JPH08330275A - シリコンのエッチング方法およびこれを用いたccd固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

シリコンのエッチング方法およびこれを用いたccd固体撮像装置の製造方法

Info

Publication number
JPH08330275A
JPH08330275A JP7131548A JP13154895A JPH08330275A JP H08330275 A JPH08330275 A JP H08330275A JP 7131548 A JP7131548 A JP 7131548A JP 13154895 A JP13154895 A JP 13154895A JP H08330275 A JPH08330275 A JP H08330275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
etching
silicon
forming
polysilicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7131548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3419590B2 (ja
Inventor
Kazuyoshi Mizushima
一嘉 水嶌
Akira Tsukamoto
朗 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP13154895A priority Critical patent/JP3419590B2/ja
Publication of JPH08330275A publication Critical patent/JPH08330275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3419590B2 publication Critical patent/JP3419590B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】下地絶縁膜の膜厚減少が少ないシリコンのエッ
チングを可能にする。 【構成】臭素と塩素を組成に含むガスを用いたポリシリ
コンのエッチングにおいて、第1のステップにより平坦
部分のポリシリコンを除去した後、高周波電力を低下し
た第2のステップを約30秒実施し、つぎにふたたび高
周波電力を増加すした第3のステップを実施して、ハロ
ゲン化シリコンによる下地絶縁膜のエッチングを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エッチングされるシ
リコンの下層として存在する絶縁膜のエッチング量が少
ないシリコンのエッチング方法と、これを用いることに
よって暗電流を減少させたCCD固体撮像装置の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7を用いて従来のCCD固体撮像装置
の製造方法の実施例について説明する。図7において、
1はN型半導体基板、2は第1のP型拡散層、3はN型
拡散層領域からなるフォトダイオード、4は第2のP型
拡散層、5はN型拡散層からなる転送チャンネル、6は
第3のP型拡散層、7はP型拡散層領域、8はシリコン
酸化膜、9はシリコン窒化膜、10はポリシリコン膜
(ポリシリコン電極のもとなるもの)、11はポリシリ
コン電極、12は第1の層間膜、13は第2の層間膜、
14は遮光膜、15は保護膜を示している。
【0003】以下に、従来のCCD固体撮像装置の製造
方法を示す。まず、N型半導体基板1に所定のレジスト
パターンをマスクとしてボロンまたはリンをイオン注入
した後レジストを除去する工程を繰り返して、第1のP
型拡散層2とフォトダイオード3と第2のP型拡散層4
と転送チャンネル5と第3のP型拡散層6と第4のP型
拡散層7とを順次形成する。
【0004】つぎに、フォトダイオード3と転送チャン
ネル5とがマトリックス状に配列された撮像領域上にN
型半導体基板1を熱酸化してシリコン酸化膜8を40n
mの膜厚に成長させる。さらに、減圧CVD法によって
シリコン窒化膜9を20nmの膜厚に成長させる。シリ
コン酸化膜8とシリコン窒化膜9とがCCD固体撮像装
置のゲート絶縁膜を構成する(図7(a))。
【0005】つぎに、減圧CVD法を用いて所定の濃度
までリンをドーピングしたポリシリコン膜10を400
nmの膜厚に成長させて、つぎに、ポリシリコン膜10
上に形成した所定のレジストパターン(図示せず)をマ
スクとしてドライエッチングによりポリシリコン電極1
1を形成する。このドライエッチング方法については後
に詳細に説明する。このエッチングによって、フォトダ
イオード3上ではオーバーエッチングが進行するのでシ
リコン窒化膜9はエッチング除去され、さらにシリコン
酸化膜8の膜厚が20nmに減少する(図7(b))。
【0006】つぎに、ポリシリコン電極11の表面をパ
イロ酸化して成長させたポリシリコン酸化膜によって第
1の層間膜12を成長する。このときフォトダイオード
3上部にはシリコン窒化膜9が存在しないのでN型半導
体基板1が酸化され、ポリシリコン電極11の下端部で
ゲートバーズビークが成長する。さらに減圧CVD法に
よって第2の層間膜13を形成する(図7(c))。
【0007】つぎに、第2の層間膜13上にスパッタ法
によってアルミニウム膜を成長した後、所定のレジスト
パターン(図示せず)をマスクとしてドライエッチング
処理を行い、遮光膜14を形成する。CCD固体撮像装
置の最上面にはプラズマCVD法によって成長したシリ
コン酸化膜によって保護膜15が形成されている。以
上、従来のCCD固体撮像装置は完成する(図7
(d))。
【0008】つぎに、従来のシリコンのエッチング方法
をポリシリコン電極11のエッチング工程を例にとり、
図8に従って詳細に説明する。まず、図8の紙面左側部
分はCCD固体撮像装置の撮像領域の一部分を示したも
のである。紙面右側はCCD固体撮像装置のゲート絶縁
膜最上面が段差を形成する領域を示しているが、この領
域におけるCCD固体撮像装置の構造はここでは問わな
いものとする。16はエッチングのマスクとなるレジス
トパターンであり、その他の図7と同じ構成部分には同
一の番号を付した(図8(a))。
【0009】エッチングガスとして臭化水素(HBr)
と塩化水素(HCl)とO2 との混合ガスを用い反応性
イオンエッチングを実施し、プラズマ中の特定波長の発
光をモニタする終点検出器によってゲート絶縁膜が平坦
である部分例えばフォトダイオード3の上部においてポ
リシリコン膜10がほぼエッチング除去された時点を検
出する。この時点を以下ではジャストエッチングと呼称
する。このときゲート絶縁膜最上面が段差を形成してい
る紙面右側ではその段差部分にポリシリコン膜10を残
留する。以下ではこれをエッチング残りと呼称する(図
8(b))。
【0010】このエッチング残りを除去するまでジャス
トエッチング以降も所定の時間エッチングを継続する。
これを以下ではオーバーエッチングと呼称する。このよ
うにしてポリシリコン電極11が完成する。このオーバ
ーエッチングによって先にポリシリコン膜10が除去さ
れたフォトダイオード3上部では、ゲート絶縁膜のエッ
チングが進行する(図8(c))。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CCD固体撮像装置の製造方法によれば、ポリシリコン
電極11の下端部にゲートバーズビークが成長している
ので、CCD固体撮像装置に暗電流を発生するという問
題点を生じていた。また、従来のポリシリコンエッチン
グの方法では、オーバーエッチングによってゲート絶縁
膜が増速エッチングされるので、シリコン窒化膜9を残
留させることができなかった。この増速エッチングにつ
いて図9を用いて説明する。同図は排気速度一定のもと
でオーバーエッチング時間とゲート絶縁膜の残留膜厚値
の関係を示すものである。ゲート絶縁膜のエッチング速
