JPH08330071A - 光学的素子及びその製造方法 - Google Patents

光学的素子及びその製造方法

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JPH08330071A
JPH08330071A JP7159840A JP15984095A JPH08330071A JP H08330071 A JPH08330071 A JP H08330071A JP 7159840 A JP7159840 A JP 7159840A JP 15984095 A JP15984095 A JP 15984095A JP H08330071 A JPH08330071 A JP H08330071A
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layer
general formula
optical element
substrate
conductive substrate
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JP7159840A
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English (en)
Inventor
Hadoson Andoriyuu
アンドリュー・ハドソン
Noriyuki Kishii
典之 岸井
Shinichiro Tamura
眞一郎 田村
Yasunori Kijima
靖典 鬼島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ITO層5を有する導電性基板6と、この導
電性基板上に設けられた少なくとも1層の有機物含有層
(少なくとも発光層2及びホール輸送層4)とを有し、
この有機物含有層の側の導電性基板6のITO層5の表
面がアルキルシラン誘導体の化学吸着によって疎水性に
改質されていることを特徴とする有機EL素子10又は2
0。 【効果】 ITO陽極を有する導電性基板とこの上に設
ける有機化合物層との密着性を向上させて、素子の劣化
を抑制し、その性能を良好に保持できる有機発光素子を
提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的素子、例えば有
機発光素子(特に、有機エレクトロルミネセント(E
L)素子)及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、低電圧マルチカラー駆
動のディスプレイを実現する素子として注目されてい
る。
【0003】こうした有機EL素子の一例は、米国特許
第 4,539,507号に示されているように、陽極、正孔伝導
化合物からなるホール輸送層(ホール注入層)、電子伝
導化合物からなる発光層又は電子輸送層及び陰極を順次
積層した積層構造によって構成される。ここでは、陽極
として表面にインジウム−スズ酸化物(ITO:Indium
tin oxide)層が形成されたガラス基板、ホール輸送層
として1,1−ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニ
ル)シクロヘキサン、発光層として4,4’−ビス
(5,7−ジ−t−ペンチル−2−ベンゾキサゾリル)
スチルベン、陰極としてインジウムがそれぞれ例示され
ている。
【0004】しかしながら、このような従来の有機EL
素子は、陽極とその上のホール輸送層等の有機化合物層
との密着性が不十分若しくは不均一であるため、陽極か
らのホール注入に支障をきたし、輝度、効率、寿命等の
素子の性能を劣化させる要因となることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、陽極を有する導電性基体とこの上に設ける有機化合
物層との密着性を向上させて、素子の劣化を抑制し、そ
の性能を良好に保持できる有機発光素子等の光学的素
子、及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、導電性
基体と、この導電性基体上に設けられた少なくとも1層
の有機物含有層とを有し、この有機物含有層側の前記導
電性基体の表面が、アルキルシラン誘導体を含む化学吸
着剤によって(特に疎水性に)改質されていることを特
徴とする光学的素子(例えばエレクトロルミネセント素
子)に係るものである。ここで、上記の「含む」とは、
アルキルシラン誘導体が実質的に 100%を占める場合
や、他の物質と混合されるが主成分である場合も包含す
る意味である(以下、同様)。
【0007】本発明の光学的素子によれば、導電性基体
の表面が表面改質(即ち、導電性基体の表面に吸着した
アルキルシラン誘導体の化学吸着層による疎水化)され
ているので、導電性基体とこの上に設ける有機物含有層
(特に、ホール輸送層及び発光層)との密着性を向上さ
