JPH08331940A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JPH08331940A
JPH08331940A JP7142783A JP14278395A JPH08331940A JP H08331940 A JPH08331940 A JP H08331940A JP 7142783 A JP7142783 A JP 7142783A JP 14278395 A JP14278395 A JP 14278395A JP H08331940 A JPH08331940 A JP H08331940A
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planting device
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Hiroshi Okuda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機体のピッチング方向への傾斜に拘わらず、
整地フロートを適切に接地させて苗植付装置を適切な対
圃場高さに維持する。 【構成】 その前部が上下動自在となるよう苗植付装置
に対して横向き姿勢の軸芯周りで揺動自在に整地フロー
ト19を備え、この整地フロート19の苗植付装置に対
する揺動姿勢を目標姿勢に維持する昇降によって苗植付
装置を設定高さに維持する制御装置42を備え、走行機
体3の前後傾斜角を計測するピッチングセンサ41を備
え、このピッチングセンサ41で走行機体の前後傾斜を
検出した場合に、圃場面を基準とした整地フロート19
の絶対的な目標姿勢が維持される側に向けて、整地フロ
ート19の目標姿勢を補正する補正手段Bを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体の後端に昇降
自在に苗植付装置を備えると共に、この苗植付装置に対
して、その前部が上下動自在となるよう後部の横向き姿
勢の軸芯周りで揺動自在に接地フロートを備え、この接
地フロートの苗植付装置に対する揺動姿勢を目標姿勢に
維持する昇降によって苗植付装置の対地高さを設定高さ
に維持する制御装置を備えた田植機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された田植機として特
開平7‐23632号公報に示されるものが存在し、こ
の従来例では接地フロートの揺動姿勢をポテンショメー
タ型のセンサで検出し、このセンサで検出される姿勢
と、ポテンショメータ型の感度設定器の設定値が合致す
るよう苗植付装置を昇降することで苗植付装置の対地高
さを設定高さに維持するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から、苗植付装置
は平行4連型のリンク機構を介して走行機体の後端に対
して連結され、昇降時にも走行機体に対して該苗植付装
置が前後方向(ピッチング方向)に傾斜しないように構
成されている。又、作業時には耕盤の凹部に前車輪が嵌
まり込んで前部が下がる側に走行機体を傾斜させること
もある。このように走行機体の前部が下がり苗植付装置
が持ち上げられることがあっても、苗植付装置の対地高
さを維持するよう、苗植付装置は下降方向に自動制御さ
れる。
【0004】しかし、前部が下がるピッチング方向に走
行機体が傾斜した場合に苗植付装置は下降制御されるも
のの、前述のように苗植付装置は対地高さに拘わらず走
行機体に対する姿勢が変化せず、又、苗植付装置を基準
とする接地フロートの目標姿勢も変化しないので、接地
フロートを目標姿勢に維持する制御を行った場合には、
接地フロートの後端部が圃場面から浮き上がり気味にな
る接地状態で制御が安定することもあり、このような場
合には苗植付装置の姿勢が不安定になるばかりでなく苗
の植付深さも浅くする不都合を発生する。逆に、前部が
持ち上がるピッチング方向に走行機体が傾斜した場合に
は前述とは逆に、接地フロートの前部が浮き上がり気味
なる接地状態で制御が安定して苗植付装置の姿勢を不安
定にし、苗の植付深さも極端に深くすることもある。
【0005】本発明の目的は、走行機体がピッチング方
向に傾斜した場合にも苗植付装置を適切な対地高さに維
持できる田植機を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、走行機体の後端に備え
た苗植付装置に対して、前部が上下動自在となるよう横
