JPH08331488A - 表示システム及び表示システムにおける表示制御方法 - Google Patents

表示システム及び表示システムにおける表示制御方法

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JPH08331488A
JPH08331488A JP7136648A JP13664895A JPH08331488A JP H08331488 A JPH08331488 A JP H08331488A JP 7136648 A JP7136648 A JP 7136648A JP 13664895 A JP13664895 A JP 13664895A JP H08331488 A JPH08331488 A JP H08331488A
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flcd
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data
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JP7136648A
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Takashi Yamamoto
高司 山本
Hideo Mori
秀雄 森
Kazuhiko Murayama
和彦 村山
Tomoyuki Ono
智之 大野
Atsushi Mizutome
敦 水留
Akio Yoshida
明雄 吉田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ量の大きな表示データの送受信に影響
を与えることなく表示装置の制御を可能とする。 【構成】 ホストよりの表示情報を受け取って所定の画
像処理を施して表示画像データを生成すると共に、生成
した画像データの表示を行うFLCDパネル150に表
示画像データを出力するFLCDインタフェース2と、
該FLCDインタフェース2の表示制御に従って受け取
った表示画像データを表示画面に可視表示するFLCD
とを含む表示システムであって、FLCDインタフェー
ス2とFLCDとの間を前記表示画像データを転送する
ためのパラレル通信媒体310と、FLCDインタフェ
ース2とFLCDとの間の各種制御データをシリアル通
信により通信するシリアル通信媒体311を介して互い
に接続し、シリアル通信によりFLCDの表示制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示システム及び表示シ
ステムにおける表示制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、情報処理システム(或いは装
置)では、情報の視覚的表現機能を実現する手段として
表示装置を使用している。このような表示装置としては
CRT表示装置が広く使われていることは周知の通りで
ある。
【0003】CRT表示装置では、表示装置自体では何
らの表示メモリ機能を有していないため、すべての各時
点での表示データを常時表示装置に供給し続けなければ
ならず、また、表示データの供給を停止すれば直ちにそ
の表示画面の表示は行われなかった。
【0004】このため、CRT表示装置における表示制
御では、情報処理装置内に設けられたビデオメモリ(以
下、VRAMという)に対して表示する画像の書き込み
動作と、VRAMからの表示データの読み出し動作とを
常時実行しなければならない。
【0005】また、上述したCRTの表示制御の場合、
表示情報を更新するなどのためのビデオメモリに対する
表示データの書き込みと、表示のための読み出しはそれ
ぞれ独立して行われるため、情報処理システム側のプロ
グラムでは表示タイミングを一切考慮することがなく、
任意のタイミングで所望の表示データを書き込むことが
できるという利点がある。
【0006】しかし、一般にCRT表示装置は、その奥
行きが表示面積に比例して大きくるので、CRT表示装
置全体の容積は大きくなるばかりである。つまり、CR
T表示装置は、設置場所、携帯性等の自由が損なわれ、
小型化という点で欠点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この点を補うものとし
ては、液晶表示器(以下、「LCD」という。)があ
る。LCDは、その表示面積に対しての厚みが、CRT
表示装置と比較して極端に薄くできる。このようなLC
Dの中に、強誘電性液晶(Ferroelectric Liquid Cryst
al)の液晶セルを用いた表示器(以下、FLCDとい
う)がある。
【0008】FLCDの特徴の1つは、その液晶セルが
電界の印加に対して表示状態の保存性を有する点にあ
る。すなわち、FLCDは、その液晶セルが十分に薄い
ものであり、その中の細長いFLCの素子は、電界を除
いてもそれぞれの配向状態を維持する。この結果、この
ようなFLCの素子は、双安定性を有しており、このよ
うなFLCの素子の双安定性を活用したFLCDは、表
示内容を記憶する特性を有している。このようなFLC
及びFLCDの詳細は、例えば特願昭62−76357
号に記載されている。
【0009】さて、FLCDを駆動する場合には、CR
Tや他の液晶表示器と異なり、表示画像を記憶して表示
し続けるので、連続的なリフレッシュ駆動周期に対して
時間的な余裕が生ずる。この結果、その連続的なリフレ
ッシュ駆動とは別に、表示画面上の変更のあった部分の
みの表示状態を更新する、所謂、部分書換駆動が可能に
なる。
【0010】一方、このことより、新たに表示データを
更新しない限り前の情報が表示し続けることになり、例
えばホストコンピュータ等がダウンしたような場合には
いつまでも以前の表示がつづくことにもなり、従来の表
示装置の表示制御だけではこれらの事態に対応できなか
った。
【0011】また、FLCDの場合、その表示色を疑似
的に増やすために2値化中間調処理が行われる。この処
理の代表的なものに、自然画像の画像品位と文字画像の
画像品位を両立するED(誤差拡散)法が知られてい
る。このED処理は、ある画素で発生した誤差を近隣の
画素に次々と拡散(配分)するため、その処理に際して
画像は連続性が要求される。
【0012】また、このED法を用いると、どうしても
元の画像のと間で誤差の発生が避けられない。従って、
例えば表示色を増やすに従ったこの誤差の発生による画
質の変化が問題となることも予想される。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
みなされたものであり、データ量の大きな表示データの
送受信に影響を与えることなく表示装置の制御を可能と
することを目的として成されたもので上述の目的を達成
する一手段として以下の構成を備える。即ち、表示情報
供給装置よりの表示情報を受け取って所定の画像処理を
施して表示画像データを生成すると共に、生成した画像
データの表示を行う表示装置に表示画像データを出力す
る表示制御部と、該表示制御部の表示制御に従って受け
取った表示画像データを表示画面に可視表示する表示装
置とを含む表示システムであって、前記表示制御部と前
記表示装置との間を前記表示画像データを転送するため
の第1の通信媒体及び前記表示制御部と前記表示装置と
の間の各種制御データを転送する第2の通信媒体を介し
て互いに接続し、前記表示制御部に、前記第2の通信媒
体を用いてシリアル通信により前記表示装置に対する各
種制御データを通信する第1の通信手段と、前記第1の
通信手段により通信された制御データに従って前記表示
情報供給装置よりの表示情報を前記表示装置宛の表示画
像データに変換して前記第1の通信媒体を介して前記表
示装置に送信する送信手段とを備え、前記表示装置に、
前記第2の通信媒体を介して前記第1の通信手段との間
で各種制御データを通信する第2の通信手段と、前記第
1の通信媒体を介して送られてくる表示画像データを受
信する受信手段と、前記受信手段により受信した表示画
像データを表示表示画面に表示させる表示手段とを備え
ることを特徴とする。
【0014】そして例えば、前記表示装置は、画像の表
示状態を保持する機能を有することを特徴とし、例えば
前記表示装置は、強誘電性液晶表示器を備えることを特
徴とする。また、前記表示装置はバックライトを備え、
前記バックライトよりの発光光を前記強誘電性液晶に透
過させて情報を表示するものであることを特徴とする。
【0015】また、例えば、前記表示装置は、自装置の
電源投入時に前記表示制御部が動作可能状態でない場合
には前記表示制御部が動作可能状態となるのを待って自
装置の表示動作可能状態を前記第2の通信手段により前
記表示制御部に通信することを特徴とし、前記表示装置
は、少なくとも前記バックライトを点灯させて表示する
表示動作モードと、前記バックライトを消灯する省電力
動作モードでの動作が可能であり、前記表示制御部は、
前記第1の通信手段により前記表示装置の動作モードを
示す情報を受信可能であることを特徴とする。
【0016】更に例えば、前記表示装置に輝度設定部を
備え、前記表示制御部は、前記第1の通信手段を介して
前記輝度設定部の設定状況を示す情報を受信可能である
ことを特徴とし、前記表示装置は自己の有する資源の動
作状態を診断する自己診断手段を備え、前記表示制御部
は前記第1の通信手段により前記表示装置の自己診断手
段を起動可能であることを特徴とする。
【0017】また、例えば、前記表示装置は自己診断手
段を備え、前記表示制御部は前記第1の通信手段により
前記表示装置の自己診断手段を起動可能であることを特
徴とし、前記表示装置は自己診断手段による自己診断結
果を前記第2の通信手段を介して前記表示制御部に通信
可能であることを特徴とする。また、前記表示装置は、
自装置の動作に必要なメモリを備え、前記所持制御部は
前記表示装置のメモリを前記第1の通信手段を介してア
クセス可能であることを特徴とする。
【0018】
【作用】以上の構成において、データ転送量の多い、ま
た、応答性の早さが要求される表示情報の転送に用いる
通信媒体とは全く別個の通信媒体を用意し、この通信媒
体を容易に、制御および設備面で優位性の認められるシ
リアル通信仕様とし、係る表示情報の通信とは別個の通
信媒体を備えることにより、画像データの通信に影響を
与えることなく種種の表示装置制御を行うことができ、
表示装置の起動および状態の制御、更に表示装置の有す
るメモリの記憶内容の表示制御部を含むホスト側でアク
セス可能とし、ホスト側で表示装置に対するあらゆる制
御を可能とすることを特徴とするよう年、容易に接続ケ
ーブルの挿抜を認識することができ、適切な対処が可能
となる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る一実施
例を詳細に説明する。
【0020】図1は本実施例装置(FLCD)を含む表
示システムの構成を示す図である。図1において、1は
FLCインタフェース2を介して本実施例表示装置(F
LCD)3を制御するとともに、FLCD3に表示デー
タを供給するホスト、2は本実施例のFLCD3とホス
ト1側とのインタフェースを司るFLCDインタフェー
スであり、実際には1枚のインタフェースボードとして
ホスト1内に装着されている。また、FLCD3はFL
Cパネル5の各種表示制御を行うと共に、FLCパネル
5より表示データを表示させるパネルコントローラであ
る。
【0021】なお、FLCDインタフェース2は、シス
テムに固定的に接続されていても良いし、通常、ワーク
ステーションやパーソナルコンピュータに代表される情
報処理装置に設けられた拡張スロットと呼ばれる部分に
カード(もしくはボード)として接続されるものであっ
てもよい。そして、ホスト1とFLCDインタフェース
2との間は、ISAインタフェース仕様、あるいはVL
インタフェース仕様、PCIインタフェース仕様で接続
することができる。また、FLCD3とFLCDインタ
フェース2とはケーブル7で接続されている。
【0022】本システムにおいては、ホスト1において
OSやアプリケーションをロードしそれを実行すること
になる。実行中の画面情報はFLCDインタフェース2
内に設けられたVRAMに格納することでFLCD3に
表示させることになる。なお、動作するOSやアプリケ
ーションは何でも良く、例えばOSとしては米国マイク
ロソフト社のMS−WINDOWSがあり、同OS上で
動作するアプリケーションなどである。
【0023】本実施例の図1に示すシステムにおける画
像の表示に関するデータの流れの概念を図2に示す。
【0024】アプリケーションもしくはOSが、FLC
Dインタフェース2内のVRAMに対して書き込みを行
うと、FLCDインタフェース2はそれを2値化中間調
処理(実施例ではED処理)を行い、それをFLCD3
の1画面分の容量を有するフレームメモリ(各画素4ビ
ット=R,G,B,I)に書き込む。このフレームメモ
リの内容をFLCD3に転送し、表示する。
【0025】つまり、一般の表示装置では、VRAMの
内容がそのまま表示装置に転送されていたのに対し、本
実施例におけるFLCDインタフェース2には、VRA
Mと、FLCD3との間に、フレームメモリを介在させ
ている。
【0026】図3に、本実施例におけるFLCDインタ
フェース2の具体的なブロック構成を示す。
【0027】図示において、300はFLCDインタフ
ェース2内に設けられ、当該インタフェース全体の制御
を司るCPUである。このCPU300は、ROM30
8に格納されているプログラムに従って動作する。
【0028】301はVRAMであり、1画素に対して
R,G,Bそれぞれ1バイト(8ビット)が割り当てら
れている(計3バイト=24ビット=約1600万
色)。一般に、RGB各色要素に対して8ビットを与え
たとき、それで再現されるカラー画像はフルカラー画像
と呼ばれる。なお、上記VRAMは、1280×102
4ドットサイズの画像を記憶可能な容量を有している
(1280×1024×3≒4Mバイト)。
【0029】302はVRAM301に対するアクセス
を制御するためのSVGAチップ(アクセラレータ)で
あり、ホスト1からの指令に基づいてVRAM301へ
の描画(書き込み)及び読み出しを行うことが可能にな
っている。また、CPU300からの指令に基づいて図
形等の描画を行う機能、及び後述する各機能を備えてい
る。なお、VRAM301に対して各種図形の描画を行
ったりするためのLSIは、ディスプレイコントロール
チップとして広く用いられるものであり、それ自身は公
知のものである。
【0030】303は書き込み検出/フラグ生成回路で
あって、SVGAチップ302がVRAM301に対す
る書き込み(描画処理)を行うとき、そのライトイネー
ブル信号(実際はチップセレクト信号も含む)をトリガ
にして、書き込みアドレスを検出し、何ライン目が更新
されたかを検出し、それを保持する。
【0031】より詳細を説明すると、この書き込み検出
/フラグ生成回路303は、SVGAチップ302がV
RAM301に対して書き込みを行うときのライトイネ
ーブル信号を活用し、そのとき出力されていたアドレス
を不図示のレジスタにラッチする。そして、そのラッチ
されたアドレスデータから表示画面の何ライン目に対し
て書き込みが行われたのかを演算し(書き込みアドレス
を1ラインのバイト数で割る回路で算出できる)、書換
えられたラインに対応する領域フラグに“1”をセット
する。
【0032】本実施例におけるFLCD3の画面全体の
ライン数は1024(0ライン目〜1023ライン目)
であり、各領域は32ラインを1単位としているので、
領域フラグは合計32(=1024/32)ビットであ
る。すなわち、この32ビットのフラグにおける各ビッ
トは、0〜31ライン目、32〜63ライン目、…、9
92〜1023目の各領域に対する書き込みがあったか
否かを保持する。
【0033】1ライン毎に書換えられたか否かを保持す
るのではなく、ある程度のライン数を単位としているの
は、一般に、表示画像を変更する際には1ラインのみの
書換えはほとんどなく、複数ラインにまたがっているた
めである。なお、1領域に対して割り当てるライン数は
32に限定されるものではなく、これ以外であっても良
い。ただし、あまり少ないと領域フラグのビット数が多
くなる。また、後述する部分書換え処理の指示回数もそ
の分だけ多くなって、オーバーヘッドが発生する割合が
高くなる。また、割り当てるライン数が大きすぎると、
部分書換えの処理の不要部分が多くなる可能性が高くな
るという不具合も発生する。
【0034】また、説明は後述するが、FLCD3の全
表示可能は1280×1024であるが、それ以外のド
ット数でも表示できるようにするため(例えば1024
×768、600×480など)、書換えラインを算出
するために使用する1ラインの情報量はプログラマブル
になっている。表示ドット数の変更は、ホスト側より指
示して変更することが可能に構成されている。
【0035】以上説明した書換え検出/フラグ生成回路
303は、VRAM301に対して書き込んだ32ライ
ン単位の領域に対して書換えられたことを検出すると、
その領域フラグの内容をCPU300に通知する。ま
た、後述するように、CPU300からの要求に応じ
て、領域フラグをゼロクリアすることも行う。
【0036】304はラインアドレス生成回路であっ
て、CPU300から指示されたラインの先頭アドレス
及び、そのラインからのオフセットライン数を受け、S
VGAチップに対して、データ転送のためのアドレス及
びその制御信号を出力する。SVGAチップ302は、
このアドレスデータ及び信号を受け、該当するラインか
ら指示されたのライン数の画像データ(RGB各8ビッ
ト)をデガンマ回路309に出力する。
【0037】このデガンマ回路309は、ルックアップ
テーブルで構成され、その内容はCPU300からの指
示に基づいて自由に変更可能になっている。デガンマ回
路309の役割の詳細は後述するが、FLCD3に設け
られた色彩調整スイッチ108で設定された内容に従
い、その表示画像のコントラストを変更するためのもの
である。デガンマ回路309で補正された画像データ
は、2値化中間調処理回路305に出力される。
【0038】2値化中間調処理回路305は、デガンマ
回路309を介して送られてきたSVGAチップ302
からの画像データ(1画素当たりRGB各8ビット)を
誤差拡散法に基づいてRGB及び輝度信号I(各1ビッ
トで計4ビット)に量子化する。なお、RGB各8ビッ
トからRGBを各1ビットに2値化するとともに、輝度
の高低を示す2値信号Iを生成する技術は既に本願出願
人が提案している(例えば、特願平4−126148
号)。また、この2値化中間調処理回路305には、そ
の処理を遂行するため、誤差拡散処理で必要なバッファ
メモリが内蔵されている。
【0039】なお、この2値化中間調処理回路305
は、CPU300からの指示に基づいて、2値化する場
合のパラメータとなる誤差拡散テーブル(パラメー
タ)、出力するライン位置及びライン数を受け、それに
従って出力する。誤差拡散テーブルを固定とはせず、C
PU300から動的に設定できるようにしたのは、例え
ば、情報処理装置側のCPU101からの指示に基づい
て配色などを変更できるようにするためである。
【0040】306は、FLCD3に表示する画像(1
画素につきRGBI各1ビットのデータ)を記憶するフ
レームメモリである。先に説明したように、実施例にお
けるFLCD3の最大表示可能サイズは1280×10
24ドットであり、各ドットは4ビットであるので、1
Mバイト(計算では640Kバイト)の容量を有してい
る。
【0041】307はフレームメモリの書き込み及び読
み出し、そして、FLCD3への転送を制御するフレー
ムメモリ制御部である。具体的には、2値化中間調処理
回路305から出力されたRGBIのデータをフレーム
メモリに格納すると共に、CPU300により指示され
た領域をデータ転送バス310(内、データバスは16
ビット幅であって4画素分のデータを一度に送ることが
可能)を介してFLCD3に出力する処理を行う。ま
た、あるまとまったライン数の画像データをFLCD3
に転送処理している場合を除き(すなわち、CPU30
0から転送指示された画像データの転送が完了して、次
の転送指示がない場合に)、FLCD3からデータ転送
リクエストを受けた場合、その旨をCPU300に割り
込み信号として通知する。なお、FLCDに転送する際
のデータフォーマットは、RGBIの計4ビットを一組
としており、フレームメモリ306にもこの形式でデー
タが格納されている。
【0042】さらに、このフレームメモリ制御回路30
7は、2値化中間調処理回路305からの画像データを
フレームメモリに格納完了した場合にも、その旨の割り
込み信号をCPU300に出力する。そしてまた、CP
U300から指示されたラインの画像データの転送が完
了した場合(複数ラインの転送の指示があれば、指示さ
れたライン数の画像データの転送が完了した場合)に
も、その旨の割り込み信号をCPU300に出力する。
【0043】なお、CPU300に対する割り込みは、
上記以外にもある。例えば、FLCD3とのコミュニケ
ーション専用に設けられたシリアル通信線(例えばRS
ー232C仕様の通信線等)311からデータを受信し
た場合である。これについての詳細は後述ずる。
【0044】さて、上述した構成において、今、ホスト
1がOS或いはアプリケーション等の実行プログラムか
ら文字や図形等の描画要求を受けると、それに対するコ
マンドあるいはイメージデータをFLCDインタフェー
ス2内のSVGAチップ302に出力する。SVGAチ
ップ302は、イメージデータを受信した場合にはその
イメージをVRAM301の指示された位置に書き込
み、図形データ等の描画コマンドを受けるとVRAM3
01に対して対応する位置にその図形イメージを描画す
る。すなわち、SVGAチップ302はVRAM301
に対して書き込み処理を行う。
【0045】書換検出/フラグ生成回路303は、上述
したように、SVGAチップ302の書き込みを監視し
ている。この結果、書き込みの行われた領域に対するフ
ラグをセットしていくと共に、それをCPU300に知
らせる。
【0046】CPU300は、書換検出/フラグ生成回
路303に格納されている領域フラグをリードすると共
に、書換え検出/フラグ生成回路303に対してその領
域フラグをリセットし、次回の書換えに備える。なお、
このリセット動作は、読み出しと同時に行うようハード
的手段を用いても良い。
【0047】さて、CPU300はリードした領域フラ
グから、どのビットがセットされているか、すなわち、
どの領域(複数ある場合もある)に対して書換えが行わ
れたかを判断する。そして書換えが行われたと判断した
領域をVRAM301から2値化中間調処理回路305
に転送すべく、その転送開始ラインの先頭アドレス(通
常は画面左隅のアドレス)と、その位置から何ラインの
画像を転送するかを示すデータを、ラインアドレス生成
回路304に対して出力する。
【0048】ここで注目する点は、VRAM301の例
えば10番目の領域、すなわち、320〜351ライン
の領域に書き込みが行われたことを検出した場合、ライ
ンアドレス生成回路に、320ライン目の先頭画素のア
ドレスとそこから32ライン分の転送を行わせる指示を
行うのではなく、320ライン目より5ライン前のライ
ン(315ライン目)の先頭画素アドレスからの転送を
行なわせる。つまり、315ライン目〜351ラインに
対しての転送指示を行なわせる。
【0049】この理由は以下の通りである。一般に誤差
拡散処理を行う場合、発生した誤差を未処理の画素群に
拡散するため、重み付け要素値(配分の比率を示す値)
を有する2次元的なマトリックスを用いる。発生した誤
差は、次々と伝播していく。ここで、2つの画素A,B
を想定し、画素Aの位置で2値化処理したときに発生す
る誤差の画素B(未処理の画素)の位置に与える影響を
考える。
【0050】この場合、B画素に与えるA画素で発生し
た誤差の影響は、AB画素間の距離が大きいほど小さく
なる。換言すれば、その距離がある程度あれば、B画素
位置に与えるA画素からの誤差の影響は無視できるほど
小さい。上記5ラインは、かかる理由を根拠にしてい
る。
【0051】なお、誤差の影響を無視できるための距離
は、誤差拡散のマトリックスのサイズ及び重み付け要素
値に依存して決まる。また、本実施例における2値化中
間調処理回路305での誤差拡散処理が画像の左上隅か
ら右下隅に向かうものとしているのは、上記を考慮した
結果である。
【0052】また、CPU300は、2値化中間調処理
回路305に対しては2値化中間調処理結果のラインデ
ータのどの部分を出力するのかを示す指示を与える。
【0053】すなわち、先に示したように、VRAM3
01の320ライン〜351目の領域に対して書き込み
がなされた場合には、315〜351ライン目のデータ
が2値化中間調処理回路305に転送されるが、CPU
300は2値化中間調処理回路305に対してはライン
320〜351ラインのデータを出力するよう指示す
る。
【0054】以上の結果、2値化中間調処理回路305
からは、319ライン目以前の未変更部分の画像の影響
を受けた、320〜351ラインのデータをフレームメ
モリ制御部307に出力することになる。
【0055】フレーム制御メモリ回路307は、CPU
300からの指示に基づいて、2値化中間調処理回路3
05より出力されてきたライン単位のデータ(1画素に
つき4ビット)を対応するフレームメモリ306に書き
込んでいく。すなわち、CPU300は、2値化中間調
処理回路から出力されるライン数及びその先頭のライン
が画像の何ライン目であるのか知っており、フレームメ
モリ制御回路307に対し、入力するラインのアドレス
(フレームメモリ306に対する書き込み先頭アドレ
ス)及び連続して何ライン分のデータを書き込むのかを
示すデータをセットする。
【0056】こうして、フレームメモリ306には、書
換えられた(更新された画像)の部分のみの画像、しか
も書換えられていない画像との接合部分が自然な画像が
書き込まれることになる。なお、フレームメモリ制御回
路307は、CPU300から指示された領域に対す
る、2値化中間調処理回路305から転送されたデータ
のフレームメモリ306への格納を完了すると、先に示
した割り込み信号を発生する。
【0057】ところで、本実施例における2値化中間調
処理回路305の処理速度は、1画面分にして現時点で
は約1/30秒である。これはCRT等の垂直同期信号
が60Hz程度であるのに対して、約半分である。しか
しながら、画面全体が書換えられることは、通常のアプ
リケーションを使用している限りは希である。換言すれ
ば、2値化中間調処理回路305が処理するライン数は
実際はそれほど多くはなく、必然、処理量が少ないから
画面全体として見た場合の処理が完了するまでの期間
は、CRTの表示更新期間と比較してさほど変わらな
か、半分の領域以下であればむしろCRTより速い。
【0058】また、フレームメモリ制御回路307は、
詳細を後述するCPU300からFLCD3に対する出
力指示も受ける。出力指示は、FLCD3へどのライン
(ラインの先頭アドレス)から何ライン分(連続ライン
数)を転送するかを指示するが、フレームメモリ制御回
路307は、この転送が完了した場合にもCPU300
に対してその旨を通知する割り込み信号を発生する。こ
れは先に説明した通りである。
【0059】以下、フレームメモリ制御部307がFL
CD3に転送するデータフォーマットは、 書き込みラインアドレス+RGBI+RGBI+…RG
