JPH08328095A - カメラ機構 - Google Patents

カメラ機構

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Publication number
JPH08328095A
JPH08328095A JP13696995A JP13696995A JPH08328095A JP H08328095 A JPH08328095 A JP H08328095A JP 13696995 A JP13696995 A JP 13696995A JP 13696995 A JP13696995 A JP 13696995A JP H08328095 A JPH08328095 A JP H08328095A
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JP
Japan
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lens barrel
camera
hole
movable lens
front cover
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Application number
JP13696995A
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English (en)
Inventor
Shiro Hashimoto
史朗 橋本
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立精度上回避することのできないカメラ鏡
胴とカメラケースとの偏心に起因する隙間が発生して
も、かかる隙間を有効に遮蔽することができるカメラ機
構を提供する。 【構成】 移動鏡胴26と前カバー40の貫通穴38に
よって生じる隙間に、環状の化粧環42と案内環44が
前カバー40を挟むようにして螺着されている。前カバ
ー40の貫通穴38の内径より案内環44の基部44a
の外径が小さく設計され、その内径と外径の差分による
隙間S11が、前カバー40の偏心による位置ズレを許
容する最大スパンとなっており、かかる隙間S11が化
粧環42の基部42aによって覆われることによって外
部から見えない構造となっている。化粧環42の突条部
42bの内側にはベッチン42cが貼着され、化粧環4
2と移動鏡胴26との間の僅かな隙間を遮蔽することに
より、外光や埃等の侵入を遮断している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立精度上回避するこ
とができない構成部品間の位置ズレ、特にカメラ鏡胴と
カメラカバーとの偏心に起因する隙間等を有効に遮蔽す
るカメラ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なカメラにあっては、図8(a)
に示す如く、不要な外部光を遮蔽等するための箱状のカ
メラカバー2内にヘリコイド等の光学機構(図示せず)
が内蔵されると共に、撮影レンズ系等を備える鏡胴4
が、カメラカバー2を構成する前カバー6に形成された
円形の貫通穴8を介して嵌装され、更にカメラ本来の性
能を発揮させるために、上記撮影レンズ系等の光軸Qと
ヘリコイド等の光学機構の光軸を高精度で一致させて、
光学機構と鏡胴4とが組み付けられている。
【0003】ここで、光学機構と鏡胴4とを上述の如く
高精度で組み付け、更にカメラカバー2をも何等の遊び
も無く組み付けるように設計すると、組立て工程におい
て、前カバー6の貫通穴8に鏡胴4を嵌装することがで
きなくなる事態を生じ、これは、組立て精度上回避する
ことができない問題となっている。
【0004】そこで図8(b)に概念的に示すように、
前カバー6と鏡胴4との組立て精度を予め考慮して、前
カバー6の貫通穴8の内径C2を鏡胴4の外径C1より
も径大(C2>C1)に設計及び加工しておき、組立て
時にたとえ貫通穴8の中心が鏡胴4の光軸Qと合致せず
に偏心(位置ズレ)したとしても、許容範囲内(C2−
C1)で貫通穴8に鏡胴4を嵌装することができる構造
としている。
【0005】したがって、従来のカメラでは、カメラカ
バー2の本来の機能が外部光からの遮光性確保とカメラ
デザイン等の意匠上の観点に在ると考えるならば、鏡胴
4と光学機構の精度を最優先に考えて設計することと
