JPH08325479A - 静電防止・熱線吸収性を付与したコーティング剤及びその製造方法、塗料、加工繊維、並びに衣料品 - Google Patents

静電防止・熱線吸収性を付与したコーティング剤及びその製造方法、塗料、加工繊維、並びに衣料品

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JPH08325479A
JPH08325479A JP7156775A JP15677595A JPH08325479A JP H08325479 A JPH08325479 A JP H08325479A JP 7156775 A JP7156775 A JP 7156775A JP 15677595 A JP15677595 A JP 15677595A JP H08325479 A JPH08325479 A JP H08325479A
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JP
Japan
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antistatic
fine particles
binder resin
coating agent
heat ray
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Atsushi Kishimoto
淳 岸本
Koji Ono
宏次 大野
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸及び布に静電防止・熱線吸収性を一度に付
与する静電防止・熱線吸収性を付与したコーティング剤
及びその製造方法、塗料、加工繊維、並びに衣料品に関
し、衣料品等の色等の意匠性、風合いを損なうこと無
く、また皮膚への安全性を保持して、静電防止機能と熱
線吸収性能とを同時に糸及び布に付与することを目的と
する。 【構成】 平均分散粒子径が0.1μm以下の酸化錫を
固溶した酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂の割
合が、微粒子:樹脂で90:10乃至5:95(重量
比)で配合されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸及び布に静電防止・
熱線吸収性を一度に付与する静電防止・熱線吸収性付与
コーティング剤及びその製造方法、塗料、加工繊維、並
びに衣料品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衣料の分野においては、遠赤外線
を放射する能力を有する炭化系・窒化系セラミック微粒
子を練り込んだ繊維を使用して保温効果を高める試み
が、多数提案されている。また、アルミニウムやチタン
等の金属を蒸着した繊維を裏地に用いることで、体から
の熱を裏地の表面で反射させ、保温効果を高める試みが
なされている。静電防止衣料の分野においては、繊維に
導電性繊維を混合することが知られており、導電性繊維
としては金属繊維、金属メッキを施した繊維などがあ
る。また界面活性剤、活性炭・金属粉等の導電性粉末を
樹脂に練り込む方法で加工されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の保温衣
料では、セラミック粒子の練込みが主に試みられてお
り、使用されている粒子径が数ミクロンオーダーのた
め、練り込んだ繊維が太く、着心地が悪い上に、添加す
るセラミック粒子の割合が10〜40重量%と多いこと
から、繊維の比重が高くなり、衣料が重くなっていた。
それに、この方法では、綿等の天然繊維に加工すること
ができなかった。また、アルミニウムやチタン等の金属
を繊維表面に蒸着加工をする場合、蒸着加工に伴うコス
トアップや、蒸着加工前の準備工程における繊維の微妙
な取扱いによる蒸着斑の発生等、色々な問題点があっ
た。また、静電防止衣料で従来取られている方法は、い
づれも深刻な問題点を有しており、満足できるものでは
なかった。例えば、金属繊維は、屈曲回復性がないた
め、使用時または加工時の屈曲により導電性能が低下す
ることや、繊維に加工する際の混合、交編、交織が容易
でなく、更には金属特有の色調がでる等の多くの問題点
を有している。また、金属メッキを施した繊維では、繊
維表面に均一な連続メッキ層を形成する必要があるた
め、繊維表面の平滑性が求められ、適用できる繊維の種
類が大きく制限されることや、生産コストが極めて高
い、繊維とメッキ層の密着性が低く耐久性が悪く、更に
は金属特有の色調がでる等の多くの問題点を有してい
る。その他に、界面活性剤を使用した場合では、繊維の
表面に界面活性剤がブリードすることで繊維表面を親水
化して吸湿率を上げ、吸湿水分に基づいて表面電気抵抗
を下げ、静電気の蓄積を防ぐ機構であるため、冬期など
の低湿度条件下では静電防止機能が大幅に低下すること
や持続性、皮膚への安全性に問題がある。また、カーボ
ンブラックが練り込まれた繊維では、カーボンブラック
で黒色に着色され、繊維にしたときの外観が著しくそこ
なわれるため、その使用分野が制限されるなどの問題点
があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解消するためのも
ので、その課題としては、衣料品等の色等の意匠性、風
