排出管30の一端を前記ノズル13を備えた処理
槽8に連通し、該吸収剤排出管30の他端を吸収剤回収
槽28に連通すると共に、他の処理槽11の内部に臨ま
せて前記処理ガス排出管40の一端を前記反応塔2の外
壁に連通し、他端を吸引ブロワー42を介して処理ガス
排出口44に連通したことを特徴とする。
【0027】さらに、脱硫用の第1反応塔2と、脱硝用
の第2反応塔48を設け、第1反応塔2による排煙の脱
硝後に第2反応塔48にて脱硝を行う本発明の別の脱硫
・脱硝装置にあっては、排煙の発生源と排煙導入管4を
介して連通され、内部に処理槽8(,10)を有する第
1の反応塔2と、前記第1反応塔2と配管56を介して
連通され、前記第1反応塔2で脱硫された第1処理ガス
を導入して脱硝する第2反応塔48からなり、前記第1
反応塔2は、内部が負圧の処理槽8(,10)内に、吸
収剤噴射用のノズル13を配設し、第1反応塔2に、カ
オリンを主成分とする多孔質活性体の触媒24を集積
し、触媒層26を設け、前記第1反応塔にSOx又はS
X及びNOX又はSOX、NOX及びCO2を吸収した吸
収剤を排出する吸収剤排出管30の一端を連通し、該吸
収剤排出管30の他端を吸収剤の回収槽28に連通する
と共に、第1反応塔2の内部に臨ませて、SOx又はS
X及びNOX又はSOX、NOX及びCO2の除去された
第1処理ガスを排出する排出管56の一端を前記第1反
応塔2に連通し、他端を前記第2反応塔48に連通し、
前記第2反応塔48は、内部が負圧の処理槽58(,6
0)を有し、該処理槽58(,60)内に触媒50を集
積して触媒層52を形成し、前記第2反応塔48の内部
に臨ませて第2反応塔48中でNOxの除去された第2
処理ガスを排出する処理ガス排出管40を連通し、前記
処理ガス排出管40の他端を吸引ブロワー42を介して
処理ガス排出口44に連通してなることを特徴とする。
【0028】前記反応塔2,48の処理槽は、複数の底
板14により複数の処理槽8,10,58,60に積層
されており、各々の底板14上に触媒層26,26,5
0,50を設けることとすれば好適であり、また、より
好適には、各処理槽8,10,11,58,60の内壁
に水平方向に突出する邪魔板46を設ける。
【0029】さらに、前記反応塔2より排出され、SO
x又はSOX及びNOX又はSOX、NOX及びCO2の除去
が除去され、かかる除去により冷却された処理ガスと排
煙の発生源より排出された排煙を熱交換する熱交換室5
4を設けることとすれば好適であり、より好適には、前
記第1反応塔2内で冷却された処理ガスをさらに冷却す
る冷却装置62を設け、該冷却装置62により冷却され
た処理ガスを前記熱交換室54に給送するよう構成すれ
ば好適である。
【0030】前記カオリンを主成分とする触媒24とし
ては、粒径4〜10mmの略球状に焼成したものを使用す
れば好適であり、また、脱硫用の第1反応塔2と、脱硝
用の第2反応塔48を設け、第1反応塔2による排煙の
脱硝後に第2反応塔48にて脱硝を行う前記脱硫・脱硝
装置(図3参照)にあっては、この第2反応塔48に集
積される脱硝用の触媒50として10W/V%のアンモニ
ア溶液を蒸留水にて1:1000に希釈して含浸させた
後、乾燥させた活性炭を使用すれば好適である。
【0031】NOXの吸収剤は、NaOH及び蒸留水、
KOH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水又は、NaO
H、KOH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水の混合溶液
を用いることとすれば好適である。
【0032】
【作用】排煙は、第1処理槽8内に移送され、ノズル1
3からの吸収剤の噴射により、該第1処理槽8内でSO
x又はSOX及びNOX又はSOX、NOX及びCO2と吸収
剤との気液接触が行われる。
【0033】この排煙と吸収剤との気液接触の後、第1
処理槽8中の多孔質活性体に形成されたカオリンを主成
分とする触媒24よりなる触媒層26中を排煙と吸収剤
が同時に通過するので、排煙と吸収剤の接触面積が増大
し、吸収剤と排煙の気液接触が良好に行われる。
【0034】このように、触媒24中を通過して気液接
触され、排煙中のSOXを吸収した吸収剤は、該処理槽
6の底板を形成する多孔板14の開孔を介して第1処理
槽8から反応塔の下方へ滴下・収集されて吸収剤排出管
30を介して反応塔2外へ排出され、析出槽32内で亜
硫酸化合物等を除去された後、再使用可能な吸収剤は再
度処理槽8内に配設されたノズル13より噴射される。
【0035】なお、排煙中のNOは、吸収剤中には殆ど
吸収されないが、前記触媒24の作用により、排煙が吸
収剤と共に前記触媒層26を通過する際に排煙中のNO
が排煙中に共存するO2と触媒24の活性作用及び吸収
剤により結合されてNO2に酸化され、NO2として吸収
剤中に15〜25%程度吸収される。
【0036】SOXの除去された排煙は、第1処理槽8
の下方に設けられている第2処理槽10に送られ、前記
第1処理槽8内と同様の処理がなされた後、SOXが完
全に除去された処理ガスは、反応塔2に連通された処理
ガス排出管40を介して反応塔2外へ排出され、この排
煙排出管40が連通されている処理ガス排出口44を介
して煙突より大気放出される。
【0037】前記脱硫に加え、一の反応塔により脱硝を
も行う場合には、図2に示すように、前記脱硫装置の構
成に代えて、第1処理槽8と排煙給送部23を介して連
通する第2処理槽11が設けられており、第1処理槽8
による脱硫後、排煙給送部23を介して第2処理槽11
に給送された排煙は、この第2処理槽11の底板を形成
する多孔板14上に集積された触媒25よりなる触媒槽
27を通過する際に、排煙中のNOX が該触媒25中に
吸収され、その後処理ガス排出管40を介して反応塔2
外へ排出され、この排煙排出管40が連通されている処
理ガス排出口44を介して煙突45より大気放出され
る。
【0038】さらに、脱硫用の反応塔と脱硝用の反応塔
を別々に設け、脱硫用の反応塔でSOxを除去後、脱硝
