JPH08326121A - トイレ装置 - Google Patents

トイレ装置

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JPH08326121A
JPH08326121A JP13765295A JP13765295A JPH08326121A JP H08326121 A JPH08326121 A JP H08326121A JP 13765295 A JP13765295 A JP 13765295A JP 13765295 A JP13765295 A JP 13765295A JP H08326121 A JPH08326121 A JP H08326121A
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wastewater
washing
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water
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英穂 篠田
Keisuke Ono
圭介 小野
Shinichi Maruyama
真一 丸山
Hiroaki Yonekubo
寛明 米久保
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
Hideki Ono
英樹 大野
Motoko Toyoshima
基子 豊島
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄時の人体からの汚物の除去状況を正確に
把握し、洗浄の完了を判定できるトイレ装置を提供す
る。 【構成】 便器20に搭載した温水洗浄便座21に設け
た洗浄水を噴射するおしり洗浄ノズル45と、前後方向
駆動手段32と左右方向駆動手段33によりこのおしり
洗浄ノズル45を前後左右に駆動させながら洗浄を制御
する制御器34と、このおしり洗浄ノズル45からの洗
浄水で肛門を洗浄した後の洗浄汚水を回収する洗浄汚水
回収セル57とを有し、洗浄汚水回収セル57で回収し
た洗浄汚水を光センサー部60で濁度の変化として捉
え、信号処理部61で分析処理し、濁度が清水レベルに
達したらおしり洗浄ノズル45による肛門洗浄を停止
し、リモコン34’に完了の表示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トイレにおいて洗浄の
完了を検出するトイレ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトイレ装置には、(例え
ば特開昭58−120934号公報)図11と図12に
示すようなものがあった。
【0003】図11において、1は便器本体であり、2
はこの便器本体1内を洗浄する水を蓄えるシスターン、
3は便座、4は便座3に座った使用者、5は使用者4の
肛門部に洗浄水を放出する洗浄ノズル、6は放出中の洗
浄水、7は給水手段で、この給水手段7には、シスター
ン2から水を吸引して洗浄のノズルに供給する給水ポン
プや制御器などを内蔵している。
【0004】また図12において8は汚物検出手段、9
は肛門部の色調を検出する光学センサ、10は光学セン
サ9からの信号を増幅する増幅器、11は信号発生手段
12からのトリガ信号によって作動を開始し、かつ、前
記増幅器10の出力の微分値を検出し、微分量が一定レ
ベル以上である時に出力するレベル判別器で、このレベ
ル判別器11と、光学センサ9及び増幅器10により、
汚物検出手段8を構成している。13は使用者が洗浄を
開始するために操作する自己復帰型スイッチ、14は自
己復帰型スイッチ13のオンによって出力を出し、かつ
自己復帰型スイッチ13がオフした後も一定時間出力を
出し続ける遅延タイマである。15は給水手段7を制御
する制御手段で、この制御手段15は汚物検出手段8と
信号発生手段12の出力のどちらかが入力している時、
給水手段7を付勢するOR回路で構成している。
【0005】用便終了後、使用者が自己復帰型スイッチ
13を押すと、レベル判別器11が作動状態になるとと
もに、遅延タイマ14を介して制御手段15に入力し、
給水手段7を付勢して肛門部へ洗浄水を放出する。それ
と同時に、光学センサ10によって肛門部に付着した汚
物の色調を検出し、洗浄水によって汚物が次第に除去さ
れ色調が変化していくのを、増幅器10およびレベル判
別器11によって監視し、制御手段15へ出力する。洗
浄水による汚物の除去量が多い洗浄初期においては、色
調の変化が大きいため、増幅器10の出力の微分値も大
きな値となり、そしてこの微分値がレベル判別器11の
有する一定レベルより大きい間は、出力を出し、変化が
なくなったら汚物の洗浄が完了したものと判別して、給
水手段7を付勢して洗浄を完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように従来のトイレ装置は構成されていたため、つぎの
ような課題を有していた。
【0007】(1)使用者の体についた汚物の色調を判
別して汚物除去状況を判別しているめ、人種や人によっ
て異なる皮膚の色により検出に誤差を生じ、洗浄の完了
を正確に検出できなかった。
【0008】(2)また、肛門部の壁の中に付着した便