せるように改質でき、これによって導電性基体と有機物
含有層との接触状態が良好となり、導電性基体からのホ
ール注入に対する抵抗を減少させてその注入効率、ひい
ては有機EL素子にあっては輝度、発光効率及び寿命、
動作電圧等の性能を向上させることができる。
【0008】このような顕著な効果を得る上で、上記の
表面改質として、導電性基体の表面が疎水化されている
こと、特に、上記の導電性基体の表面が化学的に吸着し
た下記の一般式〔I〕で表されるアルキルシラン誘導体
(化学吸着剤)によって表面改質されていることが望ま
しい。
【0009】一般式〔I〕: R1 (R2 )(R3 )SiNHSi(R4 )(R5 )R
6 、 R7 (R8 )(R9 )SiX1 、 R10(R11)Si(X2 )X3 又は R12Si(X4 )(X5 )X6 〔但し、この一般式〔I〕において、R1 、R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R
11及びR12は互いに同一の若しくは異なるメチル基、エ
チル基等、望ましくは炭素数1〜10の低級アルキル基
(置換基があってもなくてもよい。)からなる炭化水素
基(主鎖中にヘテロ結合を含んでいてもよい。)であ
り、X1 、X2 、X3 、X4 、X5 及びX6 は互いに同
一の若しくは異なるCl、F、Br等のハロゲン原子又
は一般式:−OR13(R13はメチル基、エチル基等、望
ましくは炭素数1〜10の低級アルキル基、フェニル基等
の芳香族炭化水素基(いずれも置換基があってもなくて
もよい。)である。)で表される炭化水素オキシ基であ
る。〕
【0010】上記アルキルシラン誘導体が下記の一般式
〔I'〕で表されるのがよい。 一般式〔I'〕: R1 (R2 )(R3 )SiNHSi(R4 )(R5 )R
6 又は R7 (R8 )(R9 )SiX1 (但し、この一般式〔I'〕において、R1 、R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 及びR9 は互いに
同一の若しくは異なる上記した如きアルキル基、X1
上記した如きハロゲン原子又は炭化水素オキシ基であ
る。)
【0011】このアルキルシラン誘導体による化学吸着
は、上記の導電性基体の表面を疎水化処理するのに好適
である。アルキルシラン誘導体による化学吸着は、ヘキ
サメチルダイシラザン(以下、HMDSと略記する。)
によるのが望ましく、HMDS等の雰囲気に導電性基体
を曝すことにより行うことができる。
【0012】本発明の光学的素子においては、具体的に
は、有機物含有層がホール輸送層と発光層とを含み、ま
た実際には、透明電極と、ホール輸送層と、発光層及び
/又は電子輸送層と、陰極とがこの順に、基体上に積層
された構造を有している。これは、有機EL素子に好適
であると共に、光通信機器、光起電装置(バッテリー
用)、感光体、撮像装置等への応用も考えられる。
【0013】ここで、導電性基体がインジウム−スズ酸
化物層(ITO層)を基体上に有したものであり、前記
ITO層上に表面改質層が設けられることができる。こ
のITO層は、未処理の状態では親水性の表面を呈し、
これを上記した表面改質層によって疎水化することによ
って上記した有機物含有層との密着性が向上したものと
なる。
【0014】本発明はまた、本発明による光学的素子
(例えばエレクトロルミネセント素子)を効果的に製造
する方法として、アルキルシラン誘導体を含む化学吸着
剤の雰囲気に導電性基体の表面を曝すことによってその
表面改質処理を行い、しかる後に、この改質された表面
上に少なくとも1層の有機物含有層を形成することを特
徴とする、光学的素子の製造方法も提供するものであ
る。
【0015】この製造方法においては、表面改質処理を
アルキルシラン誘導体(化学吸着剤)によって行い、特
に、導電性基体をアルキルシラン誘導体の雰囲気に曝す
ことによって化学吸着処理を行うことができる。
【0016】こうした化学吸着処理は、上記したアルキ
ルシラン誘導体、特に、上記一般式〔I〕で表されるも
ののうち、上記の一般式〔I'〕で表されるものがよく、
中でもHMDSを使用するのが望ましい。
【0017】この製造方法によって、ホール輸送層と発
光層とを含む有機物含有層を形成する場合、透明電極
と、ホール輸送層と、発光層及び/又は電子輸送層と、
陰極とをこの順に、基体上に積層し、有機EL素子を製
造することができる。ここで、透明電極としては、IT
O層を形成し、このITO層の表面を改質することがで
きる。
【0018】なお、本発明において、電極、ホール輸送
層、発光層、電子輸送層のそれぞれの厚さは、素子の動
作電圧等を考慮して決められるものであり、後述の実施
例に限定されるものではない。また、素子の各層の作製
法も通常の真空蒸着法、ラングミュアブロジェット(L
B)蒸着法をはじめ、ディップコーティング法、ポリマ