用の反応塔でNOX の除去を行う場合には、前記(第
1)反応塔2に加えて第2反応塔48を併設する(図3
参照)。
【0039】第2反応塔48を併設した場合には、前記
第1反応塔2により脱硫処理された第1処理ガスを配管
56を介して第2反応塔48に導入する。第1処理ガス
は、図3に示すように、配管56に設けられた冷却装置
62により冷却された後、第1反応塔の上部に設けられ
た熱交換室54内を通過して、排煙の発生源より給送さ
れた排煙と熱交換された後に第2反応塔48に供給され
る。
【0040】第2反応塔48内へ供給された排煙は、第
2反応塔48内に配設された触媒層52中を通過して触
媒50中に排煙中のNOX を吸着させた後、第2反応塔
48より排出され、処理ガス排出口44を介して煙突4
5より大気放出される。
【0041】
【実施例】次に、本発明の実施例につき図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
【0042】脱硫方法及び脱硫装置 図1は、本発明にかかる脱硫装置の一実施例を示す概略
図であり、2は反応塔を示す。
【0043】この反応塔2は、内部に空間を有する筒状
体であり、本実施例では上方を円筒状となし、下方を逆
円錐状に形成している。
【0044】この反応塔2の内部空間は複数の室に積層
されており、排煙の発生源と排煙導入管4を介して連通
する除塵槽6と、この除塵槽6の下方に排煙中のSOX
又はSOX及びNOX又はSOX、NOX及びCO2を吸収
剤に吸収させるための第1処理槽8及び第2処理槽10
が設けられている。
【0045】この反応塔2の除塵槽6は、上部に洗浄水
を噴射するノズル12を備え、このノズル12からの洗
浄水の噴射により、排煙中に含まれている粉塵を洗浄水
中に吸着しうるよう構成されている。
【0046】また、除塵槽6の床部は、底板を多孔板1
4にて形成しており、この多孔板14上には平均粒径1
0〜16mmのガラスビーズ等の除塵材からなる厚さ15
0〜200mmの除塵材層16が設けられている。ガラス
ビーズの量は、処理対象の煤塵量により適宜決定され
る。
【0047】このガラスビーズの除塵材よりなる除塵材
層16中を洗浄水と共に排煙を通過させることによっ
て、洗浄水及び排煙の接触面積が大きくなる結果、洗浄
水と排煙が良好に気液接触され、従って排煙中に含まれ
る粉塵が略完全に洗浄水により除去される。
【0048】また、前記多孔板14の下部には、多孔板
14の開孔を通過して滴下した洗浄水を回収するための
傾斜板18を備えている。
【0049】この傾斜板18の傾斜方向は、滴下した洗
浄水を沈澱槽20に給送するための洗浄水排出管22に
向かっており、ノズル12より噴射され、排煙中の粉塵
を除去した洗浄水は、該傾斜板18及び洗浄水排出管2
2を介して沈澱槽20に給送される。沈澱槽20に排出
された洗浄水は、沈殿槽20による沈殿物の除去後、濾
過槽36に給送され、該濾過槽36中を通過され、粉塵
等の不純物を除去した後、再使用可能な洗浄水は循環タ
ンク34を介して、再度ノズル12より噴射される(図
4参照)。
【0050】一方、前記除塵槽6において粉塵の除去さ
れた排煙は、前記傾斜板18と洗浄水排出管22との間
に形成された排煙給送部23を介して、第1処理槽8に
移送される。
【0051】第1処理槽8上部には、吸収剤を噴射する
ノズル13が設けられており、このノズル13からの吸
収剤の噴射により処理槽8内に給送された排煙と吸収剤
の気液接触が行われる。
【0052】また、第1処理槽8の底板は多孔板14で
構成されており、この多孔板14上には、純度90〜9
9.9%のカオリンを主成分となす多孔質活性体の触媒
24が集積されており、該触媒24により触媒層26が
形成されている。
【0053】この触媒24は、発明者の試験の結果、吸
収剤の存在下において排煙中のSOxを吸収剤中に略1
00%吸着させる性質を有し、かつ触媒24は、単独で
NOXを80〜90%吸着することが確認された。
【0054】なお、触媒24によるSOx及びNOXの除
去試験を行った結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】処理槽8の底板上に、カオリンを主成分と
なす多孔質活性体として形成された触媒24を集積する
ことにより、ノズル13より噴射された吸収剤は、排煙
と共にこの触媒層26中を通過する。このように、吸収
剤及び排煙が共に触媒層26を通過することで、両者が
共に多孔質活性体の前記触媒24中に含浸して通過し、
吸収剤及び排煙の接触面積が向上して気液接触が良好に
行われ、排煙中のSOxの約90%が吸収剤に吸収され
る。
【0057】また、排煙が多孔質活性体として形成され
たカオリンを主成分となす触媒24を通過する際に、排
煙中に含まれるNOが触媒の有する活性作用により排煙
中に含まれるO2と結合し酸化されてNO2となり、この
NO2及び排煙中に含まれるCO2がアルカリ溶液である
吸収剤中に吸収される。この時、除去される排煙中のN
X、CO2は、NOXが約10%、CO2が約50%であ
る。
【0058】また、前記触媒24中に酸性物質を含浸、
通過させることにより、該触媒24は酸性の物質を中和
する作用を有することから、SOXの吸収により中和さ
れた該触媒24は、吸収剤のアルカリ成分との接触でア
ルカリ性活性化作用で復元され、SOxの吸収を高めて
いる。このようにしてSOxを吸収した吸収剤は、多孔
板14に多数穿孔された開孔を介して反応塔2の下方に
滴下される。換言すれば、吸収剤のアルカリ成分により
アルカリ性を維持しながらSOX、NO2の酸性を吸収剤
に吸収することにより、SOXの吸収を高めている。
【0059】この多孔板14の下方には、吸収剤の回収
槽28に連通する吸収剤排出管30に向かって傾斜する
傾斜板18が配設されており、従って、前記多孔板14
に穿孔された開孔を介して滴下した吸収剤は、前記傾斜
板18の傾斜面を伝って傾斜板18上を流れて吸収剤排
出管30に至り、該吸収剤排出管30を介して回収槽2
8に回収される。
【0060】回収槽28に回収された吸収剤は、その後
