JPH08329672A - 半導体集積回路および半導体装置 - Google Patents

半導体集積回路および半導体装置

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JPH08329672A
JPH08329672A JP7130350A JP13035095A JPH08329672A JP H08329672 A JPH08329672 A JP H08329672A JP 7130350 A JP7130350 A JP 7130350A JP 13035095 A JP13035095 A JP 13035095A JP H08329672 A JPH08329672 A JP H08329672A
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JP
Japan
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electrode
sense
memory cell
bus
mis transistor
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Application number
JP7130350A
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English (en)
Inventor
Shigeo Chatani
茂雄 茶谷
Hisahiro Sato
久▲紘▼ 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】RAMとROMを同じチップ内で作り分けるこ
とができる半導体集積回路と半導体装置を提供する。 【構成】センス母線BL1,BL1′に接続されたトラ
ンジスタQ2,Q4および容量素子C2,C4からなる
第1のメモリセルと、センス母線BL1,BL1′に接
続されたトランジスタQ1,Q3および容量素子C1,
C3からなる第2のメモリセルと、センス母線BL1,
BL1′に接続されたトランジスタQ7,Q9および容
量素子C7,C9からなるダミーセルと、プリチャージ
回路1と、センスアンプ回路2と、書込み回路3とを備
え、トランジスタQ1,Q3と容量素子C1,C3との
接続が開放されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路およ
び半導体装置に関するものである。特に読み出し専用メ
モリ(以下「ROM」と称す。)としても、書き込み読
み出し可能メモリ(以下「RAM」と称す。)としても
使用することができるメモリセルを備えた半導体集積回
路および半導体装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用機器の普及により、セット
機器の小型化への要望が強くなった。このため、半導体
装置に対しても小型化や部品点数の削減が要望され、R
AMとROMを一つの半導体チップ上に形成することが
求められるようになった。以下に、従来の技術について
図面を参照しながら説明する。図12は、第1の従来例
の半導体集積回路の一例であって、ダイナミック型RA
M(以下「DRAM」と称す。)の主要部(1カラム分
に対応)を示している。
【0003】図12において、Q1,Q2はメモリセル
を構成するMOSトランジスタであり、そのドレイン電
極はセンス母線BL1に、ゲート電極はそれぞれ選択母
線WL1,WL2に接続されている。C1,C2はメモ
リセルを構成する容量素子である蓄積キャパシタであ
り、その蓄積キャパシタC1の一端子はMOSトランジ
スタQ1のソース電極に接続され、蓄積キャパシタC1
の他端子は接地されている。蓄積キャパシタC2につい
ても同様に、一端子はMOSトランジスタQ2のソース
電極に接続され、他端子は接地されている。
【0004】Q7はダミーセルを構成するMOSトラン
ジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線BL1
に、ゲート電極はダミーセル選択母線DL1に接続され
ている。C7はダミーセルを構成する蓄積キャパシタで
あり、その蓄積キャパシタC7の一端子はダミーセルト
ランジスタQ7のソース電極に接続され、蓄積キャパシ
タC7の他端子は接地されている。Q8は蓄積キャパシ
タC7の電荷放電用のMOSトランジスタで、ドレイン
電極がダミーセルトランジスタQ7のソース電極に、ゲ
ート電極はダミーセルリセット母線RL1に、ソース電
極は接地電位にそれぞれ接続されている。
【0005】Q3,Q4はメモリセルを構成するMOS
トランジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線B
L1と対をなすセンス母線/BL1に、ゲート電極はそ
れぞれ選択母線WL3,WL4に接続されている。C
3,C4はメモリセルを構成する蓄積キャパシタであ
り、その蓄積キャパシタC3の一端子はMOSトランジ
スタQ3のソース電極に接続され、蓄積キャパシタC3
の他端子は接地されている。キャパシタC4についても
同様に、一端子はMOSトランジスタQ4のソース電極
に接続され、他端子は接地されている。
【0006】Q9はダミーセルを構成するMOSトラン
ジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線/BL1
に、ゲート電極はダミーセル選択母線DL2に接続され
ている。C9はダミーセルを構成する蓄積キャパシタで
あり、その蓄積キャパシタC9の一端子はダミーセルト
ランジスタQ9のソース電極に接続され、蓄積キャパシ
タC9の他端子は接地されている。Q10は蓄積キャパ
シタC9の電荷放電用のMOSトランジスタで、ドレイ
ン電極がダミーセルトランジスタQ9のソース電極に、
ゲート電極はダミーセルリセット母線RL2に、ソース
電極は接地電位にそれぞれ接続されている。
【0007】ダミーセルリセット母線RL1,RL2は
次の読み出しサイクルが始まる前にハイレベルとなり、
MOSトランジスタQ8,Q10をオン状態とすること
で、蓄積キャパシタC7,C9の電荷の放電を行い、次
の読み出しのための準備を行うものである。ダミーセル
を構成するトランジスタQ7,Q8および蓄積キャパシ
タC7または、トランジスタQ9,Q10および蓄積キ
ャパシタC9は各センス母線BL1,/BL1に一つず
つ接続されており、蓄積キャパシタC7,C9の静電容
量はメモリセルの蓄積キャパシタC1〜C4の静電容量
に比べて小さく設定されている。Q5,Q6はカラム選
択用トランジスタであり、そのドレイン電極はそれぞれ
センス母線BL1,/BL1に接続され、ゲート電極は
カラム選択母線CL1に接続され、ソース電極はそれぞ
れデータ線DQ,/DQに接続されている。
【0008】1はメモリセルのデータを読み出す前にセ
ンス母線BL1,/BL1を任意の等しい電位(ここで
は電源電圧)までプリチャージするプリチャージ回路、
2はセンス母線BL1,/BL1の電位差を検出し増幅
するセンスアンプ回路、3は外部からのデータをメモリ
セルに書き込みを行う書き込み回路である。いま、トラ
ンジスタQ2と蓄積キャパシタC2で構成されるメモリ
セルにデータの“0”を書き込む場合を例にとり書き込
みの動作について説明する。カラム選択母線CL1と選
択母線WL2がハイレベルとなり、選択母線WL1,W
L3,WL4とダミーセル選択母線DL1,DL2はロ
ウレベルとなることにより、トランジスタQ5,Q6そ
れにトランジスタQ2がオン状態となる。書き込み回路
3がデータ線DQをハイ、データ線/DQをロウレベル
とするため、センス母線BL1はハイレベルとなり、セ
ンス母線/BL1はロウレベルとなる。このセンス母線
BL1のハイレベルがトランジスタQ2を経て蓄積キャ
パシタC2の一端子に伝わり、他端子の接地電位との電
位差分の電荷を蓄える。この後、カラム選択母線CL1
と選択母線WL2がロウレベルとなって、トランジスタ
Q2と蓄積キャパシタC2により構成されるメモリセル
への書き込みが完了する。
【0009】データ“1”を書き込む場合も同じ様にす
るが、書き込み回路3がデータ線DQをロウレベルと
し、データ線/DQをハイレベルとしてキャパシタC2
の電荷をほぼ0とすることで行う。次に、トランジスタ
Q4と蓄積キャパシタC4で構成されるメモリセルにデ
ータの“0”を書き込む場合を例にとり書き込みの動作
について説明する。カラム選択母線CL1と選択母線W
L4がハイレベル、選択母線WL1からWL3とダミー
セル選択母線DL1,DL2はロウレベルとなりことに
より、トランジスタQ5,Q6それにトランジスタQ4
がオン状態となる。書き込み回路3がデータ線DQをハ
イレベルとし、データ線/DQをロウレベルとするた
め、センス母線BL1はハイレベルとなり、センス母線
/BL1はロウレベルとなる。今回は、センス母線/B
L1のロウレベルがトランジスタQ4を経て蓄積キャパ
シタC4の一端子に伝わり、キャパシタC4の電荷をほ
ぼ0とすることでデータを記憶する。この後、カラム選
択母線CL1と選択母線WL4がロウレベルとなって、
メモリセルQ4とC4への書き込みが完了する。
【0010】同じ様にして、データ“1”を書き込む場
合は、書き込み回路3がデータ線DQをロウレベルと
し、データ線/DQをハイレベルとして蓄積キャパシタ
C4に他端子の接地電位との電位差分の電荷を蓄えさせ
る。さて、Q2とC2で構成されるメモリセルから、書
き込まれているデータ“0”を読み出す場合を例にとり
読み出しの動作について説明する。この時には、選択母
線WL2がハイレベル、WL1,WL3,WL4がロウ
レベル、ダミーセル選択母線DL1はロウレベル、DL
2はハイレベルという状態となり、メモリセルトランジ
スタQ2とダミーセルトランジスタQ9がオン状態にな
る。メモリセルトランジスタQ2がオン状態になったと
き、蓄積キャパシタC2に蓄えられていた電荷は、セン
ス母線BL1との間で再配分されるが、いまは、センス
母線BL1,/BL1が、この読み出しサイクルの前に
はプリチャージ回路1によりほぼ電源電位までプリチャ
ージを完了していることと、蓄積キャパシタC2のデー
タ“0”がセンス母線BL1をハイレベルにすることに
よって書き込まれたことから、センス母線BL1の電位
は読み出しによってはほとんど変化しない。一方、ダミ
ーセルトランジスタQ9がオン状態になったとき、セン
ス母線BL1に蓄えられていた電荷は、電荷を蓄えてい
なかった蓄積キャパシタC9との間で再配分される。セ
ンス母線BL1は、この読み出しサイクルの前にはほぼ
電源電位までプリチャージを完了しているので、この読
み出しにより、センス母線BL1の電位は電源電位から
下がる。このセンス母線BL1,/BL1の電位差をセ
ンスアンプ回路2によって増幅し、センス母線BL1が
ハイレベルとなり、センス母線/BL1がロウレベルと
なる。こうして、カラム選択母線CL1がハイレベルに
なることによって、データDQがハイレベル、データ線
/DQがロウレベルという所望のデータ“0”をこのデ
ータ線対から取り出すことができる。また、このとき、
増幅後のセンス母線BL1の電位がキャパシタC2に伝
えられることにより、メモリセルへの再書き込み(リフ
レッシュ動作)がおこなわれる。
【0011】さて、同じ様にQ4とC4で構成されるメ
モリセルから、書き込まれているデータの“0”を読み
出す場合を例にとり読み出しの動作について説明する。
この時には、選択母線WL4がハイレベル、WL1から
WL3がロウレベル、ダミーセル選択母線DL1はハイ
レベル、DL2はロウレベルという状態となり、メモリ
セルトランジスタQ4とダミーセルトランジスタQ7が
オン状態になる。メモリセルトランジスタQ4がオン状
態になったとき、蓄積キャパシタC4に蓄えられていた
電荷は、センス母線BL1との間で再配分されるが、い
まは、センス母線BL1,BL1が、この読み出しサイ
クルの前にはほぼ電源電位までプリチャージを完了して
いることと、キャパシタC4の電荷量がほぼ0であるこ
とから、センス母線/BL1の電位は読み出しによって
下がる。
【0012】一方、ダミーセルトランジスタQ7がオン
状態になったとき、センス母線BL1に蓄えられていた
電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャパシタC7と
の間で再配分される。センス母線BL1は、この読み出
しサイクルの前にはほぼ電源電位までプリチャージを完
了しているので、この読み出しにより、センス母線BL
1の電位も電源電位から下がる。ところで、センス母線
BL1,/BL1はその容量がほとんど同じであるこ
と、そして蓄積キャパシタC4,C7の容量においてC
4>C7の関係があることから、読み出し動作によっ
て、センス母線/BL1の電位はBL1の電位より低く
なる。このセンス母線BL1,/BL1の電位差をセン
スアンプ回路2によって増幅し、センス母線BL1がハ
イレベルとなり、センス母線/BL1がロウレベルとな
る。こうして、カラム選択母線CL1がハイレベルにな
ることによって、データ線DQがハイレベル、データ線
/DQがロウレベルという所望のデータ“0”をこのデ
ータ線対から取り出すことができる。また、このとき、
増幅後のセンス母線/BL1の電位が蓄積キャパシタC
4に伝えられることにより、メモリセルへの再書き込み
(リフレッシュ動作)がおこなわれる。
【0013】データ“1”を読み出す場合にも同様の動
作が行われる。図13は、第2の従来例の半導体集積回
路の一例であって、DRAMの主要部(1カラム分に対
応)を示している。この第2の従来例は第1の従来例の
ダミーセルがない場合である。すなわち、図13におい
て、Q1,Q2はメモリセルを構成するMOSトランジ
スタであり、そのドレイン電極はセンス母線BL1に、
ゲート電極はそれぞれ選択母線WL1,WL2に接続さ
れている。C1,C2はメモリセルを構成する蓄積キャ
パシタであり、その蓄積キャパシタC1の一端子はMO
SトランジスタQ1のソース電極に接続され、蓄積キャ
パシタC1の他端子は接地されている。蓄積キャパシタ
C2についても同様に、一端子はMOSトランジスタQ
2のソース電極に接続され、他端子は接地されている。
【0014】Q3,Q4もメモリセルを構成するMOS
トランジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線B
L1と対をなすセンス母線/BL1に、ゲート電極はそ
れぞれ選択母線WL3,WL4に接続されている。C
3,C4もメモリセルを構成する蓄積キャパシタであ
り、その蓄積キャパシタC3の一端子はMOSトランジ
スタQ3のソース電極に接続され、C3の他端子は接地
されている。キャパシタC4についても同様に、一端子
はMOSトランジスタQ4のソース電極に接続され、他
端子は接地されている。
【0015】Q5,Q6はカラム選択用トランジスタで
あり、そのドレイン電極はそれぞれセンス母線BL1,
/BL1に、ゲート電極はカラム選択母線CL1に、ソ
ース電極はそれぞれデータ線DQ,/DQに接続されて
いる。1はメモリセルのデータを読み出す前にセンス母
線対BL1,/BL1を一定の等しい電位までプリチャ
ージするプリチャージ回路、2はセンス母線BL1,/
BL1の電位差を検出し増幅するセンスアンプ回路、3
は外部からのデータをメモリセルに書き込みを行う書き
込み回路である。
【0016】書き込みの動作については先の図12の従
来例と全く同じであるのでここでは省略する。今回も、
トランジスタQ2と蓄積キャパシタC2で構成されるメ
モリセルから、書き込まれているデータ“0”を読み出
す場合を例にとり読み出しの動作について説明する。こ
の時には、選択母線WL2がハイレベル、WL1,WL