ースピニング法、真空気体蒸着法、有機分子線エピタキ
シ法(OMBE)が採用可能である。
【0019】また、ホール輸送層又は電子輸送層には螢
光物質を含有させておいてもよい。
【0020】図1には、本発明に基づく有機発光素子と
しての有機EL素子10の一例を示す。このEL素子10
は、透明基板(例えばガラス基板)6上に、本発明に基
づく化学吸着処理が施されたITO透明電極5、SiO
2 絶縁層9、ホール輸送層4、電子輸送層2(発光層を
兼ねたもの)、陰極(例えばアルミニウム電極)1を例
えば真空蒸着法で順次製膜したものである。
【0021】そして、陽極である透明電極5と陰極1と
の間に直流電圧7を選択的に印加することによって、透
明電極5から注入されたホールがホール輸送層4を経
て、また陰極1から注入された電子が電子輸送層2を経
て、それぞれ移動し、ホール輸送層4と電子輸送層2と
の界面で電子−ホールの再結合が生じ、ここから所定波
長の発光8が生じ、透明基板6の側から観察できる。
【0022】図2は、図1の例において発光層3を電子
輸送層2とホール輸送層4との間に設け、電子輸送層2
とホール輸送層4からそれぞれ移動する電子とホールと
が発光層3で再結合し、所定波長の発光18が得られる有
機EL素子20を示すものである。
【0023】上記の有機EL素子10及び20において、ホ
ール注入層4の構成材料としては、例えば、ポルフィリ
ン系化合物、アミン系芳香族化合物が使用可能である。
また、発光層3又は電子輸送層2の構成材料としては、
アントラセン、ナフタリン、フェナントレン、ピレン、
クリセン、ペリレン、ブタジエン、クマリン、アクリジ
ン、キノリン、スチルベンが使用可能である。更に、陰
極1としては、低仕事関数の金属又は合金であるAl、
Mg、Mg−Al合金、Mg−Ag合金、Al−Li合
金、Caが使用可能である。
【0024】次に、例えば図1の有機EL素子10の製造
方法を説明すると、まず、透明電極5上にSiO2 9を
パターン化した後、透明電極5及びSiO2 9の表面を
下記に示す化学吸着剤により処理し、化学吸着膜を形成
する。その後、透明電極5及びSiO2 9上にホール注
入層4及び発光層3を蒸着する。更に、発光層2上に陰
極1を蒸着し、所定の形状にパターン化する。図2の有
機EL素子10を製造するには、ホール輸送層4上に発光
層3を蒸着する工程を追加する。また、図示しないが、
この有機EL素子10及び20は、酸化を防止するために、
カプセルに封入される。
【0025】上記の化学吸着膜は、HMDS(1,1,
1,3,3,3−ヘキサメチルダイシラザン)をはじ
め、トリメチルクロロシラン、ジメチルダイクロロシラ
ン、n−アルキルトリクロロシラン、n−アルキルダイ
メチールモノクロロシラン等の吸着によって得られる。
また、化学吸着剤には、フェノキシ基、メトキシ基等の
炭化水素オキシ基を導入してもよい。
【0026】図3には、本発明に基づく有機EL素子の
具体例を示す。即ち、各有機層(ホール輸送層4、発光
層3又は電子輸送層2)の積層体を陰極1と陽極5との
間に配するが、これらの電極をマトリクス状に交差させ
てストライプ状に設け、シフトレジスタ内蔵の制御回路
30、31によって時系列に信号電圧を印加し、交差位置に
て発光させるように構成している。従って、このような
構成により、ディスプレイとしては勿論、画像再生装置
としても使用可能となる。なお、上記のストライプパタ
ーンを赤(R)、緑(G)、青(B)の各色毎に配し、
フルカラー又はマルチカラー用として構成可能である。
【0027】次に、本発明に基づく上記の化学吸着膜に
ついて更に詳述すると、本発明者は、上記したITO透
明電極とホール輸送層との両層間の界面の調整が化学吸
着剤を使用して最も良好に達成されることに着目し、表
面処理を考察した。
【0028】即ち、上記したITO基板の表面を化学吸
着剤によって処理する際、使用するアルキルシラン誘導
体(例えばR12SiX3 、R10(R11)SiX2 又はR
7 (R8 )(R9 )SiX:Xは塩素原子であるか又は
アルコキシ基であり、R7 〜R12は炭素連鎖である。)
は、SiO2 、SnO2 及びTiO2 のようなヒドロキ
シル化された(親水性)表面と反応し、表面を疎水化す
る。アルキルシラン誘導体はまた、ホウケイ酸塩のガラ
ス表面と反応し、例えば(CH3 3 SiCl又は(C
3 2 SiCl2 によって表面シラン化(疎水化)が
生じる。
【0029】処理されるべき表面のヒドロキシル(O
H)基(同表面におけるダングリングボンドによって生
じるものと思われる。)、即ち、ITOの表面は、化学
吸着剤であるシリカ化剤と強く反応するので、ヒドロキ
シル基の水素はケイ素によって置換される。図4(A)
は、こうして化学吸着が生じた界面の実例を示す。この
表面にはケイ素配位化合物が化学的に結合する。アルキ
ル基Rは、芳香族基又は官能基を含んでいてもよいし、
架橋結合されたり或いは架橋されていなくてもよい。
