JPH08325879A - ドビー機のための調整可能な把持装置 - Google Patents

ドビー機のための調整可能な把持装置

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JPH08325879A
JPH08325879A JP8126114A JP12611496A JPH08325879A JP H08325879 A JPH08325879 A JP H08325879A JP 8126114 A JP8126114 A JP 8126114A JP 12611496 A JP12611496 A JP 12611496A JP H08325879 A JPH08325879 A JP H08325879A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 織機のヘルド枠に関連して設けられた牽引装
置の係合ロッドを有する織成システムの揺動アームの旋
回する組立体のための調整可能な把持装置を提供する。 【解決手段】 織機のヘルド枠に関連して設けられた牽
引装置の係合ロッドを有する織成システムの揺動アーム
の旋回する組立体のための調整可能な把持装置におい
て、この把持装置のフレームが、スターラップ内でかつ
操作ウェッジに関連して設けられた２つのジョー用の２
組の案内部から成り、一方のウェッジがスターラップの
分岐部の間に固定された間隔部材に枢支され、かつ他の
ウェッジをスラーラップの曲折部と反対側に牽引すると
同時に前記ウェッジをスターラップの曲折部の方に押す
ように配置されたねじによって制御されるような調整可
能な把持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機における開口
形成のための織成システムに関する。より詳細には、織
機のヘルド枠に関連して設けられた牽引装置の係合ロッ
ドを有するシステムの揺動アームの組立体の旋回を保証
する調整可能な把持装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図１に上述した把持装置を伴う牽引装置
を概略的に再現し、符号１で示す。この把持装置１は、
システム３の１つの揺動アーム２（矢印Ｆ１）の軸線に
沿ってどんな位置でも固定することができ、係合ロッド
４に結合されたヘルド枠ＣＬの垂直方向のストロークの
大きさを調整できる。さらに係合ロッド４の接合部のた
めの把持装置を枢支する結合点５は、矢印Ｆ２の方向に
移動することができ、結果として、織機に対してヘルド
枠ＣＬの高さの調整を許容する。
【０００３】フランス特許明細書FR-A-2 398 136（STAU
BLI)により、フレームを形成する管状部材６（図２参
照）によって構成される調整可能な把持装置が知られて
おり、フレームは、このフレームの一方の端部で結合点
のピン５を支持する。この部材６は、この中に切欠かれ
たノッチ６ａを有し、このノッチは揺動アーム２を考慮
することで広い隙間をもって横切っており、またこのフ
レームは、この部材６の内部で軸方向に向けられたスタ
ーラップ部材７の曲折部によって揺動アーム２の３つの
面を取り囲こみ、いわばすべり部材のように可動する。
揺動アーム２に沿ったこのスターラップ或いはすべり部
材７の固定は、中央ウェッジ１０によって３れ自体が動
作される２つの向かい合う横方向の傾斜面９によって制
御されるジョー部材８によって確保される。このウェッ
ジは、スターラップ７の分岐部の自由端に固定された部
材１２のタップ孔にねじ止めされた押えねじ１１に関連
して設けられている。即ちこの部材１２は２つの向かい
合うねじ山で調整ねじ１３の動作を受け、このねじ山
は、ピン或いは接合点の端部で枢支する間隔部材１４と
協働する。
【０００４】調整ねじ１３がブロック或いはスターラッ
プに関する部材６の軸方向位置の調整を許容し、結果と
して係合ロッド４に関する接合点５の調整を許容すると
いうことが理解でき、これに対して押えねじ１１を操作
するということは、揺動アーム２に沿った所望の高さで
この部材６の固定を保証することが理解できる。しかし
ながら、管状の側板に及ぼされるかなりの横方向及び軸
方向の力が、本質的に係合ロッド４の様々な傾きによっ
て引き起こされると同時に、これらの部材６の側板は、