3,WL4がロウレベルとなり、メモリセルトランジス
タQ2がオン状態になる。メモリセルトランジスタQ2
がオン状態になったとき、蓄積キャパシタC2に蓄えら
れていた電荷は、センス母線BL1との間で再配分され
るが、いまは、センス母線BL1,/BL1が、この読
み出しサイクルの前にはほぼ電源電位の半分までプリチ
ャージを完了していることと、蓄積キャパシタC2のデ
ータ“0”がセンス母線BL1をハイレベルにすること
によって書き込まれたことから、センス母線BL1の電
位は読み出しによって上昇する。一方、センス母線/B
L1は選択される選択母線がないため、オン状態になる
トランジスタも存在していない。したがって、センス母
線BL1は、プリチャージ電位である電源電位の半分の
電位から変化しない。このセンス母線BL1,/BL1
の電位差をセンスアンプ回路2によって増幅し、センス
母線BL1がハイレベル、センス母線/BL1がロウレ
ベルとなる。こうして、カラム選択母線CL1がハイレ
ベルになることによって、データ線DQがハイレベル、
データ線/DQがロウレベルという所望のデータ“0”
をデータ線対から取り出すことができる。また、このと
き、増幅後のセンス母線BL1の電位がキャパシタC2
に伝えられることにより、メモリセルへの再書き込み
(リフレッシュ動作)がおこなわれる。
【0017】さて、同じ様にQ4とC4で構成されるメ
モリセルから、書き込まれているデータの“0”を読み
出す場合を例にとり読み出しの動作について説明する。
この時には、選択母線WL4がハイレベル、選択母線W
L1からWL3がロウレベルとなり、メモリセルトラン
ジスタQ4がオン状態になる。メモリセルトランジスタ
Q4がオン状態になったとき、蓄積キャパシタC4に蓄
えられていた電荷は、センス母線/BL1との間で再配
分されるが、いまは、センス母線BL1,/BL1が、
この読み出しサイクルの前にはほぼ電源電位の半分の電
位までプリチャージを完了していることと、キャパシタ
C4の電荷量がほぼ0であることから、センス母線/B
L1の電位は読み出しによってプリチャージ電位から下
がる。
【0018】一方、センス母線BL1は選択される選択
母線がないため、オン状態になるトランジスタも存在し
ていない。したがって、センス母線BL1は、プリチャ
ージ電位である電源電位の半分の電位から変化しない。
このセンス母線BL1,/BL1の電位差をセンスアン
プ回路2によって増幅し、センス母線BL1がハイレベ
ル、センス母線/BL1がロウレベルとなる。こうし
て、カラム選択母線CL1がハイレベルになることによ
って、データ線DQがハイレベル、データ線/DQがロ
ウレベルという所望のデータ“0”をデータ線対から取
り出すことができる。また、このとき、増幅後のセンス
母線BL1の電位が蓄積キャパシタC4に伝えられるこ
とにより、メモリセルへの再書き込み(リフレッシュ動
作)がおこなわれる。
【0019】データ“1”を読み出す場合にも同様の動
作が行われる。図14は、第3の従来例の半導体集積回
路の一例であって、マスクプログラム型ROM(以下
「マスクROM」と称す。)の主要部を示している。こ
の例では、コンタクトホール形成用マスクによるプログ
ラム方式のマスクROMを示す。図14において、Q1
1からQ14、Q21からQ24はメモリセルとなるM
OSトランジスタであり、そのソース電極は接地されて
いる。BL11、BL12はセンス母線であり、メモリ
セルトランジスタのドレイン電極をこのセンス母線BL
11、BL12に接続するか否かでデータ“1”と
“0”の記憶を行う。この例では、メモリセルトランジ
スタQ11,Q14のドレイン電極がセンス母線BL1
1に接続され、同じくメモリセルトランジスタQ22,
Q24のドレイン電極がセンス母線BL12に接続され
ている。WL11からWL14は選択母線であり、それ
ぞれがメモリセルトランジスタQ11〜Q14,Q21
〜24のゲート電極に接続されている。
【0020】Q31,Q32はカラム選択用トランジス
タであり、そのドレイン電極はそれぞれセンス母線BL
11,BL12に接続され、ゲート電極はカラム選択母
線CL11,CL12に接続され、ソース電極は接続さ
れてセンスアンプ回路4の入力となる。センスアンプ回
路4の出力はデータ線DQ,/DQになる。さて、メモ
リセルQ11からデータ“1”を読み出す場合について
説明する。選択母線WL11がハイレベルとなり、選択
母線WL12からWL14がロウレベルとなってメモリ
セルQ11,Q21が選択される。MOSトランジスタ
Q11がオン状態になることでセンス母線BL11の電
位はメモリセルQ11を通って接地電位近くまで降下す
る。次にカラム選択母線CL11がハイレベルになるこ
とでセンス母線BL11の電位がセンスアンプ回路4に
伝達され増幅されてデータ線DQにハイレベル、データ
線/DQにロウレベルがあらわれる。
【0021】次に、メモリセルQ23からデータ“0”
を読み出す場合について説明する。選択母線WL13が
ハイレベルとなり、選択母線WL11,WL12,WL
14がロウレベルとなってメモリセルQ13,Q23が
選択される。MOSトランジスタQ23がオン状態とな
るがメモリセルQ23のドレイン電極はセンス母線BL
12には接続されていない、このため、センス母線BL
12の電位はメモリセルQ23を選択する前の状態のま
まである。カラム選択母線CL12がハイレベルになる
ことでセンス母線BL12の電位はセンスアンプ回路4
中の所定の電源電位となり、これが増幅されてデータ線
DQにロウレベルがあらわれ、データ線/DQにハイレ
ベルがあらわれる。
【0022】図15は第4の従来例の半導体装置であっ
て、DRAMのメモリセル部分の断面図である。101
はたとえばP型シリコン基板、102はPウェル拡散
層、103はフィールド酸化膜、104はメモリセルト
ランジスタのドレイン電極となるN型拡散層、105と
125はメモリセルトランジスタのソース電極となるN
型拡散層、106,126はメモリセルトランジスタの
ゲート電極であり、選択母線でもある多結晶シリコン配
線層、107はゲート酸化膜、108はメモリセルの蓄
積キャパシタの一電極となる多結晶シリコン層、109
は蓄積キャパシタの絶縁膜、110はメモリセルの蓄積
キャパシタの他方の電極となる多結晶シリコン層で接地
電位を与える配線層、111はセンス母線となる金属あ
るいはポリサイド配線層、112はセンス母線111と
メモリセルトランジスタのドレイン電極104とを接続
するコンタクトホール、113はメモリセルトランジス
タのソース電極105とメモリセルの蓄積キャパシタの
一電極108を接続するコンタクトホール、114は金
属配線層、115はセンス母線となる金属あるいはポリ
サイド配線層111と金属配線層114間の層間絶縁
膜、116は表面保護膜、117は多結晶シリコン配線
層106,108間の層間絶縁膜、118は多結晶シリ
コン配線層110とセンス母線111間の層間絶縁膜で
ある。
【0023】このような従来の半導体装置の構成では、
メモリセルへのデータの書き込みは、センス母線111
にデータが電位として与えられ、メモリセルトランジス
タのゲート電極106をハイレベルにすることによっ
て、その電位はコンタクトホール112、ドレイン電極
104、ソース電極105、コンタクトホール113を
へて蓄積キャパシタの一電極108に伝えられ、他電極
110との間に電荷として蓄えられることで行われる。
【0024】次にメモリセルからの読み出しは、メモリ
セルトランジスタのゲート電極106をハイレベルに
し、ゲート電極126をロウレベルにすることで、セン
ス母線111に蓄えられていた電荷が108〜110で
形成されるメモリセルの蓄積キャパシタにコンタクトホ
ール112、ドレイン電極104、ソース電極105、
およびコンタクトホール113を経て流れ込むか、ある
いは、その逆にメモリセルの蓄積キャパシタの電荷がセ
ンス母線111に、コンタクトホール113、ソース電
極105、ドレイン電極104、およびコンタクトホー
ル112を経て流れ込み、前者の場合はセンス母線11
1の電位はわずかに下がるし、後者の場合はセンス母線
111の電位はわずかに上がる。そこで前記したセンス
アンプ回路によりセンス母線111とその対となるセン
ス母線との電位差を検出し、増幅することで読み出しが
行われる。
【0025】図16は第5の従来例の半導体装置であっ
て、マスクROMのメモリセル部分の断面図である。こ
の例は、コンタクトホール形成用マスクによるプログラ
ム方式のマスクROMを示している。151はたとえば
P型シリコン基板、152はPウェル拡散層、153は
フィールド酸化膜、154,174はメモリセルトラン
ジスタのドレイン電極となるN型拡散層、155はメモ
リセルトランジスタのソース電極となるN型拡散層で接
地電位、156,176はメモリセルトランジスタのゲ
ート電極であり、選択母線でもある多結晶シリコン配線
層、157はゲート酸化膜、161はセンス母線となる
金属あるいはポリサイド配線層、162はセンス母線1
61とメモリセルトランジスタのドレイン電極154と
を接続するコンタクトホール、166は表面保護膜、1
67は多結晶シリコン配線層156とセンス母線161
間の層間絶縁膜である。
【0026】このような第5の従来例の半導体装置の構
成では、メモリセルからの読み出しは、次のように行わ
れる。メモリセルトランジスタのゲート電極156をハ
イレベルにすることで、センス母線161、コンタクト
ホール162、メモリセルトランジスタのドレイン電極
154、メモリセルトランジスタのソース電極155
(接地電位)という電流パスができ、センス母線161
の電位は接地電位近くまで引き下げられる。一方、メモ
リセルトランジスタのゲート電極176をハイレベルに
したときには、メモリセルトランジスタはオンして、ド
レイン電極174とソース電極155(接地電位)は接
続されるが、ドレイン電極174とセンス母線161を
接続するためのコンタクトホールが形成されていない。
したがって、センス母線161から接地電位への電流経
路が形成されず、センス母線161はハイレベルを保
つ。そこで前記したようにセンスアンプ回路により、セ
ンス母線161の電位を検出し、増幅することで、読み
出しが行われる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の半導体集積回路および半導体装置は、同一の半導体基
板上にRAMとROMをつくる場合、RAMのメモリセ
ルおよびその回路と、ROMのメモリセルおよびその回
路を別々に用意しなければならず、チップ面積の増大を
招く。
【0028】また、RAM用のメモリセルとROM用の
メモリセルは構造および動作がまったく異なるため、お
互いに取り替えることができない。そのため、実際にそ
の半導体チップを使用する際にはRAMおよびROMと
もに大きなメモリ容量を持つチップを使用しなければな
らず、メモリ領域に無駄が生じて効率が悪くなる。ま
た、セット機器中にDRAMとマスクROMの双方を組
み込む場合も、DRAMのチップとマスクROMのチッ
プを別々に用意しなければならない。
【0029】さらに、DRAMは通常アドレスをマルチ
プレックスとして入力するが、マスクROMは全アドレ
スを一度に入力するなどしなければならず、それぞれの
メモリを制御する制御回路が複雑になるという課題があ
る。したがって、この発明の目的は、RAMとROMを
同じチップ内で作り分け、全メモリ領域に占めるRAM
とROMの領域の大きさを自由に分割して、必要なだけ
のRAMとROMの領域を確保でき、メモリ領域の無駄
を省くことができるとともに、RAMとROMを同一チ
ップ内に形成でき、セット機器のメモリ部品の点数を削
減し、RAMとROMの制御用回路を共通化でき、回路
の簡潔化を達成できるという半導体集積回路と半導体装
置を提供する。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体集積回
路は、一対のセンス母線と、ドレイン電極、ソース電極
およびゲート電極を有する第1のMISトランジスタと
第1の容量素子からなるセルであって、第1のMISト
ランジスタのドレイン電極を一対のセンス母線のいずれ
かに接続し、ゲート電極を選択母線に接続し、さらにソ
ース電極を第1の容量素子の第1の電極に接続し、第1
の容量素子の第2の電極を電流供給母線に接続した第1
のメモリセルと、ドレイン電極、ソース電極およびゲー
ト電極を有する第2のMISトランジスタと第2の容量
素子からなるセルであって、第2のMISトランジスタ
のドレイン電極を一対のセンス母線のいずれかに接続
し、ゲート電極を選択母線に接続し、ソース電極を開放
し、第2の容量素子の第1の電極を開放し、第2の容量
素子の第2の電極を電流供給母線に接続した第2のメモ
リセルと、ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極
を有する第3のMISトランジスタと、第1の容量素子
に対して容量が異なる第3の容量素子とからなる一対の
セルであって、各々の第3のMISトランジスタのドレ
イン電極を一対のセンス母線に別々に接続し、ゲート電
極を選択母線に接続し、さらにソース電極を第3の容量
素子の第1の電極に接続し、第3の容量素子の第2の電
極を電流供給母線に接続した一対のダミーセルと、書き
込みデータを一対のセンス母線に伝送する書き込み回路
と、読み出し時に一対のセンス母線をあらかじめ一定の
同一レベルにプリチャージするプリチャージ回路と、一
対のセンス母線に誘起される電圧の差を比較増幅するセ
ンスアンプ回路と、このセンスアンプ回路により増幅さ
れた一対のセンス母線のデータをデータ線に読み出す手
段とを備えたものである。
【0031】請求項2の半導体集積回路は、請求項1の
第2のメモリセルに代えて、ドレイン電極、ソース電極
およびゲート電極を有する第2のMISトランジスタと
第2の容量素子からなるセルであって、第2のMISト
ランジスタのドレイン電極を一対のセンス母線のいずれ
かに接続し、ゲート電極を選択母線に接続し、ソース電
極を第2の容量素子の第1の電極に接続し、第2の容量
素子の第2の電極を開放した第2のメモリセルを有する
ものである。
【0032】請求項3の半導体集積回路は、一対のセン
ス母線と、ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極
を有する第1のMISトランジスタと第1の容量素子よ
りなり、第1のMISトランジスタのドレイン電極をセ
ンス母線の一方に接続し、ゲート電極を選択母線に接続
し、さらにソース電極を第1の容量素子の第1の電極に
接続し、第1の容量素子の第2の電極を電流供給母線に
接続した第1のメモリセルと、ドレイン電極、ソース電
極およびゲート電極を有する第2のMISトランジスタ
と第2の容量素子よりなり、第2のMISトランジスタ
のドレイン電極をセンス母線の一方に接続し、ゲート電
極を選択母線に接続し、ソース電極を開放し、第2の容
量素子の第1の電極を開放し、第2の容量素子の第2の
電極を電流供給母線に接続した第2のメモリセルと、書
き込みデータをセンス母線に伝送する書き込み回路と、
読み出し時に一対のセンス母線をあらかじめ一定の同一
レベルにプリチャージするプリチャージ回路と、一対の
センス母線がほぼ同電位のとき、あらかじめ決められた
一方のセンス母線をハイレベルにしかつ他方のセンス母
線をロウレベルにする増幅手段を有して、一対のセンス
母線に現れる電圧の差を比較し増幅するセンスアンプ回
路と、このセンスアンプ回路により増幅されたセンス母
線の情報をデータ線に読み出す読み出し手段とを備えた
ものである。
【0033】請求項4の半導体集積回路は、請求項3の
第2のメモリセルに代えて、ドレイン電極、ソース電極
およびゲート電極を有する第2のMISトランジスタと
第2の容量素子よりなり、第2のMISトランジスタの