【0030】好適なシリカ化剤の一つは、その早い反応
速度、処理及び揮発度の容易さのために、ヘキサメチル
ダイシラザン(HMDS)である。これは、図4(B)
に示すように、ヒドロキシル基を有する気体のように反
応してITO表面に吸着する。表面上の化学吸着は、処
理された表面が極端に疎水性となるので、接触角の変化
を伴う。
【0031】ここで、幾つかの有機化合物をホール注入
層及びホール輸送層に適合可能となるように選択され
る。ケイ素を含むポリマーは、高いホール移動度を有す
るため、ホール輸送層に用いるのに有効である。従っ
て、上記のように、HMDSを使用して表面処理する
と、この処理剤はケイ素を含む表面調整剤として吸着さ
れるため、高いホール移動度を示すことになる。そし
て、このような材料による処理はまた、表面を強く疎水
性にするので、ITOとホール輸送層間の良好な接触が
形成される。
【0032】従って、ITO層をホール注入接点として
使用する場合、ヘキサメチルダイシラザン(HMDS)
のような材料は表面を均一に疎水性にする作用があり、
かつホール輸送能も良好であるから、HMDS等による
処理で、ITOからホール輸送層へのホール注入に対す
る抵抗を減少させ、EL装置の効率を増大させることが
できる。この場合、化学吸着層を形成するために使用さ
れ得る化学吸着材料において、上記の炭素連鎖としては
短いアルキル連鎖又はメチル基を有する材料が、輸送特
性が一般により良いので、好ましい。
【0033】なお、ITOの表面を疎水化する処理は上
記した化学吸着によるのが望ましいが、他の疎水化処理
によってもよい。また、使用する基板や電極、有機層の
各材質も種々変更可能である。基板については、全体が
導電材料で形成されてよい。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例について更に詳細に説
明する。
【0035】実施例1 本実施例では、図1に示した構造の有機EL素子を製造
した。この素子において、ホール輸送層のために選ばれ
た材料は、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)1,
1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(これをTPD
と略記し、その構造式を下記に示す。)である。また、
エミッタ層(発光層又は電子輸送層)は、トリス−(8
−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(これをAlq3
と略記し、その構造式を下記に示す。)からなってい
る。ITO表面への化学吸着剤は、1,1,1,3,
3,3−ヘキサメチルダイシラザン(HMDS)(99.9
%純度、アルドリッチ化学会社から入手したもの)を使
用した。
【0036】TPD(ホール輸送層材料):
【化1】
【0037】Alq3 (発光層材料又は電子輸送層材
料):
【化2】
【0038】有機EL素子を作製するには、まず、IT
O(コーニング社製7059ガラス上にスパッタリングによ
って蒸着された厚さ 100nmのもの)を、2mm×2mmの作
用セル面積を与えるために、SiO2 をマスクとして使
用してパターン化した。
【0039】次に、この基板を粗清浄化した後、アルカ
リ界面活性剤溶液によって80℃で10分間、超音波洗浄
し、かつ脱イオン水で水洗した。蒸着室に装入する直前
に、基板を紫外線オゾン乾式ストリッパを使用して清浄
化した。
【0040】次に、ITO表面を、室温で10分間、HM
DS気体に曝し、表面をHMDSで疎水化処理した。
【0041】そして、この処理表面上に、約2×10-6
ルの圧力で 0.2〜0.4nm/s で、TPD(ホール輸送材
料)及びAlq3 (発光層材料)をタングステンボート
から順次加熱蒸着した。各層の厚さは、従来の水晶厚み
モニタを使用して測定された50nmであった。
【0042】更に、真空を保持したまま、 200nm厚さの
金属上部接点(陰極)を約 1.1nm/sの結合速度で10:1
の比率で共同蒸着するマグネシウム及び銀によって形成
した。
【0043】こうして作製したセルについて、その電流
−電圧(I−V)特性は、パーソナルコンピュータとイ
ンターフェースされたキースレイ社製 487ピコアンメー
タ/電圧源を使用してモニタした(輝度はトップコンB
M−7輝度計を使用してモニタした)。また、ホトルミ
ネセンス(PL)及びエレクトロルミネセンス(EL)
スペクトルは、島津製作所製RF−5000分光光度計及び
大塚電子製MCPD1000ルミネセンス分光光度計をそれ
ぞれ使用して得た。
【0044】ITOが正バイアスされるように電圧が有
機層間に印加されたとき、図5に示すように、中心波長
が約 528nmの極端に明るいグリーン放射が観察された。
このPLスペクトルを有する放出は(x=0.36、y=0.