向きの軸芯周りで揺動自在に接地フロートを備え、この
接地フロートの苗植付装置に対する揺動姿勢を目標姿勢
に維持する昇降で苗植付装置の対地高さを設定高さに維
持する制御装置を備えた田植機において、前記走行機体
の水平姿勢を基準とした前後傾斜角を計測するピッチン
グセンサを備え、このピッチングセンサで走行機体の前
後傾斜を検出した場合には、圃場面を基準とした前記接
地フロートの絶対的な目標姿勢が維持される側に向け
て、苗植付装置に対する接地フロートの目標姿勢を補正
する補正手段を備えている点にあり、その作用、及び、
効果は次の通りである。
【0007】又、本発明の第2の特徴(請求項2)は前
記苗植付装置の昇降制御の頻度、あるいは、前記苗植付
装置のローリング制御の単位時間内の制御頻度を判別す
る判別手段を備え、この判別手段によって制御頻度が高
いと判別した場合には、この判別手段の判別時の接地フ
ロートの目標姿勢を基準にして、該接地フロートの目標
姿勢を前上がり側に設定する設定変更手段を備えている
点にあり、又、本発明の第3の特徴(請求項3)は前記
ピッチングセンサを平面視で走行機体の後車輪の軸芯と
近接する位置に配置してある点にあり、その作用、及
び、効果は次の通りである。
【0008】
【作用】上記第1の特徴(請求項1)によると、走行機
体がピッチング方向に傾斜した場合には、このピッチン
グ量をピッチングセンサが計測すると共に、この計測結
果に基づき補正手段が接地フロートの目標姿勢を圃場面
を基準にした絶対姿勢が維持されるよう補正する。この
結果、この補正された目標姿勢を制御目標として苗植付
装置の昇降制御が行われるものとなり、従来のように接
地フロートの一部だけが接地した状態で制御が安定する
こともない。
【0009】又、第2の特徴(請求項2)によると、上
記作用に加えて、判別手段の判別結果によって昇降制
御、あるいは、ローリング制御の頻度が高いと判別した
場合には、設定変更手段が接地フロートの目標姿勢を前
上がり側に設定するので、苗植付装置全体の高さが圃場
面に対して沈み方向に偏位する結果、苗植付装置は圃場
面に安定的に支持されるものとなり、上下方向への動
き、ローリング方向への動きを小さくして制御頻度を低
下させるものとなる。又、第3の特徴(請求項3)によ
ると、走行機体がピッチング方向に傾斜する場合にも走
行機体の前部側が上下方向に変位する限りはピッチング
センサの位置を上下方向に変化させることがなく慣性の
作用による誤検出も少なくできる。
【0010】
【発明の効果】従って、走行機体がピッチング方向に傾
斜した場合にも苗植付装置を適切な対地高さに維持して
適切な深さに苗を植付ることが可能で、苗植付装置の姿
勢も安定させ得る田植機が合理的に構成された(請求項
1)。又、走行機体のピッチング方向への傾斜量に拘わ
らず苗植付装置の制御動作の頻度を低下させて安定的な
苗植付作業を可能にし(請求項2)、又、ピッチングセ
ンサの誤検出を抑制して安定的な制御を可能にする(請
求項3)ものとなった。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、ステアリング操作される駆動
型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた走行機
体3の前部にエンジン4を搭載すると共に、この走行機
体3の後部にエンジン4からの動力が伝えられる静油圧
式の無段変速装置5、及び、ミッションケース6を配置
し、走行機体3の中央部に運転座席7を配置し、走行機
体3の後端部に対し油圧シリンダ8で駆動昇降する平行
4連型のリンク機構9を介して苗植付装置Aを連結して
作業車の一例として乗用型の田植機を構成する。尚、油
圧シリンダ8は、シリンダ本体を下方にピストンロッド
を上方に配置した縦長姿勢に配置されると共にピストン
ロッドとリンク機構との間にサスペンションバネ(図示
せず)を備えている。
【0012】走行機体3の前部に前記無段変速装置5を
変速操作する主変速レバー10を備え、前記運転座席7
の左側部にミッションケース内のギヤ変速系を操作する
副変速レバー11を備え、運転座席7の右側部に苗植付
装置Aの昇降制御とミッションケース6に内蔵された植
付クラッチ12の入り切り操作とを行う昇降レバー13
を備えている。又、前記主変速レバー10は、中立位置
で走行を停止し、中立位置から前方に揺動操作すること
で機体3を前進方向に増速し、中立位置から後方に揺動
操作することで機体3を後進方向に増速するよう前記無
