JPH08325170A - 分岐鎖状ポリエン化合物及びその製造方法 - Google Patents

分岐鎖状ポリエン化合物及びその製造方法

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JPH08325170A
JPH08325170A JP7170612A JP17061295A JPH08325170A JP H08325170 A JPH08325170 A JP H08325170A JP 7170612 A JP7170612 A JP 7170612A JP 17061295 A JP17061295 A JP 17061295A JP H08325170 A JPH08325170 A JP H08325170A
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Tatsukazu Ishida
達麗 石田
Masaaki Yasuda
昌明 安田
Hitoshi Onishi
仁志 大西
Noriaki Kihara
則昭 木原
Toshihiro Aine
敏裕 相根
Toshiyuki Tsutsui
俊之 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エチレン、プロピレン等のα−オレフィンと共
重合させて、不飽和エチレン性共重合体とした場合に、
耐候性、耐熱性及び耐オゾン性にすぐれ、しかも加硫速
度の速い不飽和エチレン性共重合体ゴムを与える分岐鎖
状ポリエン化合物及びその製造方法を提供することにあ
る。 【構成】本発明による分岐鎖状ポリエン化合物は、一般
式(I) 【化1】(式中、fは1〜5の整数を示し、R1及びR2
それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基
を示し、R3は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基又
は一般式 【化2】(式中、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水素原
子又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、nは1〜5の
整数を示す。但し、R4、R5及びR6は同時に水素原子であ
ることはない。)で表わされるアルケニル基を示す。但
し、R1、R2及びR3が同時に水素原子であることはな
い。)で表わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な分岐鎖状ポリエ
ン化合物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリエン化合物とは、1分子中
に炭素−炭素二重結合を2個以上有する炭化水素化合物
をいい、従来、数多くのものが知られている。このよう
なポリエン化合物として、例えば、1,3−ブタジエン、
1,3−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、エチリデン
−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン等が知られ
ている。
【0003】このようなポリエン化合物と、例えば、エ
チレン、プロピレン等のα−オレフィンとを共重合させ
ることによって、加硫可能なエチレン性二重結合を有す
る不飽和共重合体を得ることができ、このようなエチレ
ン性不飽和共重合体は、耐候性、耐熱性、耐オゾン性等
にすぐれているところから、自動車工業部品、工業用ゴ
ム製品、電気絶縁材、土木建材用品、ゴム引布等のゴム
製品として、また、ポリプロピレン、ポリスチレン等へ
のポリマーブレンド用材料等として広く用いられてい
る。
【0004】このような不飽和エチレン性共重合体のな
かでも、エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−
ノルボルネン共重合体は、その他の不飽和エチレン性共
重合体に比べて、加硫速度が速いので、特に広く用いら
れている。しかしながら、従来、知られている不飽和エ
チレン性共重合体は、例えば、上記エチレン・プロピレ
ン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体であっ
ても、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム等の通常のジエ
ン系ゴムに比べて、加硫速度が遅く、ジエン系ゴムとの
共加硫性に劣っている。
【0005】また、従来の不飽和エチレン性共重合体
は、加硫速度が遅いので、加硫時間を短く、或いは加硫
温度を低くし、加硫時の消費エネルギー量を低減して、
加硫ゴムを生産性よく製造することが困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来の不飽和エチレン性共重合体における上述した問題を
解決するためになされたものであって、エチレン、プロ
ピレン等のα−オレフィンと共重合させて、不飽和エチ
レン性共重合体とした場合に、耐候性、耐熱性及び耐オ
ゾン性にすぐれ、しかも加硫速度の速い不飽和エチレン
性共重合体ゴムを与えるポリエン化合物、詳しくは、分
岐鎖状ポリエン化合物及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による分岐鎖状ポ
