JPH08328117A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH08328117A
JPH08328117A JP15667495A JP15667495A JPH08328117A JP H08328117 A JPH08328117 A JP H08328117A JP 15667495 A JP15667495 A JP 15667495A JP 15667495 A JP15667495 A JP 15667495A JP H08328117 A JPH08328117 A JP H08328117A
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JP
Japan
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film
stop position
output
camera
predetermined stop
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JP15667495A
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Toshifumi Osawa
敏文 大沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録部を有するフィルムが停止状態で不
用意に動いた場合にこれを検出して所定の停止位置に戻
すことが可能なカメラ。 【構成】 カートリッジフィルムCTのフィルム出口に
おいて開閉式の遮光蓋を有して磁気記録部Tを有するフ
ィルムFMを使用し、フィルムのパーフォレーションP
0〜P3を検出する検出手段S10,S11と、この検
出手段の検出結果をフィルム巻上げ終了後に記憶する記
憶手段とフィルムの給送をモータM1を用いて制御する
制御手段を有するカメラにおいて、記憶手段に記憶して
いる検出結果と現時点の検出手段による出力を比較し比
較結果が異なる時は、フィルムを所定量巻戻した後、巻
上げて所定の停止位置に停止させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録部を有するフ
イルムを使用するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影フィルムに磁気記録部を持た
せて、この磁気記録部にカメラが撮影時のデータ等を書
込んでおき、後の現像又は焼付け処理の過程でこれらの
情報を読出して利用するという写真システムが、例えば
USP4、864、332等で提案されている。
【0003】また、これらのフィルムにおいて、1画面
あたり2個のパーフォレーションを設けて撮影画面の停
止位置制御に用いたり、磁気記録信号の書込み制御に用
いたりする方式が、例えば特開平4−328536号等
で提案されている。
【0004】一方で、このようなフィルムのカートリッ
ジは、従来のフィルムカートリッジが用いているテレン
プと呼ばれるフィルム出口の遮光布に代えて、開閉式の
遮光蓋を備えることが、例えば特開平5−224350
号で提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、新しいフィルムのカートリッジにはテレンプが無い
ので、フィルム出口におけるフィルムの摩擦抵抗が比較
的少ないことと、カートリッジの小形化やフィルム出口
の構造等に起因してフィルムのカーリングが強くなりが
ちであること、更にカメラのフィルム給送メカニズムと
してパーフォレーションに爪を噛合わせる、いわゆるス
プロケットを使わないタイプになることにより、フィル
ムの停止状態においてフィルムが不用意に動いてしまい
易いという欠点がある。
【0006】本発明の目的とするところは、フィルムが
所定の停止位置から不用意に動いてしまった場合にも所
定の停止位置へ戻し、画面が重なって露光される撮影ミ
ス等を防止できるカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本出願に係る
発明の目的を実現する構成は、請求項1に記載のよう
に、カートリッジフィルムのフィルム出口において開閉
式の遮光蓋を有してフィルム上に磁気記録部を有するフ
ィルムを使用し、フィルムのパーフォレーションを検出
するための検出手段、該検出手段の検出結果をフィルム