度はオーバーエッチングの間一様でなく、最初の約30
秒以内に著しく増速されているために、シリコン窒化膜
9がエッチング除去される。一方、約30秒以降のオー
バーエッチングで図9のデータ線の傾きから求めたシリ
コン酸化膜のエッチングレートは約5nm/分で、HB
rとHClとO2 との混合ガスで本来得ることができる
低い値である。
【0012】参考文献JJAP Series5 Mi
croProcess91 pp234によれば、HB
rもしくはHClを用いたエッチングでは、シリコンと
シリコン酸化膜のエッチングが同時に進行する場合に
は、シリコンのエッチング生成物(ハロゲン化シリコ
ン)が、シリコン酸化膜のエッチングを促進するとあ
る。この説明に基づくと、ジャストエッチング直後から
約30秒間はプラズマ中にポリシリコン膜10のエッチ
ング生成物であるハロゲン化シリコンが多量に存在する
ので、ゲート絶縁膜のエッチングが急速に進行すると考
えられる。
【0013】ハロゲン化シリコンによるゲート絶縁膜の
増速エッチングを防ぐためには、ジャストエッチングで
いったんプラズマを中断してハロゲン化シリコンを排気
した後、再びプラズマを発生させる方法が考えられる。
しかしながら、実際にこの方法を実施したところ、S
i,Cl,Br,Oを主成分とする異物がCCD固体撮
像装置上に堆積して、再びプラズマを発生してもオーバ
ーエッチングが正常に進行しないという問題を発生し
た。
【0014】別の解決策として、オーバーエッチングに
おいてゲート絶縁膜に対する選択比を向上させる方法が
ある。たとえば、オーバーエッチングにおいて、エッチ
ングガス中のHClの流量比率を減少させてエッチング
ガス中のHBrもしくはO2の流量比率を増加すれば対
ゲート絶縁膜選択比を向上させて、シリコン窒化膜9を
残留させることができる。しかしながら、同時にエッチ
ング雰囲気の堆積性が強くなって、Si,Br,Oを主
成分とする堆積物を発生しやすくなる。そうするとエッ
チング装置への堆積物の付着量が大幅に増加し装置稼働
率の低下を発生したり、エッチング装置から剥離した堆
積物がCCD固体撮像装置に再付着するという問題点を
発生した。
【0015】この発明の目的は、下地絶縁膜の膜厚減少
が少なく、しかも異物の堆積がすくないシリコンのエッ
チング方法を提供することである。この発明の他の目的
は、暗電流の少ないCCD固体撮像装置を得ることでき
るCCD固体撮像装置の製造方法を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のシリコン
のエッチング方法は、塩素を組成中に含むガス、臭素を
組成中に含むガスおよび沃素を組成中に含むガスのいず
れか1種または2種以上の混合ガスのプラズマを用いて
絶縁膜上に形成されたシリコン膜の最表面の平坦な領域
をエッチングする。この際、シリコン膜のエッチングは
第1のステップ、第1のステップに引続き行われる第2
のステップと、第2のステップに引続き行われる第3の
ステップとに分かれる。第1のステップは、シリコン膜
の下層の絶縁膜がちょうど露出するまでエッチングが行
われる。第2のステップは、第1のステップからプラズ
マの生成が継続した状態でかつ第1のステップよりも高
周波電力を減少させた状態でさらにエッチングが行わ
れ、第3のステップは、第2のステップからプラズマの
生成が継続した状態でかつ第2のステップよりも高周波
電力を増加させた状態でさらにエッチングが行われる。
【0017】請求項2記載のシリコンのエッチング方法
は、塩素を組成中に含むガス、臭素を組成中に含むガス
および沃素を組成中に含むガスのいずれか1種または2
種以上の混合ガスのプラズマを用いて絶縁膜上に形成さ
れたシリコンの最表面の平坦な領域をエッチングする。
この際、シリコン膜のエッチングは第1のステップ、第
1のステップに引続き行われる第2のステップと、第2
のステップに引続き行われる第3のステップとに分かれ
る。第1のステップは、シリコン膜の下層の絶縁膜がち
ょうど露出するまでエッチングが行われる。第2のステ
ップは、第1のステップからプラズマの生成が継続した
状態でかつ第1のステップよりも反応室圧力を増加させ
た状態でさらにエッチングが行われる。第3のステップ
は、第2のステップからプラズマの生成が継続した状態
でかつ第2のステップよりも反応室圧力を減少させた状
態でさらにエッチングが行われる。
【0018】請求項3記載のシリコンのエッチング方法
は、混合ガスに酸素を含む。請求項4記載のシリコンの
エッチング方法は、塩素を組成中に含むガスと臭素を組
成中に含むガスおよび沃素を組成中に含むガスのいずれ
か1種または2種以上と酸素との混合ガスのプラズマを
用いて絶縁膜上に形成されたシリコン膜の最表面の平坦
な領域をエッチングする。この際、シリコン膜のエッチ
ングは第1のステップ、第1のステップに引続き行われ
る第2のステップと、第2のステップに引続き行われる
第3のステップとに分かれる。第1のステップは、シリ
コン膜の下層の絶縁膜がちょうど露出するまでエッチン
グが行われる。第2のステップは、第1のステップから
プラズマの生成が継続した状態でかつ第1のステップよ
りも塩素を組成中に含むガスの流量比率を減少させると
ともに酸素の流量比率、臭素を組成中に含むガスの流量
比率および沃素を組成中に含むガスの流量比率の何れか
少なくとも一つを増加させた状態でさらにエッチングが
行われる。第3のステップは、第2のステップからプラ
ズマの生成が継続した状態でかつ第2のステップよりも
塩素を組成中に含むガスの流量比率を増加させるととも
に酸素の流量比率、臭素を組成中に含むガスの流量比率
および沃素を組成中に含むガスの流量比率の何れか少な
くとも一つを減少させた状態でさらにエッチングが行わ
れる。
【0019】請求項5記載のシリコンのエッチング方法
は、請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載
のシリコンのエッチング方法において、シリコンのエッ
チング生成物であるハロゲン化シリコンがプラズマ中に
残留する間は第2のステップを継続する。請求項6記載
のシリコンのエッチング方法は、半導体基板中の所定の
位置にフォトダイオードと転送チャンネルとを形成し、
ついで半導体基板上にシリコン酸化膜を形成し、ついで
シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成し、ついでシ
リコン窒化膜上にポリシリコン膜を形成し、ついで請求
項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項5記
載のシリコンのエッチング方法によりポリシリコン膜を
エッチングしてフォトダイオード上にシリコン窒化膜を
残留させた状態で転送チャンネル上のシリコン窒化膜上
にポリシリコン電極を形成し、ついでポリシリコン電極
を酸化して第1の層間膜を形成し、ついで少なくともフ
ォトダイオード上のシリコン窒化膜を除去し、ついで第
1の層間膜上およびフォトダイオード上に第2の層間膜
を形成し、ついで第2の層間膜を介してポリシリコン電
極上の一部を覆う形状を有する遮光膜を形成する。
【0020】請求項7記載のシリコンのエッチング方法
は、半導体基板中の所定の位置にフォトダイオードと転
送チャンネルとを形成し、ついで半導体基板上に第1の
シリコン酸化膜を形成し、ついで第1のシリコン酸化膜
上にシリコン窒化膜を形成し、ついでシリコン窒化膜上
に第2のシリコン酸化膜を形成し、ついで第2のシリコ
ン酸化膜上にポリシリコン膜を形成し、ついで請求項
1,請求項2,請求項3請求項4または請求項5記載の
シリコンのエッチング方法によりポリシリコン膜をエッ
チングしてフォトダイオード上にシリコン窒化膜を残留
させた状態で転送チャンネル上のシリコン窒化膜上にポ
リシリコン電極を形成し、ついでポリシリコン電極を酸
化して第1の層間膜を形成し、ついで少なくともフォト
ダイオード上のシリコン窒化膜を除去し、ついで第1の
層間膜上およびフォトダイオード上に第2の層間膜を形