ドレイン電極をセンス母線の一方に、ゲート電極を選択
母線に接続し、ソース電極を第2の容量素子の第1の電
極に接続し、第2の容量素子の第2の電極を開放した第
2のメモリセルを有するものである。
【0034】請求項5の半導体集積回路は、一対のセン
ス母線と、ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極
を有する第1のMISトランジスタと第1の容量素子か
らなるセルであって、第1のMISトランジスタのドレ
イン電極を一対のセンス母線のいずれかに接続し、ゲー
ト電極を選択母線に接続し、さらにソース電極を第1の
容量素子の第1の電極に接続し、第1の容量素子の第2
の電極を電流供給母線に接続した第1のメモリセルと、
ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
2のMISトランジスタと第2の容量素子からなるセル
であって、第2のMISトランジスタのドレイン電極を
一対のセンス母線のいずれかに接続し、ゲート電極を選
択母線に接続し、ソース電極を開放し、第2の容量素子
の第1の電極を開放し、第2の容量素子の第2の電極を
電流供給母線に接続した第2のメモリセルと、書き込み
データを前記一対のセンス母線に伝送する書き込み回路
と、読み出し時に一対のセンス母線をあらかじめ一定の
同一レベルにプリチャージするプリチャージ回路と、一
対のセンス母線がほぼ同電位のときあらかじめ決められ
た一方のセンス母線をハイレベルにし他方のセンス母線
をロウレベルにする増幅手段を有して、一対のセンス母
線に誘起される電圧の差を比較し増幅するセンスアンプ
回路と、このセンスアンプ回路により増幅された前記一
対のセンス母線の情報をデータ線に読み出す手段とを備
えたものである。
【0035】請求項6の半導体集積回路は、請求項1の
第2のメモリセルに代えて、ドレイン電極、ソース電極
およびゲート電極を有する第2のMISトランジスタと
第2の容量素子からなるセルであって、第2のMISト
ランジスタのドレイン電極を一対のセンス母線のいずれ
かに接続し、ゲート電極を選択母線に接続し、ソース電
極を第2の容量素子の第1の電極に接続し、第2の容量
素子の第2の電極を開放した第2のメモリセルを有する
ものである。
【0036】請求項7の半導体装置は、一導電型の半導
体基板上に形成された第1のMISトランジスタと第1
の容量素子よりなる第1のメモリセルと、半導体基板上
に形成された第2のMISトランジスタと第2の容量素
子よりなる第2のメモリセルとを備え、第1のメモリセ
ルは、選択母線であって第1のMISトランジスタのゲ
ート電極である多結晶シリコン配線層と、コンタクトホ
ールを通してセンス母線となる配線層に接続され、半導
体基板と反対の導電型をもつ第1のMISトランジスタ
のドレイン電極となる拡散層と、コンタクトホールを通
して第1の容量素子の第1の電極である多結晶シリコン
層と接続され、半導体基板と反対の導電型をもつ第1の
MISトランジスタのソース電極となる拡散層と、第1
の容量素子の第1の電極である多結晶シリコン層とは第
1の容量素子の絶縁膜を介して存在し、電源配線に接続
される第1の容量素子の第2の電極となる多結晶シリコ
ン層からなる構成を有し、第2のメモリセルは、選択母
線であって第2のMISトランジスタのゲート電極であ
る多結晶シリコン配線と、コンタクトホールを通してセ
ンス母線となる配線層に接続され、半導体基盤と反対の
導電型をもつ第2のMISトランジスタのドレイン電極
となる拡散層と、第2の容量素子の第1の電極である多
結晶シリコン層と絶縁膜を介して存在し、半導体基板と
反対の導電型をもつ第2のMISトランジスタのソース
電極となる拡散層と、第2の容量素子の第1の電極であ
る多結晶シリコン層とは第2の容量素子の絶縁膜を介し
て存在し、電源配線に接続される第2の容量素子の第2
の電極となる多結晶シリコン層からなる構成を有するこ
とを特徴とするものである。
【0037】請求項8の半導体装置は、一導電型の半導
体基板上に形成された第1のMISトランジスタと容量
素子よりなる第1のメモリセルと、半導体基板上に形成
された第2のMISトランジスタよりなる第2のメモリ
セルとを備え、第1のメモリセルは、選択母線であって
第1のMISトランジスタのゲート電極である多結晶シ
リコン配線と、コンタクトホールを通してセンス母線と
なる配線層に接続され、半導体基板と反対の導電型をも
つ第1のMISトランジスタのドレイン電極となる拡散
層と、コンタクトホールを通して容量素子の第1の電極
である多結晶シリコン層と接続され、半導体基盤と反対
の導電型をもつ第1のMISトランジスタのソース電極
となる拡散層と、容量素子の第1の電極である多結晶シ
リコン層とは容量素子の絶縁膜を介して存在し、電源配
線に接続される容量素子の第2の電極となる多結晶シリ
コン層からなる構成を有し、第2のメモリセルは、選択
母線であって第2のMISトランジスタのゲート電極で
ある多結晶シリコン配線と、コンタクトホールを通して
センス母線となる配線層に接続され、半導体基板と反対
の導電型をもつ第2のMISトランジスタのドレイン電
極となる拡散層と、半導体基板と反対の導電型をもち、
第2のMISトランジスタのソース電極となる拡散層
と、第2のMISトランジスタのソース電極となる拡散
層とは容量素子の絶縁膜を介して存在し、電源配線に接
続される多結晶シリコン層からなる構成を有することを
特徴とするものである。
【0038】請求項9の半導体装置は、請求項8の第2
のメモリセルに代えて、第2のメモリセルは、選択母線
であって第2のMISトランジスタのゲート電極である
多結晶シリコン配線と、コンタクトホールを通してセン
ス母線となる配線層に接続され、半導体基板と反対の導
電型をもつ第2のMISトランジスタのドレイン電極と
なる拡散層と、コンタクトホールを通して容量素子の第
1の電極と同時に形成された多結晶シリコン層と接続さ
れ、半導体基板と反対の導電型をもつ第2のMISトラ
ンジスタのソース電極となる拡散層とを有するものであ
る。
【0039】
【作用】請求項1の半導体集積回路によれば、一対のセ
ンス母線の一方に接続された第1のメモリセルおよび第
2のメモリセルの一方のゲート電極の選択母線に選択信
号を入力し、これによって一対のセンス母線の一方に誘
起される電圧と、一対のセンス母線の他方に接続された
ダミーセルのゲート電極の選択母線に選択信号を入力
し、これによって一対のセンス母線の他方に誘起される
電圧との差を、センスアンプ回路により比較増幅し、読
み出し手段により読み出すことにより、ROMとしての
読み出しが可能となる。
【0040】この場合、RAMの回路の第2のメモリセ
ルのトランジスタのソース電極と第2の容量素子とを開
放することにより、RAMと同じ回路を用いてROMの
回路を実現することができる。したがって、たとえば製
造の途中でフォトマスクを使うことによって、RAMと
ROMを同じチップ内で作り分け、全メモリ領域に占め
るRAMとROMの領域の大きさを自由に分割して、必
要なだけのRAMとROMの領域を確保できるので、全
メモリ容量の中から最適のRAMとROMの容量を設定
でき、不要なメモリセル形成する必要がなくメモリ領域
の無駄を省くことができ、チップ面積を低減することが
できる。また、読み出し手段が同じであるため、RAM
からのデータとROMからのデータを同じアクセスタイ
ムで取り出すことができる。さらに、RAMとROMを
同一の半導体チップ内に形成できるため、セット内にR
AMとROMのチップを別々に搭載する場合に比べ、メ
モリチップが一つで済むので、メモリの制御回路が簡単
にでき、セット機器のメモリ部品の点数を削減でき、さ
らにRAMとROMの制御用回路を共通化でき、回路の
簡潔化を達成できることから、セット機器の開発費用
や、開発時間の削減にも効果がある。
【0041】請求項2の半導体集積回路によれば、請求
項1の第2のメモリセルに代えて、第2のメモリセルの
第2のMISトランジスタのソース電極を第2の容量素
子の第1の電極に接続し、第2の容量素子の第2の電極
を開放したため、請求項1と同作用がある。請求項3の
半導体集積回路によれば、一対のセンス母線の一方に接
続された第1のメモリセルおよび第2のメモリセルの一
方のゲート電極の選択母線に選択信号を入力し、一対の
センス母線に現れる電圧をセンスアンプ回路により増幅
して、センス母線の情報を読み出し手段により読み出す
ことにより、ROMとしての読み出しが可能となる。し
たがって、請求項1と同作用のほか、ダミーセルを形成
する必要がなく、チップ面積をさらに低減できる。
【0042】請求項4の半導体集積回路によれば、請求
項3の第2のメモリセルに代えて、第2のメモリセルの
第2のMISトランジスタのソース電極を第2の容量素
子の第1の電極に接続し、第2の容量素子の第2の電極
を開放したため、請求項3と同作用がある。請求項5の
半導体集積回路によれば、一対のセンス母線の一方に接
続された第1のメモリセルおよび第2のメモリセルの一
方のゲート電極の選択母線に選択信号を入力し、一対の
センス母線に現れる電圧をセンスアンプ回路により増幅
して、センス母線の情報を読み出し手段により読み出す
ことにより、ROMとしての読み出しが可能となる。し
たがって、請求項3と同作用のほか、一本のセンス母線
の長さを短くできるため、メモリセルの負荷が低下しア
クセスタイムを短くできる。
【0043】請求項6の半導体集積回路によれば、請求
項5の第2のメモリセルに代えて、第2のメモリセルの
第2のMISトランジスタのソース電極を第2の容量素
子の第1の電極に接続し、第2の容量素子の第2の電極
を開放したため、請求項5と同作用がある。請求項7の
半導体装置によれば、第2のMISトランジスタのソー
ス電極と第2の容量素子の第1の電極とを接続するコン
タクトホールを選択的に形成しないことにより、第1の
電極とソース電極との間に絶縁膜を介在することができ
るのでROMを形成でき、このためRAMとROMのメ
モリセルを半導体チップの製造途中で作り分けることが
できる。したがって、請求項1と同作用がある。
【0044】請求項8の半導体装置によれば、第2のM
ISトランジスタのソース電極に接続する容量素子の第
1の電極を選択的に形成しないことにより、ソース電極
に接続される容量素子が形成されなくなるのでROMを
形成でき、このためRAMとROMのメモリセルを半導
体チップの製造途中で作り分けることができる。したが
って、請求項1と同作用のほか、製造時にデータを作り
込む工程が拡散工程の終わりに近く、短いターン・アラ
ウンド・タイムが実現できる。
【0045】請求項9の半導体装置によれば、第2のM
ISトランジスタのソース電極に接続する容量素子の第
1の電極と反対側の第2の電極を選択的に形成しないこ
とにより、ソース電極に接続される容量素子が形成され
なくなるのでROMを形成でき、このためRAMとRO
Mのメモリセルを半導体チップの製造途中で作り分ける
ことができる。したがって、請求項1と同作用のほか、
製造時にデータを作り込む工程が拡散工程の終わりにさ
らに近くなり、短いターン・アラウンド・タイムが実現
できる。
【0046】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例について図1
を参照しながら説明する。図1は、この発明の第1の実
施例に係る半導体集積回路であって、DRAMとマスク
ROMのメモリセルを製造の途中で作り分けることがで
きる記憶回路の主要部(1カラム分に対応)を示してい
る。
【0047】図1において、Q1,Q2はメモリセルを
構成する第1のMISトランジスタおよび第2のMIS
トランジスタであるMOSトランジスタであり、そのド
レイン電極はセンス母線BL1に、ゲート電極はそれぞ
れ選択母線WL1,WL2に接続されている。C1,C
2はメモリセルを構成する第1の容量素子および第1の
容量素子である蓄積キャパシタであり、そのキャパシタ
C1,C2の各一端子は接地されている。
【0048】Q7はダミーセルを構成する第3のMIS
トランジスタであるMOSトランジスタであり、そのド
レイン電極はセンス母線BL1に、ゲート電極はダミー
セル選択母線DL1に接続されている。C7はダミーセ
ルを構成する第3の容量素子である蓄積キャパシタであ
り、その蓄積キャパシタC7の一端子はダミーセルトラ
ンジスタQ7のソース電極に接続されている。また、キ
ャパシタC7の他端子は接地されている。Q8は蓄積キ
ャパシタC7の電荷放電用のMOSトランジスタで、ド
レイン電極がダミーセルトランジスタQ7のソース電極
に、ゲート電極はダミーセルリセット母線RL1に、ソ
ース電極は接地電位にそれぞれ接続されている。
【0049】Q3,Q4はメモリセルを構成する第1の
MISトランジスタおよび第2のMISトランジスタで
あるMOSトランジスタであり、そのドレイン電極はセ
ンス母線BL1と対をなすセンス母線/BL1に、ゲー
ト電極はそれぞれ選択母線WL3,WL4に接続されて
いる。C3,C4はメモリセルを構成する第1の容量素
子および第1の容量素子である蓄積キャパシタであり、
そのキャパシタC3,C4の各一端子は接地されてい
る。なお、センス母線/BL1の「/」は、バーを示
し、たとえば図1等に示すバーの付いたBL1のバーを
示している。後述の/DQ等も同様である。
【0050】Q9はダミーセルを構成する第2のMIS
トランジスタであるMOSトランジスタであり、そのド
レイン電極はセンス母線/BL1に、ゲート電極はダミ
ーセル選択母線DL2に接続されている。C9はダミー
セルを構成する第3の容量素子である蓄積キャパシタで
あり、その蓄積キャパシタC9の一端子はダミーセルト
ランジスタQ9のソース電極に接続されている。また、
蓄積キャパシタC9の他端子は接地されている。Q10
は蓄積キャパシタC9の電荷放電用のMOSトランジス
タで、ドレイン電極がダミーセルトランジスタQ9のソ
ース電極に、ゲート電極はダミーセルリセット母線RL
2に、ソース電極は接地電位にそれぞれ接続されてい
る。
【0051】ダミーセルリセット母線RL1,RL2は
次の読み出しサイクルが始まる前にハイレベルとなり、
MOSトランジスタQ8,Q10をオン状態とすること
で、蓄積キャパシタC7,C9の電荷の放電を行い、次
の読み出しのための準備を行うものである。ダミーセル
を構成するトランジスタQ7,Q8および蓄積キャパシ
タC7、または、トランジスタQ9,Q10および蓄積
キャパシタC9は各センス母線BL1,/BL1に一つ
ずつ接続されており、蓄積キャパシタC7,C9の静電
容量はメモリセルの蓄積キャパシタC1〜C4の静電容
量に比べ、小さく設定されている。
【0052】また、蓄積キャパシタC1〜C4の一端子
とメモリセルトランジスタQ1〜Q4のソース電極は書
き込むデータに応じて接続状態か開放状態かを製造の途
中で設定し、この実施例では、メモリセルトランジスタ
Q1と蓄積キャパシタC1間およびメモリセルトランジ
スタQ3と蓄積キャパシタC3間が開放状態、メモリセ
ルトランジスタQ2と蓄積キャパシタC2間およびメモ
リセルトランジスタQ4と蓄積キャパシタC4間が接続
状態であるものとする。
【0053】Q5,Q6は読み出し手段を兼ねたカラム
選択用トランジスタであり、そのドレイン電極はそれぞ
れセンス母線対BL1,/BL1に、ゲート電極はカラ
ム選択母線CL1に、ソース電極はそれぞれデータ線対
DQ,/DQに接続されている。1はメモリセルのデー
タを読み出す前にセンス母線BL1,/BL1を任意の
等しい電位(ここでは電源電圧)までプリチャージする
プリチャージ回路。2はセンス母線対BL1,/BL1
の電位差を検出し増幅するセンスアンプ回路。3は外部
からのデータをメモリセルに書き込みを行う書き込み回
路である。
【0054】まず、この回路とメモリセルをマスクRO