巻上げ終了後に記憶する記憶手段およびフィルムの給送
を制御する制御手段を有するカメラにおいて、前記記憶
手段に記憶されている検出結果と前記検出手段の出力と
を比較して比較結果が異なる場合はフィルムを所定量巻
戻した後巻上げて所定の停止位置に停止させる制御手段
を備えたことを特徴とするカメラにある。
【0008】この構成によれば、フィルムの停止状態で
不用意に動いた場合にこれを検出して正常な位置に戻す
ように修正するので、フィルムが不用意に動いて所定の
停止位置よりずれても所定の停止位置に戻すことができ
る。
【0009】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項2に記載のように、前記制御手段が前
記記憶手段に記憶されている検出結果と前記検出手段の
出力とを比較して比較結果が異なる場合にフィルムを所
定量巻戻した後巻上げて所定の停止位置に停止させる制
御を行うのはレリーズスイッチが押されていないタイミ
ングであることを特徴とする請求項1記載のカメラにあ
る。
【0010】この構成によれば、レリーズ前にフィルム
の所定の停止位置を修正するので、画面重なりのような
撮影ミスを無くすことができる。
【0011】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項3に記載のように、前記制御手段
は前記記憶手段に記憶されている検出結果と前記検出手
段の出力とを比較して比較結果が異なる場合はフィルム
を前撮影画面の分だけ巻戻した後巻上げて所定の停止位
置に停止させることを特徴とする請求項1又は2記載の
カメラにある。
【0012】この構成によれば、フィルムが所定の停止
位置よりずれた場合はこれを検出して、前の撮影画面分
巻戻した後改めて巻上げて所定の停止位置に停止させる
ので、フィルムの所定の停止位置からのずれを正確に修
正し所定の停止位置に戻すことができる。
【0013】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項4に記載のように、前記記憶手段
に記憶されている検出結果は、フィルムの所定の停止位
置を示すセンサの出力レベルであることを特徴とする請
求項1記載のカメラにある。
【0014】この構成によれば、フィルムが所定の停止
位置にある時ばセンサは低出力レベルとなり、フィルム
が所定の停止位置より不用意に動くとセンサは高出力レ
ベルとなることより、フィルムが所定の停止位置より不
用意に動いた移動量を正確に検出し参照できる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るカメラの主要
部の構成を示す斜視図である。図1において、CTはフ
ィルムカートリッジ、Kは回転させることでフィルムカ
ートリッジCTのフィルム出口の遮光蓋を開閉するため
の開閉用部材、DDは白黒のパターンによってフィルム
の種類、感度、撮影枚数といった情報を表す情報表示部
材、FKはカートリッジCTの軸を回転させてフィルム
の送り出しや巻戻しを行うためのフォークである。な
お、情報表示部材DDは先述の特開平5−313233
号に記載の技術と同様な円盤状のもので、フォークFK
の回転によって回転し、円盤の停止位置によってフィル
ムの撮影状態、すなわち未露光か部分露光か全露光済み
かといった情報も表す。
【0016】S20およびS21は例えばフォトリフレ
クタによって構成される情報読取手段であり、情報表示
部材DDを回転させながらその白黒のパターンを読取る
ためのものである。SW40およびSW41はフィルム
カートリッジCTがカメラに装填されることにより短絡
されるフィルムカートリッジ在否検出スイッチ接片、K
Tは開閉用部材Kを駆動するための開閉駆動部材、SW
30およびSW31は遮光蓋の開閉を検知するための遮
光蓋開閉検知スイッチ接片であり、開閉駆動部材KTが
開閉用部材Kを駆動して遮光蓋の開位置にある場合に、
開閉駆動部材KT上の導通部SW32によって短絡され
ることにより遮光蓋が開位置まで駆動されたことを検出
する。
【0017】FMはフィルムであり、TはフィルムFM
上の磁気トラック、P0,P1,P2,P3は撮影画面
の位置出しをするためのパーフォレーションである。S
10とS11は検出手段で、パーフォレーションP0〜
P3をモニタすることによりフィルムの移動と停止位置
を検出するためのセンサであり、例えばフォトリフレク
タによって構成される。Hは磁気トラックTに対して磁
