JPH083261B2 - コンクリート床の仕上工法 - Google Patents

コンクリート床の仕上工法

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JPH083261B2
JPH083261B2 JP31566190A JP31566190A JPH083261B2 JP H083261 B2 JPH083261 B2 JP H083261B2 JP 31566190 A JP31566190 A JP 31566190A JP 31566190 A JP31566190 A JP 31566190A JP H083261 B2 JPH083261 B2 JP H083261B2
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軍士 長内
友明 宮野
勝康 中田
幸吉 角
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建築工事におけるコンクリート床の仕上工
法に関するもので、特に耐薬品性やクリーン度を必要と
する工場、研究所等の床仕上工事に適するものである。
〔従来の技術〕 コンクリート床は下地コンクリートの表面に塗床ある
いは張り床を形成するものであるが、従来、下地コンク
リートを打設し、このコンクリート中の水分が10%以下
(正確には7〜8%以下)になるまで3〜4週間養生
し、この養生期間の経過後に表面のレータンスを除去
し、プライマーを塗布してから床仕上げを行っている。
このような養生による水分の除去および表面のレータ
ンスの除去を行うのは、床仕上げ材の剥れや膨れを防止
するためであるが、この養生期間が施工期間の長期化を
招くものである。
ちなみに、第3図に示すように下地コンクリートが水
分10%になるのは、養生条件が18〜21℃,40〜56%RHで
は28日間かかる。
そこで、特開昭63−93957号公報などではこの養生期
間を省略する早期工法が提案されている。
この特開昭63−93957号公報のものは、打設した下地
コンクリートの表面に浮くブリージング水の消失後、早
期にレータンス層を除去するとともに直ちにコンクリー
ト表面にプライマーを塗布し、該プライマーの乾燥後
に、合成樹脂塗床材を塗布しあるいは成型床を貼着する
等表層床を形成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来の工法は、下地コンクリートの水分除去のた
めの養生期間を省略するので、この従来の早期工法で
は、レータンスの除去工程を必要とする。
このレータンスの除去工程はレータンス除去機械を用
いて、コンクリート表面のレータンスの除去を行い、さ
らに機械でレータンスの取れない部分は、金ブラシ等で
除去するもの、きわめて面倒な工程となっている。
また、削り出されたレータンスは集塵機や掃木などで
きれいに除去する必要もある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、下地コ
ンクリートの水分除去のための養生期間を省略できる早
期工法として、レータンスの除去工法も省略でき、その
分だけ工事費を安価にできるとともに工期を短縮化し、
さらにレータンスの除去には埃りがでるが、本発明にお
いてはこのような心配がないので現場の汚れを防止でき
るコンクリート床の仕上工法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するため、下地コンクリート
打設後、浮水の除去とタンピングを2回以上適切な時間
に行い、前記タンピングの都度その前に表層コンクリー
トを混ぜ返し、このうち最後のタンピングの前ではコン
クリートに合成樹脂液を混ぜ込み、コンクリートを金ご
てにて平滑に仕上げたあと、コンクリートの硬化を待っ
てシーラーを施し、床仕上げ材を施すことを要旨とする
ものである。
さらに、詳しく述べると以下の通りである。
下地コンクリート1の打ち込み時、バイブレーターで
よく締固め定木などで荒均しを行う。下地コンクリート
1の打込み後1〜3時間程度の時に浮水(ブリージング
水)の除去を行い(本工程はコンクリートの浮水が少な
い場合は省略できる。)、金ごてで平滑にする。この浮
水の除去の際いは、通常はタンピングを行わない。ただ
し、凸凹がある場合にはタンピングを行うこともあり得
る。
ここまでの工程は一般的に行われているものである
が、本発明では、その後の工程として、下地コンクリー
ト1の打込後2〜6時間程度の時に浮水(ブリージング
