JPH08330188A - ノイズ対策用電子部品及びその製造方法 - Google Patents

ノイズ対策用電子部品及びその製造方法

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JPH08330188A
JPH08330188A JP18203695A JP18203695A JPH08330188A JP H08330188 A JPH08330188 A JP H08330188A JP 18203695 A JP18203695 A JP 18203695A JP 18203695 A JP18203695 A JP 18203695A JP H08330188 A JPH08330188 A JP H08330188A
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JP
Japan
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electronic component
electrode
lead
common terminal
external electrode
Prior art date
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JP18203695A
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Inventor
Nobuo Shimizu
水 宣 夫 志
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Nissei Electric Co Ltd
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Nissei Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】汎用性に富み、使用目的に応じた使い分けので
きるノイズ対策用電子部品及び構造的に簡易であるた
め、製造上においても極めて容易に形成できるノイズ対
策用電子部品の製造方法を提供すること。 【構成】複数の電子部品素子を一体に接続するための共
通端子と、前記電子部品素子ごとに個別の独立端子とを
有しており、前記電子部品素子は第1内部電極と第2内
部電極とを巻回または積層することによって素子本体が
構成され、第1,第2の何れか一方の内部電極には外部
電極取出部を有し、該外部電極取出部は前記素子本体か
ら内部電極をはみ出させ、かつ共通端子に接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器のノイズ対策
用電子部品、詳しくは電磁フィルタやコンデンサなどの
電子部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電話や各種無線通信機を
始め多くの電子機器は、近時、あらゆる場所で使用さ
れ、或いは、使用することができるようになり、非常に
便利になってきている。しかし、一方では様々な問題も
生じて来ている。その一つにノイズの問題がある。
【0003】単にノイズと言ってもその発生要因が多様
化して、一つを解決すると、また別の要因が発生すると
いった状況にあり、まだまだ十分に対応しきれていない
のが実情である。このため、ノイズ対策用電子部品にお
いては、できるだけ広範囲なノイズに対応できる電磁フ
ィルタやコンデンサが望まれて来ている。だが、実際に
は一つの素子や単一部品を使ったものでは十分満足でき
るものが少なく、従って、複数の素子を組み合わせて一
つの電子部品とする方法が従来から行われている。
【0004】図12はコンデンサ素子を多連に組み合わ
せてフィルタを構成する従来の電子部品を示している。
【0005】この電子部品Aには、電源濾波回路用とし
て使用されるコンデンサ素子連aが備えられている。そ
の素子連aは複数の素子b,c,d,eからなり、各素
子b等は、誘電体フィルムを介して一対の帯状金属箔を
巻軸方向にずらし巻することによって内部電極が形成さ
れている。内部電極には、その内部電極を巻回する際の
ずらしによって巻回端面からはみ出させ、かつ、電極自
体からなる外部電極取出部fが設けられている。
【0006】この外部電極取出部fには、共通端子g,
h,i,jが夫々取り付けられ、更に、この共通端子g
等を介して外部接続端子k,l,m,nが接続されてい
る(実開昭51−81940号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のも、外部電極取出部fがはみ出した構造になってい
る。しかし、夫々の素子b等には各個別の独立端子はな
く、外部電極取出部fの全てが共通端子g等に接続され
ているため、使用上、特定の使い方に限られ、不特定の
使用目的に応じた使い分けができず、汎用性が乏しかっ
た。
【0008】また、共通端子g等の材料が多数必要にな
り、かつ、構造的にも複雑になるといった問題があっ
た。
【0009】上記のものの他に、従来の多連形の電子部
品としては図13に示すものもある(実開昭54−14
8851号)。
【0010】この電子部品Bは、複数の同種または異種
の素子pを並べた部品連qを、外装樹脂rにて被覆する
ことによって、一個の電子部品とするものである。そし
て、各素子pごとには個別の独立端子sと、全素子共通
に接続される共通端子tとを有している。しかし、外部
電極取出部uは、独立端子sと同じリード線であり、内
部電極をはみ出させる構造にはなっていない。
【0011】
【発明の目的】そこで本発明は、上記のような従来の問
題に鑑みなされたもので、汎用性に富み、使用目的に応
じた使い分けのできるノイズ対策用電子部品及び構造的
に簡易であるため製造上においても極めて容易に形成で
きるノイズ対策用電子部品の製造方法を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は複数の電子部品素子を一体に接続するため
