JPH08328373A - 現像ローラ - Google Patents
現像ローラInfo
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- JPH08328373A JPH08328373A JP13444795A JP13444795A JPH08328373A JP H08328373 A JPH08328373 A JP H08328373A JP 13444795 A JP13444795 A JP 13444795A JP 13444795 A JP13444795 A JP 13444795A JP H08328373 A JPH08328373 A JP H08328373A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- flange
- developing roller
- resin
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 現像ローラのフランジに設けられた回転軸部
に発生する摩擦熱を現像ローラのスリーブに容易に伝達
することのない現像ロールを提供することを目的とする
もので有る。 【構成】 フランジ10の外周のスリーブ15に接合す
るスリーブ接合部10Bが非金属である樹脂材料で成形
されているので、金属製のスリーブ15に対して熱を伝
えにくくする断熱材として作用して、スリーブ15はフ
ランジ10で発生した回転による発熱を容易に受けにく
い。更に、この樹脂材料は、熱可塑性樹脂に導電性能を
付与させたので、従来の金属製のフランジと同様に、容
易にスリーブ15に電位を付与することが可能である。
に発生する摩擦熱を現像ローラのスリーブに容易に伝達
することのない現像ロールを提供することを目的とする
もので有る。 【構成】 フランジ10の外周のスリーブ15に接合す
るスリーブ接合部10Bが非金属である樹脂材料で成形
されているので、金属製のスリーブ15に対して熱を伝
えにくくする断熱材として作用して、スリーブ15はフ
ランジ10で発生した回転による発熱を容易に受けにく
い。更に、この樹脂材料は、熱可塑性樹脂に導電性能を
付与させたので、従来の金属製のフランジと同様に、容
易にスリーブ15に電位を付与することが可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の複写
機、レーザープリンター、ファクシミリ等に用いられる
静電式複写機の磁気ブラシ等に使用される現像ローラに
関する。
機、レーザープリンター、ファクシミリ等に用いられる
静電式複写機の磁気ブラシ等に使用される現像ローラに
関する。
【0002】
【従来の技術】静電式複写機においては、トナー(微粒
の顔料)とキャリア(磁性粉末)とを混合した現像剤、
あるいは顔料と磁性粉の両方の性質を持つ現像剤を使用
し、非磁性体であるスリーブ筒内に磁石構成体を設けそ
のスリーブ外周面に前記現像剤を吸着させて磁気ブラシ
を構成し、静電気現象を利用して予め他の帯電装置によ
って帯電させた静電潜像を有する感光体ドラムを前記磁
気ブラシで摺擦して可視像とする磁気ブラシ法が最も広
く使用されている。
の顔料)とキャリア(磁性粉末)とを混合した現像剤、
あるいは顔料と磁性粉の両方の性質を持つ現像剤を使用
し、非磁性体であるスリーブ筒内に磁石構成体を設けそ
のスリーブ外周面に前記現像剤を吸着させて磁気ブラシ
を構成し、静電気現象を利用して予め他の帯電装置によ
って帯電させた静電潜像を有する感光体ドラムを前記磁
気ブラシで摺擦して可視像とする磁気ブラシ法が最も広
く使用されている。
【0003】この磁気ブラシとして使用される現像ロー
ラとしては、従来、図3に示す構成のものが知られてい
る。図3に示す従来の現像ローラ130は、フランジ1
10及び120と非磁性スリーブ115とを接着剤や加
締め等によって一体に成形してなるスリーブ筒130A
の内部に磁石構成体であるマグネットローラ1が収納さ
れた構造となっている。マグネットローラのシャフト3
の端末に設けられたDカット部2は、複写機に設けられ
た図示しない支承部又は回転駆動源に嵌合して固定され
る一方、スリーブ筒130Aは、フランジ110の片端
Dカット部112への駆動モータ17からの回転駆動に
より、軸受け部のベアリング14の支承と軸受け部の焼
結メタル13とを介してマグネットローラ1の周りを自
由回転する機構となっている。なお、各部材の材料構成
としては、フランジ110についてはスリーブ115に