気情報の読出しと書込みを行う磁気ヘッド、PAはフィ
ルムの裏側から磁気ヘッドHに対してフィルムFM上の
磁気トラックTを押付けるパッドである。M1はフィル
ムの巻上げや巻戻しを行うための第1のモータであり、
G1はモータM1とフォークFKやフィルム巻取用スプ
ールを連結するためのギヤ列、M2は開閉駆動部材KT
を駆動するための第2のモータであり、G2はモータM
2と開閉駆動部材KTを連結するためのギヤ列である。
【0018】図2は図1のカメラで使用するフィルムの
説明図である。図2において、Aaは既に撮影済みの画
面、Abはアパーチャー位置にあって次に撮影される画
面、AcはAbの次に撮影される画面である。Tは磁気
トラックで、Saは撮影画面Aaが巻上げの際に磁気ヘ
ッドHにより撮影情報が書込まれる領域であり、Sbは
撮影画面Abの巻上げの際に撮影情報が書込まれる領域
である。XはフィルムFMの巻上げ方向であり、センサ
S10とS11はフィルムが正常な位置に停止している
場合には、図のように現在撮影画面を表すパーフォレー
ションP2およびP1に夫々近接して画面内側の配置と
なるものである。
【0019】図3は図1に示すカメラの電気制御ブロッ
ク図である。図3において、PRSは制御手段としてカ
メラ全体の動作シーケンスを制御する制御回路で、マイ
クロコンピュータ等で構成する。BCKは電源電圧検出
手段となるバッテリチェック回路であり、例えば、電池
電圧をA/D変換する回路で構成し、変換結果を制御回
路PRSに対して出力する。MEMは記憶手段となるメ
モリ回路であり、例えばRAM,EEPROM等により
構成し制御回路PRSより書込み、読出しが可能となっ
ている。
【0020】MDR1はフィルム給送用の第1のモータ
M1を駆動するためのモータドライバであり、制御回路
PRSによって制御されてモータM1を正転通電、逆転
通電、ブレーキ等と駆動する。S1は図1で説明したセ
ンサS10,S11でその出力は制御回路PRSに入力
され、それによりフィルムの移動やその停止位置を知る
ことができる。HCKは磁気ヘッドHに書込み情報を出
力したり、磁気ヘッドHからの読出し情報を増幅したり
する磁気情報制御回路である。制御回路PRSはフィル
ムに磁気情報を記録する場合磁気情報制御回路HCKに
対して必要な情報を出力し、フィルムより磁気情報を読
出す場合は磁気情報制御回路HCKの出力をモニタする
ことになる。
【0021】S2は図1のセンサS20,S21で、そ
の出力を制御回路PRSは入力しモニタして、フィルム
の種類や撮影状態を知ることができる。MDR2は第2
のモータM2を駆動するモータドライバで、制御回路P
RSの制御でモータM2を正転通電、逆転通電、ブレー
キ等と駆動する。SW1はカメラのレリーズスイッチで
あり制御回路PRSに入力する、SW2は不図示のフィ
ルムカートリッジ収納室の蓋の開閉を検出するスイッチ
で制御回路PRSに入力する。SW3は図1の遮光蓋開
閉検知スイッチ接片SW30,31と導通部SW32と
で構成するスイッチで、遮光蓋開閉検知スイッチとして
制御回路PRSに入力する。SW4は図1のカートリッ
ジ在否検出スイッチ接片SW40,41によって構成す
るスイッチで、カートリッジ在否検出スイッチとして制
御回路PRSに入力する。
【0022】LMは例えばフォトトランジスタ等によっ
て構成する測光手段であり、その出力は制御回路PRS
に入力する。制御回路PRSは測光手段LMの出力を読
込むことで被写体の輝度情報を得ることができる。DM
は例えばCCDラインセンサ等によって構成する測距手
段で、その出力は制御回路PRSに入力する。制御回路
PRSは測距手段DMの出力を読込むことで被写体まで
の距離に関する情報を得る。SHは例えばシャッタや絞
りによって構成する露出制御手段であり、制御回路PR
Sからの出力信号に基づいて露光を行う。LDRはモー
タとその駆動回路と伝達メカニズム等からなるレンズ駆
動手段で、制御回路PRSからの出力信号に基づいてレ
ンズを駆動する。DSPはLEDやLCDにより構成す
る表示手段で、制御回路PRSからの出力信号に基づい
て各種の表示を行う。
【0023】つぎに以上のような構成のカメラの動作に
ついて説明する。図4はカメラのフィルムのローディン
グ終了迄の動作のフローチャートである。図5はカメラ
のフィルムを所定の停止位置に修正する動作のフローチ
ャートである。カメラの制御回路PRSの具体的な動作
シーケンスを示した図4、図5を参照すると、制御回路
PRSはメモリやポートの初期設定を行う(#1)。カ