BI である。
【0060】FLCD3はかかるデータを受け、その先
頭のアドレスに従って、その直後から続くデータをFL
CD3の駆動のために使用する。
【0061】2値化中間調処理回路305からの書き込
みが複数の不連続の領域の処理結果を出力することもあ
り、且つ、フレームメモリ制御回路307に対するFL
CD3への転送指示は、前回のFLCDへの転送の完了
の通知を受けてからであるので、フレームメモリ306
に書き込まれた画像データが直ちに、FLCD3に出力
される画像データとなるとは限らない。すなわち、上記
の如く、フレームメモリ306を介して処理すること
で、VRAM301への書き込みと、FLCD3への出
力はまったく非同期に処理することになる。
【0062】次に図4乃至図6を参照して図1に示すF
LCD3の詳細構成を説明する。図4は本実施例のFL
CD3の概略構成を示す図、図5は本実施例のFLCD
3の概観を示す図、図4はFLCDのホスト側(FLC
Dインタフェース側)との接続部分を示す図である。
【0063】図4において、101は詳細を後述する主
要各種制御を司るNFXコントローラ、102はFLC
パネル150のU−セグメントの表示素子の信号ライン
を駆動するためのU−SEGドライバ、103はFLC
パネル150のL−セグメントの表示素子の信号ライン
を駆動するためのL−SEGドライバであり、この2つ
のドライバ102、103で表示素子の1つおきのセグ
メントを交互に駆動する。104はFLCパネル150
の表示素子のコモン信号ラインのラインのドライバであ
るCOMドライバである。
【0064】本実施例のFLCパネル150の表示画素
は、表示素子の例えばマトリクスの横方向の駆動信号線
であるセグメント駆動信号とマトリクスの縦方向の駆動
信号線であるコモン駆動信号が共に駆動された時に付勢
状態となる。そして、上述したようにセグメント駆動信
号は2つのドライバ回路102、103で駆動するよう
に構成されており、FLCパネルのセグメント信号線を
1つおきに交互にU−SEGドライバ102とL−SE
Gドライが103とで駆動するようにして回路の分散実
装を行っており、発熱量の均等化等を図っている。
【0065】また、105はFLCパネル面に直接接触
するように配設されているFLCパネル150の温度を
測定する温度センサ、106は輝度調整を行うための輝
度調整トリマ、106は画質調整を行うため画質調整ト
リマ、108は色彩を調整するための色彩調整スイッ
チ、109はFLCパネル150の状態を報知する状態
報知手段であるLEDである。本実施例においては、図
5に示すようにFLCD3の右下部分に配設されてい
る。
【0066】120は本実施例のFLCD3の各種駆動
電源を生成するスイッチング電源であり、電源供給の制
御を行う電源スイッチ122を介して一般商用電源12
1より電力の供給を受けることができる。なお、この電
源スイッチ122も図5に示すようにFLCD3の右下
部分に配設されている。なお、本実施例では、世界各国
での使用が可能なように、85V〜264V(48Hz
〜62Hz)迄の各種電圧の交流電源で動作可能に構成
されている。
【0067】130はインバータであり、本実施例のF
LCパネル150に光を照射する蛍光ランプ(熱陰極蛍
光ランプ)131〜133を駆動する。
【0068】本実施例では以上の構成を備えるFLCD
3は、FLCパネルを用いているために非常に奥行きの
薄い表示装置とすることができる。そして、本実施例で
は、(ホスト1及び)FLCDインタフェース2との接
続はインタフェースケーブル11を介して行っており、
FLCD3とは、図6に示すように表示装置背面に設け
られた受けコネクタ15にケーブル側のコネクタ12を
固定ねじ13で固定することにより行われる。即ち、本
実施例では、単にこの1本のケーブル11を接続するの
みで表示装置とインタフェースユニットとを接続するこ
とができる。
【0069】図4に示すFNXコントローラの詳細構成
を図7に示す。
【0070】図7において、160は例えばマイクロコ
ンピュータ等で構成することも可能なシステムコントロ
ーラであり、システムコントローラ160は、本実施例
FLCD3の後述する各種表示制御を司ると共に、FL
CDインタフェース2を介して受け取った表示データを
ドライバコントローラ190を介してFLCパネル15
0へ表示させる。なお、このシステムコントローラ16
0はROM161及びRAM162を内蔵しており、こ
のROM161に格納された後述する制御手順に従い各
種制御を司る。
【0071】そして、本実施例のシステムコントローラ
160の各種ステータス及びRAM162の記憶内容
は、FLCDインタフェース2を介してホスト側で読み
出すことが可能であり、一部は直接書き込むことも可能
に構成されている。これらの詳細については後述する。
【0072】また、171は温度センサ105よりのよ
りの検知温度を対応するアナログ信号に変換してシステ
ムコントローラに供給する温度インタフェース、172
はインバータ130を制御して熱陰極蛍光ランプ131
〜134(バックライト)の光量を制御するバックライ
トコントローラ、173は液晶駆動電圧レギュレータ1
83を制御してFLCパネル150の画質を制御するV
OPコントローラ、174は輝度調整トリマ106、画
質調整トリマ107の設定値をシステムコントローラ1
60に供給すると共に、色彩調整スイッチ(SESW)
108の設定常態をシステムコントローラに供給するト
リマインタフェースである。
【0073】また、181は液晶駆動電源スイッチ18
2の駆動電源供給を制御する電源スイッチコントロー
ラ、182はFLCパネル150への駆動電源の供給を
制御する液晶駆動電源スイッチ、183は液晶駆動電圧
レギュレータである。
【0074】ここで、FLCDインタフェース2との入
出力信号について説明する。BUSY信号はホスト側へ
の画像データ要求信号、AHDLは、ホスト側よりの走
査アドレス/画像データ識別信号であり、”H”で走査
アドレス、”L”で画像データを示している。PD0〜
PD15は16ビット幅のアドレスつき画像データ、F
CLKはホスト側よりの画像データの転送クロック、S
INはホスト側よりのシリアル通信データ、SOUTは
FLCD3よりホスト側へのシリアル通信データ、PO
WERONはFLCDインタフェース2に電源が投入さ
れたことを示すパワーON信号、RESETはホスト側
よりのFLCDリセット信号、ENABLEは本実施例
に特有の信号であり、FLCDインタフェース2との間
のコネクタ接続信号であり、負論理構成となっている。
図6に示すケーブル11が外れたような場合にはこの信
号がローレベルとはならず、FLCD3側で容易にケー
ブル外れを認識することができる。そして、このケーブ
ル外れを認識した場合には、以後の表示データの受信は
行われず、表示画面の更新も行われない。この信号がな
い場合における、表示データがこないことに伴う詳細を
後述する省電力動作モードであるスリープモードに移行
したのみでは、ユーザはこの状態を正確に認識すること
ができず、なんらの対処も行われない状態が続く虞があ
る。
【0075】しかしながら、本実施例ではこのケーブル
外れを正確に且つ迅速に知ることができ、上述したLE
D109の表示態様を上記省電力動作モードとは異なる
ものとすることにより、容易にケーブル外れなどの現在
の状態を認識することができ、不具合を解消する処理を
迅速に実行可能となっている。
【0076】図7における画像データの入出力に関する
部分の詳細構成を図8に示す。
【0077】画像データの入出力は主にドライバコント
ローラ190及びFLCパネル150ドライバ102〜
104によりFCLパネルに供給され、表示される。
【0078】ドライバコントローラ190は少なくとも
以下の構成を備える。システムコントローラ160より
の画像データ(PD0−15)を少なくとも1ライン分
記憶可能な2つのバッファ521、522、このバッフ
ァ521、522の切り替え制御を行う入力側のスイッ
チ523、出力側スイッチ524を備え、切り換えて表
示のためのセグメントドライバ102、103への表示
画像データID0−7U/Lを出力する。
【0079】また、これらのスイッチの制御を含む各種
のFLCパネル150駆動タイミング信号を生成するタ
イミングコントローラ525、FLCDインターフェー
ス2より送られてくる表示データを表示させるべきライ
ンアドレスを保持するとともに、システムコントローラ
160より内容を読み出し可能な受信アドレスレジスタ
526を備える。
【0080】同じく、システムコントローラ160内容
を書き込み可能であり表示データに対応するアドレスデ
ータを保持する走査アドレスレジスタ527、システム
コントローラ160よりの表示制御実行開始を指示する
ディスプレイスタート(DST)が書き込まれるDST
レジスタ528より構成されている。DSTレジスタ5
28にDSTが書き込まれるとFLCパネルの1走査線
の書き込み動作が開始される。
【0081】また、U−SEGドライバ102は、バッ
ファ(521又は522)より送られてくる表示データ
の内U−SEGに対応する1つおきのデータを取り込む
ためのU−SEGラッチ回路531、U−SEGラッチ
回路531でのラッチ表示データをタイミングコントロ
ーラ525よりの駆動タイミング信号に従って記憶する
U−SEGメモリ532、メモリ532よりの表示デー
タに従ってU−SEG信号を駆動するドライバ回路53
3より構成されている。
【0082】また、L−SEGドライバ103は、バッ
ファ(521又は522)より送られてくる表示データ
の内L−SEGに対応する1つおきのデータを取り込む
ためのL−SEGラッチ回路538、L−SEGラッチ
回路538でのラッチ表示データをタイミングコントロ
ーラ525よりの駆動タイミング信号に従って記憶する
L−SEGメモリ537、メモリ537よりの表示デー
タに従ってL−SEG信号を駆動するドライバ回路53
6より構成されている。
【0083】また、COMドライバ104は、走査アド
レスレジスタ527よりのアドレス情報をタイミングコ
ントローラ525よりのタイミング信号に従って格納す
るアドレスメモリ1541、アドレスメモリ1の内容を
タイミングコントローラ525よりのタイミング信号に
従って格納するアドレスメモリ2、アドレスメモリ1に
格納されたアドレスに従い走査選択信号の前半を選択さ
れたコモン信号ラインに出力するとともに、アドレスメ
モリ2に格納されたアドレスに従い走査選択信号の後半
を選択されたコモン信号ラインに出力するドライバ回路
543より構成されている。
【0084】次に図4に示すスイッチング電源120の
詳細構成を図9に示す。
【0085】スイッチング電源120は、電源スイッチ
122を介して受け取った商用電源121よりの電力に
対して、まずノイズフィルタ123により進入するノイ
ズ成分を取り除き、その後スイッチングレギュレータ用
制御回路126及びトランス126を含むスイッチング
回路124により所定の高周波信号を生成して5端子レ
ギュレータ127及びロジック回路用の+5V電源回路
128、及び熱陰極蛍光ランプ131〜134より構成
されるバックライト駆動用の電源回路129に供給して
いる。なお、5端子レギュレータ127は、GND端子
を基準に+35V、+26V、+9Vの各直流電源を生
成する4つの回路127a〜127dより構成されてい
る。 また、図9における165は、AFC検知回路で
あり、スイッチング電源120に供給されている電力が
ストップした時にこれを検出するための回路であり、こ
のAFC回路165よりの出力信号(AFC信号)は、
システムコントローラ160への緊急用の割り込み信号
となっている。
【0086】本実施例の表示装置は環境温度の変動に関
わらず常に良好な表示品質を得るために、FLCパネル
150に温度センサ105を設け、検知された温度に基
づいて駆動電圧と1走査線駆動時間(1H)及び駆動波
形に最適値を選びFLCパネルの駆動制御を行う。この
温度補償に関する部分の構成を図10に示す。
【0087】本実施例においては、温度センサインタフ
ェース171を通して温度センサ105の検知温度に対
応するアナログ信号をアナログデジタル変換器904に
よりデジタル信号による温度情報に変換する。また、ト
リマインタフェース174を通して画質調整トリマから
のアナログ信号をアナログデジタル変換器905により
デジタル信号へ変換し温度情報に加えて微調整する。こ
の調整された温度情報に基づき温度補償テーブルを検索
して駆動電圧を決定するVopコードと、1H時間を決
定する1Hコードを得る。
【0088】VopコードはVopコントローラ173
を構成するデジタルアナログ変換器に供給され、アナロ
グ信号DAOUTに変換される。液晶駆動電圧レギュレ
ータ183はアナログ信号DAOUTに基づいて液晶駆
動電圧V1、V5、V3、V4、V2を生成する。
【0089】1Hコードはシステムコントローラ内のタ
イマユニットにセットされ液晶駆動の基本クロックを生
成する。この基本クロックはドライバコントローラ19
0に供給され、さらにCSCLKとしてU−SEGドラ
イバ、L−SEGドライバ、COMドライバへ供給され
る。
【0090】駆動波形は、アナログデジタル変換器90
4より出力され画質調整トリマにより調整される前の温
度情報に基づいて波形設定部903により決定される。
即ち、ユーザによる画質調整トリマの操作には依存しな
い。波形決定部903では予め定められた波形から温度
情報に基づいて最適な波形が選択され、波形データとし
てドライバコントローラ190にセットされる。波形デ
ータはCSCLKに同期してU−SEGドライバ、L−
SEGドライバへはSWFD0−3として、COMドラ
イバへはCWFD0−3として供給される。後述する通
り本実施例の駆動波形はCSCLK5クロックで1Hを
構成し、1Hの時間はCSCLKのパルス幅の可変によ
りFLCパネルの温度に最適な値に調整される。
【0091】なお、このドライバコントローラ190の
動作については後述する。
【0092】次に、以上の構成を備える本実施例におけ
るFLCDインタフェース2とFLCD3との間の表示
データ及び各種制御命令等の授受について以下に詳説す
る。
【0093】先に説明したFLCDインタフェース2か
らの、 書き込みラインアドレス+RGBI+RGBI… のデータはデータ転送バス310を介して転送され、そ
の先頭の書き込みアドレスは受信アドレスレジスタへ、
それ以降の画素データRGBIRGBI…のデータはバ
ッファ521,522のいずれか一方へ格納される。シ
ステムコントローラ160は受信アドレスレジスタ52
6のアドレスを読み走査アドレスレジスタ527へ書き
込んだのち、DSTレジスタ528へ1走査線の駆動開
始を指示する。また、このシステムコントローラ160
は、温度センサ105より得た温度に依存した時間間隔
でFLCDインタフェース2に対してデータ転送要求信
号を発生する 従って、FLCDインタフェース2のフレームメモリ制
御回路307は、例えばCPU300から32ライン分
の転送要求を指示されている場合、FLCD3よりのデ
ータ転送要求を受ける毎に先に示したフォーマットに従
って1ライン単位に出力する。こうして、指示された全
てのラインの転送が完了し、次の転送要求指示を受けて
いない場合であって、なおかつ、FLCD3からデータ
転送要求信号を受けると、その旨をCPU300に割り
込み信号として通知する。
【0094】CPU300はこの通知を受けると、部分
書換えした画像の未転送データがあるか判断し、もしな
ければ、フレームメモリ306内に格納されている全画
面の画像データをインタレース方式で、FLCD3に転
送指示させる。すなわち、この割り込み信号を受信する
度に、例えば、1ライン目、3ライン目…1023ライ
ン目、2ライン目、…1024ライン目という順序で、
1ラインずつ転送を行なわせるべく、フレームメモリ制
御部307に指示を与える。なお、実際には、FLCD
3からの転送要求信号が来た場合には、次の転送要求信
号が来た場合に転送させるラインの指定を行う。FLC
D3側の制御については後述する。
【0095】上記如く、画像に変動がない場合に、イン
タレース転送する理由は以下の通りである。
【0096】本実施例で使用したFLCD3は、先に説
明したように、表示画像を記憶保持する機能を有するの
で、理論上、変更箇所のみの画像の転送を行えば良い。
しかし、全く変更がなくリフレッシュすることがない画
像と、変更があって新たに駆動表示された(部分書換え
られた)画像との間での輝度に微小ならが差が発生する
ことがわかったからである。
【0097】すなわち、本実施例におけるFLCD3
は、表示画像の部分的な更新があった場合には、その更
新された部分のみでFLCDの表示を更新するが、表示
画像に対する変化がない場合には、フレームメモリ30
6内の全画像をインタレース的にFLCD3に転送する
処理を行う。各ラインを順次転送するのではなく、イン
タレース転送する理由は、一般に、液晶表示器はその応
答が早くないので、見かけ上の表示画像の更新を早くす
るためである。
【0098】以上説明した処理内容に従って、FLCD
インタフェース2内のCPU300の動作処理手順を、
図11を用いて説明する。
【0099】以下で使用する各フラグの意味は次の通り
である。
【0100】A)量子化完了フラグ:フレームメモリ制
御回路307が2値化中間調処理回路305から出力さ
れてきた画像データをフレームメモリ306に格納し終
えたか否かを示す情報を保持するフラグ。
【0101】B)転送完了フラグ:フレームメモリ制御
回路307が、CPU300によって指示された位置の
画像のFLCD3への転送が完了したか否か示す情報を
保持するフラグ。
【0102】C)転送要求フラグ:FLCD3が次のデ
ータ転送要求を要求してきたか否かを示す情報を保持す
るフラグ。ただし、この転送要求フラグは、フレームメ
モリ制御回路307が、CPU300で指示されたライ
ン数分の転送が完了していない限りはセットされない
(なぜなら、この間の転送要求信号は、フレームメモリ
制御回路307の転送タイミングに使用しており、その
転送要求信号に対する割り込み信号は発生しないからで
ある)。
【0103】さて、今、書換え検出/フラグ生成回路3
03からリードした領域フラグ(32ビット)が、図示
のようになっているものとする(タイミングT1)。
【0104】この場合、CPU300は、その先頭から
調べて最初に“1”にセットされている領域位置(以下
「領域NO」という。)“2”を検出できる。そこで、
この領域NOに従ってフレームメモリ制御回路307、
2値化中間調処理回路305、ラインアドレス生成回路
304の各々にセットするアドレス及びライン数を演算
し、その順番にセットする。
【0105】フレームメモリ制御回路307を最初にし
た理由は、各回路のイネーブル信号(図3参照)がイネ
ーブル状態になった場合に、その動作を行うからであ
り、逆にセットしてしまうと下位の回路の準備ができて
いないにも拘らず上位の回路が出力してしまうからであ
る。
【0106】SVGAチップ302は、最後のラインア
ドレス生成回路304にアドレス及びライン数のセット
を行うと、それをトリガとして下位の2値化中間調処理
回路305のイネーブル信号をセットしてデータの転送
を始める。
【0107】2値化中間調処理回路305は、これに従
いRGB各8ビットに基づいて誤差拡散処理によりRG
BI各4ビットの画像データを生成するが、CPU30
0によって設定されたライン(5ライン目)に到達して
はじめて下位のフレームメモリ制御回路307へのイネ
ーブル信号をセットし、処理結果を出力する。
【0108】フレームメモリ307は、2値化中間調処
理回路305から入力した処理済みの画像データを、C
PU300から指示されたフレームメモリのアドレス位
置から順次格納していく。こうして、フレームメモリ制
御回路307がその格納処理が完了すると、CPU30
0に対して格納完了を意味する割り込み信号を出力す
る。CPU300は、この割り込み信号を受けて量子化
完了フラグをセットし(タイミングT2)、フレームメ
モリ307に対してFLCD3への転送指示(アドレス
及びライン数のセット)を行う。
【0109】また、CPU300は、領域フラグ中の領
域NO“2”以外にセットされている領域NOがあるか
否かを検索し、もし領域NO“2”以外にセットされて
いる領域NOがあればその部分に対しても同様の処理を
行なわせる。図示の場合、領域NO“4”に関しても、
書き込みが確認されているから、領域NO“4”に関し
ても上記のフレームメモリ306への格納までの処理を
行なわせる。そして、この格納処理が完了すると(タイ
ミングT3)、それ以降の領域フラグ中のセットされて
いる領域NOに対して同様の処理を行っていく。
【0110】この過程で、フレームメモリ制御回路30
7から先に転送指示された領域NO“2”の転送が完了
した旨の割り込みを受けると、領域NO“2”に対する
転送完了フラグを1にセットし(タイミングT4)、量
子化完了フラグが“1”になっている他の領域NOがあ
るか否かを判断する。そして、量子化完了フラグが
“1”になっている他の領域NOがあれば、FLCD3
への転送を行うよう指示する。
【0111】なお、タイミングT4とタイミングT3の
いずれが早く発生するかは、処理するデータ量に依存
し、不定である。
【0112】こうして、転送完了通知を受け、その時点
で次に転送すべきデータがなくなると、FLCD3から
のデータ転送要求信号に基づく割り込み信号をフレーム
メモリ制御回路307が出力してくる(タイミングT
5)。これを受け、CPUは、書換え検出/フラグ生成
回路303の領域フラグをリード処理を行う。
【0113】そして、このときリードした領域フラグ中
に“1”のビットがないとき、先に説明したように、フ
レームメモリ306のインタレース転送(1ラインずつ
飛び越し転送)を行うべく、転送する1ラインのアドレ
スをセットする。この転送が完了すると、フレームメモ
リ制御回路307は、FLCD3からデータ転送要求信
号を受けることになるが、その時点で転送が1ラインの
データ転送が完了しているから、CPU300に割り込
みをかける。
【0114】CPU300は、この割り込みがかかる度
に、書換え検出/フラグ生成回路303から領域フラグ
をリードするが、全てのビットは“0”の間は、先のイ
ンタレース転送を継続して処理を行うことになる。
【0115】以上説明した様に本実施例によれば、図1
1における領域フラグを読み出し、その中に1つでも
“1”がセットされている領域NOがある場合には、あ
たかも領域フラグが図示のフラグテーブルを右方向にシ
フトしていくかの如く各処理を行なう。
【0116】次に、本実施例における上記FLCDイン
タフェース2の処理を実現するためのCPU300の処
理の例を図12〜図15のフローチャートに従って説明
する。以下の制御手順は、例えばROM308に格納さ
れている。
【0117】図12は、本実施例のFLCDインタフェ
ース2内のCPU300のメイン処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【0118】FLCDインタフェース2に電源が投入さ
れると、図12の処理に移行する。そしてまずステップ
S1で、FLCDインタフェース2内の各回路の初期化
等の一連の初期化処理を実行する。このとき、FLCD
3に対しても、Unit Start等のコマンド発行
及びそれに対するFLCD3よりのステータス受信の処
理も行う。
【0119】次にステップS2でホスト1のバス102
(図1の符号6)を介して表示ドット数等、表示に関す
る状態指示があったか否かを判断する。表示ドット数
等、表示に関する状態指示があればステップS3に進
み、指示された処理、例えば表示ドット数にするべく、
書換え検出/フラグ生成回路303を初めとする各回路
305〜307に対する環境情報としてセットする。
【0120】一方、ステップS2で、ホスト1からの指
示がなかったと判断した場合にはステップS4に進み、
現在の状況を探索する。そして続くステップS5で現在
の状況に応じた処理を行う。例えば、FLCD3の表示
能力の変更などがある。
【0121】本実施例におけるFLCD3は、1280
×1024ドットの表示能力を有しているが、例えばホ
スト1より1024×768にするよう指示を受けた場
合には、画像はFLCD3の表示画面の中央に表示され
る方が、操作者に自然な感じを与えるので好ましい。そ
こで本実施例ではステップS3における処理において、
これを実現するための表示画面の変更処理等を行ってい
る。例えば、書換え検出/フラグ生成回路303は、書
換えられたライン位置を特定するときに、書換えられた
アドレスを、1ライン分のバイト数で除算することによ
り上記処理を行っている。なお、この場合には、この1
ライン分のバイト数は、表示ドット数によって決まる。
【0122】また、同時に、FLCD3側でも対応した
処理を行う必要があり、このためにその旨のコマンドを
FLCDインタフェース2よりシリアル通信線311を
介してFLCD3に発行し、互いの動作の対応をとる。
【0123】なお、以下の説明では、1280×102
4ドットの表示指示を受けた場合を説明する。
【0124】フレームメモリ制御回路307は、上述し
たようにCPU300から指示されたライン数の画像の
FLCD3への転送指示を受けると、FLCD3から送
られてくるデータ転送要求信号に同期して転送を行う
が、CPU300からFLCD3への転送指示を受けて
いない場合、或いは、指示された転送が完了した場合に
は、FLCD3からこのデータ転送要求信号を受ける
と、それをそのままCPU300に対する割り込み信号
として出力する。一方、フレームメモリ制御回路307
は、一連の転送要求を受け、その転送を行っている最中
にFLCD3からデータ転送要求を受けている場合に
は、その信号をCPU300に出力しない。
【0125】以下、この割り込み信号を受けた場合のC
PU300の処理、すなわち、送るべきデータの転送が
完了した後の割り込み処理を図13を参照して説明す
る。図13は、フレームメモリ制御回路307からデー
タ転送要求信号を受けたときに起動するCPU300に
おける割り込みルーチンのフローチャートである。
【0126】フレームメモリ制御回路307からデータ
転送要求信号を受けると、まず、ステップS11で書換
え検出/フラグ生成回路304より領域フラグ(32ビ
ット)をリードすると共に、書換え検出/フラグ生成回
路304の内部のリセットするべき領域フラグをゼロク
リアする。
【0127】続いてステップS12でリードした領域フ
ラグ中に、セットされているビットがあるか否か、つま
り、書換えられた部分があるか否かを判断する。ここ
で、セットされているビットがなく、全てのビットが
“0”であると判断した場合にはステップS13に進
み、インタレース転送を行う処理を行う。即ち、VRA
M301に対して何等書き込みが検出されていない場合
には、FLCD3からデータ転送要求を受ける度にイン
タレース転送(フレームメモリ306から1ラインのデ
ータを、且つ、飛び越して転送する旨の指示)を行うこ
とになる。そして当該処理を終了してリターンする。
【0128】一方、ステップS12でリードした領域中
に、セットされたビットが存在する場合にはステップS
14に進み、各回路へセットするアドレス及びライン数
を演算する。なお、領域NO10〜12(289〜38
4ラインの領域)に対するビットが共にセットされてい
る場合には、これらを1つの領域として、アドレス及び
ライン数を演算する。