電位を付与させるためにSUSやアルミニウム等の導電
金属を、又、フランジ120には単にスリーブ筒120
Aを形成するためでよいのでSUSやアルミニウムのほ
かにコストの安い樹脂を使用することもある。スリーブ
115はその目的から導電性を有しかつ非磁性体である
ことが必要であり、加工特性やコスト等の面からアルミ
ニウム又はその合金が一般的である。
ラとしては、従来、図3に示す構成のものが知られてい
る。図3に示す従来の現像ローラ130は、フランジ1
10及び120と非磁性スリーブ115とを接着剤や加
締め等によって一体に成形してなるスリーブ筒130A
の内部に磁石構成体であるマグネットローラ1が収納さ
れた構造となっている。マグネットローラのシャフト3
の端末に設けられたDカット部2は、複写機に設けられ
た図示しない支承部又は回転駆動源に嵌合して固定され
る一方、スリーブ筒130Aは、フランジ110の片端
Dカット部112への駆動モータ17からの回転駆動に
より、軸受け部のベアリング14の支承と軸受け部の焼
結メタル13とを介してマグネットローラ1の周りを自
由回転する機構となっている。なお、各部材の材料構成
としては、フランジ110についてはスリーブ115に
電位を付与させるためにSUSやアルミニウム等の導電
金属を、又、フランジ120には単にスリーブ筒120
Aを形成するためでよいのでSUSやアルミニウムのほ
かにコストの安い樹脂を使用することもある。スリーブ
115はその目的から導電性を有しかつ非磁性体である
ことが必要であり、加工特性やコスト等の面からアルミ
ニウム又はその合金が一般的である。
【0004】ところが、近年に求められる省エネルギー
タイプの複写機においては、一つの方法として、複写用
紙に転写した現像剤を高温で溶融して定着させる際の定
着温度を低下させる傾向が強まってきており、これに対
応して現像剤の融点も低くなってきている。一方、複写
機の複写スピードアップも要求され、それにつれて当然
現像ローラによる可視像化の高速化、すなわち現像ロー
ラのモータ17による高速回転化が必要となって来てお
り、場合によっては800rpm程度の回転数が求めら
れる。
タイプの複写機においては、一つの方法として、複写用
紙に転写した現像剤を高温で溶融して定着させる際の定
着温度を低下させる傾向が強まってきており、これに対
応して現像剤の融点も低くなってきている。一方、複写
機の複写スピードアップも要求され、それにつれて当然
現像ローラによる可視像化の高速化、すなわち現像ロー
ラのモータ17による高速回転化が必要となって来てお
り、場合によっては800rpm程度の回転数が求めら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来以
上に現像ローラを高速回転させた場合には、図3に示す
ように、フランジ110を支承しているベアリング14
等が高速回転することになり時間を経過すると共にベア
リング14は摩擦によって高温度になってくる。このベ
アリングの発熱は金属製のフランジ110の回転軸部1
11を伝わって、更にフランジ110に接合されている
スリーブ115まで容易に伝達されてスリーブ115の
表面温度の上昇を招く。さらには、スリーブ筒130A
とマグネットローラ1とは軸受け部である焼結メタル1
3を介して自由回転する機構としているので、焼結メタ
ル13とマグネットローラのシャフトの表面3B、3C
との摩擦による摩擦熱がフランジ110に蓄積されて、
その結果、やはりスリーブ115の表面温度の上昇を助
長する。
上に現像ローラを高速回転させた場合には、図3に示す
ように、フランジ110を支承しているベアリング14
等が高速回転することになり時間を経過すると共にベア
リング14は摩擦によって高温度になってくる。このベ
アリングの発熱は金属製のフランジ110の回転軸部1
11を伝わって、更にフランジ110に接合されている
スリーブ115まで容易に伝達されてスリーブ115の
表面温度の上昇を招く。さらには、スリーブ筒130A
とマグネットローラ1とは軸受け部である焼結メタル1
3を介して自由回転する機構としているので、焼結メタ
ル13とマグネットローラのシャフトの表面3B、3C
との摩擦による摩擦熱がフランジ110に蓄積されて、
その結果、やはりスリーブ115の表面温度の上昇を助
長する。
【0006】以上のように、現像ローラの高速回転下の
使用を継続していくと、現像ローラ130のスリーブ1
15がしだいに昇温して、遂にはスリーブ表面の温度が
現像剤の融点を越えることによって、現像剤が融解し始