し、これらの構成要素にカメラカバー2の前カバー6が
付随的に組付けられれば、カメラカバー2の本来の目的
を達成することができるという考えに立って設計が成さ
れていたと言うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
組立て精度上回避することができないとしても、前カバ
ー6の貫通穴8の内径C2を鏡胴4の外径C1よりも径
大に設計及び加工すると、常に、許容範囲内(C2−C
1)での隙間が貫通穴8と鏡胴4の間に生じるので、埃
や塵がこの隙間を通ってカメラケース2の内部へ侵入す
る恐れがあった。
【0007】また、鏡胴4が貫通穴8の一方向へ大きく
偏心した場合には、その隙間が周方向に沿って均一にな
らないので外部から目立ち易く、意匠的にも見苦しくな
る等の問題があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
みて成されたものであり、組立精度上回避することので
きないカメラ鏡胴とカメラカバーとの偏心に起因する隙
間が発生しても、かかる隙間を有効に遮蔽することがで
きるカメラ機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、移動鏡胴の外径より大きな第1の貫
通穴を有し、前記第1の貫通穴内に前記移動鏡胴を遊嵌
させるカメラカバーと、前記移動鏡胴を嵌装する第2の
貫通穴を有すると共に、前記第2の貫通穴内に前記移動
鏡胴を嵌装させた状態で、前記移動鏡胴の外側端と前記
第1の貫通穴との間に生じる隙間を前記カメラカバーの
外側から覆う化粧部材とを具備する構成とした。
【0010】また、前記移動鏡胴の外側端と前記第1の
貫通穴との間に生じる隙間に遊嵌して前記化粧部材に一
体固着されると共に、前記カメラカバーを介して前記化
粧部材と対向する案内部材と、前記移動鏡胴の外側端と
前記第2の貫通穴との間に生じる隙間を遮蔽する遮蔽部
材とを備える構成とした。
【0011】また、前記案内部材は、前記移動鏡胴の繰
出しを制御するヘリコイドの一端に固着されると共に、
前記化粧部材の外側端面には、所定の目盛り符号を設け
る構成とした。
【0012】
【作用】カメラカバーに設けられた前記第1の貫通穴に
移動鏡胴を遊嵌することにより、基本的には、組立て精
度上回避できないカメラカバーと移動鏡胴との偏心によ
る位置ズレを許容する。
【0013】更に、第2の貫通穴に移動鏡胴を嵌装する
ことによりその移動鏡胴に支持される前記化粧部材によ
って、前記移動鏡胴の外側端と前記第1の貫通穴との間
に生じる隙間を、前記カメラカバーの外側から覆うこと
により、その隙間が外側から見えないようにする。
【0014】前記案内部材が化粧部材と一体に固着する
ことにより、相互の脱落を防止すると共に、前記案内部
材が前記移動鏡胴の外側端と前記第1の貫通穴との間に
生じる隙間に遊嵌することにより、その隙間のうちの残
った隙間を、組立て精度上回避できないカメラカバーと
移動鏡胴との偏心による位置ズレを許容するための許容
範囲として確保する。
【0015】前記遮蔽部材が前記移動鏡胴の外側端と前
記第2の貫通穴との間に生じる隙間を遮蔽することによ
り、カメラカバーの内面側に外部光や埃等が侵入するの
を防止する。
【0016】前記案内部材が移動鏡胴の繰出しを制御す
るヘリコイドの一端に固着されることにより、ヘリコイ
ドに連動して案内部材及び化粧部材が移動鏡胴に対して
回動し、その回動に伴う目盛り符号の変位により、移動
鏡胴の繰出し量や被写体までの距離を操作者に指標す
る。
【0017】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明によるカメラ機構の第1の実
施例を図面と共に説明する。尚、図1は、この実施例を
適用したカメラの要部縦断面図、図2(a)〜(e)は
この実施例のカメラ機構を実現するための構成要素であ
る前カバーと化粧環及び案内環の形状を示す平面図及び
背面図、図3(a)(b)(c)は更にこれらの構成要
素の形状を図2(a)(b)(d)のX1−X1線とX
2−X2線及びX3−X3線に沿って示す縦断面図、図
4及び図5はかかるカメラ機構の作用効果を説明するた
めの要部縦断面図である。
【0018】図1において、カメラの基体であるカメラ
ボディ10の一側端に円筒状の固定ヘリコイド12が固
着され、固定ヘリコイド12の内側端には、円筒状の中
間ヘリコイド14が夫々のヘリコイドネジ16を介して