ピン５を間隔部材１４の方向に向けられたノッチ６ａの
端部から離れる距離ＰＦを超えて突出部の方に動く。実
際には、織成システム３の揺動アーム２の非常に接近し
て並んだ配置が、補強のために余分に厚くすることを妨
げるので、前記側板は壊れやすくかつ織成システムの性
能は、実際上制限されている。
【０００５】この欠点を克服する目的で明細書EP-A-0 6
33 335 (STAUBLI)及び EP-A-0 252177 (KAISER)によ
り、特に揺動アームのもう一方側でスターラップの内部
に配設された可動性の固定ジョーを有するオープンフレ
ーム（open-work flame)を備え、かつ同時にこれら全て
のジョーに作用するように操作される機構を配置するこ
とが提案されている。
【０００６】このような構成は、把持装置に関連して設
けられた揺動アームに対して把持装置の固定において殆
ど全ての突出部を除去しているにもかかわらず、EP-A-0
633335 (STAUBLI)の場合、構成部材の間に設けられた
必要な隙間によって起こる消耗が生じ、EP-A-0 252 177
(KAISER) の場合組立体の種々の部材の複雑さ及び壊れ
やすさから生じる多くの欠点には注意が払われていな
い。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上述
したような無視できない欠点を克服することを課題とす
るものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、織機のヘルド枠に関連して設けられた牽引装置の係
合ロッドを有する織成システムの揺動アームの旋回する
組立体のための調整可能な把持装置であって、この把持
装置がそのオープンフレームを通して間隔を持って係合
された揺動アームを３つの側面で取り囲むようなすべり
部材の形のスターラップから成り、前記スターラップ部
材には、一方で揺動アームに沿ってこのフレームの固定
を確保するために、他方でこの揺動アームの軸線と垂直
にこのフレームの位置の調整を保証するために、この揺
動アームのもう一方側で前記スターラップの内部に配置
された可動な固定ジョーに作用するように配置された操
作機構が備えられている様式のドビー機のための調整可
能な把持装置おいて、フレームは、スターラップの曲折
部に係合した１番目の操作可能なウェッジに関連した二
つのジョーのための二つの２番目の横方向の案内部と、
他方で前記スターラップの分岐部の自由端の間に配置さ
れた２番目の中央ウェッジによって制御される二つのジ
ョーのための二つの２番目の横方向の案内部とを備え、
その際操作機構がスターラップの分岐部の自由端の間に
固定された間隔部材のタップ孔に係合され、かつ１番目
のウェッジが反対の方向に牽引されて同時にスターラッ
プの屈曲部に対して前記２番目ウェッジを押すために配
置されたねじから構成されているドビー機のための調整
可能な把持装置によって解決される。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に添付した図面を用いて本発
明の実施の形態について説明する。図３，４において示
した把持装置はフレーム１５を形成する主部材から成
り、本発明の実施形態ではフレーム１５が、一方で織成
システムに関連して設けられた牽引装置の連結ロッドに
枢着された結合部のためのピンを収容するのに適合する
アイレット１６と、他方で（実際はアイレット１６の反
対側の端部の近くに）２つの突出したガイド部１７とが
リベットで止めることによって、このフレームの一方の
面に付設された担持面を備えていることによって構成さ
れている。後述することから容易に理解できるように、
アイレット１６自体もまた案内部を形成する２つの突出
した部分を有する。
【００１０】このようにフレーム１５が形成されている
場合に、すべり部材１８がアイレット１６の反対側で開
口したスターラップの形で関連して設けられている。こ
のすべり部材１８の２つの分岐部の自由端は互いに間隔
部材１９によって結合されており、この間隔部材１９の
内部にはタップ孔が中央に設けられており、このタップ
孔は押えねじ２０と係合する。この間隔部材１９の横方
向の延長部１９ａには、段付きの調整ねじ２１の２つの