【0129】ステップS14における演算が完了する
と、処理はステップS15〜S17に移行し、フレーム
メモリ制御回路307、2値化中間調処理回路305、
ラインアドレス生成回路304にそれぞれ対応する情報
をセットし、2値化中間調処理(量子化処理)を開始さ
せる。上述したように、ラインアドレス生成回路304
には書換えられた領域の先頭ラインよりも5ライン前の
アドレスをセットする。ただし、領域NO“1”が書換
えられた場合には、その5ライン前は存在しない。この
場合には、領域NOから割り出されたアドレスをそのま
ま活用する。そして当該処理を終了してリターンする。
【0130】以上の処理の結果、領域フラグをリード
し、その中にセットビットが存在する場合の最初の量子
化処理が開始される。
【0131】図14は、フレームメモリ制御回路307
が、2値化中間調処理回路305から量子化後の画像デ
ータを受け、それをフレームメモリ306に格納する作
業が完了した場合に、同回路307より出力される割り
込み信号に対する処理を示すフローチャートである。
【0132】まず、ステップS21で、フレームメモリ
制御回路307が現在部分書換え画像のFLCD3への
転送処理を行っている最中か否かを判断する。フレーム
メモリ制御回路307が現在部分書換え画像のFLCD
3への転送処理を行っている最中である場合にはステッ
プS23に進む。
【0133】一方、フレームメモリ制御回路307が現
在部分書換え画像のFLCD3への転送処理を行ってい
ない場合、すなわち、その時点ではインタレース転送を
行っており、最初の部分書換え画像のフレームメモリ3
06への格納が完了したと判断した場合にはステップS
22に進み、今、格納が完了した量子化後の画像データ
の転送を行なわせるべく、フレームメモリ制御回路30
7にそのアドレス、及び、ライン数をセットし、部分書
換え画像の転送を行なわせる。そしてステップS23に
進む。
【0134】ステップS23では、既に読み込んだ領域
フラグを調べて、次に量子化する領域があるか否かを判
断する。次に量子化する領域がない場合には当該処理を
終了する。
【0135】一方、ステップS23で未量子化処理の領
域があると判断した場合にはステップS24に進み、未
量子化処理の領域に対するアドレス及びライン数を演算
し、ステップS25〜ステップS27において、各回路
に情報をセットし、次の量子化処理を開始させる。な
お、このステップS24〜ステップS27の処理は、上
述したステップS14〜ステップS17と同じであるの
で、その詳述は省略する。そして当該処理を終了する。
【0136】次に、フレームメモリ制御回路307よ
り、CPU300によって指示された部分書換え画像の
FLCD3への転送が完了した場合に通知される割り込
み処理を、図15のフローチャートを参照して説明す
る。
【0137】まず、ステップS31で、次に転送すべき
データがあるか否かを判断する。転送すべきデータがな
いケースは、部分書換えに対する全ての領域の画像をF
LCD3に転送し終えた場合と、先に説明した量子化処
理が完了していず、それを待っている場合の2通りであ
る。いずれにしても、転送すべきデータがないと判断し
たら、当該処理を終了する。
【0138】また、ステップS31で、転送すべきデー
タがあると判断した場合にはステップS32に進み、そ
の領域をFLCD3に転送すべく、フレームメモリ30
7に対して転送開始ラインアドレス及びライン数をセッ
トして転送処理を開始させる。そして当該処理を終了す
る。
【0139】以上説明したように、CPU300は、上
記処理を行うことにより、上述した部分書換え部分の表
示の更新、及び、変化がない場合のインタレース表示を
行なわせることが可能になる。これらの処理の中核とな
るのは、CPU300は勿論であるが、フレーム制御回
路307に依存する部分、すなわち、フレームメモリ3
06を設けたことによる影響が大である。
【0140】以上説明したように本実施例によれば、V
RAM301への書き込みとFLCD3への表示更新
が、全く非同期に行えるので、FLCD3の特徴を最大
限に利用した表示を行なわせることが可能になる。
【0141】なお、上記実施例では、フレームメモリ制
御回路307は、CPU300から部分書換えによる転
送指示があった場合、その部分書換え画像の転送中では
FLCD3からのデータ転送要求信号による割り込み信
号をCPU300に出力しないとしたが、その動作中の
状況に拘らず割り込み信号を出力するようにしても良
い。
【0142】この場合には、CPU300は、部分書換
え指示を行った場合に、転送するライン数を知っている
ことになるから、割り込み信号を受ける毎にカウントダ
ウンし、その値を検査すれば、その割り込みが転送完了
による割り込みなのか、インタレース転送中の割り込み
なのかを判断できる。
【0143】また、上記実施例におけるCPU300の
処理手順は、一例であって、これによって本願発明が限
定されるものではない。要は、先に説明したごとく、部
分書換え画像をFLCD3に転送する際、フレームメモ
リ306を介在させ、非同期に行うようになっていれば
良い。
【0144】次に、本実施例におけるFLCDインタフ
ェース2とFLCD3間のシリアル通信線311を介し
て行われるコミュニケーションについて説明する。
【0145】なお、図3ではシリアル通信線311は1
本の線で示されているが、実際には全二重通信可能なR
S−232C仕様のものを使用しているおり、その線数
は同シリアルインタフェース仕様(クロスインタフェー
ス)に準拠しているものとする。また、データ転送バス
310には、先に説明したデータバスとデータ転送要求
線が含まれるが、これ以外にもFLCDインタフェース
2の電源(情報処理装置側の電源)がオンになった場合
に、その旨をFLCD3に通知するための1本の論理レ
ベル信号を送出する信号線も含まれる。勿論、これ以外
にも転送クロック等の所定の信号も含まれる。
【0146】また、シリアル通信線311における通信
は、調歩同期式の9600bps、データビット長8ビ
ット、偶数パリティ規格で行われる。但し、これらは一
般にシリアル通信においては通常の如く行われている条
件であり、本発明特有のものではないので詳細説明を省
略する。
【0147】以下に説明するコミュニケーションによっ
て、FLCD3を含む本実施例システムを最適な状態で
使用することが可能になる。例えば、ホスト側の電源が
投入された後に、FLCD3の電源が投入された場合で
あっても、たとえ部分書換えによる画像のみが転送され
て全画面の表示が行われなくなるという不具合もこれに
よって解消する。
【0148】本実施例におけるこのコミュニケーション
は、原則として1バイト単位のデータを使用して行われ
る。これは、双方の制御部(CPU300やシステムコ
ントローラ160)にとってのデータ転送及び受信量が
少なくて済み、制御が簡単になるからである。
【0149】また、シリアル通信プロトコルとしては、
FLCDインタフェース2側(CPU300)からFL
CD3に対するコードと、FLCD3(システムコント
ローラ160)からFLCDインタフェース2に対する
コードがある。混乱を避けるため、前者(FLCDイン
タフェース2→FLCD3)のコードを“コマンド”或
いは“コマンドコード”と呼び、後者(FLCD3→F
LCDインタフェース2)のコードを“アテンション”
或いは“アテンションコード”と呼ぶ。
【0150】なお、FLCDインタフェース2からFL
CD3へのコマンドに対するFLCD3よりのステータ
スの返送と、FLCD3よりFLCDインタフェース2
へのアテンション発行を起動要因とする特定コマンド/
ステータスの送信も存在する。
【0151】本実施例のコマンドの詳細と、それに対す
るFLCD3からのステータスを図16に示す。なお、
図示において、大項目“コマンド”中のコード欄の
“H”は16進数を示し、“x”は可変4ビットを示し
ている。また、大項目“ステータス”における“B”は
2進数であることを、“x”が可変1ビット(コマンド
における“x”とは相違する)を示している。
【0152】以下、順を追って各コマンド及びそれに対
するステータスを説明する。
【0153】Request Unit ID:00H このコマンドは、接続されたFLCD3の種別を問い合
わせるコマンドである。
【0154】ステータス:FLCD3は、このコマンド
を受信した場合に、システムコントローラ160内の不
図示のROMに記憶されているID情報を付加して、F
LCD120に、正常時には00xxxxxxBとい
う、異常時には01xxxxxxBという形式のステー
タスを送出する。
【0155】ここで、下位6ビットの最上位ビットはF
LCD3がカラー表示であるか(:0)、モノクロ表示
であるか(:1)を示し、次の上位2ビットは画面サイ
ズ(最大表示可能ドット数)が例えば15インチである
か(:00)、21インチであるか(:01)を示すビ
ットが含まれる。つまり、FLCD120側では、この
コマンド“00H”を発行することで、どのようなFL
CDが接続されているかを知ることが可能になってい
る。なお、本実施例ではカラー表示であるが、FLCD
インタフェース2にはモノクロ表示の表示装置も接続す
ることができ、係るコマンドが用意されている。
【0156】異常時(エラー時)について規定されてい
るのは、FLCDインタフェース2からFLCD3に対
してコマンドを送出したとき、ノイズ等の影響を受けて
正常に送られなかった場合にも対処するためであり、こ
のような時は上位2ビットが“01”で始まるステータ
スを返す。なお、エラー時におけるステータスは、各コ
マンドに対して共通であるので、ここで受信したコマン
ドに対するエラー時のアテンションを説明する。
【0157】エラー時のステータスの下位6ビットは、
エラーの種別を示す種別データ4ビットと、その内容を
示す2ビットの内容データの組み合わせで構成される。
種別データと内容データは次の通りである。
【0158】種別データ:Send Diagnost
ic エラー 内容データ:“Send Diagnostic(自己
診断結果)”に対応するエラーであり、システムコント
ローラ160内のROM161のチェックサムエラー、
ワークメモリとして使用されるRAM162のエラー
(書き込みと読み出しでのベリファイエラー)、ACフ
ェールエラー、その他の表示動作中のエラーが含まれ
る。なお、FLCD3としては他にケーブル外れエラー
があるが、通常この状態時には通信を行うことはできな
い。
【0159】種別データ:受信時エラー 受信時のエラーであり、パリティーエラー、オーバーラ
ン、定義外コマンド等がある。
【0160】種別データ:Send Host ID
エラー 内容データ:“Send Host ID”コマンドを
受信した際に、そのHost(FLCDインタフェース
2)が定義外IDであると判断したことを示すエラー 種別データ:Set Modeエラー 内容データ “Set Mode”に対するものであり、遷移不能
(指定されたモードへの移行不能を示す)、定義外動作
Modeが行われたことを示す。
【0161】種別データ:Read/Write エラ
ー 内容データ:“Read/Write”コマンドに対す
るもので、Read Only領域に対しての書き込
み、Hidden領域に対するアクセス、Addres
s未定義であることを示す。
【0162】種別データ:Set Address エ
ラー 内容データ:“Set Address”コマンドに対
応するものであり、範囲外addressが」設定され
たことを示す。
【0163】種別データ:Unit Start エラ
ー 内容データ:“Unit Start”コマンドに対応
するものであり、未だSartできる状態ではない、E
rror状態である、既にStartしている、を示
す。
【0164】種別データ:Request Atten
tion エラー 内容データ:“Request Attention”
コマンドに対応するものであり、送信すべきアテンショ
ンがないことを示す。
【0165】種別データ:Request Statu
s エラー 内容データ:“Request Status”コマン
ドに対応するものであり、送信すべきstatusがな
いことを示す。
【0166】以上である。なお、上記はその一例であっ
て、例えば種別データは4ビットであるから、原理的に
は16通りの種別データを定義できる。また、先に説明
したように、FLCD3が、受信したコマンドに対する
エラーが発生した際に送出するステータスは各コマンド
に共通であるので、以下に説明するコマンドについての
エラー時のアテンションについての説明は省略する。
【0167】Request 1H:01H FLCD3は、詳細を後述するように、温度センサ10
5によって検出されたFLCパネル温度に依存してその
動作速度(1走査分の画像表示周期)を変えている。こ
のコマンドは、FLCDインタフェース2がFLCD3
に対して、現在の1走査分の駆動速度がどのようになっ
ているのか(FLCDパネルの1H情報)を問い合わせ
るためのものである。FLCD3からの応答であるステ
ータスは、図16に示す如く、下位6ビットでもって現
在の1走査駆動周期を示す1H情報をを返す。
【0168】FLCDインタフェース2はこのコマンド
発行による応答ステータスを受け、インタレースの飛び
越し間隔を変えたり、部分書換えと全画面の更新の割合
を変えたりする。
【0169】上述したように、FLCDインタフェース
2では、FLCD3に転送すべきデータがなくなった場
合、インタレース表示させるが、例えば、FLCD3の
所定の領域に動画等を表示させている間は、その表示更
新された部分のみの画像が更新されていことになる。従
って、この動画の表示時間が長いと、未変更部分と変更
部分の画像の輝度差が発生し、それが徐々に強調されて
しまう。
【0170】そこで、部分書換えが継続している間で
も、ある程度の間隔で、全画面分の画像を表示するよう
にすることが必要になる。係る点を考慮して、本実施例
では、最低でも1Hzの周期内で1画面全部の更新(フ
レームメモリ306内の全画像データ転送)を行うよう
に制御している。この1Hz、すなわち、1秒間に表示
できるフレーム数が、FLCD3の1走査ラインの駆動
周期が温度に依存して変化するので、かかるコマンドを
用いる必要があるのである。
【0171】また、このコマンドは、画面に変化がなく
なった際のインタレース表示における飛び越し間隔にも
影響する。すなわち、温度があまり高くない場合には、
FLCD3の表示速度は遅くなるため、かかる場合にお
けるインタレース表示における飛び越し間隔を大きめに
して全画像の見掛け上の更新を早くする。逆に、十分な
表示速度が可能な温度であれば、当然飛び越し間隔は小
さくできることになる。
【0172】Unit Start:02H このコマンドは、接続されたFLCD3の描画を起動す
る(駆動開始を指示する)ためものである。これを受け
て、はじめてFLCD3は画像の表示を行うことが可能
になる。FLCD3は、Busy信号を出力し、正常に
動作が開始されたか否かを応答すれば良いので、正常時
におけるステータスには図示の如くオペランドはない。
【0173】Request Attention i
nf.:03H このコマンドは、FLCD3からのアテンションを受信
したとき、そのアテンションの詳細内容の送信を要求す
るためのものである。これを受けて、FLCD3側から
は下位6ビットにアテンションの内容を示すコードを付
加して送出する。
【0174】 Request Attention Bit:04H このコマンドは、FLCD3がもっているアテンション
ステータスビットの送信を要求するためのものである。
FLCDが持っているアテンションステータスには、例
えば、FLCDがReadyになったかどうか、1H情
報が変更されたかどうか、コントラストが変更されたか
どうか、エラーが発生したかどうか等であり、FLCD
3側からはこれらの内容を示すデータを下位6ビットに
セットしたステータスを送出してくる。
【0175】Get Mode:05H 現在のFLCD3の表示モードの送信要求をするための
コマンドである。FLCD3の表示モードには、詳細を
後述するように例えば、動作モード番号0である通常動
作モード(LED及びバックライトが点灯し走査を行う
通常描画状態表示モード)、動作モード番号1であるス
タティックモード(画像データの受信をやめ、LED及
びバックライトが点灯し走査停止状態である表示画像を
フリーズするモード:静止画鑑賞に適する)、動作モー
ド番号2であるスリープモード(画像の表示をやめ、バ
ックライトの駆動もやめるモード:省電力・バックライ
トとFLCDの延命効果)がある。FLCD3は、現在
このいずれの表示モードで動作しているかを示す動作モ
ード番号をステータスとして返す。
【0176】Request Status:06H これはFLCD3から送られてきたアテンションにパリ
ティーエラー等が発生した際に、そのステータスを再送
するよう要求するためのコマンドである。FLCD3
は、これを受けて再度、前回送出したものと同じ内容を
示すアテンションを送出することになる。
【0177】Attention Clear:0AH このコマンドはFLCD3のアテンションをクリアさせ
るものである。FLCDは正常にクリアされたか否かを
通知すれば良いので、もし正常であれば全ビット“0”
のステータスを送出する。
【0178】 Get Contrast Enh.:0BH このコマンドは、FLCD3の輝度・画質トリマ10
6、107の設定値等により定まるコントラストエンハ
ンスメント値を獲得するためのものであり、これに対す
るレスポンス(ステータス中の6ビット)に従って、先
に説明したデガンマ回路309のデガンマテーブル内容
を更新する。なお、デガンマテーブルを更新した場合、
部分書換えされた画像のみのコントラストが変更されて
しまうので、VRAM301の全画像に対して書き込み
がなされたものとして、全画像の2値化処理を行わせ、
全画像をFLCD3に転送することになる。
【0179】Get Multi:0BH 本実施例におけるFLCD3は、3つの走査モードを有
しており、FLCDインタフェース2よりの画像データ
のヘッダ部にセットされるスキャンモード情報と、後述
するSet Multiコマンドにより指定される3つ
の走査モードでの動作が可能であり、Set Mult
iでの指定が先のマルチスキャンモードでの指定に優先
する。
【0180】この3つの走査モードは、入力した1ライ
ンの画像データに対して、nライン(現時点では、nは
1、2、4のいずれかである)の画像として表示するモ
ードであり、01Hである1本同時選択モード、02H
である2本同時選択モード、03Hである4本同時選択
モードを有している。例えば、近年、マルチメディアが
さけばれる中、動画表示のデフォルトは、せいぜい30
0×200ドット程度の大きさであり、アプリケーショ
ンによってはそのサイズが固定のものもある。これで
は、表示画像が小さくなりすぎるので、受信した原画像
1ラインに対して2ライン、もしくは4ライン分同じ画
像を表示する。
【0181】このようにして、そのままでは小さい画像
であっても視覚的に負担のない画像を表示することが可
能になる。また、FLCDインタフェース2にとって
は、同じラインのデータを複数回転送することがないの
で、負担は少ない。但し、主走査方向に関しては、同じ
画素をn回続けて転送するよう、フレームメモリ制御回
路307に指示する。なお、主走査方向への繰り返し回
数も別途指示するようにしても良いのは勿論である。
【0182】このGet Multiコマンドは、現在
のFLCDのかかる状態がどのようになっているのかを
送信要求するためのものである(現在の状態はステータ
スの6ビットで返される)。このコマンドを設けた理由
は、後述するSet Multiコマンドでもって、F
LCD3に対して上記nを“2”にセットした以降、情
報処理システム(例えばパーソナルコンピュータ)側の
電源を遮断して、再度投入した際の画像データの送り手
と受けての不整合を防止するためのものである。
【0183】Send Diagnostic:1xH このコマンドは、FLCD3に自己診断を行わせ、その
結果を送信するよう要求するためのものである。“x”
で示される4ビットには、その診断モードを指定する。
診断モードにはいくつかあって、FLCD3は指定され
たモードに対する診断結果をステータス情報として返
す。
【0184】Send Host ID:2xH このコマンドは、FLCD120のID(種類)をFL
CD3に通知するためのものである。“x”の4ビット
中、2ビットはFLCD120のバージョン、残りの2
ビットにはFLCD120のカードのID(情報処理装
置の種類にもなる)である。FLCD3は、受信したI
Dを許容できると判断した場合には全ビット“0”のス
テータスを返す。
【0185】Set Mode:3xH このコマンドは、“Get Mode”コマンドに対応
するものであり、“x”の4ビットでもって、FLCD
3に対し、通常モード、スタティックモード、スリープ
モードのいずれかを設定を指示する上述した動作モード
番号を送る。FLCD3からは正常にそのモードへの移
行ができた場合には、全ビット“0”のステータスを返
す。このコマンドの発行タイミングであるが、例えば、
ホスト1のユーザがそのモードとするよう指示入力し、
FLCDインタフェース2にこの指示があった場合等で
ある。また、所定期間(この期間はユーザによりプログ
ラマブルである)経過しても画像に変化がなくなった場
合に、スタティックモードへ移行することもある。
【0186】Set Multi:4xH このコマンドは、先に説明した“Get Multi”
に対応するものであり、FLCD3における1ラインの
画像を1、2、或いは4ライン分の画像として表示させ
るための指示を行うものである。“x”で示される4ビ
ットは、0の場合にはFLCDインタフェース2よりの
画像データのヘッダ部にセットされるスキャンモード情
報によることを示し、01Hは1本同時選択モード、0
2Hは2本同時選択モード、03Hは4本同時選択モー
ドである。
【0187】ステータスは正常には全ビット“0”を返
す。本実施例では、例えば横640ドット、縦480ド
ットのいわゆるVGAモードが選択した場合には、それ
を検出して、2ライン同時駆動を行なわせ、FLCD3
の1280ドット×960ドットを駆動対象にさせる。
但し、ユーザの好みに応じて変更できるようにするこも
望まれるので、情報処理装置のFLCDインタフェース
の環境設定ユーティリティプログラムによって各種設定
を行なえるようにしても良い。
【0188】さて、これ以降の、Write High
/Low Memory(8xH、9xH)、Read
High/Low Memory(08H,09H)
は、FLCD3内のシステムコントローラ160(アド
レス空間は64Kバイト)の任意のアドレスにデータを
書き込んだり、読み込み指示を与えたりするためのもの
である。Write High/Low Memory
それぞれの下位4ビットでもって書き込むべきデータ1
バイトを示すことになる。なお、Read High/
Low Memoryに関してはオペランド(可変4ビ
ット)は存在しないのは当然である。
【0189】いずれにしても、書き込むべきアドレス、
あるいは読み込むべきアドレスを指定することが必要に
なるが、このアドレスは図示のSet HH/MH/M
L/LL Addressコマンド(Ax、Bx、C
x、DxH)それぞれの下位4ビット(計16ビット)
でもって設定する。アドレスは、読み込もうとするアド
レス、或いは書き込もうとするアドレスである。こうし
てアドレスが確定した後に、Read コマンド或いは
Writeコマンドで読み込み或いは書き込みを行うこ
とになる。
【0190】なお、Readコマンドでは、指定された
アドレスのバイトの内容のうち上位4ビット或いは下位
4ビットをステータスとして返すが、それ以外のコマン
ドに対してはそれが正常であれば全ビット“0”のアテ
ンションを返す。
【0191】これらFLCD3内のメモリに対する読み
込み或いは書き込みは、主としてデバッグに用いられる
が、勿論これに限定されるものではなく、FLCD3内
のワーク領域を変更させることで換えることも可能であ
る。また、FLCD3内のシステムコントローラ160
の動作処理プログラムをRAMに常駐させて実行するよ
うにして、そのRAM上にホスト1から機能を向上させ
たプログラムを格納させることも可能になる。
【0192】以上、FLCDインタフェース2からFL
CD3に対して送出されるコマンド(コマンドコード)
及びそれに対する応答ステータスを述べた。
【0193】次に、FLCD3が自発的にFLCDイン
タフェース2に対してアテンションを送出する場合を説
明する。
【0194】FLCD3によるアテンションは次のフォ
ーマットである。即ち、 10xxxxxxB である。つまり、最上位ビット(MSB)を“1”にす
る。
【0195】理由は、FLCDインタフェース2がある
コマンドをFLCD3に対して送出すると同時に、FL
CD3が自発的にアテンションをFLCD120に対し
て送出した場合において、FLCDインタフェース2側
としては送出したコマンドに対するレスポンスを受信し
たのではなく、自発的なアテンションを受信したと判断
できるようにするためである。つまり、先に説明したよ
うに、コマンド発行に対する全ての応答アテンションは
そのMSBが“0”であるので、FLCDインタフェー
ス2側ではその判断が容易になる。
【0196】さて、FLCD3からのアテンションの下
位6ビットは以下の通りである。
【0197】ビット0:FLCDがREADYになった
場合にセット、 ビット1:1H情報が変更された場合にセット、 ビット2:コントラストエンハンスメントが変更された
場合にセット、 ビット3:未定義 ビット4:FLCDに回復可能なエラーが発生した場合
にセット、 ビット5:FLCDに回復不可能なエラーが発生した場
合にセット、以上である。
【0198】ここで、回復可能なエラーには、例えばア
テンション状態でない場合、画像データが所定期間経過
しても送られてこない場合、定義外表示モードが設定さ
れたされている場合等がある。また、回復不可能なエラ
ーには温度センサ105の断線による検出不能、その短
絡による検出不能、A/D変換器によるサンプリングタ
イムアウト、変換終了タイムアウト、データセットタイ
ムアウト、自己診断によるROMチェックエラー、RA
Mチェックエラー等がある。
【0199】なお、ROMチェック等は、FLCDイン
タフェースからの指示によって行われる自己診断でも行
うが、ここで言うエラーは、次に説明するFLCD3に
電源が投入されたときの初期チェックにおけるエラー発
生時のものである。
【0200】また、FLCDインタフェース2がコマン
ドを発行すると共に、FLCD3が自発的なアテンショ
ンを発行した際、すなわち、双方が最初のコードを送出
した場合には、FLCD3からのアテンションを優先し
て処理する。理由は、FLCDからの要求は画像表示と
いうユーザとのインタフェースで一番近いところにある
からである。
【0201】以上の各コマンド及びアテンションによる
通信プロトコルのFLCDインタフェース2サイドより
見た具体的な例を図17〜図19を用いて説明する。F
LCD3については後でまとめて説明を行う。
【0202】図17は、FLCDインタフェース2から
FLCD3に対して、FLCD3のIDを獲得する場合
のシーケンスを示している。
【0203】まず、FLCDインタフェース2(CPU