螺合することにより組み付けられている。
【0019】中間ヘリコイド14の外側端には、その周
方向に沿ってギヤ部18が一体に形成され、且つこのギ
ヤ部18には駆動モータ(図示せず)の駆動ギヤ20が
噛合している。そして、駆動ギヤ20を介して駆動モー
タの駆動力がギヤ部18に伝達されることによって中間
ヘリコイド14が光軸Qを中心にして回動する。
【0020】また、中間ヘリコイド14の一側端には、
所定長さのカム溝22が周方向に沿って形成され、カメ
ラボディ10の一端に固定された棒状の規制突起24の
先端部分がカム溝22内に遊嵌している。よって、規制
突起24がカム溝22の周方向の先端部分又は終端部分
に当接しないうちは中間ヘリコイド14の回動を許容
し、規制突起24がカム溝22の先端部分又は終端部分
に当接すると、中間ヘリコイド14の回動を禁止する。
即ち、カム溝22及び規制突起24は中間ヘリコイド1
4の回動可能な角度を規制する等のために設けられてい
る。
【0021】更に、中間ヘリコイド14の内側端には、
撮影レンズ系とシャッタ及びこれらの機構を駆動制御す
るための制御モータ等が備えられた円筒状の移動鏡胴2
6が夫々に設けられているヘリコイドネジ28の螺合に
よって組み付けられている。
【0022】移動鏡胴26の一端部(図中、中間ヘリコ
イド14の近傍の端部)には規制凹部30が一体形成さ
れると共に、カメラボディ10の一端に固定されている
L字形の棒部材から成るヘリコイドキー32の先端部分
が規制凹部30に嵌合することによって、移動鏡胴26
の周方向への回動を禁止している。更に、上記駆動モー
タによって中間ヘリコイド14が回動すると、移動鏡胴
26は上記周方向への回動が禁止され且つヘリコイドネ
ジ28によって螺合していることから、中間ヘリコイド
14の回動量に応じて進退移動し、カメラボディ10の
後方に設定されているフィルム像面34に被写体像を合
焦させる構成となっている。
【0023】そして、固定ヘリコイド12と中間ヘリコ
イド14との中心と移動鏡胴26に備えられている撮影
レンズ系の光軸Qとを極めて高い機械精度で一致させ
て、各構成要素が組み付けられている。更に、固定ヘリ
コイド12と中間ヘリコイド14、及び移動鏡胴26の
中間ヘリコイド14に螺合している部分等を含むカメラ
ボディ側の光学機構が、箱状のカメラカバー36内に収
容されている。
【0024】この実施例では組立性等を考慮して、予め
製造された複数種類の構成部材を組合わせることによっ
てカメラカバー36が完成するようになっており、図2
(a)の平面図に示す如く、移動鏡胴26を嵌装する円
形の貫通穴38が形成された前カバー40と、この前カ
バー40に背面から組付けられる後カバー(図示せず)
と、カメラの上端と下端を構成する上カバー及び下カバ
ー(図示せず)を組合わせることによって、カメラ内部
の遮蔽及びカメラの外側形態を決めるカメラカバー36
が最終的に完成する構成となっている。
【0025】また、組立て精度上回避することができな
い移動鏡胴26に対する前カバー40の偏心(光軸Qに
対して直交する方向への位置ズレ)を許容するため、貫
通穴38に嵌装される部分の移動鏡胴26の外径C1に
対して、前カバー40の貫通穴38の内径C2が所定量
ΔC(=C2−C1)だけ径大に設計及び加工されてい
る。
【0026】そして、移動鏡胴26と貫通穴38との嵌
装部分には、以下に詳述する化粧部材(以下、化粧環と
呼ぶ)42及び案内部材(以下、案内環と呼ぶ)44が
装着されている。
【0027】化粧環42は、図2(b)の平面図に示す
如く、アルミニウム又はプラスチック材にて成形された
円環状の基部42aと、同図(c)の背面図に示す如
く、基部42aの背面に一体成型された所定厚さの円環
状の突条部42bと、突条部42bの内側と基部42a
の背面とにより形成される凹段部に貼着された環状の遮
蔽部材(ベッチン)42cとが同心円状に設けられてい
る。
【0028】更に形状を詳述すると、基部42aは、図
2(c)に示す如く、移動鏡胴26の上記外径C1と略
等しい内径L1に形成され且つ組立て時に移動鏡胴26
が嵌装される円形の貫通穴42cを有すると共に、外径
L2がL2>L1で設計されることによって径方向の幅
が(L2−L1)となっており、更に、移動鏡胴26と
前カバー40との間に組付けられた際にカメラ全体の美
観を損なわないために、基部42aの外壁が研磨等され
ている。基部42aの背面には、図2(c)に示す如
く、外径がL4且つ内径がL3に設定された環状の突条