成し、ついで第2の層間膜を介してポリシリコン電極上
の一部を覆う形状を有する遮光膜を形成する。
【0021】
【作用】請求項1記載のシリコンのエッチング方法によ
れば、シリコン膜のエッチング生成物であるハロゲン化
シリコンがエッチング雰囲気中に多量に残留している第
1のステップによるジャストエッチング(シリコン膜の
下層の絶縁膜がちょうど露出した時)の直後は、第1の
ステップより高周波電力を減少させた第2のステップに
よってこのハロゲン化シリコンによる絶縁膜の増速エッ
チングを防止することができ、またプラズマ中のハロゲ
ン化シリコンが充分に減少した後に第2のステップより
高周波電力を増加させた第3のステップによってシリコ
ン膜のエッチング残りを絶縁膜の増速エッチングを起こ
すことなく、完全にエッチング除去することができ、結
果としてシリコン膜の下層の絶縁膜のエッチング量が小
さく、しかも異物の堆積が少ない状態でシリコン膜のエ
ッチングを実現することができる。
【0022】請求項2記載のシリコンのエッチング方法
によれば、シリコン膜のエッチング生成物であるハロゲ
ン化シリコンがエッチング雰囲気中に多量に残留してい
る第1のステップによるジャストエッチング(シリコン
膜の下層の絶縁膜がちょうど露出した時)の直後は、第
1のステップより反応室圧力を増加させた第2のステッ
プによってこのハロゲン化シリコンによる絶縁膜の増速
エッチングを防止することができ、またプラズマ中のハ
ロゲン化シリコンが充分に減少した後に第2のステップ
より反応室圧力を減少させた第3のステップによってシ
リコン膜のエッチング残りを絶縁膜の増速エッチングを
起こすことなく、完全にエッチング除去することがで
き、結果としてシリコン膜の下層の絶縁膜のエッチング
量が小さく、しかも異物の堆積が少ない状態でシリコン
膜のエッチングを実現することができる。
【0023】請求項3記載のシリコンのエッチング方法
によれば、酸素を含むことにより、シリコン酸化膜やシ
リコン窒化膜に対するポリシリコンの選択比が向上す
る。請求項4記載のシリコンのエッチング方法によれ
ば、シリコン膜のエッチング生成物であるハロゲン化シ
リコンがエッチング雰囲気中に多量に残留している第1
のステップによるジャストエッチング(シリコン膜の下
層の絶縁膜がちょうど露出した時)の直後は、第1のス
テップより塩素を組成中に含むガスの流量比率を減少さ
せるとともに酸素の流量比率、臭素を組成中に含むガス
の流量比率および沃素を組成中に含むガスの流量比率の
何れか少なくとも一つを増加させた第2のステップによ
ってこのハロゲン化シリコンによる絶縁膜の増速エッチ
ングを防止することができ、またプラズマ中のハロゲン
化シリコンが充分に減少した後に第2のステップより塩
素を組成中に含むガスの流量比率を増加させるとともに
酸素の流量比率、臭素を組成中に含むガスの流量比率お
よび沃素を組成中に含むガスの流量比率の何れか少なく
とも一つを減少させた第3のステップによってシリコン
膜のエッチング残りを絶縁膜の増速エッチングを起こす
ことなく、完全にエッチング除去することができ、結果
としてシリコン膜の下層の絶縁膜のエッチング量が小さ
く、しかも異物の堆積が少ない状態でシリコン膜のエッ
チングを実現することができる。
【0024】請求項5記載のシリコンのエッチング方法
によれば、シリコンのエッチング生成物であるハロゲン
化シリコンがプラズマ中に残留する間は第2のステップ
を継続するので、ハロゲン化シリコンを充分に減少させ
た後に第3のステップを始めるので、絶縁膜の増速エッ
チングを確実に防止できる。請求項6および請求項7記
載のCCD固体撮像装置の製造方法によれば、ポリシリ
コン電極をエッチング形成する際に、そのシリコン電極
のゲート絶縁膜であるシリコン窒化膜を残留させること
ができるので、ゲートバーズビークを発生することがな
く、暗電流の少ないCCD固体撮像装置が得られる。
【0025】
【実施例】
〔第1の実施例;請求項1,3,5に対応する〕この発
明におけるシリコンのエッチング方法の第1の実施例を
図1および図2に従って説明する。本実施例にではエッ
チングガスとしてHCl,HBr,O2の混合ガスのプ
ラズマを用いた反応性イオンエッチングを実施するもの
とする。このような方法によれば対シリコン酸化膜選択
比および対シリコン窒化膜選択比が大きく、かつ、レジ
ストパターンからポリシリコンパターンへの寸法変換差
が小さい加工精度に優れた異方性のポリシリコンエッチ
ングを実現できる。
【0026】図1はCCD固体撮像装置のポリシリコン
電極形成エッチングの工程断面図を示しており、紙面左
側部分は撮像領域の一領域を示し、紙面右側部分はゲー
ト絶縁膜の最上面が段差を形成する領域を示している
が、この領域におけるCCD固体撮像装置の構造は問わ
ない。図1において図8と同じ構成部分に対しては同一
の番号を付した。
【0027】図2は本実施例についてエッチングパラメ
ータであるエッチングガスの流量と反応室圧力とプラズ
マの励起源である高周波電力のシーケンス図を示す。こ
のシーケンスは3つのステップから構成される。図2の
時点t0 から時点t1 の間を第1のステップと呼称し、
時点t1 から時点t2 の間を第2のステップと呼称し、
時点t2 から時点t3 の間を第3のステップと呼称す
る。上記の各ステップ相互の間隔にはプラズマの中断す
なわち高周波電力の供給停止を伴わず、各ステップ内で
は上記のエッチングパラメータは一定に保つようにす
る。
【0028】まず、図2のシーケンスに先立ち、ポリシ
リコン膜10上に成長したシリコン酸化膜いわゆる自然
酸化膜をあらかじめこれを除去する。その方法の詳細に
ついてはこの発明では問わないが、例えばフロン14
(CF4 )や六フッ化硫黄(SF6 )等のフッ素系のガ
スを使用したドライエッチングによってこの自然酸化膜
を除去する(図1(a))。
【0029】つぎに、第1のステップを実施する。第1
のステップでは、終点検出器を使用して、ゲート絶縁膜
最上面が平坦な領域部分たとえばフォトダイオード3上
でポリシリコン膜10がエッチング除去されたジャスト
エッチングの時点t1 でステップを終了する。このとき
ゲート絶縁膜の最上面が段差を形成している紙面右側の
領域ではその段差部分にポリシリコン膜10がエッチン
グ残りとして一部残る(図1(b))。
【0030】つぎに、第2のステップを実施する。第2
のステップでは、第1のステップよりも高周波電力を減
少させる。例えば、第1のステップの500Wに対し
て、第2のステップでは250Wとする。反応性イオン
エッチングではイオンの質量が電子の質量より大きいた
めに易動度に大きな差を生じることを原因として、ウエ
ハを設置する側の電極が負電位となる。この負電位によ
ってウエハ表面付近のプラズマ中に正イオンを加速する
イオンシースと呼称される領域が発生する。本実施例の
ように高周波電力を減少することによってこのイオンシ
ースの成長を抑え、ゲート絶縁膜に入射するイオンのエ
ネルギーを低下させることができる。そうすると、ハロ
ゲン化シリコンをエッチャントとするシリコン窒化膜の
エッチング反応を抑制できるので、エッチングレートが
大幅に減少する。本実施例では第2のステップのエッチ
ングガスの流量および圧力はここでは第1のステップと
同じであるが、これに限定するものではなく、変更して
もよい。
【0031】本実施例における第2のステップのエッチ
ング時間は30秒である。このエッチング時間は図9に
現れているようにハロゲン化シリコンをエチャントとす
るゲート絶縁膜の増速エッチングがジャストエッチング
時点から約30秒間に顕著であることから決定したもの
である。第2のステップのエッチング時間は、必ずしも
30秒に限定されるものではなく、変更してもよい。第
2のステップのエッチング時間を30秒より短くする
と、ハロゲン化シリコンがプラズマ中に残留するときに
第3のステップに移行するため、シリコン窒化膜9のエ
ッチング量は増加する。一方、30秒より延長してもハ
ロゲン化シリコンの影響はないので、シリコン窒化膜9
のエッチング量はあまり減少しない(図1(c))。