リエン化合物は、一般式(I)
【0008】
【化12】
【0009】(式中、fは1〜5の整数を示し、R1及び
R2はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキ
ル基を示し、R3は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル
基又は一般式(II)
【0010】
【化13】
【0011】(式中、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水
素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、nは1〜
5の整数を示す。但し、R4、R5及びR6は同時に水素原子
であることはない。)で表わされるアルケニル基を示
す。但し、R1、R2及びR3が同時に水素原子であることは
ない。)で表わされる。
【0012】上記一般式(I)において、R1、R2、R3
R4、R5及びR6が炭素数1〜5のアルキル基であるとき、
そのようなアルキル基として、例えば、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec −ブチル基、t−ブチル基、n
−ペンチル基、イソペンチル基等を挙げることができ
る。本発明においては、R1、R2、R3、R4、R5及びR6がア
ルキル基であるとき、そのようなアルキル基としては、
特に、炭素数1〜3であることが好ましく、特に、メチ
ル基又はエチル基であることが好ましい。
【0013】本発明による分岐鎖状ポリエン化合物の好
ましい第1は、一般式(I)
【0014】
【化14】
【0015】(式中、fは1〜5の整数を示し、R1、R2
及びR3はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のア
ルキル基を示す。但し、R1、R2及びR3が同時に水素原子
であることはない。)で表わされる。
【0016】特に、本発明によれば、R1及びR2がそれぞ
れ独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキルであり、
R3が炭素数1〜5のアルキル基であるのが好ましい。
【0017】更に、本発明によれば、R1、R2及びR3がア
ルキル基であるとき、そのようなアルキル基は、好まし
くは、炭素数1〜3のアルキル基であり、特に好ましく
は、メチル基又はエチル基である。また、fは、好まし
くは、2〜5の整数である。従って、本発明による第1
の分岐鎖状ポリエン化合物の具体例として、次のような
化合物を挙げることができる。
【0018】
【化15】
【0019】
【化16】
【0020】
【化17】
【0021】次に、本発明による分岐鎖状ポリエン化合
物の好ましい第2は、一般式(I')
【0022】
【化18】
【0023】(式中、fは1〜5の整数を示し、nは1
〜5の整数を示し、R1、R2、R4、R5及びR6はそれぞれ独
立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示す。但
し、R4、R5及びR6は同時に水素原子であることはな
い。)で表わされる。
【0024】ここに、R1、R2、R4、R5及びR6がアルキル
基であるときは、そのようなアルキルは、好ましくは、
炭素数1〜3のアルキル基であり、特に好ましくは、メ
チル基又はエチル基である。また、fは、好ましくは、
1〜3の整数であり、nは、好ましくは、2〜4の整数
である。
【0025】従って、本発明による第2の分岐鎖状ポリ
エン化合物の具体例として、次のような化合物を挙げる
ことができる。
【0026】
【化19】
【0027】
【化20】
【0028】
【化21】
【0029】
【化22】
【0030】
【化23】
【0031】
【化24】
【0032】
【化25】
【0033】
【化26】
【0034】
【化27】
【0035】
【化28】
【0036】
【化29】
【0037】
【化30】
【0038】
【化31】
【0039】
【化32】
【0040】
【化33】
【0041】
【化34】
【0042】
【化35】
【0043】
【化36】
【0044】
【化37】
【0045】
【化38】
【0046】このような本発明による第1及び第2の分
岐鎖状ポリエン化合物の構造は、いずれも、質量分析、
赤外線吸収スペクトル、プロトンNMRスペクトル等を
測定することによって決定することができる。
【0047】このような本発明による分岐鎖状ポリエン
化合物は、通常、立体異性構造、即ち、トランス体とシ
ス体とを有する。本発明による化合物は、これを不飽和
エチレン性共重合体ゴムの製造に用いる場合は、そのよ
うな立体異性構造の混合物を用いることができる。しか
し、いずれかの立体異性体を単独で用いてもよい。
【0048】本発明による分岐鎖状ポリエン化合物は、
本発明に従って、エチレンと一般式(III)
【0049】
【化39】
【0050】(式中、fは1〜5の整数を示し、R1及び
R2はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキ
ル基を示し、R3は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル
基又は一般式(II)
【0051】