合いを損なうこと無く、また皮膚への安全性を保持し
て、静電防止機能と熱線吸収性能とを同時に糸及び布に
付与することができる静電防止・熱線吸収性付与コーテ
ィング剤及びその製造方法、塗料、加工繊維、並びに衣
料品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の静電防止・熱線吸収性を付与したコーティング剤
は、平均分散粒子径が0.1μm以下の酸化錫を固溶し
た酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂の割合が、
微粒子:樹脂を90:10乃至5:95(重量比)で配
合されることを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の静電防止・熱線吸収
性を付与したコーティング剤は、前記酸化インジウム系
微粒子が酸化錫を3〜15モル%重量固溶し、粉体抵抗
が100 Ω・cm以下であることを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の静電防止・熱線吸収
性を付与したコーティング剤は、前記バインダー樹脂が
エマルジョン樹脂、水または有機溶剤可溶性バインダー
樹脂であり、アクリル、エポシキ、ウレタン、ポリエス
テルから選ばれた少なくとも1種が主成分であることを
特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の静電防止・熱線吸収
性付与コーティング剤の製造方法は、請求項1,2,ま
たは3記載のコーティング剤が微粒子及びバインダー樹
脂及び溶媒及び界面活性剤を混合し、解砕力の高い分散
機に掛けることを特徴とする。
【0009】また、請求項5記載の静電防止・熱線吸収
性付与コーティング剤の製造方法は、請求項1,2,ま
たは3記載のコーティング剤が微粒子及び溶媒及び界面
活性剤を混合し、解砕力の高い分散機に掛けて予め分散
し、この分散後にバインダー樹脂を混合することを特徴
とする。
【0010】また、請求項6記載の静電防止・熱線吸収
性を付与した塗料は、平均分散粒子径が0.1μm以下
の酸化錫を固溶した酸化インジウム系微粒子とバインダ
ー樹脂の割合が、微粒子:樹脂を90:10乃至5:9
5(重量比)で配合されることを特徴とする。
【0011】また、請求項7記載の静電防止・熱線吸収
性を付与した加工繊維は、請求項1,2,または3記載
のコーティング剤を後加工方法により糸もしくは布にコ
ーティングし、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹
脂から成る被覆層を糸もしくは布に形成したことを特徴
とする。
【0012】また、請求項8記載の静電防止・熱線吸収
性を付与した衣料品は、請求項1,2,または3記載の
コーティング剤を後加工方法により糸もしくは布にコー
ティングし、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂
から成る被覆層を糸もしくは布に形成したことを特徴と
する。
【0013】また、請求項9記載の静電防止・熱線吸収
性を付与した衣料品は、請求項1,2,または3記載の
コーティング剤を後加工方法により糸もしくは布にコー
ティングし、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂
から成る被覆層を防寒衣服の裏側に形成したことを特徴
とする。
【0014】また、請求項10記載の静電防止・熱線吸
収性を付与した衣料品は、請求項1,2,または3記載
のコーティング剤を後加工方法により糸もしくは布にコ
ーティングし、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹
脂から成る被覆層を夏衣服の表側に形成したことを特徴
とする。
【0015】また、請求項11記載の静電防止・熱線吸
収性を付与した衣料品は、請求項1,2,または3記載
のコーティング剤を後加工方法により糸もしくは布にコ
ーティングし、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹
脂から成る被覆層を耐寒スポーツ衣服の裏側に形成した
ことを特徴とする。
【0016】また、請求項12記載の静電防止・熱線吸
収性を付与した衣料品は、請求項1,2,または3記載
のコーティング剤を後加工方法により糸もしくは布にコ
ーティングし、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹
脂から成る被覆層を夏用スポーツ衣服の表側に形成した
ことを特徴とする。
【0017】〔発明の具体的説明〕本発明者らは、上記
課題を達成するために鋭意研究の結果、衣料等の色等の
意匠性・風合いを損なうこと無しに、また皮膚への安全
性を保持しながら静電防止・熱線吸収性の機能を、同時
に糸及び布に付与することができる後加工用コーティン
グ剤とそれらの機能が付与された加工繊維が得られるこ
とを見出し、本発明に到達した。以下、本発明について
詳細に説明を行う。
【0018】本発明で使用される酸化インジウム系微粒
子は、平均一次粒子径が0.1μm以下で、より好まし
くは0.04μm以下である。これらの微粒子の平均分
散粒子径にすることで可視光の散乱を無くすことがで
き、無色透明となり、糸もしくは布の色等の意匠性への
影響を最小限にすることができる。平均分散粒子が0.