の共通端子と、前記電子部品素子ごとに個別の独立端子
とを有しており、前記電子部品素子は第1内部電極と第
2内部電極とを巻回または積層することによって素子本
体が構成され、第1,第2の何れか一方の内部電極には
外部電極取出部を有し、該外部電極取出部は前記素子本
体からはみ出させることによって共通端子と接続されて
いるものである。
【0013】また、このノイズ対策用電子部品の製造方
法としては、誘電体を介して第1内部電極と、第2内部
電極とを重ね合わせて巻回または積層する。
【0014】その際、何れか一方の内部電極は、巻回ま
たは積層した側部からはみ出させることによって外部電
極取出部を形成する。他方の内部電極には適宜の外部電
極を直接または間接に設ける。このようにして各素子を
形成した後、前記外部電極取出部を揃え、これに共通端
子を取り付けることによって素子連を形成する。
【0015】
【作用】上記のように構成されるノイズ対策用電子部品
は、内部電極と一体の外部電極取出部に共通端子が直接
々続され、別部材を介在させなくて済むため、構造的に
簡易となる。また、製造上においても極めて容易な手段
によって可能となるから作業性がよい。
【0016】そして、この電子部品を電子回路中に実装
する場合、全体を一つの電子部品とする方法と、また、
各素子ごとに分けて独立した電子部品集合体として使用
することができ、必要に応じ使い分けることができる。
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0017】〈実施例1〉まず、本発明の電子部品を電
磁フィルタに適用させる場合について説明する。この電
磁フィルタCは、図1に示すように、誘電体フィルム
1,2を介して一対の電極箔3,4を重ね合わせ、それ
を巻回してフィルタ素子5が形成されている。
【0018】このフィルタ素子5には、図2に示すよう
に、一方の電極箔3を誘電体フィルム1,2の幅方向の
片側から外にはみ出させることによって形成された外部
電極取出部6が設けられている。また、他方の電極箔4
の巻回始端側及び巻回終端側、つまり電極箔長手方向の
両端近傍に独立端子となるリード線7,8が溶接等によ
り取り付けられている。なお、このリード線7,8の引
出方向は外部電極取出部6と反対方向に向けられてい
る。
【0019】このように構成されたフィルタ素子5は、
図3に示すように、外部電極取出部6を同じ方向にして
複数、ここでは4個並べ立てる。
【0020】そして、図4に示すように、外部電極取出
部6上にリードフレーム9すなわち、薄い帯状の金属板
を溶接等により取り付ける。なお、この際、各外部電極
取出部6は溶接前に押し固めておき、より強固に取り付
けられるようにしておく。また、溶接以外にも導電性の
接着剤を使用することやはんだ付けによって取り付けて
もよい。
【0021】ところで、各フィルタ素子5の共通端子に
対する接合位置関係は、フィルタ素子5を並べた際に、
共通端子の先端までの長さが異なるから、各素子毎のイ
ンピーダンスが夫々若干異なる。
【0022】そのため、全素子の特性を揃える場合に
は、フィルタ素子5の巻数を変えることによって補正
し、調節する。
【0023】このようにして、外部電極取出部6同士を
一体化するリードフレーム9が共通端子となって部品素
子連10を連結する。なお、共通端子はリードフレーム
9に限らず、リード線であってもよく、何れにおいても
引出方向はリード線7,8と逆方向になるようにする。
【0024】その後は図5に示すように、部品素子連1
0をプラスチック製または金属製のケース11内に収納
し、熱硬化性などの樹脂にて充填、封口するか、または
部品素子連10を熱硬化性樹脂槽(図示しない)中に浸
漬することによって、ディップ外装すれば引出しリード
形の電磁フィルタCが形成できる。
【0025】電磁フィルタとしての使用に際しては、実
装する電子回路の目的、機能に合わせ、例えば、各素子
5ごとに別の回路に接続したり、或いは各リード線7,
8を直列または並列に予め接合しておき、部品素子連1
0を一つの部品として用いることができる。
【0026】〈実施例2〉ここでは、フィルムコンデン
サ素子(以下、コンデンサ素子という)を使って、多連
形のコンデンサDを形成する場合について説明する。
【0027】この場合、各コンデンサ素子12は、図6
に示すように、誘電体フィルム13,14を介して一対
の電極箔15,16を重ね合わせ、これを巻回すること
によって素子本体が構成されている。
【0028】このコンデンサ素子12には、図7に示す
ように、一方の電極箔15を誘電体フィルム13,14
の幅方向の片側から外にはみ出させて形成された外部電
極取出部17が設けられている。また、他方の電極箔1
6の適当な場所に独立端子となるリード線18が溶接等
により取り付けられている。このリード線18の引出方
向は、実施例1の場合と同様に、外部電極取出部17の
反対側に向けられている。
【0029】このように構成されるコンデンサ素子12
は、図8に示すように、外部電極取出部17を揃え複数
並べ立てられている。
【0030】そして、図9に示すように、外部電極取出
部17上にリードフレーム19を溶接等により取り付け
る。各外部電極取出部17は溶接前に押し固めておき、
より強固に取り付けられるようにしておく。勿論、この
場合も溶接以外に導電性の接着剤を使用することやはん
だ付けによって取り付ける方法であってもよい。これに
よりリードフレーム19が共通端子となって部品素子連
20を連結する。なお、共通端子はリードフレーム19
に限らず、リード線を使用してもよく、外部端子として
引出す場合はリード線18と同じ側にするかまたは反対
側にするかは適宜定めればよい。
【0031】その後は図5に示すように、部品素子連2
0をプラスチック製または金属製のケース21内に収納
し、熱硬化性などの樹脂にて充填、封口するか、または
部品素子連20を熱硬化性樹脂槽(図示せず)中に浸漬
することによって、ディップ外装し、引出しリード形の
コンデンサDが形成できる。