【化40】
【0052】(式中、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水
素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、nは1〜
5の整数を示す。但し、R4、R5及びR6は同時に水素原子
であることはない。)で表わされるアルケニル基を示
す。但し、R1、R2及びR3が同時に水素原子であることは
ない。)で表わされる共役ジエン化合物とを反応させる
ことによって得ることができる。
【0053】特に、本発明によれば、前記第1の分岐鎖
状ポリエン化合物は、エチレンと一般式(III)
【0054】
【化41】
【0055】(式中、fは1〜5の整数を示し、R1、R2
及びR3はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のア
ルキル基を示す。但し、R1、R2及びR3が同時に水素原子
であることはない。)で表わされる共役ジエン化合物と
を反応させることによって得ることができる。このよう
な共役ジエン化合物としては、具体的には、例えば、次
のようなものを挙げることができる。
【0056】
【化42】
【0057】
【化43】
【0058】
【化44】
【0059】また、本発明によれば、前記第2の分岐鎖
状ポリエン化合物も、同様にして、エチレンと一般式
(IV)
【0060】
【化45】
【0061】(式中、fは1〜5の整数を示し、R1
R2、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数
1〜5のアルキル基を示す。但し、R4、R5及びR6は同時
に水素原子であることはない。)で表わされる共役ジエ
ン化合物とを反応させることによって得ることができ
る。
【0062】このような共役ジエン化合物としては、具
体的には、例えば、次のようなものを挙げることができ
る。
【0063】
【化46】
【0064】本発明による分岐鎖状ポリエン化合物を製
造するための上述したような反応においては、分岐鎖状
ポリエン化合物は、通常、トランス体とシス体との混合
物として得られる。これらは、場合によっては、蒸留に
よって分離することができる。また、場合によっては、
トランス体とシス体のいずれか一方のみが得られること
もある。
【0065】本発明による第1の分岐鎖状ポリエン化合
物の製造においては、上記反応によれば、目的とする分
岐鎖状ポリエン化合物と共に、一般式(V)
【0066】
【化47】
【0067】(式中、fは1〜5の整数を示し、R1、R2
及びR3はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のア
ルキル基を示す。但し、R1、R2及びR3が同時に水素原子
であることはない。)にて表わされる鎖状ポリエン化合
物が副生することもある。また、本発明による第2の分
岐鎖状ポリエン化合物の製造においても、前記反応によ
れば、目的とする分岐鎖状ポリエン化合物と共に、一般
式(VI)
【0068】
【化48】
【0069】(式中、fは1〜5の整数を示し、nは1
〜5の整数を示し、R1、R2、R4、R5及びR6はそれぞれ独
立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示す。但
し、R4、R5及びR6が同時に水素原子であることはな
い。)にて表わされる鎖状ポリエン化合物が副生するこ
ともある。
【0070】これらの副生物は、必要に応じて、蒸留に
よって目的とする分岐鎖状ポリエン化合物から分離する
ことができる。しかし、本発明による分岐鎖状ポリエン
化合物を不飽和エチレン性共重合体ゴムの製造に用いる
に際しては、本発明による分岐鎖状ポリエン化合物とそ
のような副生物との混合物を用いても、実用上、何ら支
障はない。
【0071】本発明による分岐鎖状ポリエン化合物の製
造のためのエチレンと上記共役ジエン化合物との反応
は、用いる共役ジエン化合物によっても異なるが、好ま
しくは、密閉した反応容器に共役ジエン化合物を仕込
み、必要に応じて、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲
気下に、50〜200℃、好ましくは、70〜150℃
の範囲の温度にて、エチレンを0.5〜100kg/cm2
好ましくは、1〜50kg/cm2 の圧力下に反応容器に加
え、0.5〜30時間程度、反応させることによって行な
われる。エチレンは、反応容器に連続して加えてもよ
く、また、間欠的に加えてもよい。
【0072】上記エチレンと共役ジエン化合物との反応
において、反応溶媒は、特に用いる必要はないが、しか
し、用いてもよい。この場合、反応溶媒としては、例え
ば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、
ウンデカン、ドデカン、トリデカン、トルエン、キシレ
ン等の炭化水素系溶媒を好ましく用いることができる。
しかし、これらに限定されるものではない。
【0073】本発明によれば、上記エチレンと共役ジエ
ン化合物との反応は、好ましくは、遷移金属化合物と有
機アルミニウム化合物とを反応させて得られる触媒の存
在下に行なわれる。上記遷移金属化合物としては、例え
ば、鉄、ルテニウム等の鉄族、コバルト、ロジウム、イ
リジウム等のコバルト族、ニッケル、パラジウム等のニ
ッケル族の金属の塩化物、臭化物、アセチルアセトナー