ねじ山の一方がねじ止めされており、他方のねじ山がフ
レーム１５の２つの案内部１７の一方の横方向の延長部
１７ａに形成されたタップ孔と協働する。
【００１１】すべり部材１８の曲折部が突出したウェッ
ジ２２を備えており、このウェッジ２２の斜めの端部
が、案内部１６ａに対して横方向に隣接する２つのジョ
ー２３と協働する。同様に案内部１７は、中央ウェッジ
２５と協働する２つのジョー２４のための案内面を形成
する。スプリング２６がウェッジ２５と押えねじの向か
い合う端部の間に挿入されている。
【００１２】今述べたような把持装置の利用の機能と形
態は、上述した説明から当然の結果として生じ、かつ容
易に理解できる。先ず把持装置は、取付けられた状態で
揺動アーム２に係合されるので、２つの横方向のジョー
２３と２４との間に存在する空域内に、即ち前記スター
ラップの２つの分岐部間で揺動アーム２をこのスターラ
ップに案内するだけで十分である。
【００１３】その場合押えねじ２０は僅かに固く締めら
れることにより、スプリング２６を経て２つのジョー２
４まで僅かに圧力をウェッジ２５に伝える。同時に押え
ねじ２０は、牽引力によって間隔部材１９を経てスター
ラップに、ウェッジ２２に及びジョー２３に作用する。
このようにして押えねじ２０の僅かな締め付けにより、
一時的に揺動アーム２に沿った把持装置の滑りが回避さ
れ、僅かな摩擦が完全な締め付けモーメントに達するま
での重力の影響を補うことができる。
【００１４】その場合、作業者がしゃーム１５を移動す
るための調整ねじ２１を操作し、これにより所望のヘル
ド枠ＣＬの高さに応じてスターラップに対してアイレッ
ト１６（図３の距離ｄ）が操作される。最後に、作業者
が把持装置の最後の錠止を確実にするために押えねじ２
０を締め付ける。即ち、一方では今問題の所望のヘルド
枠ＣＬのストロークの大きさに応じて揺動アーム２に沿
ったその位置に、他方ではアイレット１６の位置に固定
するために締め付けが行われる。この２段階の錠止は、
ジョー２３及び２４の対をなす傾斜面におけるウェッジ
２２及び２５のランプの同時の動作に起因し、押えねじ
２０はスターラップの底部方向に中央ウェッジ２５を押
し、他方で反対の方向にウェッジ２２を引っ張る。
【００１５】この利用の形態は、結局図２に示した従来
の把持装置の形態と殆ど一致しているが、それにもかか
わらず寸法が事実上修正されることなしに著しく頑丈な
ものが得られる。織機が作動している時、いかに荷重が
ロッド４を介してアイレット１６に与えられても、案内
部或いは完全に堅い支承面１６ａ及び１７に隣接するジ
ョー２３及び２４によって揺動アーム２のどちらか一方
側に影響する締め付けは不時のどんな曲げにも対抗す
る。同様に突出部分のどんな有害な影響も除去され、他
方でこの構造は、単純で、必要性があり、さらに各部品
の早すぎる消耗及び破損を生じない間隔とすることがで
きる。
【００１６】すべり部材或いはスターラップ１８と接す
るフレーム１５の案内部が、一方では図４の符号１５ａ
で示した長手方向の凹部を有する前記フレームに設ける
ことによって、他方では前記スターラップの２つのフラ
ンジの間に係合することに適合した突出部或いは段差部
１７ｂを有する案内部１７を備えることによって有利に
改良されていることがわかる。
【００１７】さらに有利なことは、ジョー２３及び２４
が突起部を備えていることであり、この突起部は、把持
装置が揺動アームに接していない場合の位置にジョー２
３及び２４を保持されることを保証する。このように各
ジョー２３は、揺動アーム２の反対側のその端部で反対
側のジョー２３の方向に向けられた突起部２３ａを有
し、各ジョー２４は、このジョーの傾斜面のほぼ真中で
ウェッジ２５に当接し、このウェッジ２５の方向に向け
られた切欠き部２４ａと、その端部で両ジョー２４に対
して相反する方向に向けられた突起部２４ｂとを有す
る。
【００１８】上述したねじ２０及び２１と異なった押え
及び調整の機構は、揺動アームに沿って把持装置を固定
するために、そしてスターラップ或いはすべり部材に対
してヘルド枠を移動させるために使用されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の調整可能な把持装置の機能を
示した図である。
【図２】図２は、上述したフランス国特許明細書 FR-A