【0032】第2のステップでは、第1のステップに比
べて高周波電力を減少させているのでポリシリコンのエ
ッチングレートが小さく、もし第2のステップでポリシ
リコンエッチング残りを全部除去しようとするスループ
ットが著しく低下するという問題が発生する。そこでこ
の実施例では第3のステップを設けて、このようなスル
ープットの問題を解決する。
【0033】第3のステップでは、第2のステップより
も高周波電力を増加させる。例えば、第3のステップに
おける高周波電力を500Wとする。こうすると、ポリ
シリコンエッチングレートが増加して前記ポリシリコン
エッチング残りを早く除去することができる。本実施例
においては、第3のステップの高周波電力とガス流量と
圧力はそれぞれ第1のステップと同じとしたが、これに
限定されるものではなく、変更してもよい。第3のステ
ップが開始される時点t2 にはプラズマ中のハロゲン化
シリコンが充分に減少しているので、ゲート絶縁膜の増
速エッチングが発生しない。したがって、第3のステッ
プはHBr,HCl,O2 の混合ガスを用いた場合に本
来得ることができる対シリコン窒化膜高選択比のポリシ
リコンエッチングであり、このステップではシリコン窒
化膜9はほとんどエッチングされない(図1(d))。
【0034】以上のようなシリコンのエッチング方法の
第1の実施例によれば、ポリシリコン膜10のエッチン
グによって発生したハロゲン化シリコンがプラズマ中に
多量に残留する間には第1のステップに比べて高周波電
力を減少した第2のステップを設けることによりハロゲ
ン化シリコンをエッチャントするシリコン窒化膜9の増
速エッチングを防いでいる。また、プラズマ中のハロゲ
ン化シリコンが排気されて充分に減少した後では、再び
高周波電力を増加させた第3のステップを設けているの
で、シリコン窒化膜をほとんどエッチングせずにポリシ
リコンのエッチング残りを早く除去することができる。
【0035】このように構成されたシリコンのエッチン
グ方法では、以上の理由によって従来のシリコンエッチ
ングの方法よりもゲート絶縁膜の膜厚減少を著しく少な
くできるので、シリコン窒化膜9を残留することができ
る。しかも、プラズマの中断をともわないのでCCD固
体撮像装置上に前記の異物が堆積する問題を発生するこ
とがない。
【0036】また、ポリシリコン電極をエッチング形成
する際に、そのシリコン電極のゲート絶縁膜であるシリ
コン窒化膜を残留させることができるので、ゲートバー
ズビークを発生することがなく、暗電流の少ないCCD
固体撮像装置が得られる。 〔第2の実施例;請求項2,3,5に対応する〕つぎ
に、この発明におけるシリコンのエッチング方法の第2
の実施例として、同様にCCD固体撮像装置の製造工程
におけるポリシリコン電極形成工程を例として、図1お
よび図3に従って説明する。
【0037】本実施例においてもエッチングガスとして
HCl,HBr,O2 の混合ガスを用いた反応性イオン
エッチングを実施する。図3は本実施例についてエッチ
ングパラメータであるエッチングガスの流量と反応室圧
力とプラズマの励起源である高周波電力のシーケンス図
を示しており、このシーケンスは3つのステップから構
成される。図3の時点t0 から時点t1 の間を第1のス
テップと呼称し、時点t1 から時点t2 の間を第2のス
テップと呼称し、時点t2 から時点t3 の間を第3のス
テップと呼称し、上記の各ステップ相互の間隔にはプラ
ズマの中断すなわち高周波電力の供給停止を伴わず、各
ステップ内では上記のエッチングパラメータは一定に保
たれる。
【0038】まず、第1の実施例と全く同様の方法で、
ポリシリコン膜10上に成長した自然酸化膜を除去した
後、図3のシーケンスを開始する。。まず、第1の実施
例と全く同様に第1のステップをジャストエッチング時
点t 1 まで実施した後(図1(b))、つぎに第2のス
テップを実施する。第2のステップは、第1のステップ
よりも反応室圧力を増加させる。例えば反応室圧力は、
第1のステップにおいて200mTorrである。これ
を、第2のステップでは、400mTorrにする。こ
のようにすると、イオンシースの成長を抑制して、ゲー
ト絶縁膜に入射するイオンのエネルギーを低下させるこ
とができるので、ハロゲン化シリコンをエッチャントと
するシリコン窒化膜のエッチングレートが大幅に減少す
る。第2のステップのエッチング時間は第1の実施例の
実施例と同じ理由により30秒であり、この値から変更
した場合の効果も第1の実施例と同様である(図1
(c))。
【0039】第2のステップでは、イオンの入射エネル
ギーが低下するので、非常に堆積物を発生しやすく、長
時間継続するとエッチング装置への堆積物の付着が著し
く増加したり、付着物が剥離してCCD固体撮像装置に
再付着する問題が発生する。そこで、プラズマ中のハロ
ゲン化シリコンが充分に減少した後ではより堆積性が小
さく、エッチングレートの大きい第3のステップに切り
替えて、このような問題が発生することを防止する。
【0040】第3のステップは、第2のステップよりも
反応室圧力を減少させればよく、こうすれば堆積物の発
生を防ぐことができる。例えば本実施例においては、第
3のステップにおける反応室圧力は200mTorrで
ある。この第3のステップが実施されるときはプラズマ
中のハロゲン化シリコンが充分に減少しているので、H
Br,HCl,O2 の混合ガス本来の高い対シリコン窒
化膜選択比を得ることができ、シリコン窒化膜9の膜厚
はほとんど減少しない。なお、本実施例においては第3
のステップの高周波電力とガス流量と圧力はそれぞれ第
1のステップと同じとしたが、これに限定されるもので
はなく、変更してもよい。
【0041】以上、フォトダイオード上のシリコン窒化
膜9をほとんどエッチングせずにポリシリコンエッチン
グ残りは完全に除去されてポリシリコン電極11が形成
される(図1(d))。以上のようなシリコンのエッチ
ング方法の第2の実施例によれば、ポリシリコン膜10
のエッチングによって発生したハロゲン化シリコンがプ
ラズマ中に多量に残留するときは第1のステップに比べ
て反応室圧力を増加してポリシリコン膜のゲート絶縁膜
に対するエッチング選択比を向上させたさせた第2のス
テップを設けることによって、ハロゲン化シリコンをエ
ッチャントするシリコン窒化膜9の増速エッチングを防
いでいる。また、プラズマ中のハロゲン化シリコンが排
気されて充分に減少した後では第2のステップに比べて
堆積物の発生しにくくかつエッチングレートが大きい第
3のステップでポリシリコン膜10のエッチング残りを
除去するので、堆積物の問題がなく、シリコン窒化膜9
をほとんどエッチングせずにポリシリコンのエッチング
残りを早く除去することができる。
【0042】このように構成されたシリコンのエッチン
グ方法では、以上の理由によって従来のシリコンエッチ
ングの方法よりもゲート絶縁膜の膜厚減少を著しく少な
くできるので、シリコン窒化膜9を残留することができ
る。しかも、プラズマの中断をともわないのでCCD固
体撮像装置上に前記の異物が堆積する問題を発生するこ
とがない。
【0043】また、ポリシリコン電極をエッチング形成
する際に、そのシリコン電極のゲート絶縁膜であるシリ
コン窒化膜を残留させることができるので、ゲートバー
ズビークを発生することがなく、暗電流の少ないCCD
固体撮像装置が得られる。 〔第3の実施例;請求項4,5に対応する〕つぎに、こ
の発明におけるシリコンのエッチング方法の第3の実施
例として、同様にCCD固体撮像装置の製造工程におけ
るポリシリコン電極形成工程を例として、図1および図
4にしたがって説明する。
【0044】本実施例においても、第1の実施例および
第2の実施例と同じエッチングガスを使用して反応性イ
オンエッチングを実施するものとする。図4は本実施例
についてエッチングパラメータのシーケンス図を示す。
このシーケンスは3つのステップから構成される。図4
の時点t0 から時点t1 の間を第1のステップと呼称
し、時点t1 から時点t2 の間を第2のステップと呼称
し、時点t2 から時点t 3 の間を第3のステップと呼称
