JP2615217B2 - 連続真空蒸着装置 - Google Patents

連続真空蒸着装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プラスチック、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン等の帯状フィルムにアルミニウム等の金属あ
るいはセラミックス等の非金属を蒸着する装置に関す
る。
〔従来の技術〕
第8図は、プラスチックフィルム等、可撓性の帯状基
板にアルミニウム等を蒸着する装置として、さきに本発
明の発明者らが発明し、特願昭62−271923号として特許
出願した連続真空蒸着装置を示す概略縦断面図である。
この図において、(01)はプラスチックフィルム、
(02)は真空の蒸着室、(03)は冷却ロール、(04)は
蒸着装置である。(05)はケーシング、(06)はシール
ロール、(07)はシール板であって、これらケーシング
(05)、シールロール(06)およびシール板(07)によ
り、真空シール装置(08)が形成されている。(09)
は、上記真空シール装置(08)によって複数段に仕切ら
れた差圧室であって、真空配管(010)によってそれぞ
れ真空排気装置(011)に接続されている。上記蒸着室
(02)もこの真空排気装置(011)に接続されている。
このような装置において、複数段の差圧室(09)と蒸
着室(02)は真空排気装置(011)によって排気され、
大気圧から蒸着室(02)内の圧力まで、圧力が段階的に
減少する。図示しない払出リールから払出されたプラス
チックフィルム(01)は、複数段の差圧室(09)を経て
蒸着室(02)に至り、同真空室(02)内に配された冷却
ロール(03)に巻付きながら蒸着装置(04)によって蒸
着処理された後、再び上記差圧室(09)を経て大気中に
搬出され、図示しない巻取リールに巻取られる。このよ
うな装置によれば、プラスチックフィルム(01)を高速
で通板でき、生産性向上に有効である。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来の連続真空蒸着装置においては、定期的なメ
ンテナンス作業の時や、運転中にプラスチックフィルム
の疵、運転操作ミス等の原因でフィルム切れを起した時
等、装置内に新たにプラスチックフィルムを通板する必
要が生じた時には、シールロールを始めとしてロールの
数が多いこと、シールロールの間隔が狭く構造が複雑で
あること等のため、通板作業が難しく、多大の時間と労
力を要していた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記従来の課題を解決するために、複数の
シールロールで形成されるシール装置により複数団に仕
切られた差圧室を経て、帯状の基板を大気中から真空の
蒸着室へ連続的に導入し、上記蒸着室内において上記基
板に真空蒸着を施した後、複数のシールロールで形成さ
れるシール装置により複数段に仕切られた差圧室を経て
上記基板を大気中に搬出するようにした連続真空蒸着装
置において、上記シールロールの端部に溝が設けられる
とともに、上記差圧室および上記蒸着室内において上記
基板と同一のロールに同一の順序で接触して上記溝内を
走行でき、大気中において上記差圧室の入口側と出口側
で接続された無端の通板ベルトを有することを特徴とす
る連続真空蒸着装置、ならびに上記無端の通板ベルトに
代え、上記差圧室および上記蒸着室内において上記基板
と同一のロールに同一の順序で接触して上記溝内を走行
でき、大気中において両端がそれぞれ別のリールに巻取
られた通板ベルトを有することを特徴とする連続真空蒸
着装置を提案するものである。
〔作用〕 本発明においては、蒸着装置内で帯状基板の通板経路
と同一のロールに同一の順序で接触して走行できる通板
ベルトを有するので、基板を装置内に通板する際、基板
の先端を通板ベルとに接続してその通板ベルトを走行さ
せることにより、蒸着装置内に帯状の基板を簡単かつ容
易に通板できる。
また、上記シールロールに通板ベルトが入る溝が設け
られるので、通板ベルトの蛇行が防止され、かつ通板ベ
ルトをシールロール間に入れることによるシール隙間の
増加も防止できる。
〔実施例〕
第1図は、本発明の第1実施例として、プラスチック
フィルムにアルミニウムを連続的に真空蒸着する装置の
構成を示す全体縦断面図である。また第2図は第1図の
II−II矢視平面図、第3図は第2図中に鎖線円IIIで示
される部分の拡大断面図である。
大気中に置かれた払い出し装置Cから払い出されたプ
ラスチックフィルムAは、大気中のガイドロール(3
0),(30a)を経て、3本1組のシールロール(11
a),(12a),(13a)のうち、入側の2本(11a),