300)は、FLCD3に対してシリアル通信線311
を介し、Request Unit ID(01H)を
送出する。これを受けて、FLCD3(システムコント
ローラ160)は、自身のROM161等に書き込まれ
たFLCD固有の情報を読み込み、それをステータスと
してFLCDインタフェース2に返す。
【0204】なお、上記シーケンスにおいて、例えば、
FLCDインタフェース2から発行したコマンドに通信
上のエラーが発生した場合(例えばパリティーエラー
等)、FLCD3はその受信が正常には行われなかった
ことを示すためにエラーステータスを返す。FLCDイ
ンタフェース2はこのステータスを受信した場合には再
度同じコマンドを発生する処理を行う。また、逆に、F
LCD3からのアテンションに通信上のエラーがあった
場合、FLCDインタフェース2は、Request
Statusコマンドを送出し、ステータスの再送を促
す。
【0205】図18は、FLCD3から自発的なアテン
ションを発生した場合(ここでは、コントラストエンハ
ンスメントが変更されたときに発生するアテンションの
場合)のシーケンスを示している。
【0206】まず、FLCD3は後述する図59のステ
ップS415に示す処理により、シリアル通信線311
を介してコントラストエンハンスメントが変更となった
旨を示す自発的なアテンションを示す“1000010
0B”をFLCDインタフェース2に送信する。
【0207】FLCDインタフェース2側では、このア
テンションを受けて、コントラストエンハンスメントが
変更された旨を知ることができるので、どのように変更
されたのかを問い合わせるためのRequest St
atusコマンド(03H)を送出する。これを受け
て、FLCD3はステップS413で保持しているコン
トラストエンハンスメントを示すバイナリデータをFL
CDインタフェース2に送出する。
【0208】FLCDインタフェース2は、このコント
ラストエンハンスメント値を受け、ROM308を参照
することでデガンマ回路309内のデガンマテーブルを
書換える。そして、このアテンションに対する処理を終
了すべく、Attention Clearコマンドを
発行する。FLCD3は、これによってコントラスト値
によるデガンマ変換が完了された、もしくは変更される
ことが約束されたことを知ることになるので、了解した
旨のアテンション“00000000B”を返し、本処
理を終える。
【0209】図19は、FLCDインタフェース2から
のコマンド発行(ここでは、SetMulitコマン
ド)と、FLCD3からの自発的なアテンション(ここ
では温度センサ105による1Hが変更された旨を報知
するアテンション)が入れ違いになった場合のシーケン
スを示している。
【0210】FLCDインタフェース2は、受信したア
テンションのMSBが“1”になっていることを知る
と、このアテンションは、FLCD3がアテンションを
発行してきたと判断し、先に送信したSet Mult
iコマンドに対する処理は後回しにする。そして、その
Reques Attention inf.コマンド
を発行して、1走査駆動周期値を送信するよう指示す
る。FLCD3は、これを受けて、現在の温度センサ1
05からの温度値に基づく1Hを、図10に示す温度補
償テーブル901を参照して、下位6ビットにその値を
セットしてFLCDインタフェース2に送信する。
【0211】FLCDインタフェース2は、これを受け
て、上述したように自身の動作内容を変更すると共に、
FLCD3に対してAttention Clearコ
マンドを発行し、FLCD3からの“00000000
B”を受信することで、FLCD3からのアテンション
に対する処理を終了する。
【0212】この後、FLDC3は先に受信したSet
Mulitコマンドに対する処理を行いステータスを
返す。FLCDインタフェース2は、このステータスが
正常終了である00000000Bを受けて、Set
Mulitコマンドに対する処理を終了する。
【0213】以上の説明では、一部のコマンド及びアテ
ンションに対してのプロトコルを説明したが、その他の
コマンド或いはアテンションに対してのプロトコルも略
同じシーケンスを踏むことになるのは、上記説明からす
れば容易に想到できよう。従って、これ以外の説明につ
いては省略する。
【0214】次に、本実施例のFLCD3の電源投入
と、FLCDインタフェース2の電源投入(情報処理装
置の電源投入でもある)における動作を説明する。
【0215】一般には、例えばパーソナルコンピュータ
等のホスト側装置と表示装置とが一体に構成されていて
も、あるいは別体に構成されていても、かかる構成上の
相違はさほど問題はならない。なぜなら、一般の表示装
置は、単に上位装置から垂れ流しで出力された画像デー
タを表示するだけであり、上位装置よりの情報が停止す
るとその表示も停止するからであり、互いにコミュニケ
ーションを取ることがないからである。
【0216】しかしながら、上述した本実施例のFLC
D3は、FLCDパネル150に自己記憶機能があり、
表示装置もある程度のインテリゼンスを持っているた
め、互いに相手の状態を把握して処理することが必要で
ある。そこで本実施例では、以下のようにしてこの問題
を解決した。
【0217】データ転送バス310には、FLCDイン
タフェース2の電源が投入されたか否かを示す1本の信
号線が含まれる。この信号線を用いることで、以下の通
りの制御が可能となっている。
【0218】ケース1.FLCDインタフェース2の電
源が先に投入されていて、その後でFLCD3に電源が
投入された場合 この場合には、FLCD3はその電源投入時の初期処理
段階で、データ転送バス310内のPOWERON信号
がLであることにより、FLCDインタフェース2の電
源が投入されていることを知ることができるので、これ
を検出して、且つ、自身の初期化処理が完了した場合
に、アテンション(10000001B=FLCD3が
ready状態になったことを示している)をFLCD
インタフェース2に送出する。
【0219】FLCDインタフェース2はこのアテンシ
ョンを受信することで、FLCD3が動作可能になった
ことを認識して、Attention Clearコマ
ンドを発行し、FLCD3からのアテンション“000
00000B”の受信を待ち、次にUnit Star
tを送出することによりFLCD3にBUSY信号の送
出を催し、持って画像の表示を行なわせる。
【0220】なお、実際には、FLCD3に電源が投入
されると、例えば、電源投入時におけるコントラスト
値、後述する1H値を得るために、FLCDインタフェ
ース2は、コントラスト値、1Hの送出要求をコマンド
を発行し、それぞれの情報を獲得する処理を行う。
【0221】ケース2.FLCD3が先に電源が投入さ
れていて、FLCDインタフェース2が後から電源が投
入される場合(例えば、ホスト1の電源遮断を行ないな
がらも、表示装置であるFLCD3の電源遮断を忘れて
しまった場合等) この場合、FLCDインタフェース2は、自身の初期化
処理が終了すると、POWERON信号がFLCDイン
タフェースによりLにセットされるのを待ち、Unit
Startコマンドを発行する。これを受けて、FL
CD3は自身の動作を再開することが可能になる。
【0222】説明が前後するが以下、FLCD3内のシ
ステムコントローラ160の動作処理を説明する。以下
の説明は、システムコントローラ160のメインとして
チップ構成のコンピュータ(MPU)を用いた場合を例
として説明する。
【0223】図20はこの場合におけるFLCD3の電
源投入後又はリセット状態時における動作開始時の基本
処理を示すフローチャートである。
【0224】電源スイッチ122が入り、装置に電源が
投入されると図20の処理に移行し、まずステップS4
1でシステムコントローラ160の最初の初期化処理が
行われ、割り込みの設定が行われる。続いてステップS
42でシステムコントローラ160による自己診断ルー
チンが実行され、自己の動作が正常であるか否かが判断
される。そして、つづくステップS43でステップS4
2における自己診断ルーチンでのAFC信号およびEN
ABLE信号の診断の結果、AFC回路165よりのA
FC信号が出力されていない場合、およびケーブル11
が外れた状態でENABLE信号がローレベルでない場
合であるか否か判断する。ケーブルが正しく接続されて
いない場合や、スイッチング電源120の入力か何かの
原因により再び低下した場合には再びステップS41に
戻り、以後のFLCパネル150の表示制御を行わない
ようにする。これにより、不用意に表示制御が行われ、
所望以外の表示がなされることを有効に防止している。
【0225】一方、ステップS43でケーブル11が接
続されておりENABLE信号がローレベルであり、ま
たスイッチング電源120が正常であった場合で、AF
C信号が出力されている場合にはステップS44に進
み、システムコントローラ160の初期化処理の2が行
われ、リソースの設定などが行われる。続いてステップ
S45でドライバコントローラ190の初期化処理を行
う。続いてステップS46で、パワーONウエイト処理
を実行し、その後ステップS47の動作選択処理に移行
する。
【0226】また、本実施例装置においては、電源投入
時にのみ図20の処理を実行するのではなく、割り込み
の設定が行われた後は、割り込みがかかった場合にも実
行される。
【0227】即ち、何等かの原因でスイッチング電源へ
の電力の供給がとだえた事をACF検知回路165が検
出し、AFC信号が出力された場合や、FLCDインタ
フェース2からのリセット信号を受けた場合、およびE
NABLE信号がオフとなった場合にもこの初期化等の
処理が実行される。
【0228】AFC検知回路165が電源異常等を検知
してAFC信号を出力した場合にはAFC検知で示すA
FC検知割り込み処理S50が実行される。そして、こ
の割り込み処理に移行するとまずステップS51で他の
すべての割り込みを禁止する。そして続くステップS5
2でパワーOFFルーチンを実行する。その後ステップ
53で15VSWをオフしてLED表示器109を消勢
する。そしてステップS41よりの初期化処理を実行す
る。
【0229】一方、本実施例装置がリセット状態となっ
た場合には、リセット割り込み処理S55が実行され
る。そして、この割り込み処理に移行するとまずステッ
プS56で他のすべての割り込みを禁止する。そして続
くステップS57でパワーOFFシーケンスを実行す
る。その後ステップS53で15VSWをオフしてLE
D表示器109を消勢する。そしてステップS41より
の初期化処理を実行する。
【0230】更に、図6に示す本施例装置とFLCDイ
ンタフェース2との間のケーブル11がコネクタ15よ
り何等かの理由で外れた場合や、ケーブル11が途中で
断線したような場合には、ENABLE信号がリセット
されてローレベルとならない状態となる。この場合には
ENABLE信号オフで示すケーブル外れ割り込み処理
S58が実行される。そして、この割り込み処理に移行
すると、ステップS59で他のすべての割り込みを禁止
する。そして上述したステップS57に進み、パワーO
FFシーケンスを実行し、その後ステップS53で15
VSWをオフしてLED表示器109を消勢する。そし
てステップS41よりの初期化処理を実行する。
【0231】次に図21を参照して図20のステップS
42に示す自己診断ルーチンの詳細を説明する。
【0232】まずステップS61でENABLE信号お
よびAFC回路165よりのAFC信号をチェックする
信号チェック処理を行う。続いてステップS62でRO
M161のチェック処理を行う。続いてステップS63
のRAM162のチェック処理を実行してリターンす
る。
【0233】このステップS61における信号チェック
処理の詳細を図22に示す。
【0234】まず、ステップS65でAFC信号がハイ
レベルであり、AFC信号が出力されていないか(電源
が正常であるか)否かを調べる。AFC信号が出力され
ていない場合にはステップS66に進み、例えばFLC
Dインタフェース2において読み出し可能なエラーステ
ータスのACフェールビットをセットしてリターンす
る。
【0235】一方、AFC信号が出力されている場合に
はステップS65よりステップS67に進み、ENAB
LE信号がローレベルでケーブルが正しく接続された状
態であるか否かを調べるENABLE信号がローレベル
でケーブルが正しく接続された状態である場合には当該
処理を終了してリターンする。
【0236】一方、ENABLE信号がローレベルでな
く、ケーブルが正しく接続された状態でない場合にはス
テップS67よりステップS68に進み、例えばFLC
Dインタフェース2において読み出し可能なエラーステ
ータスのケーブル外れビットをセットしてリターンす
る。
【0237】図21のステップS62におけるROM1
61のチェック処理の詳細を図23に示す。ROMのチ
ェック処理においては、ROM領域の全データをワード
単位で加算し、オーバーフローを無視した16ビット符
号無し整数を、予め計算された値(チェックサム=xx
xxh)と比較し、合致することを確認する処理を行
う。
【0238】まずステップS71で、加算結果を格納す
るレジスタであるsumをクリアする。続いてステップ
S72でROMチェックを行うアドレス値を保持するア
ドレスレジスタにROMのスタートアドレスを格納す
る。そして、ステップS73でROMのアドレスレジス
タで特定されるアドレスより書き込まれている内容を読
み出し、レジスタsumの内容と加算する。この時、こ
の加算結果は、オーバーフローを無視した16ビット符
号無し整数となる。
【0239】そして、ステップS74でアドレスレジス
タの値をROMの次のアドレスを指定するように更新す
る。そしてステップS75でこの更新したアドレス値が
ROMのエンドアドレスを越えているか否か、即ち、R
OMの全領域に対する処理が終了したか否かを調べる。
すべての領域に対する処理が終了していない場合にはス
テップS73に戻り、ステップS74で更新した次のワ
ードの内容の読み出し及びレジスタsumの内容との加
算処理を行う。
【0240】一方、ステップS75でROMの全領域に
対する処理が終了した場合にはステップS75よりステ
ップS76に進み、レジスタsumの加算結果と予め計
算された値(チェックサム=xxxxh)とを比較す
る。そして、レジスタsumの加算結果と予め計算され
た値(チェックサム=xxxxh)とが一致した場合に
はROMは正常であるとしてそのままリターンする。
【0241】ここで、レジスタsumの加算結果と予め
計算された値(チェックサム=xxxxh)とが異なる
場合には、ROMのエラーであり、ステップS77で回
復不可能なエラーとしてのエラービットをセットしてリ
ターンする。その後は、例えば上述したFLCDインタ
フェース2に回復不可能エラーアクションを発行し動作
モード中の寡黙モードに移行する処理を行う。
【0242】続いて、図21のステップS63における
RAM162のチェック処理の詳細を図24及び図25
に示す。RAMのチェック処理においては、RAM領域
にワード単位でデータを書き込んだ後に、このデータを
読み出して、書き込んだデータを合致することを確認す
る。書き込むデータは例えば(00h)及び(FFh)
とし、書き込みに際しては書き込むべきアドレスに記憶
されているデータはレジスタに一旦退避し、当該アドレ
スに対するチェックが終了した時点で再びRAMに戻さ
れる。
【0243】本実施例においては、レジスタ群がRAM
内に複数セット割り当てられている。このレジスタ群を
レジスタバンク0、レジスタバンク1、…と呼ぶ。まず
最初にRAMの先頭からレジスタバンク1までの領域に
ついてチェックを行うべく、ステップS81でレジスタ
をレジスタバンクの1と設定する。続いてステップS8
2で書き込むパターンデータとしての(00h)をパタ
ーン0としてpatn0レジスタに登録し、続いて書き
込むパターンとしての(FFh)をパターン1としてp
atn1レジスタに登録する。そしてステップS83で
RAMの最初のアドレスであるRAMスタートアドレス
をアドレスレジスタにセットする。
【0244】これでRAMチェックの準備ができたた
め、続くステップS84でアドレスレジスタで指定され
るRAMの番地の内容を読み出してきて退避レジスタに
格納する。続いてステップS85でpatn0レジスタ
の内容をアドレスレジスタで指定されるRAMの番地に
書き込み、続いて書いた内容を読み出してきてpatn
レジスタに格納する。そしてステップS86で読み出し
てきたpatnの内容と書き込んだpatn0レジスタ
の内容とを比較する。
【0245】ここで、RAMエラーとなり両レジスタの
内容が異なっている時には図25のステップS101に
進み、退避レジスタに退避していた内容をアドレスレジ
スタで示されるRAMの番地に書き込む。そしてステッ
プS102でエラーステータスのRAMエラービットを
セットしてリターンする。その後は、例えば上述したF
LCDインタフェース2に回復不可能エラーアクション
を発行し動作モード中の寡黙モードに移行する処理を行
う。
【0246】一方、ステップS86で読み出してきたp
atnの内容と書き込んだpatn0レジスタの内容と
が一致していた場合にはステップS87に進み、続いて
patn1レジスタの内容をアドレスレジスタで指定さ
れるRAMの番地に書き込み、続いて書いた内容を読み
出してきてpatnレジスタに格納する。そして続くス
テップS88で読み出してきたpatnの内容と書き込
んだpatn1レジスタの内容とを比較する。ここで、
RAMエラーとなり両レジスタの内容が異なっている時
にはステップS101に進む。
【0247】一方、ステップS88で読み出してきたp
atnの内容と書き込んだpatn1レジスタの内容と
が一致していた場合にはステップS89に進み、ステッ
プS84で退避レジスタに退避しておいたRAMのアド
レスレジスタで示される番地の内容を元に戻す。続くス
テップS90でアドレスレジスタをインクリメントして
次にチェックすべきRAMアドレスとする。そしてステ
ップS91でレジスタバンク1までの領域のチェックが
すべて終了し、アドレスレジスタの内容がレジスタバン
ク1のアドレス以上となったか否かを調べる。レジスタ
バンク1までのアドレスである場合にはステップS84
に戻り、次の番地に対するチェックを続行する。
【0248】一方、レジスタバンク1までの領域に対す
るチェックが終了してアドレスレジスタの内容がレジス
タバンク1のアドレス以上となった場合には図25に示
すステップS92に進む。
【0249】ステップS92では、レジスタバンク1の
領域を先頭にRAMの最後までのRAMチェックを行う
べく、レジスタをレジスタバンクの0と設定して書き込
みパターン0とパターン1を改めてレジスタに設定す
る。続くステップS93でアドレスレジスタで指定され
るRAMの番地の内容を読み出してきて退避レジスタに
格納する。続いてステップS94でpatn0レジスタ
の内容をアドレスレジスタで指定されるRAMの番地に
書き込み、続いて書いた内容を読み出してきてpatn
レジスタに格納する。そして続くステップS95で読み
出してきたpatnの内容と書き込んだpatn0レジ
スタの内容とを比較する。ここで、RAMエラーとなり
両レジスタの内容が異なっている時にはステップS10
1に進む。
【0250】一方、ステップS95で読み出してきたp
atnの内容と書き込んだpatn0レジスタの内容と
が一致していた場合にはステップS96に進み、続いて
patn1レジスタの内容をアドレスレジスタで指定さ
れるRAMの番地に書き込み、続いて書いた内容を読み
出してきてpatnレジスタに格納する。そして続くス
テップS97で読み出してきたpatnの内容と書き込
んだpatn1レジスタの内容とを比較する。ここで、
RAMエラーとなり両レジスタの内容が異なっている時
にはステップS101に進む。
【0251】一方、ステップS97で読み出してきたp
atnの内容と書き込んだpatn1レジスタの内容と
が一致していた場合にはステップS98に進み、ステッ
プS93で退避レジスタに退避しておいたRAMのアド
レスレジスタで示される番地の内容を元に戻す。続くス
テップS99でアドレスレジスタをインクリメントして
次にチェックすべきRAMアドレスとする。そしてステ
ップS100でRAM領域のチェックがすべて終了し、
アドレスレジスタの内容がRAMの最終アドレス以上と
なったか否かを調べる。最終のアドレス以下である場合
にはステップS93に戻り、次の番地に対するチェック
を続行する。
【0252】一方、RAM領域に対するチェックが終了
してアドレスレジスタの内容がRAMの最終アドレス以
上となった場合には処理を終了してリターンする。続い
て、図26を参照して図20のステップS46における
パワーONウエイト処理を説明する。
【0253】まずステップS111で電源スイッチコン
トローラ181に指示してLEDの電源となる15V電
源をオンする。続いて16ms待った後ステップS11
2でLED109を点灯させる。更に16ms待った後
ステップS113でシステムコントローラ160に対す
るAFC割り込みを許可する。次にステップS114で
FLCDインタフェース2側よりのRESET信号がこ
の時点でリセットされた状態でありHレベルでない場合
にはこれがHレベルとなるのを待つ。
【0254】続いてステップS115でFLCDインタ
フェース2側の電源が投入されていることを示すPOW
ERON信号がセットされていることを確認する。ここ
でもしPOWERON信号がセットされていない場合に
は、FLCDインタフェース側の電源が投入されるのを
待つ。ここで、ホスト側の電源が投入された状態となり
POWERON信号がセットされている状態であればス
テップS116に進み、システムコントローラ160の
図9に示すFLC制御部分を初期化(停止状態)する。
【0255】更にステップS117で内部変数を初期化
する。具体的には、エラー状態を示すステータス(er
rstat)を0クリアし、続いて表示モードコントロ
ール(dispmode)を表示を行わないモードであ
るnotstartedにセットする。また走査モード
(scanmode)を×1の走査モード(×1mod
e)にセットし、直前の走査アドレス(preadd)
にダミーアドレスをセットし、タイマユニット902の
ON/OFFフラグ(timer)をOFFにセット
し、FLC制御部をOFFしてFLCDパネル150の
表示を行わない様に制御する初期化処理などを行う。
【0256】次に、ステップS118で先の自己診断ル
ーチン等によるエラーステータスがセットされているか
否かを調べる。エラーステータスがセットされていなけ
ればステップS119に進み、パワーONシーケンスを
実行する。続くステップS120でステップS116で
停止状態としたFLC制御部の動作を有効とし、SCS
Wをオンとしてトリマインタフェース174を起動して
画質調整トリマ107の設定値及び温度センサ105の
検出値に基づく駆動信号を制御する。そしてステップS
121でFLCDインタフェース2側に対してシリアル
インタフェース11を介してユニットレディアテンショ
ンを発行してリターンする。
【0257】一方、ステップS118でエラーステータ
スがセットされている場合にはステップS122に進
み、FLCDインタフェース2側に対してシリアルイン
タフェース11を介して自己診断エラーアテンションの
発行処理を実行する。続いてステップS123でエラー
状態を示すerrstatをエラーにセットする。次に
ステップS124でLED109を後述する回復不可能
モードの場合のLED109を早い周期でON−OFF
するブリンクモードに設定し、LED109を早い周期
でブリンクさせる。これにより、FLCD3がエラー発
生状態であることが容易に目視確認できる。そしてステ
ップS119のパワーONシーケンスに移行する。
【0258】次に、図26のステップS119のパワー
ONシーケンスルーチンを図27を参照して説明する。
【0259】まず、ステップS130でVOPコントロ
ーラ173をリセットする。そして続くステップS13
1で色彩スイッチルーチンを実行し、続くステップS1
32において(S/CCR)をハイレベルとする。そし
てステップS133で温度補償ルーチンを実行し、ステ
ップS134で温度補償ルーチンの処理の結果であるリ
ターンコード(終了コード)が0であるか否かを調べ
る。ここでリターンコードが0でない場合にはステップ
S139に進み、リターンコードとして(fff)Hを
セツトしてリターンする。
【0260】一方、ステップS134でリターンコード
が0の場合にはステップS135に進み、各ドライバ回
路の出力チャネル電源(VEE)を付勢するためのVE
ESW信号をONとする。VOPコントローラ173に
各ドライバ回路の出力チャネル電源をオンする様に指示
する。その後16ms経過するのを待ち、ステップS1
36でDRVSW信号をONとして液晶駆動電圧レギュ
レータの出力を投入する。続いてステップS137でB
LSW信号をONし、バックライトコントローラ172
に指示してバックライト電源を投入する。そして、リタ
ーンコードとして0をセツトしてリターンする。
【0261】以上に説明したFLCD3のパワーON時
の一連の動作の結果における信号のタイミングチャート
を図28に示す。図のシリアル通信は、1で図26に示
すFLCDよりのUnit ReadyAテンションの
発行及びこれに対するClearアテンションコマンド
の返送がおこなわれ、その後3で示すバックライトの点
灯後通常表示モードに移行してのFLCD2よりのUn
itStartコマンドの送信及び4に示すStatu
sの送信へと移行することになる。
【0262】次に、このパワーONに続く図20に示す
ステップS47以下の動作選択処理を図29〜図31を
参照して説明する。
【0263】動作選択処理では、まずステップS140
でワークレジスタの初期化処理を実行する。ワークレジ
スタの0(rw0)をユーザトリマ監視タイミング用描
画ライン数カウンタ(linc)値とし、ワークレジス
タの1(rw1)をdispmodeで設定される表示
動作に、及びエラー状態をerrstatとし、ワーク
レジスタの2(rw2)を画像データヘッダ部に付加さ
れた走査モード(scanmode)に、ワークレジス
タの3(rw3)を直前の走査アドレス(pread
d)に、ワークレジスタの4(rw4)をステータス及
びアテンションの送信に際し、送信データに加え、送信
の優先順位と送信後の保持動作情報、及びアテンション
においてはアテンションインフォメーションを含む送信
イメージを設定しなければならず、係る送信イメージ等
をバッファリングする送信データバッファのバッファポ
インタ(buffpointer)に、ワークレジスタ
の5(rw5)をタイマユニット907のON/OFF
フラグ(timer)に設定して夫々を初期化する。
【0264】続いてステップS141でFLCD2の電
源が投入されており、FLCD2よりのPOWERON
信号がハイレベルか否かを調べる。POWERON信号
がハイレベルであればステップS142に進み、rw1
を調べ、動作モードが通常動作モードであるNORMA
Lであるか否かを調べる。ここで、動作モードが通常動
作モード(NORMAL)でなければステップS176
に進む。
【0265】一方、rw1がNORMALであり、動作
モードが通常動作モードであればステップS143に進
み、rw5を調べる。rw5はタイマユニット902が
動作中であるか否かを示しており、rw5がONであれ
ばタイマユニット902が動作中であることを示してい