する。上記の各ステップ相互の間隔にはプラズマの中断
すなわち高周波電力の供給停止を伴わず、各ステップ内
では上記のエッチングパラメータは一定に保たれる。
【0045】まず、第1の実施例と全く同様の方法で、
ポリシリコン膜10上に成長した自然酸化膜を除去した
後、図4のシーケンスを開始する。まず、第1の実施例
と全く同様に第1のステップをジャストエッチング時点
1 まで実施した後(図1(b))、つぎに第2のステ
ップを実施する。第2のステップは、第1のステップよ
りもHClの流量比を減少させて、HBrの流量比とO
2 の流量比とを増加させる。例えばHBr,HCl,O
2 の流量は、第1のステップにおいてはそれぞれ100
SCCM、100SCCM、1SCCMである。これ
を、第2のステップでは、それぞれ150SCCM、5
0SCCM、2SCCMにする。このようにすればポリ
シリコン膜のシリコン窒化膜に対するエッチング選択比
を向上させて、ゲート絶縁膜の増速エッチングを防ぐこ
とができる。第2のステップのエッチング時間は第1の
実施例と同じ理由により30秒であり、この値から変更
した場合の効果も第1の実施例と同様である(図1
(c))。
【0046】第2のステップによるエッチング雰囲気は
非常に堆積物を発生しやすく、長時間続けるとエッチン
グ装置への堆積物の付着が著しく増加したり、付着物が
剥離してCCD固体撮像装置に再付着する問題が発生す
る。そこで、プラズマ中のハロゲン化シリコンが充分に
減少した後ではより堆積性の小さい第3のステップに切
り替えて、このような問題が発生することを防止する。
【0047】第3のステップは、第2のステップよりも
エッチングガス中のHCl流量比を増加させてHBr流
量比またはO2 流量比(HBr流量比およびO2 流量比
の何れか一方の流量比)を減少させればよく、こうすれ
ば堆積物の発生を防ぐことができる。例えば本実施例に
おいては、第3のステップにおけるHBr,HCl,O
2 の流量はそれぞれ100SCCM、100SCCM、
1SCCMである。この第3のステップが実施されると
きはプラズマ中のハロゲン化シリコンが充分に減少して
いるので、HBr,HCl,O2 の混合ガス本来の高い
対シリコン窒化膜選択比を得ることができ、シリコン窒
化膜9の膜厚はほとんど減少しない。なお、本実施例に
おいては第3のステップの高周波電力とガス流量と圧力
はそれぞれ第1のステップと同じとしたが、これに限定
されるものではなく、変更してもよい。
【0048】以上、フォトダイオード上のシリコン窒化
膜9をほとんどエッチングせずにポリシリコンエッチン
グ残りは完全に除去されてポリシリコン電極11が形成
される(図1(d))。以上のようなシリコンのエッチ
ング方法の第3の実施例によれば、ポリシリコン膜10
のエッチングによって発生したハロゲン化シリコンがプ
ラズマ中に多量に残留するときは第1のステップに比べ
てHBrまたはO2 の流量比を増加してポリシリコン膜
のゲート絶縁膜に対するエッチング選択比を向上させた
させた第2のステップを設けることによって、ハロゲン
化シリコンをエッチャントするシリコン窒化膜9の増速
エッチングを防いでいる。また、プラズマ中のハロゲン
化シリコンが排気されて充分に減少した後では第2のス
テップに比べて堆積物の発生しにくい第3のステップで
ポリシリコン膜10のエッチング残りを除去するので、
堆積物の問題がなく、シリコン窒化膜9をほとんどエッ
チングせずにポリシリコンのエッチング残りを早く除去
することができる。
【0049】このように構成されたシリコンのエッチン
グ方法では、以上の理由によって従来のシリコンエッチ
ングの方法よりもゲート絶縁膜の膜厚減少を著しく少な
くできるので、シリコン窒化膜9を残留することができ
る。しかも、プラズマの中断を伴わないのでCCD固体
撮像装置上に前記の異物が堆積する問題を発生すること
がない。しかも、本実施例では第1の実施例に比較し
て、第2のステップに高周波電力の低下を必要としない
ことから高いシリコンのエッチングレートを得られ、ス
ループットを向上させることができる。
【0050】なお、前記の各実施例においては、ゲート
絶縁膜を構成するシリコン窒化膜に対する効果を中心に
既述したが、たとえばシリコン酸化膜に対しても全く同
様にハロゲン化シリコンによる増速エッチング効果を防
止する効果を得るものである。また、エッチングの対象
をポリシリコンとしたが、これに限定されるものでな
く、たとえばアモルファスシリコンに対しても同様の効
果を得ることができるものである。
【0051】また、前記の各実施例において、第1のス
テップの終了時点を判定するために終点検出器を使用し
たが、この方法に限定されるものではない。たとえば、
終点検出器によらなくても第1のステップのエッチング
時間を固定してもよい。ただし、第1のステップのエッ
チング時間はゲート絶縁膜があまりエッチングされない
範囲内に設定しなければいけない。
【0052】また、前記の各実施例においてはHBrと
HClとO2 との混合ガスを用いたが、このガス系に限
定されるものではない。BrもしくはClを組成に含む
ガス、または、沃素(I)を含むガスを用いてもよく、
例えばCl2 やHIを用いた場合に同様の効果を得るこ
とができる。本発明で実施可能なガスの組み合わせにつ
いて、ここで、再度説明する。シリコンのエッチングに
おいては、エッチングガスとしては、塩素、臭素、沃素
の少なくとも1種を含んでおればよく、O2 を含んでい
ることは必須ではない。ただし、O2 を添加した方が、
シリコン酸化膜やシリコン窒化膜に対するポリシリコン
の選択比が向上するというメリットがある。ここで、エ
ッチングガスの組み合わせの例について列挙する。例え
ば、HClのみ、HBrのみ、HIのみ、HClとHB
rの混合ガス、HClとHIの混合ガス、HBrとHI
の混合ガス、HClとHBrとHIの混合ガス、HCl
とO2 の混合ガス、HBrとO2 の混合ガス、HIとO
2 の混合ガス、HClとHBrとO2 の混合ガス、HC
lとHIとO2 の混合ガス、HBrとHIとO2 の混合
ガス、HClとHBrとHIとO 2 の混合ガスが考えら
れる。
【0053】また、前記の各実施例においてはエッチン
グ方法として反応性イオンエッチングを用いたが、これ
に限定されるものでない。なぜなら、ポリシリコン膜1
0をエッチングして発生するハロゲン化シリコンはプラ
ズマの励起方法を問わずゲート絶縁膜に対するエッチャ
ントとなるからである。したがって、この発明における
シリコンのエッチング方法はECRエッチングや磁場を
印加したRIEなど広くプラズマエッチングに適用して
同様の効果を得ることができるものである。
【0054】つぎに、この発明におけるCCD固体撮像
装置の製造方法によって製造したCCD固体撮像装置の
構造を、図5にしたがって説明する。図5において、1
はN型半導体基板、2は第1のP型拡散層、3はN型拡
散層領域からなるフォトダイオード、4は転送チャンネ
ル5に電子が拡散するのを防ぐ第2のP型拡散層、5は
N型拡散層からなる転送チャンネル、6はフォトダイオ
ード3から転送チャンネル5への信号電荷を読み出す時
の読み出しポテンシャル制御を行う第3のP型拡散層、
7は転送チャンネル5と隣接したフォトダイオード3の
電気的分離を行う第4のP型拡散層領域、8はシリコン
酸化膜、9はシリコン窒化膜、11はポリシリコン電
極、12は第1の層間膜、13は第2の層間膜、14は
遮光膜、17は保護膜を示している。
【0055】まず、N型半導体基板1は面方位(10
0)である。N型半導体基板1に第1のP型拡散層2が
形成されている。第1のP型拡散層2はこのCCD固体
撮像装置が動作する時にフォトダイオード3を容易に空
乏化させ、かつ、フォトダイオード3からあふれ出たフ
ォトキャリアをN型半導体基板1へ抜き出して転送チャ
ンネル5へ流入することを防止する。
【0056】第1のP型拡散層2にはフォトダイオード
3が形成されている。フォトダイオード3はN型拡散層
からなり、CCD固体撮像装置の光電変換部を形成して
いる。第1のP型拡散層2内に第2のP型拡散層4が形