ートリッジ在否検出スイッチSW4の状態をチェック
し、もしもオフならばカートリッジが不在で、カメラに
フィルムカートリッジが挿入されていないので、フィル
ムカートリッジが挿入されるのを待つ。カートリッジが
挿入されてSW4がオンになれば#3へ進む(#2)。
【0024】フィルムカートリッジ収納室の蓋の開閉を
検出するためのスイッチSW2の状態をチェックし、も
しもオフならフィルムカートリッジ収納室の蓋が未だ開
いているので閉じるまで待つ。フィルムカートリッジ収
納室の蓋が閉じSW2がオンになったら#4へ進む(#
3)。
【0025】モータドライバMDR2に制御信号を出力
して第2のモータM2の駆動を開始する(#4)。遮光
蓋開閉検知スイッチSW3の情報を入力し、遮光蓋が開
いたことを表すスイッチSW3のオン状態の検出を待つ
(#5)。SW3のオン状態を検出したらモータドライ
バMDR2に制御信号を出力して第2のモータM2の駆
動を停止する(#6)。
【0026】モータドライバMDR1に制御信号を出力
して第1のモータM1の駆動を開始する。これにより情
報表示部材DDの回転が開始されることになる(#
7)。センサS2の信号を入力して情報表示部材DDに
よる情報を読取る。これによって、フィルムの種類や露
光状態の情報が得られる(#8)。情報表示部材DDか
らの情報読取りが終了するとモータドライバMDR1に
制御信号を出力してモータM1の駆動を停止する(#
9)。
【0027】次に、モータM1の駆動によってフィルム
のローディングが行えるように、不図示のメカニズムの
切換えを行う(#10)。モータドライバMDR1に制
御信号を出力してモータM1の駆動を開始する。これに
よりフィルムのローディングが開始される(#11)。
センサS1の出力をモニタしてフィルムが最初の撮影コ
マの位置まで送られるのを待ち、最初の撮影コマまで送
られたら#13へ進む(#12)。モータドライバMD
R1に制御信号を出力してモータM1の駆動を停止す
る。これでフィルムのローデイングが終了する(#1
3)。
【0028】次に図5に移り、フィルムの停止位置にお
けるセンサS1の出力を入力してこれをメモリ回路ME
Mに格納して記憶する(#14)。
【0029】図6は図3に示すセンサS1の駆動回路例
を示す図である。図7は図6に示す回路の出力信号波形
例を示す図である。ここで、センサS1の出力信号につ
いて図6、図7を参照して説明する。
【0030】図6に示すセンサS1(又はS10,S1
1)は、一対の発光ダイオードとフォトトランジスタか
らなるフォトリフレクタからなり、電源VCCとグラン
ド間に抵抗R1と発光ダイオードが直列接続となってい
る。従って、発光ダイオードには電源電圧VCCから自
身の電圧降下分VFを差し引いた電圧を、抵抗R1の抵
抗値で割り算した値に相当する電流が流れて発光する。
【0031】また、電源電圧VCCとグランド間にはフ
ォトトランジスタと抵抗R2も直列接続となっていて、
フォトトランジスタと抵抗2の接続点は出力信号のVS
10(センサS10の場合の出力信号)、又はVS11
(センサS11の場合の出力信号)である。フォトトラ
ンジスタでは受光した光量に応じた電流IPが発生する
ので、電流IPに抵抗R2の抵抗値を掛け算したものが
出力信号VS10又はVS11となる。従って、抵抗R
1と抵抗R2の値を適当に選択すれば適度な信号出力を
得ることができる。
【0032】図7に示す信号波形は、縦軸が出力信号V
S10又はVS11の出力電圧レベルを、横軸がフィル
ムが移動した場合の時間軸を表している。フィルムとセ
ンサS10,S11は図1、図2で説明したような関係
で、未露光のフィルム表面に対して比較的反射率が高い
面をフィルムを挟んでセンサS10とS11と対向する
位置に配置しておけば、センサ位置にパーフォレーショ
ンが来ている場合にはフォトトランジスタにより大きな
電流が流れて出力信号VS10又はVS11の出力電圧
レベルは高くなる。
【0033】ここで、図2に示したように正常なフィル
ム停止位置では、センサS10,S11の位置にパーフ
ォレーションは来ていないから、出力信号VS10又は
VS11はともに低レベルとなって、図7上のAの位置
に相当するような信号となる。この正常なフィルムの停
止位置Aからフィルムが所定量以上動いてしまった場
合、例えば図2でXと逆方向にフィルムが動いてパーフ
ォレーションP1がセンサ11の位置にかかってくる
と、出力信号VS11の出力レベルが上昇するので、図