めて現像ローラの表面に融解した現像剤が固着してしま
い、更にビルドアップされていく。このような状態にな
ると現像ローラは本来の現像剤の帯電・転写の機能を果
たさなくなり電子複写ができなくなってしまう。
使用を継続していくと、現像ローラ130のスリーブ1
15がしだいに昇温して、遂にはスリーブ表面の温度が
現像剤の融点を越えることによって、現像剤が融解し始
めて現像ローラの表面に融解した現像剤が固着してしま
い、更にビルドアップされていく。このような状態にな
ると現像ローラは本来の現像剤の帯電・転写の機能を果
たさなくなり電子複写ができなくなってしまう。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、現像ローラのフランジに設けられた回転軸部に発生
する摩擦熱を現像ローラのスリーブに容易に伝達するこ
とのない現像ロールを提供することを目的とするもので
ある。
で、現像ローラのフランジに設けられた回転軸部に発生
する摩擦熱を現像ローラのスリーブに容易に伝達するこ
とのない現像ロールを提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の現像ロ
ーラは次のような構成とした。すなわち、請求項1によ
る発明は、スリーブと、その両端部又は片端部に固定さ
れるフランジと、前記スリーブ内に収納されかつ両端部
又は片端部を前記フランジで支持されるマグネットロー
ラとを備えた現像ローラにおいて、前記スリーブと前記
フランジとの間に樹脂で形成された樹脂層が配設されて
いることを特徴とするものである。
ーラは次のような構成とした。すなわち、請求項1によ
る発明は、スリーブと、その両端部又は片端部に固定さ
れるフランジと、前記スリーブ内に収納されかつ両端部
又は片端部を前記フランジで支持されるマグネットロー
ラとを備えた現像ローラにおいて、前記スリーブと前記
フランジとの間に樹脂で形成された樹脂層が配設されて
いることを特徴とするものである。
【0009】請求項2による発明は、前記樹脂層が、少
なくとも、前記フランジが前記スリーブに接合するフラ
ンジのスリーブ接合部に配設されていることを特徴とす
るものである。
なくとも、前記フランジが前記スリーブに接合するフラ
ンジのスリーブ接合部に配設されていることを特徴とす
るものである。
【0010】請求項3による発明は、前記樹脂層が、前
記フランジが回転するフランジの回転軸部と、前記スリ
ーブに接合するフランジとの間に配設されていることを
特徴とするものである。
記フランジが回転するフランジの回転軸部と、前記スリ
ーブに接合するフランジとの間に配設されていることを
特徴とするものである。
【0011】請求項4による発明は、前記樹脂が導電性
熱可塑性樹脂であることを特徴とするものである。
熱可塑性樹脂であることを特徴とするものである。
【0012】請求項5による発明は、前記スリーブ接合
部に少なくとも一か所以上の空気層からなる空隙部を設
けたことを特徴とするものである。
部に少なくとも一か所以上の空気層からなる空隙部を設
けたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明の現像ローラでは、スリーブとフランジ
との間に樹脂材料で形成された樹脂層が配設されてい
る。前記樹脂層が、少なくとも、前記フランジが前記ス
リーブに接合するフランジのスリーブ接合部に配設され
ていても構わないし、又、前記樹脂が、前記フランジが
回転するフランジの回転軸部と、前記スリーブに接合す
るフランジとの間に配設されていてもよい。このように
フランジの外周の金属製スリーブと金属製フランジとの
間に非金属である樹脂層を配設したので、この樹脂層が
断熱材として作用して、金属製スリーブは金属製フラン
ジの回転軸部で発生した回転による発熱の影響を容易に
受けにくい。更に、この樹脂材料を、導電性熱可塑性樹
脂とすれば、従来の金属製フランジと同様に、容易にス
リーブに電位を付与することが可能である。又、スリー
ブ接合部に一か所以上の空気層からなる空隙部を設ける
ことにより、フランジ部からスリーブに対して熱を伝え
にくくする断熱層として作用することになる。
との間に樹脂材料で形成された樹脂層が配設されてい
る。前記樹脂層が、少なくとも、前記フランジが前記ス
リーブに接合するフランジのスリーブ接合部に配設され
ていても構わないし、又、前記樹脂が、前記フランジが
回転するフランジの回転軸部と、前記スリーブに接合す
るフランジとの間に配設されていてもよい。このように
フランジの外周の金属製スリーブと金属製フランジとの