成されている。第2の型拡散層2はN型半導体基板1で
発生する雑音となる電荷が転送チャンネル5へ拡散する
のを防止する作用がある。第2のP型拡散層4はN型拡
散層領域からなる転送チャンネル5を囲む。
【0057】転送チャンネル5はN型拡散層で形成され
ている。転送チャンネル5はフォトダイオード3で形成
された信号電荷を所定の領域に転送するための転送領域
である。第3のP型拡散層6はフォトダイオード3から
転送チャンネル5への信号電荷の読み出し時のポテンシ
ャル制御を行う。第3のP型拡散層6はフォトダイオー
ド3と転送チャンネル5との間に形成される。
【0058】CCD固体撮像装置はフォトダイオード3
と転送チャンネル5が一対となり、それがマトリックス
状に形成されている。この対と隣り合う対との間を電気
的に分離するために第4のP型拡散層7が形成されてい
る。フォトダイオード3と転送チャンネル5との対がマ
トリックス状に配列された撮像領域では、N型半導体基
板1上にシリコン酸化膜8とシリコン窒化膜9とによっ
てゲート絶縁膜が成長されている。
【0059】ポリシリコン電極11は減圧CVD法を用
いて成長したポリシリコンをパターニングして形成され
る。ポリシリコン電極11はリンドーピングによってシ
ート抵抗が数Ω〜数10Ωまで低下している。ポリシリ
コン電極11はフォトダイオード3で形成された信号電
荷を転送チャンネル5に読み出し、転送するための駆動
パルスを印加する電極として使用される。
【0060】ポリシリコン電極11の表面にはポリシリ
コン酸化膜からなる第1の層間膜12が成長されてい
る。第1の層間膜12はパイロ酸化法によりポリシリコ
ン電極11の表面を酸化して成長させる。第1の層間膜
12の表面には第2の層間膜13がシリコン酸化膜によ
り形成されている。第2の層間膜13はCVD法によっ
て形成される。第2の層間膜13は第1の層間膜12を
形成するポリシリコン酸化膜にピンホール等が存在し局
部的に耐圧が弱くなることを防止するために形成され
る。
【0061】転送チャンネル5に光が入射してスミア成
分となることを避けるために遮光膜14が形成される。
遮光膜14はアルミニウム膜を材料として、ポリシリコ
ン電極11を覆う形状を有して第2の層間膜12上に形
成される。CCD固体撮像装置の最上面にはプラズマC
VD法によって成長したシリコン酸化膜によって保護膜
15が形成されている。保護膜15はCCD固体撮像装
置の最上面を保護しており、例えば可働イオンの外部か
らの侵入からCCD固体撮像装置を守る働きをする。
【0062】つぎに、図6にしたがってこの発明におけ
るCCD固体撮像装置の製造方法の実施例を詳細に説明
する。まず、N型半導体基板1の主表面上に約100n
mの熱酸化膜(図示せず)を形成する。N型半導体基板
1上にフォトレジストを塗布し(図示せず)、第1のP
型拡散層2領域を露光・現像してレジストパターンを形
成する。このレジストパターンをマスクとしてボロンイ
オンを100KeVオーダーの加速エネルギー、1012
cm-2オーダーのドーズ量で注入する。この後、レジス
トを除去しN2雰囲気中で熱処理温度1100℃以上で
数時間熱処理を行い、注入したボロンをN型半導体基板
1の深さ約5μmまで拡散させて第1のP型拡散層2を
形成する。
【0063】つぎに、N型半導体基板1上にフォトレジ
ストを塗布し(図示せず)、フォトダイオード3を形成
する領域を露光・現像してレジストパターンを形成す
る。このレジストパターンをマスクに100KeVオー
ダーの加速エネルギー、1012cm-2オーダーのドーズ
量でリンイオンを注入する。この後、レジストを除去し
2 雰囲気中で1000℃以上の熱処理を行い、注入し
たリンをN型半導体基板1の深さ約2μmまで拡散させ
てフォトダイオード3を形成する。
【0064】つぎに、再度N型半導体基板1上にフォト
レジストを塗布する(図示せず)。第2のP型拡散層4
領域を露光・現像してレジストパターンを形成する。こ
のレジストパターンをマスクにボロンイオンを100K
eVオーダーの加速エネルギー、1012cm-2オーダー
のドーズ量で注入した後、レジストパターンを除去す
る。
【0065】以下、同様の方法でレジストパターンの形
成とイオン注入とレジスト除去を繰り返して、転送チャ
ンネル5と第3のP型拡散層6と第4のP型拡散層7と
を順次形成する。転送チャンネル5はリンイオンを10
0KeVオーダーの加速エネルギー、1012cm-2オー
ダーのドーズ量で注入して形成する。第3のP型拡散層
6はボロンイオンを10KeVオーダーの加速エネルギ
ー、1012cm-2のドーズ量で注入して形成する。第4
のP型拡散層7はボロンイオンを10KeVオーダーの
加速エネルギー、1012cm-2のドーズ量で注入して形
成する。以上、N型半導体基板1に形成されるP型およ
びN型の拡散層の形成方法は一例を示すもので、これに
限定されるものではない。
【0066】つぎに、ゲート酸化膜8をパイロ酸化法に
より数十nmの膜厚に成長する。つぎに、減圧CVD法
によってシリコン窒化膜9を数十nmの膜厚に成長する
(図6(a))。つぎに、リンドーピングによりそのシ
ート抵抗を約10Ωに調整したポリシリコン膜10を減
圧CVD法によって数百nm成長し、このポリシリコン
膜10上にフォトレジストを塗布し(図示せず)、露光
・現像を実施してポリシリコン電極のレジストパターン
形成する。このレジストパターンをマスクとしてこの発
明におけるシリコンのエッチング方法における第1の実
施例または第2の実施例または第3の実施例にしたがっ
てポリシリコン膜10をエッチングすることにより、ポ
リシリコンゲート11を形成する。このとき、フォトダ
イオード3上部におけるシリコン窒化膜9の膜厚は10
nmオーダーで残留して、消失することはない(図6
(b))。
【0067】この後、第1の層間膜12としてポリシリ
コン酸化膜を900℃以上のパイロ酸化により数百nm
の厚さに成長させる。このときフォトダイオード3上で
はシリコン窒化膜9上が存在しているため酸化が進行せ
ず、ポリシリコン電極11の下端にゲートバーズビーク
を発生することがない。つぎに、フォトダイオード3上
のシリコン窒化膜9はCCD固体撮像装置の感度を低下
させるので除去したほうがよい。これには、対シリコン
酸化膜選択比が大きいシリコン窒化膜のエッチング方法
を使用するとよい。例えば、六フッ化硫黄(SF6 )と
エタノール(C 25 OH)の混合ガス雰囲気中でのプ
ラズマエッチングや、燐酸によるウエットエッチングを
用いるとよい。これらの方法によればシリコン酸化膜8
と第1の層間膜12の膜厚をほとんど減少させずにシリ
コン窒化膜9を除去することができる(図6(c))。
【0068】つぎに、第1の層間膜12のポリシリコン
酸化膜のピンホール等が原因となって発生する電気的耐
圧の低下を防止するため、減圧CVD法でシリコン酸化
膜系の第2の層間膜13を数百nm堆積する。シリコン
酸化膜系の第2の層間膜13としては、ここではTEO
S(Tetraethyloxysilane )ガスを用いたシリコン酸化
膜を堆積させた(図6(d))。
【0069】つぎに、第2の層間膜13上にアルミニウ
ム膜をスパッタリング法により約1μmの膜厚で堆積す
る。つぎに、このアルミニウム膜上にフォトレジスト
(図示せず)を塗布し、遮光膜14を除く領域を露光・
現像してレジストパターンを形成し、これをマスクとし
て塩素(Cl)系ガスによりドライエッチングを行い、
アルミニウム膜をパターニングする。このように、遮光
膜14が形成される。つぎに、フォトレジストを除去し
た後、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜もしくはこれら
の積層膜などをプラズマCVD法や常圧CVD法などの
方法により数十nmから数百nmの膜厚で堆積して保護
膜15を形成してCCD固体撮像装置は完成する(図6
(e))。
【0070】この発明におけるCCD固体撮像装置の製
造方法の実施例によれば、ポリシリコン電極11をエッ
チングして形成する際に、第1、第2または第3の実施