ト塩、1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロアセチルアセトナ
ート塩、ジピバロイルメタン塩等を挙げることができ
る。これらのなかでは、鉄、コバルト、ニッケル、ロジ
ウム又はパラジウムの化合物が好ましく、特に、コバル
トの化合物が好ましい。最も好ましい触媒として、塩化
コバルトを挙げることができる。
【0074】このような遷移金属化合物は、そのままで
も、触媒の調製のための反応に用いることができるが、
しかし、触媒の調製に際しては、遷移金属化合物は、こ
れに有機配位子が配位した遷移金属錯体として用いるこ
とが有利である。即ち、この遷移金属化合物と共に、遷
移金属の配位子となり得る有機化合物、即ち、配位化合
物を反応系に共存させるか、又は予め遷移金属化合物と
配位化合物とから遷移金属錯体を調製して用いるのが好
ましい。
【0075】このような配位子となり得る化合物として
は、例えば、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,
2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)ブタン、トリエチルホスフィン、ト
リブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、シクロ
オクタジエン、シクロオクタテトラエン等を挙げること
ができる。
【0076】また、予め遷移金属化合物に有機配位子を
配位させた遷移金属錯体としては、例えば、〔1,2−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)エタン〕コバルト(II)ク
ロリド、〔1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタ
ン〕ニッケル(II)クロリド、ビス(トリフェニルホス
フィン)ニッケル(II)クロリド等を挙げることができ
る。
【0077】有機アルミニウム化合物としては、例え
ば、トリメチルアルミニウム、塩化ジメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、塩化ジエチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムエトキシド、二塩化エチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等を挙げるこ
とができる。これらのなかでは、特に、トリエチルアル
ミニウムが好ましく用いられる。これらの有機アルミニ
ウムは、そのまま用いることができるが、また、トルエ
ン溶液やヘキサン溶液として用いることもできる。
【0078】本発明において、用いる触媒の量は、通
常、上記遷移金属化合物が共役ジエン化合物に対して、
0.001〜10モル%、好ましくは、0.01〜1モル%
の範囲となるように用いられる。また、配位化合物は、
遷移金属化合物に対して、通常、20倍モル量以下、好
ましくは、0.1〜5倍モル量の範囲で用いられる。他
方、有機アルミニウム化合物は、遷移金属化合物に対し
て、1〜200倍モル、好ましくは、3〜100倍モル
の範囲で用いられる。予め調製した遷移金属錯体を用い
る場合、遷移金属錯体は、共役ジエン化合物に対して、
0.001〜10モル%、好ましくは、0.01〜1モル%
の範囲となるように用いられる。
【0079】本発明によれば、触媒は、エチレンと共役
ジエンとを含む反応系において、遷移金属化合物(又は
遷移金属錯体)と有機アルミニウム化合物とをその場で
反応させて、調製してもよいが、しかし、予め、遷移金
属化合物(又は遷移金属錯体)と有機アルミニウム化合
物とを反応させ、得られた反応生成物を触媒として用い
ることが好ましい。
【0080】即ち、触媒は、例えば、不活性雰囲気下、
前記反応溶剤と同じ溶剤中、例えば、デカン中で遷移金
属化合物と配位化合物とを室温で混合した後、これに有
機アルミニウム化合物を加え、室温で攪拌することによ
って、調製することができる。勿論、同様にして、遷移
金属錯体に有機アルミニウム化合物を反応させてもよ
い。
【0081】
【発明の効果】本発明による新規な分岐鎖状ポリエン化
合物は、エチレン、プロピレン等のα−オレフィンと共
重合させることによって、耐候性、耐熱性及び耐オゾン
性にすぐれ、しかも、加硫速度の速い不飽和性エチレン
系共重合体を得ることができる。
【0082】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0083】A.第1の分岐鎖状ポリエン化合物の製造 実施例1 (触媒の調製)アルゴン雰囲気下、磁気攪拌子を入れた
50mL容量のフラスコ中に、無水塩化コバルト(II)
43mg(0.33ミリモル)、1,2−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)エタン263mg(0.66ミリモル)及び
無水デカン23mLとを仕込み、25℃で2時間、攪拌
した。次いで、この温度において、濃度1モル/Lのト
リエチルアルミニウムのトルエン溶液17mL(トリエ
チルアルミニウム17ミリモル)を加え、更に、2時間
攪拌して、触媒を調製した。
【0084】(4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノ
ナジエンの合成)300mL容量のステンレス(SUS
316)製オートクレーブにアルゴン雰囲気下、7−メ
チル−3−メチレン−1,6−オクタジエン(β−ミルセ
ン)100g(734ミリモル)と上記触媒全量を仕込
み、密閉した。次いで、オートクレーブ内に圧力が35
kg/cm2 になるまでエチレンを導入し、この後、95℃
に加熱して、反応を行なった。この間、消費されたエチ
レンを間欠的に5回補充して、合計で15時間、反応を
行なった。
【0085】反応終了後、オートクレーブ内を冷却した
後、開放し、得られた反応混合物を水100mL中に注
いで、有機層と水層とを分離させた。そこで、この有機
層を分液し、エバポレータにて低沸点成分を除去した
後、20段の充填塔で精密減圧蒸留を行なって、目的と
する4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノナジエン8
3gを得た(収率69%、β−ミルセン転化率90
%)。反応副生物として、5,9−ジメチル−1,4,8−デ
カトリエン16gが得られた(収率13%)。
【0086】沸点:103〜105℃/30mmHg GC−MS(ガスクロマトグラフィー質量分析):16
4(M+)、149、123、95、69、41、27 (ガスクロマトグラフィー測定条件: カラム:J&Wサイエンティフィク社製キャピラリカラ
ムDB−1701 0.25mm×30m 気化温度:250℃ カラム温度:60℃で5分間保持後、200℃まで10
℃/分で昇温)
【0087】赤外線吸収スペクトル(ニート、cm-1) 3080、2975、2925、2850、1670、
1640、1440、1380、1235、1110、
995、910、830 プロトンNMRスペクトル(溶媒CDCl3、ppm) 1.59(3H, doublet, J=7Hz) 1.60(3H, singlet) 1.68(3H, singlet) 2.00(2H, multiplet) 2.06(2H, multiplet) 2.80(2H, doublet, J=7Hz) 4.9〜5.2(3H, multiplet) 5.30(1H, quartet, J=7Hz) 5.75(1H, multiplet)
【0088】実施例2 実施例1と同様のフラスコにアルゴン雰囲気下に〔1,2
−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン〕コバルト(I
I)クロリド174mg(0.33ミリモル)と無水デカ
ン23mLとを仕込み、25℃で2時間、攪拌した。次
いで、この温度において、濃度1モル/Lのトリエチル
アルミニウムのトルエン溶液17mL(トリエチルアル
ミニウム17ミリモル)を加え、更に、2時間攪拌し
て、触媒を調製した。
【0089】実施例1において、上記触媒を用いた以外
は、実施例1と同様にして、反応を行なって、β−ミル
セン転化率88%にて、4−エチリデン−8−メチル−
1,7−ノナジエンを収率65%にて得ると共に、副生物
として、5,9−ジメチル−1,4,8−デカトリエンを収率
12%で得た。
【0090】実施例3 実施例1と同様のフラスコにアルゴン雰囲気下に〔1,2
−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン〕ニッケル(I
I)クロリド174mg(0.33ミリモル)と無水デカ
ン23mLとを仕込み、25℃で2時間、攪拌した。次
いで、この温度において、濃度1モル/Lのトリエチル
アルミニウムのトルエン溶液17mL(トリエチルアル
ミニウム17ミリモル)を加え、更に、2時間攪拌し
て、触媒を調製した。
【0091】実施例1において、上記触媒を用いた以外
は、実施例1と同様にして、反応を行なって、β−ミル
セン転化率57%にて、4−エチリデン−8−メチル−
1,7−ノナジエンを収率41%にて得ると共に、副生物
として、5,9−ジメチル−1,4,8−デカトリエンを収率
10%で得た。
【0092】実施例4 実施例1と同様のフラスコにアルゴン雰囲気下に鉄(II
I)アセチルアセトナト塩117mg(0.33ミリモル)
と無水デカン23mLとを仕込み、25℃で2時間、攪
拌した。次いで、この温度において、濃度1モル/Lの
トリエチルアルミニウムのトルエン溶液17mL(トリ
エチルアルミニウム17ミリモル)を加え、更に、2時
間攪拌して、触媒を調製した。
【0093】実施例1において、上記触媒を用いた以外
は、実施例1と同様にして、反応を行なって、β−ミル
セン転化率35%にて、4−エチリデン−8−メチル−
1,7−ノナジエンを収率17%にて得ると共に、副生物
として、5,9−ジメチル−1,4,8−デカトリエンを収率
8%で得た。
【0094】実施例5 (4−エチリデン−10,11−ジメチル−1,10−トリデカ
ジエンの合成)300mL容量のステンレス(SUS3
16)製オートクレーブに窒素雰囲気下、9,10−ジメチ
ル−3−メチレン−1,9−ドデカジエン103g(50
0ミリモル)と〔1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
エタン〕コバルト(II)クロリド174mg(0.33ミ
リモル)と濃度1モル/Lのトリエチルアルミニウムの
ヘキサン溶液15mL(トリエチルアルミニウム15ミ
リモル)とを仕込み、室温で30分間、攪拌して、触媒
を調製した後、密閉した。
【0095】次いで、オートクレーブ内に圧力が10kg
/cm2 になるまでエチレンを導入し、この後、徐々に8
0℃まで加熱して、反応を行なった。この間、消費され
たエチレンを間欠的に2回補充して、合計で2時間、反
応を行なった。反応終了後、オートクレーブ内を冷却し
た後、開放し、得られた反応混合物を水100mL中に
注いで、有機層と水層とを分離させた。そこで、この有
機層を分液し、エバポレータにて低沸点成分を除去した
後、20段の充填塔で精密減圧蒸留を行なって、目的と
する4−エチリデン−10,11−ジメチル−1,10−トリデ
カジエン84gを得た(収率72%、原料転化率95
%)。反応副生物として、目的物の異性体である5,11,1
2−トリメチル−1,4,11−テトラデカトリエン18gが
得られた(収率15%)。
【0096】沸点:123〜125℃/2mmHg 電界脱離質量分析(FD−MS):234(M+) プロトンNMRスペクトル(溶媒CDCl3、ppm) 1.00(3H, triplet, J=7Hz) 1.3〜1.5(6H, multiplet) 1.58(3H, doublet, J=7Hz) 1.60(3H, singlet) 1.63(3H, singlet) 1.9〜2.1(6H, multiplet) 2.80(2H, doublet, J=7Hz) 4.9〜5.1(2H, multiplet) 5.30(1H, quartet, J=7Hz) 5.75(1H, multiplet)
【0097】B.第2の分岐鎖状ポリエン化合物の製造 実施例1 (触媒の調製)アルゴン雰囲気下、磁気攪拌子を入れた
300mL容量のフラスコ中に、予め調製した〔1,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン〕コバルト(II)
クロリド1.05g(2.00ミリモル)と無水デカン10
0mLとを仕込み、25℃で30分間、攪拌した。次い
で、この温度において、濃度1モル/Lのトリエチルア
ルミニウムのヘキサン溶液100mL(トリエチルアル
ミニウム100ミリモル)を加え、更に、2時間攪拌し
て、触媒を調製した。
【0098】(4−エチリデン−8,12−ジメチル−1,7,
11−トリデカトリエンの合成)1リットル容量のステン
レス(SUS316)製オートクレーブにアルゴン雰囲
気下、7,11−ジメチル−3−メチレン−1,6,10−ドデカ
トリエン(β−ファルネセン、東京化成工業(株)製)
204.3g(1.00モル)と上記触媒全量を仕込み、密
閉した。次いで、オートクレーブ内に圧力が10kg/cm
2 になるまでエチレンを導入し、この後、95℃に加熱
して、反応を行なった。この間、消費されたエチレンを
間欠的に8回補充して、合計で15時間、反応を行なっ
た。
【0099】反応終了後、オートクレーブ内を冷却した
後、開放し、得られた反応混合物を水300mL中に注
いで、有機層と水層とを分離させた。そこで、この有機
層を分液し、エバポレータにて低沸点成分を除去した
後、20段の充填塔で減圧蒸留を行なって、目的とする
4−エチリデン−8,12−ジメチル−1,7,11−トリデカト
リエン153gを無色液体として得た(収率66%、β
−ファルネセン転化率90%)。反応副生物として、5,
9,13−トリメチル−1,4,8,12−テトラデカトリエン26
gが得られた(収率11%)。
【0100】沸点:116〜125℃/2mmHg(4
−エチリデン−8,12−ジメチル−1,7,11−トリデカトリ
エンと5,9,13−トリメチル−1,4,8,12−テトラデカテト
ラエンの混合物としての沸点) ガスクロマトグラフィー質量分析(GC−MS):23
2(M+)、217、189、163、148、12
1、107、95、81、69 (ガスクロマトグラフィー測定条件: カラム:J&Wサイエンティフィク社製キャピラリカラ
ムDB−1701 0.25mm×30m カラム温度:40℃で5分保持後、5℃/分で200℃
まで昇温 注入温度 :250℃ 検出温度 :300℃(FID検出器)
【0101】赤外線吸収スペクトル(ニート、cm-1) 3070、2960、2920、2850、1670、
1640、1440、1380、1235、1150、
1105、995、960、910、830 プロトンNMRスペクトル(溶媒:CDCl3、pp
m): 1.58(3H, doublet, J=7Hz) 1.60(6H, singlet) 1.69(3H, singlet) 2.01(8H, multiplet) 2.78(2H, doublet, J=7Hz) 4.9〜6.0(6H, multiplet)
【0102】実施例2 実施例1と同様のフラスコ中、アルゴン雰囲気下に無水
塩化(II)コバルト0.26g(2.00ミリモル)を無水デ
カン100mL中に25℃で縣濁させ、これに1,2−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)エタン1.59g(4.00ミ
リモル)を加え、25℃で2時間攪拌し、次いで、これ
にトリエチルアルミニウムの1モル/L濃度のヘキサン
溶液100mL(トリエチルアルミニウム100ミリモ
ル)を25℃で加え、更に、2時間攪拌して、触媒を調
製した。
【0103】このようにして調製した触媒を用いた以外
は、実施例1と同様に反応を行なって、β−ファルネセ
ン転化率87%にて、4−エチリデン−8,12−ジメチル
