JPH0245851Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、カメラの焦点調節機構に関する。

(ロ) 従来技術 カメラの焦点調節機構に付いては、従来より
種々の提案が為されている。例えば、実公昭41−
38259号公報には、第３図に図示する様にレンズ
筒体１の内周に螺子溝１ａを形成し、この螺子溝
１ａに焦点調節リング２の内輪２ａの外周を螺合
せしめている。またこの焦点調整リング２の内輪
２ａの内周には、レンズ筒体１の螺子溝１ａとは
逆向の螺子溝２ｂが形成されており、この螺子溝
２ｂには、レンズ４，５を固定した可動筒体３が
螺合している。この可動筒体３は、係止孔３ａに
対してレンズ筒体１の内周に固定した規定金具６
の先端を係合せしめており、焦点調節リング２と
共に回動しない様にされている。従つて、焦点調
節リング２が回動すると、可動筒体３は２ピツチ
分変位する。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし、上述する様な従来例の場合、焦点調節
リングには、異なる方向の螺子溝を形成しなけれ
ばならず、而も組立が複雑になると言う欠点が生
じた。

そこで、本考案は、この焦点調節機構を簡単な
構成によつて実現することを特徴とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、レンズ筒体に螺合する焦点調節リン
グによりレンズ筒体内に抜止支持されている可動
筒体を外方に付勢することを特徴とする。

(ホ) 実施例 以下、本考案を図示せる一実施例に従い説明す
る。

第１図は本実施例の一部切欠斜視図、第２図は
中央断面図を示す。これらの図より明らかな様
に、本実施例はフロントパネル（基台）７に固定
したレンズ筒体１の先端部分外周に螺子溝１ｂを
形成し、この螺子溝１ｂに螺合する螺子溝２ｃを
焦点調節リング２に形成している。この焦点調節
リング２は、先端内周に抜止用の鍔部２ｄを形成
している。一方、前記レンズ筒体１内に収納され
ている可動ブラケツト８には、第１レンズ４を固
定する第１鏡体９が前方に、また第２レンズ５を
固定する第２鏡体１０が後方にそれぞれ固定され
ている。更にこの可動ブラケツト８は、前記フロ
ントパネル７の背面より螺入固定される、３本の
シヤフト１１，１１，１１に貫通支持された状態
で、これらシヤフト１１，１１，１１に配したコ
イルスプリング１２，１２，１２によつて前方に
付勢されている。従つて、前記可動ブラケツト８
は前記焦点調節リング２の回動に追従することな
く、常に前記第１鏡体９を前記焦点調節リング２
の鍔部２ａに当接せしめている。よつて、この可
動ブラケツト８に取付けた絞機構１３も回動する
ことなく前記焦点調節リング２の回動によつて前
記可動ブラケツト８と共に進退せしめられる。

尚、上述する実施例は、可動ブラケツトにシヤ
フトを嵌合せしめて可動ブラケツトを含む可動筒
体の回動を規制したが、レンズ筒体内周に溝を設
け可動ブラケツトに形成した突部を係合せしめて
も良いことは言う迄もない。

(チ) 考案の効果 よつて、本考案によれば、簡単な構成で焦点調
節機構を構成することが出来その効果は大であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す焦点調節機構
の切欠斜視図、第２図は同中央断面図、第３図は
従来例の中央断面図をそれぞれ示す。 主な図番の説明、１……レンズ筒体、２……焦
点調整リング、７……基板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 レンズを保持してレンズ筒体内に光軸方向に進
   退自在に支持される可動筒体と、 基台に対する前記可動筒体の回動を規制する回
   動規制手段と、 前記基台と前記可動筒体間に配され前記可動筒
   体を前記レンズ筒体の突出方向に付勢する付勢手
   段と、 前記レンズ筒体の外周に螺合して光軸方向に進
   退自在に移動する焦点調節リングと、 該焦点調節リングの内側に一体形成され、前記
   可動筒体前端面に当接して前記付勢手段により付
   勢される前記可動筒体を抜け止め保持する鍔部と
   を、 それぞれ配して成るカメラの焦点調節機構。