1μm以上では、可視光線が散乱して透明性が低下し、
これを付着せしめた糸もしくは布地は著しく阻害され
る。
【0019】これらの微粒子は、粉砕方法では得ること
が出来ない粒子径であり、ゾル−ゲル法、共沈法、熱分
解法、気相合成法等の方法によって製造されたものを使
用する。例えば、以下の方法で合成されたものを使用す
る。まず酸化錫を固溶した塩化インジウム(以後ITO
と表示する)微粒子は塩化インジウム154.5重量
部、塩化第二錫5.2重量部を純水2000重量部に溶
解して均一溶液とし、これにアンモニア水をphが12
になるまで加え、白色の沈殿を作る。この沈殿を塩化ア
ンモニウムが検出できなくなるまでろ過して、洗浄し、
110℃で乾燥後、得られた粉末を大気中450℃で5
分、さらにN2とH2 の混合ガス中で275℃、40分
間焼成し平均一次粒子径0.03μmの微粒子を得た。
【0020】この微粒子をアクリル、エポキシ、ウレタ
ン、ポリエステルから選ばれた少なくとも一種のバイン
ダー樹脂に、平均分散粒子径が0.003〜0.1μm
で分散して、静電防止・熱線吸収性付与コーティング剤
として使用する。ここで用いるバインダー樹脂には、通
常繊維加工で利用されているものが使用でき、必要に応
じメラミン・イソシアネート等の硬化剤を併用すること
ができる。
【0021】微粒子とバインダー樹脂の混合比率は、微
粒子100重量部に対してバインダー樹脂10〜100
00重量部で、より好ましくは微粒子100重量部に対
してバインダー樹脂20〜500重量部である。バイン
ダー樹脂が10重量部以下になると糸もしくは布の表面
に対する微粒子の定着力がほとんどなく、洗濯で落ち易
く耐久性が問題になる。またバインダー樹脂が2000
0重量部以上になると糸もしくは布に十分な保温効果を
付与させると大量のバインダー樹脂も糸もしくは布に付
着し著しく風合いを損ねるとともに静電防止効果が得ら
れなくなる。
【0022】糸もしくは布重量に対する微粒子の付着量
は0.05〜10重量%で、より好ましくは0.2〜2
重量%である。微粒子の付着量が0.05重量%以下に
なると保温機能が十分に発現できなくなる。また微粒子
の付着量を10重量%以上にすると、糸もしくは布の風
合いを損ねる。
【0023】次に、静電防止・熱線吸収性付与コーティ
ング剤の製造方法について説明する。平均一次粒子径
0.1μm以下のITO微粒子と水もしくは有機溶剤及
びバインダー樹脂をアルキル硫酸エステル、アルキルり
ん酸エステル、ポリカルボン酸、脂肪酸、アルキルベン
ゼンスルフォン酸、アルキルスルホコハク酸、アルキル
ジフェニルエーテルジスルフォン酸、ポリオキシエチレ
ンアルキル硫酸、アルキルアリル硫酸、ポリオキシエチ
レンアルキルりん酸等の塩もしくはエステル等の界面活
性剤より選ばれた少なくとも一種類と配合し、サンドミ
ル、ロールミル、アトライターミル、ボールミル、イン
ペラミル、超音波分散機、高速流体分散機等の解砕力の
高い分散機に掛けることで、平均分散粒子径0.1μm
以下の微粒子に分散された静電防止・熱線吸収性付与コ
ーティング液を得た。また、上記した平均一次粒子径
0.1μm以下の微粒子と上記した界面活性剤を水また
は有機溶剤に添加し、上記解砕力の高い分散機に掛け、
予めサスペンジョンを作成し、使用時にバインダー樹脂
を混合しても差し支えない。
【0024】次に、静電防止・熱線吸収性を付与した加
工繊維の製造方法について説明する。上記した静電防止
・熱線吸収性付与コーティング液を糸もしくは布にコー
ティングする方法としては、パッド法・沈漬法・印刷法
・スプレー法等の通常繊維の後加工方法として利用され
ている方法であれば使用できる。
【0025】例えば、パッド法について説明すると、ま
ず所定の濃度に調整した静電防止・熱線吸収性付与コー
ティング液と必要に応じて硬化剤を併用してディップ槽
に入れ、加工したい糸もしくは布をディップ槽に浸した
後、取り出してパッド率50〜100%で絞り、約10
0℃で5分間乾燥させ、続いて約150℃で2分間焼成
されることで簡単に加工することができる。
【0026】また、印刷法について説明すると、まず所
定の濃度及び粘度に調整したコーティング液に必要に応
じて硬化剤を併用して印刷パッン に入れ、ロールコ
ーターにて印刷する。このとき濃度及び粘度をコントロ
ールすることで布片面や布全体への印刷が可能になる。
【0027】布片面に加工した場合、加工面を表にして
使用するか裏にして使用するかで機能に違いが出る。表
に使用した場合、太陽光線中の熱線を布の表面で吸収
し、外気へ熱を拡散するとともに衣服内に入り込む熱線
を遮蔽することより、清涼感のある衣料にすることがで
きる。また、裏に使用した場合、太陽光線中の熱線を布
の裏面で吸収し、加工されてない部分の布が固定された
空気層を形成するため熱が外部に拡散されにくいこと
で、より効果的な保温がなされる。
【0028】
【実施例】
〔実施例1〕 (配合) ITO微粒子(平均一次粒子径0.030μm) 20重量部 スルコハク酸ジオクチルナトリウム(界面活性剤) 4重量部 純水 36重量部 アクリル系バインダー(樹脂分50重量%) 36重量部 メラミン硬化樹脂(樹脂分100重量%) 4重量部 上記配合品をボールミルにて24時間分散させコーティ
ング液を作成した。このようにして得られたコーティン
グ液中の微粒子の分散粒度分布を電気泳動光散乱光度計
(大塚電子株式会社製)で測定した。その結果を表1に
示す。また、上記コーティング液をPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)フィルムに乾燥膜厚3μmで塗布
し、ヘーズ、表面抵抗値及び全光線透過率を測定した。
その結果を表1に示す。
【0029】〔実施例2〕実施例1で作成したコーティ
ング液を純水で10倍に希釈し、ポリエステルニット布
にパッド絞り70%、100℃で5分間乾燥、130℃
で2分間焼成して加工繊維を作成した。得られた加工繊
維の保温性を20℃、60%RHの恒温室内において、
エネルギー源として300Wレフランプ光源を用い、布
の表面温度をサーモビュア(赤外線センサー・日本電子
株式会社製品)にて測定するとともに布の裏面の温度を
熱電対で測定し、その結果を表2に示す。
【0030】〔実施例3〕実施例1で作成し得られたコ
ーティング液をロールコーターに40g/m2 で印刷
し、160℃で乾燥焼成して加工繊維を作成し、実施例
2の方法を用いてこの布の加工面を光源に対して表側並
びに裏側の二通りのケースで保温性を測定した。その結
果を表2に示す。
【0031】〔実施例4〕実施例1で作成し得られた加
工繊維と未加工繊維の帯電性の半減期をJIS−L−1
094に基づいて測定し、その結果を表2に示す。
【0032】〔比較例1〕 (配合) ITO微粒子(平均一次粒子径1μm) 20重量部 スルコハク酸ジオクチルナトリウム(界面活性剤) 4重量部 純水 36重量部 アクリル系バインダー(樹脂分50重量%) 36重量部 メラミン硬化樹脂(樹脂分100重量%) 4重量部 上記配合品をボールミルにて24時間分散させコーティ
ング液を作成した。得られたコーティング液を実施例1
と同様に評価しその結果を表1に示す。
【0033】〔比較例2〕比較例1で作成したコーティ
ング液で実施例2と同様に加工繊維を作成した。得られ
た加工繊維の保温性を実施例2と同様に測定し、その結
果を表2に示す。
【0034】〔比較例3〕比較例1で作成し得られたコ
ーティング液をロールコーターに40g/m2 で印刷
し、160℃で乾燥焼成し加工繊維を作成し、実施例3
の方法と同様に保温性を測定した。その結果を表2に示
す。
【0035】〔比較例4〕比較例1で作成し得られた加
工繊維と帯電性の半減期を実施例4と同様に測定し、そ
の結果を表2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明における請求項1
記載の静電防止・熱線吸収性を付与したコーティング剤
では、平均分散粒子径が0.1μm以下の酸化錫を固溶
した酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂の割合
が、微粒子:樹脂を90:10乃至5:95(重量比)
で配合されることから、少ない微粒子の付着量で、静電
防止・熱線吸収性を同時に付与することができる。これ
により、容易かつ効果的に静電防止・熱線吸収性を付与
できる後加工剤が得られ、この後加工剤を使用すること
により、容易に静電防止・熱線吸収性を付与した加工繊
維を得ることができる。
【0039】また、請求項2記載の静電防止・熱線吸収
性を付与したコーティング剤では、酸化インジウム系微
粒子が酸化錫を3〜15モル%重量固溶し、粉体抵抗が
100 Ω・cm以下であるため、少量の微粒子でも充分
な低抵抗膜が得られるととも、より可視光域の波長を吸
収することができるため、効果的に静電防止・熱線吸収
性を付与することができる。
【0040】また、請求項3記載の静電防止・熱線吸収
性を付与したコーティング剤では、バインダー樹脂がエ
マルジョン樹脂、水または有機溶剤可溶性バインダー樹
脂であり、アクリル、エポシキ、ウレタン、ポリエステ
ルから選ばれた少なくとも1種が主成分であるため、通