水)の除去を行い、表層コンクリート1〜3cm厚を混ぜ
返し、引き続きタンピングを行い、金ごてで表面を平滑
にする。
下地コンクリート1の打込後3〜8時間程度の時に再
度表層コンクリート1〜3cm厚を混ぜ返し、最後のタン
ピングをする前に合成樹脂液を100〜300g/m2・1cm厚散
布し、これを金ごてにて下地コンクリートの表層へ混ぜ
込む。その後にコンクリート表面を平滑に仕上げ約3日
間置いておく。コンクリート硬化後、床仕上げ材を施
す。
なお、実施時間に巾があるのは、気温によりコンクリ
ート硬化速度に違いがあるためであり、合成樹脂液の散
布量に巾があるのは、使用する樹脂剤により差があるた
めで、50g/m2・1cm厚未満では効果が少なく、400g/m2
1cm厚以上ではコンクリート表層にひび割れを発生す
る。
合成樹脂液の下地コンクリート1の表層への混ぜ込み
方法としては、「表層1〜3cmを金ごてで一度掘り起こ
し、その部分へ合成樹脂を散布し、混ぜ込む方法」と、
「表層に浮き出たモルタル分3〜5mmへ合成樹脂を散布
し、金ごてで摺り込むように混ぜ込む方法」の2つがあ
り、前者の方が効果は確実である。
コンクリート硬化は、コンクリート打込後3日以上経
過すれば、任意の時間に床仕上げ材を施工できる。
〔作用〕
本発明によれば、打設後の下地コンクリートの表層は
タンピングにより突き固められ、緻密な組成となるの
で、この部分で剥離を阻止できる。
また、合成樹脂液を金ごてにてコンクリート表層に混
ぜ込む(自然に浸透させるのとは異なる)ことで、下地
コンクリートの表層に合成樹脂含浸コンクリート層が必
要厚さに形成される。
合成樹脂含浸コンクリート層は、膨れの原因となる水
分の上昇をシャッターアウトすると同時に床仕上げ材と
の接着強度を上げて剥離を防止する。
なお、合成樹脂含浸コンクリートはレータンス層を生
じない。
〔実施例〕
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明す
る。
本発明のコンクリート床の仕上工法は、下地金ごて
押さえ工程、下地処理工程、仕上げ工程の3工程か
らなる。
なお、建築工事等の用語では、コンクリート表層を金
ごてを用いて平滑に仕上げる工程を「コンクリート金ご
て押え」と一般に呼んでいる。
第1図はその第1実施例を示すもので、先ず下地金
ごて押さえ工程として、下地コンクリート1の打込み
後、40T゜T及び80T゜T(20℃の時の2時間目と4時間
目)時の2回に浮水の除去、下地コンクリート1の表層
の混ぜ返し及びタンピングを行い、しかる後に金ごてで
表面を平滑に仕上げる。
T=加水後経過時間。 ゜T=仮想養生温度=(t+
a)。
a=|t−20|/m、 m=5(20℃未満の時) 又はm=2(20℃以上の時) t=養生温度 a:仮想養生温度を求めるための補正値で|t−20|/mの
式より求める。
ここでmは実験より求められた定数で、20℃>tの
時、m=5、20℃≦tの時、m=2となる。
前記下地コンクリート1の表層の混ぜ返しとは、レー
タンスや水分の多い表面コンクリートをもう一度内部コ
ンクリートと混ぜ込むもので、コンクリートの均質化と
レータンスの発生防止を目的とする。
また、浮水の除去は布・スポンジなどで吸い取ること
で行い、タンピングは角材で叩くことによる。
この時の処置で下地コンクリート1の表層が緻密にな
り、塗布の膨れを防止する。
第4図は浮水の除去およびダンピング等の処置を1回
だけ行ったあとの下地コンクリート1の表層の様子を示
したもので、第5図はダンピング等の処置を2回行った
あとの下地コンクリート1の表層の様子を示したもので
ある。
これによりコンクリート表層が緻密になっているのが
わかるが、第6図には参考としてタンピングによる締固
めと除水しなかったコンクリート床の表面を示す。
この浮水の除去およびタンピングは2回未満では効果
が少なく、20℃の標準的な状況では2回でもよいが、こ
れ以上の回数を行うことを妨げるものではない。の下
地処理工程では、80T゜T仕上の時すなわち最後のダン
ピングの時(この場合には第2回目のダンピングの時)
には、このタンピングをする前に、下地コンクリート1
の表層約3cm程度に対して合成樹脂液としてエポキエマ
ルジョンを1000g/m2程度(またはアクリルエマルジョン
の場合は500g/m2程度)散布し、金ごてで下地コンクリ
ート1の表層約3cm程度を掘り起こしながら、均質にな
るように混ぜ込む。この場合、混ぜ方にムラがあると硬
化収縮の差によりコンクリートにひび割れを生じやすい
ので、注意が必要である。