55)のカラー座標を有する。また、この装置からのPL
スペクトル(更にはELスペクトル)は、文献に報告さ
れている図6のスペクトル(但し、石英基板上にAlq
3 を50nm厚に蒸着したセルから得られたもの)とほぼ一
致する。
【0045】電子−ホール再結合はTPD/Alq3
界に近接して生じることが公知であるので、上記のスペ
クトルの一致は、界面層(化学吸着層)が放出プロセス
に実質的に関与していないことを確認できる。但し、図
6に比べて図5のスペクトルのλmax が僅かに長波長側
にシフトしているのは、TPD(〜430nm)からの放出及
び干渉効果によるものと思われる。
【0046】次に、このセルから得られたI−Vデータ
及びL−Iデータを図7と図8にそれぞれ示す。図7に
よれば、印加電圧が8V付近から電流が急激に立ち上が
り、発光が増大することが分かる。この立ち上がり領域
では、図8に示すように、電流の増加と共に輝度(ルミ
ネセンス)がほぼリニアに増加し、12.5Vの印加電圧
(約600mA/cm2 以上の電流)で10,000cd/m2 以上の最大
安定放出が容易に得られる。
【0047】この装置の効率は、下記の基準実験の効率
と比較した。基準セルは、HMDSによる表面処理が省
略されたことを除いて、上記と同一の手順に従って製造
した。有機層又は上部接点の蒸着条件はI−V及びL−
I特性を変化させることになるので、効率についての比
較はすべて同一の蒸着条件で製造されたセル間でなされ
た。
【0048】この結果、セルのPL又はELスペクトル
の変化は処理セルと未処理セル間で観察されなかった
が、低駆動電圧でのセルの効率はHMDS処理をしたセ
ルで向上することが分かった。即ち、図9に示すデータ
から、本発明に基づくHMDS処理によって、より低電
圧で効率が増大していることが明らかである。また、図
10も、本発明に基づくHMDS処理によって、より低電
流でも高効率が得られることが理解される。
【0049】このように、HMDSによるITO表面処
理は、低駆動電圧、低電流で効率を向上させ、化学吸着
処理でITOの表面を調整することの優位性を如実に示
している。
【0050】実施例2 実施例1において、発光層の構成材料がトリス−(8−
ヒドロキシキノリン)ガリウム(これをGaq3 と略記
する。)であったことを除いて、同様にして、エレクト
ロルミネセント素子を作製した。
【0051】このセルにおいては、4,730cd/m2の最大放
出が、12.5Vの電圧が印加されたときに得られた。界面
層(化学吸着層)の付加の結果、(100cd/m2でのルーメ
ン/ワットで表される)装置の効率が 3.4%増加した。
【0052】この結果は、本発明が特定の装置に限定さ
れるものではなく、他の有機材料を組み込んだエレクト
ロルミネセントセルに一般に適用され得ることを立証し
ている。
【0053】実施例3 実施例1において、発光層としてダイスチルベンゼン誘
導体(DSB)を使用し、電子輸送層として厚さ45nmの
オキサジアゾール誘導体(下記構造式のPBD)層を付
加したことを除いて、同様にしてエレクトロルミネセン
ト装置を作製した。この場合、5nmの厚さの発光層を
0.2〜0.4nm/s で蒸着した後に電子輸送層としてのPB
Dを45nmの厚さに蒸着した。電極は、約1nm/sの速度で
100nm の厚さにアルミニウム層を蒸着することによって
形成した。
【0054】
【化3】
【0055】このセルにおいては、 482nmのピーク波長
を有する明るいブルー放射が得られた。この結果も、本
発明が特定の装置に限定されるものではなく、他の有機
材料を組み込んだエレクトロルミネセントセルに一般に
適用され得ることを立証している。
【0056】実施例4 実施例1において、電子注入接点(陰極)が有機層上に
異なる電極を蒸着することによって形成したことを除い
て、同様にしてエレクトロルミネセント素子を作製し
た。ここで使用した電極材料は、In、Mg又はAl−
Liのような低仕事関数を有する金属又は合金であっ
た。
【0057】これらのセルでも、実施例1と同様の結果
が得られたので、本発明は適当な電極を使用したセルで
あればいずれも適用可能であることが分かった。
【0058】実施例5 実施例1において、下記に示す種々の異なる材料からな
る化学吸着界面層を形成した以外は、同様にして、エレ
クトロルミネセント素子を作製したが、いずれも実施例
1と同様の結果が得られた。
【0059】(1)トリメチルクロロシラン((CH3)3SiC