段変速装置5と連係し、前記副変速レバー11は中立位
置と、苗植付作業用の走行速度を選択する植付位置と、
植付位置より高速で機体を走行させる移動位置とに設定
自在に構成されている。
【0013】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置する苗
載せ台14、走行機体3からの動力が伝えられる伝動ケ
ース15、この伝動ケース15からチェーンケース16
を介して伝えられる動力で回転するロータリケース1
7、このロータリケース17に一対ずつ備えられた植付
アーム18、複数の整地フロート19夫々を備えて複数
条植用に構成されると共に、リンク機構9の後端に対し
て前後向き軸芯X周りでローリング自在に支持されてい
る。
【0014】図6に示すように、苗植付装置Aは、前記
リンク機構9後端の縦フレーム9Aの下端位置に対して
前記軸芯X周りでローリング自在に連結され、この縦フ
レーム9Aの中間位置に電動型のローリングモータ23
で駆動されるネジ軸24に螺合する移動部材25を備
え、この移動部材25と苗植付装置Aの左右両側位置の
支柱状フレーム26,26との間に操作バネ27,27
を介装して移動部材25の左右方向への移動によって苗
植付装置Aを駆動ローリング自在に構成してある。又、
縦フレーム9Aの上端位置と苗載せ台14の反苗載せ面
側のブラケット28,28との間に戻しバネ29,29
を備えてあり、一方の支柱状フレーム26に該苗植付装
置Aのローリング姿勢を計測するローリングセンサ30
を備えている。
【0015】図3に示すように、苗植付装置Aのチェー
ンケース16の下面に横向き姿勢の軸芯周りで回動自在
に支持された植付深さ調節軸31に固設したアーム32
の後端位置に対して前記夫々の整地フロート19が横向
き姿勢の揺動軸芯Y周りで揺動自在に支持されると共
に、夫々の整地フロート19の前端が屈伸型のリンク部
材33を介して苗植付装置Aに連結され、揺動軸芯Y周
りで該整地フロート19の前部側が上下方向に揺動自在
となるよう支持されている。又、これらの整地フロート
19のうち左右方向での中央の整地フロート19(接地
フロートの一例)の前部と連結するロッド34とポテン
ショメータ型のフロートセンサ35の操作アーム36と
を連結し、又、この操作アーム36を介して整地フロー
ト19の前部を下方に変位させる圧縮バネ37を備え
て、該整地フロート19の揺動軸芯Y周りでの揺動量を
検出できるよう構成している。尚、植付深さ調節軸31
に軸体38を介して連結する植付深さ調節レバー39を
人為的に操作してレバーガイド40に係合支持すること
で苗植付装置全体と圃場面との上下方向での相対距離を
変更して圃場に対する苗の植付深さを調節できるよう構
成されている。
【0016】図5に示すように、走行機体3の後部位置
には平面視で後車輪2の軸芯Pと重複する位置で、か
つ、走行機体3の左右方向での中央位置で苗植付装置A
の揺動軸芯Xと一致する位置に対して走行機体3のピッ
チング方向への傾斜量を検出するピッチングセンサ41
を備えている。
【0017】図1に示すように、運転座席7の下方の位
置にマイクロプロセッサを有した制御装置42(制御手
段の一例)が配置され、運転座席7の側部位置には制御
ボックス43が配置され、このボックス43には図4に
示す如く、制御感度設定ダイヤル44で操作されるポテ
ンショメータ型のフロート角設定器45、ローリング角
設定ダイヤル46で操作されるローリング角設定器4
7、中立位置に復帰自在で左右方向に揺動自在に構成さ
れた押し操作型のノブ48で操作されるローリングスイ
ッチ49、「入」位置と「切」位置とに操作可能なノブ
50で操作される制御感度補正スイッチ51、警報ラン
プ52、警報ブザー53を備えている。
【0018】前記制御装置42に対しては図2に示すよ
うに、制御感度補正スイッチ51、フロート角設定器4
5、ローリング角設定器47、ローリングスイッチ4
9、フロートセンサ35、ピッチングセンサ41、ロー
リングセンサ30、エンジン4の回転数を計測するピッ
クアップ型のエンジン回転数センサ54、主変速レバー
10の操作位置を計測するポテンショメータ型の速度設
定器55夫々から信号が入力する入力系が形成されると
共に、前記油圧シリンダ8に対する電磁バルブ56を操
作する電力トランジスタ57、前記ローリングモータ2
3に対する電力制御部58、警報ランプ52、警報ブザ
ー53に対する出力系が形成されている。
【0019】制御装置42は、ローリング角設定器47
からの電圧信号に基づいて苗植付装置Aの目標ローリン
グ角を設定し、この目標ローリング角に対応したローリ
ング角が得られるようローリングセンサ30からの電圧
信号に基づいて苗植付装置Aのローリング角を判別しな
がらローリングモータ23を駆動し、又、ローリングス
イッチ49が操作された場合には、操作された側に向け
てローリングモータ23を駆動して苗植付装置Aのロー
リング姿勢を強制的に変化させるローリング制御を行
う。更に、制御装置42は、制御感度設定ダイヤル44
の設定位置をフロート角設定器45からの電圧信号に基
づいて判別し、この設定位置に対応した整地フロート1
9の揺動角が得られるようフロートセンサ35からの電
圧信号に基づいて電磁バルブ56を操作すると共に、こ
の操作時にはエンジン回転数センサ54、速度設定器5
5からの信号に基づき機体3の走行速度の影響を考慮し
て電磁バルブ56の開度を調節することで苗植付装置A
の昇降を行う自動昇降制御を行うよう制御動作が設定さ
れている。
【0020】つまり、図8に示すように、ローリング制
御は速度設定器55等からの信号に基づいて機体3が走
行中であることが判別され、かつ、苗植付装置Aの高さ
を計測するセンサ(図示せず)などからの信号に基づい
て苗植付装置Aが下降位置であることが判別された場合
に許容されるものであり(#101、#102ステッ
プ)、制御が許容されるとローリングスイッチ49が操
作された場合に限り、操作方向に向けて苗植付装置Aを
ローリング作動させるようローリングモータ23を駆動
する(#103、#104ステップ)。又、ローリング
スイッチ49が操作されない場合には、ローリング角設
定器47からの信号を入力し、ローリングセンサ30か
らの信号を入力し、夫々から求めた偏差が不感帯の域外
にある場合にのみ、ローリングセンサ30からの信号フ
ィードバックしながらローリングモータ23を駆動して
ローリング角設定器47で設定されたローリング角に達
するまでローリングモータ23を駆動する制御(#10
5〜#109ステップ)を行うように制御動作が設定さ
れている。
【0021】又、図9に示すように、昇降制御では制御
感度補正スイッチ51のが「入」の場合には補正手段B
としての制御感度補正処理(#300ステップ)を行
い、又、「切」の場合には設定変更手段Cとしての目標
角変更処理(#400ステップ)の処理を行うことで、
フロートの目標角をセットした後、フロートセンサ35
からの信号値、速度設定器55の設定位置に基づく機体
3の走行速度の値を入力し、これらから偏差を算出する
(#202〜#204ステップ)。尚、苗植付装置Aの
対圃場面高さが適正であっても車速が高速であるほど泥
土によって整地フロート19の前部が持ち上げられ、下
げ方向への制御が行われる頻度が高くなる現象が発生し
やすいので、この現象の発生を抑制する目的からこの処
理に車速を考慮するものとなっている。
【0022】次に、算出された偏差が予め設定された不
感帯の域内にある場合には昇降制御を全く行わず、又、
不感帯の域外にある場合には、エンジン回転数を入力
し、制御方向を判別し、偏差の値とエンジン回転数に基
づいて設定したデューティ比(PWM変調のデューティ
サイクルの値)の間歇信号で電磁バルブ56を操作する
ことで苗植付装置Aを圃場面に追従する形での昇降を行
えるものとなっている(#205〜#211ステッ
プ)。尚、電磁バルブ56を操作する際のデューティ比
の設定の際にエンジン4の回転速度を考慮するのは、電
磁バルブ56を介して油圧シリンダ8に供給される作動
油はエンジン4で駆動される油圧ポンプ(図示せず)か
ら送り出されるものであり、エンジン回転速度の影響で
昇降動作が緩慢にならず、逆に昇降動作が過敏にならな
いように補正する目的からである。
【0023】又、この昇降制御は図7(イ)に示す如
く、走行機体3が耕盤Gに対してピッチング方向に傾斜
しない状況では整地フロート19の目標角を調節する必
要のないものであるが、図7(ロ)に示す如く、耕盤G
の凹部に前車輪1が落ち込んだ場合、図7(ハ)に示す
如く、耕盤Gの凸部に前車輪1が乗り上げた場合等走行
機体3がピッチング方向に傾斜した場合にはフロートの
目標角を調節する必要がある。
【0024】つまり、図7(ロ)に示す如く、走行機体
3の前部が下がる方向へのピッチングを発生した場合に
は、苗植付装置Aが持ち上げられるので、揺動軸芯Y周
りで整地フロート19の前部が下がり、この状態をフロ
ートセンサ35が検出して苗植付装置Aを下降する制御