や、男子の肛門部周辺に生えた陰毛にかくれた便は、外
から色調を判別して判断したのでは、正確に汚物の除去
状況が判定できなかった。
【0009】そこで、肛門部の便付着状況をより正確に
検出するため、洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚水を
回収し、その洗浄汚水を分析することにより便付着状況
を正確に判定することを試みたが、つぎのような課題も
あることがわかった。
【0010】(3)肛門部および殿部における人体形状
は様々であり、洗浄した後の洗浄汚水の落下分布は人体
形状に大きく左右されるため、人により洗浄汚水の落下
位置が異なる。洗浄汚水を確実に回収するためには、洗
浄汚水回収手段の受水面積を大きくしなけらばならず、
そのクリニーングに多量の水と時間がかかった。
【0011】(4)また、形状の大きい洗浄汚水回収手
段は、その突出収納が困難であるとともに、使用者に多
大な違和感を与えるという不具合があった。
【0012】(5)また、洗浄ノズルから噴出された洗
浄水の肛門部に当たる位置が数mmずれるだけで、洗浄
汚水の落下位置は大きく異なる。よって、洗浄中の使用
者の微動により洗浄汚水の落下位置は大きく変化し、所
定位置に突出させた洗浄汚水回収手段では連続して汚水
を回収できなかった。このため連続的に汚水の濁度検出
ができず、洗浄の完了を正確に判定することができない
場合があった。
【0013】本発明は上記課題を解決するものであり、
温水洗浄便座において、クリーニングが容易な適当な形
状の汚水回収手段を用いても汚物の除去状況を連続的に
把握することができ、洗浄完了判定の信頼性が十分ある
トイレ装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の発明におけるトイレ装置は、便器
に搭載した洗浄手段と、前記洗浄手段に設けた人体を洗
浄する洗浄水を供給する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズル
を駆動し前記洗浄水の噴出軸を前後および左右方向に所
定の軌跡で移動もしくは回転させながら洗浄を行う制御
手段と、前記洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚水を回
収する洗浄汚水回収手段と、前記洗浄汚水回収手段で回
収した洗浄汚水を分析する洗浄汚水分析手段を備えて構
成するものである。
【0015】また、本発明の第2の発明におけるトイレ
装置は、制御手段が、洗浄ノズルを突出させて洗浄を開
始した直後は洗浄水を基準位置に噴出する基準洗浄を行
い、その後、前記洗浄ノズルを駆動させて洗浄水の噴出
軸が前記基準位置を中心に回動し、かつ、周期的に前記
基準位置を通る軌跡で移動もしくは回転する移動洗浄を
行うと同時に、洗浄汚水回収手段を突出させて構成する
ものである。
【0016】また、本発明の第3の発明におけるトイレ
装置は、制御手段が、洗浄ノズルの駆動軌跡と所定軌跡
で移動洗浄中の移動速度と所定軌跡で移動洗浄中の洗浄
水勢のいずれかもしくはいずれかの2つもしくは全て
を、洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結果に応じ
て変えて構成するものである。
【0017】また、本発明の第4の発明におけるトイレ
装置は、洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結果に
基づいて、洗浄汚水回収手段が回収した洗浄汚水中に含
まれる汚物の量が所定値以上になるとき、前記洗浄汚水
回収手段を収納し、所定時間経過後前記洗浄汚水回収手
段を再び突出させ構成するものである。
【0018】また、本発明の第5の発明におけるトイレ
装置は、洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結果に
基づいて、洗浄汚水回収手段が回収した洗浄汚水中に含
まれる汚物の量が所定値以上になるときの洗浄ノズルの
位置、または、前記洗浄汚水回収手段が回収した洗浄汚
水中に含まれる汚物の量の変化率が所定値以上になると
きの前記洗浄ノズルの位置を記憶するノズル位置記憶手
段を設けるとともに、前記ノズル位置記憶手段が記憶し
た位置での洗浄時間が長くなるように前記洗浄ノズルの
駆動軌跡を変更して構成するものである。
【0019】
【作用】上記した構成によって本発明の第1の発明にお
けるトイレ装置は、制御手段で洗浄ノズルから噴出され
る洗浄水の噴流軸を前後左右に移動させながら洗浄を行
うことにより、洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚水を
拡散させ、洗浄汚水が落下しない範囲を少なくすること
ができる。これにより、小形の洗浄汚水回収手段を適当
な位置に突出させるだけで洗浄汚水を確実に回収し、こ
の洗浄汚水を洗浄汚水分析手段で分析し、連続的に汚物
の除去状況の把握を行い、洗浄の完了判定を正確に行
う。
【0020】また、本発明の第2の発明におけるトイレ
装置は、洗浄ノズルを突出させて洗浄を開始した直後は
洗浄水が基準位置に噴出する基準洗浄を行い、その後で
洗浄汚水回収手段を突出させるので、洗浄初期における
便の落下で洗浄汚水回収手段が汚染されることを防止で