Mとして使用する場合について説明する。センス母線B
L1側にデータの“0”を記憶させた場合は、図1中の
メモリセルトランジスタQ1と蓄積キャパシタC1のよ
うにメモリセルトランジスタQ1のソース電極と蓄積キ
ャパシタC1の一端子を開放にする。蓄積キャパシタC
1の他端子は接地されている。この場合の読み出しは、
選択母線WL1がハイレベル、選択母線WL2〜WL4
がロウレベル、ダミーセル選択母線DL1はロウレベ
ル、ダミーセル選択母線DL2はハイレベルという選択
によりおこなわれ、メモリセルトランジスタQ1とダミ
ーセルトランジスタQ9がオン状態になる。メモリセル
トランジスタQ1がオン状態になってもQ1のソース電
極が開放状態であるため、センス母線BL1には電位の
変化は起こらない。一方、トランジスタQ9をオンする
ことによって、センス母線/BL1に蓄えられていた電
荷は、電荷を蓄えていなかったダミーセル蓄積キャパシ
タC9との間で再配分される。センス母線対BL1,/
BL1は、この読み出しサイクルの前にはプリチャージ
回路1によりほぼ電源電位までプリチャージを完了して
いるため、読み出しサイクル中にセンス母線/BL1の
電位はセンス母線BL1の電位より低くなる。この電位
差をセンスアンプ回路2によって増幅すると、センス母
線BL1がハイレベル、センス母線/BL1がロウレベ
ルとなる。こうして、カラム選択母線CL1がハイによ
ることによってカラム選択用トランジスタQ5,Q6が
オンとなり、データ線DQがハイレベル、データ線/D
Qがロウレベルという所望のデータ“0”をこのデータ
線対から取り出すことができる。
【0055】同じように、センス母線/BL1側にデー
タの“0”を記憶させた場合は、図1中のメモリセルト
ランジスタQ4と蓄積キャパシタC4のようにメモリセ
ルトランジスタQ4のソース電極と蓄積キャパシタC4
の一端子を接続する。蓄積キャパシタC4の他端子は接
地されている。この場合の読み出しは、選択母線WL4
がハイレベル、選択母線WL1〜WL3がロウレベル、
ダミーセル選択母線DL1はハイレベル、ダミーセル選
択母線DL2はロウレベルとなる選択によりおこなわ
れ、メモリセルトランジスタQ4とダミーセルトランジ
スタQ7がオン状態になる。メモリセルトランジスタQ
4がオン状態になったとき、センス母線/BL1に蓄え
られていた電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャパ
シタC4との間で再配分され、ダミーセルトランジスタ
Q7がオン状態になったとき、センス母線/BL1に蓄
えられていた電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャ
パシタC7との間で再配分される。センス母線BL1,
/BL1は、この読み出しサイクルの前にはほぼ電源電
位までプリチャージを完了していることと、センス母線
BL1,/BL1の容量はほとんど同じであること、そ
して蓄積キャパシタC4,C7はその容量においてC4
>C7の関係があることから、読み出しサイクル中にセ
ンス母線/BL1の電位はBL1の電位より低くなる。
この電位差をセンスアンプ回路2によって増幅され、セ
ンス母線BL1がハイレベル、センス母線/BL1がロ
ウレベルとなる。こうして、データ線DQがハイレベ
ル、データ線/DQがロウレベルという所望のデータ
“0”をこのデータ線対から取り出すことができる。
【0056】次に、センス母線BL1側にデータの
“1”を記憶させた場合は、図1中のメモリセルトラン
ジスタQ2と蓄積キャパシタC2のようにメモリセルト
ランジスタQ2のソース電極と蓄積キャパシタC2の一
端子を接続する。蓄積キャパシタC2の他端子は接地さ
れている。この場合の読み出しは、選択母線WL2がハ
イレベル、選択母線WL1,WL3,WL4がロウレベ
ル、ダミーセル選択母線DL1はロウレベル、ダミーセ
ル選択母線DL2はハイレベルという選択となっておこ
なわれ、メモリセルトランジスタQ2とダミーセルトラ
ンジスタQ9がオン状態になる。メモリセルトランジス
タQ2がオン状態になったとき、センス母線BL1に蓄
えられていた電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャ
パシタC2との間で再配分され、ダミーセルトランジス
タQ9がオン状態になったとき、センス母線/BL1に
蓄えられていた電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キ
ャパシタC9との間で再配分される。センス母線BL
1,/BL1は、この読み出しサイクルの前にはほぼ電
源電位までプリチャージを完了していることと、センス
母線BL1,/BL1の容量はほとんど同じであるこ
と、そして蓄積キャパシタC2,C9に容量においてC
2>C9の関係があることから、読み出しサイクル中に
センス母線BL1の電位はセンス母線/BL1の電位よ
り低くなる。この電位差をセンスアンプ回路2によって
増幅され、センス母線BL1がロウレベル、センス母線
/BL1がハイレベルとなる。こうして、データ線DQ
がロウレベル、データ線/DQがハイレベルという所望
のデータ“1”をこのデータ線対から取り出すことがで
きる。
【0057】同じように、センス母線/BL1側にデー
タの“1”を記憶させた場合は、図1中のメモリセルト
ランジスタQ3と蓄積キャパシタC3のようにメモリセ
ルトランジスタQ3のソース電極と蓄積キャパシタC3
の一端子を開放にする。蓄積キャパシタC3の他端子は
接地されている。この場合の読み出しは、選択母線WL
3がハイレベル、選択母線WL1,WL2,WL4がロ
ウレベル、ダミーセル選択母線DL1はハイレベル、ダ
ミーセル選択母線DL2はロウレベルとなる選択により
おこなわれ、メモリセルトランジスタQ3とダミーセル
トランジスタQ7がオン状態になる。メモリセルトラン
ジスタQ3がオン状態になってもQ3のソース電極が開
放状態であるため、センス母線/BL1には電位の変化
は起こらない。一方、トランジスタQ7がオンすること
によって、センス母線BL1に蓄えられていた電荷は、
電荷を蓄えていなかったダミーセル蓄積キャパシタC7
との間で再配分される。センス母線BL1,/BL1
は、この読み出しサイクルの前にはほぼ電源電位までプ
リチャージを完了しているため、読み出しサイクル中に
センス母線BL1の電位は/BL1の電位より低くな
る。この電位差をセンスアンプ回路2によって増幅さ
れ、センス母線BL1がロウレベル、センス母線/BL
1がハイレベルとなる。こうして、データ線DQがロウ
レベル、データ線/DQがハイレベルという所望のデー
タ“1”をこのデータ線対から取り出すことができる。
【0058】もちろん、メモリセルをROMとして使用
する場合には、外部端子からのデータの書き込みは不要
となる。次に、この回路をDRAMとして使用するとき
には、前記のメモリセルトランジスタQ1,Q2のソー
ス電極をそれぞれ蓄積キャパシタC1、C2の接地端子
と反対の端子に接続し、前記のメモリセルトランジスタ
Q3,Q4のソース電極をそれぞれ蓄積キャパシタC
3,C4の接地端子と反対の端子に接続する。この状態
で書き込み回路3からデータを電荷としてメモリセルに
送ったり、メモリセルからのデータをセンスアンプ回路
2で増幅することでデータの読み書きが行われる。その
動作は図12に示された第1の従来例のDRAM回路と
同じであるので再度の説明はここでは行わない。
【0059】この第1の実施例によれば、DRAMと同
じ回路を用いてマスクROMの回路を実現することがで
きる。したがって、たとえば製造の途中でフォトマスク
を使うことによって、DRAMとマスクROMを同じチ
ップ内で作り分け、全メモリ領域に占めるDRAMとマ
スクROMの領域の大きさを自由に分割して、必要なだ
けのDRAMとマスクROMの領域を確保できるので、
全メモリ容量の中から最適のDRAMとマスクROMの
容量を設定でき、不要なメモリセル形成する必要がなく
メモリ領域の無駄を省くことができ、チップ面積を低減
することができる。また、読み出し手段が同じであるた
め、DRAMからのデータとマスクROMからのデータ
を同じアクセスタイムで取り出すことができる。さら
に、DRAMとマスクROMを同一チップ内に形成でき
るため、セット内にDRAMとマスクROMのチップを
別々に搭載する場合に比べ、メモリチップが一つで済む
ので、メモリの制御回路が簡単にでき、セット機器のメ
モリ部品の点数を削減でき、さらにDRAMとマスクR
OMの制御用回路を共通化でき、回路の簡潔化を達成で
きることから、セット機器の開発費用や、開発時間の削
減にも効果がある。
【0060】この発明の第2の実施例について図2を参
照しながら説明する。図2は、この第2の実施例に係る
半導体集積回路であって、DRAMとマスクROMのメ
モリセルを製造の途中で作り分けることができる記憶回
路の主要部(1カラム分に対応)を示している。図2か
ら明らかなように図1の第1の実施例と異なる点は、マ
スクROMとして使用する場合に、蓄積キャパシタC
1,C3のトランジスタQ1,Q3への接続端子と反対
側を接地せずに開放していることである。
【0061】すなわち図2において、Q1,Q2はメモ
リセルを構成するMOSトランジスタであり、そのドレ
イン電極はセンス母線BL1に、ゲート電極はそれぞれ
選択母線WL1,WL2に接続されている。C1,C2
はメモリセルを構成する蓄積キャパシタであり、そのキ
ャパシタC1の一端子はMOSトランジスタQ1のソー
ス電極に、また、キャパシタC2の一端子はMOSトラ
ンジスタQ2のソース電極に接続されている。
【0062】Q7はダミーセルを構成するMOSトラン
ジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線BL1
に、ゲート電極はダミーセル選択母線DL1に接続され
ている。C7はダミーセルを構成する蓄積キャパシタで
あり、その蓄積キャパシタC7の一端子はダミーセルト
ランジスタQ7のソース電極に接続されている。また、
蓄積キャパシタC7の他端子は接地されている。Q8は
蓄積キャパシタC7の電荷放電用のMOSトランジスタ
で、ドレイン電極がダミーセルトランジスタQ7のソー
ス電極に、ゲート電極はダミーセルリセット母線RL1
に、ソース電極は接地電位にそれぞれ接続されている。
【0063】Q3,Q4はメモリセルを構成するMOS
トランジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線B
L1と対をなすセンス母線/BL1に、ゲート電極はそ
れぞれ選択母線WL3,WL4に接続されている。C
3,C4はメモリセルを構成する蓄積キャパシタであ
り、そのキャパシタC3の一端子はMOSトランジスタ
Q3のソース電極に、また、キャパシタC4の一端子は
MOSトランジスタQ4のソース電極に接続されてい
る。
【0064】Q9はダミーセルを構成するMOSトラン
ジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線/BL1
に、ゲート電極はダミーセル選択母線DL2に接続され
ている。C9はダミーセルを構成する蓄積キャパシタで
あり、その蓄積キャパシタC9の一端子はダミーセルト
ランジスタQ9のソース電極に接続されている。また、
蓄積キャパシタC9の他端子は接地されている。Q10
は蓄積キャパシタC9の電荷放電用のMOSトランジス
タで、ドレイン電極がダミーセルトランジスタQ9のソ
ース電極に、ゲート電極はダミーセルリセット母線RL
2に、ソース電極は接地電位にそれぞれ接続されてい
る。
【0065】ダミーセルリセット母線RL1,RL2
は、次の読み出しサイクルが始まる前にハイレベルとな
り、MOSトランジスタQ8,Q10をオン状態とする
ことで、蓄積キャパシタC7,C9の電荷の放電を行
い、次の読み出しのための準備を行うものである。ダミ
ーセルを構成するトランジスタQ7,Q8および蓄積キ
ャパシタC7または、トランジスタQ9,Q10および
蓄積キャパシタC9は各センス母線に一つずつ接続され
ており、蓄積キャパシタC7,C9の静電容量はメモリ
セルの蓄積キャパシタC1〜C4の静電容量に比べ、小
さく設定されている。
【0066】また、蓄積キャパシタC1〜C4の他端子
は書き込むデータに応じて接地状態か開放状態かを製造
の途中で設定し、この実施例では、蓄積キャパシタC
1,C3の他端子が開放状態、蓄積キャパシタC2,C
4の他端子が接地されているものとする。Q5,Q6は
カラム選択用トランジスタであり、そのドレイン電極は
それぞれセンス母線BL1,/BL1に、ゲート電極は
カラム選択母線CL1に、ソース電極はそれぞれデータ
線対DQ,/DQに接続されている。
【0067】1はメモリセルのデータを読み出す前にセ
ンス母線対BL1,/BL1を任意の等しい電位(ここ
では電源電圧)までプリチャージするプリチャージ回
路、2はセンス母線BL1,/BL1の電位差を検出し
増幅するセンスアンプ回路、3は外部からのデータをメ
モリセルに書き込みを行う書き込み回路である。まず、
この回路とメモリセルをマスクROMとして使用する場
合について説明する。センス母線BL1側にデータの
“0”を記憶させた場合は、図2中の蓄積キャパシタC
1のようにその一端子を開放にする。この場合の読み出
しは、選択母線WL1がハイレベル、WL2からWL4
がロウレベル、ダミーセル選択母線DL1はロウレベ
ル、ダミーセル選択母線DL2はハイレベルという選択
となっておこなわれ、メモリセルトランジスタQ1とダ
ミーセルトランジスタQ9がオン状態になる。メモリセ
ルトランジスタQ1がオン状態になってもC1の一端子
が開放状態であるため、センス母線BL1には電位の変
化は起こらない。一方、トランジスタQ9がオンするこ
とによって、センス母線BL1に蓄えられていた電荷
は、電荷を蓄えていなかったダミーセル蓄積キャパシタ
C9との間で再配分される。センス母線BL1,/BL
1は、この読み出しサイクルの前にはほぼ電源電位まで
プリチャージを完了しているため、読み出しサイクル中
にセンス母線/BL1の電位はBL1の電位より低くな
る。この電位差をセンスアンプ回路2によって増幅し、
センス母線BL1がハイレベル、センス母線/BL1が
ロウレベルとなる。こうして、DQがハイレベル、DQ
がロウレベルという所望のデータ“0”をこのデータ線
対から取り出すことができる。
【0068】同じように、センス母線/BL1側にデー
タの“0”を記憶させた場合は、図2中の蓄積キャパシ
タC4のようにその一端子を接地する。この場合の読み
出しは、選択母線WL4がハイレベル、WL1からWL
3がロウレベル、ダミーセル選択母線DL1はハイレベ
ル、ダミーセル選択母線DL2はロウレベルという選択
となっておこなわれ、メモリセルトランジスタQ4とダ
ミーセルトランジスタQ7がオン状態になる。メモリセ
ルトランジスタQ4がオン状態になったとき、センス母
線BL1に蓄えられていた電荷は、電荷を蓄えていなか
った蓄積キャパシタC4との間で再配分され、ダミーセ
ルトランジスタQ7がオン状態になったとき、センス母
線BL1に蓄えられていた電荷は、電荷を蓄えていなか
った蓄積キャパシタC7との間で再配分される。センス
母線対BL1,/BL1は、この読み出しサイクルの前
にはほぼ電源電位までプリチャージを完了していること
と、センス母線BL1,/BL1の容量はほとんど同じ
であること、そして蓄積キャパシタC4,C7の容量に
おいてC4>C7の関係があることから、読み出しサイ
クル中にセンス母線/BL1の電位はBL1の電位より
低くなる。この電位差をセンスアンプ回路によって増幅
し、センス母線BL1がハイレベル、センス母線/BL
1がロウレベルとなる。こうして、データ線DQがハイ
レベル、データ線/DQがロウレベルという所望のデー
