JPH08325731A - 真空成膜装置 - Google Patents

真空成膜装置

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JPH08325731A
JPH08325731A JP14968295A JP14968295A JPH08325731A JP H08325731 A JPH08325731 A JP H08325731A JP 14968295 A JP14968295 A JP 14968295A JP 14968295 A JP14968295 A JP 14968295A JP H08325731 A JPH08325731 A JP H08325731A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
roll
vacuum
face
thin film
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14968295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Katayama
滋雄 片山
Toru Hikosaka
徹 彦坂
Yuuji Tamura
優次 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜が付与される側のフイルム面、特にフイ
ルムに付与された薄膜表面にフイルム搬送用のロール類
で傷を入れないような真空成膜装置を提供する。 【構成】 ロールツーロール方式の真空成膜装置におい
て、真空槽18内でフイルム16を搬送するために使用
されるロール類からなるフイルム搬送設備15a〜15
fのうち、少なくとも膜付与手段13に対向する位置に
ある冷却ロール14からフイルム巻き取り部12に至る
フイルム搬送経路に配置されているフイルム搬送設備1
5d〜15fを、フイルムの非膜付与面16b側にのみ
設置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空中で長尺の合成樹
脂製フイルムを連続的に搬送しながらスパッタリング
法、蒸着法、CVD法などの膜付与手段により薄膜をフ
イルム上に形成する真空成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スパッタリング法、蒸着法、CVD法な
どの膜付与手段により真空中で薄膜をフイルム上に形成
する真空成膜装置においては、出来るだけ短時間で大気
圧から目的とする真空領域に到達するようにするため、
真空槽の内容積を極力小さくし、かつ真空槽内壁より発
生するガスの放出量を極力少なくするため、真空槽内の
表面積も極力狭くするのが一般的である。真空槽を小さ
くすることは、真空槽の強度を確保する点からも有効で
あるため、真空槽を製作する場合は、機能上、問題のな
い範囲で極力小さな真空槽が製作されてきた。
【0003】従って、フイルム原反ロールからフイルム
を連続的に解除しつつ薄膜をフイルム上に付与し、その
後、ロール状に巻き取る、いわゆるロールツーロール方
式の真空成膜装置においては、フイルムの巻き出し部、
薄膜付与部、フイルム巻取り部などの設備を狭い真空槽
内に極力コンパクトにまとめることや、薄膜付与前のフ
イルム原反ロール、あるいは薄膜付与後にフイルム巻き
取り部に巻き取られた製品ロールを真空槽内部の巻き出
し部や巻き取り部に取り付けたり、取り外したりするフ
イルムロールの交換作業が容易に行えるような、作業性
を配慮した真空槽内の設備レイアウトにならざるを得な
い。
【0004】そのため、フイルムの巻き出し部から薄膜
付与部へのフイルム搬送経路、あるいは薄膜付与部から
フイルム巻き取り部までのフイルム搬送経路は、設備の
隙間をガイドロールによって案内しながら搬送すること
になる。このため、フイルムは、曲がりくねった経路を
取ることが多くなり、ガイドロールなどのフイルム搬送
ロールに、あるときはフイルムの表面が接触し、あると
きはフイルムの裏面が接しながら搬送される。
【0005】すなわち、従来は、図2のように、フイル
ムの巻き出し部1から解除された薄膜付与前のフイルム
6をガイドロール5a,5bによりジグザグ状に走行さ
せながら冷却ロール4に案内し、冷却ロール4に対向す
るように設けた薄膜付与手段3によりフイルム6の表面
に薄膜を付与後、再びガイドロール5c,5dによりジ
グザグ状に走行させて巻き取り部2に巻き取るようにな
っている。
【0006】従って、フイルム6は、狭い隙間をガイド
ロール5a,5bならびにガイドロール5c,5dによ
って曲がりくねって搬送されるため、フイルム6の表裏
両面がガイドロール5a,5bならびにガイドロール5
c,5dに接触する。なお、図2において、8は真空
槽、9は真空ポンプを示している。
【0007】一方、フイルムを搬送する設備において
は、フイルムが安定して搬送されるようにテンションの
コントロールを行ったり、ロールの回転精度を上げた
り、フイルムの搬送位置を制御するなどの対策が行なわ
れるのが一般的である。
【0008】しかしながら、テンション変動やロール類
の回転不良、回転変動、あるいはフイルムの厚み斑やロ
ール類の取り付け精度不良などによりロール表面でフイ
ルムが滑り、フイルム表面が擦られると、フイルムに傷
が入る。ロールの表面性が悪い場合、あるいは軟らかい
種類のフイルムの場合は、フイルム面への傷入りは、特
にひどくなる。
【0009】フイルムに傷が入ると、当然のことながら
製品の品質を損なう。特に、薄膜が付与される側のフイ
ルム表面への傷入りは、品質を大きく損なう。中でも、
薄膜表面への傷入りは、品質上、致命的な欠陥になり、
製品として提供することができなくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ロールツーロール方式の真空成膜装置におい
て、薄膜が付与される側のフイルム面、特にフイルムに
付与された薄膜表面にフイルム搬送用のロール類で傷を
入れないような真空成膜装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂製の
フイルム上に、スパッタリング法、蒸着法、CVD法な
どの膜付与手段により薄膜を形成するロールツーロール
方式の真空成膜装置において、真空成膜装置を形成する
真空槽内でフイルムを搬送するために使用されるロール
類からなるフイルム搬送設備のうち、少なくとも膜付与
手段に対向する位置にある冷却ロールからフイルム巻き