例のエッチング方法を用いているので、フォトダイオー
ド3上のゲート絶縁膜の上層のシリコン窒化膜9が消失
することがない。したがって、ポリシリコン酸化膜12
を成長する際に、ポリシリコン電極11の端部でゲート
バーズビークを発生して、暗電流を発生することがな
い。
【0071】なお、本実施例においてはゲート絶縁膜を
シリコン酸化膜8とシリコン窒化膜9との積層によるO
N膜によって構成したが、これに限定されるものではな
い。例えば、シリコン窒化膜8の最上面をパイロ酸化し
て、ONO膜としても同様の効果を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】この発明のシリコンのエッチング方法に
よれば、絶縁膜上に設けられたシリコンをエッチング形
成する際に、シリコンのエッチング生成物であるハロゲ
ン化シリコンが多量に残留しているジャストエッチング
の直後には、このハロゲン化シリコンをエッチャントと
して絶縁膜が増速エッチングされることを防止する第2
のステップを設け、プラズマ中のハロゲン化シリコンが
充分に減少した後にはポリシリコンのエッチング残りを
完全にエッチングする第3のステップを設けることで、
その絶縁膜の膜厚減少が小さいシリコンのエッチングを
実現することができるものである。
【0073】この発明におけるCCD固体撮像装置の製
造方法によれば、ポリシリコン電極をエッチング形成す
る際にゲート絶縁膜のシリコン窒化膜を残留させること
ができるので、ゲートバーズビークを発生することがな
く、暗電流の少ないCCD固体撮像装置を得られるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシリコンのエッチング方法の実施例
における工程断面図である。
【図2】この発明のシリコンのエッチング方法の第1の
実施例におけるエッチングパラメータを示すシーケンス
図である。
【図3】この発明のシリコンのエッチング方法の第2の
実施例におけるエッチングパラメータを示すシーケンス
図である。
【図4】この発明のシリコンのエッチング方法の第3の
実施例におけるエッチングパラメータを示すシーケンス
図である。
【図5】この発明の実施例におけるCCD固体撮像装置
の構造を表す図である。
【図6】この発明の実施例におけるCCD固体撮像装置
の製造方法を表す図である。
【図7】従来のCCD固体撮像装置の製造方法を表す図
である。
【図8】従来のシリコンのエッチング方法における工程
断面図である。
【図9】従来のシリコンのエッチング方法におけるゲー
ト絶縁膜残留膜厚を示す図である。
【符号の説明】
1 N型半導体基板 2 第1のP型拡散層 3 フォトダイオード 4 第2のP型拡散層 5 転送チャンネル 6 第3のP型拡散層 7 第4のP型拡散層 8 シリコン酸化膜 9 シリコン窒化膜 10 ポリシリコン膜 11 ポリシリコン電極 12 第1の層間膜 13 第2の層間膜 14 遮光膜 15 保護膜 16 レジストパターン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素を組成中に含むガス、臭素を組成中
    に含むガスおよび沃素を組成中に含むガスのいずれか1
    種または2種以上の混合ガスのプラズマを用いて絶縁膜
    上に形成されたシリコン膜の最表面の平坦な領域をエッ
    チングするシリコンのエッチング方法であって、 前記シリコン膜を前記絶縁膜がちょうど露出するまでエ
    ッチングする第1のステップと、 前記第1のステップに引続き前記第1のステップから前
    記プラズマの生成が継続した状態でかつ前記第1のステ
    ップよりも高周波電力を減少させた状態で前記シリコン
    膜をさらにエッチングする第2のステップと、 前記第2のステップに引続き前記第2のステップから前
    記プラズマの生成が継続した状態でかつ前記第2のステ
    ップよりも高周波電力を増加させた状態で前記シリコン
    膜をさらにエッチングする第3のステップとを含むこと
    を特徴とするシリコンのエッチング方法。
  2. 【請求項2】 塩素を組成中に含むガス、臭素を組成中
    に含むガスおよび沃素を組成中に含むガスのいずれか1
    種または2種以上の混合ガスのプラズマを用いて絶縁膜
    上に形成されたシリコンの最表面の平坦な領域をエッチ
    ングするシリコンのエッチング方法であって、 前記シリコンを前記絶縁膜がちょうど露出するまでエッ
    チングする第1のステップと、 前記第1のステップに引続き前記第1のステップから前
    記プラズマの生成が継続した状態でかつ前記第1のステ
    ップよりも反応室圧力を増加させた状態で前記シリコン
    をさらにエッチングする第2のステップと、 前記第2のステップに引続き前記第2のステップから前
    記プラズマの生成が継続した状態でかつ前記第2のステ
    ップよりも反応室圧力を減少させた状態で前記シリコン
    をさらにエッチングする第3のステップとを含むことを
    特徴とするシリコンのエッチング方法。
  3. 【請求項3】 混合ガスに酸素を含むことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のシリコンのエッチング方
    法。
  4. 【請求項4】 塩素を組成中に含むガスと臭素を組成中
    に含むガスおよび沃素を組成中に含むガスのいずれか1
    種または2種以上と酸素との混合ガスのプラズマを用い
    て絶縁膜上に形成されたシリコン膜の最表面の平坦な領
    域をエッチングするシリコンのエッチング方法であっ
    て、 前記シリコン膜を前記絶縁膜がちょうど露出するまでエ
    ッチングする第1のステップと、 前記第1のステップに引続き前記第1のステップから前
    記プラズマの生成が継続した状態でかつ前記第1のステ
    ップよりも塩素を組成中に含むガスの流量比率を減少さ
    せるとともに酸素の流量比率、臭素を組成中に含むガス
    の流量比率および沃素を組成中に含むガスの流量比率の
    何れか少なくとも一つを増加させた状態で前記シリコン
    膜をさらにエッチングする第2のステップと、 前記第2のステップに引続き前記第2のステップから前
    記プラズマの生成が継続した状態でかつ前記第2のステ
    ップよりも塩素を組成中に含むガスの流量比率を増加さ
    せるとともに酸素の流量比率、臭素を組成中に含むガス
    の流量比率および沃素を組成中に含むガスの流量比率の
    何れか少なくとも一つを減少させた状態で前記シリコン
    膜をさらにエッチングする第3のステップとを含むこと
    を特徴とするシリコンのエッチング方法。
  5. 【請求項5】 シリコンのエッチング生成物であるハロ
    ゲン化シリコンがプラズマ中に残留する間は第2のステ
    ップを継続することを特徴とする請求項1,請求項2,
    請求項3または請求項4記載のシリコンのエッチング方
    法。
  6. 【請求項6】 半導体基板中の所定の位置にフォトダイ
    オードと転送チャンネルとを形成する工程と、 前記半導体基板上にシリコン酸化膜を形成する工程と、 前記シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程
    と、 前記シリコン窒化膜上にポリシリコン膜を形成する工程
    と、 請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項
    5記載のシリコンのエッチング方法により前記ポリシリ
    コン膜をエッチングして前記フォトダイオード上に前記
    シリコン窒化膜を残留させた状態で前記転送チャンネル
    上の前記シリコン窒化膜上にポリシリコン電極を形成す
    る工程と、 前記ポリシリコン電極を酸化して第1の層間膜を形成す
    る工程と、 少なくとも前記フォトダイオード上の前記シリコン窒化