タ“0”をこのデータ線対から取り出すことができる。
【0069】次に、センス母線BL1側にデータの
“1”を記憶させた場合は、図2中の蓄積キャパシタC
2のようにその一端子を接地する。この場合の読み出し
は、選択母線WL2がハイレベル、WL1、WL3、W
L4がロウレベル、ダミーセル選択母線DL1はロウレ
ベル、ダミーセル選択母線DL2はハイレベルという選
択となっておこなわれ、メモリセルトランジスタQ2と
ダミーセルトランジスタQ9がオン状態になる。メモリ
セルトランジスタQ2がオン状態になったとき、センス
母線BL1に蓄えられていた電荷は、電荷を蓄えていな
かった蓄積キャパシタC2との間で再配分され、ダミー
セルトランジスタQ9がオン状態になったとき、センス
母線/BL1に蓄えられていた電荷は、電荷を蓄えてい
なかった蓄積キャパシタC9との間で再配分される。セ
ンス母線BL1,/BL1は、この読み出しサイクルの
前にはほぼ電源電位までプリチャージを完了しているこ
とと、センス母線BL1,/BL1の容量はほとんど同
じであること、そして蓄積キャパシタC2とC9の容量
においてC2>C9の関係があることから、読み出しサ
イクル中にセンス母線BL1の電位がセンス母線/BL
1の電位より低くなる。この電位差をセンスアンプ回路
2によって増幅、センス母線BL1がロウレベル、セン
ス母線/BL1がハイレベルとなる。こうして、DQが
ロウレベル、/DQがハイレベルという所望のデータ
“1”をこのデータ線対から取り出すことができる。
【0070】同じように、センス母線BL1側にデータ
の“1”を記憶させた場合は、図2中の蓄積キャパシタ
C3のようにその一端子を開放にする。この場合の読み
出しは、選択母線WL3がハイレベル、WL1,WL
2,WL4がロウレベル、ダミーセル選択母線DL1は
ハイレベル、DL2はロウレベルという選択となってお
こなわれ、メモリセルトランジスタQ3とダミーセルト
ランジスタQ7がオン状態になる。メモリセルトランジ
スタQ3がオン状態になってもC3の一端子が開放状態
であるため、センス母線BL1には電位の変化は起こら
ない。一方、トランジスタQ7がオンすることによっ
て、センス母線BL1に蓄えられていた電荷は、電荷を
蓄えていなかったダミーセル蓄積キャパシタC7との間
で再配分される。センス母線BL1,/BL1は、この
読み出しサイクルの前にはほぼ電源電位までプリチャー
ジを完了しているため、読み出しサイクル中にセンス母
線BL1の電位はセンス母線/BL1の電位より低くな
る。この電位差をセンスアンプ回路2によって増幅し、
センス母線BL1がロウレベル、センス母線/BL1が
ハイレベルとなる。こうして、データ線DQがロウレベ
ル、データ線/DQがハイレベルという所望のデータ
“1”をこのデータ線対から取り出すことができる。
【0071】もちろん、メモリセルをROMとして使用
する場合には、外部端子からのデータの書き込みは不要
となる。次に、この回路をDRAMとして使用するとき
には、蓄積キャパシタC1〜C4の一端子を接地する。
この状態で書き込み回路からデータを電荷としてメモリ
セルに送ったり、メモリセルからのデータをセンスアン
プ回路2で増幅することでデータの読み書きが行われ
る。その動作は図12に示されたDRAM回路の従来例
と同じであるので再度の説明はここでは行わない。
【0072】この第2の実施例によれば、第1の実施例
と同様な作用効果がある。この発明の第3の実施例につ
いて図3を参照しながら説明する。図3は、第3の実施
例に係る半導体集積回路であって、DRAMとマスクR
OMのメモリセルを製造の途中で作り分けることができ
る記憶回路の主要部(1カラム分に対応)を示してい
る。
【0073】図3において、Q1〜Q4はメモリセルを
構成するMOSトランジスタであり、そのドレイン電極
はセンス母線BL1に接続され、ゲート電極はそれぞれ
選択母線WL1〜WL4に接続されている。C1〜C4
はメモリセルを構成する蓄積キャパシタであり、その各
一端子は接地されている。また、蓄積キャパシタC1〜
C4の一端子とメモリセルトランジスタQ1〜Q4のソ
ース電極は書き込むデータに応じて接続状態か開放状態
かを製造の途中で設定し、この第3の実施例では、メモ
リセルトランジスタQ1と蓄積キャパシタC1間、およ
びメモリセルトランジスタQ3と蓄積キャパシタC3間
が開放状態であり、メモリセルトランジスタQ2と蓄積
キャパシタC2間、およびメモリセルトランジスタQ4
と蓄積キャパシタC4間が接続状態であるものとする。
【0074】センス母線/BL1はセンス母線BL1と
対をなすが、メモリセルは接続されていない。Q5,Q
6はカラム選択用トランジスタであり、そのドレイン電
極はそれぞれセンス母線対BL1,/BL1に、ゲート
電極はカラム選択母線CL1に、ソース電極はそれぞれ
データ線DQ,/DQに接続されている。
【0075】1はメモリセルのデータを読み出す前にセ
ンス母線BL1,/BL1を一定の等しい電位(通常、
電源電位と接地電位の中間の電位とする。)までプリチ
ャージするプリチャージ回路、2はセンス母線対BL
1,/BL1の電位差を検出し増幅するセンスアンプ回
路、3は外部からのデータをメモリセルに書き込みを行
う書き込み回路である。
【0076】まず、この回路とメモリセルをマスクRO
Mとして使用する場合について説明する。データの
“0”を記憶させた場合は、図3中のメモリセルトラン
ジスタQ1と蓄積キャパシタC1のようにメモリセルト
ランジスタQ1のソース電極と蓄積キャパシタC1の一
端子を開放にする。蓄積キャパシタC1の他端子は接地
されている。この場合の読み出しは、選択母線WL1が
ハイレベルとなり、選択母線WL2〜WL4がロウレベ
ルという選択となっておこなわれるが、メモリセルトラ
ンジスタQ1がオン状態になってもメモリセルトランジ
スタQ1のソース電極が開放状態であるため、センス母
線BL1には電位の変化は起こらない。センス母線対B
L1とBL1は、この読み出しサイクルの前にほぼ1/
2Vccの電位のプリチャージを完了しているため、読
み出しサイクル中もほぼ同電位を維持する。また、この
回路に使われているセンスアンプ回路2は、図4に示す
回路で容易に実現が可能なように、センス母線BL1,
/BL1がほぼ同電位である場合にはセンス母線BL1
をハイレベル、センス母線/BL1をロウレベルに増幅
するよう回路設計がなされている。すなわち、図4にお
いて、TRp1〜TRp3,TRn1〜TRn3はトラ
ンジスタ、SAE,/SAEはセンスアンプイネーブル
信号であり、PチャンネルトランジスタTRp1のチャ
ンネル幅とチャンネル長の比Wp1/Lp1と、Pチャ
ンネルトランジスタTRp2のチャンネル幅とチャンネ
ル長の比Wp2/Lp2は、Wp1/Lp1>Wp2/
Lp2の関係にあり、またNチャンネルトランジスタT
Rn1のチャンネル幅とチャンネル長の比Wn1/Ln
1と、NチャンネルトランジスタTRn2のチャンネル
幅とチャンネル長の比Wn2/Ln2は、Wn2/Ln
2>Wn1/Ln1の関係にある。
【0077】こうして、データ線DQがハイレベルで、
データ線/DQがロウレベルという所望のデータ“0”
をこのデータ線対から取り出すことができる。また、デ
ータの“1”を記憶させた場合は、図3中のメモリセル
トランジスタQ2と蓄積キャパシタC2のようにメモリ
セルトランジスタQ2のソース電極と蓄積キャパシタC
2の一端子を接続する。蓄積キャパシタC2の他端子は
接地されている。この場合の読み出しは、選択母線WL
2がハイレベル、WL1、WL3、WL4がロウレベル
という選択となっておこなわれるが、メモリセルトラン
ジスタQ2がオン状態になったときセンス母線BL1に
蓄えられた電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャパ
シタC2との間で再配分される。センス母線BL1,/
BL1は、この読み出しサイクルの前にほぼ1/2VC
Cの電位のプリチャージを完了しているため、読み出し
サイクル中にセンス母線BL1の電位はセンス母線/B
L1の電位より低くなる。この電位差をセンスアンプ回
路2によって増幅し、センス母線BL1がロウレベルと
なり、センス母線/BL1がハイレベルとなる。こうし
て、データ線DQがロウレベル、データ線/DQがハイ
レベルという所望のデータ“1”をこのデータ線対から
取り出すことができる。
【0078】もちろん、メモリセルをROMとして使用
する場合には、外部端子からのデータの書き込みは不要
となる。次に、この回路をDRAMとして使用するとき
には、メモリセルトランジスタQ1,Q2のソース電極
をそれぞれ蓄積キャパシタC1,C2の接地端子の他の
端子に接続し、メモリセルトランジスタQ3,Q4のソ
ース電極をそれぞれ蓄積キャパシタC3,C4の接地端
子の他の端子に接続する。この状態で書き込み回路3か
らデータを電荷としてメモリセルに送ったり、メモリセ
ルからのデータをセンスアンプ回路2で増幅することで
データの読み書きが行われる。その動作は図13に示さ
れたDRAM回路の従来例と同じであるので再度の説明
はここでは行わない。
【0079】以上の説明から、この第3の実施例によれ
ば、前記した第1の実施例と同様の作用効果が得られ
る。この発明の第4の実施例について図5を参照しなが
ら説明する。図5は、この第4の実施例に係る半導体集
積回路であって、DRAMとマスクROMのメモリセル
を製造の途中で作り分けることができる記憶回路の主要
部(1カラム分に対応)を示している。図5から明らか
なように図3の第3の実施例と異なる点は、マスクRO
Mとして使用する場合に、蓄積キャパシタC1,C3の
トランジスタQ1,Q3への接続端子と反対側を接地せ
ずに開放していることである。
【0080】すなわち図5において、Q1〜Q4はメモ
リセルを構成するMOSトランジスタであり、そのドレ
イン電極はセンス母線BL1に、ゲート電極はそれぞれ
選択母線WL1〜WL4に接続されている。C1〜C4
はメモリセルを構成する蓄積キャパシタであり、蓄積キ
ャパシタC1〜C4の各一端子はMOSトランジスタQ
1〜Q4のソース電極にそれぞれ接続されている。ま
た、蓄積キャパシタC1〜C4の一端子は書き込むデー
タに応じて接地状態か開放状態かを製造の途中で設定
し、この第4の実施例では、蓄積キャパシタC1,C3
が開放状態で、蓄積キャパシタC2,C4が接地されて
いるものとする。
【0081】センス母線BL1はセンス母線/BL1と
対をなすが、メモリセルは接続されていない。Q5,Q
6はカラム選択用トランジスタであり、そのドレイン電
極はそれぞれセンス母線BL1,/BL1に、ゲート電
極はカラム選択母線CL1に接続され、ソース電極はそ
れぞれデータ線DQ,/DQに接続されている。
【0082】1はメモリセルのデータを読み出す前にセ
ンス母線BL1,/BL1を一定の等しい電位(通常、
電源電位と接地電位の中間の電位とする。)までプリチ
ャージするプリチャージ回路、2はセンス母線対BL
1,/BL1の電位差を検出し増幅するセンスアンプ回
路、3は外部からのデータをメモリセルに書き込みを行
う書き込み回路である。
【0083】まず、この回路とメモリセルをマスクRO
Mとして使用する場合について説明する。データの
“0”を記憶させた場合は、図5中の蓄積キャパシタC
1のようにその一端子を開放にする。この場合の読み出
しは、選択母線WL1がハイレベル、WL2,WL3,
WL4がロウレベルという選択となっておこなわれる
が、メモリセルトランジスタQ1がオン状態になっても
蓄積キャパシタC1の一端子が開放状態であるため、セ
ンス母線BL1には電位の変化は起こらない。センス母
線BL1,/BL1は、この読み出しサイクルの前にほ
ぼ1/2VCCの電位のプリチャージを完了しているた
め、読み出しサイクル中もほぼ同電位を維持する。ま
た、この回路に使われているセンスアンプ回路2は、図
4に示す回路で容易に実現が可能なように、センス母線
BL1,/BL1がほぼ同電位である場合にはセンス母
線BL1をハイレベルに増幅し、センス母線/BL1を
ロウレベルに増幅するよう回路設計がなされている。こ
うして、データ線DQがハイレベル、データ線/DQが
ロウレベルという所望のデータ“0”をデータ線対から
取り出すことができる。
【0084】また、データの“1”を記憶させた場合
は、図5中の蓄積キャパシタC2のように一端子を接地
する。この場合の読み出しは、選択母線WL2がハイレ
ベルとなり、WL1,WL3,WL4がロウレベルとい
う選択となっておこなわれるが、メモリセルトランジス
タQ2がオン状態になったときセンス母線BL1に蓄え
られた電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャパシタ
C2との間で再配分される。センス母線BL1,/BL
1は、この読み出しサイクルの前にほぼ1/2Vccの
電位のプリチャージを完了しているため、読み出しサイ
クル中にセンス母線BL1の電位はセンス母線/BL1
の電位より低くなる。この電位差をセンスアンプ回路2
によって増幅し、センス母線BL1がロウレベル、セン
ス母線/BL1がハイレベルとなる。こうして、データ
線DQがロウレベル、データ線/DQがハイレベルとい
う所望のデータ“1”をこのデータ線対から取り出すこ
とができる。
【0085】もちろん、メモリセルをROMとして使用
する場合には、外部端子からのデータの書き込みは不要
となる。次に、この回路をDRAMとして使用するとき
には、蓄積キャパシタC1〜C4の一端子を接地する。
この状態で書き込み回路からデータを電荷としてメモリ
セルに送ったり、メモリセルからのデータをセンスアン
プ回路2で増幅することでデータの読み書きが行われ
る。その動作は図13に示されたDRAM回路の従来例
と同じであるので再度の説明はここでは行わない。
【0086】この発明の第5の実施例について図6を参
照しながら説明する。図6は、ょた5の実施例に係る半
導体集積回路であって、DRAMとマスクROMのメモ
リセルを製造の途中で作り分けることができる記憶回路
の主要部(1カラム分に対応)を示している。図6にお
いて、Q1,Q2はメモリセルを構成するMOSトラン
ジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線BL1に
接続され、ゲート電極はそれぞれ選択母線WL1,WL
2に接続されている。C1,C2はメモリセルを構成す
る蓄積キャパシタであり、その蓄積キャパシタC1,C
2の各一端子は接地されている。
【0087】Q3,Q4はメモリセルを構成するMOS
トランジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線B
L1と対をなすセンス母線/BL1に接続され、ゲート
電極はそれぞれ選択母線WL3,WL4に接続されてい
る。C3,C4はメモリセルを構成する蓄積キャパシタ
であり、その蓄積キャパシタC3,C4の各一端子は接
地されている。また、蓄積キャパシタC1〜C4の一端
子とメモリセルトランジスタQ1〜Q4のソース電極は
書き込むデータに応じて接続状態か開放状態かを製造の
途中で設定し、この実施例では、メモリセルトランジス
タQ1と蓄積キャパシタC1間およびメモリセルトラン
ジスタQ3と蓄積キャパシタC3間が開放状態、メモリ
セルトランジスタQ2と蓄積キャパシタC2間およびメ
モリセルトランジスタQ4と蓄積キャパシタC4間が接
続状態であるものとする。
【0088】Q5,Q6はカラム選択用トランジスタで
あり、そのドレイン電極はそれぞれセンス母線BL1,
/BL1に接続され、ゲート電極はカラム選択母線CL
1に接続され、ソース電極はそれぞれデータ線DQ,/
DQに接続されている。1はメモリセルのデータを読み
出す前にセンス母線BL1,/BL1を一定の等しい電
位(通常、電源電位と接地電位の中間の電位とする。)
までプリチャージするプリチャージ回路、2はセンス母
線BL1,/BL1の電位差を検出し増幅するセンスア
ンプ回路、3は外部からのデータをメモリセルに書き込
みする書き込み回路である。
【0089】まず、この回路とメモリセルをマスクRO
Mとして使用する場合について説明する。センス母線B
L1側にデータの“0”を記憶させた場合は、図6中の
メモリセルトランジスタQ1と蓄積キャパシタC1のよ
うにメモリセルトランジスタQ1のソース電極と蓄積キ
ャパシタC1の一端子を開放にする。蓄積キャパシタC
1の他端子は接地されている。この場合の読み出しは、
選択母線WL1がハイレベル、選択母線WL2〜WL4
がロウレベルという選択となっておこなわれるが、メモ
リセルトランジスタQ1がオン状態になってもメモリセ
ルトランジスタQ1のソース電極が開放状態であるた
め、センス母線BL1には電位の変化は起こらない。セ
ンス母線対BL1,/BL1は、この読み出しサイクル
の前にほぼ1/2Vccの電位のプリチャージを完了し
ているため、読み出しサイクル中もほぼ同電位を維持す
る。また、この回路に使われているセンスアンプ回路2
は、図7に示す回路で容易に実現が可能なように、選択
母線WL1,WL2が選択されている(ハイレベルにな
っている)ときで、センス母線対BL1,/BL1がほ
ぼ同電位である場合にはセンス母線BL1をハイレベル
に増幅し、センス母線/BL1をロウレベルに増幅する
よう回路設計がなされている。図7において、Tr1〜
Tr10はトランジスタ、NOR1,NOR2はノア回
路である。
【0090】こうして、データ線DQがハイレベル、デ
ータ線/DQがロウレベルという所望のデータ“0”を
このデータ線対から取り出すことができる。同じよう
に、センス母線/BL1側にデータの“0”を記憶させ
た場合は、図6中のメモリセルトランジスタQ4と蓄積
キャパシタC4のようにメモリセルトランジスタQ4の
ソース電極と蓄積キャパシタC4の一端子を接続する。
蓄積キャパシタC4の他端子は接地されている。この場
合の読み出しは、選択母線WL4がハイレベル、選択母
線WL1〜WL3がロウレベルという選択となっておこ
なわれるが、メモリセルトランジスタQ4がオン状態に
なったときセンス母線/BL1に蓄えられていた電荷
は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャパシタC4との間
で再配分される。センス母線対BL1,/BL1は、こ
の読み出しサイクルの前にほぼ1/2Vccの電位のプ
リチャージを完了しているため、読み出しサイクル中に
センス母線/BL1の電位はセンス母線BL1の電位よ
り低くなる。この電位差をセンスアンプ回路によって増
幅し、センス母線BL1がハイレベル、センス母線/B
L1がロウレベルとなる。こうして、データ線DQがハ
イレベル、データ線/DQがロウレベルという所望のデ
ータ“0”をこのデータ線対から取り出すことができ
る。
【0091】次に、センス母線BL1側にデータの
“1”を記憶させた場合は、図6中のメモリセルトラン
ジスタQ2と蓄積キャパシタC2のようにメモリセルト
ランジスタQ2のソース電極と蓄積キャパシタC2の一
端子を接続する。蓄積キャパシタC2の他端子は接地さ
れている。この場合の読み出しは、選択母線WL2がハ
イレベル、選択母線WL1、WL3、WL4がロウレベ
ルという選択となっておこなわれるが、メモリセルトラ
ンジスタQ2がオン状態になったときセンス母線BL1
に蓄えられていた電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積
キャパシタC2との間で再配分される。センス母線対B
L1,/BL1は、この読み出しサイクルの前にほぼ1
/2Vccの電位のプリチャージを完了しているため、
読み出しサイクル中にセンス母線BL1の電位はセンス
母線/BL1の電位より低くなる。この電位差をセンス
アンプ回路2によって増幅し、センス母線BL1がロウ
レベル、センス母線/BL1をハイレベルとなる。こう
して、データ線DQがロウレベル、データ線/DQがハ
イレベルという所望のデータ“1”をこのデータ線対か
ら取り出すことができる。
【0092】同じように、センス母線/BL1側にデー
タの“1”を記憶させた場合は、図6中のメモリセルト
ランジスタQ3と蓄積キャパシタC3のようにメモリセ
ルトランジスタQ3のソース電極と蓄積キャパシタC3
の一端子を開放にする。蓄積キャパシタC3の他端子は
接地されている。この場合の読み出しは、選択母線WL
3がハイレベル、選択母線WL1,WL2,WL4がロ
ウレベルという選択となっておこなわれるが、メモリセ
ルトランジスタQ3がオン状態になってもメモリセルト
ランジスタQ3のソース電極が開放状態であるため、セ
ンス母線/BL1には電位の変化は起こらない。センス
母線BL1,/BL1は、この読み出しサイクルの前に
ほぼ1/2Vccの電位のプリチャージを完了している
ため、読み出しサイクル中もほぼ同電位を維持する。ま
た、この回路に使われているセンスアンプ回路2は、図
7に示す回路で容易に実現が可能なように、選択母線W
L3,WL4が選択されている(ハイレベルになってい
る)ときで、センス母線BL1,/BL1がほぼ同電位
である場合にはセンス母線/BL1をハイレベルに増幅
し、センス母線BL1をロウレベルに増幅するよう回路
設計がなされている。こうして、データ線DQがロウレ
ベル、データ線/DQがハイレベルという所望のデータ
“1”をこのデータ線対から取り出すことができる。
【0093】もちろん、メモリセルをROMとして使用
する場合には、外部端子からのデータの書き込みは不要
となる。次に、この回路をDRAMとして使用するとき
には、メモリセルトランジスタQ1,Q2のソース電極
をそれぞれ蓄積キャパシタC1,C2の接地端子の他の
端子に接続し、メモリセルトランジスタQ3,Q4のソ
ース電極をそれぞれ蓄積キャパシタC3,C4の接地端
子の他の端子に接続する。この状態で書き込み回路から
データを電荷としてメモリセルに送ったり、メモリセル
からのデータをセンスアンプ回路2で増幅することでデ
ータの読み書きが行われる。その動作は図13に示され
たDRAM回路の従来例と同じであるので再度の説明は
ここでは行わない。
【0094】この発明の第6の実施例について図8を参
照しながら説明する。図8は、第6の実施例に係る半導
体集積回路であって、DRAMとマスクROMのメモリ
セルを製造の途中で作り分けることができる記憶回路の
主要部(1カラム分に対応)を示している。図8から明
らかなように図6の第5の実施例と異なる点は、マスク
ROMとして使用する場合に、蓄積キャパシタC1,C
3のトランジスタQ1,Q3への接続端子と反対側を接
地せずに開放していることである。
【0095】すなわち図8において、Q1,Q2はメモ
リセルを構成するMOSトランジスタであり、そのドレ
イン電極はセンス母線BL1に接続され、ゲート電極は
それぞれ選択母線WL1,WL2に接続されている。C
1,C2はメモリセルを構成する蓄積キャパシタであ
り、その蓄積キャパシタC1の一端子はMOSトランジ
スタQ1のソース電極に接続され、蓄積キャパシタC2
の一端子はMOSトランジスタQ2のソース電極に接続
されている。
【0096】Q3,Q4はメモリセルを構成するMOS
トランジスタであり、そのドレイン電極はセンス母線B
L1と対をなすセンス母線/BL1に、ゲート電極はそ
れぞれ選択母線WL3,WL4に接続されている。C
3,C4はメモリセルを構成する蓄積キャパシタであ
り、その蓄積キャパシタC3の一端子はMOSトランジ
スタQ3のソース電極に接続され、蓄積キャパシタC4
の一端子はMOSトランジスタQ4のソース電極に接続
されている。また、蓄積キャパシタC1〜C4の他端子
は書き込むデータに応じて接地状態か開放状態かを製造
の途中で設定し、この実施例では、蓄積キャパシタC
1,C3が開放状態、蓄積キャパシタC2,C4が接地
されているものとする。
【0097】Q5,Q6はカラム選択用トランジスタで
あり、そのドレイン電極はそれぞれ前記センス母線BL
1,/BL1に接続され、ゲート電極はカラム選択母線
CL1に接続され、ソース電極はそれぞれデータ線D
Q,/DQに接続されている。1はメモリセルのデータ
を読み出す前にセンス母線BL1,/BL1を一定の等
しい電位(通常、電源電位と接地電位の中間の電位とす
る。)までプリチャージするプリチャージ回路、2はセ
ンス母線対BL1,/BL1の電位差を検出し増幅する
センスアンプ回路、3は外部からのデータをメモリセル
に書き込みを行う書き込み回路である。
【0098】まず、この回路とメモリセルをマスクRO
Mとして使用する場合について説明する。センス母線B
L1側にデータの“0”を記憶させた場合は、図8中の
蓄積キャパシタC1のように蓄積キャパシタC1の一端
子を開放にする。この場合の読み出しは、選択母線WL
1がハイレベル、WL2からWL4がロウレベルという
選択となっておこなわれるが、メモリセルトランジスタ
Q1がオン状態になってもキャパシタC1の一端子が開
放状態であるため、センス母線BL1には電位の変化は
起こらない。センス母線BL1,/BL1は、この読み
出しサイクルの前にほぼ1/2Vccの電位のプリチャ
ージを完了しているため、読み出しサイクル中もほぼ同
電位を維持する。また、この回路に使われているセンス
アンプ回路2は、図7に示す回路で容易に実現が可能な
ように、選択母線WL1,WL2が選択されている(ハ
イレベルになっている)ときで、センス母線BL1,/
BL1がほぼ同電位である場合にはセンス母線BL1を
ハイレベルに増幅し、センス母線/BL1をロウレベル
に増幅するよう回路設計がなされている。こうして、デ
ータ線DQがハイレベル、データ線/DQがロウレベル
という所望のデータ“0”をこのデータ線対から取り出
すことができる。
【0099】同じように、センス母線BL1側にデータ
の“0”を記憶させた場合は、図8中の蓄積キャパシタ
C4のように蓄積キャパシタC4の一端子を接地する。
この場合の読み出しは、選択母線WL4がハイレベル、
選択母線WL1〜WL3がロウレベルという選択となっ
ておこなわれるが、メモリセルトランジスタQ4がオン
状態になったときセンス母線BL1に蓄えられていた電
荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャパシタC4との
間で再配分される。センス母線BL1,/BL1は、こ
の読み出しサイクルの前にほぼ1/2Vccの電位のプ
リチャージを完了しているため、読み出しサイクル中に
センス母線/BL1の電位はセンス母線BL1の電位よ
り低くなる。この電位差をセンスアンプ回路2によって
増幅し、センス母線BL1がハイレベル、センス母線/
BL1がロウレベルとなる。こうして、データ線DQが
ハイレベル、データ線/DQがロウレベルという所望の
データ“0”をこのデータ線対から取り出すことができ
る。
【0100】次に、センス母線BL1側にデータの
“1”を記憶させた場合は、図8中の蓄積キャパシタC
2のように蓄積キャパシタC2の一端子を接地する。こ
の場合の読み出しは、選択母線WL2がハイレベルで、
選択母線WL1,WL3,WL4がロウレベルという選
択となっておこなわれるが、メモリセルトランジスタQ
2がオン状態になったときセンス母線BL1に蓄えられ
ていた電荷は、電荷を蓄えていなかった蓄積キャパシタ
C2との間で再配分される。センス母線BL1,/BL
1は、この読み出しサイクルの前にほぼ1/2Vccの
電位のプリチャージを完了しているため、読み出しサイ
クル中にセンス母線BL1の電位はセンス母線/BL1
の電位より低くなる。この電位差をセンスアンプ回路2
によって増幅し、センス母線BL1がロウレベル、セン
ス母線/BL1がハイレベルとなる。こうして、データ
線DQがロウレベル、データ線/DQがハイレベルとい
う所望のデータ“1”をこのデータ線対から取り出すこ
とができる。
【0101】同じように、センス母線BL1側にデータ
の“1”を記憶させた場合は、図8中の蓄積キャパシタ
C3のように蓄積キャパシタC3の一端子を開放にす
る。この場合の読み出しは、選択母線WL3がハイレベ
ル、選択母線WL1,WL2,WL4がロウレベルとい
う選択となっておこなわれるが、メモリセルトランジス
タQ3がオン状態になっても蓄積キャパシタC3の一端
子が開放状態であるため、センス母線/BL1には電位
の変化は起こらない。センス母線BL1,/BL1は、
この読み出しサイクルの前にほぼ1/2Vccの電位の
プリチャージを完了しているため、読み出しサイクル中
もほぼ同電位を維持する。また、この回路に使われてい
るセンスアンプ回路は、図7に示す回路で容易に実現が
可能なように、選択母線WL3,WL4が選択されてい
る(ハイレベルになっている)ときで、センス母線BL
1,/BL1がほぼ同電位である場合にはセンス母線/
BL1をハイレベル、センス母線BL1をロウレベルに
増幅するよう回路設計がなされている。こうして、デー
タ線DQがロウレベル、データ線/DQがハイレベルと
いう所望のデータ“1”をこのデータ線対から取り出す
ことができる。
【0102】もちろん、メモリセルをROMとして使用
する場合には、外部端子からのデータの書き込みは不要
となる。次に、この回路をDRAMとして使用するとき
には、メモリセルトランジスタQ1,Q2のソース電極
をそれぞれ蓄積キャパシタC1,C2の接地端子の他の
端子に接続し、メモリセルトランジスタQ3,Q4のソ
ース電極をそれぞれ蓄積キャパシタC3,C4の接地端
子の他の端子に接続する。この状態で書き込み回路3か
らデータを電荷としてメモリセルに送ったり、メモリセ
ルからのデータをセンスアンプ回路2で増幅することで
データの読み書きが行われる。その動作は図13に示さ
れたDRAM回路の従来例と同じであるので再度の説明
はここでは行わない。
【0103】この発明の第7の実施例について図9を参
照しながら説明する。図9は、第7の実施例に係る半導
体装置の断面図である。すなわち、第4の従来例の図1
5と比較して、ソース電極125と第1の電極108を
接続するコンタクトホールを形成してない点が異なる。
図9に示す符号を追って説明すると、101は一導電型
の半導体基板たとえばP型シリコン基板、102はPウ
ェル拡散層、103はフィールド酸化膜、104は第1
のMISトランジスタおよび第2のMISトランジスタ
であるメモリセルトランジスタのドレイン電極となるN
型拡散層、105,125はメモリセルトランジスタの
ソース電極となるN型拡散層、106,126はメモリ
セルトランジスタのゲート電極であり、選択母線でもあ
る多結晶シリコン配線層、107はゲート酸化膜、10
8はメモリセルの第1の容量素子および第2の容量素子
である蓄積キャパシタの第1の電極となる多結晶シリコ
ン層、109は蓄積キャパシタの絶縁膜、110はメモ
リセルの蓄積キャパシタの第2の電極となる多結晶シリ
コン層で電源配線の接地電位を与える配線層、111は
センス母線となる金属あるいは金属と多結晶シリコンの
多層配線のポリサイド配線層、112はセンス母線11
1とメモリセルトランジスタのドレイン電極104とを
接続するコンタクトホール、113はメモリセルトラン
ジスタのソース電極105とメモリセルの蓄積キャパシ
タの第1の電極108を接続するコンタクトホール、1
23はこのメモリセルをマスクROMのメモリセルとし
て使用するために、製造の途中で選択的にソース電極1
25と蓄積キャパシタの第1の電極108とを接続する
ためのコンタクトホールを形成しなかった部分、114
は金属配線層、115はセンス母線となる金属あるいは
ポリサイド配線層111と金属配線層114間の層間絶
縁膜、116は表面保護膜、117は多結晶シリコン配
線層106,108間の層間絶縁膜、118は多結晶シ
リコン配線層110とセンス母線111間の層間絶縁膜
である。
【0104】このような構成の半導体装置では、メモリ
セルトランジスタのゲート電極106をハイレベルに
し、ゲート電極126をロウレベルにすることで、セン
ス母線111に蓄えられていた電荷が第1の電極10
8、絶縁膜109、および第2の電極110で形成され
るメモリセルの蓄積キャパシタに、コンタクトホール1
12、ドレイン電極104、ソース電極105、および
コンタクトホール113を経て流れ込み、センス母線1
11の電位はわずかに下がる。一方、メモリセルトラン
ジスタのゲート電極126をハイレベルにし、ゲート電
極106をロウレベルにした場合には、部分123の場
所にソース電極125と蓄積キャパシタの第1の電極1
08を接続するコンタクトホールが形成されていないた
め、センス母線111に蓄えられていた電荷は蓄積キャ
パシタに流れ込むことがなく、その電位は変化しないこ
とになる。
【0105】したがって、第1の実施例等で説明したよ
うに、センスアンプ回路によりセンス母線111とその
対となるセンス母線との電位差を検出し、増幅すること
によって、メモリセルのデータの読み出しが行える。次
に、この半導体装置をDRAMのメモリセルとして使用
するときには、部分123にもコンタクトホールを形成
する。すなわち、ソース電極105,125と蓄積キャ
パシタの第1電極108を接続するコンタクトホールを
それぞれ形成すれば、従来例に示されたDRAMの働き
をすることになる。その説明は従来例の項目ですでに述
べているのでここでは省略する。
【0106】この第7の実施例によれば、コンタクトホ
ールを形成するかしないかによるセンス母線の電位違い
をデータの“1”と“0”に対応させることでマスクR
OMとして使用できることがわかる。すなわち、ソース
電極125と第1の電極108とを接続するコンタクト
ホールを選択的に形成しないことにより、第1の電極1
08とソース電極125との間に絶縁膜117を介在す
ることができるのでマスクROMを形成でき、このため
DRAMとマスクROMのメモリセルを半導体チップの
製造途中で作り分けることができる。
【0107】またコンタクトホールマスクは従来の構成
においても使用されるマスクであるので、第7の実施例
は製造のコストを増加させることなく極めて容易に実現
が可能である。その他、第1の実施例と同様な作用効果
がある。この発明の第8の実施例について図10を参照
しながら説明する。図10は、第8の実施例に係る半導
体装置である。すなわち、第4の従来例の図15および
第7の実施例と比較して、ソース電極125とコンタク
トホールを通して接続すべき第1の電極108を省略し
たもので、容量素子の絶縁膜117がソース電極125
上に存在する。
【0108】図10の符号を追って説明すると、101
はたとえばP型シリコン基板、102はPウェル拡散
層、103はフィールド酸化膜、104はメモリセルト
ランジスタのドレイン電極となるN型拡散層、105,
125はメモリセルトランジスタのソース電極となるN
型拡散層、106,126はメモリセルトランジスタの
ゲート電極であり、選択母線でもある多結晶シリコン配
線層、107はゲート酸化膜、108はメモリセルの蓄
積キャパシタの第1の電極となる多結晶シリコン層、1
09は蓄積キャパシタの絶縁膜、110はメモリセルの
蓄積キャパシタの第2の電極となる多結晶シリコン層で
接地電位を与える配線層、111はセンス母線となる金
属あるいはポリサイド配線層、112はセンス母線11
1とメモリセルトランジスタのドレイン電極104とを
接続するコンタクトホール、113はメモリセルトラン
ジスタのソース電極105とメモリセルの蓄積キャパシ
タの第1の電極108を接続するコンタクトホールであ
る。128はこのメモリセルをマスクROMのメモリセ
ルとして使用するために、ソース電極125上のコンタ
クトホールに、製造の途中で選択的に蓄積キャパシタの
第1電極となる多結晶シリコン層を形成しなかった部分
である。したがって、絶縁膜109および第2の電極1
10は形成されている。114は金属配線層、115は
センス母線となる金属あるいはポリサイドの配線層11
1と金属配線層114間の層間絶縁膜、116は表面保
護膜、117は多結晶シリコン配線層106,108間
の層間絶縁膜、118は多結晶シリコン配線層110と
センス母線111間の層間絶縁膜である。
【0109】このような構成の半導体装置では、メモリ
セルトランジスタのゲート電極106をハイレベルに
し、ゲート電極126をロウレベルにすることで、セン
ス母線111に蓄えられていた電荷が、第1の電極10
8、絶縁膜109、および第2の電極110で形成され
るメモリセルの蓄積キャパシタに、コンタクトホール1
12、ドレイン電極104、ソース電極105、コンタ
クトホール113を経て流れ込み、センス母線111の
電位は下がる。一方、メモリセルトランジスタのゲート
電極126をハイレベルにし、ゲート電極106をロウ
レベルにした場合には、部分128の場所に蓄積キャパ
シタの第1電極108が形成されていないため、センス
母線111に蓄えられていた電荷は、ソース電極の拡散
層125と絶縁膜109と蓄積キャパシタの第2電極1
10で形成される微小なキャパシタに流れ込むのみで、
その電位はほとんど変化しないことになる。
【0110】したがって、前記したようにセンスアンプ
回路によりセンス母線111とその対となるセンス母線
との電位差を検出し、増幅することによってメモリセル
のデータの読み出しが行える。次に、この半導体装置を
DRAMのメモリセルとして使用するときには、蓄積キ
ャパシタの第1の電極である多結晶シリコン層108を
形成すれば、第4の従来例に示されたDRAMの働きを
することになる。その説明は第4の従来例の項目ですで
に述べているのでここでは省略する。
【0111】第8の実施例によれば、蓄積キャパシタの
第1の電極である多結晶シリコン層108を形成するか
しないかによるセンス母線の電位違いをデータの“1”
と“0”に対応させることでマスクROMとして使用で
きることがわかる。すなわち、ソース電極125に接続
する容量素子の第1の電極108を選択的に形成しない
ことにより、ソース電極125に接続される容量素子が
形成されなくなるのでマスクROMを形成でき、このた
めDRAMとマスクROMのメモリセルを半導体チップ
の製造途中で作り分けることができる。また多結晶シリ
コンエッチングマスクは従来の構成においても使用され
るマスクであるので、この第8の実施例は製造のコスト
を増加させることなく極めて容易に実現が可能である。
【0112】したがって、第7の実施例と同じ作用効果
のほか、製造時にデータを作り込む工程が拡散工程の終
わりに近く、短いターン・アラウンド・タイムが実現で
きる。この発明の第9の実施例について図11を参照し
ながら説明する。図11は、第9の実施例に係る半導体
装置である。第8の実施例と異なる点は、ソース電極1
25に接続される第1の電極108は形成されるが、第
2の電極110を省略したことである。
【0113】図11の符号を追って説明すると、従来例
の図15と同様に、101はたとえばP型シリコン基
板、102はPウェル拡散層、103はフィールド酸化
膜、104はメモリセルトランジスタのドレイン電極と
なるN型拡散層、105,125はメモリセルトランジ
スタのソース電極となるN型拡散層、106,126は
メモリセルトランジスタのゲート電極であり、選択母線
でもある多結晶シリコン配線層、107はゲート酸化
膜、108はメモリセルの蓄積キャパシタの第1の電極
となる多結晶シリコン層、109は蓄積キャパシタの絶
縁膜、110はメモリセルの蓄積キャパシタの第2の電
極となる多結晶シリコン層で接地電位を与える配線層、
111はセンス母線となる金属あるいはポリサイドの配
線層、112はセンス母線111とメモリセルトランジ
スタのドレイン電極104とを接続するコンタクトホー
ル、113はメモリセルトランジスタのソース電極10
5とメモリセルの蓄積キャパシタの第1の電極108ま
たはメモリセルトランジスタのソース電極125とメモ
リセルの蓄積キャパシタの第1の電極108を接続する
コンタクトホール、130はこのメモリセルをマスクR
OMのメモリセルとして使用するために、製造の途中で
選択的に蓄積キャパシタの第2の電極となる多結晶シリ
コン層110を形成しなかった部分、114は金属配線
層、115はセンス母線となる金属あるいはポリサイド
の配線層111と金属配線層114間の層間絶縁膜、1
16は表面保護膜、117は多結晶シリコン配線層10
6と第1の電極108間の層間絶縁膜、118は多結晶
シリコン配線層110とセンス母線111間の層間絶縁
膜である。
【0114】このような構成の半導体装置では、メモリ
セルトランジスタのゲート電極106をハイレベルに
し、ゲート電極126をロウレベルにすることで、セン
ス母線111に蓄えられていた電荷が、第1の電極10
8、絶縁膜109、および第2の電極110で形成され
るメモリセルの蓄積キャパシタに、コンタクトホール1
12、ドレイン電極104、ソース電極105、および
コンタクトホール113を経て流れ込み、センス母線1
11の電位は下がる。一方、メモリセルトランジスタの
ゲート電極126をハイレベルにし、ゲート電極106
をロウレベルにした場合には、部分130の場所に蓄積
キャパシタの第2の電極110が形成されていないた
め、センス母線111に蓄えられていた電荷は、ソース
電極の拡散層125と蓄積キャパシタの第1の電極12
8に流れ込むのみで、その電位はほとんど変化しないこ
とになる。
【0115】したがって、前記したようにセンスアンプ
回路によりセンス母線111とその対となるセンス母線
との電位差を検出し、増幅することによってメモリセル
のデータの読み出しが行われる。次に、この半導体装置
をDRAMのメモリセルとして使用するときには、蓄積
キャパシタの第2の電極である多結晶シリコン層110
を形成すれば、第4の従来例に示されたDRAMの働き
をすることになる。その説明は第4の従来例の項目です
でに述べているのでここでは省略する。
【0116】第9の実施例によれば、この蓄積キャパシ
タの第2電極である多結晶シリコン層110を形成する
かしないかによるセンス母線の電位違いをデータの
“1”と“0”に対応させることでマスクROMとして
使用できることがわかる。すなわち、ソース電極125
に接続する容量素子の第1の電極108と反対側の第2
の電極を選択的に形成しないことにより、ソース電極1
25に接続される容量素子が形成されなくなるのでマス
クROMを形成でき、このためDRAMとマスクROM
のメモリセルを半導体チップの製造途中で作り分けるこ
とができる。
【0117】また多結晶シリコンエッチングマスクは従
来の構成においても使用されるマスクであるので、この
第9の実施例は製造のコストを増加させることなく極め
て容易に実現が可能である。したがって、第8の実施例
と同じ作用効果のほか、製造時にデータを作り込む工程
が拡散工程の終わりにさらに近くなり、短いターン・ア
ラウンド・タイムが実現できる。
【0118】なお、前記した実施例ではメモリセルおよ
びダミーセルの蓄積キャパシタの一端子は接地電位に接
続されるとして説明しているが、電源電位に接続するも
のとしてもなんら不都合を生じるものではなく、電流供
給母線に接続されていればよい。また、各実施例はすべ
てNチャネルトランジスタを用いて構成されているが、
Pチャネルトランジスタを用いても実現できることは言
うまでもない。
【0119】
【発明の効果】請求項1の半導体集積回路によれば、R
AMの回路の第2のメモリセルのトランジスタのソース
電極と第2の容量素子とを開放することにより、RAM
と同じ回路を用いてROMの回路を実現することができ
る。したがって、たとえば製造の途中でフォトマスクを
使うことによって、RAMとROMを同じチップ内で作
り分け、全メモリ領域に占めるRAMとROMの領域の
大きさを自由に分割して、必要なだけのRAMとROM
の領域を確保できるので、全メモリ容量の中から最適の
RAMとROMの容量を設定でき、不要なメモリセル形
成する必要がなくメモリ領域の無駄を省くことができ、
チップ面積を低減することができる。また、読み出し手
段が同じであるため、RAMからのデータとROMから
のデータを同じアクセスタイムで取り出すことができ
る。さらに、RAMとROMを同一の半導体チップ内に
形成できるため、セット内にRAMとROMのチップを
別々に搭載する場合に比べ、メモリチップが一つで済む
ので、メモリの制御回路が簡単にでき、セット機器のメ
モリ部品の点数を削減でき、さらにRAMとROMの制
御用回路を共通化でき、回路の簡潔化を達成できること
から、セット機器の開発費用や、開発時間の削減にも効
果がある。
【0120】請求項2の半導体集積回路によれば、請求
項1の第2のメモリセルに代えて、第2のメモリセルの
第2のMISトランジスタのソース電極を第2の容量素
子の第1の電極に接続し、第2の容量素子の第2の電極
を開放したため、請求項1と同効果がある。請求項3の
半導体集積回路によれば、一対のセンス母線の一方に接
続された第1のメモリセルおよび第2のメモリセルの一
方のゲート電極の選択母線に選択信号を入力し、一対の
センス母線に現れる電圧をセンスアンプ回路により増幅
して、センス母線の情報を読み出し手段により読み出す
ことにより、ROMとしての読み出しが可能となる。し
たがって、請求項1と同効果のほか、ダミーセルを形成
する必要がなく、チップ面積をさらに低減できる。
【0121】請求項4の半導体集積回路によれば、請求
項3の第2のメモリセルに代えて、第2のメモリセルの
第2のMISトランジスタのソース電極を第2の容量素
子の第1の電極に接続し、第2の容量素子の第2の電極
を開放したため、請求項3と同効果がある。請求項5の
半導体集積回路によれば、一対のセンス母線の一方に接
続された第1のメモリセルおよび第2のメモリセルの一
方のゲート電極の選択母線に選択信号を入力し、一対の
センス母線に現れる電圧をセンスアンプ回路により増幅
して、センス母線の情報を読み出し手段により読み出す
ことにより、ROMとしての読み出しが可能となる。し
たがって、請求項3と同効果のほか、一本のセンス母線
の長さを短くできるため、メモリセルの負荷が低下しア
クセスタイムを短くできる。
【0122】請求項6の半導体集積回路によれば、請求
項5の第2のメモリセルに代えて、第2のメモリセルの
第2のMISトランジスタのソース電極を第2の容量素
子の第1の電極に接続し、第2の容量素子の第2の電極
を開放したため、請求項5と同効果がある。請求項7の
半導体装置によれば、第2のMISトランジスタのソー
ス電極と第2の容量素子の第1の電極とを接続するコン
タクトホールを選択的に形成しないことにより、第1の
電極とソース電極との間に絶縁膜を介在することができ
るのでROMを形成でき、このためRAMとROMのメ
モリセルを半導体チップの製造途中で作り分けることが
できる。したがって、請求項1と同効果がある。
【0123】請求項8の半導体装置によれば、第2のM
ISトランジスタのソース電極に接続する容量素子の第
1の電極を選択的に形成しないことにより、ソース電極
に接続される容量素子が形成されなくなるのでROMを
形成でき、このためRAMとROMのメモリセルを半導
体チップの製造途中で作り分けることができる。したが
って、請求項1と同効果のほか、製造時にデータを作り
込む工程が拡散工程の終わりに近く、短いターン・アラ
ウンド・タイムが実現できる。
【0124】請求項9の半導体装置によれば、第2のM
ISトランジスタのソース電極に接続する容量素子の第
1の電極と反対側の第2の電極を選択的に形成しないこ
とにより、ソース電極に接続される容量素子が形成され