7上のBの位置に相当する信号状態となる。
【0034】逆に、フィルムが図2でX方向に動いてし
まって、パーフォレーションP2がセンサS10の位置
にかかってくると、出力信号VS10の出力レベルが上
昇するので、図7上のCの位置に相当する信号状態とな
る。このように、フィルムの停止位置でのセンサS1
(S10およびS11)の出力を入力してメモリ回路M
EMに記憶し、後に露光直前この記憶値とその時点のセ
ンサS1の出力を比較することで、フィルムが正常な停
止位置から不用意に動いてしまったかどうかを検出でき
る。
【0035】再び図5に戻り、カメラのレリーズスイッ
チSW1がオンかを判断し、もしオンなら#16へ進む
(#15)。測距手段DMにより被写体の距離に関する
情報を入力する(#16)。入力された被写体の距離に
関する情報に基づきレンズが合焦状態となるようレンズ
駆動手段LDRに出力信号を送る(#17)。測光手段
より被写体の輝度に関する情報を入力する(#18)。
被写体輝度の情報より適正な露光となるようなシャッタ
速度や絞り値を決定する(#19)。決定したシャッタ
速度や絞り値に基づいて露出制御手段SHを制御して露
光を行う(#20)。
【0036】モータドライバMDR1に制御信号を出力
してモータM1を駆動し、フイルムの巻上げを開始する
(#21)。センサS1の出力をモニタしてフィルムが
次の撮影コマの位置まで送られるのを待ち、次の撮影コ
マに送られたら#23へ進む(#22)。モータドライ
バMDR1に制御信号を出力してモータM1の駆動を停
止する(#23)。最終コマの撮影が終了したかどうか
判定し、もしも最終コマの撮影が終了の場合は引続いて
巻戻しを行うが、そうでない場合は#25へ進む(#2
4)。
【0037】フィルムの停止位置でのセンサS1の出力
をメモリ回路MEMに格納記憶して#15へ戻る(#2
5)。SW1の判断でオンしていない時は、#14又は
#25で記憶したフィルム停止位置の最新情報であるセ
ンサS1の出力レベルをメモリ回路MEMより入力する
(#26)。現時点のセンサS1の出力を入力してこれ
と、#26で入力した記憶値を比較し、もしも比較結果
が一致していればフィルムが所定の停止位置から動いて
いないので、#15へ戻る。比較結果が一致しない場合
は、フィルムが所定の停止位置から不用意に動いてしま
っているので#28へ進む(#27)。
【0038】モータドライバMDR1に制御信号を出力
して、モータM1の駆動を開始しフィルムを巻戻し方向
へ給送する(#28)。センサS1の出力をモニタして
前回撮影のコマ位置までフィルムが移動するのを待ち、
移動を確認したら#30へ進む(#29)。モータドラ
イバMDR1に制御信号を出力してモータM1の駆動を
停止する(#30)。以下、先の#21へ進んでフィル
ムを巻上げ方向へ給送し、#22でセンサS1の出力を
モニタして所定の停止位置を検出し、#23でモータM
1の駆動を停止するという処理によって、フィルムを所
定の停止位置に戻すことができる。
【0039】このように、本実施例によれば、フィルム
が所定の停止位置に停止した時のセンサの低出力レベル
を記憶しておいて、露光直前にまた改めてフィルム停止
位置の検出を行いそのセンサ出力レベルを比較すること
で、フィルムの不用意な動きを検出して修正するので、
フィルムを常に所定の停止位置に保持して露光できる。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、カート
リッジフィルムのフィルム出口において開閉式の遮光蓋
を有してフィルム上に磁気記録部を有するフィルムを使
用し、フィルムのパーフォレーションを検出する検出手
段、検出手段の検出結果をフィルム巻上げ終了後に記憶
する記憶手段およびフィルム給送を制御する制御手段を
有するカメラにおいて、記憶手段に記憶する検出結果と
検出手段による出力を比較して比較結果が異なる場合は
フィルムを所定量巻戻した後巻上げて所定の停止位置に
停止させる制御手段を備えたので、フィルムが所定の停
止位置から不用意に動いた場合にこれを検出して所定の
停止位置に戻し撮影ミスを避けることができる。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、フィルム
を所定の停止位置へ修正する処理はレリーズスイッチが
押される前に行うようにしたので、露光前にフィルムを
所定の停止位置に戻すことによって画面重なりのような