【0032】〈実施例3〉上記各実施例においては夫々
引出リード形の電子部品について説明したが、ここでは
面実装形について説明する。なお、この場合の素子の構
造及びその製造上においては上記実施例と同様であるか
ら説明は省略することとし、専ら、外部電極について説
明する。
【0033】図10及び図11はこの電子部品を面実装
形のものに適用させた場合の外観を示している。図11
は電磁フィルタ22であり、図10はコンデンサ23を
示している。両者とも共通端子24及び独立端子25
に、偏平形のリード部材を使用し、外装後に各端子2
4,25を途中からL字形またはU字形に折り曲げるこ
とによって面実装形の電子部品が形成でき、リフロー方
式等のプリント配線板に適用できる。
【0034】なお、上記各実施例においての素子材料と
しては、誘電体フィルムにPETまたはPPS等を使用
するが、特にこれに限らず他のフィルム材を使用しても
よい。また、内部電極としてはアルミ等の金属箔を使用
した場合について説明したが、これに限らず、金属化フ
ィルムを使用してもよい。更には、素子構造においては
巻回形について説明したが、これに限らず折り畳み等の
積層形にしたものであっもよく、特許請求の範囲に記載
の技術的思想を逸脱しない範囲内において種々設計的変
更が可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は共通端子
を設ける場合、一方の内部電極を素子本体からはみ出さ
せて外部電極取出部を形成し、同時に個別の独立端子と
を備えているものであるから、各素子ごとに分けて使用
することができ、また部品連を一つの部品として使用す
ることもできる。このため、使用目的に応じて選択する
ことができ、従って、汎用性に富んだノイズ対策用電子
部品が得られる。
【0036】そして、共通端子に接続される外部電極取
出部は内部電極と一体であるから、構造的に簡易で製造
上においても従来のものに比べ部品点数が少ない分、作
業工程も減り、作業性が向上するといった利点を有する
製造方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズ対策用電子部品を電磁フィルタ
に適用させた場合のフィルタ素子を示す展開図。
【図2】同フィルタ素子の巻回した状態を示す斜視図。
【図3】同素子連にした状態を示す斜視図。
【図4】同共通端子を素子連に取り付けた状態を示す斜
視図。
【図5】同本発明の電子部品が完成した状態を示す断面
図。
【図6】同コンデンサ素子の展開図。
【図7】同コンデンサ素子の巻回した状態を示す斜視
図。
【図8】同素子連にした状態を示す斜視図
【図9】同素子連に共通端子を取り付けた状態を示す斜
視図。
【図10】同面実装形のコンデンサを示す斜視図。
【図11】同面実装形の電磁フィルタを示す外観斜視
図。
【図12】従来の電子部品連を示す断面図。
【図13】同じく別の電子部品連を示す断面図。
【符号の説明】
1,2,13,14…誘電体フィルム 3,4,15,16…電極箔 5………………………フィルタ素子 6,17………………外部電極取出部 7,8,18…………リード線 9,19………………リードフレーム 10,20……………部品素子連 11,21……………ケース 12……………………コンデンサ素子 22……………………電磁フィルタ 23……………………コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電子部品素子を一体に接続するため
    の共通端子と、前記電子部品素子ごとに個別の独立端子
    とを有しており、前記電子部品素子は第1内部電極と第
    2内部電極とを巻回または積層することによって素子本
    体が構成され、第1,第2の何れか一方の内部電極には
    外部電極取出部を有し、該外部電極取出部は前記素子本
    体から内部電極をはみ出させ、かつ共通端子に接続され
    ていることを特徴とするノイズ対策用電子部品。
  2. 【請求項2】前記電子部品素子は金属箔若しくは金属化
    フィルムを内部電極として用いた電磁フィルタまたはフ
    ィルムコンデンサ等の素子である請求項1記載のノイズ
    対策用電子部品。
  3. 【請求項3】複数の電子部品素子を一体に接続するため
    の共通端子と、前記電子部品素子ごとに個別の独立端子
    を設け、前記電子部品素子は第1内部電極と第2内部電
    極とを巻回または積層することによって素子本体を形成
    し、第1,第2の何れか一方の内部電極に外部電極取出
    部を設け、その外部電極取出部は前記素子本体から内部
    電極をはみ出させ、かつ共通端子に接続したことを特徴
    とするノイズ対策用電子部品の製造方法。
JP18203695A 1995-05-30 1995-05-30 ノイズ対策用電子部品及びその製造方法 Pending JPH08330188A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7643304B2 (en) 2003-11-14 2010-01-05 Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. Filter apparatus and frequency converter to which the filter apparatus is connected
JP2011258584A (ja) * 2005-03-02 2011-12-22 Panasonic Corp 点灯ユニット及びランプ
CN102737845A (zh) * 2012-06-06 2012-10-17 河南省电力公司信阳供电公司 容量可调补偿电容器
CN109378217A (zh) * 2018-11-30 2019-02-22 铜陵市三盛电子有限公司 一种引脚便于区分的多电容值电容器

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