部42bが一体成型されている。ここで、各径は、L1
<L3<L4<L2の関係に設計されている。
【0029】更に、図3(a)の縦断面図に示す如く、
突条部42bの内側と基部42aの背面側の端面にて形
成される凹段部には、不敷布や植毛を環状に加工して成
る環状のベッチン42cが貼着されている。ベッチン4
2cは貫通穴42dの内径よりも若干小さい内径に設計
されており且つ変形が可能であるので、移動鏡胴26が
貫通穴42d内を光軸Qに沿って進退移動しても、移動
鏡胴26の外側壁と貫通穴42dとによって生じるわず
かな隙間をも遮蔽すると共に、移動鏡胴26の外側壁と
貫通穴42dの内壁との直接接触を回避して擦り傷や磨
耗の発生を防止する。
【0030】更に図3(a)に示す如く、突条部42b
の外周部には、後述する案内環44が螺合するための雄
ネジ部42eが光軸Qに沿って形成されている。
【0031】次に、案内環44は、アルミニウムやプラ
スチック材にて成形され、図2(d)の平面図に示す如
く、円環状の基部44aと、基部44aの外周部に径方
向外側に向けて一体成型された環状のフランジ部44b
と、図2(e)に示す如く、基部44aの背面に一体に
突設された円環状の突条部44cとが同心円状に設けら
れている。更に、基部44aに形成された円形の貫通穴
44dの内径L4と、基部44aの外径L5と、フラン
ジ部44bの外径L6とが、L4<L5<L6の関係に
設計されている。更に、図3(c)に示す如く、基部4
4aの内周部には、化粧環42の雄ネジ部42eに螺合
するための雌ネジ部44eが形成されている。
【0032】図3(b)に示す如く、前カバー40の背
面には、貫通穴38と同心円状態に形成された凹環部4
6が設けられている。貫通穴38の内径C2と案内環4
4の基部44aの外径L5は、L5<C2の関係に設計
され、凹環部46の内径C3と案内環44のフランジ部
44bの外径L6は、L6<C3の関係に設計されてい
る。
【0033】再び図1に戻って説明すると、組み立て時
には、移動鏡胴26を化粧環42の貫通穴42dに嵌装
させた状態にして、前カバー40の貫通穴38に移動鏡
胴26が嵌装され、貫通穴38の内径C2と移動鏡胴3
0の外径C1と差(C2−C1)によって生じる隙間内
に、前カバー40の背面側から、案内環44の基部44
aが遊嵌されると共に、前カバー40の前方から、化粧
環42の突条部42bとベッチン42cが嵌装される。
そして、案内環44の雌ネジ部44eに化粧環42の雄
ネジ部42eが螺合されることによって、案内環44と
化粧環42とを一体化させると共に、化粧環42の基部
42aの背面と案内環44のフランジ部44bの側面に
よって前カバー40を挟持させる。
【0034】ここで、前述した如く、前カバー40の貫
通穴38の内径C2と案内環44の基部44aの外径L
5が、L5<C2の関係に設計され、前カバー40の凹
環部46の内径C3と案内環44のフランジ部44bの
外径L6が、L6<C3の関係に設計されているので、
移動鏡胴26の光軸Qから前カバー40が偏心したとし
ても、内径C2と外径L5との差(C2−L5)による
隙間及び、内径C3と外径L6との差(C3−L6)に
よる隙間の分だけ、その前カバー40の偏心による位置
ズレを許容し、更に、化粧環42の基部42aが上記隙
間を外部から見えないように覆うので、意匠的な美観を
損ねることが無い。更に、ベッチン44cにより、外部
からの埃や塵などの侵入が阻止される。
【0035】図4及び図5の要部拡大断面図に基づい
て、化粧環42と案内環44とによる作用・効果を詳述
する。
【0036】化粧環42と案内環44とを螺着すること
によって前カバー40を挟むようにこれらを組み立てた
際に、組み立て精度に起因して、前カバー40が移動鏡
胴26の光軸Qから偏心して位置ズレを発生したとす
る。図4は移動鏡胴26に対して前カバー40が同図下
側へ偏心した場合、図5は移動鏡胴26に対して前カバ
ー40が同図上側へ偏心した場合を示す。
【0037】ここで、前述した如く、前カバー40の貫
通穴38の内径C2と案内環44の基部44aの外径L
5が、L5<C2の関係に設計され、前カバー40の凹
環部46の内径C3と案内環44のフランジ部44bの
外径L6が、L6<C3の関係に設計されているので、
図示の如き隙間S11,S12,S21,S22が常に
発生し、これら径方向の差分(C2−L5)と差分(C
3−L6)が位置ズレを許容する最大スパンとなる。し