間に非金属である樹脂層を配設したので、この樹脂層が
断熱材として作用して、金属製スリーブは金属製フラン
ジの回転軸部で発生した回転による発熱の影響を容易に
受けにくい。更に、この樹脂材料を、導電性熱可塑性樹
脂とすれば、従来の金属製フランジと同様に、容易にス
リーブに電位を付与することが可能である。又、スリー
ブ接合部に一か所以上の空気層からなる空隙部を設ける
ことにより、フランジ部からスリーブに対して熱を伝え
にくくする断熱層として作用することになる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を図面を参照
に説明する。図1(a)は、本発明の現像ローラの第1
実施例の断面図である。図1(a)に示す現像ローラ3
0は、フランジ10及び20と非磁性スリーブ15とを
一体に成形してなるスリーブ筒30Aの内部に磁石構成
体であるマグネットローラ1が収納された構造となって
いる。
に説明する。図1(a)は、本発明の現像ローラの第1
実施例の断面図である。図1(a)に示す現像ローラ3
0は、フランジ10及び20と非磁性スリーブ15とを
一体に成形してなるスリーブ筒30Aの内部に磁石構成
体であるマグネットローラ1が収納された構造となって
いる。
【0015】フランジ10はほぼ円柱状のフランジ本体
部10Aと円筒状のスリーブ15とが接合するスリーブ
接合部10Bとからなり、スリーブ接合部10Bはフラ
ンジ10のマグネットローラ1に最至近のフランジ10
の外周に環状に貫挿されている。フランジ10の軸中心
部にはマグネットローラのシャフト3を支承して軸受け
部10Cとなる焼結メタル13が嵌合されている。フラ
ンジ本体10Aはアルミニウム又はその合金、又はSU
S等の金属の切削又は切削と鍛造加工との組み合わせ加
工により回転軸部10Eと共に一体に成形されている。
フランジ20には単にスリーブ筒30Aを形成するため
でよいのでSUSやアルミニウムのほかにコストの安い
樹脂を使用してもよいし、後述の本実施例に用いた樹脂
であっても構わない。
部10Aと円筒状のスリーブ15とが接合するスリーブ
接合部10Bとからなり、スリーブ接合部10Bはフラ
ンジ10のマグネットローラ1に最至近のフランジ10
の外周に環状に貫挿されている。フランジ10の軸中心
部にはマグネットローラのシャフト3を支承して軸受け
部10Cとなる焼結メタル13が嵌合されている。フラ
ンジ本体10Aはアルミニウム又はその合金、又はSU
S等の金属の切削又は切削と鍛造加工との組み合わせ加
工により回転軸部10Eと共に一体に成形されている。
フランジ20には単にスリーブ筒30Aを形成するため
でよいのでSUSやアルミニウムのほかにコストの安い
樹脂を使用してもよいし、後述の本実施例に用いた樹脂
であっても構わない。
【0016】又、スリーブ接合部10Bはベース樹脂が
熱可塑性樹脂からなる樹脂環状体であり、好適な熱可塑
性樹脂としては、衝撃強度の大きさや融点の高さの面か
ら、変性PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)、P
OM(ポリオキシメチレン=ポリアセタール)、PA
(ポリアミド)、ABS(アクリルブタヂエンスチレ
ン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂
であって 更には、これらの熱可塑性樹脂に電気導通性
能付与さておくことが必要であり、金属繊維や炭素繊維
又は導電性カーボン等の導電性材料をこれらの熱可塑性
樹脂にブレンドして表面固有抵抗値を下げた導電性熱可
塑性樹脂からなる。又、この導電性熱可塑性樹脂の熱伝
導率λは、λ=0.07〜0.9kal /m・hr・c。 の範囲
にあるものが望ましい。フランジ本体10Aとの一体成
形の方法としては、導電性熱可塑性樹脂からなる樹脂環
状体をスリーブ接合部10Bとして予め別に射出成形し
ておき、金属製のフランジ本体に圧入嵌合させてもよい
し、金型にフランジ本体10Aをインサートしておき前
記導電性熱可塑性樹脂を射出注入して一体成形したもの
であっても構わない。
熱可塑性樹脂からなる樹脂環状体であり、好適な熱可塑
性樹脂としては、衝撃強度の大きさや融点の高さの面か
ら、変性PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)、P
OM(ポリオキシメチレン=ポリアセタール)、PA
(ポリアミド)、ABS(アクリルブタヂエンスチレ
ン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂
であって 更には、これらの熱可塑性樹脂に電気導通性
能付与さておくことが必要であり、金属繊維や炭素繊維
又は導電性カーボン等の導電性材料をこれらの熱可塑性
樹脂にブレンドして表面固有抵抗値を下げた導電性熱可
塑性樹脂からなる。又、この導電性熱可塑性樹脂の熱伝
導率λは、λ=0.07〜0.9kal /m・hr・c。 の範囲
にあるものが望ましい。フランジ本体10Aとの一体成
形の方法としては、導電性熱可塑性樹脂からなる樹脂環
状体をスリーブ接合部10Bとして予め別に射出成形し
ておき、金属製のフランジ本体に圧入嵌合させてもよい
し、金型にフランジ本体10Aをインサートしておき前
記導電性熱可塑性樹脂を射出注入して一体成形したもの
であっても構わない。
【0017】スリーブ15はその表面に電位を付与させ
るためにSUSやアルミニウム等の導電金属を引き抜き
加工等によって円筒状に成形したものが好適である。ス
リーブ15とスリーブ接合部10Bとの接合方法は接着
剤を使用してもよいし、締まりばめや圧入、更には加締
めてもよい。
るためにSUSやアルミニウム等の導電金属を引き抜き
加工等によって円筒状に成形したものが好適である。ス
リーブ15とスリーブ接合部10Bとの接合方法は接着
剤を使用してもよいし、締まりばめや圧入、更には加締
めてもよい。
【0018】図1(b)は、本実施例のスリーブ接合部
10Bの要部拡大断面図である。スリーブ15の端部に
は周方向に斜めの切欠を設けた切欠部15Aが設けられ
ており、フランジ10とスリーブ15とが当接する当接
部10Dと、切欠部15Aとスリーブ接合部10Bとに
よって構成される空隙部16が設けられている。
10Bの要部拡大断面図である。スリーブ15の端部に
は周方向に斜めの切欠を設けた切欠部15Aが設けられ
ており、フランジ10とスリーブ15とが当接する当接
部10Dと、切欠部15Aとスリーブ接合部10Bとに
よって構成される空隙部16が設けられている。
【0019】以下、第1実施例の作用について述べる。
マグネットローラのシャフト3の端末に設けられたDカ
ット部2は、複写機に設けられた図示しない支承部又は
回転駆動源に嵌合して固定される一方、スリーブ筒30
Aはフランジ10の片端Dカット部12へ駆動モータ1
7からの回転駆動により軸受け部のベアリング14の支
承と、軸受け部の焼結メタル13とを介してマグネット
ローラ1の周りを自由回転する機構となっている。現像
ローラを高速回転させた場合には、図1に示すように、
フランジ10を支承しているベアリング14が高速回転
することになり時間を経過すると共にベアリング14は
摩擦によって高温度になってくる。このベアリングの発
熱はしだいにフランジ10の回転軸部10Eに伝わって
フランジ本体10Aの発熱を高める結果となる。しかし
ながら、本実施例においてはフランジ本体10Aの外周
部に金属製のフランジ本体10Aとは異なる材料、すな
わち樹脂特有の低熱伝導率を有する導電性熱可塑性樹脂
になるスリーブ接合部10Bを介して、金属製のスリー
ブ15をフランジ本体10Aと接合してあるので、スリ
ーブ接合部10Bは一種の断熱材として機能する。更
に、空隙部15には空気層が形成されることになるの
で、やはり空隙部15はフランジ本体10Aからのスリ
ーブ15への熱の伝達を防止する断熱層として同様に機
能する。したがって、スリーブ接合部10Bと空隙部1
5との断熱機能によってフランジ本体10Aからの熱を
遮断する。その結果スリーブ15は回転軸部10Eで発
生した回転による発熱を容易に受けにくく、スリーブ1
5は著しく昇温することがない。
マグネットローラのシャフト3の端末に設けられたDカ
ット部2は、複写機に設けられた図示しない支承部又は
回転駆動源に嵌合して固定される一方、スリーブ筒30
Aはフランジ10の片端Dカット部12へ駆動モータ1
7からの回転駆動により軸受け部のベアリング14の支
承と、軸受け部の焼結メタル13とを介してマグネット
ローラ1の周りを自由回転する機構となっている。現像
ローラを高速回転させた場合には、図1に示すように、
フランジ10を支承しているベアリング14が高速回転
することになり時間を経過すると共にベアリング14は
摩擦によって高温度になってくる。このベアリングの発
熱はしだいにフランジ10の回転軸部10Eに伝わって
フランジ本体10Aの発熱を高める結果となる。しかし
ながら、本実施例においてはフランジ本体10Aの外周
部に金属製のフランジ本体10Aとは異なる材料、すな
わち樹脂特有の低熱伝導率を有する導電性熱可塑性樹脂