析出槽32へ搬送され、吸収剤中より亜硫酸化合物等を
析出した後、循環タンク34に移送され、再使用可能な
吸収剤は、再度処理槽8内のノズル13より噴射され、
排煙との気液接触が行われる。
【0061】一方、循環タンク34に搬送された吸収剤
のうち、不純物の含まれる吸収剤は、前述の除塵槽6内
で噴射された洗浄水と共に濾過槽36に搬送されて、濾
過された後、曝気槽38へ搬送されて曝気後廃棄され
る。
【0062】なお、吸収剤の析出槽32によって回収さ
れた亜硫酸化合物等を含む吸収剤は、回収後再生処理さ
れ、吸収剤として再生される。
【0063】SOXの除去された排煙は、傾斜板18と
吸収剤排出管30の間に形成された排煙給送部23を介
して、第1処理槽8の下方に設けられた第2処理槽10
に給送される。
【0064】この第2処理槽10の構成は、前記第1処
理槽8と同様であり、第2処理槽10に給送された排煙
は、第2処理槽10内で再度吸収剤と気液接触され、多
孔板14を通過した吸収剤と排煙を別々に回収し、回収
された吸収剤は、前記処理槽8で回収された吸収剤と共
に吸収剤の回収槽28へ搬送され、処理槽8で回収され
た吸収剤と同様に処理される。この第2処理槽10内で
吸収剤に吸収される排煙中の有害物質は、SOx が約1
00%、NOX中のNO2が約15〜45%前後、CO2
が40〜50%前後である。
【0065】一方、SOXの除去された処理ガスは、処
理槽10の傾斜板18下方に設けられた排煙排出管40
を介して吸引ブロワー42により吸引されて処理ガス排
出口44と連通する煙突45を介して大気放出される。
【0066】なお、前記各処理層8,10の内壁には、
内壁より水平に突出する邪魔板46を設けることがで
き、この邪魔板46を設けることにより、吸収剤と排煙
の気液接触すなわち主として脱硫、脱硝等の効果を向上
させることができる。
【0067】かかる邪魔板46が存在しない状態にあっ
ては、処理槽内の排煙は、反応塔2の内壁に沿って反応
塔上方から下方に向かって流動する。そのため反応塔の
内壁から最も遠い反応塔2の中心部分にある触媒層26
中を通過する排煙の量が減少する。しかし、前記邪魔板
46を反応塔の内壁より水平に突出させることによっ
て、反応塔の内壁に沿って流動する排煙は、この邪魔板
46と衝突し、その流路を変更して反応塔の中心付近に
ある触媒槽26をも通過する。このように、触媒層26
中を均等に排煙が通過するように前記邪魔板46を設け
ることによって、処理槽内への前記触媒24の投入量を
減少させることができ、かつ触媒24の寿命を長期化す
ることができるばかりか、吸収剤と排煙との気液接触が
良好に行われ、脱硫の効率を向上させることができる。
【0068】邪魔板46は、図1に示すように、触媒層
26中に埋設されていてもよく、また反応塔2の高さ方
向に所定間隔を隔てて複数配設することとすれば、好適
である。
【0069】このように、触媒層26中に邪魔板46を
埋設することで、反応塔2の内壁を伝って下方へ流動を
開始した排煙であっても、触媒層中でその流路を変更せ
られ、触媒層中を均等に通過し、また、邪魔板46を複
数枚配設することで、一旦流路の変更された排煙が再度
反応塔2の内壁を伝って流下を開始した場合であって
も、この排煙は、他の邪魔板46によりその流路を変更
せられ、触媒層26の一部分に偏ることなく、均等に触
媒層26中を通過する。この邪魔板46を配設すること
により、邪魔板を配設しなかった場合に比較してS
X、NOX及びCO2等の除去率が約10%以上向上す
る。
【0070】なお、本実施例では、反応塔2内に除塵槽
6、及び二の処理槽8,10を設ける構成について述べ
たが、処理すべき排煙の量が少量である場合など、一回
のみの吸収剤と排煙との接触で排煙中のSOX、NOX
びCO2が目的量除去できる場合には、前記第1処理槽
8の下方に設けられている第2処理槽10を省略して、
第1処理槽8のみによる処理で排煙を大気放出してもよ
く、また排煙が粉塵等を含まない場合には、除塵槽6を
省略して前記脱硫用の反応塔2を構成することができ
る。
【0071】一の反応塔による脱硫・脱硝方法及び脱硫
・脱硝装置 図2は、脱硫・脱硝装置の一実施例を示す概略図であ
り、2は反応塔を示す。この反応塔2の構成は、前述脱
硫装置と略同様であり、前記脱硫装置の第2処理槽10
に相当する第2処理槽11が吸収剤を噴射するノズル1
3を備えていない点で相違する。なお、図2中、図1に
示す前記脱硫装置と同様の構成の部分は、同一の参照符
号により示す。
【0072】第2処理層11は吸収剤を噴射するノズル
13を備えていないので、第1処理槽8中で脱硫された
排煙は、純度90〜99.9%のカオリンを主成分とし
て粒径4〜10mmの略球状に焼成して多孔質活性体とし
て形成してなる触媒25を集積してなる触媒層27中を
通過して、多孔板14に穿孔された開孔を介して反応塔
2の下方へ給送される。
【0073】排煙が前記触媒槽27を通過する際に、該
排煙中に含まれるNOXが前記触媒25の有する細孔中
に吸着されて、排煙中からNOXが約40〜60%除去
される。
【0074】なお、脱硫効率を高めるためには、吸収剤
を噴射するノズル13を備えた第1処理槽8を多段に積
層し、複数の第1処理槽による脱硫を主とするNOX
びCO2除去後に第2処理槽11による脱硝を主とする
再除去処理を行うこととすれば良く、また、排煙が粉塵
を含まない場合には、除塵槽6を省略する構成とするこ
とができる。
【0075】二の反応塔による脱硫・脱硝方法及び装置 脱硫と脱硝をそれぞれ異なる反応塔により行う場合に
は、図1に示す前記脱硫用の反応塔2(以下、第1反応
塔という)に加えて、脱硝用の第2反応塔48を併設
し、前記第1反応塔2より排出された排煙を第2反応塔
48内に給送し、NOXの除去を行う(図3参照)。
【0076】第2反応塔48は、内部に空間を有する筒
状に形成され、本実施例では、前記第1反応塔2と同様
に上方を円筒状となし、下方を逆円錐状に形成してい
る。
【0077】この第2反応塔48の内部空間は、本実施
例では第1処理槽58および第2処理槽60の2室に積