きる。また基準位置での洗浄の後、洗浄水噴流軸が所定
軌跡での移動を開始するので、最初に使用者が肛門位置
を洗浄水に合わせることができ、汚水回収確率が増加し
洗浄完了判定が正確になる。また、洗浄水の噴流軸が基
準位置を中心に回動するよう制御手段が制御するので、
使用者が所定位置からずれた位置に座って洗浄を行った
ような場合でも、洗浄汚水が肛門を中心に十分拡散し汚
水回収確率が減少することがなく、洗浄完了判定が正確
に行える。また、汚物付着部全体を周囲から洗浄するの
で、肛門部の汚物付着状況と汚水分析結果との相関がさ
らに高まり、洗浄完了判定が正確になる。また、移動洗
浄中に周期的に基準位置を通る軌跡で洗浄するので、使
用者は肛門位置を洗浄水に合わせることができ、肛門を
中心とした移動洗浄が容易にできる。これにより洗浄汚
水の肛門位置を中心とした拡散が均一に起こり、汚水回
収確率が増加し洗浄完了判定がさらに正確になる。
【0021】また、本発明の第3の発明におけるトイレ
装置は、洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結果に
応じて、洗浄ノズルの駆動軌跡を変えるので、汚物付着
の多い所から洗浄でき洗浄能力が向上するとともに、洗
浄汚水回収確率の高い移動軌跡を移動させることができ
る。また、洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結果
に応じて、所定軌跡で移動洗浄中の移動速度を調節する
ので、汚物付着の多い所を念入りに洗浄でき洗浄能力が
向上するとともに、洗浄汚水回収確率の高い軌跡移動速
度で移動させることができる。また、洗浄汚水分析手段
による洗浄汚水の分析結果に応じて、所定軌跡で移動洗
浄中に洗浄水勢を変化させることにより、汚物付着の多
い所を強く洗浄でき洗浄能力が向上するとともに、洗浄
汚水回収確率の高い洗浄水勢で移動洗浄することができ
る。これらにより、おしりを速くきれいにすることがで
きるとともに、洗浄完了判定がより正確になる。
【0022】また、本発明の第4の発明におけるトイレ
装置は、洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結果に
基づいて、洗浄汚水回収手段が回収した洗浄汚水の汚物
濃度が高い場合は前記洗浄汚水回収手段を収納し所定時
間経過後再突出させることができ、前記洗浄汚水回収手
段が高濃度の汚水で汚染されることを防止し、洗浄汚水
分析手段の分析結果の信頼性の確保と、洗浄汚水回収手
段の汚れの低減化を図る。
【0023】また、本発明の第5の発明におけるトイレ
装置は、洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結果に
基づいて、洗浄汚水に含まれる汚物の量が多い位置、ま
たは、回収した洗浄汚水中の汚物の量の変化率が大きい
位置を記憶し、その位置での洗浄時間が長くなるように
洗浄ノズルの駆動軌跡を変更する。これにより洗浄汚水
回収量を多くすることができ、正確な洗浄完了判定がで
きるとともに、洗浄感の向上を図ることができる。
【0024】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
【0025】図1において、便器20には洗浄手段とし
て温水洗浄便座本体21が搭載されており、この温水洗
浄便座本体21へは水道22と電源23が接続されてい
る。
【0026】温水洗浄便座本体21には、おしり洗浄機
能部24、ビデ洗浄機能部25、洗浄汚水回収機能部2
6、洗浄汚水分析機能部27、乾燥機能部28、脱臭機
能部29、便座暖房機能部30、トイレ暖房機能部31
及び前記おしり洗浄機能部24を駆動する前後方向駆動
手段32、左右方向駆動手段33、制御器34等が内蔵
されている。そして、壁面に設けた温水洗浄便座の一部
を成すリモコン34’と温水洗浄便座本体21との間
で、赤外線信号を利用して信号の双方向授受を行ってい
る。
【0027】図2にリモコン34’の詳細を示す。リモ
コン34’の表面には、おしりスイッチ35、ビデスイ
ッチ36、乾燥スイッチ37、これらのスイッチの止め
スイッチ38、洗浄流量と乾燥温度のアップスイッチ3
9およびダウンスイッチ40、これらのレベル表示部4
1、脱臭入り切りスイッチ42、トイレ暖房入り切りス
イッチ43、そして洗浄完了表示部44が設けられてい
る。
【0028】図3(a)、(b)におしり洗浄機能部2
4、洗浄汚水回収機能部26、洗浄汚水分析機能部27
及び前後方向駆動手段32、左右方向駆動手段33、制
御器34の詳細を示す。
【0029】おしり洗浄機能部24は、おしり洗浄ノズ
ル45と、このおしり洗浄ノズル45を突出させるおし
りノズルシリンダー46と、温水の供給および洗浄流量
の調節とおしり洗浄ノズル45の突出収納を調節する制
御弁47、おしり洗浄噴流のパターンを変えるエアーポ
ンプ48等から構成されている。このおしり洗浄機能部
24は、洗浄水をおしりに供給し、肛門周辺に付着した
便の洗浄の機能を果たしている。
【0030】また、前後方向駆動手段32は、おしりノ
ズルシリンダー46に設けられた前後ラック49および
移動台50に取り付けられた前後モータ51によって回
転する前後ピニオン52を有しており、前後モータ51
の制御によりおしり洗浄ノズル45を着座した人体に対
して前後方向に進退駆動する。一方、左右方向駆動手段
33は移動台50に一体に設けられた左右ラック53お
よび取付台54に設けられた左右モータ55によって回
転する左右ピニオン56を有しており、左右モータ55
の制御によりおしり洗浄ノズル45を着座した人体に対
して左右方向に移動可能に構成されている。
【0031】また、洗浄汚水回収機能部26は、洗浄汚
水回収セル57、この洗浄汚水回収セル57を突出させ
る洗浄汚水回収シリンダー58、洗浄汚水回収シリンダ
ー58の突出収納を調整する制御弁59等から構成され
ている。この洗浄汚水回収機能部26は、洗浄ノズル4
5から供給された洗浄水で洗い落とされた、肛門周辺の
便が混じった洗浄汚水を汚水として回収する役割を果た
している。
【0032】また、洗浄汚水分析機能部27は光センサ
ー部60、信号処理部61等から構成されている。この
洗浄汚水分析機能部27は、洗浄汚水回収セル57で回
収された汚水の濁度を光センサーで光の透過量として捉
え、信号処理部61で信号増幅、処理、レベル判定など
を行っている。
【0033】また、洗浄汚水回収セル57は、クリーニ
ング手段を構成するジェットクリーニング部62と電磁
弁63により、収納時に電磁弁63が開いて高速で水が
供給され、汚水回収動作時に洗浄汚水回収セル57のセ
ル部や上面縁、側面等に付着した汚れが清掃される。
【0034】洗浄汚水回収セル57は図4にその平面図
を示すように構成されている。洗浄汚水回収セル57に
は、凹部64が設けられていて、凹部64にたまった汚
水の濁度を、周囲壁65の一部に設けた透明壁66、6
7に、洗浄汚水分析手段の一部を構成する赤外タイプの
発光ダイオード68と、フォトトランジスタ69の組み
合わせにより検出し、信号処理部61で分析をおこなっ
ている。
【0035】これらの一連の制御やリモコン34’との
信号の授受は、制御器34により制御される。
【0036】制御器34は、マイクロコンピュータ70
を中心とした制御回路(図示せず)から構成されてお
り、前後モータ51、左右モータ55を制御することに
より、おしりノズルシリンダー46を所定の軌跡で移動
させるとともに、その移動スピードの制御や基準位置へ
の復帰等の制御をおこなっている。また、制御弁47を
制御することによりおしりノズル45の突出収納を制御
するとともに、制御弁47の開度を調節することによ
り、おしり洗浄水勢をコントロールしている。
【0037】また、マイクロコンピュータ70は、おし
りノズルシリンダー46が移動する複数の軌跡が記憶さ
れているとともに、おしり洗浄中の信号処理部61から
の信号に基づいて、おしりノズル45が移動した位置を
記憶するRAM(図示せず)を有している。
【0038】次に本実施例の動作について説明する。制
御動作については図5のフローチャートにその要部を示
す。使用者がリモコン34’のおしりスイッチ35を押
すと、まず電磁弁63が開いて、洗浄汚水回収セル57
にクリーニング水が所定時間、高速で供給され、不使用
時の汚れが除去される。この時にたまった清水を利用し
て、洗浄汚水分析機能部27で透明壁66、67のくも
り具合や、発光ダイオード68やフォトトランジスタ6
9の劣化が補正される。これは、発光ダイオード68の
発光を受けたフォトトランジスタ69の出力が所定範囲
となるように、発光ダイオード68への通過量を調節し
て行われる。
【0039】次におしりノズル45が初期位置に突出さ
れる。この動作は、制御弁47が開成され、おしりノズ
ルシリンダー46に水圧がかかることによって突出が行
われる。
【0040】また、このとき制御器34に内蔵されたタ
イマー(図示せず)が作動し、万が一の故障時や、汚水
が回収できなかった場合の補完手段として機能を果た
す。
【0041】おしりノズル45が十分に突出されると洗
浄水が人体に供給され、予洗が開始される。この予洗時
には、エアポンプ48が動作し、洗浄水に気泡を混入す
ることにより、おしりノズル45から出る噴流が干渉し
て揺動しながら、幅広い範囲で洗浄水を人体に供給す
る。これにより、肛門周辺に付着した便の固まりなどを
万遍なくおとし、予洗の機能を果たす。
【0042】また、この予洗時に使用者は、基準位置で
の洗浄水に肛門位置を合わせることができ、肛門を中心
に汚れを速く落とすことができる。
【0043】おしりノズル45から供給された温水は、
肛門周辺に当たった後、汚水として一部は飛散し、また
一部は使用者のお尻に伝わりおしりの凸部において下方
に落下し、タイマーにて計時された洗浄時間が所定時間
になったら洗浄モードを本洗浄に切り替える。
【0044】この本洗浄は、エアポンプ48を止めた
り、動作させたりすることを繰り返し、かつおしり洗浄
ノズル45を前後モータ51および左右モータ55で前
後左右に所定の軌跡で動かして行う。そして、これと同
時に制御弁59が開成され、汚水回収シリンダー58に
水圧がかかることによって洗浄汚水回収セル57が突出
する。これにより汚れを広範囲に、またパターンが変わ
ることによる剥離作用により汚れを効率的に落とすとと
もに、汚水の回収を開始する。
【0045】予洗にて肛門周辺に付着した便の固まりが
大半は洗い落とされているので、洗浄汚水回収セル57
に大きな固形便が落下することが少なく、洗浄汚水回収