る。ここで、タイマユニット902が動作中でない場合
にはステップS144に進み、タイマを再起動すると共
に、rw5をONして図30のステップS145に進
む。
【0266】一方、ステップS143で、rw5がON
でタイマユニット902が動作中である場合には、その
まま図30のステップS145に進む。ステップS14
5では、ユーザトリマ監視タイミング用描画ライン数カ
ウンタ(linc)であるrw0が0であるか否かを調
べる。rw0が0でない場合にはステップS146の通
常描画処理を実行する。そして続くステップS147で
ユーザトリマ監視タイミング用描画ライン数カウンタ
(linc)であるrw0を1つデクリメントすると共
に、タイムアウトのリトライカウンタ(ahdire
t)に0を格納する。そして続くステップS148でA
ttention Time Outか否かを調べる。
Attention Time Outでなければステ
ップS149に進む。そして、ここでFLCD2よりの
受信データがあるか否かを調べる。受信データがなけれ
ばステップS150に進み、FLCD2への送信データ
があるか否かを調べる。送信データもなければステップ
S141に戻り、以上の通常描画処理を行う。
【0267】以上の状態時に、ステップS150で送信
データが発生した場合にはステップS150よりステッ
プS151以降の処理に進み、送信モード処理を実行す
る。まずステップS151でPhase Overla
id Driveの後処理を行ってFLCDパネル15
0の駆動を停止させる。そして続くステップS152で
送信バッファデータの送信処理を行う。その後rw4に
このバッファアドレスポインタの値をセットしてバッフ
ァを再び読み出し使用可能にすると共にrw5をOFF
としてタイマユニット907のON/OFFフラグをリ
セットする。そしてステップS141に戻る。
【0268】一方、ステップS149で受信データがあ
る場合にはステップS149よりステップS155に進
み、Phase Overlaid Driveの後処
理を行ってFLCDパネル150の駆動を停止させる。
そして続くステップS156でSC受信処理ルーチンを
実行してFLCDインタフェース2よりのデータを受信
する。
【0269】その後ステップS157でSC受信で受信
した画像データヘッダ部に付加されているデータのRA
M162のワークレジスタ領域へのセットを行う。即
ち、rw1の表示動作モード(dispmode)及び
エラー状態(errstat)をセットし、(rw4)
の送信データバッファのバッファポインタ(buffp
ointer)を更新し、rw5のタイマユニット90
7のON/OFFフラグ(timer)をOFFとし、
更にrw6に画像データのヘッダ部から走査モードを抽
出するマスク1(scmodmsk1)をセットする。
c0000Hであれば画像データヘッダ部に従い、00
00Hであれば通信による指定による。また、rw7に
画像データのヘッダ部から走査モードを抽出するマスク
2(scmodmsk2)をセットする。00000H
であれば画像データヘッダ部、又は×1指定となり、4
000Hであれば×2指定、8000Hであれば×4指
定である。通信による指定による。そしてステップS1
41に戻る。
【0270】更に、ステップS148でアテンションタ
イムアウトの場合にはステップS148よりステップS
160に進み、Phase Overlaid Dri
veの後処理を行ってFLCDパネル150の駆動を停
止させる。そして続くステップS161でアテンション
タイムアウトを示すフラグ(attntmoutfl
g)をセット(ON)する。次にステップS162でL
ED109を回復不可能モードの早い周期で点滅するブ
リンキングモードに設定する。これにより、操作者は表
示装置のLEDの表示を一目みるのみで装置がエラー状
態であることを容易に目視確認可能となっている。
【0271】その後ステップS163でエラー状態を示
すerrstatをエラーにセットし、rw1の表示動
作モード(dispmode)及びエラー状態(err
stat)をセットし、rw5のタイマユニット907
のON/OFFフラグ(timer)をOFFとしてス
テップS141に戻る。
【0272】一方、ステップS145でrw0のユーザ
トリマ監視タイミング用描画ライン数カウンタが0の場
合にはステップS165に進み、Phase Over
laid Driveの後処理を行ってFLCDパネル
150の駆動を停止させる。そして続くステップS16
6で温度補償ルーチンを、ステップS167で色彩調整
スイッチルーチンを実行する。
【0273】その後ステップS168で、ワークレジス
タの0(rw0)をユーザトリマ監視タイミング用描画
ライン数カウンタ(linc)値とし、ワークレジスタ
の1(rw1)をdispmodeで設定される表示動
作に、及びエラー状態をerrstatとし、ワークレ
ジスタの4(rw4)を送信データバッファのバッファ
ポインタ(buffpointer)に、ワークレジス
タの5(rw5)のタイマユニット907のON/OF
Fフラグ(timer)をOFFに設定してステップS
141に戻る。
【0274】また、図29のステップS141の判定で
POWERON信号がハイレベルでない場合には、FL
CDインタフェース2側の電源が投入されていないた
め、ステップS170の処理に移行し、ここで64μs
待った後ステップS171で再度POWERON信号が
ハイレベルか否かを調べる。ここでもPOWERON信
号がハイレベルでない場合にはステップS172でパワ
ーOFFシーケンスを実行して図20のステップS41
よりの電源投入時の処理に移行する。
【0275】一方、ステップS171でPOWERON
信号がハイレベルであった場合にはステップS171よ
りステップS173に進み、rw5がON(タイマユニ
ット902が動作中)であるか否かを調べる。タイマユ
ニットが動作中でない場合にはステップS141に戻
る。
【0276】一方、ステップS173でタイマユニット
902が動作中の場合にはステップS174に進み、パ
ネル駆動停止処理を行ってFLCDパネル150の駆動
を停止させる。そして続くステップS175ワークレジ
スタの4(rw4)を送信データバッファのバッファポ
インタ(buffpointer)に、ワークレジスタ
の5(rw5)のタイマユニット907のON/OFF
フラグ(timer)をOFFに設定してステップS1
41に戻る。
【0277】更に、ステップS142の表示動作モード
の判断で通常動作モードでなかった場合にはステップS
142よりステップS176に進み、ワークレジスタの
1(rw1)の設定が本実施例表示装置で通常の動作モ
ードとして遷移可能な他の2つの表示動作モードである
スタテック動作モード(static)か、あるいは低
消費電力モードであるスリープ動作モード(slee
p)であるか否かを判断する。いずれかのモードでない
場合にはステップS180に進む。
【0278】一方、いずれかのモードであった場合には
ステップS176よりステップS177に進み、ユーザ
トリマである、輝度調整トリマ106、画質調整トリマ
107をチェックする。そして、色彩調整スイッチ10
8の設定に従う色彩スイッチルーチンを実行する。
【0279】その後、ステップS179でrw1をdi
spmodeで設定される表示動作に、及びエラー状態
をerrstatとし、ワークレジスタの4(rw4)
を送信データバッファのバッファポインタ(buffp
ointer)に設定してステップS180に進む。
【0280】ステップS180では、ステップS176
と同様にワークレジスタの1(rw1)の設定が本実施
例表示装置で通常の動作モードとして遷移可能な他の2
つの表示動作モードであるスタテック動作モード(st
atic)か、あるいは低消費電力モードであるスリー
プ動作モード(sleep)であるか否かを判断する。
いずれかのモードでない場合にはステップS182に進
む。
【0281】一方、いずれかのモードであった場合には
ステップS180よりステップS181に進み、LED
109を短い周期で点滅させるブリンキング表示として
ステップS182に進む。
【0282】ステップS182では約1Hの時間の待
ち、ステップS183に進む。ステップS183でAt
tention Time Outか否かを調べる。A
ttention Time Outでなければステッ
プS184に進む。そして、ここでFLCD2よりの受
信データがあるか否かを調べる。受信データがなければ
ステップS185に進み、FLCD2への送信データが
あるか否かを調べる。送信データもなければステップS
141に戻り、以上の通常描画処理を行う。
【0283】以上の状態時に、ステップS185で送る
べき送信データが発生している場合にはステップS18
5よりステップS186の処理に進み、送信バッファの
データをシリアル通信ラインを介してFLCD2に送信
する。その後ステップS187でrw4にこのバッファ
アドレスポインタの値をセットして次のバッファ格納デ
ータを読み出し使用可能にする。そしてステップS14
1に戻る。
【0284】一方、ステップS184で受信データがあ
る場合にはステップS184よりステップS190に進
み、SC受信処理ルーチンを実行してFLCDインタフ
ェース2よりのデータを受信する。その後ステップS1
91でSC受信で受信した画像データヘッダ部に付加さ
れているデータのRAM162のワークレジスタ領域へ
のセットを行う。即ち、rw1の表示動作モード(di
spmode)をセットし、(rw4)の送信データバ
ッファのバッファポインタ(buffpointer)
を更新し、rw6に画像データのヘッダ部から走査モー
ドを抽出するマスク1(scmodmsk1)をセット
する。c0000Hであれば画像データヘッダ部に従
い、0000Hであれば通信による指定による。また、
rw7に画像データのヘッダ部から走査モードを抽出す
るマスク2(scmodmsk2)をセットする。00
000Hであれば画像データヘッダ部、又は×1指定と
なり、4000Hであれば×2指定、8000Hであれ
ば×4指定である。通信による指定による。そしてステ
ップS141に戻る。
【0285】更に、ステップS183でアテンションタ
イムアウトの場合にはステップS183よりステップS
195に進み、アテンションタイムアウトを示すフラグ
(attntmoutflg)をセット(ON)する。
次にステップS196でLED109を早い周期で点滅
するブリンキングモードに設定する。これにより、操作
者は表示装置のLEDの表示を一目みるのみで装置がエ
ラー状態であることを容易に目視確認可能となってい
る。
【0286】その後ステップS197でエラー状態を示
すerrstatをエラーにセットし、rw1の表示動
作モード(dispmode)及びエラー状態(err
stat)をセットし、rw5のタイマユニット907
のON/OFFフラグ(timer)をOFFとしてス
テップS141に戻る。
【0287】以上の説明中の表示モードについて説明す
ると、本実施例のFLCD3は正常動作状態時には大き
く3つの表示モードを備えており、図32に示す様に、
通常動作表示モード(Normal)、静止画像を表示
する場合等に最適の静止表示モード(Statis)、
FLCD3の表示画面を全黒消去し、バックライトも消
灯した低消費電力状態のスリープモード(Sleep)
3つの表示モードを備えている。また、このほかに、回
復不可能エラー発生時の表示モードもあり、この場合に
は画面表示は回復不可能エラー発生直前状態を維持す
る。そして、各動作モード状態を判別可能とするため
に、LED109の点滅制御も併せて行っており、上述
した様にスリープモードではLEDを1秒間隔で点滅さ
せ、回復不可能エラーでは更に早いブリンキングである
0.5秒間隔で点滅させている。
【0288】本実施例では、以上の様に各動作状態でL
EDの点灯状態を区別しているので、しばらく表示装置
より離れていたものが、このLEDの点灯状態をみるだ
けで現在の表示装置の状態を知ることができる。この結
果、スリープモードでの動作にもかかわらず電源断状態
と間違えることもなく、また、回復不可能エラー発生状
態か否かも容易に知ることができ、誤操作を防げると共
に、適切な対処をすることも可能となる。
【0289】以下、図30に示す通常描画処理の詳細を
説明する。この処理の説明の前に本実施例におけるFL
CDパネル150の画像データ表示位置を説明する。F
LCDパネル150の画像データ表示位置は、RGBW
の4色で1つの画素を形成しており、画素データも4色
のD0〜D3で表されており、例えば本実施例の表示パ
ネルが1280画素×1024ラインである場合には、
図33に示す様に1つのコモンスキャンラインアドレス
A0〜A11に対しセグメントデータは合計5119で
構成されている。
【0290】そして、ホスト側のFLCDインタフェー
ス2は、BUSY信号をネガティブとしてノットビジイ
とする。これを受けたFLCDインタフェース2は、A
HDLをハイレベルとすると同時に、12ビットのスキ
ャンアドレスを画像データバスPD0〜PD15にFC
LKに同期させて1クロック分送出する。このため、F
LCD3のNFXコントローラ101はこれをFLCD
3の1ライン書き込み周期(1H)に合わせて受け取っ
て再びBUSYをハイレベルとする。
【0291】この間のタイミングチャートを図34に示
す。
【0292】更に、この図34に示すタイミングチャー
トに従って、FLCDインタフェース2より送られる実
際のデータフォーマットを図35に示す。図35に示す
様に、PD0〜PD15を用いてFCLK信号に同期し
て順次D0〜D15よりD5104〜D5119までの
表示データが順次送られてくることになる。
【0293】ここで、AHDLがハイレベルの時のスキ
ャンアドレスと同時に、上述した様に表示モードも送ら
れる。この場合の転送手順を図36に示す。図36に示
す様にスキャンアドレスは12ビットであり、上位4ビ
ットに余裕があるため、これを利用して最上位の2ビッ
トで走査モードを指示できる様にしている。即ち、最上
位2ビットが(00)であれば×1、(01)であれば
×2、(10)であれば×4の走査モードである。
【0294】この走査モードは画像データに先立って送
出されるヘッダ部に常にセットされる。そして、直前に
送出された走査モードデータと異なる走査モードを受け
取った場合、今までの走査モードが受け取った走査モー
ドに変更される。ただし、シリアル通信によるSetM
ultiコマンドにより走査モードが指定された場合、
コマンドにより指定された走査モードが優先される。
【0295】以上の様にしてFLCD2より送られてく
る表示データの受信及びFLCDパネル150への描画
処理(図30に示す通常描画処理)の詳細を図37〜図
43を参照して以下に説明する。
【0296】図30のステップS146の通常描画処理
では、まずステップS201で、SDIを送出し、ドラ
イバコントローラ190の図8に示すバッファ521、
522の何れかを入力し、他方より読み出しを行う様に
チェンジする。続いてステップS202で割り込み要因
レジスタをクリアする。その後ステップS203でFL
CDインタフェース2に対する画像データ要求信号であ
るBUSY信号をネガティブとしてノットビジイとす
る。
【0297】FLCD3がBUSY信号をネガティブと
してノットビジイとすると、FLCDインタフェース2
は、上述した様にAHDLをハイレベルとすると同時
に、走査アドレスつき画像データを画像データバスPD
0〜PD15にFCLKに同期させて順次送ってくる。
システムコントローラ160ドライバコントローラ19
0がこの内の走査アドレスを受け取ると、CSLAレジ
スタに格納すると共にIREQ信号を送ってくるので、
ステップS204でこれを受け取ったか否かを調べスキ
ャンアドレス受信が終了したか否かを調べる。未だ受け
取っていなければステップS205でAHDL信号がこ
ないでAHDL信号のタイムアウトが発生したか否かを
調べる。タイムアウトが発生していなければ上述のステ
ップS204、205に戻る。
【0298】ここで、ドライバコントローラ190がス
キャンアドレスを受け取った場合にはステップS204
よりステップS206に進み、FLCD3の1ライン書
き込み周期(1H)に合わせてBUSY信号をハイレベ
ルとする。そして続くステップS207で図36に示す
受信したスキャンアドレスの上位2ビットのスキャンコ
ードのみを抽出すべくスキャンコードのマスク処理を行
ない、以下でスキャンモードコードの判別を行う。
【0299】まずステップS208で以前のモードと違
うモードが指定されたMODE変更指示か否かを調べ
る。MODE変更でなければステップS209に進み、
スキャンアドレスを調べ、アドレス範囲であるか否かを
調べる。アドレス範囲指示であった場合にはステップS
210に進み、同一アドレスであるか否かを調べる。同
一アでレスでない場合には図38のステップS211に
進む。
【0300】ステップS211以下では通常のアドレス
描画処理を行うことになる。まずステップS211で受
信したスキャンアドレスをドライバコントローラ190
のCSLAレジスタ526より読み出して再びCSAD
Sレジスタ527に格納する。続いてステップS212
で読み出したアドレス値を直前の走査アドレス値(pr
eadd)としてrw3に格納する。そしてステップS
213でタイマユニット902のコンペア割り込みビッ
ト(新しい走査アドレスの駆動開始タイミングとなるま
で)を待つ。転送される画像データは、2つあるバッフ
ァ521、522の一方に格納される。
【0301】その後ステップS214で1Hをスタート
させ、図10に示す構成によりCOMドライバ104、
セグメントドライバ102、103によるFLCDパネ
ル150の駆動、表示データの書き換え制御を行う。そ
してステップS215でタイマユニット109をクリア
し、次のステップS216でドライバドライバコントロ
ーラ190側の1H動作を行った後にドライバコントロ
ーラから送られるLATHD信号がハイレベルとなるの
を待つ。そしてその後リターンする。
【0302】ドライバコントローラ190より各ドライ
バへは、CSADSレジスタ527に設定された情報に
基づいて行われるが、これはシステムコントローラ16
0よりのDSTレジスタ528への書き込みが行われた
ことにより開始される。DSTレジスタ528への書き
込みが行われると、タイマユニット902より出力され
るTOUT0に同期して新しい1H期間としてドライバ
制御信号の送出を開始し、同時に1Hディレイバッファ
であるバッファ521又は522に格納された画像デー
タがU−SEGドライバ102、L−SEGドライバ1
03に分割されて転送される。なお、この1H制御の詳
細は後述する。
【0303】これにより、通常アドレス描画が行われ、
FLCD側の送られてきたラインの表示更新制御が行わ
れることになる。
【0304】一方、ステップS210の判断でアドレス
範囲が同一アドレスであった場合にはステップS210
よりステップS220に進み、受信したアドレス値を直
前の走査アドレス値(preadd)としてrw3に格
納する。そしてステップS221でダミーアドレスをC
SADSレジスタ527にセットする。続いてステップ
S222でタイマユニット902のコンペア割り込みビ
ット(直前の走査アドレスの駆動開始タイミングとなる
まで)を待つ。
【0305】その後ステップS223でDSTレジスタ
528に書き込んで1Hをスタートさせ、図10に示す
構成によりCOMドライバ104、セグメントドライバ
102、103によるFLCDパネル150の駆動、表
示データの書き換え制御を行う。そしてステップS22
4でタイマユニット109をクリアし、次のステップS
225でドライバドライバコントローラ190側の1H
動作を行った後にLATHD信号がハイレベルとなるの
を待つ。
【0306】LATHD信号がハイレベルとなるとステ
ップS226でrw3にセットしていた直前の走査アド
レス値(preadd)をCSADSレジスタ529に
格納する。そしてステップS227でタイマユニット9
02のコンペア割り込みビット(次の走査アドレスの駆
動開始タイミングとなるまで)を待つ。その後ステップ
S228で1Hをスタートさせる。そしステップS22
9でタイマユニット109をクリアし、次のステップS
230でドライバドライバコントローラ190側の1H
動作を行った後にLATHD信号がハイレベルとなるの
を待つ。
【0307】LATHD信号がハイレベルとなるとステ
ップS231に進み、SDIを送出してセグメントデー
タの転送を開始してFLCDパネル150より次のライ
ンの走査を開始する。そして、以下のステップS232
〜ステップS236で上述したステップS221〜ステ
ップS225と同様の処理を行い、その後ステップS2
37でrw3にダミーアドレスをセットしてこれを直前
の走査アドレス値(preadd)とする。そしてリタ
ーンする。
【0308】これにより、同一アドレスのくり返し表示
制御が可能となる。
【0309】更に、ステップS208の判定で走査モー
ドの変更が指示されていた場合にはステップS208よ
りステップS240に進み、受信したスキャンモード値
をrw2に格納する。そしてステップS241でダミー
アドレスをCSADSレジスタ527にセットする。続
いてステップS242でタイマユニット902のコンペ
ア割り込みビット(ダミーアドレスの駆動開始タイミン
グとなるまで)を待つ。
【0310】その後ステップS243でDSTレジスタ
528に書き込んで1Hをスタートさせ、図10に示す
構成によりCOMドライバ104、セグメントドライバ
102、103によるFLCDパネル150の駆動、表
示データの書き換え制御を行う。そしてステップS24
4でDACT信号がローレベルとなるのを待ってステッ
プS245に進み、rw5にOFFをセットし、タイマ
を停止する。
【0311】続いてステップS246でマスクした受信
データの図36に示すコモンスキャンアドレスを除く4
ビットを調べ、スキャンコード部分の下2ビットが0で
あるか否かを調べる。下2ビットが0であればステップ
S247に進み、スキャンモードをここで指定されたス
キャンコードとして走査モードを指示された走査モード
とする。そして、ドライバコントローラ190のCSA
DSレジスタ等を更新してリターンする。
【0312】一方、ステップS246でスキャンコード
部分の下2ビットが0でない場合にはステップS249
に進む。この場合には、走査モードの指定が誤っている
ことが考えられるため、回復可能エラーアテンション
(スキャンエラーアテンション)を選択し、ステップS
250でFLCDインタフェース2に送信する。そして
続くステップS251でrw2に現在のスキャンモード
をセットしてバッファポインタを更新してrw4に格納
してリターンする。その後通常の表示モードでの通常描
画処理に移行することになる。
【0313】更に、ステップS209でスキャンアドレ
スがアドレス範囲でなかった場合にはステップS260
に進み、ダミーアドレスをCSADSレジスタ527に
セットする。続いてステップS261でタイマユニット
902のコンペア割り込みビット(ダミーアドレスの駆
動開始タイミングとなるまで)を待つ。その後ステップ
S262でDSTレジスタ528に書き込んで1Hをス
タートさせ、図10に示す構成によりCOMドライバ1
04、セグメントドライバ102、103によるFLC
Dパネル150の駆動、表示データの書き換え制御を行
う。そしてステップS263でDACT信号がローレベ
ルとなるのを待ってステップS264に進み、rw5に
OFFをセットし、タイマを停止する。
【0314】次にステップS265でアドレス範囲外の
アテンションを選択する。そしてステップS265で同
一のアテンションについてチェックし、ステップS26
6で同一アテンションがあるか否かを調べる。ここで。
同一アテンションがある場合にはそのままリターンし、
通常のスキャン停止モードに移行する。
【0315】一方、ステップS267で同一のアテンシ
ョンがなかった場合にはステップS268に進み、選択
したアドレス範囲外のアテンションを送信し、rw4の
バッファポインタを更新する。そして上述同様リターン
する。
【0316】また、上述したステップS204、205
のループ処理において、FLCDインタフェース2より
のAHDL信号がハイレベルとなることなくタイムアウ
トとなった場合にはステップS205より図42のステ
ップS270に進み、BUSY信号をローレベルとし、
続くステップS271でダミーアドレスをCSADSレ
ジスタ527にセットする。ステップS272でタイマ
ユニット902のコンペア割り込みビット(ダミーアド
レスの駆動開始タイミングとなるまで)を待つ。
【0317】その後ステップS273でDSTレジスタ
528に書き込んで1Hをスタートさせ、図10に示す
構成によりCOMドライバ104、セグメントドライバ
102、103によるFLCDパネル150の駆動、表
示データの書き換え制御を行う。そしてステップS27
4でDACT信号がローレベルとなるのを待ってステッ
プS275に進み、rw5にOFFをセットし、タイマ
を停止する。
【0318】続いてステップS276でAHDLのタイ
ムアウトのリトライカウンタ(ahdlretry)が
0か否かを調べる。0であればステップS277に進
み、回復可能エラーアテンション(AHDLタイムアウ
トアテンション)を選択し、ステップS278でFLC
Dインタフェース2に送信する。そして、ステップS2
80に進む。
【0319】ステップS280では、AHDLのタイム
アウトのリトライカウンタ(ahdlretry)を1
つ加算し、ワークレジスタの1(rw1)をdispm
odeで設定される表示動作に、及びエラー状態をer
rstatとし、ワークレジスタの3(rw3)をダミ
ーアドレスに、ワークレジスタの4(rw4)のバッフ
ァポインタを更新する。そして通常スキャン停止モード
にリターンする。
【0320】また、ステップS276でAHDLのタイ
ムアウトのリトライカウンタ(ahdlretry)が
0でない場合にはステップS279に進み、AHDLの
タイムアウトのリトライカウンタ(ahdlretr
y)が40以下か否かを調べる。AHDLのタイムアウ
トのリトライカウンタ(ahdlretry)が40以
下の場合にはステップS280に進む。
【0321】一方、ステップS279でAHDLのタイ
ムアウトのリトライカウンタ(ahdlretry)が
40以下でない場合にはステップS281に進み、回復
可能アテンションを選択する。そしてステップS282
で同一のアテンションがあるか否かを調べる。ここで。
同一アテンションがない場合にはステップS283に進
み、回復不可能アテンションを選択する。そしてステッ
プS284でこれを送信する。
【0322】続いてステップS287でエラーステータ
スにAHDLエラーをセットする。そして次にステップ
S288でLED109を短い周期(0.5秒間隔)で
ブリンクさせ、ステップS280に進む。
【0323】一方、ステップS282で同一アテンショ
ンがあった場合にはステップS285に進み、回復不可
能アテンションを選択し、ステップS286でこのアテ
ンションを送信することなく送信バッファの入れ換えを
行う。そしてステップS287に進む。
【0324】以上におけるAHDLのタイムアウト時間
は、具体的にはBUSY信号を立ち上げた後25msと
なっており、この時間が経過するとBUSY信号を出力
し、回復可能エラーアテンションを発行した後再びBU
SY信号をリセットしてハイレベルとし、再度のAHD