これにより、レジン混入コンクリート8が厚さ約3cm
に形成される。
の仕上げ工程では、コンクリートの打込み後8〜24
時間程度の間に表層にプライマーであるシーラー9を
(0.3kg/m2程度)施す。
さらに、このシーラー9の施工後3日以内に上塗り塗
膜による塗床材10を施工する。(シーラー施工翌日に塗
床材を施工するのが一番よい。) 前記塗床材10はエポキシ樹脂の場合エピコート1001+
エピコマリンライナー1000/アンカミン2072を使用す
る。塗厚さは1.5〜2.0mm程度とする。
第2図は本発明の第2実施例を示すもので、の下地
金ごて押さえ工程は前記第1実施例と同じであるが、第
1実施例では、第2回目のタンピングを80T゜T(20℃
の時の4時間目)時に行っているが、第2実施例では、
これを120T゜T(20℃の時の6時間目)時に行うものと
する。
の下地処理工程では、下地コンクリート1をモノリ
シック仕上げをし、120T゜Tの時(この場合には、20℃
の時の6時間目)のタンピングすなわち最後に当たる第
2回目のタンピングをする前に合成樹脂液としてエポキ
シエマルジョンを200g/m2程度(またはアクリルエマル
ジョンの場合は100g/m2程度)をコンクリート表層に混
ぜ込む。
このときコンクリート表層のモルタル分とレジンが混
ざりレジンモルタルとなるので、金ごてで良く混ぜ込ん
で、レジンモルタルによるレジン混ぜ込み層12が3〜5m
m程度になるようにコンクリートに混ぜ込む。
特に、レータンス的な物はよくレジンと混ぜ込む。
の仕上げ工程は前記第1実施例と同じであり、下地
コンクリート1の打ち込み後8〜24時間程度の間に表層
にシーラー9を(0.3kg/m2程度)施し、さらに、シーラ
ー9の施工後3日以内に塗床材10を施工する。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明のコンクリート床の仕上工法
は、下地コンクリートの水分除去のための養生期間を省
略できる早期工法として、レータンスの除去工程も省略
でき、このように水分除去やレータンスの除去を行わな
くても床仕上げ材の剥がれや膨れの事故を防止できるも
のである。
また、従来の早期工法と比較して、レータンスの除去
を行わずにすむ分だけ工事費を安価にできるとともに工
期を短縮化できるものである。
さらに、レータンスの除去には埃りがでるが本発明に
おいてはこのような心配がないので現場の汚れを防止で
きるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコンクリート床の仕上工法の第1実施
例を示す縦断側面図、第2図は同上第2実施例を示す縦
断側面図、第3図はコンクリートの含水率の経時変化を
示すグラフ、第4図は本発明において第1回目のタンピ
ングを行ったあとの下地コンクリートの表層の様子を示
した平面図、第5図は同上第2回目のタンピングを行っ
たあとの下地コンクリートの表層の様子を示す平面図、
第6図はタンピングによる締固めと除水をしなかったコ
ンクリート床の表面を示す平面図である。 1……下地コンクリート 8……レジン混入コンクリート、9……シーラー 10……塗床材、12……レジン混ぜ込み層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角 幸吉 大阪府箕面市桜井2―19―14―509 (72)発明者 金谷 勲 兵庫県尼崎市武庫之荘西2―53―2―103

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地コンクリート打設後、浮水の除去とタ
    ンピングを2回以上適切な時間に行い、前記タンピング
    の都度その前に表層コンクリートを混ぜ返し、このうち
    最後のタンピングの前ではコンクリートに合成樹脂液を
    混ぜ込み、コンクリートを金ごてにて平滑に仕上げたあ
    と、コンクリートの硬化を待ってシーラーを施し、床仕
    上げ材を施すことを特徴とするコンクリート床の仕上工
    法。
JP31566190A 1990-11-20 1990-11-20 コンクリート床の仕上工法 Expired - Lifetime JPH083261B2 (ja)

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JPH04185865A JPH04185865A (ja) 1992-07-02
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