セル57が極端に汚れることがない。
【0046】次に回収した汚水について、洗浄汚水分析
機能部27により濁度分析を行うが、その濁度分析の結
果、万一洗浄汚水の濁度が所定値1以上であり、洗浄汚
水中に多量の便が含まれていることが判明した場合、制
御弁59が閉成され洗浄汚水回収セル57を収納する。
そして、所定時間経過後、再び洗浄汚水回収セル57を
突出させることにより、洗浄汚水回収セル57が極端に
汚れることを防止しながら、汚水回収を続行することが
できる。
【0047】図6は人体の肛門71に噴出された洗浄水
が洗浄汚水となって飛散する様子を模式的に表現したも
のである。A位置にあるおしり洗浄ノズル45から噴出
した洗浄水はその噴流軸が肛門71の右側の殿部の壁に
当たり、洗浄汚水は肛門71の左側に落下する確率が高
い。一方、B位置にあるおしり洗浄ノズル45から噴出
した洗浄水はその噴流軸が肛門71の左側の殿部の壁に
当たり、洗浄汚水は肛門71の右側に落下する確率が高
い。すなわち、肛門71の右側に洗浄汚水回収セル57
を突出させる場合、B位置から洗浄すれば汚水回収確率
は通常高くなる。
【0048】これは、肛門の前後方向についても同様の
現象が起こり、肛門部を洗浄した洗浄水の大半は、被洗
浄面中最も高い位置にある肛門から人体皮膚面を伝わっ
て移動し、その凸形状に従って汚水として下方へ落下す
る。
【0049】しかし、使用者の座る位置は、その座り方
や一旦座った後の微動により、かなりのずれが容易に発
生する。そのため、おしり洗浄ノズル45の位置が固定
である場合、連続的に洗浄汚水を回収できる確率は低
い。
【0050】図7は、前後方向駆動手段32、左右方向
駆動手段33によりおしりノズルシリンダー46が移動
し、それによっておしり洗浄ノズル45から噴出した洗
浄水の噴流軸がおしり洗浄中に移動するときの水平面上
の洗浄軌跡を示したものである。洗浄ポイントは最初の
基準洗浄の後、基準位置からB、A、B、基準位置の順
に動き、この一巡の軌跡移動を繰り返す。図中のA、B
は図6中のA位置、B位置と対応しており、基準位置を
中心に回動することにより、洗浄汚水を肛門の前後左右
に拡散することができる。よって、使用者の微動があっ
ても、この洗浄軌跡を一周する間に洗浄汚水回収セル5
7の上に必ず汚水を落下させることができ、連続的な濁
度分析が可能となる。
【0051】次に回収された汚水の濁度変化率が所定値
以上になるよう、制御器34が動作する。
【0052】肛門部の汚れが洗浄水により洗い落とされ
るにつれて、洗浄汚水の濁度は徐々に減少する。そし
て、洗浄水が汚れ付着の多い場所に当たっているときほ
ど汚れはとれやすく、洗浄の前後の汚水の濁度が大きく
変化するので、洗浄中の濁度減少の変化率は大きくな
る。また、洗浄汚水回収セル57が回収する洗浄汚水の
量が多いほど凹部64にたまった汚水が速く入れ替わ
り、洗浄汚水分析機能部27で計測される濁度の減少は
速い。
【0053】制御器34は、図7に示した前後方向洗浄
範囲Phおよび左右方向洗浄範囲Pvを変化させ、濁度
変化率が所定値以上になるようおしり洗浄ノズル45の
駆動軌跡を制御する。これにより、肛門部の汚れ範囲に
対応して洗浄軌跡の大きさが変わり、汚れの多い場所か
ら速くおしりをきれいにすることができる。
【0054】また、肛門を中心とした人体の凹部形状は
個人差が大きく、汚水落下分布は洗浄水の移動軌跡範
囲、移動速度、洗浄水勢の影響を受ける。洗浄汚水回収
セル57の上に落下する汚水を増やすには、それぞれの
殿部形状に応じて洗浄軌跡範囲、移動速度、洗浄水勢を
調節する必要がある。
【0055】また制御器34は、図8に示したように軌
跡洗浄中の洗浄位置に対応して移動速度を変えるように
制御するとともに、計測される濁度変化率が所定値以上
になるように移動速度可変幅Lv値をコントロールして
いる。
【0056】すなわち、基準位置での移動速度はおそ
く、左右に離れるに従って移動速度は速くなる。また、
計測される濁度変化率が大きくなるようにLv値を変更
しながら、軌跡移動を繰り返す。これにより、汚れの付
き具合に応じて汚れ付着の多い場所を念入りに洗浄する
ことができるとともに、汚水回収量を増やすこともでき
る。
【0057】また制御器34は、図9に示したように軌
跡洗浄中の洗浄位置に対応して洗浄水勢を変えるように
制御するとともに、計測される濁度変化率が所定値以上
になるよう水勢可変幅Lw値をコントロールしている。
【0058】すなわち、基準位置での水勢は強く、左右
に離れるに従って水勢は弱くなる。また、計測される濁
度変化率が大きくなるようにLw値を変更しながら、軌
跡移動を繰り返す。これにより、汚れの付き具合に応じ
て汚れ付着の多い場所を強く洗浄することができるとと
もに、汚水回収量を増やすこともできる。
【0059】本実施例では、洗浄汚水分析手段として濁
度分析手段を用いたが、洗浄汚水回収量を直接計測する
場合に比べ、簡単な構成で制御できるという効果があ
る。
【0060】また、本実施例では、おしり洗浄ノズル4
5の駆動を前後方向駆動手段32と左右方向駆動手段3
3を用いる方式で行ったが、前記おしり洗浄ノズル45
を進出軸を中心に回転駆動させる手段と前後方向の駆動
手段との組み合わせ等でも同様の効果を奏するものであ
り、本実施例の構成に限るものではない。
【0061】次に、回収された汚水の濁度レベルが所定
値2以下になり、所定値2以下のレベルが所定時間続い
たら、洗浄が完了したものと判断して、完了表示ランプ
44を洗浄開始時に点灯した赤から緑点灯に変える。そ
して、エアポンプ48が止められ、制御弁47と制御弁
59が閉成され、おしりノズルシリンダー46と汚水回
収シリンダー58の作動により、洗浄は停止されおしり
洗浄ノズル45と洗浄汚水回収セル57は収納される。
【0062】このように、洗浄水の噴流軸を前後左右に
移動させながら洗浄を行うことにより、洗浄水で人体を
洗浄した後の洗浄汚水を拡散させ、洗浄汚水が落下しな
い範囲を少なくすることができる。これにより、小形の
洗浄汚水回収セル57を適当な位置に突出させるだけで
洗浄汚水を確実に回収し、この洗浄汚水を洗浄汚水分析
機能部27で分析し、連続的に汚物の除去状況の把握を
行い、洗浄の完了判定を正確に行うことができる。
【0063】また、おしり洗浄ノズル45を突出させて
洗浄を開始した直後は洗浄水を基準位置に噴出する基準
洗浄を行い、その後で洗浄汚水回収セル57を突出させ
るので、洗浄初期における便の落下で前記洗浄汚水回収
セル57が汚染されることを防止できる。また基準洗浄
の後、おしり洗浄ノズル45の所定軌跡での移動を開始
するので、最初に使用者が肛門位置を洗浄水に合わせる
ことができ、汚水回収確率が増加し洗浄完了判定が正確
になる。
【0064】また、洗浄水の噴流軸が基準位置を中心に
回動するよう制御器34が制御するので、使用者が所定
位置からずれた位置に座って洗浄を行ったような場合で
も、洗浄汚水が肛門を中心に十分拡散し汚水回収確率が
減少することがなく、洗浄完了判定が正確に行える。ま
た、汚物付着部全体を周囲から洗浄するので、肛門部の
汚物付着状況と汚水分析結果との相関がさらに高まり、
洗浄完了判定が正確になる。また、移動洗浄中に周期的
に基準位置を通る軌跡で洗浄するので、使用者は肛門位
置を洗浄水に合わせることができ、肛門を中心とした移
動洗浄が容易にできる。これにより洗浄汚水の肛門位置
を中心とした拡散が均一に起こり、汚水回収確率が増加
し洗浄完了判定がさらに正確になる。
【0065】また、洗浄汚水分析機能部27による洗浄
汚水の分析結果に応じて、おしり洗浄ノズル45の駆動
軌跡を変えるので、汚物付着の多い所から洗浄でき洗浄
能力が向上するとともに、洗浄汚水回収確率の高い移動
軌跡を移動させることができる。また、洗浄汚水分析機
能部27による洗浄汚水の分析結果に応じて、所定軌跡
で移動洗浄中の移動速度を調節するので、汚物付着の多
い所を念入りに洗浄でき洗浄能力が向上するとともに、
洗浄汚水回収確率の高い軌跡移動速度で移動させること
ができる。また、洗浄汚水分析機能部27による洗浄汚
水の分析結果に応じて、所定軌跡で移動洗浄中に洗浄水
勢を変化させることにより、汚物付着の多い所を強く洗
浄でき洗浄能力が向上するとともに、洗浄汚水回収確率
の高い洗浄水勢で移動洗浄することができる。これらに
より、おしりを速くきれいにすることができるととも
に、洗浄完了判定がより正確になる。
【0066】洗浄汚水回収セル57は収納された時点
で、再び電磁弁63が所定時間開成され、洗浄汚水回収
セル57のクリーニングが行われるとともに、前後方向
駆動手段32、左右方向駆動手段33がおしりノズルシ
リンダー46を初期位置に復帰させ、次回の洗浄に備え
る。
【0067】図10に本発明の第2の実施例における洗
浄軌跡を示す。この場合、第1の実施例とは機構的な構
成は同一であり、図3(a)(b)に示す構成を取って
いる。しかし、第1の実施例とは異なり、前後方向駆動
手段32、左右方向駆動手段33により洗浄中に洗浄水
の噴流軸が移動する洗浄軌跡が左右対象形であり、洗浄
感が改善される。洗浄ポイントは最初の基準洗浄の後、
基準位置から右側回動と左側回動を繰り返す。
【0068】また、図中のG点は、洗浄汚水分析機能部
27による洗浄汚水の分析結果に基づいて、回収した洗
浄汚水の濁度の変化率が所定値以上になる洗浄位置であ
る。制御器34中のマイクロコンピュータ70は、洗浄
水の噴流軸が回動しているときの信号処理部61からの
信号に基づいて、このG点の制御位置を算出し、RAM
にその制御位置を記録する。
【0069】つぎに制御器34は、洗浄軌跡を図10に
示す左右回動(実線)から、基準位置で保持する洗浄と
G点で保持する洗浄とを交互に繰り返す軌跡(破線)に
洗浄軌跡を変更する。これにより、G点で集中して洗浄
する時間が長くなるので洗浄汚水の回収確率が大幅に高
くなり、正確な洗浄完了判定ができる。
【0070】また、位置を記憶し基準位置での洗浄との
繰り返しができるので、G点に位置を固定して洗浄する
ときに比べ、洗浄感の向上を図ることができる。また、
使用者個人ごとに最適回収位置として位置記憶を行う場
合、個人のおしり形状に合わせて位置を選択できるの
で、正確な洗浄完了判定ができるとともに位置決定が速
く使い勝手が向上する。
【0071】さらに、この回収方法は、血便検査等の便
が多量に必要な分析を行う場合、洗浄汚水の濁度変化率
が大きくなる位置を選択するので、洗浄汚水とともに多
量の便を回収するのに適している。
【0072】また、本実施例ではG点のみの位置を記憶
させたが、複数の位置を記憶して、それらの位置を通過
する軌跡に変更しても同様の効果がある。