L信号の受信を監視することになる。そして、AHDL
信号がきた場合にはClearアテンション発行して以
後正常動作に移行する。この状態遷移を図44に示す。
【0325】また、AHDLタイムアウトが発生して回
復可能エラーアテンションを発行した後、このリトライ
が規定の回数(40回)に達した場合にはFLCDパネ
ル150を走査しない寡黙モードに移行する。そして、
Clearアテンション発行し、その後回復不可能アテ
ンションを発行することになる。この状態遷移を図45
に示す。
【0326】更に、アテンションがクリアされても、A
HDLを受け取るまではBUSYはローレベルに維持さ
れており、25msが経過した時点で新たなAHDLタ
イムアウトが発生したものとして扱っている。この際の
状態遷移を図46に示す。
【0327】以上の様にして表示データの授受に関して
はFLCD3側の主導で行われており、以下に説明する
FLCDパネルの温度により走査タイミングを補正して
表示画質の高画質化を図ることを可能としている。
【0328】以下、本実施例におけるFLCDパネル1
50における検知温度に従った走査タイミングの補正制
御を説明する。本実施例におけるセグメントドライバ1
02及び103、COMドライバ104による駆動波形
の例を図47に示す。この波形は、図10に示すドライ
バコントローラ190よりのCWFD0−3及びSWF
D0−3によって規定される波形であり、この波形は温
度補償テーブルより出力される1Hコード及びタイマユ
ニット902の発生する クロックタイミングにより
1周期が決定され、液晶駆動電圧レギュレータ183の
出力電圧V1、V5、V2、V3、V4及びVCにより
波高値が決定される。
【0329】この本実施例のFLCDパネル駆動波形の
例を図47に示す。図の走査選択信号がCOMドライバ
104の駆動信号波形を示し、情報信号がSEGドライ
バ102、103の駆動波形を示している。Vopco
deとFLCDパネル駆動電圧との関係は、以下に示す
ようなものとなる。
【0330】
【数1】
【0331】 DAOUT=VopCode×5.0/256 V1−VC=VC−V2=3.49×DAOUT =0.0681×VopCode [V] V5−VC= 1.58×DAOUT =0.0309×VopCode [V] V3−VC=VC−V4=1.44×DAOUT =0.0282×VopCode [V] であり、1HCodeと1Hの関係は、 1H=(CSCLK周期)×5×(1HCode+1)×0.4×5 [μsec] となる。
【0332】以上の駆動波形を生成するFLCDパネル
の駆動条件に対する温度特性の補償を、温度センサ10
5により検知されるFLCDパネル150近傍の温度信
号に基づき、パネルに印加される駆動電圧(Vop)と
駆動周期(1H)によって行なう。そして、すべての電
気系のばらつきと、FLCDパネル特性のばらつきとを
吸収するため、画質調整トリマ107により温度信号が
微調整される。
【0333】なお、駆動波形電圧は、Vcを中心に温度
変化に伴い上下対称に電圧値が変化する様に構成してい
る。この補償は図10に示す構成により行う。
【0334】図10に示す温度補償テーブル901の例
を図48、図49に示す。図48は温度補償テーブル9
01に入力されるアナログ−デジタル変換回路904、
905よりの入力AD値に対する出力1H時間及びVo
p駆動電圧出力値を示しており、AD値が小さいほど温
度が高くなっており、AD値0で略60℃程度、175
程度で略5℃程度となっている。本実施例では、60℃
以上に温度が上昇することが無い様に設計されており、
テーブルは60℃迄の補償データが備えられている。
【0335】図49は各環境温度におけるスタート時と
スタートから十分な時間が経過して内部温度が飽和した
時点とにおけるフレーム周波数の例である。ここでクレ
ーム周波数とは、本実施例における走査線1024本が
書き換えられる時間の逆数である。
【0336】次に、以上に概略を述べた温度補償の具体
的な制御を図50〜図57を参照して以下に説明する。
本実施例では、ユーザトリマ監視のインターバルは1H
に依存しない100ms毎であり、ユーザトリマの値が
直前の値に対して変化しない場合には処理を終了し、変
化があった場合には温度補償を行う。また、ユーザトリ
マに変化が無い場合においても、30秒毎に温度補償を
行う。
【0337】この温度補償ルーチンは、上述したステッ
プS133又はステップS166の処理である。本実施
例では、画質調整トリマ107よりトリマインタフェー
ス174を介してシステムコントローラに入力されるア
ナログ調整信号Vuをアナログ−デジタル変換器905
で対応するデジタル信号(UVR)に変換して取り込む
必要があり、まずステップS301で、このアナログ−
デジタル変換器905を入力する対象として指定する。
【0338】そしてステップS302でアナログ−デジ
タル変換器905を起動する。そして、続くステップS
303でリターンコードが0か否かを調べる。これは、
ステップS302でアナログ−デジタル変換器905が
起動されると、所定時間内にアナログ−デジタル変換が
行われ、変換終了の旨の割り込みがなされ、この時にア
ナログ−デジタル変換が終了した場合にはリターンコー
ドが0となっており、0でなければアナログ−デジタル
変換のタイムアウトが発生していることになる。このた
め、ステップS303でリターンコードが0でない場合
には後述する図55に示すステップS345以下のアナ
ログ−デジタル変換タイムアウト処理に移行する。
【0339】一方、ステップS303でリターンコード
が0の場合にはステップS304に進み、アナログ−デ
ジタル変換器905の変換結果をユーザトリマAD値を
保持するuvrレジスタにセットする。続いてステップ
S305で、温度補償タイミング用カウンタ(comp
c)を1つデクリメントする。そしてステップS306
で温度補償タイミング用カウンタ(compc)が0か
否かを調べる。温度補償タイミング用カウンタ(com
pc)が0でなければステップS307に進み、ステッ
プS304でセットして読み込んだユーザトリマAD値
とuvrprevに格納されている直前のユーザトリマ
AD値とを比較し、両値が等しいか否かを調べる。両値
が等しければユーザによる調整は行われなかったことに
なるため、図51のステップS310に進む。
【0340】ステップS310では、ユーザトリマ監視
のインターバルである100msを1Hで除算し、結果
をユーザトリマ監視タイミング用描画カウンタ(lin
c)に格納してステップS311に進む.そしてAHD
Lタイムアウトのカウンタ値をセットし,リターンコー
ドに0をセットして当該処理を終了する。
【0341】一方、ステップS306で温度補償タイミ
ング用カウンタ(compc)が0である場合、又はス
テップS307で読み込んだユーザトリマAD値と直前
のユーザトリマAD値とが異なっている場合には共にス
テップS315に進む。そしてステップS315でユー
ザトリマAD値を保持するuvrレジスタ値をuvrp
revに格納する。そして、続くステップS316で温
度センサ105より検知温度を読み込むべく、アナログ
−デジタル変換器904を入力する対象として指定す
る。
【0342】そしてステップS317でアナログ−デジ
タル変換器904を起動する。そして、続くステップS
320でリターンコードが0か否かを調べる。ステップ
S320でリターンコードが0でない場合には後述する
図55に示すステップS345以下のアナログ−デジタ
ル変換タイムアウト処理に移行する。
【0343】一方、ステップS320でリターンコード
が0の場合にはステップS321に進み、検知したパネ
ル近傍の温度が予め定めた温度の上限値以上か否かを調
べる。上限値以上であれば図56に示す温度上限ルーチ
ン(comp htmperr)に移行する。
【0344】また、ステップS322で、検知したパネ
ル近傍の温度が予め定めた温度の上限値以上の場合には
ステップS323に進み、検知したパネル近傍の温度が
予め定めた温度の下限値以下か否かを調べる。下限値以
下であれば図57に示す温度下限ルーチン(comp
ltmperr)に移行する。
【0345】更に、ステップS323で、検知したパネ
ル近傍の温度が予め定めた温度の下限値以下の場合には
図53に示すステップS325に進む。ステップS32
5では、検知したパネル近傍の温度が予め定めた境界温
度以上か否かを調べる。検知したパネル近傍の温度が予
め定めた境界温度以上でない場合にはステップS326
に進み、検知した温度領域が高温域か否かを調べる。検
知した温度領域が高温域の場合にはステップS330に
進む。
【0346】一方、検知した温度領域が高温域でない場
合にはステップS326よりステップS327に進み、
波形変更ルーチンを実行する。続いてステップS328
で高温域用境界温度を新たな境界温度とする。そして続
くステップS329で高温域用温度補償テーブルを選択
する。そしてステップS330に進む。ステップS33
0では、ユーザトリマAD値を保持するuvrレジスタ
値を新たな測定温度として登録し、温度センサ105の
AD値と画質調整トリマ調整値を加えてadvalue
に格納して図54のステップS335に進む。
【0347】一方、ステップS325で検知したパネル
近傍の温度が予め定めた境界温度以上の場合にはステッ
プS331に進み、検知した温度領域が低温域か否かを
調べる。検知した温度領域が低温域の場合にはステップ
S330に進む。
【0348】一方、検知した温度領域が低温域でない場
合にはステップS331よりステップS332に進み、
波形変更ルーチンを実行する。このルーチンでは、検知
温度に対応した温度補償テーブル中の波形データテーブ
ルを参照して駆動条件を設定し、波形を決定して温度に
応じて波形を変更可能とし、リターンコードを0に設定
する処理である。続いてステップS333で低温域用境
界温度を新たな境界温度とする。そして続くステップS
329で低温域用温度補償テーブルを選択する。そして
ステップS330に進む。
【0349】また、ステップS330よりステップS3
35に進むと、ステップS335で画質調整トリマ調整
値を加えた温度センサ105のAD値を記憶するadv
alueの値に従って、温度補償テーブルのタイマユニ
ット902に対する1HCodeテーブルを読み出し、
システムコントローラ160内のclkレジスタにセッ
トする。続いてステップS336でこれを不図示の16
ビットタイマにセットする。続いてステップS337で
このclkレジスタをインクリメントしてタイマレジス
タ902へセットする1HCode(hcode)とし
て出力する。
【0350】また、ステップS338で、画質調整トリ
マ調整値を加えた温度センサ105のAD値を記憶する
advalueの値に従って、温度補償テーブルのドラ
イバコントローラ190に対するVopCodeテーブ
ルを読み出す。続いてステップS339で読み出したV
opCodeをVopコントローラ173のデジタルア
ナログ変換器にセットする。
【0351】また、ステップS339−1で温度補償タ
イミング用カウンタ(compc)に300をセットし
てステップS340に進む。
【0352】そして次のステップS340で画質調整ト
リマ調整値を加えた温度センサ105のAD値を記憶す
るadvalueの値をコードテーブルとしてhcod
e(1Hをホストに通知するためのコード)にセットす
る。そして続くステップS341でこのデータが直前の
値と同じか否かを調べる。直前の値と同じである場合に
はステップS310に進む。
【0353】一方、ステップS341でhcodeが直
前の値と同じでない場合にはステップS342に進み、
1Hコード変化アテンションを選択する。そしてステッ
プS343でこのアテンションをFLCDインタフェー
ス2の送信する。そしてステップS310に進む。
【0354】また、図52のステップS322で温度セ
ンサ105の検知温度が予め定めた上限値以上であった
場合には図56に示すステップS360に進み、温度セ
ンサ105より検知温度を読み込むべく、アナログ−デ
ジタル変換器904を入力する対象として指定する。そ
してステップS361でアナログ−デジタル変換器90
4を起動する。そして、続くステップS362でリター
ンコードが0か否かを調べる。ステップS362でリタ
ーンコードが0でない場合には後述する図55に示すス
テップS345以下のアナログ−デジタル変換タイムア
ウト処理に移行する。
【0355】一方、ステップS362でリターンコード
が0の場合にはステップS363に進み、再度読み込ん
だ結果温度センサ105の検知温度が予め定めた上限値
以上か否かを調べる。上限値以上でない場合には図52
のステップS321に進む。
【0356】一方、ステップS363で検知温度が予め
定めた上限値以上の場合には、温度センサであるサーミ
スタの断線であると判断してステップS364に進み、
エラー状態を示すerrstatにエラー状態をセット
し、続くステップS365で自己診断結果コードdia
gnosisのサーミスタ断線エラービットを設定す
る。そしてステップS366でサーミスタ断線エラーア
テンションを選択する。続いてステップS377でこの
アテンションをFLCDインタフェース2に送信する。
そして、ステップS388でLED109をエラー状態
を示す短い周期のブランキング状態に設定して当該処理
を終了してリターンする。
【0357】また、図52のステップS323で温度セ
ンサ105の検知温度が予め定めた下限値以下であった
場合には図57に示すステップS390に進み、温度セ
ンサ105より検知温度を読み込むべく、アナログ−デ
ジタル変換器904を入力する対象として指定する。そ
してステップS391でアナログ−デジタル変換器90
4を起動する。そして、続くステップS392でリター
ンコードが0か否かを調べる。ステップS392でリタ
ーンコードが0でない場合には後述する図55に示すス
テップS345以下のアナログ−デジタル変換タイムア
ウト処理に移行する。
【0358】一方、ステップS362でリターンコード
が0の場合にはステップS363に進み、再度読み込ん
だ結果温度センサ105の検知温度が予め定めた上限値
以上か否かを調べる。上限値以上でない場合には図52
のステップS321に進む。
【0359】一方、ステップS363で検知温度が予め
定めた下限値以下の場合には、温度センサであるサーミ
スタの短絡であると判断してステップS394に進み、
エラー状態を示すerrstatにエラー状態をセット
し、続くステップS395で自己診断結果コードdia
gnosisのサーミスタ短絡エラービットを設定す
る。そしてステップS396でサーミスタ短絡エラーア
テンションを選択する。続いてステップS397でこの
アテンションをFLCDインタフェース2に送信する。
そして、ステップS398でLED109をエラー状態
を示す短い周期のブランキング状態に設定して当該処理
を終了してリターンする。
【0360】さらに、以上の各ステップでリターンコー
ドが0でない場合には、アナログ−デジタル変換のタイ
ムアウトでアルト判断して図55に示すステップS34
5に進む。そしてステップS345でエラー状態を示す
errstatにエラー状態をセットし、続くステップ
S395で自己診断結果コードdiagnosisのA
D変換エラービットを設定する。そしてステップS34
7でAD変換エラーアテンションを選択する。
【0361】続いてステップS348でこのアテンショ
ンをFLCDインタフェース2に送信する。そして、ス
テップS349でLED109をエラー状態を示す短い
周期のブランキング状態に設定する。そしてステップS
350でリターンコードをfffHにセットして当該処
理を終了してリターンする。
【0362】上述した様に本実施例においては、ユーザ
トリマ監視のインターバルは100ms毎であり、ユー
ザトリマの値が直前の値に対して変化しない場合には温
度補償ルーチンを終了し、変化があった場合には温度補
償を行う。また、ユーザトリマに変化が無い場合におい
ても、30秒毎に温度補償を行う。
【0363】次に図58を参照して図29のパネル停止
処理を説明する。ここでは、ドライバコントローラ19
0及びCOMドライバ104の後処理を行ってFLCD
パネル150の駆動を停止させる。
【0364】まずステップS401でSDIを送出して
セグメントデータの転送を開始してFLCDパネル15
0より次のラインの走査を開始する。そして、ラインバ
ッファをチェンジする。続いてステップS402でダミ
ーアドレスをCSADSレジスタ527にセットする。
次にステップS403でタイマユニット902のコンペ
ア割り込みビット(走査アドレスの駆動開始タイミング
となるまで)を待つ。
【0365】その後ステップS404でDSTレジスタ
528に書き込んで1Hをスタートさせ、図10に示す
構成によりCOMドライバ104、セグメントドライバ
102、103によるFLCDパネル150の駆動、表
示データの書き換え制御を行う。そしてステップS40
5でDACT信号がローレベルとなるのを待ち、DAC
T信号がローレベルとなるとステップS406でタイマ
ユニット109をクリアしリターンする。
【0366】続いて、図27のステップS131その他
の色彩スイッチルーチンの詳細を図59を参照して以下
に説明する。
【0367】まずステップS410でトリマインタフェ
ース174を起動して色彩調整を行うための色彩調整ス
イッチ(コントラストエンハンスメントスイッチ)10
8の設定値であるグレイコード(GrayCode)、
即ちコントラストエンハンスメントスイッチの値(ce
value)を取り込む。そしてステップS411でこ
の値が直前のコントラストエンハンスメントスイッチの
値(cevalue)と等しいか否かを調べる。直前の
値と等しければ処理を終了してリターンする。
【0368】一方、直前のコントラストエンハンスメン
トスイッチの値(cevalue)と等しくない場合に
はステップS411よりステップS422に進み、読み
込んだ値に対してグレイ−バイナリ変換処理を行い、グ
レイコードを対応するバイナリコードに変換してこの値
を新たなコントラストエンハンスメント値(cecod
e)とする。そしてステップS414でCEcode変
化アテンションを選択し、これをFLCDインタフェー
ス2に送信し、リターンする。
【0369】以上の様にして、FLCD3よりFLCD
インタフェース2にこの色彩調整スイッチ108の設定
値(コントラストエンハンスメントスイッチの値)を送
ることができる。このFLCD3における色彩調整スイ
ッチ108の詳細構成を図60に、コントラストエンハ
ンスメントスイッチの値との関係を図61に示す。
【0370】図60に示す様に本実施例においては、色
彩調整スイッチ108は、3回路のスイッチであり、各
スイッチのON/OFF状態に従って8ポジションのグ
レーコードを発生し、トリマインタフェース174のプ
ルアップ抵抗Rpによりスイッチ回路開放状態でハイレ
ベル、閉接状態でローレベルの出力となる様に構成され
ている。そして、各信号の状態は図61に示す様になっ
ており、ポジション0がもっとも階調の少ないFLCD
パネル150の基本スペックである16階調であり、以
下階調が上がりポジション7では略32K階調を指示す
る構成となっている。
【0371】そして、このCESWのグレイコードを受
け取ったシステムコントローラ160がステップS41
3の処理で図61に示すグレイコードをバイナリコード
に変換してステップS415でFLCDインタフェース
2に送ることになる。この送信処理の詳細は図18にお
いて詳細に示した通りである。
【0372】スイッチの値を受け取ったFLCDインタ
フェース2では、ルックアップテーブルで構成されてい
るデガンマ回路309内のデガンマテーブルをROM3
08を参照することで書換える。この結果、FLCDパ
ネル150の表示画像のコントラストを変更することに
なる。デガンマ回路309で補正されたホスト1よりの
画像データは、2値化中間調処理回路305に出力さ
れ、2値化中間調処理回路305は、この画像データを
誤差拡散法に基づいてRGB各8ビットからRGBを各
1ビットに2値化すると共に輝度の高低を示す2値信号
を出力することになる。
【0373】次に、図20におけるステップS57のパ
ワーOFFシーケンスの詳細を図62を参照して以下に
説明する。本実施例においては、パワーOFFシーケン
スが実行されるのは、以下の3つの場合がある。 1.SW電源120の電源がOFFされ、SW電源12
0よりのAFC信号が付勢されて実行される場合(図6
2の処理終了後ハードウエアリセットのエントリーポイ
ントに戻る。)。 2.FLCDインタフェース2よりのRESET信号が
付勢されて実行される場合(図62の処理終了後RES
ET信号が消勢されるのを待ち、RESET信号の消勢
後ハードウエアリセットのエントリーポイントに戻
る。)。 3.FLCDインタフェース2よりのPOWERON信
号が消勢されて実行される場合(この場合には図62の
処理終了後POWERON信が付勢されるのを待ち、P
OWERON信の付勢後ハードウエアリセットのエント
リーポイントに戻る。)。
【0374】パワーOFFシーケンスでは、まずステッ
プS420でドライバコントローラ190による走査で
ある1Hが終了して、この1Hの終了を報知するDAC
T信号がくるのを待ち、続いてステップS421でバッ
クライトコントローラ172に指示してBLSWをOF
Fしてバックライトを消灯させる。そして続くステップ
S422〜ステップS424でFLCDパネル150に
すべて黒を書き込む全黒消去処理を実行する。これは、
FLCDパネル150は表示データを記憶する構成であ
るため、この処理を行わなければ表示画面に従前の表示
データが残ってしまうためである。
【0375】具体的には、ステップS422でCOMド
ライバ104及び両セグメントドライバ102、103
を付勢し全出力がVCを選択する様にセットする。続く
ステップS423でセグメントドライバ102、103
への情報信号を(1H×30)の間暗を表示するための
情報信号レベルであるV4に固定する。そしてステップ
S424で(1H×30)の間Vc固定する。以上によ
りFLCDパネル150のすべての表示セグメントが全
黒消去される。
【0376】このため、続くステップS425でDRV
SW信号をOFFとして液晶駆動電圧の出力をオフす
る。その後2ms待ってステップS426に進み、各ド
ライバ回路の出力チャネル電源(VEE)を付勢するV
EESW信号をOFFとする。その後当該処理を終了し
てリターンする。
【0377】このパワーOFFシーケンスによる本実施
例表示装置のパワーOFFシーケンスのタイミングチャ
ートを図63に示す。図63に示す例はAFC信号が消
勢したAFC検知による割り込みルーチンよりの場合を
例として示している。
【0378】本実施例においては、FLCDインタフェ
ース2とFLCD3とは、シリアル通信により各種制御
データ等を通信しており、このために、FLCD3のシ
ステムコントローラ160は以下の通信制御を行ってい
る。
【0379】通常描画中であるNormalモードにお
いては、1H毎に内蔵するRAM162の受信バッファ
と送信バッファをポーリングしている。そして静止状態
であるStaticモード、全黒消去中であるSlee
pモード及び回復不可能エラー状態時等のWaitモー
ドにおいては、シリアル通信送受信処理とバッファから
の送信が終了する毎に受信バッファと送信バッファをポ
ーリングする。
【0380】はじめに受信バッファを確認し、新しい受
信データがある場合には以下に説明する受信処理を行
う。ついで、送信データバッファに送信データがある場
合には送信処理を行う。
【0381】以上の処理において、通常描画の場合にお
いて、ポーリングまではFLCDパネル150の駆動と
同時に行うが、受信処理又は送信バッファからの送信処
理を行う場合には、駆動を停止した後にこれらの対応す
る処理を行う。なお、電源ONからUnitReady
Attention発行までの間と、自己診断実施中
は、送受信コマンドや受信したコマンドに対する処理は
行わず、係る処理の終了後に行う。
【0382】通信制御手順は上述した通りであるため、
ここで再度の説明は行わないが、FLCD3の内部処理
においては以下の様に動作する。
【0383】即ち、コマンドを受信した場合には、FL
CDパネル150の駆動を停止し、受信したコマンドの
処理とステータスの送信を行うことになるが、この際、
送信したステータスは上述したフローチャートで示した
様に次のコマンドを受信するまでの間ポインタを操作し
ないため、ステータスも次のコマンドを受信するまで保
持されることになる。従って再送する必要が生じた場合
にも特別の操作などを行わずに速やかに再送することが
できる。この間のFLCD3の内部処理の状態を図64
に示す。
【0384】また、アテンション発行を起動要因として
シリアル通信を行う場合においても、アテンション状態
が、アテンション発行からアテンション状態を解消する
コマンド(ClearAttntion)を受信するま
で設定され、この間は特定コマンドのみに応答する。ア
テンション事象の詳細情報(AttentionInf
ormation)はアテンションの間保持される。こ
の間のFLCD3の内部処理の状態を図65に示す。
【0385】更に、アテンション状態の間にコマンドを
受信した場合には、受信したコマンドに対するステータ
スは、アテンション状態が解消された後に送信される。
また、特定コマンドに対するSendedStatus
の保持は行われず、直前のものが更新されずに保持され
る様に制御する。この間のFLCD3の内部処理の状態
を図66に示す。
【0386】以上の送信イメージとステータス等の送信
データバッファへのバッファリング制御を説明すると、
本実施例のFLCD3は、ステータス及びアテンション
の送信に対し、送信データに加え、送信の優先順位と送
信後の保持動作情報、及びアテンション事象の詳細情報
(AttentionInformation)を含む
送信イメージを設定する。そして、直前の送信が終了し
ていない場合や、アテンションの終了していない場合
は、優先順位に従いバッファリングを行い、送信が可能
になった段階で送信及び保持動作を行う。
【0387】以上の処理における本実施例の送信イメー
ジの例を図67に、送信イメージにおける優先順位の設
定例を図68に示す。
【0388】また、本実施例においては、シリアル通信
のコマンドによりFLCD3のメモリ空間へのアクセス
が可能であり、ROM161のメモリ空間の読み出し/
RAM162のメモリ空間に対する読み書きが可能であ
る。この際、通信によりアクセスできるメモリ空間をア
クセス空間、ROM161およびRAM162内の実際
のアドレス空間を実アドレス空間と定義すると、本実施
例においてはシリアル通信時における伝送量の減少化の
ためにメモリアクセスの写像化を行っており、通信によ
るアクセスでは実アドレス空間を認識することができな
い。そして、アクセス空間64Kバイトは、16Mバイ
トの実アドレス空間の任意のアドレスへ4Kバイト単位
で写像される構成としている。
【0389】この本実施例のFLCD3のメモリアクセ
スの写像化を以下図69を参照してに説明する。
【0390】シリアル通信によるコマンドでの指定アド
レス空間は1001に示す16ビットであり、この内の
下位12ビットを実アドレス空間の下位12ビットとし
て使用し、残りの上位4ビットを属性テーブル1002
へのポインタとして用いている。本実施例では、属性テ
ーブル1002は全部で16ワードの構成となってお
り、4ビットで指定可能となっている。
【0391】この属性テーブル1002は、1003に
示す様に実アドレス空間で4Kバイト単位に区切られた
ブロックを指定する12ビットの実アドレス部分と、各
ブロックの読み出し/書き込み属性を指定する4ビット
の部分とより構成されている。
【0392】以上の様に属性テーブルを用いて写像化を
行っているため、少ない通信量でより大容量の実アドレ
ス空間をアクセスでき、通信効率が向上する。
【0393】以下、以上の制御を伴う本実施例の上述し
たシリアル通信処理を図70〜図97を参照して以下に
説明する。まず、図70〜図95を参照して図31のス
テップS190におけるSC受信処理ルーチンを説明す
る。
【0394】SC受信処理においては、まず図70のス
テップS430で受信データがあるか否かを調べる。こ
こで、受信データがなければそのままリターンする。一
方、受信データがある場合にはステップS430よりス
テップS431に進み、正常受信であったか否かを調べ
る。正常受信でなければステップS432に進み、エラ
ー内容に従ってエラーステータスを選択し、続くステッ
プS433で選択したエラーステータスのFLCDイン
タフェース2への送信処理を実行する。
【0395】一方、ステップS431において、正常受
信であった場合にはステップS434に進み、受信コマ
ンドの上位4ビットを調べてコマンド種類を判別する。
そしてステップS436でコマンドの要求に応じて以下
の図71〜図82に示す処理のいずれか1つを実行す
る。その後処理を終了してリターンする。
【0396】次に、ステップS435の受信コマンドに
対応した処理を説明する。
【0397】ステップS434で上位4ビットが(0
x)hの場合には図71の処理を実行する。まずステッ
プS440で残る下位4ビットを調べてさらにコマンド
種類を判別して、SC受信処理ルーチン3においてコマ
ンドの要求に応じた処理を実行してリターンする。この
SC受信処理3については後述する。
【0398】ステップS434で上位4ビットが(1
x)hの場合には、図72の処理を実行する。この場合
にはFLCD3の自己診断の指示であるため、まずステ
ップS445で上述した図21に示す自己診断ルーチン
を実行する。そして、続くステップS446で自己診断
の結果によりステータスを選択し、ステップS447で
FLCD2へ送信する。そして当該処理を終了してリタ
ーンする。
【0399】ステップS434で上位4ビットが(2
x)hの場合には、図73の処理を実行する。この場合
にはホストのIDを通知するコマンドであるため、まず
ステップS450で受信したホストのIDが予め認めら
れたものであるか否かを調べる。ここで、ホスト側(F
LCDインタフェース2側)より送られたホストのID
が予め認められたもの、即ち接続を許されたものである
場合にはステップS451に進み、この送られてきたホ
ストのIDを所定の記憶領域に格納する。そして続くス
テップS452で正常終了ステータスを選択して生成
し、ステップS453で送信する。そして当該処理を終
了する。
【0400】一方、ステップS450でホストのIDが
予め認められたものでない場合にはステップS450よ
りステップS454に進み、異常終了ステータス(定義
外ホストID)を選択して生成し、ステップS453に
進んでこれをFLCDインタフェース2に送信する。
【0401】ステップS434で上位4ビットが(3
x)hの場合には、図74の処理を実行する。この場合
にはFLCD3の表示モードの切り換え指示であるた
め、ステップS455でまず遷移コードでコール先を判
別し、ステップS456で上述した動作モードルーチン
を実行する。そして、表示モードを通常表示、スタティ
ク表示、およびスリーブの3モードの内より判別した表
示モードに設定する。そして当該処理を終了してリター
ンする。
【0402】ステップS434で上位4ビットが(4
x)hの場合には、図75の処理を実行する。この場合
にはFLCD3をマルチ駆動モードに設定するコマンド
であるため、まずステップS460でコマンドと共に送
られてくるMultiValueを取り込んで格納す
る。そしてステップS461でマスクパターン1を表引
きして格納し、続くステップS462でマスクパターン
2を表引きして格納する。そしてステップS463で正
常終了ステータスを選択して生成し、ステップS464
で送信する。そして当該処理を終了する。
【0403】一方、通常のユーザ使用状態である場合に
おいては、ステップS434で上位4ビットが(4x)
h以上であった場合には、図76の処理に移行し、ステ
ップS465で定義外コマンドを示すエラー終了を送出
してリターンする。これは、(8x)h以上のコマンド
はデバック用であり、一般ユーザにおけるアプリケーシ
ョンプログラムによる使用状態時には、用いないもので
あるからである。
【0404】ただし、不図示の保守モード(デバックモ
ード)への設定時においては、(8x)h以上のコマン
ドであってもデバック様に用いる必要があり、係る場合
には図76に進む処理は行わず、図77〜図82に示す
処理を実行可能に構成されている。以下、この保守モー
ド時のSC受信処理を説明する。この場合には以上の図
71〜ス75の処理に加え、以下の各コマンド受信およ
び対応処理を実行する。
【0405】ステップS434で上位4ビットが(8
x)hの場合には、図77の処理を実行する。この場合
には、FLCD3のメモリ(RAM162)に上位デー
タを書き込むことを指示するWriteHightMe
moryコマンドである。このためまずステップS47
0で指示されたメモリの実アドレス空間が書き込み可能
か否かを判断する。このコマンド実行の前提として、後
述するSetHH/MH/ML/LLAdorress
コマンドによってデータを書き込むべきメモリアドレス
のセットが行われていることが必須であり、この先のア
ドレスセット時に受信した図69に符号1001で示す
アドレスのうち、属性テーブル指定情報により指定され
た属性テーブルの書き込み可能か否かを指示するステー
タスビットを調べることにより行なう。
【0406】書き込みが可能な場合にはステップS47
1に進み、セットされている実アドレス空間上のデータ
をいったんロードする。そしてステップS472で上位
4ビットに受信データをセットし、ステップS473で
セットされている実アドレス空間に再びこのデータを格
納する。その後ステップS474で正常終了ステータス
を選択し、ステップS475に進む。そしてステップS
475でこの選択したステータスをFLCDインタフェ
ース2に送信する。そして当該処理を終了してリターン
する。
【0407】一方、ステップS470で属性を調べた結
果、書き込む可能でない場合にはステップS476に進
み、書込不能ステータスを選択し、ステップS475に
進む。そしてステップS475でこの選択したステータ
スをFLCDインタフェース2に送信する。そして当該
処理を終了してリターンする。
【0408】また、ステップS434で上位4ビットが
(9x)hの場合には、図78の処理を実行する。この
場合には、FLCD3のメモリ(RAM162)に下位
データを書き込むことを指示するSetLowMemo
ryコマンドであるため、まずステップS480でステ
ップS470と同様にして指示されたメモリの実アドレ
ス空間が書き込み可能か否かを判断する。
【0409】書き込みが可能な場合にはステップS48
1に進み、セットされている実アドレス空間上のデータ
をいったんロードする。そしてステップS482で下位
4ビットに受信データをセットし、ステップS483で
セットされている実アドレス空間アドレス位置に再びこ
のデータを格納する。その後ステップS484で正常終
了ステータスを選択し、ステップS485に進む。そし
てステップS485でこの選択したステータスをFLC
Dインタフェース2に送信する。そして当該処理を終了
してリターンする。
【0410】一方、ステップS480で属性を調べた結
果、書き込む可能でない場合にはステップS486に進
み、書込不能ステータスを選択し、ステップS485に
進む。そしてステップS485でこの選択したステータ
スをFLCDインタフェース2に送信する。そして当該
処理を終了してリターンする。
【0411】また、ステップS434で上位4ビットが
(ax)hの場合には、図79の処理を実行する。この
場合には、上述したデータの書き込みを含むFLCD3
のメモリアドレスのうちのアドレスビットの上位4ビッ
ト(A15−A12)をセットするコマンドであるた
め、まずステップS490で受信したコマンドのOPコ
ードに含まれる4ビットの受信データを、アクセス空間
アドレスの15−12ビットにセットして格納する。
【0412】そしてこの場合には属性テーブルの指示で
あるためステップS491で実アドレス空間アドレスを
ロードし、実アドレス空間アドレスの23−12ビット
をクリアする。続いてステップS493で受信データか
ら属性テーブルを引き、続くステップS494で属性デ
ータの15ー4ビットを実アドレス空間アドレスの23
−12ビットに格納する。そして、属性データの読み出
し書き込み属性を格納する。
【0413】その後ステップS497で正常終了ステー
タスを選択し、ステップS498に進む。そしてステッ
プS498でこの選択したステータスをFLCDインタ
フェース2に送信する。そして当該処理を終了してリタ
ーンする。
【0414】また、ステップS434で上位4ビットが
(bx)hの場合には、図80の処理を実行する。この
場合には、上述したデータの書き込みを含むFLCD3
のメモリアドレスのうちのアドレスビットの中上位4ビ
ット(A11−A8)をセットするコマンドであるた
め、まずステップS500で受信したコマンドのOPコ
ードに含まれる4ビットの受信データを、アクセス空間
アドレスの11−8ビットにセットして格納する。
【0415】そしてステップS501で実アドレス空間
アドレスの11−8ビットに受信データをセットして格
納する。続いてステップS502で正常終了ステータス
を選択し、ステップS503に進む。そしてステップS
503でこの選択したステータスをFLCDインタフェ
ース2に送信する。そして当該処理を終了してリターン
する。
【0416】また、ステップS434で上位4ビットが
(cx)hの場合には、図81の処理を実行する。この
場合には、上述したデータの書き込みを含むFLCD3
のメモリアドレスのうちのアドレスビットの中下位4ビ
ット(A7−A4)をセットするコマンドであるため、
まずステップS505で受信したコマンドのOPコード
に含まれる4ビットの受信データを、アクセス空間アド
レスの7−4ビットにセットして格納する。
【0417】そしてステップS506で実アドレス空間
アドレスの7−4ビットに受信データをセットして格納
する。続いてステップS507で正常終了ステータスを
選択し、ステップS508に進む。そしてステップS5
08でこの選択したステータスをFLCDインタフェー
ス2に送信する。そして当該処理を終了してリターンす
る。
【0418】更に、ステップS434で上位4ビットが
(dx)hの場合には、図82の処理を実行する。この
場合には、上述したデータの書き込みを含むFLCD3
のメモリアドレスのうちのアドレスビットの下位4ビッ
ト(A3−A0)をセットするコマンドであるため、ま
ずステップS510で受信したコマンドのOPコードに
含まれる4ビットの受信データを、アクセス空間アドレ
スの3−0ビットにセットして格納する。
【0419】そしてステップS511で実アドレス空間
アドレスの3−0ビットに受信データをセットして格納
する。続いてステップS512で正常終了ステータスを
選択し、ステップS513に進む。そしてステップS5
13でこの選択したステータスをFLCDインタフェー
ス2に送信する。そして当該処理を終了してリターンす
る。
【0420】以上のアドレスセットコマンドにより図6
9に示すアドレス写像化による実アドレス空間指定が実
現し、上述したデータセットコマンドによりFLCDイ
ンタフェース2側で自由にFLCD3のメモリの内容を
アクセスすることができ、例えばこれを利用して容易に
FLCDの制御プログラムを書き換えることも可能であ
り、制御プログラムのバージョンアップにも極めて容易
に対処できる。
【0421】また、以上の保守モード時のメモリ内容の
読み出し処理については後述する。上述したステップS
434で上位4ビットが(0x)hでステップS441
のSC受信処理ルーチン3を実行する場合の詳細を説明
する。この場合には、下位4ビットの値により図83〜
図95の処理を実行することになる。以下、下位4ビッ
トの値に従った説明を行う。
【0422】ステップS440で下位4ビットが0で合
計8ビットが(00)hの場合には、FLCD2のユニ
ットのID要求コマンドであるため、図83の処理に移
行する。まずステップS520でFLCD2のユニット
IDをステータスに設定する。そしてステップS521
でこのステータスをFLCDインタフェース2に送信
し、当該処理を終了してリターンする。
【0423】一方、ステップS440で下位4ビットが
1で合計8ビットが(01)hの場合には、FLCD2
のユニットの1H要求コマンドであるため図84の処理
に移行する。そして、ステップS525でFLCD2の
現在の1HCodeをステータスに設定する。そしてス
テップS526でこのステータスをFLCDインタフェ
ース2に送信し、当該処理を終了してリターンする。
【0424】一方、ステップS440で下位4ビットが
2で合計8ビットが(02)hの場合には、FLCD2
のユニットを起動すると共に、BUSY信号を出力させ
ることを要求するコマンドであるため図85の処理に移
行する。そして、ステップS530でFLCD2の現在
の動作モードが待機状態であるか否かを調べる。ここ
で、待機状態でなければステップS531に進み、動作
モードを設定する。続いてステップS532で正常終了
ステータスを選択し、ステップS533に進む。そして
ステップS533でこの選択したステータスをFLCD
インタフェース2に送信する。そして当該処理を終了し
てリターンする。
【0425】一方、ステップS530で現在の動作モー
ドが待機状態である場合にはステップS534に進み、
既にスタート状態であるエラー終了を設定し、ステップ
S533に進む。そしてステップS533でこの設定し
たステータスをFLCDインタフェース2に送信してリ
ターンする。
【0426】一方、ステップS440で下位4ビットが
3で合計8ビットが(03)hの場合には、アテンショ
ン情報の要求コマンドであるため図86の処理に移行す
る。そして、ステップS535でFLCD2の状態がア
テンション状態であるか否かを調べる。現在アテンショ
ン状態であればステップS536に進み、アテンション
情報を設定する。続いてステップS537でこの設定し
たアテンション情報をFLCDインタフェース2に送信
する。そして当該処理を終了してリターンする。
【0427】一方、ステップS535で現在アテンショ
ン状態でない場合にはステップS538に進み、アテン
ション状態でないエラー終了を設定し、ステップS53
7でこの設定したステータスをFLCDインタフェース
2に送信してリターンする。
【0428】一方、ステップS440で下位4ビットが
4で合計8ビットが(04)hの場合には、アテンショ
ンステータスビットの要求コマンドであるため図87の
処理に移行する。そして、ステップS540でFLCD
2の状態がアテンション状態であるか否かを調べる。現
在アテンション状態であればステップS541に進み、
アテンションビットを設定する。続いてステップS54
2でこの設定したアテンションステータスビットをFL
CDインタフェース2に送信する。そして当該処理を終
了してリターンする。
【0429】一方、ステップS540で現在アテンショ
ン状態でない場合にはステップS543に進み、アテン
ション状態でないエラー終了を設定し、ステップS54
2でこの設定したステータスをFLCDインタフェース
2に送信してリターンする。
【0430】一方、ステップS440で下位4ビットが
5で合計8ビットが(05)hの場合には、FLCD2
の表示モード(通常表示モード、スタティクモード、ス
リープモード)を要求するコマンドであるため図88の
処理に移行する。そして、ステップS545でFLCD
2の現在の表示モードが上述したいずれの表示モードで
あるかをステータスに設定する。そしてステップS54
6でこのステータスをFLCDインタフェース2に送信
し、当該処理を終了してリターンする。
【0431】一方、ステップS440で下位4ビットが
6で合計8ビットが(06)hの場合には、コマンドに
対するステータスを要求するコマンドであるため図89
の処理に移行する。そして、ステップS550でFLC
D2の状態がコマンド保持状態であるか否かを調べる。
現在コマンド保持状態であればステップS551に進
み、保持しているコマンドをステータスに設定する。続
いてステップS552でこの設定したステータスをFL
CDインタフェース2に送信する。そして当該処理を終
了してリターンする。
【0432】一方、ステップS550で現在コマンド保
持状態でない場合にはステップS553に進み、ステー
タスを設定してステップS552に進む。そしてこのス
テップS552で設定したエラーステータスをFLCD
インタフェース2に送信してリターンする。
【0433】一方、ステップS440で下位4ビットが
8で合計8ビットが(08)hの場合、および下位4ビ
ットが9で合計8ビットが(09)hの場合には、FL
CD3のメモリの上位4ビットの内容をFLCDインタ
フェース2側で読み出すコマンドである。これは、上述
した上位4ビットが8〜dの場合と同様にデバック用の
コマンドである。
【0434】ステップS440で下位4ビットが8で合
計8ビットが(08)hの場合には、FLCD3のメモ
リの上位4ビットの内容を読み込むコマンドであり図9
0の処理に移行する。ステップS555で指示されたメ
モリの実アドレス空間が読み出し可能か否かを判断す
る。このコマンド実行の前提として後述するSetHH
/MH/ML/LLAdorressコマンドによるデ
ータを書き込むべきメモリアドレスのセットが行われて
いることが必須であり、この先のアドレスセット時に受
信した図69に符号1001で示すアドレスのうち、コ
マンド中の属性テーブル指定情報により指定された属性
テーブルの読み出し可能か否かを指示するステータスビ
ットを調べることにより行なう。
【0435】読み出しが可能な場合にはステップS55
6に進み、セットされている実アドレス空間上のデータ
をロードする。そしてステップS557で上位4ビット
をステータスに設定する。続いてステップS558でこ
の設定したステータスをFLCDインタフェース2に送
信する。そして当該処理を終了してリターンする。
【0436】一方、ステップS555で属性を調べた結
果、読み出し可能でない場合にはステップS559に進
み、読み出し不能ステータスを選択し、ステップS55
8でこの選択したステータスをFLCDインタフェース
2に送信する。そして当該処理を終了してリターンす
る。
【0437】また、ステップS440で下位4ビットが
9で合計8ビットが(09)hの場合には、FLCD3
のメモリの下位4ビットの内容を読み込むコマンドであ
り図91の処理に移行する。ステップS560で指示さ
れたメモリの実アドレス空間が読み出し可能か否かを判
断する。このコマンド実行の前提として後述するSet
HH/MH/ML/LLAdorressコマンドによ
るデータを書き込むべきメモリアドレスのセットが行わ
れていることが必須であり、この先のアドレスセット時
に受信した図69に符号1001で示すアドレスのう
ち、コマンド中の属性テーブル指定情報により指定され
た属性テーブルの読み出し可能か否かを指示するステー
タスビットを調べることにより行なう。
【0438】読み出しが可能な場合にはステップS56
1に進み、セットされている実アドレス空間上のデータ
をロードする。そしてステップS562で下位4ビット
をステータスに設定する。続いてステップS563でこ
の設定したステータスをFLCDインタフェース2に送
信する。そして当該処理を終了してリターンする。
【0439】一方、ステップS560で属性を調べた結
果、読み出し可能でない場合にはステップS564に進
み、読み出し不能ステータスを選択し、ステップS56
3でこの選択したステータスをFLCDインタフェース
2に送信する。そして当該処理を終了してリターンす
る。
【0440】一方、ステップS440で下位4ビットが
aで合計8ビットが(0a)hの場合には、アテンショ
ン状態のクリアコマンドであるため図92の処理に移行
する。そして、ステップS565でFLCD2の状態が
アテンション状態であるか否かを調べる。現在アテンシ
ョン状態であればステップS566に進み、アテンショ
ン状態をクリアして終了ステータスを設定する。続いて
ステップS567でこの設定したアテンション終了ステ
ータスをFLCDインタフェース2に送信する。そして
当該処理を終了してリターンする。
【0441】一方、ステップS565で現在アテンショ
ン状態でない場合にはステップS568に進み、アテン
ション状態でないエラー終了を設定し、ステップS56
7でこの設定したステータスをFLCDインタフェース
2に送信してリターンする。
【0442】一方、ステップS440で下位4ビットが
bで合計8ビットが(0b)hの場合には、FLCDの
コントラストエンハンスメント送信要求コマンドである
ため図93の処理に移行する。そして、ステップS57
0でFLCD2のCE(GrayCode)をバイナリ
コードに変換する。この詳細は上述した。そしてステッ
プS571でこのバイナリ情報に変換したコントラスト
エンハンスメントをステータスに設定する。続いてステ
ップS572でこの設定したステータスをFLCDイン
タフェース2に送信する。そして当該処理を終了してリ
ターンする。
【0443】一方、ステップS440で下位4ビットが
cで合計8ビットが(0c)hの場合には、FLCDの
マルチ駆動モード(走査モード)の取得要求コマンドで
あるため図94の処理に移行する。そして、ステップS
575でFLCD2の走査モードを示すMultiVa
lueをステータスに設定する。続いてステップS57
6でこの設定したステータスをFLCDインタフェース
2に送信する。そして当該処理を終了してリターンす
る。
【0444】一方、ステップS440で下位4ビットが
以上に説明したコード以外の場合(7h、0dh、0
e、0fh)には図95の処理に移行する。そして、ス
テップS580で定義外コマンドのエラー終了を設定す
る。続いてステップS581でこの設定したエラー終了
をFLCDインタフェース2に送信する。そして当該処
理を終了してリターンする。
【0445】次に以上の説明中のFLCDインタフェー
ス2への送信処理を図96を参照して詳細に説明する。
まず、ステップS651で送信のためのハードウエアバ
ッファであるSCIバッファが空か否かを調べる。SC
Iバッファが空でない場合にはステップS660に進
み、送信バッファをサーチし、図68に示す優先順位の
高いものの次の位置を探す。そして続くステップS66
1で挿入位置にデータをセットする。そしてステップS
662でSCIバッファのバッファポインタ(buff
pointer)を更新してリターンする。
【0446】一方、SCIバッファが空の場合にはステ
ップS652に進み、送信情報が図68に示す優先順位
のレベル3より低いものであるか否かを調べる。ここ
で、優先順位がレベル3より高い場合にはステップS6
53に進み、アテンション状態か否かを調べる。アテン
ション状態であればステップS660に、アテンション
状態でなければステップS654に進む。
【0447】一方、優先順位がレベル3より低い場合に
はステップS654に進む。ステップS654では、S
CIバッファが空か否かを調べる。SCIバッファが空
でな場合にはステップS660に進む。一方、ステップ
S654でSCIバッファが空の場合にはステップS6
55に進み、システムコントローラ160はSCIバッ
ファのバッファポインタ(buffpointer)で
送信が指示されているデータをFLCDインタフェース
2に送信する。続いてステップS656で現在のホール
ド状態更新処理(ホールド状態のクリア処理)を実行し
てホールド状態を更新し、ステップS657で送信バッ
ファを更新する。そしてステップS658でSCIバッ
ファのバッファポインタ(buffpointer)を
更新してリターンする。
【0448】以上の処理におけるステップS656のホ
ールド状態更新処理の詳細を図97のフローチャートを
参照して以下に説明する。
【0449】まずステップS600で保持しているクリ
アコードにより以下に示す各ルーチンを選択して処理を
実行する。即ち、クリアコードが0であった場合にはス
テップS601で何もする必要が無いためそのままリタ
ーンする。
【0450】一方、クリアコードが2である場合にはア
テンションビットのクリアであるのでステップS605
よりステップS606に進み、送信済みステータス/ア
テンションの保持状態であるholdstatのアテン
ションビットをクリアして当該処理を終了してリターン
する。
【0451】また、クリアコードが3の場合にはアテン
ションのホールドであるため、ステップS610よりス
テップS611に進み、送信済みのアテンションイメー
ジを送信済みのアテンションイメージsendedst
tenに設定する。続いてステップS612で送信済み
ステータス/アテンションの保持状態であるholds
tatのアテンションビットをセットしてリターンし、
当該処理を終了する。
【0452】さらに、クリアコードが4である場合には
ステータスクリアであるためステップS615よりステ
ップS616に進み送信済みステータス/アテンション
の保持状態であるholdstatのステータスビット
をクリアしてリターンし、当該処理を終了する。
【0453】一方、クリアコードが5の場合にはステー
タスのホールドであるため、ステップS620よりステ
ップS621に進み、送信済みのステータスイメージを
送信済みのステータスイメージsendedatatに
設定する。続いてステップS622で送信済みステータ
ス/アテンションの保持状態であるholdstatの
ステータスビットをセットしてリターンし、当該処理を
終了する。
【0454】更にまた、栗アコードが以上の値以外であ
った場合にはエラーであるためステップS625よりス
テップS626に進み、エラーであるとして何もせずに
リターンする。
【0455】以上説明した様に本実施例によれば、情報
処理システム(或いは装置)では、情報の視覚的表現機
能を実現する手段としてCRTと比較して極端に薄くで
きる強誘電性液晶(Ferroelectric Liquid Crystal)の
液晶セルを用いた表示器(FLCD)が、表示内容を記
憶する特性を有することに鑑みて、ホスト側と互いの状
態を確認するなどのインテリジェンス機能を有してお
り、システムの立ち上げ時および立ち下げ時に表示内容
が見に難くならない様にホスト側の状態にかかわらず自
動的に、最適の状態とすることができ、従来の表示装置
と比較しても違和感なく使用することができると共に、
表示装置側の状態をLEDの表示態様を変えて容易に認
識可能に構成しており、適切な対応が可能となる。
【0456】また、FLCDはその温度に依存して表示
速度が微妙に変化する(温度が高くなるとその速度は早
くなる)事に鑑み、データの転送周期もそれに応じて変
更する事により、より表示画質の向上が図れる。