取り部に至るフイルム搬送経路に配置されているフイル
ム搬送設備を、フイルムの非膜付与面側にのみ設置させ
た真空成膜装置である。
【0012】ここで、フイルムを搬送するために使用さ
れるロール類からなるフイルム搬送設備は、フイルムの
巻き出し部からフイルム巻き取り部に至る全工程にわた
ってフイルムの非膜付与面側にのみ設置させることが好
ましい。
【0013】
【作用】このように、ロールツーロール方式の真空成膜
装置の真空槽内でフイルムを搬送するために使用される
フイルム搬送設備のうち、少なくとも膜付与手段に対向
する位置にある冷却ロールからフイルム巻き取り部に至
るフイルム搬送経路に配置されているフイルム搬送設備
を、フイルムの非膜付与面側にのみ設置させることによ
り、薄膜が付与される側のフイルム面、特にフイルム上
に付与された薄膜がフイルム搬送設備に接触しなくな
る。その結果、薄膜が付与される側のフイルム面、特に
フイルム上に付与された薄膜の損傷を完全に防止するこ
とができる。
【0014】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1において、11は、フイルムの巻き出し部、1
2は、フイルムの巻き取り部であり、これらは、冷却ロ
ール14の上方に位置し、かつ極力、冷却ロール14に
近づけて平行な位置に設置されている。
【0015】13は、冷却ロール14に対向するように
設置させたスパッタリング法、蒸着法、CVD法などの
公知の膜付与手段、15a〜15cは、フイルムの巻き
出し部11から冷却ロール14に至るフイルム搬送往路
を規制するためのガイドロール、15d〜15fは、冷
却ロール14からフイルム巻き取り部12に至るフイル
ム搬送復路を規制するためのガイドロール、16はフイ
ルム、18は真空槽、19は真空ポンプである。
【0016】そして、ガイドロール15a〜15cは、
膜付与手段13によって薄膜が付与されるフイルム表面
(以下、膜付与面と称する)16aが弓なりに膨らむよ
うにフイルム裏面、すなわち非膜付与面16b側に配置
される一方、ガイドロール15d〜15fもフイルムの
膜付与面16aに付与された薄膜17側が弓なりに膨ら
むようにフイルムの非膜付与面16bに配置され、それ
ぞれフイルム16に張力を付与するようになっている。
【0017】そして、フイルム16は、フイルムの巻き
出し部11より時計方向に解除されながらフイルム16
の非膜付与面16bにのみ当接するガイドロール15a
〜15cに案内されて冷却ロール14に至る。そして、
冷却ロール14に対向するように配設された膜処理手段
13によってフイルム16の膜付与面16aに金属製の
薄膜17を付与させたのち、さらにフイルム16の非膜
付与面16bにのみ当接するガイドロール15d〜15
fに案内されてフイルム巻き取り部12により時計方向
に巻き取られる。なお、図1において、Aはフイルム原
反ロール、Bは製品ロールを示している。
【0018】従って、本発明においては、フイルム搬送
設備であるガイドロール15a〜15cや、ガイドロー
ル15d〜15fがフイルムの非膜付与面16b側にの
み設置されたレイアウトになっているため、フイルムの
膜付与面16aおよびフイルムの膜付与面16aに付与
された薄膜17に傷が入る心配が全くない。
【0019】以上の説明では、フイルム搬送往路に設置
されたガイドロール15a〜15cおよびフイルム搬送
復路に設置されたガイドロール15d〜15fの双方が
フイルムの非膜付与面16bに接触する場合について説
明したが、レイアウトの都合上、フイルム搬送復路に配
置させたガイドロール15d〜15fのみをフイルムの
非膜付与面16bに当接させるようにしても実用上の支
障がない。
【0020】また、フイルムの巻き出し部11から冷却
ロール14に至るフイルム搬送経路に配置されているガ
イドロール15a〜15cを、フイルムの膜付与面16
a側が弓なりに膨らむように配置させると、フイルムの
膜付与面16aを傷つけることなく、フイルム16に解
除張力を付与することができる。
【0021】なお、フイルムの卷き出し部11とフイル
ム卷き取り部12の配置を相互に入れ換える場合は、卷
き出し部11からフイルム16を反時計方向に解除しな
がら冷却ロール14に供給し、卷き取り部12でフイル
ム16を反時計方向に卷き取る。
【0022】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、薄膜が
付与される側のフイルム面、特にフイルム上に付与され
た薄膜がフイルム搬送用のガイドロールなどのフイルム
搬送設備に接触しなくなる。その結果、薄膜が付与され
る側のフイルム面、特にフイルム上に付与された薄膜の
損傷を完全に防止できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空成膜装置の一部拡大断面部を
有する概略図である。
【図2】従来の真空成膜装置の概略図である。
【符号の説明】
12 フイルム巻き取り部 13 膜付与手段 14 冷却ロール 15a〜15c フイルム搬送設備 15d〜15f フイルム搬送設備 16 フイルム 16b フイルムの非膜付与面 17 薄膜 18 真空槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のフイルム上に、スパッタリ
    ング法、蒸着法、CVD法などの膜付与手段により薄膜
    を形成するロールツーロール方式の真空成膜装置におい
    て、真空成膜装置を形成する真空槽内でフイルムを搬送
    するために使用されるロール類からなるフイルム搬送設
    備のうち、少なくとも膜付与手段に対向する位置にある
    冷却ロールからフイルム巻き取り部に至るフイルム搬送
    経路に配置されているフイルム搬送設備を、フイルムの
    非膜付与面側にのみ設置させた真空成膜装置。
  2. 【請求項2】 フイルムを搬送するために使用されるロ
    ール類からなるフイルム搬送設備を、フイルムの巻き出
    し部からフイルム巻き取り部に至る全工程にわたってフ
    イルムの非膜付与面側にのみ設置させた請求項1記載の
    真空成膜装置。
JP14968295A 1995-05-25 1995-05-25 真空成膜装置 Withdrawn JPH08325731A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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