【0073】また、本実施例では洗浄汚水の濁度の変化
率を見たが、洗浄汚水の濁度が所定値以上になる位置を
記憶しても同様の効果がある。
【0074】なお、本実施例では、洗浄汚水分析手段と
して濁度分析手段を用いたが、洗浄汚水の電導度、P
H、比重等の分析や、洗浄汚水回収量を直接計測する場
合も同様の効果を奏するものである。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明は、洗浄ノズルを駆
動して洗浄水を軌跡移動させながら洗浄した後の汚水を
回収したり、分析結果に基づいて洗浄を制御しているた
め、次のような効果を有する。
【0076】(1)制御手段で洗浄ノズルを駆動し洗浄
水の噴流軸を前後左右に移動させながら洗浄を行うこと
により、洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚水を拡散さ
せ、洗浄汚水が落下しない範囲を少なくすることができ
る。これにより、小形の洗浄汚水回収手段を適当な位置
に突出させるだけで洗浄汚水を確実に回収し、この洗浄
汚水を洗浄汚水分析手段で分析し、連続的に汚物の除去
状況の把握を行い、洗浄の完了判定を正確に行うことが
できるものである。
【0077】(2)洗浄ノズルを突出させて洗浄を開始
した直後は洗浄水を基準位置に噴出する基準洗浄を行
い、その後で洗浄汚水回収手段を突出させるので、洗浄
初期における便の落下で洗浄汚水回収手段が汚染される
ことを防止できる。また基準洗浄の後、洗浄ノズルが所
定軌跡での駆動を開始するので、最初に使用者が肛門位
置を洗浄水に合わせることができ、汚水回収確率が増加
し洗浄完了判定が正確になる。また、洗浄水の噴流軸が
基準位置を中心に回動するよう制御手段が制御するの
で、洗浄感が良く、使用者が所定位置からずれた位置に
座って洗浄を行ったような場合でも、洗浄汚水が肛門を
中心に十分拡散し汚水回収確率が減少することがなく、
洗浄完了判定が正確に行える。また、汚物付着部全体を
周囲から洗浄するので、肛門部の汚物付着状況と汚水分
析結果との相関がさらに高まり、洗浄完了判定が正確に
なる。また、移動洗浄中に周期的に基準位置を通る軌跡
で洗浄するので、使用者は肛門位置を洗浄水に合わせる
ことができ、肛門を中心とした移動洗浄が容易にでき
る。これにより洗浄汚水の肛門位置を中心とした拡散が
均一に起こり、汚水回収確率が増加し洗浄完了判定がさ
らに正確になる。
【0078】(3)洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の
分析結果に応じて、洗浄ノズルの駆動軌跡を変えるの
で、汚物付着の多い所から洗浄でき洗浄能力が向上する
とともに、洗浄汚水回収確率の高い移動軌跡を移動させ
ることができる。
【0079】(4)洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の
分析結果に応じて、所定軌跡で移動洗浄中の移動速度を
調節するので、汚物付着の多い所を念入りに洗浄でき洗
浄能力が向上するとともに、洗浄汚水回収確率の高い軌
跡移動速度で移動させることができる。
【0080】(5)洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の
分析結果に応じて、所定軌跡で移動洗浄中に洗浄水勢を
変化させることにより、汚物付着の多い所を強く洗浄で
き洗浄能力が向上するとともに、洗浄汚水回収確率の高
い洗浄水勢で移動洗浄することができる。これらによ
り、おしりを速くきれいにすることができるとともに、
洗浄完了判定がより正確にできる。
【0081】(6)洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の
分析結果に基づいて、洗浄汚水回収手段が回収した洗浄
汚水中の汚物濃度が高い場合は前記洗浄汚水回収手段を
収納し所定時間経過後再突出させることができ、前記洗
浄汚水回収手段が高濃度の汚水で汚染されることを防止
し、洗浄汚水分析手段の分析結果の信頼性の確保と、洗
浄汚水回収手段の汚れの低減化を図ることができる。
【0082】(7)洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の
分析結果に基づいて、洗浄汚水の回収量が多い位置、ま
たは、回収した洗浄汚水中の汚物の量の変化率が大きい
位置を記憶し、その位置での洗浄時間が長くなるように
洗浄ノズルの駆動軌跡を変更できるので、多量の洗浄汚
水を回収することができ、より正確な洗浄完了判定がで
きるとともに、洗浄感の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるトイレ装置の斜
視図
【図2】同トイレ装置に用いたリモコンの正面図
【図3】(a)同トイレ装置の要部の上面図 (b)同トイレ装置の要部の一部切欠き側面図
【図4】同トイレ装置に用いた汚水回収セルの上面断面
【図5】同トイレ装置の要部制御フローチャート
【図6】同トイレ装置の洗浄状態を示した図
【図7】同トイレ装置の洗浄軌跡パターンを示した図
【図8】同トイレ装置の左右方向洗浄位置と洗浄ノズル
移動速度の特性図
【図9】同トイレ装置の左右方向洗浄位置と洗浄水勢の
特性図
【図10】本発明の第2の実施例におけるトイレ装置の
洗浄軌跡パターンを示した図