撮影ミスを確実に防止することができる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、フィルム
停止位置の比較結果が異なりフィルムが動いてしまった
場合には、1度前撮影画面まで巻戻した後巻上げて所定
の停止位置に給送するようにしたので、フイルムが不用
意に動いた場合にフィルム位置を修正して所定の停止位
置へ正確に戻すことができる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、フィルム
の所定の停止位置ではセンサの位置にパーフォレーショ
ンは無くセンサ出力は低レベルとなっているが、所定の
停止位置よりフィルムが動いてしまうとセンサ位置にパ
ーフォレーションがかかりセンサ出力は高レベルに変わ
るので、フィルムが不用意に動いてしまった場合に所定
の停止位置から動いた移動量を正確に検出して参照でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカメラの主要部斜視図であ
る。
【図2】図1に示すフィルムを示す図である。
【図3】図1に示すカメラの電気制御ブロック図であ
る。
【図4】図1に示すカメラのフィルムのローディング終
了迄の動作のフローチャートである。
【図5】図1に示すカメラのフィルムを所定の停止位置
に戻す動作のフローチャートである。
【図6】図3に示すセンサの駆動回路例を示す図であ
る。
【図7】図6に示す回路の出力信号波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
CT フィルムカートリッジ K 開閉用部材 DD 情報表示部材 FK フォーク S20,S21,S10,S11 フォトリフレクタ SW40,SW41 フィルムカートリッジ在否スイッ
チ接片 KT 開閉駆動部材 SW30,SW31 遮光蓋開閉検知スイッチ接片 FM フィルム T 磁気トラック P0〜P3 パーフォレーション H 磁気ヘツド M1 第1のモータ M2 第2のモータ PRS 制御回路 BCK バッテリチェック回路 MEM メモリ回路 MDR1,MDR2 モータドライバ S1,S2 センサ HCK 磁気情報制御回路 SW1 レリーズスイッチ SW2 カートリッジ室蓋開閉検出スイッチ SW3 遮光蓋開閉検知スイッチ SW4 カートリッジ在否検出スイッチ LM 測光手段 DM 測距手段 SH 露出制御手段 LDR レンズ駆動手段 DSP 表示手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジフィルムのフィルム出口に
    おいて開閉式の遮光蓋を有してフィルム上に磁気記録部
    を有するフィルムを使用し、フィルムのパーフォレーシ
    ョンを検出するための検出手段、該検出手段の検出結果
    をフィルム巻上げ終了後に記憶する記憶手段およびフィ
    ルムの給送を制御する制御手段を有するカメラにおい
    て、 前記記憶手段に記憶されている検出結果と前記検出手段
    の出力とを比較して比較結果が異なる場合はフィルムを
    所定量巻戻した後巻上げて所定の停止位置に停止させる
    制御手段を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が前記記憶手段に記憶され
    ている検出結果と前記検出手段の出力とを比較して比較
    結果が異なる場合にフィルムを所定量巻戻した後巻上げ
    て所定の停止位置に停止させる制御を行うのはレリーズ
    スイッチが押されていないタイミングであることを特徴
    とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は前記記憶手段に記憶され
    ている検出結果と前記検出手段の出力とを比較して比較
    結果が異なる場合はフィルムを前撮影画面の分だけ巻戻
    した後巻上げて所定の停止位置に停止させることを特徴
    とする請求項1又は2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に記憶されている検出結果
    はフィルムの所定の停止位置を示すセンサの出力レベル
    であることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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