−1,7,11−トリデカトリエンを収率60%にて得ると共
に、副生物として、5,9,13−トリメチル−1,4,8,12−テ
トラデカテトラエンを収率8%で得た。
【0104】実施例3 実施例1において、遷移金属錯体として、〔1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン〕ニッケル(II)クロ
リド1.05g(2.00ミリモル)を用いた以外は、実施
例1と同様に反応を行なった。その結果、β−ファルネ
セン転化率61%にて、4−エチリデン−8,12−ジメチ
ル−1,7,11−トリデカトリエンを収率43%にて得ると
共に、副生物として、5,9,13−トリメチル−1,4,8,12−
テトラデカテトラエンを収率7%で得た。
【0105】実施例4 (4−エチリデン−6,12−ジメチル−1,6,12−テトラデ
カトリエンの合成)300mL容量のステンレス(SU
S316)製オートクレーブに窒素雰囲気下、無水の5,
11−ジメチル−3−メチレン−1,5,11−トリデカトリエ
ン44g(200ミリモル)と〔1,2−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)エタン〕コバルト(II)クロリド53m
g(0.10ミリモル)と濃度1モル/Lのトリエチルア
ルミニウムのトルエン溶液5mL(トリエチルアルミニ
ウム5ミリモル)とを仕込み、室温で30分間、攪拌し
て、触媒を調製した後、密閉した。
【0106】次いで、オートクレーブ内に圧力が10kg
/cm2 になるまでエチレンを導入し、この後、徐々に7
0℃まで加熱して、反応を行なった。この間、消費され
たエチレンを間欠的に3回補充して、合計で6時間、反
応を行なった。反応終了後、オートクレーブ内を冷却し
た後、開放し、得られた反応混合物を水100mL中に
注いで、有機層と水層とを分離させた。そこで、この有
機層を分液し、エバポレータにて低沸点成分を除去した
後、20段の充填塔で精密減圧蒸留を行なって、目的と
する4−エチリデン−6,12−ジメチル−1,6,12−テトラ
デカトリエン37gを得た(収率75%、原料転化率9
5%)。反応副生物として、目的物の異性体である5,7,
13−トリメチル−1,4,7,13−ペンタデカテトラエン6g
が得られた(収率12%)。
【0107】沸点:125〜127℃/1mmHg 電界脱離質量分析(FD−MS): 246(M+
【0108】 プロトンNMRスペクトル(溶媒CDCl3、ppm) 1.3〜1.4(4H, multiplet) 1.58(6H, doublet, J=7Hz) 1.60(3H, singlet) 1.65(3H, singlet) 1.9〜2.1(4H, multiplet) 2.7〜2.8(4H, multiplet) 4.9〜5.2(4H, multiplet) 5.32(1H, quartet, J=7Hz) 5.77(1H, multiplet)
【0109】実施例5 (4−エチリデン−9,14−ジメチル−1,8,13−ペンタデ
カトリエンの合成)300mL容量のステンレス(SU
S316)製オートクレーブに窒素雰囲気下、無水の8,
13−ジメチル−3−メチレン−1,7,12−テトラデカトリ
エン46g(200ミリモル)と〔1,2−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)エタン〕コバルト(II)クロリド10
6mg(0.20ミリモル)と濃度1モル/Lのトリエチ
ルアルミニウムのトルエン溶液5mL(トリエチルアル
ミニウム5ミリモル)とを仕込み、室温で30分間、攪
拌して、触媒を調製した後、密閉した。
【0110】次いで、オートクレーブ内に圧力が10kg
/cm2 になるまでエチレンを導入し、この後、徐々に8
0℃まで加熱して、反応を行なった。この間、消費され
たエチレンを間欠的に3回補充して、合計で6時間、反
応を行なった。反応終了後、オートクレーブ内を冷却し
た後、開放し、得られた反応混合物を水100mL中に
注いで、有機層と水層とを分離させた。そこで、この有
機層を分液し、エバポレータにて低沸点成分を除去した
後、20段の充填塔で精密減圧蒸留を行なって、目的と
する4−エチリデン−9,14−ジメチル−1,8,13−ペンタ
デカトリエン40gを得た(収率77%、原料転化率1
00%)。反応副生物として、目的物の異性体である5,
10,15−トリメチル−1,4,9,14−ヘキサデカテトラエン
6.8gが得られた(収率13%)。
【0111】沸点:133〜136℃/1mmHg 電界脱離質量分析(FD−MS):260(M+
【0112】 プロトンNMRスペクトル(溶媒CDCl3、ppm) 1.3〜1.4(4H, multiplet) 1.58(3H, doublet, J=7Hz) 1.60(6H, singlet) 1.68(3H, singlet) 1.9〜2.2(8H, multiplet) 2.77(2H, doublet, J=7Hz) 4.9〜5.2(4H, multiplet) 5.30(1H, quartet, J=7Hz) 5.74(1H, multiplet)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 則昭 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 相根 敏裕 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 筒井 俊之 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、fは1〜5の整数を示し、R1及びR2はそれぞれ