【図11】従来のトイレ装置の一部切欠き側面図
【図12】従来のトイレ装置の制御回路図
【符号の説明】
20 便器 21 温水洗浄便座本体(洗浄手段) 24 おしり洗浄機能部(洗浄手段) 26 洗浄汚水回収機能部(洗浄汚水回収手段) 27 洗浄汚水分析機能部(洗浄汚水分析手段) 32 前後方向駆動手段(制御手段) 33 左右方向駆動手段(制御手段) 34’ リモコン(洗浄手段) 34 制御器(制御手段) 45 おしり洗浄ノズル(洗浄ノズル) 57 洗浄汚水回収セル(洗浄汚水回収手段) 60 光センサ部(洗浄汚水分析手段) 61 信号処理部(洗浄汚水分析手段) 70 マイクロコンピュータ(ノズル位置記憶手段)
フロントページの続き (72)発明者 米久保 寛明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 朋秀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大野 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 豊島 基子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便器に搭載した洗浄手段と、前記洗浄手段
    に設けた人体を洗浄する洗浄水を供給する洗浄ノズル
    と、前記洗浄ノズルを駆動し前記洗浄水の噴出軸を前後
    および左右に所定の軌跡で移動もしくは回転させながら
    洗浄を行う制御手段と、前記洗浄水で人体を洗浄した後
    の洗浄汚水を回収する洗浄汚水回収手段と、前記洗浄汚
    水回収手段で回収した洗浄汚水を分析する洗浄汚水分析
    手段を備えたトイレ装置。
  2. 【請求項2】制御手段は、洗浄ノズルを突出させて洗浄
    を開始した直後は洗浄水を基準位置に噴出する基準洗浄
    を行い、その後、前記洗浄ノズルを駆動させて洗浄水の
    噴出軸が前記基準位置を中心に回動し、かつ、周期的に
    前記基準位置を通る軌跡で移動もしくは回転する移動洗
    浄を行うと同時に、洗浄汚水回収手段を突出させた請求
    項1記載のトイレ装置。
  3. 【請求項3】制御手段は、洗浄汚水分析手段による洗浄
    汚水の分析結果に応じて、洗浄ノズルの駆動軌跡を変え
    た請求項1記載のトイレ装置。
  4. 【請求項4】制御手段は、洗浄汚水分析手段による洗浄
    汚水の分析結果に応じて、所定軌跡で移動洗浄中の移動
    速度を変えた請求項1記載のトイレ装置。
  5. 【請求項5】制御手段は、洗浄汚水分析手段による洗浄
    汚水の分析結果に応じて、所定軌跡で移動洗浄中の洗浄
    水勢を変えた請求項1記載のトイレ装置。
  6. 【請求項6】洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結
    果に基づいて、洗浄汚水回収手段が回収した洗浄汚水中
    に含まれる汚物の量が所定値以上になるとき、前記洗浄
    汚水回収手段を収納し、所定時間経過後前記洗浄汚水回
    収手段を再び突出させた請求項1記載のトイレ装置。
  7. 【請求項7】洗浄汚水分析手段による洗浄汚水の分析結
    果に基づいて、洗浄汚水回収手段が回収した洗浄汚水中
    に含まれる汚物の量が所定値以上になるときの洗浄ノズ
    ルの位置、または、前記洗浄汚水回収手段が回収した洗
    浄汚水中に含まれる汚物の量の変化率が所定値以上にな
    るときの前記洗浄ノズルの位置を記憶するノズル位置記
    憶手段を設けるとともに、前記ノズル位置記憶手段が記
    憶した位置での洗浄時間が長くなるように前記洗浄ノズ
    ルの駆動軌跡を変更した請求項1記載のトイレ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012124847A1 (ko) * 2011-03-14 2012-09-20 주식회사 인산 비데용 분사노즐 장치
JP2014037734A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Sanyo Electric Co Ltd 洗浄便座装置及び洗浄便座付ポータブルトイレ装置
JP2017179707A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 Toto株式会社 衛生洗浄装置
JP2017179712A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 Toto株式会社 衛生洗浄装置

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JP2017179707A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 Toto株式会社 衛生洗浄装置
JP2017179712A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 Toto株式会社 衛生洗浄装置

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