l) (2)ジメチルダイクロロシラン((CH3)2SiCl2) (3)n−アルキルトリクロロシラン(CH3(CH2) n SiCl
3)(ここで、n=0〜17の整数である。) (4)n−アルキルダイメチールモノクロロシラン(CH
3(CH2)n (CH3)2SiCl)(ここで、n=1〜17の整数であ
る。)
【0060】実施例6 実施例1において、化学吸着剤として、芳香族の官能基
を含む層を形成した以外は同様にして、エレクトロルミ
ネセント素子を作製した。ここでは、化学吸着剤とし
て、下記のフェノキシ基を有する種々のものを使用した
が、いずれも実施例1と同様の結果が得られた。
【0061】(1)CH3(CH2)n (C6H4)O(CH2)m SiCl3(こ
こで、n=0〜8の整数及びm=0〜11の整数であ
る。) (2)CH3(CH2)n ArO(CH2)m SiCl3(ここで、n及びmは
整数で、Arはアリール官能基である。) (3)CH3(CH2)8O2(C6H4)O(CH2)11SiCl3 (4)CH3(CH2)11SO2(C6H4)O(CH2)11SiCl3
【0062】
【発明の作用効果】本発明は、上述した如く、導電性基
体と、この導電性基体上に設けられた少なくとも1層の
有機物含有層とを有し、この有機物含有層側の前記導電
性基体の表面がアルキルシラン誘導体を含む化学吸着剤
によって改質されているので、前記導電性基体の表面が
表面改質(特に、化学吸着層による疎水化)され、前記
導電性基体とこの上に設ける前記有機物含有層(特に、
ホール輸送層及び発光層)との密着性を向上させるよう
に改質できる。これによって、前記導電性基体と前記有
機物含有層との接触状態が良好となり、前記導電性基体
からのホール注入に対する抵抗を減少させてその注入効
率、ひいては有機EL素子にあっては輝度、発光効率及
び寿命、動作電圧等の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく有機EL素子の一例の概略断面
図である。
【図2】本発明に基づく有機EL素子の他の例の概略断
面図である。
【図3】本発明に基づく有機EL素子の具体例の平面図
である。
【図4】同有機EL素子における電極表面の化学吸着剤
による処理を説明するための模式図である。
【図5】同有機EL素子として化学吸着界面層を組み込
んだセルから得られたPLスペクトル図である。
【図6】化学吸着界面層のない比較セルから得られたP
Lスペクトル図である。
【図7】本発明に基づく有機EL素子として化学吸着界
面層を組み込んだセルから得られたI−V特性図であ
る。
【図8】同セルから得られたL−I特性図である。
【図9】本発明に基づく化学吸着処理を行ったセルとこ
の処理を行わないセルの電圧による効率変化を比較して
示すグラフである。
【図10】本発明に基づく化学吸着処理を行ったセルとこ
の処理を行わないセルの電流による効率変化を比較して
示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・陰極 2・・・電子輸送層 3・・・発光層 4・・・ホール輸送層 5・・・透明電極(陽極) 6・・・透明基板 7・・・直流電源 8、18・・・発光 10、20・・・有機EL素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼島 靖典 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体と、この導電性基体上に設け
    られた少なくとも1層の有機物含有層とを有し、この有
    機物含有層側の前記導電性基体の表面が、アルキルシラ
    ン誘導体を含む化学吸着剤によって改質されていること
    を特徴とする光学的素子。
  2. 【請求項2】 アルキルシラン誘導体が下記の一般式
    〔I〕で表される、請求項1に記載した光学的素子。 一般式〔I〕: R1 (R2 )(R3 )SiNHSi(R4 )(R5 )R
    6 、 R7 (R8 )(R9 )SiX1 、 R10(R11)Si(X2 )X3 又は R12Si(X4 )(X5 )X6 〔但し、この一般式〔I〕において、R1 、R2
    3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R
    11及びR12は互いに同一の若しくは異なる炭化水素基
    (主鎖中にヘテロ結合を含んでいてもよい。)であり、
    1 、X2 、X3 、X4 、X5 及びX6 は互いに同一の
    若しくは異なるハロゲン原子又は炭化水素オキシ基であ