層されており、各処理槽の底面は多数穿孔された多孔板
14によって形成されている。
【0078】そして、各多孔板14上には、NOX吸着
用の触媒50が集積されており、かかる触媒50による
触媒層52が形成されている。なお、触媒50は、本実
施例では10w/v%のアンモニア溶液を蒸留水にて1:
1000の割合で希釈して含浸させた後、乾燥処理して
なる活性炭を使用している。
【0079】前記活性炭からなる触媒50は、NOX
対する吸着性を向上させる。これは、アンモニア溶液の
含浸により、アンモニアを還元剤とする分解の他、活性
炭がアルカリ化し、排煙中に共存するNOとO2の結合
により酸化したNO2が該アルカリ化された活性炭によ
り中和され良好に吸着されるためと推察される。
【0080】また、第2処理槽60の多孔板14の下方
には、第2反応塔48内でNOXの除去された第2処理
ガスを排出するための処理ガス排出管40が連通されて
おり、該処理ガス排出管40の他端は、吸引プロワー4
2及び処理ガス排出口44を介して煙突45に連通され
ている。
【0081】前記処理ガス排出管44に連通された吸引
ブロワー42によって、第2反応塔48内の第2処理ガ
スが吸引されており、第1反応塔2および第2反応塔4
8内は負圧となり、第2反応塔48の第1処理槽58内
に、前記配管56を介して第1反応塔内で処理された第
1処理ガスが給送される。
【0082】第2反応塔48の第1処理槽58に給送さ
れた第1処理ガスは、該第1処理槽58内に集積された
触媒層52を通過して第1処理槽58の底板を構成する
多孔板14に穿孔された開孔より第2処理槽60内へ給
送される。そして、第2処理槽60内に給送された処理
ガスは、第2処理槽60内の触媒層52を通過して、第
2反応塔48の下方に連通された第2処理ガス排出管4
0より吸引ブロワー42及び処理ガス排出口44を介し
て煙突45に給送され、該煙突45より大気放出され
る。
【0083】なお、第2反応塔48の各処理槽58,6
0には、前述の第1反応塔と同様に各処理槽58,60
の内壁より水平に突出する邪魔板46を設けることがで
きる。
【0084】邪魔板46を設けることで、触媒50によ
るNOXの吸収効率を高めると共に、触媒50の寿命を
長期とすることができ、かつ、各処理槽58,60に対
する触媒50の投入量を減少させることができる。
【0085】前記邪魔板46を各処理槽58,60内で
あって、第2反応塔48の内壁より水平に突出させるこ
とによって、第2反応塔48の内壁に沿って流動する第
1処理ガスは、この邪魔板46と衝突し、その流路を変
更して反応塔の中心付近にある触媒槽52をも通過す
る。このように、触媒層52中を均等に排煙が通過する
ように前記邪魔板46を設けることによって、各処理槽
58,60内への触媒50の投入量を減少させることが
でき、かつ触媒の寿命を長期化することができるばかり
か、触媒50によるNOXの吸着率の向上を図ることが
できる。
【0086】邪魔板46は、図3に示すように、触媒層
52中に埋設されていてもよく、また第2反応塔48の
高さ方向に所定間隔を隔てて複数配設することとすれ
ば、好適である。
【0087】触媒層52中に邪魔板46を埋設すること
で、第2反応塔48の内壁を伝って触媒層52中を下方
へ流動し始めた第1処理ガスであっても、触媒層52中
で邪魔板46によってその流路を変更せられ、触媒層中
を均等に通過し、また、邪魔板46を複数枚配設するこ
とで、一旦流路の変更された排煙が再度第2反応塔48
の内壁を伝って流動を開始した場合であっても、この排
煙は、他の邪魔板46の存在によりその流路を変更せら
れ、触媒層52の一部分に偏ることなく、均等に触媒層
52中を通過する。このように、邪魔板46を配設する
ことで、該邪魔板46を配設しなかった場合と比較し
て、NOXの除去率が向上する。
【0088】なお、脱硝に際して、脱硝されるガス中に
SOXが含まれている場合には、該ガスを触媒層中を通
過させた場合には、該触媒中にNOXの他にSOXも吸着
されて、NOXのみを除去する場合に比較して該触媒は
短時間で飽和してNOXの除去作用がなくなるが、第1
反応塔2により排煙中に含まれるSOXが略完全に除去
された後、該第1処理ガスを第2反応塔に給送し、脱硝
を行うので、第2反応塔48内に投入された触媒は、N
Xのみの吸着を行い、触媒が飽和点に達するまでに長
時間を要する。従って、本発明の脱硫・脱硝方法及び装
置によれば、脱硝用の触媒を長期にわたって使用するこ
とができ、脱硝用触媒の寿命を長期とすることができ
る。なお、本方法及び装置による脱硝率は、排煙中に含
まれるNOXの約85〜99%である。
【0089】邪魔板46を設けない状態にあっては、各
処理層58,60内の第1処理ガスは、第2反応塔48
の内壁に沿って第2反応塔48の上方から下方に向かっ
て流下する。そのため第2反応塔48の内壁から最も遠
い第2反応塔48の中心付近にある触媒層52中を通過
する第1処理ガスの量が減少する。
【0090】冷却装置及び熱交換室 前述のように、第1反応塔2と第2反応塔48を配管を
介して連通する場合には、図3に示すように、第1反応
塔2と第2反応塔48を連通する配管56に冷却装置6
2を介設し、さらに該配管56の下流を熱交換室54内
を通過させることとすれば好適である。
【0091】この冷却装置62は、第1反応塔2と第2
反応塔48を連通する配管56を上方に向かって立ち上
げ、この配管56の外周に図示せざる複数のフィンを植
設した構造としてもよい。配管56を冷却装置を通過さ
せることによって、第1反応塔2からの排出時には45
〜50℃であった第1処理ガスは、温度が10〜35℃
まで低下する。この冷却により、結露した水分は、ドレ
ンパイプ64を介して回収、排出される。
【0092】次いで、前記第1処理ガスは、その後熱交
換室54内で排煙の発生源より排出された排煙と熱交換
され、加熱される。
【0093】この熱交換室54は、本実施例では第1反
応塔2の上部に載置されており、断熱材にて囲まれた室
内に排煙の発生源より排出された排煙を導入する排煙導
入管4が連通され、この排煙導入管4により熱交換室5
4内に導入された排煙は、熱交換室54中を経て、前述
の除塵室6若しくは第1処理槽8に給送される。
【0094】この排煙の発生源より排出される排煙は、
120〜150℃と比較的高温であることから、この加
熱室54内は排煙の有する熱により常に加熱されてい
る。従ってこの配管56を通過した第1処理ガスは熱交
換室54内で加熱された後、第2反応塔48に導入され
る。一方、熱交換室54に給送された排煙は、前記第1
処理ガスとの熱交換により、冷却されて第1反応塔2内
の除塵室6若しくは反応槽8に給送される。
【0095】冷却された第1処理ガスを熱交換室54に
よって加熱することで、第1処理ガス中の水分の影響を
除去することができ、第2反応塔48内に投入された触
媒の効果を延長させることができる。すなわち、水分を
含んだままの第1処理ガスを第2反応塔48内に投入さ
れた触媒と接触させる場合には、該第1処理ガス中に含
まれる水分が触媒に凝縮され、触媒50は短時間で吸着
効果を失う原因となる。
【0096】また、冷却されたままの第1処理ガスを第
2反応塔48内の触媒中に接触させた場合、該第1処理
ガス中の水分が結露してしまい、同様にNOX除去用の
触媒に吸着され、短時間で飽和することとなり、また、
NOXと触媒との吸着反応時に、吸熱反応を生じるた
め、該反応を所定温度下で行うこととすれば吸着反応を
促進することができる。
【0097】なお、活性炭中に含まれる水分量と、NO
X除去率を測定した結果を表2に示す。
【0098】
【表2】
【0099】以上の結果から、活性炭に含まれる水分量
が少ない場合には、活性炭が飽和点に達するまでに長期
を要し、したがって、活性炭によるNOXの除去率が向
上することが明らかとなった。
【0100】第1処理ガスの冷却、熱交換により第1処
理ガス中の水分を5.5%以下とすることで、活性炭中
に含まれる水分を常に35%以下から15%以下とする
ことが可能であり、その結果、第1処理ガス中に含まれ
るNOX中の85%〜95%を活性炭に吸着させること
ができることが明らかとなった。
【0101】前記事実に鑑み、第1処理ガスを一旦10
〜35℃まで冷却し、ついでこの第1処理ガスを排煙と
熱交換し、50〜60℃まで加熱乾燥し水分を5.5%
以下とした後、かかる温度下で第1処理ガスを活性炭中
を通過させることで、活性炭の寿命を従来の方法及び装
置に比較して約4〜6倍とすることができると共に、第
1処理ガス中に含まれるNOX を85〜95%という高
い割合で除去することができる。
【0102】なお、上記冷却装置62及び熱交換室54
を設けることにより、NOXの除去率が最大で約50%
向上した。
【0103】前述の冷却装置62は、空冷、水冷、油冷
等の既知の冷却装置を用いることもできる。また、配管
56の外周に冷却装置62を配設することとすれば、該
冷却装置62を配設することによる装置内部に対する影
響が全くなく、配管56及び反応塔内の圧力損失が生じ
ず、好適である。
【0104】なお、上記冷却装置62及び熱交換室54
は、前記第1反応塔2及び第2反応塔48を併設した場
合のみでなく、第1反応塔2のみにより脱硫を行う場合
についても配設することができる。この場合には、第1
反応塔に給送される排煙が冷却されるので、加熱によ
り、亀裂・破損などの生じることがある触媒24の寿命
を延ばすことができると共に、SO2 の吸収率を向上さ
せることができる。
【0105】なお、活性炭によるNOXの吸着反応は、
次式により与えられる。
【0106】NO+1/2O2NO2 2NaOH+2NO2 → NaNO3+NaNO2+H2O NO2+NO+2NaOH → 2NaNO2+H2O Na2SO3 吸収・・・2NO2+2Na2SO3 → 4Na2SO4+N2 NO+1/2O2 ←→ NO2-13.65Kcal 3NO2+H2O ←→ 2HNO3+NO-27.3Kcal 上記反応式から明らかなように、NOXが活性炭により
吸着される際には、熱吸収が行われ、その結果、第2反
応塔に第1処理ガスを供給する際に、第2反応塔におけ
る該熱吸収の分排煙を加熱することとすればより一層N
Xの除去が良好に行える。
【0107】なお、第1反応塔2により略100%のS
Xが除去されているので、第2反応塔内に集積された
活性炭にSOX が吸着されることがなく、従って第2反
応塔48内に投入された触媒50がSOXの吸着により
早期に飽和点に達することがない点も活性炭の寿命の向
上に寄与しているものと考えられる。
【0108】吸収剤 脱硫用の反応塔内で、ノズルより噴射され、排煙中のS
Xを吸収する吸収剤は、NaOH及び蒸留水、KO
H、KNO2 、KNO3 及び蒸留水又は、NaOH、K
OH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水の混合液であり、
本実施例では、前記吸収剤として以下の配合のものを使
用した。各吸収剤の配合と、この吸収剤により除去され
るCO2の除去率を表3に示す。
【0109】
【表3】
【0110】上記の吸収剤は、脱硫用反応塔2の処理槽
8,10上部に配設されたノズル13より噴射され、吸
収剤と排煙との気液接触が行われる。
【0111】吸着剤と排煙を気液接触すると、排煙中の
SOx はNaOHと反応して2NaHSO4、Na2SO
4が発生する。この2NaHSO4、Na2SO4を含む吸
収剤は、前記吸収剤排出管30を介して回収槽28に回
収された後析出槽32に給送され、該吸収剤中より2N
aHSO4、Na2SO4が析出される。
【0112】なお、吸収剤とSOXとの反応式を示せば
以下の通りである。
【0113】SO 2 に対する反応 2NaOH+SO2 → Na2SO3+H2O Na2SO3+H2O+SO2 → 2NaHSO4 SO 3 に対する反応 SO3+H2O → H2SO4 H2SO4+2NaOH → Na2SO4+2H2O 再生工程により回収されたSO2は,硫酸製造装置、ク
ラウス法単体硫黄製造装置等に送られ再利用され、一部
は、吸収剤として循環再使用される。
【0114】なお、下表4に示す装置を使用して行った
SOX、NOX及びO2の除去試験の結果を表5及び表6
に示す。
【0115】
【表4】
【0116】
【表5】
【0117】
【表6】
【0118】また、表5に示す実験時における装置内の
温度は、以下の表7に示す通りである。
【0119】
【表7】
【0120】
【発明の効果】上記の構成により、本発明は以下に示す
顕著な効果を有する。
【0121】(1)排煙中に含まれるSOXを略完全に
除去することができる排煙の脱硫方法及び装置を提供す
ることができた。
【0122】(2)また、前記方法及び装置により排煙
の脱硫を行い、略100%SO2を除去した後に脱硝を
行うことで、排煙中から略100%NOXを除去するこ
とができると共に、脱硝用触媒の寿命を延長とすること
ができた。
【0123】(3)さらに、脱硫用の触媒としてカオリ
ンを主成分とする多孔質活性体としての球状触媒を使用
するとこにより、排煙中に含まれるSO2の略100%
を吸収剤に吸着することができ、かつSOXと同時に排
煙中に含まれるNOXを15〜25%除去することがで
き、さらに、排煙中に含まれるCO2を40〜50%除
去することができた。
【0124】(4)加えて、カオリンを主成分とする多
孔質活性体としての球状触媒は、酸性物質と接触させる
と、該酸性物質が中和される働きを有することから、S
Xの吸収により中性となった前記触媒が、吸収剤のア
ルカリ成分との接触でアルカリ性活性作用で復元され、
SOXの除去効率を高める。
【0125】さらに加えて、カオリンを主成分とする多
孔質活性体としての球状触媒を単独で使用し、これに排
煙を通過させることで、排煙中に含まれるNOXを40
〜60%除去することができる。
【0126】(5)また、本発明の吸収剤及び触媒を同
時に使用することにより、従来の脱硫方法及び装置に比
較して、吸収剤の使用量を1/5以下とすることができ
た。
【0127】(6)反応塔内に形成された処理槽の内壁
に、邪魔板を設けることにより、排煙及び第1処理ガス
が触媒中を均等に分散して通過するので、SO2、NOX
の除去率を向上させることができる他、触媒の使用量を
減少することができ、かつ触媒の寿命を長期とすること
ができた。
【0128】(7)脱硝処理後の第1処理ガスを冷却後
熱交換して第1処理ガス中の水分を除去した後、脱硝を
行ったので、NOXの除去率を向上させることができ、
また、NOX除去用の触媒の寿命を延長することができ
た。
【0129】(8)硫安法のように大量の冷却水を必要
とせず、工業用水の省資源化を達成し、水質汚染を防ぐ
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱硫装置の一実施例を示す概略図。
【図2】本発明の脱硫・脱硝装置の一実施例を示す概略
図。
【図3】本発明の脱硫・脱硝装置の一実施例を示す概略
図。
【図4】本発明の脱硫方法の一実施例を示す工程図。
【符号の説明】
2 (第1)反応塔 4 排煙導入管 6 除塵槽 8 第1処理槽(第1反応塔の) 10 第2処理槽(第1反応塔の) 11 第2処理槽(第1反応塔の) 12 ノズル(洗浄水噴射用) 13 ノズル(吸収剤噴射用) 14 底板(多孔板) 16 除塵材層 18 傾斜板 20 沈澱槽 22 洗浄水排出管 23 排煙給送部 24 触媒(脱硫用) 25 触媒(脱硝用) 26 触媒層(脱硫用) 27 触媒層(脱硝用) 28 吸収剤回収槽 30 吸収剤排出管 32 吸収剤析出槽 34 循環タンク 36 濾過槽 38 曝気槽 40 処理ガス排出管 42 吸引ブロワー 44 処理ガス排出口 45 煙突 46 邪魔板 48 第2反応塔 50 触媒(脱硝用) 52 触媒層(脱硝用) 54 熱交換室 56 配管 58 第1処理槽(第2反応塔の) 60 第2処理槽(第2反応塔の) 62 冷却装置 64 ドレンパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/77 53/56 53/62 53/94 B01J 21/16 ZAB A 21/18 ZAB A B01D 53/34 130 D 135 Z 53/36 Z 101 Z 101 A

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カオリンを主成分とする多孔質活性体の
    触媒を集積してなる反応塔内に排煙を導入し、この導入
    された排煙に吸収剤を噴射して、吸収剤と排煙を気液接
    触し、さらに、前記触媒層中を通過させて排煙中のSO
    Xを前記吸収剤に吸収させ、 ついで、前記触媒層を通過した排煙と吸収剤を別途回収
    し、SOxの除去された第1処理ガスを排出すると共
    に、 SOxを吸収した吸収剤を析出槽に回収して、再使用可
    能な吸収剤を再度反応塔内に循環させて噴射することを
    特徴とする排煙の脱硫方法。
  2. 【請求項2】 カオリンを主成分とする多孔質活性体の
    触媒を集積してなる触媒層を複数積層した反応塔内に排
    煙を導入し、この導入された排煙に吸収剤を噴射して、
    吸収剤と排煙を前記いずれかの触媒層中を通過させて気
    液接触して排煙中のSOX及びNOXを前記吸収剤に吸収
    させて、SOX及びNOXを吸収した吸収剤を析出槽に回
    収し、 次いで、前記SOX及びNOXの除去された排煙を他の触
    媒層中を通過させて、触媒中にNOXを吸着させた後回
    収し、この回収された処理ガスを排出すると共に、 析出槽に回収された吸収剤のうち再使用可能な吸収剤を
    再度反応塔内に循環させて噴射することを特徴とする排
    煙の脱硫・脱硝方法。
  3. 【請求項3】 カオリンを主成分とする多孔質活性体の
    触媒を集積してなる触媒層を複数積層した反応塔内に排
    煙を導入し、この導入された排煙に吸収剤を噴射して、
    吸収剤と排煙を前記いずれかの触媒層中を通過させて気
    液接触して排煙中のSOX、NOX及びCO2を前記吸収
    剤に吸収させて、SOX、NOX及びCO2を吸収した吸
    収剤を析出槽に回収し、 次いで、前記SOX、NOX及びCO2の除去された排煙
    を他の触媒層中を通過させて、触媒中にNOXを吸着さ
    せた後回収し、この回収された処理ガスを排出すると共
    に、 析出槽に回収された吸収剤のうち再使用可能な吸収剤を
    再度反応塔内に循環させて噴射することを特徴とする排
    煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去方法。
  4. 【請求項4】 カオリンを主成分とする多孔質活性体の
    触媒を集積してなる第1反応塔内に排煙を導入し、この
    導入された排煙に吸収剤を噴射して、吸収剤と排煙を前
    記触媒層中を通過させて気液接触して排煙中のSOX
    びNOXを前記吸収剤に吸収させ、前記触媒層を通過し
    た排煙と吸収剤を別途回収し、 SOX及びNOXを吸収した吸収剤を析出槽に回収し、再
    使用可能な吸収剤を再度反応塔内に循環して噴射し、 SOX及びNOXの除去された第1処理ガスを第2反応塔
    に給送し、第2反応塔内に集積された触媒中を通過させ
    て、第1処理ガス内に含まれるNOX を除去後、排出す
    ることを特徴とする排煙の脱硫・脱硝方法。
  5. 【請求項5】 カオリンを主成分とする多孔質活性体の
    触媒を集積してなる第1反応塔内に排煙を導入し、この
    導入された排煙に吸収剤を噴射して、吸収剤と排煙を前
    記触媒層中を通過させて気液接触して排煙中のSOX
    NOX及びCO2を前記吸収剤に吸収させ、前記触媒層を
    通過した排煙と吸収剤を別途回収し、 SOX、NOX及びCO2を吸収した吸収剤を析出槽に回
    収し、再使用可能な吸収剤を再度反応塔内に循環して噴
    射し、 SOX、NOX及びCO2の除去された第1処理ガスを第
    2反応塔に給送し、第2反応塔内に集積された触媒中を
    通過させて、第1処理ガス内に含まれるNOXを除去
    後、排出することを特徴とする排煙の脱硫・脱硝・二酸
    化炭素除去方法。
  6. 【請求項6】 脱硫後の処理ガスを排煙の発生源より排
    出された排煙と熱交換することを特徴とする請求項1〜
    5いずれか1項記載の排煙の脱硫方法又は排煙の脱硫・
    脱硝又は排煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去方法。
  7. 【請求項7】 脱硫後の処理ガスを冷却した後、該冷却
    された処理ガスを排煙の発生源より排出された排煙と熱
    交換することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に
    記載の排煙の脱硫方法又は排煙の脱硫・脱硝方法又は排
    煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去方法。
  8. 【請求項8】 前記カオリンを主成分とする触媒は、粒
    径4〜10mmの略球状に焼成してなることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項記載の排煙の脱硫方法又は
    排煙の脱硫・脱硝方法又は排煙の脱硫・脱硝・二酸化炭
    素除去方法に用いる触媒。
  9. 【請求項9】 第2反応塔に集積される触媒は、10w/
    v%のアンモニア溶液を蒸留水で1:1000の割合で
    希釈して含浸させた後、乾燥した活性炭であることを特
    徴とする請求項4又は5いずれか1項に記載の脱硫・脱
    硝方法又は排煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去方法に用
    いる触媒。
  10. 【請求項10】 前記吸収剤は、NaOH及び蒸留水、
    KOH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水又は、NaO
    H、KOH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水の混合溶液
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記
    載の排煙の脱硫方法又は排煙の脱硫・脱硝方法又は排煙
    の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去方法に用いる吸収剤。
  11. 【請求項11】 排煙の発生源と排煙導入管を介して連
    通され、内部に処理槽を有する反応塔と、この反応塔に
    連通し、処理槽内でSOxの除去された処理ガスを排出
    する処理ガス排出管と、SOxを吸収した吸収剤を排出
    する吸収剤排出管を有し、 該吸収剤排出管により、排出された吸収剤を回収し、該
    回収された吸収剤中より、亜硫酸化合物等を析出する析
    出槽とからなり、 前記反応塔は、吸収剤噴射用のノズルを配設し、且つ、 前記反応塔に、カオリンを主成分とする多孔質活性体の
    触媒を集積した触媒層を設け、さらに、 前記吸収剤排出管の一端を前記反応塔に連通し、該吸収
    剤排出管の他端を吸収剤の回収槽に連通すると共に、 反応塔の内部に臨ませて前記処理ガス排出管の一端を前
    記反応塔の外壁に連通し、他端を吸引ブロワーを介して
    処理ガス排出口に連通したことを特徴とする排煙の脱硫
    装置。
  12. 【請求項12】 排煙の発生源と排煙導入管を介して連
    通され、内部に処理槽を有する反応塔と、この反応塔に
    連通し、処理槽内でSOX及びNOXの除去された処理ガ
    スを排出する処理ガス排出管と、SOX及びNOXを吸収
    した吸収剤を排出する吸収剤排出管を有し、 該吸収剤排出管により、排出された吸収剤を回収し、該
    回収された吸収剤中より、亜硫酸化合物等を析出する析
    出槽とからなり、 前記反応塔には、内部が負圧の処理槽を複数積層すると
    共に、積層された各処理槽を排煙給送部を介して連通
    し、 前記各処理槽に、カオリンを主成分とする多孔質活性体
    の触媒を集積して複数の触媒層を設け、 前記積層された処理槽の少なくとも一の処理槽内に吸収
    剤を噴射するノズルを設け、 前記ノズルを備えた処理槽に吸収剤排出管の一端を連通
    し、該吸収剤排出管の他端を吸収剤の回収槽に連通する
    と共に、 他の処理槽の内部に臨ませて前記処理ガス排出管の一端
    を前記反応塔の外壁に連通し、他端を吸引ブロワーを介
    して処理ガス排出口に連通したことを特徴とする排煙の
    脱硫・脱硝装置。
  13. 【請求項13】 排煙の発生源と排煙導入管を介して連
    通され、内部に処理槽を有する反応塔と、この反応塔に
    連通し、処理槽内でSOX、NOX及びCO2の除去され
    た処理ガスを排出する処理ガス排出管と、SOX、NOX
    及びCO2を吸収した吸収剤を排出する吸収剤排出管を
    有し、 該吸収剤排出管により、排出された吸収剤を回収し、該
    回収された吸収剤中より、亜硫酸化合物等を析出する析
    出槽とからなり、 前記反応塔には、内部が負圧の処理槽を複数積層すると
    共に、積層された各処理槽を排煙給送部を介して連通
    し、 前記各処理槽に、カオリンを主成分とする多孔質活性体
    の触媒を集積して複数の触媒層を設け、 前記積層された処理槽の少なくとも一の処理槽内に吸収
    剤を噴射するノズルを設け、 前記ノズルを備えた処理槽に吸収剤排出管の一端を連通
    し、該吸収剤排出管の他端を吸収剤の回収槽に連通する
    と共に、 他の処理槽の内部に臨ませて前記処理ガス排出管の一端
    を前記反応塔の外壁に連通し、他端を吸引ブロワーを介
    して処理ガス排出口に連通したことを特徴とする排煙の
    脱硫・脱硝・二酸化炭素除去装置。
  14. 【請求項14】 排煙の発生源と排煙導入管を介して連
    通され、内部に処理槽を有する第1の反応塔と、前記第
    1の反応塔と配管を介して連通され、前記第1の反応塔
    で脱硫された第1処理ガスを導入して脱硝する第2の反
    応塔からなり、 前記反応塔は、内部が負圧の処理槽内に、吸収剤噴射用
    のノズルを配設し、 反応塔に、カオリンを主成分とする多孔質活性体の触媒
    を集積した触媒層を設け、 前記反応塔にSOX及びNOXを吸収した吸収剤を排出す
    る吸収剤排出管の一端を連通し、該吸収剤排出管の他端
    を吸収剤の回収槽に連通すると共に、 第1反応塔においてSOX及びNOXの除去された第1処
    理ガスを排出する排出管を前記第2反応塔に連通し、 前記第2反応塔には、内部が負圧の処理槽に触媒を集積
    して触媒層を形成し、 前記第2反応塔においてNOxの除去された第2処理ガ
    スを排出する排出管を吸引ブロワーを介して処理ガス排
    出口に連通してなることを特徴とする排煙の脱硫・脱硝
    装置。
  15. 【請求項15】 前記反応塔の処理槽は、複数の底板に
    より複数の処理槽に積層され、各処理槽に触媒層を設け
    たことを特徴とする請求項11又は14いずれか1項に
    記載の排煙の脱硫装置又は排煙の脱硫・脱硝装置又は排
    煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去装置。
  16. 【請求項16】 前記反応塔の処理槽内壁に、水平方向
    に突出する邪魔板を設けたことを特徴とする請求項11
    〜14いずれか1項記載の排煙の脱硫装置又は排煙の脱
    硫・脱硝装置。
  17. 【請求項17】 前記反応塔より排出され、SOx又は
    SOX及びNOX又はSOX、NOX及びCO2の除去され
    た処理ガスを排煙の発生源より排出された排煙と熱交換
    する熱交換室を設けたことを特徴とする請求項11〜1
    4いずれか1項記載の排煙の脱硫装置又は排煙の脱硫・
    脱硝装置又は排煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去装置。
  18. 【請求項18】 前記反応塔より排出され、SOx又は
    SOX及びNOX又はSOX、NOX及びCO2の除去され
    た処理ガスを冷却する冷却装置を設けると共に、該冷却
    された処理ガスと排煙の発生源より排出された排煙を熱
    交換する熱交換室を設けたことを特徴とする請求項11
    〜14いずれか1項記載の排煙の脱硫装置又は排煙の脱
    硫・脱硝装置又は排煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去装
    置。
  19. 【請求項19】 カオリンを主成分とする触媒は、粒径
    4〜10mmの略球状に焼成してなることを特徴とする請
    求項11〜14いずれか1項記載の排煙の脱硫・脱硝装
    置又は排煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去装置に用いる
    触媒。
  20. 【請求項20】 第2反応塔に集積される触媒は、10
    w/v%のアンモニア溶液を蒸留水にて1:1000の割
    合で希釈して含浸させた後乾燥させた活性炭であること
    を特徴とする請求項14項に記載の脱硫・脱硝装置に用
    いる触媒。
  21. 【請求項21】 前記吸収剤は、NaOH及び蒸留水、
    KOH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水又は、NaO
    H、KOH、KNO2 、KNO3 及び蒸留水の混合溶液
    であることを特徴とする請求項11〜14いずれか1項
    記載の排煙の脱硫装置又は排煙の脱硫・脱硝装置又は排
    煙の脱硫・脱硝・二酸化炭素除去装置に用いる吸収剤。
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