が行われる。しかし、リンク機構9が平行4連型に構成
されているので、このピッチング時には苗植付装置A全
体も前下がりの姿勢になり、しかも、整地フロート19
の目標角が苗植付装置Aを基準に設定されているので、
例えば、水平姿勢の苗植付装置Aに対して整地フロート
19が水平に維持されるよう整地フロート19の目標姿
勢が設定されていた場合には、同図に示す如く、整地フ
ロート19が苗植付装置Aに対して水平の姿勢に達した
時点で、つまり、整地フロート19の後端が圃場面Sか
ら持ち上がり気味になる姿勢でも、苗植付装置Aの昇降
制御が停止されることになり、整地フロート19で安定
的な支持を行えないばかりか、苗の植付深さも浅くな
り、整地フロート19の目標角を、整地フロート19の
前部が持ち上がる側に調節する必要が生ずる。逆に、図
7(ハ)に示す如く、走行機体の3の前部が持ち上がる
方向へのピッチングを発生した場合には、苗植付装置A
が下げられるので、揺動軸芯Y周りで整地フロート19
の前部が圃場面Sから持ち上がり、この状態をフロート
センサ35が検出して苗植付装置Aを上昇させる制御が
行われる。しかし、リンク機構9が平行4連型に構成さ
れているので、このピッチング時には苗植付装置A全体
も前上がりの姿勢になり、しかも、整地フロート19の
目標角が苗植付装置Aを基準に設定されているので、例
えば、水平姿勢の苗植付装置Aに対して整地フロート1
9が水平となるよう整地フロート19の目標姿勢が設定
されていた場合には、同図に示す如く、整地フロート1
9が苗植付装置Aに対して水平の姿勢に達した時点で、
つまり、整地フロート19の前端が圃場面Sから持ち上
がり気味になる姿勢でも、苗植付装置Aの昇降制御が停
止されることになり、整地フロート19で安定的な支持
を行えないばかりか、苗の植付深さも過剰に深くなり、
整地フロート19の目標角を、整地フロート19の前部
が下げられる側に調節する必要が生ずる。
【0025】この調節を行うのが前記目標角変更処理
(#400ステップ)であり、更に、苗植付装置Aの昇
降制御時には制御感度の設定が適切に行われていない場
合もあり、このような場合には人為的にダイヤルを操作
せずとも適切な制御感度(整地フロートの目標角)を適
切に補正する制御も必要とされ、この補正を行うのが前
記制御感度補正処理ルーチン(#300ステップ)であ
り、夫々の制御動作について以下に説明する。
【0026】つまり、制御感度補正処理ルーチン(#3
00ステップ)では、ピッチングセンサ41からの信号
を入力し、フロート角設定器45から整地フロート19
の目標角の信号を入力し、走行機体3がピッチング方向
に傾斜している場合には、整地フロート19の目標角を
演算で求める(#301〜#303ステップ)。次に、
単位時間内に電磁バルブ56が駆動された回数、単位時
間内にローリングモータ23が駆動された回数を基づい
て求めた制御の頻度を入力し、制御頻度が高い場合に
は、圃場の軟らかさに対する制御感度の設定が適切でな
いと判断できるので、整地フロート19の前部を下げる
側に制御目標が補正されるよう前記演算結果を補正し
て、この補正結果を目標角にセットし、又、制御頻度が
低い場合には、圃場の軟らかさに対する制御感度の設定
が適切でないと判断できるので、整地フロート19の前
部を上げる側に制御目標が補正されるよう前記演算結果
を補正して、この補正結果を目標角にセットし、制御頻
度が適切である場合には、制御感度の設定が適切である
ので前記演算結果を目標角にセットする(#304〜#
310ステップ)。尚、制御の頻度を判別する#305
ステップで判別手段Dが構成されている。
【0027】このように補正を行い目標角をセットする
ことによって、制御頻度が高いと判断されていたもの
は、前述した昇降制御によって苗植付装置A全体が圃場
面に対して沈み込み気味になるよう、圃場面に対する苗
植付装置Aの高さが設定される結果、苗植付装置Aの姿
勢が安定してローリング制御、昇降制御が適切に行わ
れ、又、制御頻度が低いと判断されていたものは、前述
した昇降制御によって苗植付装置A全体が圃場面に対し
て持ち上がり気味になるよう、圃場面に対する苗植付装
置Aの高さが設定される結果、ローリング制御、昇降制
御が適切に行われるものとなる。
【0028】前記目標角変更処理(#400ステップ)
では、ピッチングセンサ41からの信号を入力し、フロ
ート角設定器45から整地フロート19の目標角の信号
を入力し、走行機体3がピッチング方向に傾斜している
場合には、整地フロート19の絶対的な目標角を演算で