たがって、差分(C2−L5)と差分(C3−L6)を
組み立て精度に合わせて予め設計しておくことにより、
組み立て時に前カバー40が移動鏡胴26の光軸Qから
偏心したとしても、これらの差分範囲内での組み立てが
可能となっている。そして、化粧環42の基部42aの
径方向の幅(L2−L1)が差分(C2−L5)よりも
大きく設計されているので、最大の位置ズレを生じたと
しても、常に隙間S11,S12,S21,S22は基
部42aによって覆われて外部から見えることが無い。
【0038】このように本実施例によれば、組立て精度
上回避することができない前カバー40と移動鏡胴26
との相対位置ズレを許容する隙間を、化粧環42と案内
環44とによって予め設けることによって上記相対位置
ズレを吸収すると共に、化粧環42でこの隙間を外部に
見えないように覆い隠し、更にベッチン42cによって
移動鏡胴26の外周面と化粧環42の貫通穴42dの内
周面の間の僅かな隙間をも遮蔽することによって、外部
光を遮蔽すると共に埃等の侵入を阻止することができ
る。
【0039】更に、化粧環42と案内環44を螺合して
前カバー40に締め付けることにより夫々を固定するの
で、化粧環42と案内環44とのガタの発生を防止して
機械的に安定な構造を実現することができる。
【0040】更に、上記の移動鏡胴26と前カバー40
が偏心したとしても、化粧環42は常に移動鏡胴26に
対して高精度で嵌装されるので、外部から見た時の美観
を維持することができる等の多くの効果を発揮するもの
である。
【0041】尚、この実施例では、図3(b)(c)に
示す如く、内径C3の凹環部46を有する前カバー40
に案内環44のフランジ部44bを遊嵌させる構造にし
た結果、凹環部46とフランジ部44bとの径方向の偏
心を許容するための差(C3−L6)による隙間を確保
するようにしているが、凹環部46が形成されることな
く貫通穴38の部分と同じ厚さαで径L6よりも外側ま
で面一となっている前カバーを用いる場合には、かかる
隙間を考慮しなくともよい。
【0042】(実施例2)次に、第2の実施例を図6及
び図7に基づいて説明する。尚、図6(a)は図2
(a)に対応する前カバー40’の平面図、図6(b)
は図2(b)に対応する化粧環42’の平面図、図7は
この化粧環42’と案内環44を前カバー40に装着し
た状態を示す要部縦断面図である。また、以下に述べる
相違点を除き基本構造は第1の実施例と同様であるの
で、第1の実施例との相違点を説明することとする。
【0043】図6(b)において、この実施例の化粧環
42’の側面には、周方向に沿って所定間隔の目盛り符
号Fが印刷又は刻印等によって形成されている。また、
同図(a)に示す如く、前カバー40’の貫通穴38の
近傍には、化粧環42’が嵌装されたときに目盛り符号
Fと対向する別個の目盛り符号Gが印刷又は刻印等によ
って形成されている。
【0044】そして、図7に示す如く、化粧環42’と
案内環44を螺合することによって前カバー40を挟む
ようにして組み付けられる。
【0045】但し、化粧環42’と案内環44を最も深
く螺合させても、化粧環42’の基部42aの背面と案
内環44のフランジ部44bの側面によって前カバー4
0を強く締め付けることが無いように、予め案内環44
の基部44aの光軸Q方向の幅Wが設定されている。即
ち、前カバー40の厚さがCWであるとすると、化粧環
42’と案内環44を最も深く螺合させても、前カバー
40’に対して若干の隙間ΔW(=W−CW)が生じる
構造となっている。
【0046】更に、組み立ての際に、案内環44の突条
部44cが中間ヘリコイド14の先端部分に嵌着される
ことにより、中間ヘリコイド14の回動に伴って案内環
44も一体に回転する構成となっている。
【0047】この実施例によれば、化粧環42’と案内
環44は前カバー40’に固着されるのではなく、遊嵌
されているので、中間ヘリコイド14の回動に連動して
案内環44及び化粧環42’も一体に回転する。よっ
て、目盛り符号FとGとの相対変位によって中間ヘリコ
イド14の回動角度を知ることができ、更にかかる回転
角度に基づいて移動鏡胴26の繰出し量や被写体までの
距離を操作者に指示することができることから、化粧環
42’を測距手段として適用することができる。
【0048】尚、当然のことであるが、第1実施例にお
いて説明した、外部光の遮蔽や、埃等の侵入防止、外観