    膜を除去する工程と、 前記第1の層間膜上および前記フォトダイオード上に第
    2の層間膜を形成する工程と、 前記第2の層間膜を介して前記ポリシリコン電極上の一
    部を覆う形状を有する遮光膜を形成する工程とを含むC
    CD固体撮像装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板中の所定の位置にフォトダイ
    オードと転送チャンネルとを形成する工程と、 前記半導体基板上に第1のシリコン酸化膜を形成する工
    程と、 前記第1のシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成す
    る工程と、 前記シリコン窒化膜上に第2のシリコン酸化膜を形成す
    る工程と、 前記第2のシリコン酸化膜上に前記ポリシリコン膜を形
    成する工程と、 請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項
    5記載のシリコンのエッチング方法により前記ポリシリ
    コン膜をエッチングして前記フォトダイオード上に前記
    シリコン窒化膜を残留させた状態で前記転送チャンネル
    上の前記シリコン窒化膜上にポリシリコン電極を形成す
    る工程と、 前記ポリシリコン電極を酸化して第1の層間膜を形成す
    る工程と、 少なくとも前記フォトダイオード上の前記シリコン窒化
    膜を除去する工程と、 前記第1の層間膜上および前記フォトダイオード上に第
    2の層間膜を形成する工程と、 前記第2の層間膜を介して前記ポリシリコン電極上の一
    部を覆う形状を有する遮光膜を形成する工程とを含むC
    CD固体撮像装置の製造方法。
JP13154895A 1995-05-30 1995-05-30 シリコンのエッチング方法およびこれを用いたccd固体撮像装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3419590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13154895A JP3419590B2 (ja) 1995-05-30 1995-05-30 シリコンのエッチング方法およびこれを用いたccd固体撮像装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13154895A JP3419590B2 (ja) 1995-05-30 1995-05-30 シリコンのエッチング方法およびこれを用いたccd固体撮像装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08330275A true JPH08330275A (ja) 1996-12-13
JP3419590B2 JP3419590B2 (ja) 2003-06-23

Family

ID=15060659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13154895A Expired - Fee Related JP3419590B2 (ja) 1995-05-30 1995-05-30 シリコンのエッチング方法およびこれを用いたccd固体撮像装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3419590B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6417013B1 (en) 1999-01-29 2002-07-09 Plasma-Therm, Inc. Morphed processing of semiconductor devices
CN112640065A (zh) * 2018-10-30 2021-04-09 应用材料公司 用于蚀刻用于半导体应用的结构的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6417013B1 (en) 1999-01-29 2002-07-09 Plasma-Therm, Inc. Morphed processing of semiconductor devices
CN112640065A (zh) * 2018-10-30 2021-04-09 应用材料公司 用于蚀刻用于半导体应用的结构的方法
JP2022505863A (ja) * 2018-10-30 2022-01-14 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 半導体用途の構造体をエッチングするための方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3419590B2 (ja) 2003-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5244819A (en) Method to getter contamination in semiconductor devices
JP3880207B2 (ja) トレンチ隔離の形成方法
JP2010503212A (ja) シャロウ・トレンチ・アイソレーション角部の注入領域
JP2970158B2 (ja) 固体撮像装置の製造方法
EP0263341B1 (en) An improved process for preparing a charge coupled device with charge transfer direction biasing implants
KR20130119824A (ko) 이중 프로파일 쉘로우 트렌치 분리 장치 및 시스템
CN113223994A (zh) 用于抑制暗电流的浅沟槽隔离(sti)结构及形成方法
US6235585B1 (en) Method for fabricating flash memory device and peripheral area
JP3419590B2 (ja) シリコンのエッチング方法およびこれを用いたccd固体撮像装置の製造方法
CN116110920A (zh) 半导体结构的制造方法及半导体结构
TWI246746B (en) Method of manufacturing a flash memory device
JP2928058B2 (ja) 固体撮像装置の製造方法
US5763316A (en) Substrate isolation process to minimize junction leakage
JPH07176714A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0693442B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPS5812732B2 (ja) 半導体装置の製法
JPH06326183A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1167890A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3061822B2 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JP2005317736A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0231468A (ja) 浮遊ゲート型半導体記憶装置の製造方法
KR100290901B1 (ko) 반도체소자의격리막형성방법
KR0161727B1 (ko) 반도체 소자의 소자분리방법
JPH079930B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2697554B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees