JPH08329434A - シリンダ装置 - Google Patents
シリンダ装置Info
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- JPH08329434A JPH08329434A JP7130456A JP13045695A JPH08329434A JP H08329434 A JPH08329434 A JP H08329434A JP 7130456 A JP7130456 A JP 7130456A JP 13045695 A JP13045695 A JP 13045695A JP H08329434 A JPH08329434 A JP H08329434A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、安定した高精度なテープ走行を実
現したうえで、製作の簡略化を図ることにある。 【構成】固定シリンダ10を樹脂材料でシリンダ形状に
成形して、その外筒部10aと軸支部10cとの間を結
合する仕切壁10dを、磁気テープ1の装架される周囲
部の内壁であって体積比が60%:40%〜40%:6
0%の範囲位置に配置するように構成し、所期の目的を
達成したものである。
現したうえで、製作の簡略化を図ることにある。 【構成】固定シリンダ10を樹脂材料でシリンダ形状に
成形して、その外筒部10aと軸支部10cとの間を結
合する仕切壁10dを、磁気テープ1の装架される周囲
部の内壁であって体積比が60%:40%〜40%:6
0%の範囲位置に配置するように構成し、所期の目的を
達成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばビデオテープ
レコーダ(VTR)やデジタルオーディオテープレコー
ダ(DAT)等の磁気記録再生装置に係り、特に、その
磁気テープへの信号の記録あるいは、記録信号の再生を
行う磁気ヘッドの搭載されるシリンダ装置に関する。
レコーダ(VTR)やデジタルオーディオテープレコー
ダ(DAT)等の磁気記録再生装置に係り、特に、その
磁気テープへの信号の記録あるいは、記録信号の再生を
行う磁気ヘッドの搭載されるシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、VTRにおいては、磁気テー
プの巻装されたテープカセットがVTR本体のカセット
収容部に装着されると、図7に示すように該テープカセ
ットの磁気テープ1が図示しないテープローディング機
構により該カセット内から引出されて、シリンダ装置を
構成する固定シリンダ2と回転シリンダ3との相互間に
装架される。
プの巻装されたテープカセットがVTR本体のカセット
収容部に装着されると、図7に示すように該テープカセ
ットの磁気テープ1が図示しないテープローディング機
構により該カセット内から引出されて、シリンダ装置を
構成する固定シリンダ2と回転シリンダ3との相互間に
装架される。
【0003】このテープ装架状態において、テープカセ
ットの磁気テープ1がテープ走行系を介してテープ走行
される。同時に、シリンダ装置の回転シリンダ3が回転
駆動され、該回転シリンダ3に搭載された磁気ヘッド4
(図8参照)を用いて磁気テープ1への信号の記録、あ
るいは記録された信号の再生が行われる。
ットの磁気テープ1がテープ走行系を介してテープ走行
される。同時に、シリンダ装置の回転シリンダ3が回転
駆動され、該回転シリンダ3に搭載された磁気ヘッド4
(図8参照)を用いて磁気テープ1への信号の記録、あ
るいは記録された信号の再生が行われる。
【0004】即ち、シリンダ装置は、図8に示すように
固定シリンダ2が図示しないシャーシ上に固定配置さ
れ、この固定シリンダ2には、該固定シリンダ2より直
径寸法を大きく設定した上記回転シリンダ3が回転軸3
a、軸受5を介して同軸的に回転自在に配設される。そ
して、固定シリンダ2には、テープ案内規制用のリード
2aが周囲部に形成され、このリード2aを利用して磁
気テープ1が固定シリンダ2と回転シリンダ3との相互
にまたがってヘリカルに巻き掛けられる(図7参照)。
固定シリンダ2が図示しないシャーシ上に固定配置さ
れ、この固定シリンダ2には、該固定シリンダ2より直
径寸法を大きく設定した上記回転シリンダ3が回転軸3
a、軸受5を介して同軸的に回転自在に配設される。そ
して、固定シリンダ2には、テープ案内規制用のリード
2aが周囲部に形成され、このリード2aを利用して磁
気テープ1が固定シリンダ2と回転シリンダ3との相互
にまたがってヘリカルに巻き掛けられる(図7参照)。
【0005】なお、上記回転シリンダ3には、上記磁気
ヘッド4が搭載され、その略中央部には、リング状の信
号送受用の回転ロータリートランス6が配設される。そ
して、磁気ヘッド4は、回転ロータリートランス6と電
気的に接続される。そして、固定シリンダ2には、信号
送受用の固定ロータリートランス7が上記回転シリンダ
3の回転ロータリートランス6に対して所定の間隔をお
いて対向配置される。この固定ロータリートランス7
は、図示しない内部機器に電気的に接続され、上記回転
シリンダ3と共に回転する回転ロータリートランス6と
磁気結合されることにより、回転ロータリートランス6
との間で信号の授受が行われる。
ヘッド4が搭載され、その略中央部には、リング状の信
号送受用の回転ロータリートランス6が配設される。そ
して、磁気ヘッド4は、回転ロータリートランス6と電
気的に接続される。そして、固定シリンダ2には、信号
送受用の固定ロータリートランス7が上記回転シリンダ
3の回転ロータリートランス6に対して所定の間隔をお
いて対向配置される。この固定ロータリートランス7
は、図示しない内部機器に電気的に接続され、上記回転
シリンダ3と共に回転する回転ロータリートランス6と
磁気結合されることにより、回転ロータリートランス6
との間で信号の授受が行われる。
【0006】ところで、このような従来のシリンダ装置
においては、上記固定シリンダ2及び回転シリンダ3
を、アルミニウムあるいはアルミニウム合金等の金属材
料を用いて鋳造、鍛造またはダイカスト等の手法で所望
の形状に形成して、その後、ばりとり工程、切削工程、
穴開け工程等の多数の製作工程を施してミクロン単位の
寸法精度に製作される。これは、例えば回転シリンダ3
と固定シリンダ2の寸法に誤差があったりすると、回転
シリンダ3の磁気ヘッド4が、固定シリンダ2との間に
装架される磁気テープ1上を所望の記録フォーマットに
したがったトレースを高精度に行うことが困難となり、
高精度な記録・再生を実現できないからである。
においては、上記固定シリンダ2及び回転シリンダ3
を、アルミニウムあるいはアルミニウム合金等の金属材
料を用いて鋳造、鍛造またはダイカスト等の手法で所望
の形状に形成して、その後、ばりとり工程、切削工程、
穴開け工程等の多数の製作工程を施してミクロン単位の
寸法精度に製作される。これは、例えば回転シリンダ3
と固定シリンダ2の寸法に誤差があったりすると、回転
シリンダ3の磁気ヘッド4が、固定シリンダ2との間に
装架される磁気テープ1上を所望の記録フォーマットに
したがったトレースを高精度に行うことが困難となり、
高精度な記録・再生を実現できないからである。
【0007】そのため、従来のシリンダ装置では、その
製造工程が煩雑で、高度、且つ極めて複雑な加工作業が
要求され、その要求を満足するためにシリンダ自体の材
質も加工性及び耐久性に優れたものを用いなければなら
ず、コストの上昇につながっていた。
製造工程が煩雑で、高度、且つ極めて複雑な加工作業が
要求され、その要求を満足するためにシリンダ自体の材
質も加工性及び耐久性に優れたものを用いなければなら
ず、コストの上昇につながっていた。
【0008】そこで、最近では、樹脂による射出成形に
よってシリンダ装置を形成しようとする試みがなされ、
それによれば、煩雑な製造工程を必要とせず容易にシリ
ンダ装置が得られる。
よってシリンダ装置を形成しようとする試みがなされ、
それによれば、煩雑な製造工程を必要とせず容易にシリ
ンダ装置が得られる。
【0009】しかしながら、上記樹脂製のシリンダ装置
においては、金型を用いて樹脂成形する構成上、各部
を、要求される寸法精度に形成するのが困難であるとい
う問題を有する。
においては、金型を用いて樹脂成形する構成上、各部
を、要求される寸法精度に形成するのが困難であるとい
う問題を有する。
【0010】特に、上述したように磁気テープを高精度
に位置規制するリードの設けられる固定シリンダにあっ
ては、寸法精度が高ければ高い程、高精度なテープ規制
が実現されるため、シリンダ装置をいかに精度良く樹脂
成形するかが重大な課題の一つとなっている。
に位置規制するリードの設けられる固定シリンダにあっ
ては、寸法精度が高ければ高い程、高精度なテープ規制
が実現されるため、シリンダ装置をいかに精度良く樹脂
成形するかが重大な課題の一つとなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のシリンダ装置では、その製作が非常に面倒であると
いう問題を有する。この発明は、上記の事情に鑑みてな
されたもので、安定した高精度なテープ走行を実現した
うえで、製作性の簡略化を図り得るようにしたシリンダ
装置を提供することを目的とする。
来のシリンダ装置では、その製作が非常に面倒であると
いう問題を有する。この発明は、上記の事情に鑑みてな
されたもので、安定した高精度なテープ走行を実現した
うえで、製作性の簡略化を図り得るようにしたシリンダ
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、磁気ヘッド
の搭載される回転シリンダを固定シリンダに対して回転
自在に組合せ配設し、磁気テープが前記回転シリンダ及
び固定シリンダの相互間に装架されてテープ走行される
シリンダ装置において、前記固定シリンダを樹脂材料で
シリンダ形状に樹脂成形して、前記磁気テープの装架さ
れる周囲部の内壁側であって体積比が60%:40%〜
40%:60%の範囲位置に、前記回転シリンダの回転
軸を回転自在に支持する軸支部と結合される仕切壁を設
けて構成したものである。
の搭載される回転シリンダを固定シリンダに対して回転
自在に組合せ配設し、磁気テープが前記回転シリンダ及
び固定シリンダの相互間に装架されてテープ走行される
シリンダ装置において、前記固定シリンダを樹脂材料で
シリンダ形状に樹脂成形して、前記磁気テープの装架さ
れる周囲部の内壁側であって体積比が60%:40%〜
40%:60%の範囲位置に、前記回転シリンダの回転
軸を回転自在に支持する軸支部と結合される仕切壁を設
けて構成したものである。
【0013】
【作用】上記構成によれば、固定シリンダは、樹脂成形
によりシリンダ形状に成形し、その成形時に、テープ走
行面となる外筒部と軸支部を結合する仕切壁が変形の少
ない位置範囲で両者を結合するように成形されることに
より、該仕切壁の作用により、安定したテープ走行に適
した所望の円筒度が確保される。これにより、樹脂成形
による製作が可能となり、従来のように煩雑な金属加工
等の製作工程の無い、簡便な製作が実現される。
によりシリンダ形状に成形し、その成形時に、テープ走
行面となる外筒部と軸支部を結合する仕切壁が変形の少
ない位置範囲で両者を結合するように成形されることに
より、該仕切壁の作用により、安定したテープ走行に適
した所望の円筒度が確保される。これにより、樹脂成形
による製作が可能となり、従来のように煩雑な金属加工
等の製作工程の無い、簡便な製作が実現される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係
るシリンダ装置に適用される固定シリンダ10を取出し
て示すもので、固定シリンダ10は、例えばポリフェニ
レンサルファイドPPS等の樹脂材料を射出成形法によ
りシリンダ形状の外筒部10aが形成される。この固定
シリンダ10の外筒部10aには、その周囲部にテープ
規制用のリード10bが一体形成され、その内部には、
軸支部10cが同軸的に一体成形される。そして、外筒
部10aと軸支部10c間には、仕切壁10dが架設さ
れる如く一体成形される。この仕切壁10dは、その一
端が例えば、外筒部10aの肉厚における軸方向の体積
比が50%:50%で、高さ寸法(軸方向の寸法)が下
側(取付面側であるシャーシ側)から全体の48%の位
置に結合され、その他端が軸支部10cに結合されて、
軸方向に対して略直交する如く配設される。
照して詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係
るシリンダ装置に適用される固定シリンダ10を取出し
て示すもので、固定シリンダ10は、例えばポリフェニ
レンサルファイドPPS等の樹脂材料を射出成形法によ
りシリンダ形状の外筒部10aが形成される。この固定
シリンダ10の外筒部10aには、その周囲部にテープ
規制用のリード10bが一体形成され、その内部には、
軸支部10cが同軸的に一体成形される。そして、外筒
部10aと軸支部10c間には、仕切壁10dが架設さ
れる如く一体成形される。この仕切壁10dは、その一
端が例えば、外筒部10aの肉厚における軸方向の体積
比が50%:50%で、高さ寸法(軸方向の寸法)が下
側(取付面側であるシャーシ側)から全体の48%の位
置に結合され、その他端が軸支部10cに結合されて、
軸方向に対して略直交する如く配設される。
【0015】なお、この固定シリンダ10の軸支部10
cには、前記図7及び図8に示すように回転シリンダ3
の回転軸3aが軸受5を介して略同様に回転自在に支持
される。
cには、前記図7及び図8に示すように回転シリンダ3
の回転軸3aが軸受5を介して略同様に回転自在に支持
される。
【0016】上記固定シリンダ10は、外筒部10a、
軸支部10c及び仕切壁10dを樹脂材料を用いて一体
成形して、その円筒度を測定すると、図2に示すように
外筒部の周囲部のリード10bのリード面が略軸に対し
て平行に成形され、テープ安定走行に寄与し得る程度ま
での高い円筒度が得られる。
軸支部10c及び仕切壁10dを樹脂材料を用いて一体
成形して、その円筒度を測定すると、図2に示すように
外筒部の周囲部のリード10bのリード面が略軸に対し
て平行に成形され、テープ安定走行に寄与し得る程度ま
での高い円筒度が得られる。
【0017】この固定シリンダ10の仕切壁10dとし
ては、図3に示すように外筒部10aの肉厚における体
積比が、下側(取付面側であるシャーシ側)から75
%:25%の位置で、高さ寸法(軸方向の寸法)が下側
(取付面側であるシャーシ側)から77%の位置に配設
した場合には、図4に示すようにリード10bのリード
面が内径方向(内側方向)に傾斜されて円筒度が低下さ
れ、安定したテープ案内が困難となる。
ては、図3に示すように外筒部10aの肉厚における体
積比が、下側(取付面側であるシャーシ側)から75
%:25%の位置で、高さ寸法(軸方向の寸法)が下側
(取付面側であるシャーシ側)から77%の位置に配設
した場合には、図4に示すようにリード10bのリード
面が内径方向(内側方向)に傾斜されて円筒度が低下さ
れ、安定したテープ案内が困難となる。
【0018】また、仕切壁10dは、図5に示すように
体積比が、下側(取付面側であるシャーシ側)から30
%:70%で、高さ寸法(軸方向の寸法)が下側(取付
面側であるシャーシ側)から35%の位置に配設した場
合には、図6に示すようにリード10bのリード面が外
径方向(周囲方向)に傾斜されて円筒度が低下され、安
定したテープ案内が困難となる。
体積比が、下側(取付面側であるシャーシ側)から30
%:70%で、高さ寸法(軸方向の寸法)が下側(取付
面側であるシャーシ側)から35%の位置に配設した場
合には、図6に示すようにリード10bのリード面が外
径方向(周囲方向)に傾斜されて円筒度が低下され、安
定したテープ案内が困難となる。
【0019】そこで、固定シリンダ10の仕切壁10d
の配置位置としては、体積比が50%:50%の位置が
もっと円筒度が高く形成することが可能であるが、上記
図4及び図6に基づいて、その体積比が少なくとも60
%:40%〜40%:60%の範囲位置に設定される。
これにより、固定シリンダ10は、仕切壁10dの作用
により樹脂成形した外筒部10aの円筒度として、テー
プ安定走行に適した精度が確保される。
の配置位置としては、体積比が50%:50%の位置が
もっと円筒度が高く形成することが可能であるが、上記
図4及び図6に基づいて、その体積比が少なくとも60
%:40%〜40%:60%の範囲位置に設定される。
これにより、固定シリンダ10は、仕切壁10dの作用
により樹脂成形した外筒部10aの円筒度として、テー
プ安定走行に適した精度が確保される。
【0020】上記構成において、固定シリンダ10は、
その軸支部10cに前記回転シリンダ3(図7及び図8
参照)の回転軸3aが軸受5を介して回転自在に組み付
けられ、これら固定シリンダ10及び回転シリンダ3相
互間の周囲部には、磁気テープ1が装架されて、その磁
気テープ1の装架状態で、磁気テープ1が上記テープ走
行系(図示せず)を介して走行される。同時に、回転シ
リンダ3は、固定シリンダ10に対して回転駆動され
る。すると、磁気テープ1は、固定シリンダ10のリー
ド10b及びリード面により案内規制されて走行され、
回転シリンダ3の磁気ヘッド4が摺接される。ここで、
磁気ヘッド4は、テープ走行する磁気テープ1の記録面
に信号を記録、あるいは記録信号の再生を実行する。
その軸支部10cに前記回転シリンダ3(図7及び図8
参照)の回転軸3aが軸受5を介して回転自在に組み付
けられ、これら固定シリンダ10及び回転シリンダ3相
互間の周囲部には、磁気テープ1が装架されて、その磁
気テープ1の装架状態で、磁気テープ1が上記テープ走
行系(図示せず)を介して走行される。同時に、回転シ
リンダ3は、固定シリンダ10に対して回転駆動され
る。すると、磁気テープ1は、固定シリンダ10のリー
ド10b及びリード面により案内規制されて走行され、
回転シリンダ3の磁気ヘッド4が摺接される。ここで、
磁気ヘッド4は、テープ走行する磁気テープ1の記録面
に信号を記録、あるいは記録信号の再生を実行する。
【0021】このように、上記シリンダ装置は、固定シ
リンダ10を樹脂材料でシリンダ形状に成形して、その
外筒部10aと軸支部10cとの間を結合する仕切壁1
0dを、磁気テープ1の装架される周囲部の内壁であっ
て体積比が60%:40%〜40%:60%の範囲位置
に配置するように構成した。
リンダ10を樹脂材料でシリンダ形状に成形して、その
外筒部10aと軸支部10cとの間を結合する仕切壁1
0dを、磁気テープ1の装架される周囲部の内壁であっ
て体積比が60%:40%〜40%:60%の範囲位置
に配置するように構成した。
【0022】これによれば、樹脂成形によりシリンダ形
状の固定シリンダ10の成形が可能となり、その成形時
に、固定シリンダ10の外筒部10aの円筒度が仕切壁
10dの作用により、高い精度で成形することができ
て、安定したテープ案内が実現され、従来のような安定
したテープ案内を実現するために要求される煩雑な金属
加工工程が無くなり、簡便なシリンダ製作が実現され
る。
状の固定シリンダ10の成形が可能となり、その成形時
に、固定シリンダ10の外筒部10aの円筒度が仕切壁
10dの作用により、高い精度で成形することができ
て、安定したテープ案内が実現され、従来のような安定
したテープ案内を実現するために要求される煩雑な金属
加工工程が無くなり、簡便なシリンダ製作が実現され
る。
【0023】なお、上記実施例では、仕切壁10dの配
置位置を体積比で表した場合で説明したが、これに限る
ことなく、例えば軸方向の高さ寸法で表すことも可能で
ある。即ち、この場合には、固定シリンダ10の外筒部
10aの内壁側であって軸方向に対する寸法比が、下側
(取付面側であるシャーシ側)から60%〜40%の範
囲位置に結合して、その他端が軸支部10cに結合され
る。これにより、略同様に樹脂成形した外筒部10aの
円筒度がテープ安定走行に適した程度の精度に形成する
ことができる。よって、この発明は、上記実施例に限る
ことなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変形を実施し得ることは勿論のことである。
置位置を体積比で表した場合で説明したが、これに限る
ことなく、例えば軸方向の高さ寸法で表すことも可能で
ある。即ち、この場合には、固定シリンダ10の外筒部
10aの内壁側であって軸方向に対する寸法比が、下側
(取付面側であるシャーシ側)から60%〜40%の範
囲位置に結合して、その他端が軸支部10cに結合され
る。これにより、略同様に樹脂成形した外筒部10aの
円筒度がテープ安定走行に適した程度の精度に形成する
ことができる。よって、この発明は、上記実施例に限る
ことなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変形を実施し得ることは勿論のことである。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、安定した高精度なテープ走行を実現したうえで、製
作性の簡略化を図り得るようにしたシリンダ装置を提供
することができる。
ば、安定した高精度なテープ走行を実現したうえで、製
作性の簡略化を図り得るようにしたシリンダ装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るシリンダ装置に適用
される固定シリンダを取出して示した図。
される固定シリンダを取出して示した図。
【図2】図1の固定シリンダの円筒度特性を示した図。