上の美観保持等の効果も発揮される。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
組立て精度上回避できないカメラカバーと移動鏡胴との
偏心による位置ズレによって生じる隙間を、化粧部材に
よってカメラカバーの外側から覆うので、その隙間が外
側から見えないようにすることができる。また、前カバ
ーを挟むようにして案内部材と化粧部材とを一体に固着
することにより、相互の脱落を防止することができる。
また、遮蔽部材により移動鏡胴と化粧部材との間に生じ
る隙間を遮蔽するので、外部からカメラカバーの内面側
に外部光や埃等が侵入するのを防止することができる。
また、所定の目盛り符号を設けた化粧部材を適用し、案
内部材を移動鏡胴の繰出しを制御するヘリコイドの一端
に固着することで、ヘリコイドの回動に伴う目盛り符号
の変位により、移動鏡胴の繰出し量や被写体までの距離
を操作者に指標することができる。
【0050】このように本発明によれば、組立精度上回
避することのできないこととして見過されていた問題
点、即ちカメラカバーと移動鏡胴との相対偏心に起因す
る位置ズレを安易に容認することなく、カメラの美観を
確保する等の意匠上の課題と、外部光や埃の侵入を阻止
する等の技術的課題を同時に解決することができるカメ
ラ機構を提供することができるという優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラ機構の実施例を適用したカメラ
の要部構造を示す縦断面図である。
【図2】実施例のカメラ機構を実現するための構成要素
である前カバーと化粧環及び案内環の形状を示す平面図
及び背面図である。
【図3】前カバーと化粧環及び案内環の各形状を更に示
す縦断面図である。
【図4】実施例のカメラ機構の作用効果を説明するため
の要部縦断面図である。
【図5】実施例のカメラ機構の作用効果を更に説明する
ための要部縦断面図である。
【図6】第2の実施例のカメラ機構を説明するための、
化粧環と前カバーの形態を示す平面図である。
【図7】第2の実施例のカメラ機構を説明するための要
部縦断面図である。
【図8】従来技術の問題点を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
10…カメラボディ、12…固定ヘリコイド、14…中
間ヘリコイド、26…移動鏡胴、28…ヘリコイドネ
ジ、34…像面、38…貫通穴、40,40’…前カバ
ー、42,42’…化粧環、42a…基部、42b…突
条部、42c…ベッチン、42d…貫通穴、42e…雄
ネジ部、44…案内環、44a…基部、44b…フラン
ジ部、44c…突条部、44d…貫通穴、44e…雌ネ
ジ部、S11,S12,S21,S22…隙間、F,G
…目盛り符号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動鏡胴の外径より大きな第1の貫通穴
    を有し、前記第1の貫通穴内に前記移動鏡胴を遊嵌させ
    るカメラカバーと、 前記移動鏡胴を嵌装する第2の貫通穴を有すると共に、
    前記第2の貫通穴内に前記移動鏡胴を嵌装させた状態
    で、前記移動鏡胴の外側端と前記第1の貫通穴との間に
    生じる隙間を前記カメラカバーの外側から覆う化粧部材
    と、を具備することを特徴とするカメラ機構。
  2. 【請求項2】 前記移動鏡胴の外側端と前記第1の貫通
    穴との間に生じる隙間に遊嵌して前記化粧部材に一体固
    着されると共に、前記カメラカバーを介して前記化粧部
    材と対向する案内部材と、 前記移動鏡胴の外側端と前記第2の貫通穴との間に生じ
    る隙間を遮蔽する遮蔽部材と、を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載のカメラ機構。
  3. 【請求項3】 前記案内部材は、前記移動鏡胴の繰出し
    を制御するヘリコイドの一端に固着されると共に、前記
    化粧部材の外側端面には、所定の目盛り符号が設けられ
    ていることを特徴とする請求項2に記載のカメラ機構。
JP13696995A 1995-06-02 1995-06-02 カメラ機構 Pending JPH08328095A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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