になるスリーブ接合部10Bを介して、金属製のスリー
ブ15をフランジ本体10Aと接合してあるので、スリ
ーブ接合部10Bは一種の断熱材として機能する。更
に、空隙部15には空気層が形成されることになるの
で、やはり空隙部15はフランジ本体10Aからのスリ
ーブ15への熱の伝達を防止する断熱層として同様に機
能する。したがって、スリーブ接合部10Bと空隙部1
5との断熱機能によってフランジ本体10Aからの熱を
遮断する。その結果スリーブ15は回転軸部10Eで発
生した回転による発熱を容易に受けにくく、スリーブ1
5は著しく昇温することがない。
【0020】図2は、本発明の現像ローラの第2実施例
の断面図である。図2に示す現像ローラ30は、フラン
ジ10及び20と非磁性スリーブ15とを一体に成形し
てなるスリーブ筒30Aの内部に磁石構成体であるマグ
ネットローラ1が収納された構造となっている。
の断面図である。図2に示す現像ローラ30は、フラン
ジ10及び20と非磁性スリーブ15とを一体に成形し
てなるスリーブ筒30Aの内部に磁石構成体であるマグ
ネットローラ1が収納された構造となっている。
【0021】フランジ10はほぼ円柱状のフランジ本体
部10Aと回転軸部10Fとからなり、回転軸部10F
はフランジ本体部10Aに嵌合されている。フランジ1
0の軸中心部にはマグネットローラのシャフト3を支承
して軸受け部10Cを有するが、後述の樹脂によりフラ
ンジ本体を形成しているので樹脂自ら潤滑性を有するた
め焼結メタル13は不要である。フランジ本体10A
は、第1実施例に示したスリーブ接合部10Bに使用し
たものと同等の導電性熱可塑性樹脂によって成形された
ものである。回転軸部10Fは、アルミニウム又はその
合金、又はSUS等の金属の切削又は切削と鍛造加工と
の組み合わせ加工により予め作られたものである。フラ
ンジ本体10Aと回転軸部10Fとの嵌合は成形ずみフ
ランジ本体10Aに加工ずみ回転軸部10Fを圧入又は
絞りばめによって嵌合しても良いし、金型に回転軸部1
0Fをインサートしておき前記導電性熱可塑性樹脂を射
出注入してフランジ本体10Aとを一体成形したもので
あっても構わない。又、スリーブ15、フランジ20は
それぞれ第1実施例に使用したスリーブ15、フランジ
20と同一のものである。
部10Aと回転軸部10Fとからなり、回転軸部10F
はフランジ本体部10Aに嵌合されている。フランジ1
0の軸中心部にはマグネットローラのシャフト3を支承
して軸受け部10Cを有するが、後述の樹脂によりフラ
ンジ本体を形成しているので樹脂自ら潤滑性を有するた
め焼結メタル13は不要である。フランジ本体10A
は、第1実施例に示したスリーブ接合部10Bに使用し
たものと同等の導電性熱可塑性樹脂によって成形された
ものである。回転軸部10Fは、アルミニウム又はその
合金、又はSUS等の金属の切削又は切削と鍛造加工と
の組み合わせ加工により予め作られたものである。フラ
ンジ本体10Aと回転軸部10Fとの嵌合は成形ずみフ
ランジ本体10Aに加工ずみ回転軸部10Fを圧入又は
絞りばめによって嵌合しても良いし、金型に回転軸部1
0Fをインサートしておき前記導電性熱可塑性樹脂を射
出注入してフランジ本体10Aとを一体成形したもので
あっても構わない。又、スリーブ15、フランジ20は
それぞれ第1実施例に使用したスリーブ15、フランジ
20と同一のものである。
【0022】第2実施例の作用については、スリーブ接
合部10Bを含めてフランジ本体10Aを樹脂特有の低
熱伝導率を有する導電性熱可塑性樹脂で成形して、金属
製のスリーブ15をフランジ本体10Aと接合してある
ので、フランジ本体10Aは第1実施例と同様に、断熱
材として機能する。したがって、フランジ本体10Aの
断熱機能によってスリーブ15は回転軸部10Fで発生
した回転による発熱を容易に受けにくく、スリーブ15
は著しく昇温することがない。
合部10Bを含めてフランジ本体10Aを樹脂特有の低
熱伝導率を有する導電性熱可塑性樹脂で成形して、金属
製のスリーブ15をフランジ本体10Aと接合してある
ので、フランジ本体10Aは第1実施例と同様に、断熱
材として機能する。したがって、フランジ本体10Aの
断熱機能によってスリーブ15は回転軸部10Fで発生
した回転による発熱を容易に受けにくく、スリーブ15
は著しく昇温することがない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による現像
ローラは、現像ローラのフランジに設けられた回転軸部