求める(#401〜#403ステップ)。次に、単位時
間内に電磁バルブ56が駆動された回数、単位時間内に
ローリングモータ23が駆動された回数を基づいて求め
た制御の頻度を入力し、制御頻度が高い場合、あるい
は、制御頻度が極端に低い場合には制御感度の設定が適
切でないと判断できるので、前記警報ランプ52を点灯
させ、警報ブザー53を作動させ、標準的な値を目標角
にセットし、又、制御頻度が適切である場合には、演算
結果を目標角にセットして、走行機体3のピッチング量
に拘わらず、整地フロート19の絶対的な目標姿勢を維
持する方向への制御が行われる(#404〜#408ス
テップ)。
【0029】このように、制御目標を変更した場合に
は、ピッチング方向へ走行機体3が傾斜した場合でも整
地フロート19の前部も後部も浮き上がることなく、整
地フロート19の全面を圃場面に接触させ、安定的に苗
植付装置Aを支持すると共に、苗の植付深さを適切な深
さに維持できるものとなっている。
【0030】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、制御系を論理ゲートを用いたハードな回路で構
成することも可能であり、又、制御の頻度を判別するに
昇降制御のみ、ローリング制御のみを判別の基準にして
も良い。
【0031】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】制御系のブロック図
【図3】フロートセンサの配置を示す側面図
【図4】制御ボックスの平面図
【図5】田植機の全体平面図
【図6】ローリング系を示す苗植付装置の正面図
【図7】(イ)は正常な作業状態を示す田植機の概略側
面図 (ロ)は機体の前部が沈み込む方向へピッチングした田
植機の概略側面図 (ハ)は機体の前部が持ち上がる方向へピッチングした
田植機の概略側面図
【図8】ローリング制御のフローチャート
【図9】昇降制御のフローチャート
【図10】制御感度補正処理ルーチンのフローチャート
【図11】目標角変更処理ルーチンのフローチャート
【符号の説明】
3 走行機体 19 接地フロート 41 ピッチングセンサ 42 制御装置 A 苗植付装置 B 補正手段 C 設定変更手段 D 判別手段 P 軸芯 Y 軸芯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(3)の後端に昇降自在に苗植
    付装置(A)を備えると共に、この苗植付装置(A)に
    対して、その前部が上下動自在となるよう後部の横向き
    姿勢の軸芯(Y)周りで揺動自在に接地フロート(1
    9)を備え、この接地フロート(19)の苗植付装置
    (A)に対する揺動姿勢を目標姿勢に維持する昇降によ
    って苗植付装置(A)の対地高さを設定高さに維持する
    制御装置(42)を備えた田植機であって、 前記走行機体(3)の水平姿勢を基準とした前後傾斜角
    を計測するピッチングセンサ(41)を備え、このピッ
    チングセンサ(41)で走行機体(3)の前後傾斜を検
    出した場合には、圃場面を基準とした前記接地フロート
    (19)の絶対的な目標姿勢が維持される側に向けて、
    苗植付装置(A)に対する接地フロート(19)の目標
    姿勢を補正する補正手段(B)を備えている田植機。
  2. 【請求項2】 前記苗植付装置(42)の昇降制御の頻
    度、あるいは、前記苗植付装置(A)のローリング制御
    の単位時間内の制御頻度を判別する判別手段(D)を備
    え、この判別手段(D)によって制御頻度が高いと判別
    した場合には、この判別手段(D)の判別時の接地フロ
    ート(19)の目標姿勢を基準にして、該接地フロート
    (19)の目標姿勢を前上がり側に設定する設定変更手
    段(C)を備えている請求項1記載の田植機。
  3. 【請求項3】 前記ピッチングセンサ(41)を平面視
    で走行機体(3)の後車輪(2)の軸芯(P)と近接す
    る位置に配置してある請求項1又は2記載の田植機。
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JP2017093388A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 井関農機株式会社 苗移植機

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