    る。〕
  3. 【請求項3】 アルキルシラン誘導体が下記の一般式
    〔I'〕で表される、請求項2に記載した光学的素子。 一般式〔I'〕: R1 (R2 )(R3 )SiNHSi(R4 )(R5 )R
    6 又は R7 (R8 )(R9 )SiX1 (但し、この一般式〔I'〕において、R1 、R2
    3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 及びR9 は互いに
    同一の若しくは異なるアルキル基、X1 はハロゲン原子
    又はアルコキシ基である。)
  4. 【請求項4】 アルキルシラン誘導体がヘキサメチルダ
    イシラザンからなっている、請求項3に記載した光学的
    素子。
  5. 【請求項5】 有機物含有層がホール輸送層と発光層と
    を含む、請求項1に記載した光学的素子。
  6. 【請求項6】 透明電極と、ホール輸送層と、発光層及
    び/又は電子輸送層と、陰極とがこの順に、基体上に積
    層されている、請求項5に記載した光学的素子。
  7. 【請求項7】 導電性基体がインジウム−スズ酸化物層
    を基体上に有したものであり、前記インジウム−スズ酸
    化物層上に表面改質層が設けられている、請求項1に記
    載した光学的素子。
  8. 【請求項8】 エレクトロルミネセント素子として構成
    される、請求項1に記載した光学的素子。
  9. 【請求項9】 アルキルシラン誘導体を含む化学吸着剤
    の雰囲気に導電性基体の表面を曝すことによってその表
    面改質処理を行い、しかる後に、この改質された表面上
    に少なくとも1層の有機物含有層を形成することを特徴
    とする、光学的素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 アルキルシラン誘導体として下記の一般
    式〔I〕で表されるものを使用する、請求項9に記載し
    た製造方法。 一般式〔I〕: R1 (R2 )(R3 )SiNHSi(R4 )(R5 )R
    6 、 R7 (R8 )(R9 )SiX1 、 R10(R11)Si(X2 )X3 又は R12Si(X4 )(X5 )X6 〔但し、この一般式〔I〕において、R1 、R2
    3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R
    11及びR12は互いに同一の若しくは異なる炭化水素基
    (主鎖中にヘテロ結合を含んでいてもよい。)であり、
    1 、X2 、X3 、X4 、X5 及びX6 は互いに同一の
    若しくは異なるハロゲン原子又は炭化水素オキシ基であ
    る。〕
  11. 【請求項11】 アルキルシラン誘導体として下記の一般
    式〔I'〕で表されるものを使用する、請求項10に記載し
    た製造方法。 一般式〔I'〕: R1 (R2 )(R3 )SiNHSi(R4 )(R5 )R
    6 又は R7 (R8 )(R9 )SiX1 (但し、この一般式〔I'〕において、R1 、R2
    3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 及びR9 は互いに
    同一の若しくは異なるアルキル基、X1 はハロゲン原子
    又はアルコキシ基である。)
  12. 【請求項12】 アルキルシラン誘導体としてヘキサメチ
    ルダイシラザンを使用する、請求項11に記載した製造方
    法。
  13. 【請求項13】 ホール輸送層と発光層とを含む有機物含
    有層を形成する、請求項9に記載した製造方法。
  14. 【請求項14】 透明電極と、ホール輸送層と、発光層及
    び/又は電子輸送層と、陰極とをこの順に、基体上に積
    層する、請求項13に記載した製造方法。
  15. 【請求項15】 インジウム−スズ酸化物層を基体上に有
    する導電性基体の前記インジウム−スズ酸化物層の表面
    を改質する、請求項9に記載した製造方法。
  16. 【請求項16】 エレクトロルミネセント素子を製造す
    る、請求項9に記載した製造方法。
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Cited By (7)

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