【図3】図1の固定シリンダの仕切壁の配置位置を代え
た状態を示した図。
た状態を示した図。
【図4】図3の仕切壁の配置位置における円筒度特性を
示した図。
示した図。
【図5】図1の固定シリンダの仕切壁の配置位置を代え
た状態を示した図。
た状態を示した図。
【図6】図5の仕切壁の配置位置における円筒度特性を
示した図。
示した図。
【図7】この発明の適用されるシリンダ装置の組付け状
態における外観を示した図。
態における外観を示した図。
【図8】図7の一部を断面して示した図。
10…固定シリンダ。 10a…外筒部。 10b…リード。 10c…軸支部。 10d…仕切壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 亮 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 安達 正樹 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 堀 和彦 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 佐藤 健司 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気ヘッドの搭載される回転シリンダを
固定シリンダに対して回転自在に組合せ配設し、磁気テ
ープが前記回転シリンダ及び固定シリンダの相互間に装
架されてテープ走行されるシリンダ装置において、 前記固定シリンダを樹脂材料でシリンダ形状に樹脂成形
して、前記磁気テープの装架される周囲部の内壁側であ
って体積比が60%:40%〜40%:60%の範囲位
置に、前記回転シリンダの回転軸を回転自在に支持する
軸支部と結合される仕切壁を設けたことを特徴とするシ
リンダ装置。 - 【請求項2】 磁気ヘッドの搭載される回転シリンダを
固定シリンダに対して回転自在に組合せ配設し、磁気テ
ープが前記回転シリンダ及び固定シリンダの相互間に装
架されてテープ走行されるシリンダ装置において、 前記固定シリンダを樹脂材料でシリンダ形状に樹脂成形
して、前記磁気テープの装架される周囲部の内壁側であ
って軸方向に対する寸法比が60%〜40%の範囲位置
に、前記回転シリンダの回転軸を回転自在に支持する軸
支部と結合される仕切壁を設けたことを特徴とするシリ
ンダ装置。 - 【請求項3】 前記仕切壁は、前記回転軸の軸方向と略
直交して設けられることを特徴とする請求項1又は2記
載のシリンダ装置。 - 【請求項4】 前記固定シリンダは、樹脂材料で射出成
形により成形されることを特徴とする請求項1乃至3の
いずれか記載のシリンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7130456A JPH08329434A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | シリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7130456A JPH08329434A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | シリンダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08329434A true JPH08329434A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15034679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7130456A Pending JPH08329434A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | シリンダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08329434A (ja) |
-
1995
- 1995-05-29 JP JP7130456A patent/JPH08329434A/ja active Pending
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