2 398 136 号によって開示された従来技術を示した図で
ある。
【図３】図３は、本発明に従う把持装置の一部を破断し
て示す側面図である。
【図４】図４は、図３の組立体の把持装置を構成する種
々部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
２ 揺動アーム １５ フレーム １６ アイレット １７ 案内部 １８ すべり部材 １９ 間隔部材 １９ａ 突出部 ２０ 押えねじ ２１ 調整ねじ ２２ ウェッジ ２３，２４ ジョー ２５ 中央ウェッジ ２６ スプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 織機のヘルド枠に関連して設けられた牽
    引装置の係合ロッドを有する織成システムの揺動アーム
    の旋回する組立体のための調整可能な把持装置であっ
    て、この把持装置がそのオープンフレームを通して間隔
    を持って係合された揺動アームを３つの側面で取り囲む
    ようなすべり部材の形のスターラップから成り、前記ス
    ターラップ部材には、一方で揺動アームに沿ってこのフ
    レームの固定を確保するために、他方でこの揺動アーム
    の軸線と垂直にこのフレームの位置の調整を保証するた
    めに、この揺動アームのもう一方側で前記スターラップ
    の内部に配置された可動な固定ジョーに作用するように
    配置された操作機構が備えられている様式のドビー機の
    ための調整可能な把持装置おいて、 フレームは、スターラップの曲折部に係合した１番目の
    操作可能なウェッジに関連した二つのジョーのための二
    つの２番目の横方向の案内部と、他方で前記スターラッ
    プの分岐部の自由端の間に配置された２番目の中央ウェ
    ッジによって制御される二つのジョーのための二つの２
    番目の横方向の案内部とを備え、その際操作機構がスタ
    ーラップの分岐部の自由端の間に固定された間隔部材の
    タップ孔に係合され、かつ１番目のウェッジが反対の方
    向に牽引されて同時にスターラップの屈曲部に対して前
    記２番目ウェッジを押すために配置されたねじから構成
    されていることを特徴とするドビー機のための調整可能
    な把持装置。
  2. 【請求項２】 摩擦によって揺動アームに沿ったこの把
    持装置の仮の保持を確保するために中央ウェッジに作用
    する弾性手段が、押えねじとこの中央ウェッジの間に挿
    入されていることを特徴とする請求項１に記載のドビー
    機のための調整可能な把持装置。
  3. 【請求項３】 スターラップに対するフレームの位置
    が、このスターラップの間隔部材に各々固定された２つ
    の横方向の突出部と、このフレームとに協動する２つの
    向かい合うねじ山を有する調整ねじによって調整される
    ことを特徴とする請求項１に記載のドビー機のための調
    整可能な把持装置。
  4. 【請求項４】 フレームが、一方の端部に前記１番目の
    横方向の案内部を形成する二つの横方向の突出部を備え
    たアイレットと、他方の端部に前記２番目の横方向の案
    内部を形成する二つの他の横方向の突出部とが固定され
    ている担持面を備えいることを特徴とする請求項１に記
    載のドビー機のための調整可能な把持装置。
  5. 【請求項５】 フレームの担持面がスターラップのため
    の案内部を形成するように、その中に設けられた長手方
    向の凹部を有し、一方でフレームの突出部或いは案内部
    が前記スターラップの２つの長手方向の分岐部を案内す
    るための段差部を有することを特徴とする請求項４に記
    載のドビー機のための調整可能な把持装置。
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FR9506416 1995-05-24

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EP (1) EP0744482B1 (ja)
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