(12a)の間を通り、1段目の差圧室(2a)に入る。次
に1段目の差圧室(2a)内でガイドロール(31)を経
て、次段のシールロール(11b),(12b)間を通り2段
目の差圧室(2b)へ入る。そして順次差圧室(2c),・
・・,(2n)を通り、真空の蒸着室(3)に至る。上記
複数段の差圧室(2a),(2b),(2c)・・・,(2n)
および蒸着室(3)は真空排気装置(1)によって排気
され、大気圧から蒸着室(3)内の圧力まで、圧力が段
階的に減少している。プラスチックフィルムAは蒸着室
(3)で冷却ロール(4)に巻付けられ、誘導加熱等の
加熱手段(7)により加熱されて蒸発するるつぼ(5)
内のアルミニウム(6)の蒸気が蒸着された後、出側の
2本のシールロール(12n),(13n)の間を通り差圧室
(2n)へ入る。そして入側とは逆に差圧室を順次通過し
て大気中へ搬出され、大気中のガイドロール(30)を経
た後、巻取装置Gに巻取られる。
通板用の無端(無限軌道状)の通板ベルトBは、入側
第1段のシールロール(11a)上方のガイドロール(30
a)およびその入側シールロール(11a)から蒸着室
(3)までと、更にその蒸着室(3)から出側シールロ
ール(13a)および中央シールロール(12a)の上方のガ
イドロール(30b)に至るまでは、プラスチックフィル
ムAの通板経路と同一のロールを同一の順序で通った
後、通板ベルト用のガイドロール(32a),(32b)を通
り、再び入側シールロール(11a)上方のガイドロール
(30a)に戻る無限軌道を描く。
3本1組のシールロールのうち両端のシールロール
(11a),・・・,(13a),・・・とシール板(21
a),・・・,(23a),・・・との間の隙間δは、プラ
スチックフィルムAの厚さの1.5ないし2.5倍程度の広さ
に設定されている。
シールロール(11a),・・・,(13a),・・・の両
端部には、通板ベルトBが入る溝Eが設けられている。
この溝Eは、通板ベルトBの厚さにほぼ等しい深さで、
通板ベルトBの幅よりも若干広い幅となっている。また
シール板(21a),・・・,(23a),・・・には、上記
溝Eに入る突起(25a),・・・,(26a),・・・が設
けられ、それら突起(25a),・・・,(26a),・・・
と溝Eとの間の隙間は、シールロール(11a),・・
・,(13a),・・・とシール板(21a),・・・,(23
a),・・・との間の前記隙間δにほぼ等しくなってい
る。
本実施例の連続真空蒸着装置にプラスチックフィルム
Aを通板する際には次のようにする。まず払い出し装置
Cに新しいプラスチックフィルムAのコイルの取付け、
第4図に示すようにその先端に通板シートDの両面粘着
テープFで貼付ける。そしてその通板シートDの両端を
通板ベルトB,Bに取付けた後、シールロール(12a),・
・・,(13a),・・・および冷却ロール(4)のうち
いずれか一方または両方の駆動装置を用いて、通板ベル
トBを回転させると、プラスチックフィルムAは通板ベ
ルトBとともに蒸着装置内を通り、出側のシールロール
(13a),(12a)の上方まで通板される。通板シートD
およびプラスチックフィルムAの先端が通板ベルトBの
ガイドロール(32a)の近傍まで達したところで通板ベ
ルとBの回転を中止し、通板シートDとプラスチックフ
ィルムAを切離す。また同様に通板ベルトB,Bから通板
シートDも取はずす。それからプラスチックフィルムA
を巻取装置Gまで引張り、その先端を巻取装置Gに取付
けると、通板は完了する。
次に第5図は本発明の第2実施例を示す一部拡大水平
断面図である。この実施例では、シールロール(11
a),・・・,(12a),・・・の通板ベルトBと接触す
る部分が、ボールベアリング状の軸受構造(101),(1
02)となっている。この構造を通板ベルトBと接触する
ロール全てに適用し、他に通板ベルトB用と駆動装置
(図示しない)を設けることによって、通板ベルトBは
プラスチックフィルムAを通板する時のみ駆動し、それ
以外の時には停止させておくことができる。
第6図は本発明の第3実施例を示す全体縦断面図であ
る。この実施例では、第1図により説明した第1の実施
例に加えて、通板ベルトBの張力を調整するロール(32
c)が設けられている。この張力調整用のロール(32c)
の軸は、図示しない駆動装置により、往復運動すること
ができ、それによって通板ベルトBに張力を与える構造
のものである。
第7図は本発明の第4実施例を示す全体縦断面図であ
る。この実施例では、通板ベルトBが無限軌道状でな
く、その両端は真空室(2a)の入側と出側にそれぞれ設
けられたリール(201),(202)に取付けられる。それ
らのリール(201),(202)は巻取と払い出しを兼用