なくなるのでROMを形成でき、このためRAMとRO
Mのメモリセルを半導体チップの製造途中で作り分ける
ことができる。したがって、請求項1と同効果のほか、
製造時にデータを作り込む工程が拡散工程の終わりにさ
らに近くなり、短いターン・アラウンド・タイムが実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である半導体集積回路
の要部回路図である。
【図2】第2の実施例である半導体集積回路の要部回路
図である。
【図3】第3の実施例である半導体集積回路の要部回路
図である。
【図4】第3の実施例において使用されるセンスアンプ
回路の回路図である。
【図5】第4の実施例である半導体集積回路の要部回路
図である。
【図6】第5の実施例である半導体集積回路の要部回路
図である。
【図7】第5の実施例で使用されるセンスアンプ回路の
回路図である。
【図8】第6の実施例である半導体集積回路の要部回路
図である。
【図9】第7の実施例である半導体装置の要部断面図で
ある。
【図10】第8の実施例である半導体装置の要部断面図
である。
【図11】第9の実施例である半導体装置の要部断面図
である。
【図12】第1の従来例であるDRAM主要部の回路図
である。
【図13】第2の従来例であるDRAM主要部の回路図
である。
【図14】第3の従来例であるマスクROM主要部の回
路図である。
【図15】第4の従来例であるDRAMのメモリセルの
要部断面図である。
【図16】第5の従来例であるマスクROMのメモリセ
ルの要部断面図である。
【符号の説明】
1 プリチャージ回路 2 センスアンプ回路 3 書き込み回路 BL1,/BL1 センス母線 WL1〜WL4 選択母線 DL1,DL2 ダミーセル選択母線 RL1,RL2 ダミーセルリセット選択線 DQ,/DQ データ線 Q1〜Q4 メモリセルのMOSトランジスタ Q5,Q6 読み出し手段を兼ねたカラム選択用トラ
ンジスタ Q7,Q9 ダミーセルのMOSトランジスタ C1〜C4,C7,C9 容量素子の蓄積キャパシタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のセンス母線と、 ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    1のMISトランジスタと第1の容量素子からなるセル
    であって、前記第1のMISトランジスタの前記ドレイ
    ン電極を前記一対のセンス母線のいずれかに接続し、前
    記ゲート電極を選択母線に接続し、さらに前記ソース電
    極を前記第1の容量素子の第1の電極に接続し、前記第
    1の容量素子の第2の電極を電流供給母線に接続した第
    1のメモリセルと、 ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    2のMISトランジスタと第2の容量素子からなるセル
    であって、前記第2のMISトランジスタの前記ドレイ
    ン電極を前記一対のセンス母線のいずれかに接続し、前
    記ゲート電極を選択母線に接続し、前記ソース電極を開
    放し、前記第2の容量素子の第1の電極を開放し、前記
    第2の容量素子の第2の電極を電流供給母線に接続した
    第2のメモリセルと、 ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    3のMISトランジスタと、前記第1の容量素子に対し
    て容量が異なる第3の容量素子とからなる一対のセルで
    あって、各々の前記第3のMISトランジスタの前記ド
    レイン電極を前記一対のセンス母線に別々に接続し、前
    記ゲート電極を選択母線に接続し、さらに前記ソース電
    極を前記第3の容量素子の第1の電極に接続し、前記第
    3の容量素子の第2の電極を電流供給母線に接続した一
    対のダミーセルと、 書き込みデータを前記一対のセンス母線に伝送する書き
    込み回路と、 読み出し時に前記一対のセンス母線をあらかじめ一定の
    同一レベルにプリチャージするプリチャージ回路と、 前記一対のセンス母線に誘起される電圧の差を比較し増
    幅するセンスアンプ回路と、 このセンスアンプ回路により増幅された前記一対のセン
    ス母線の情報をデータ線に読み出す手段とを備えた半導
    体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1の第2のメモリセルに代えて、
    ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    2のMISトランジスタと第2の容量素子からなるセル
    であって、前記第2のMISトランジスタの前記ドレイ
    ン電極を前記一対のセンス母線のいずれかに接続し、前
    記ゲート電極を選択母線に接続し、前記ソース電極を前
    記第2の容量素子の第1の電極に接続し、前記第2の容
    量素子の第2の電極を開放した第2のメモリセルを有す
    る請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 一対のセンス母線と、 ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    1のMISトランジスタと第1の容量素子よりなり、前
    記第1のMISトランジスタの前記ドレイン電極を前記
    センス母線の一方に接続し、前記ゲート電極を選択母線
    に接続し、さらに前記ソース電極を前記第1の容量素子
    の第1の電極に接続し、前記第1の容量素子の第2の電
    極を電流供給母線に接続した第1のメモリセルと、 ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    2のMISトランジスタと第2の容量素子よりなり、前
    記第2のMISトランジスタの前記ドレイン電極を前記
    センス母線の前記一方に接続し、前記ゲート電極を選択
    母線に接続し、前記ソース電極を開放し、前記第2の容
    量素子の第1の電極を開放し、前記第2の容量素子の第
    2の電極を電流供給母線に接続した第2のメモリセル
    と、 書き込みデータを前記センス母線に伝送する書き込み回
    路と、 読み出し時に前記一対のセンス母線をあらかじめ一定の
    同一レベルにプリチャージするプリチャージ回路と、 前記一対のセンス母線がほぼ同電位のとき、あらかじめ
    決められた一方のセンス母線をハイレベルにしかつ他方
    のセンス母線をロウレベルにする増幅手段を有して、前
    記一対のセンス母線に現れる電圧の差を比較し増幅する
    センスアンプ回路と、 このセンスアンプ回路により増幅された前記センス母線
    の情報をデータ線に読み出す読み出し手段とを備え半導
    体集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項3の第2のメモリセルに代えて、
    ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    2のMISトランジスタと第2の容量素子よりなり、前
    記第2のMISトランジスタの前記ドレイン電極をセン
    ス母線の一方に、前記ゲート電極を選択母線に接続し、
    前記ソース電極を前記第2の容量素子の第1の電極に接
    続し、前記第2の容量素子の第2の電極を開放した第2
    のメモリセルを有する請求項3記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 一対のセンス母線と、 ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    1のMISトランジスタと第1の容量素子からなるセル
    であって、前記第1のMISトランジスタの前記ドレイ
    ン電極を前記一対のセンス母線のいずれかに接続し、前
    記ゲート電極を選択母線に接続し、さらに前記ソース電
    極を前記第1の容量素子の第1の電極に接続し、前記第
    1の容量素子の第2の電極を電流供給母線に接続した第
    1のメモリセルと、 ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    2のMISトランジスタと第2の容量素子からなるセル
    であって、前記第2のMISトランジスタの前記ドレイ
    ン電極を前記一対のセンス母線のいずれかに接続し、前
    記ゲート電極を選択母線に接続し、前記ソース電極を開
    放し、前記第2の容量素子の第1の電極を開放し、前記
    第2の容量素子の第2の電極を電流供給母線に接続した
    第2のメモリセルと、 書き込みデータを前記一対のセンス母線に伝送する書き
    込み回路と、 読み出し時に前記一対のセンス母線をあらかじめ一定の
    同一レベルにプリチャージするプリチャージ回路と、 前記一対のセンス母線がほぼ同電位のときあらかじめ決
    められた一方のセンス母線をハイレベルにし他方のセン
    ス母線をロウレベルにする増幅手段を有して、前記一対
    のセンス母線に誘起される電圧の差を比較し増幅するセ
    ンスアンプ回路と、 このセンスアンプ回路により増幅された前記一対のセン
    ス母線の情報をデータ線に読み出す手段とを備えた半導
    体集積回路。
  6. 【請求項6】 請求項1の第2のメモリセルに代えて、
    ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有する第
    2のMISトランジスタと第2の容量素子からなるセル
    であって、前記第2のMISトランジスタの前記ドレイ
    ン電極を前記一対のセンス母線のいずれかに接続し、前
    記ゲート電極を選択母線に接続し、前記ソース電極を前
    記第2の容量素子の第1の電極に接続し、前記第2の容
    量素子の第2の電極を開放した第2のメモリセルを有す
    る請求項1記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 一導電型の半導体基板上に形成された第
    1のMISトランジスタと第1の容量素子よりなる第1
    のメモリセルと、 前記半導体基板上に形成された第2のMISトランジス
    タと第2の容量素子よりなる第2のメモリセルとを備
    え、 前記第1のメモリセルは、選択母線であって前記第1の
    MISトランジスタのゲート電極である多結晶シリコン
    配線層と、 コンタクトホールを通してセンス母線となる配線層に接
    続され、前記半導体基板と反対の導電型をもつ前記第1
    のMISトランジスタのドレイン電極となる拡散層と、 コンタクトホールを通して前記第1の容量素子の第1の
    電極である多結晶シリコン層と接続され、前記半導体基
    板と反対の導電型をもつ前記第1のMISトランジスタ
    のソース電極となる拡散層と、 前記第1の容量素子の第1の電極である多結晶シリコン
    層とは前記第1の容量素子の絶縁膜を介して存在し、電
    源配線に接続される第1の容量素子の第2の電極となる
    多結晶シリコン層からなる構成を有し、 前記第2のメモリセルは、選択母線であって前記第2の
    MISトランジスタのゲート電極である多結晶シリコン
    配線と、 コンタクトホールを通してセンス母線となる配線層に接
    続され、前記半導体基盤と反対の導電型をもつ前記第2
    のMISトランジスタのドレイン電極となる拡散層と、 前記第2の容量素子の第1の電極である多結晶シリコン
    層と絶縁膜を介して存在し、前記半導体基板と反対の導
    電型をもつ前記第2のMISトランジスタのソース電極
    となる拡散層と、 前記第2の容量素子の第1の電極である多結晶シリコン
    層とは前記第2の容量素子の絶縁膜を介して存在し、電
    源配線に接続される前記第2の容量素子の第2の電極と
    なる多結晶シリコン層からなる構成を有することを特徴
    とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 一導電型の半導体基板上に形成された第
    1のMISトランジスタと容量素子よりなる第1のメモ
    リセルと、 前記半導体基板上に形成された第2のMISトランジス
    タよりなる第2のメモリセルとを備え、 前記第1のメモリセルは、選択母線であって前記第1の
    MISトランジスタのゲート電極である多結晶シリコン
    配線と、 コンタクトホールを通してセンス母線となる配線層に接
    続され、前記半導体基板と反対の導電型をもつ前記第1
    のMISトランジスタのドレイン電極となる拡散層と、 コンタクトホールを通して前記容量素子の第1の電極で
    ある多結晶シリコン層と接続され、前記半導体基盤と反
    対の導電型をもつ前記第1のMISトランジスタのソー
    ス電極となる拡散層と、 前記容量素子の第1の電極である多結晶シリコン層とは
    前記容量素子の絶縁膜を介して存在し、電源配線に接続
    される前記容量素子の第2の電極となる多結晶シリコン
    層からなる構成を有し、 前記第2のメモリセルは、選択母線であって前記第2の
    MISトランジスタのゲート電極である多結晶シリコン
    配線と、 コンタクトホールを通してセンス母線となる配線層に接
    続され、前記半導体基板と反対の導電型をもつ前記第2
    のMISトランジスタのドレイン電極となる拡散層と、 前記半導体基板と反対の導電型をもち、前記第2のMI
    Sトランジスタのソース電極となる拡散層と、 前記第2のMISトランジスタのソース電極となる拡散
    層とは容量素子の絶縁膜を介して存在し、電源配線に接
    続される多結晶シリコン層からなる構成を有することを
    特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の第2のメモリセルに代えて、
    第2のメモリセルは、選択母線であって前記第2のMI
    Sトランジスタのゲート電極である多結晶シリコン配線
    と、 コンタクトホールを通してセンス母線となる配線層に接
    続され、前記半導体基板と反対の導電型をもつ前記第2
    のMISトランジスタのドレイン電極となる拡散層と、 コンタクトホールを通して前記容量素子の第1の電極と
    同時に形成された多結晶シリコン層と接続され、前記半
    導体基板と反対の導電型をもつ前記第2のMISトラン
    ジスタのソース電極となる拡散層とを有する請求項8記
    載の半導体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040048799A (ko) * 2002-12-04 2004-06-10 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 내장 메모리를 램으로부터 롬으로 전환하여 생산가능한반도체장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040048799A (ko) * 2002-12-04 2004-06-10 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 내장 메모리를 램으로부터 롬으로 전환하여 생산가능한반도체장치

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