に発生する摩擦熱を現像ローラのスリーブに容易に伝達
することのない現像ロールを提供することができる。
ローラは、現像ローラのフランジに設けられた回転軸部
に発生する摩擦熱を現像ローラのスリーブに容易に伝達
することのない現像ロールを提供することができる。
【図1】(a)は本発明に係る第1実施例の現像ローラ
の断面図である。(b)は本発明に係る第1実施例の現
像ローラの要部拡大断面図である。
の断面図である。(b)は本発明に係る第1実施例の現
像ローラの要部拡大断面図である。
【図2】本発明に係る第2実施例の現像ローラの断面図
である。
である。
【図3】従来の現像ローラの断面図である。
1 マグネットローラ 2、12、112 Dカット部 3 マグネットローラシャフト部 3A、3B、3C マグネットローラシャフト表面 10、20、110、120 フランジ 10A フランジ本体部 10B スリーブ接合部 10C 軸受け部 10D 当接部 10E、10F、111 回転軸部 13 焼結メタル 14 ベアリング 15A 切欠部 15、115 スリーブ 16 空隙部 17、18 モータ 30、130 現像ローラ 30A、130A スリーブ筒
Claims (5)
- 【請求項1】 スリーブと、その両端部又は片端部に固
定されるフランジと、前記スリーブ内に収納されかつ両
端部又は片端部を前記フランジで支持されるマグネット
ローラとを備えた現像ローラにおいて、 前記スリーブと前記フランジとの間に樹脂で形成された
樹脂層が配設されていることを特徴とする現像ローラ。 - 【請求項2】 前記樹脂層が、少なくとも、前記フラン
ジが前記スリーブに接合するフランジのスリーブ接合部
に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の現
像ローラ。 - 【請求項3】 前記樹脂層が、前記フランジが回転する
フランジの回転軸部と、前記スリーブに接合するフラン
ジとの間に配設されていることを特徴とする請求項1に
記載の現像ローラ。 - 【請求項4】 前記樹脂が導電性熱可塑性樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
現像ローラ。 - 【請求項5】 前記スリーブ接合部に少なくとも一か所
以上の空気層からなる空隙部を設けたことを特徴とする
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13444795A JPH08328373A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 現像ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13444795A JPH08328373A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 現像ローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08328373A true JPH08328373A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15128572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13444795A Pending JPH08328373A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 現像ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08328373A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021001953A (ja) * | 2019-06-20 | 2021-01-07 | 信越ポリマー株式会社 | 現像ローラ |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP13444795A patent/JPH08328373A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021001953A (ja) * | 2019-06-20 | 2021-01-07 | 信越ポリマー株式会社 | 現像ローラ |
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