し、それぞれに駆動装置(図示しない)を備えている。
プラスチックフィルムAを通板する際には、プラスチッ
クフィルムAを貼付けた通板シートDを入側で通板ベル
トBに取付け、通板完了後は通板ベルトBのみを元の位
置に巻戻す。この実施例では、通板ベルトBと接触する
ロールは第5図に示される構造のものを用いる。
なお上記実施例では、いずれもシールロール(11
a),・・・,(13a),・・・の両端部に通板ベルトB
が入る溝Eが設けられ、1対の通板ベルトが用いられて
いるが、この溝Eを両端部でなく一端部だけに設け、通
板ベルトも1本だけ用いるようにすることもできる。ま
た、シールロールだけでなく、冷却ロール(4)やガイ
ドロール(8),(31)にも、その端部に溝を設けれ
ば、通板ベルトBの蛇行が更に抑制されて、通板作業が
確実に行なわれる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、連続真空蒸着装置内に帯状の基板を
通板装着する作業を、熟練を要せずに簡単に行なうこと
ができる。例えばプラスチックフィルムを蒸着装置内に
通板する作業は、従来の構造のものに比べ、約1/10ない
し1/20の時間で完了することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す全体縦断面図、第2
図は第1図のII−II矢視平面図、第3図は第2図中に鎖
線III−IIIで示される部分の拡大断面図である。第4図
は本発明に用いられる通板シートの一例を示す図であ
る。第5図は本発明の第2実施例を示す一部拡大水平断
面図である。第6図は本発明の第3実施例を示す全体縦
断面図、第7図は本発明の第4実施例を示す全体縦断面
図である。第8図は従来の連続真空蒸着装置の一例を示
す概略縦断面図である。 (01)……プラスチックフィルム, (02)……蒸着室, (03)……冷却ロール, (04)……蒸着装置, (05)……ケーシング, (06)……シールロール, (07)……シール板, (08)……真空シール装置, (09)……差圧室, (010)……真空配管, (011)……真空排気装置, A……プラスチックフィルム, B……通板ベルト, C……払い出し装置, D……通板シート, E……溝, F……両面粘着テープ, G……巻取装置, (1)……真空排気装置, (2a),(2b),(2c),・・・,(2n)……差圧室, (3)……蒸着室,(4)……冷却ロール, (5)……るつぼ,(6)……アルミニウム, (7)……加熱装置, (8)……蒸着室内のガイドロール, (11a),(11b),(11c),・・・,(11n)……入側
シールロール, (12a),(12b),(12c),・・・,(12n)……中央
シールロール, (13a),(13b),(13c),・・・,(13n)……出側
シールロール, (21a),(21b),(21c),・・・,(23n)……入側
シール板, (23a),(23b),(23c),・・・,(23n)……出側
シール板, (25a),・・・,(25n);(26a),・・・,(26n)
……突起, (30),(30a),(30b)……大気中のガイドロール, (31)……差圧室中のガイドロール, (32a),(32b),(32c)……通板ベルト用のガイド
ロール, 101,102……軸受, 201,202……通板ベルト用リール。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシールロールで形成されるシール装
    置により複数段に仕切られた差圧室を経て、帯状の基板
    を大気中から真空の蒸着室へ連続的に導入し、上記蒸着
    室内において上記基板に真空蒸着を施した後、複数のシ
    ールロールで形成されるシール装置により複数段に仕切
    られた差圧室を経て上記基板を大気中に搬出するように
    した連続真空蒸着装置において、上記シールロールの端
    部に溝が設けられるとともに、上記差圧室および上記蒸
    着室内において上記基板と同一のロールに同一の順序で
    接触して上記溝内を走行でき、大気中において上記差圧
    室の入口側と出口側で接続された無端の通板ベルトを有
    することを特徴とする連続真空蒸着装置。
  2. 【請求項2】請求項1)記載の連続真空蒸着装置におい
    て、上記無端の通板ベルトに代え、上記差圧室および上
    記蒸着室内において上記基板と同一のロールに同一の順
    序で接触して上記溝内を走行でき、大気中において両端
    がそれぞれ別のリールに巻取られた通板ベルトを有する
    ことを特徴とする連続真空蒸着装置。
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