常使用されている繊維加工機械で加工することができ
る。
【0041】また、請求項4記載の静電防止・熱線吸収
性付与コーティング剤の製造方法では、静電防止・熱線
吸収性付与コーティング剤が微粒子及びバインダー樹脂
及び溶媒及び界面活性剤を混合し、解砕力の高い分散機
に掛けて製造されたことにより、分散粒子径が略平均一
次粒径の 0.1μm以下に単分散状態をすることができ、
そのため光の散乱をなくすことができる。
【0042】また、請求項5記載の静電防止・熱線吸収
性付与コーティング剤の製造方法では、静電防止・熱線
吸収性付与コーティング剤が微粒子及び溶媒及び界面活
性剤を混合し、解砕力の高い分散機に掛けて予め分散
し、この分散後にバインダー樹脂を混合して製造された
ことにより、エマルジョン樹脂にシェアをかけることな
く分散できるため、エマルジョン樹脂の分散性に悪影響
を与えないようにすることができる。
【0043】また、請求項6記載の静電防止・熱線吸収
性を付与した塗料は、平均分散粒子径が0.1μm以下
の酸化錫を固溶した酸化インジウム系微粒子とバインダ
ー樹脂の割合が、微粒子:樹脂を90:10乃至5:9
5(重量比)で配合されることから、塗装面に対して比
較的少ない微粒子量で効果的に静電防止・熱線吸収性を
付与することができる。
【0044】また、請求項7記載の静電防止・熱線吸収
性を付与した加工繊維は、静電防止・熱線吸収性付与コ
ーティング剤を後加工方法により糸もしくは布にコーテ
ィングして、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂
から成る被覆層を形成したことにより、加工繊維に意匠
性、風合いを損ねることなく静電防止・熱線吸収性を同
時に付与でき、静電防止機能および保温性能あるいは熱
遮蔽性の良い衣料品を、生産性良く、低価格で生産する
ことができる。
【0045】また、請求項8記載の静電防止・熱線吸収
性を付与した衣料品は、静電防止・熱線吸収性付与コー
ティング剤を後加工方法により糸もしくは布にコーティ
ングし、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂から
成る被覆層を糸もしくは布に形成したため、静電防止機
能および保温性能または熱遮蔽性の良い衣料品を得るこ
とができる。
【0046】また、請求項9記載の静電防止・熱線吸収
性を付与した衣料品では、静電防止・熱線吸収性付与微
粒子とバインダー樹脂から成る被覆層が防寒衣服の裏側
に形成されたことにより、被覆層が形成されていない部
分の空気層が外部に拡散されにくくなり、保温効果の高
い防寒衣服を得ることができる。
【0047】また、請求項10記載の静電防止・熱線吸
収性を付与した衣料品では、静電防止・熱線吸収性付与
微粒子とバインダー樹脂から成る被覆層が夏用衣服の表
側に形成されたことにより、被覆層によって太陽光を効
果的に反射し、熱遮蔽効果の高い清涼感のある夏用衣服
を得ることができる。
【0048】また、請求項11記載の静電防止・熱線吸
収性を付与した衣料品では、静電防止・熱線吸収性付与
微粒子とバインダー樹脂から成る被覆層が耐寒スポーツ
衣服の裏側に形成されたことにより、空気層が外部に拡
散されにくく、保温効果の高い耐寒スポーツ衣服を得る
ことができる。
【0049】また、請求項12記載の静電防止・熱線吸
収性を付与した衣料品では、静電防止・熱線吸収性付与
微粒子とバインダー樹脂から成る被覆層が夏用スポーツ
衣服の表側に形成されたことにより、被覆層によって太
陽光を効果的に反射し、熱遮蔽効果の高い清涼感のある
夏用スポーツ衣服を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 11/00 D06M 11/00 Z 15/00 15/00 // D06M 101:00 D06M 11/00 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均分散粒子径が0.1μm以下の酸化錫
    を固溶した酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂の
    割合が、微粒子:樹脂を90:10乃至5:95(重量
    比)で配合されることを特徴とする静電防止・熱線吸収
    性を付与したコーティング剤。
  2. 【請求項2】前記酸化インジウム系微粒子が酸化錫を3
    〜15モル%重量固溶し、粉体抵抗が100 Ω・cm以
    下であることを特徴とする請求項1記載の静電防止・熱
    線吸収性を付与したコーティング剤。
  3. 【請求項3】前記バインダー樹脂がエマルジョン樹脂、
    水または有機溶剤可溶性バインダー樹脂であり、アクリ
    ル、エポシキ、ウレタン、ポリエステルから選ばれた少
    なくとも1種が主成分であることを特徴とする請求項1
    記載の静電防止・熱線吸収性を付与したコーティング
    剤。
  4. 【請求項4】請求項1,2,または3記載のコーティン
    グ剤が微粒子及びバインダー樹脂及び溶媒及び界面活性
    剤を混合し、解砕力の高い分散機に掛けることを特徴と
    する静電防止・熱線吸収性を付与したコーティング剤の
    製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1,2,または3記載のコーティン
    グ剤が微粒子及び溶媒及び界面活性剤を混合し、解砕力
    の高い分散機に掛けて予め分散し、この分散後にバイン
    ダー樹脂を混合することを特徴とする請求項4記載の静
    電防止・熱線吸収性を付与したコーティング剤の製造方
    法。
  6. 【請求項6】平均分散粒子径が0.1μm以下の酸化錫
    を固溶した酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂の
    割合が、微粒子:樹脂を90:10乃至5:95(重量
    比)で配合されることを特徴とする静電防止・熱線吸収
    性を付与した塗料。
  7. 【請求項7】請求項1,2,または3記載のコーティン
    グ剤を後加工方法により糸もしくは布にコーティング
    し、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂から成る
    被覆層を糸もしくは布に形成したことを特徴とする静電
    防止・熱線吸収性を付与した加工繊維。
  8. 【請求項8】請求項1,2,または3記載のコーティン
    グ剤を後加工方法により糸もしくは布にコーティング
    し、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂から成る
    被覆層を糸もしくは布に形成したことを特徴とする静電
    防止・熱線吸収性を付与した衣料品。
  9. 【請求項9】請求項1,2,または3記載のコーティン
    グ剤を後加工方法により糸もしくは布にコーティング
    し、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂から成る
    被覆層を防寒衣服の裏側に形成したことを特徴とする静
    電防止・熱線吸収性を付与した衣料品。
  10. 【請求項10】請求項1,2,または3記載のコーティ
    ング剤を後加工方法により糸もしくは布にコーティング
    し、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂から成る
    被覆層を夏用衣服の表側に形成したことを特徴とする静
    電防止・熱線吸収性を付与した衣料品。
  11. 【請求項11】請求項1,2,または3記載のコーティ
    ング剤を後加工方法により糸もしくは布にコーティング
    し、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂から成る
    被覆層を耐寒スポーツ衣服の裏側に形成したことを特徴
    とする静電防止・熱線吸収性を付与した衣料品。
  12. 【請求項12】請求項1,2,または3記載のコーティ
    ング剤を後加工方法により糸もしくは布にコーティング
    し、酸化インジウム系微粒子とバインダー樹脂から成る
    被覆層を夏用スポーツ衣服の表側に形成したことを特徴
    とする静電防止・熱線吸収性を付与した衣料品。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09208863A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Kureha Chem Ind Co Ltd 熱線吸収性コーティング組成物および熱線吸収性付与方法
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CN109023920A (zh) * 2018-08-22 2018-12-18 安徽利思达网业有限公司 一种用磁控溅射-等离子体制作防水防油防静电涤纶针刺毡的方法

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