【0457】更に、FLCDへの表示画像データの転送
以外のコミニュケーションはシリアル通信を用いて行う
ため、FLCDへの表示画像データの転送が犠牲になら
ず、表示画質がそこなわれることも防止できる。
【0458】また、本実施例におけるFLCDインタフ
ェース2とFLCD3との間は、画像データ専用のバス
310と、コマンド及びアテンションのやり取りを行う
シリアル通信線311の2つのインタフェースを設ける
例を説明した。しかし、実際は、これらのインタフェー
スを1本のケーブル内に納めて接続しているので、ユー
ザにとっては、あたかも1つのインタフェースを介して
データの授受が行われているように見え、配線の混乱は
避けるようにしている。そしてこのケーブルが外れた場
合にもこれを容易に認識することができ、ホスト側より
の表示装置側に対する表示データがこなくなった場合に
も、表示内容が乱れた状態となってしまうようなことを
防ぐことができる。
【0459】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或いは装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることはいうまでもない。
【0460】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、デー
タ転送量の多い、また、応答性の早さが要求される表示
情報の転送に用いる通信媒体とは全く別個の通信媒体を
用意し、この通信媒体を容易に、制御および設備面で優
位性の認められるシリアル通信仕様とし、係る表示情報
の通信とは別個の通信媒体を備えることにより、画像デ
ータの通信に影響を与えることなく種種の表示装置制御
を行うことができ、表示装置の起動および状態の制御、
更に表示装置の有するメモリの記憶内容の表示制御部を
含むホスト側でアクセス可能とし、ホスト側で表示装置
に対するあらゆる制御を可能とすることを特徴とするよ
う年、容易に接続ケーブルの挿抜を認識することがで
き、適切な対処が可能となる。
【0461】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例における情報処理システ
ムのブロック構成図である。
【図2】本実施例のシステムにおける画像の表示に関す
るデータの流れの概念を示す図である。
【図3】本実施例におけるFLCDインタフェースの具
体的なブロック構成を示す図である。
【図4】本実施例におけるFLCDのブロック構成図で
ある。
【図5】本実施例の表示装置の外観を示す図である。
【図6】本実施例表示装置のホスト側との接続部分を示
す図である。
【図7】図2に示すFNXコントローラの詳細構成を示
す図である。
【図8】図7における画像データの入出力に関する部分
の詳細構成を示す図である。
【図9】図2に示すスイッチング電源120の詳細構成
を示す図である。
【図10】本実施例表示装置における温度補償にかかる
部分の構成を示す図である。
【図11】本実施例におけるFLCDインタフェース内
のCPUの動作中のフラグの推移を示す図である。
【図12】本実施例におけるFLCDインタフェース内
のCPUのメイン処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図13】本実施例におけるFLCDインタフェース内
のフレームメモリ制御回路からデータ転送要求信号を受
けたときに起動する割り込みルーチンのフローチャート
である。
【図14】本実施例におけるフレームメモリ制御回路か
らの量子化完了通知を受けた場合に起動する処理を示す
フローチャートである。
【図15】本実施例におけるフレームメモリ制御回路か
ら、FLCDへの転送完了通知を受けた場合の起動する
処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施例におけるFLCDインタフェースか
らFLCDへ送出されるコマンドの一覧を示す図であ
る。
【図17】本実施例におけるFLCDインタフェースと
FLCDとのコミュニケーションのシーケンスの一例を
示す図である。
【図18】本実施例におけるFLCDインタフェースと
FLCDとのコミュニケーションのシーケンスの一例を
示す図である。
【図19】本実施例におけるFLCDインタフェースと
FLCDとのコミュニケーションのシーケンスの一例を
示す図である。
【図20】本実施例のFLCDの電源投入後又はリセッ
ト状態時における動作開始時の基本処理を示すフローチ
ャートである。
【図21】本実施例における自己診断ルーチンの詳細を
示すフローチャートである
【図22】本実施例におけるAFC信号のチェックルー
チンの詳細をを示すフローチャートである。
【図23】図21におけるROMのチェック処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図24】図21におけるRAMのチェック処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図25】図21におけるRAMのチェック処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図26】図20におけるパワーONウエイト処理の詳
細を示すフローチャートである。
【図27】図26におけるパワーONシーケンス処理の
詳細を示すフローチャートである。
【図28】本実施例におけるFLCD3のパワーON時
の一連の動作における信号のタイミングチャートであ
る。
【図29】本実施例における図20に示す動作選択処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図30】本実施例における図20に示す動作選択処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図31】本実施例における図20に示す動作選択処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図32】本実施例におけるFLCDの各動作モードに
おける画面表示、バックライト及びLEDの駆動状態の
例を示す図である。
【図33】本実施例におけるFLCDパネルの画像デー
タ表示位置を説明するための図である。
【図34】本実施例における表示データの転送タイミン
グを説明するための図である。
【図35】図34に示すタイミングチャートに従って、
FLCDインタフェースより送られる実際のデータフォ
ーマットを示す図である。
【図36】本実施例のスキャンアドレスとスキャンコー
ド転送タイミングを説明するための図である。
【図37】本実施例における図30に示す通常描画処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図38】本実施例における図30に示す通常描画処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図39】本実施例における図30に示す通常描画処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図40】本実施例における図30に示す通常描画処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図41】本実施例における図30に示す通常描画処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図42】本実施例における図30に示す通常描画処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図43】本実施例における図30に示す通常描画処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図44】本実施例におけるAHDLのタイムアウト発
生時のリトライで正常復帰した場合の状態遷移を示す図
である。
【図45】本実施例におけるAHDLタイムアウトが発
生して回復可能エラーアテンションを発行した後、この
リトライが規定の回数(40回)に達した場合の状態遷
移を示す図である。
【図46】本実施例におけるAHDLのタイムアウト発
生時にアテンションがクリアされても、AHDLを受け
取れない場合の状態遷移を示す図である。
【図47】本実施例のFLCDパネル駆動波形の例を示
す図である。
【図48】本実施例における温度補償テーブルの例を示
す図である。
【図49】本実施例におけるスタート時フレーム周波数
と内部温度が充分に飽和した状態におけるフレーム周波
数の例を示す図である。
【図50】本実施例における温度補償ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図51】本実施例における温度補償ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図52】本実施例における温度補償ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図53】本実施例における温度補償ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図54】本実施例における温度補償ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図55】本実施例における温度補償ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図56】本実施例における温度補償ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図57】本実施例における温度補償ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図58】本実施例におけるパネル停止処理の詳細を示
すフローチャートである。
【図59】本実施例における色彩スイッチルーチンの詳
細を示すフローチャートである。
【図60】本実施例における図7に示す色彩調整スイッ
チ及びトリマインタフェースの色彩調整スイッチに対応
する部分の詳細構成を示す図である。
【図61】本実施例における色彩調整スイッチよりの設
定状態とグレイコードとの関係を示す図である。
【図62】本実施例のパワーOFFシーケンスの詳細を
示すフローチャートである。
【図63】本実施例におけるパワーOFFシーケンスに
よるパワーOFFシーケンスのタイミングチャートであ
る。
【図64】本実施例のFLCDがシリアル通信でコマン
ドを受信した場合の内部処理の状態を示す図である。
【図65】本実施例のFLCDがアテンション発行を起
動要因としてシリアル通信を行う場合の内部処理の状態
を示す図である。
【図66】本実施例のFLCDがアテンション発行を起
動要因としてシリアル通信を行う場合において、アテン
ション状態の間にコマンドを受信した場合の内部処理の
状態を示す図である。
【図67】本実施例のシリアル通信で用いる送信イメー
ジの例を示す図である。
【図68】本実施例のシリアル通信で用いる送信データ
バッファを用いた送信の優先順位の設定例を示す図であ
る。
【図69】本実施例のFLCDのメモリアクセス時のア
ドレス空間を説明するための図である。
【図70】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図71】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図72】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図73】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図74】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図75】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図76】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図77】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図78】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図79】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図80】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図81】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図82】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図83】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図84】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図85】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図86】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図87】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図88】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図89】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図90】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図91】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図92】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図93】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図94】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図95】本実施例のシリアル通信処理におけるSC受
信処理を示すフローチャートである。
【図96】本実施例のFLCDインタフェースへの送信
処理を示すフローチャートである。
【図97】本実施例のホールド状態更新処理の詳細を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホスト 2 FLCDインタフェース 3 FLCD 4 パネルコントローラ 5 FLCパネル 12 ケーブル側のコネクタ 13 固定ねじ 15 受けコネクタ 101 NFXコントローラ 102 U−SEGドライバ 103 L−SEGドライバ 104 COMドライバ 105 温度センサ 106 輝度調整トリマ 106 画質調整トリマ 108 色彩調整スイッチ 109 LED 120 スイッチング電源 121 一般商用電源 122 電源スイッチ 123 ノイズフィルタ 126 スイッチングレギュレータ用制御回路 124 スイッチング回路 127 5端子レギュレータ 128 +5V電源回路 129 バックライト駆動用の電源回路 130 インバータ 131〜133 蛍光ランプ(熱陰極蛍光ランプ) 150 FLCパネル 160 システムコントローラ 161 ROM 162 RAM 165 AFC検知回路 171 温度インタフェース 172 バックライトコントローラ 173 VOPコントローラ 174 トリマインタフェース 181 電源スイッチコントローラ 182 液晶駆動電源スイッチ 183 液晶駆動電圧レギュレータ 300 CPU 301 VRAM 302 SVGAチップ 303 書換え検出/フラグ生成回路 304 ラインアドレス生成回路 305 2値化中間調処理回路 306 フレームメモリ 307 フレームメモリ制御回路 308 ROM 310 データ転送バス 311 シリアル通信線 521、522 バッファ 523 入力側スイッチ 524 出力側スイッチ 525 タイミングコントローラ 526 受信アドレスレジスタ 527 走査アドレスレジスタ 528 DSTレジスタ 531 U−SEGラッチ回路 532 U−SEGメモリ 533、536、543 ドライバ回路 537 L−SEGメモリ 538 L−SEGラッチ回路 541 アドレスメモリ1 542 アドレスメモリ2 901 温度補償テーブル 902 タイマユニット 904、905 アナログ−デジタル変換器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 3/36 G09G 3/36 (72)発明者 大野 智之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 水留 敦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉田 明雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示情報供給装置よりの表示情報を受け
    取って所定の画像処理を施して表示画像データを生成す
    ると共に、生成した画像データの表示を行う表示装置に
    表示画像データを出力する表示制御部と、該表示制御部
    の表示制御に従って受け取った表示画像データを表示画
    面に可視表示する表示装置とを含む表示システムであっ
    て、 前記表示制御部と前記表示装置との間を前記表示画像デ
    ータを転送するための第1の通信媒体及び前記表示制御
    部と前記表示装置との間の各種制御データを転送する第
    2の通信媒体を介して互いに接続し、 前記表示制御部に、前記第2の通信媒体を用いてシリア
    ル通信により前記表示装置に対する各種制御データを通
    信する第1の通信手段と、前記第1の通信手段により通
    信された制御データに従って前記表示情報供給装置より
    の表示情報を前記表示装置宛の表示画像データに変換し
    て前記第1の通信媒体を介して前記表示装置に送信する
    送信手段とを備え、 前記表示装置に、前記第2の通信媒体を介して前記第1
    の通信手段との間で各種制御データを通信する第2の通
    信手段と、前記第1の通信媒体を介して送られてくる表
    示画像データを受信する受信手段と、前記受信手段によ
    り受信した表示画像データを表示画面に表示させる表示
    手段とを備えることを特徴とする表示システム。
  2. 【請求項2】 前記表示装置は、画像の表示状態を保持
    する機能を有することを特徴とする請求項第1項に記載
    の表示システム。
  3. 【請求項3】 前記表示装置は、強誘電性液晶表示器を
    備えることを特徴とする請求項第2項に記載の表示シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記表示装置はバックライトを備え、前
    記バックライトよりの発光光を前記強誘電性液晶に透過
    させて情報を表示するものであることを特徴とする請求
    項3記載の表示システム。
  5. 【請求項5】 前記表示装置は、自装置の電源投入時に
    前記表示制御部が動作可能状態でない場合には前記表示
    制御部が動作可能状態となるのを待って自装置の表示動
    作可能状態を前記第2の通信手段により前記表示制御部
    に通信することを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載の表示システム。
  6. 【請求項6】 前記表示装置は、少なくとも前記バック
    ライトを点灯させて表示する表示動作モードと、前記バ
    ックライトを消灯する省電力動作モードでの動作が可能
    であり、前記表示制御部は、前記第1の通信手段により
    前記表示装置の動作モードを示す情報を受信可能である
    ことを特徴とする請求項4記載の表示システム。
  7. 【請求項7】 前記表示装置に輝度設定部を備え、前記
    表示制御部は、前記第1の通信手段を介して前記輝度設
    定部の設定状況を示す情報を受信可能であることを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記表示装置は自己の有する資源の動作
    状態を診断する自己診断手段を備え、前記表示制御部は
    前記第1の通信手段により前記表示装置の自己診断手段
    を起動可能であることを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかに記載の表示システム。
  9. 【請求項9】 前記表示装置は自己診断手段を備え、前
    記表示制御部は前記第1の通信手段により前記表示装置
    の自己診断手段を起動可能であることを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれかに記載の表示システム。
  10. 【請求項10】 前記表示装置は自己診断手段による自
    己診断結果を前記第2の通信手段を介して前記表示制御
    部に通信可能であることを特徴とする請求項9記載の表
    示システム。
  11. 【請求項11】 前記表示装置は、自装置の動作に必要
    なメモリを備え、前記所持制御部は前記表示装置のメモ
    リを前記第1の通信手段を介して読み出し可能であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の表
    示システム。
  12. 【請求項12】 表示情報供給装置よりの表示情報を受
    け取って所定の画像処理を施して表示画像データを生成
    すると共に、生成した画像データの表示を行う表示装置
    に表示画像データを出力する表示制御部と、該表示制御
    部の表示制御に従って受け取った表示画像データを表示
    画面に可視表示する表示装置とを含む表示システムにお
    いて、前記表示制御部と前記表示装置との間を前記表示
    画像データを転送するための第1の通信媒体及び前記表
    示制御部と前記表示装置との間の各種制御データを転送
    する第2の通信媒体を介して互いに接続してなる表示シ
    ステムの表示制御方法であって、 前記表示制御部は前記第2の通信媒体を用いてシリアル
    通信により前記表示装置に対する各種制御データを通信
    して前記表示装置を制御すると共に前記表示情報供給装
    置よりの表示情報を前記表示装置宛の表示画像データに
    変換して前記第1の通信媒体を介して前記表示装置に送
    信し、前記表示装置は受信した表示画像データを表示画
    面に表示させることを特徴とする表示システムの表示制
    御方法。
  13. 【請求項13】 前記表示装置は、画像の表示状態を保
    持する機能を有する強誘電性液晶表示器を備えることを
    特徴とする請求項第12項に記載における表示システム
    における表示制御方法。
  14. 【請求項14】 前記表示装置はバックライトを備え、
    前記バックライトよりの発光光を前記強誘電性液晶に透
    過させて情報を表示するものであることを特徴とする請
    求項13記載の表示システムにおける表示制御方法。
  15. 【請求項15】 前記表示装置は、自装置の電源投入時
    に前記表示制御部が動作可能状態でない場合には前記表
    示制御部が動作可能状態となるのを待って自装置の表示
    動作可能状態を前記第2の通信手段により前記表示制御
    部に通信することを特徴とする請求項12乃至請求項1
    4のいずれかに記載の表示システムにおける表示制御方
    法。
  16. 【請求項16】 前記表示装置は、少なくとも前記バッ
    クライトを点灯させて表示する表示動作モードと、前記
    バックライトを消灯する省電力動作モードでの動作が可
    能であり、前記表示制御部は、前記第1の通信手段によ
    り前記表示装置の動作モードを示す情報を受信可能であ
    ることを特徴とする請求項14記載の表示システムにお
    ける表示制御方法。
  17. 【請求項17】 前記表示装置に輝度設定部を備え、前
    記表示制御部より前記第1の通信手段を介して前記輝度
    設定部の設定状況を示す情報を受信可能であることを特
    徴とする請求項12乃至16のいずれかに記載の表示シ
    ステムにおける表示制御方法。
  18. 【請求項18】 前記表示装置は自己の有する資源の動
    作状態を診断する自己診断手段を備え、前記第1の通信
    手段により前記表示装置の自己診断手段を起動可能であ
    ることを特徴とする請求項12乃至17のいずれかに記
    載の表示システムにおける表示制御方法。
  19. 【請求項19】 前記表示装置は自己診断手段を備え、
    前記表示制御部は前記第1の通信手段により前記表示装
    置の自己診断手段を起動可能であることを特徴とする請
    求項12乃至17のいずれかに記載の表示システムにお
    ける表示制御方法。
  20. 【請求項20】 前記表示装置は自己診断手段による自
    己診断結果を前記第2の通信手段を介して前記表示制御
    部に通信可能であることを特徴とする請求項19記載の
    表示システムにおける表示制御方法。
  21. 【請求項21】 前記表示装置は、自装置の動作に必要
    なメモリを備え、前記所持制御部は前記表示装置のメモ
    リをアクセス可能であることを特徴とする請求項12乃
    至20のいずれかに記載の表示システムにおける表示制
    御方法。
JP7136648A 1995-06-02 1995-06-02 表示システム及び表示システムにおける表示制御方法 Withdrawn JPH08331488A (ja)

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EP06118083A EP1717794A3 (en) 1995-06-02 1996-05-31 Display apparatus, display system, and display control method for display system with indication of operation mode
EP06118467A EP1722354A1 (en) 1995-06-02 1996-05-31 Display apparatus, display system, and display control method for display system with scan stop operation mode and indication of the current operation mode
EP96108799A EP0745969A3 (en) 1995-06-02 1996-05-31 Display control apparatus for a display system
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