    独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、
    R3は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基又は一般式
    (II) 【化2】 (式中、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水素原子又は炭
    素数1〜5のアルキル基を示し、nは1〜5の整数を示
    す。但し、R4、R5及びR6は同時に水素原子であることは
    ない。)で表わされるアルケニル基を示す。但し、R1
    R2及びR3が同時に水素原子であることはない。)で表わ
    される分岐鎖状ポリエン化合物。
  2. 【請求項2】一般式(I) 【化3】 (式中、fは1〜5の整数を示し、R1、R2及びR3はそれ
    ぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示
    す。但し、R1、R2及びR3が同時に水素原子であることは
    ない。)で表わされる請求項1に記載の分岐鎖状ポリエ
    ン化合物。
  3. 【請求項3】一般式(I) 【化4】 (式中、fは1〜5の整数を示し、R1、R2及びR3はそれ
    ぞれ独立に水素原子、メチル基又はエチル基を示す。但
    し、R1、R2及びR3が同時に水素原子であることはな
    い。)で表わされる請求項1に記載の分岐鎖状ポリエン
    化合物。
  4. 【請求項4】一般式(I') 【化5】 (式中、fは1〜5の整数を示し、nは1〜5の整数を
    示し、R1、R2、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水素原子
    又は炭素数1〜5のアルキル基を示す。但し、R4、R5
    びR6は同時に水素原子であることはない。)で表わされ
    る請求項1に記載の分岐鎖状ポリエン化合物。
  5. 【請求項5】一般式(I') 【化6】 (式中、fは1〜5の整数を示し、nは1〜5の整数を
    示し、R1、R2、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水素原子
    又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。但し、R4、R5
    びR6は同時に水素原子であることはない。)で表わされ
    る請求項1に記載の分岐鎖状ポリエン化合物。
  6. 【請求項6】一般式(I') 【化7】 (式中、fは1〜5の整数を示し、nは1〜5の整数を
    示し、R1、R2、R4、R5及R6はそれぞれ独立に水素原子、
    メチル基又はエチル基を示す。但し、R4、R5及びR6は同
    時に水素原子であることはない。)で表わされる請求項
    1に記載の分岐鎖状ポリエン化合物。
  7. 【請求項7】4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノナ
    ジエン。
  8. 【請求項8】4−エチリデン−10,11−ジメチル−1,10
    −トリデカジエン。
  9. 【請求項9】4−エチリデン−8,12−ジメチル−1,7,11
    −トリデカトリエン。
  10. 【請求項10】4−エチリデン−6,12−ジメチル−1,6,
    12−テトラデカトリエン。
  11. 【請求項11】4−エチリデン−9,14−ジメチル−1,8,
    13−ペンタデカトリエン。
  12. 【請求項12】エチレンと一般式(III) 【化8】 (式中、fは1〜5の整数を示し、R1及びR2はそれぞれ
    独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、
    R3は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基又は一般式
    (II) 【化9】 (式中、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水素原子又は炭
    素数1〜5のアルキル基を示し、nは1〜5の整数を示
    す。但し、R4、R5及びR6は同時に水素原子であることは
    ない。)で表わされるアルケニル基を示す。但し、R1
    R2及びR3が同時に水素原子であることはない。)で表わ
    される共役ジエン化合物とを反応させる請求項1に記載
    の分岐鎖状ポリエン化合物の製造方法。
  13. 【請求項13】エチレンと一般式(III) 【化10】 (式中、fは1〜5の整数を示し、R1、R2及びR3はそれ
    ぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示
    す。但し、R1、R2及びR3が同時に水素原子であることは
    ない。)で表わされる共役ジエン化合物とを反応させる
    請求項2に記載の分岐鎖状ポリエン化合物の製造方法。
  14. 【請求項14】エチレンと一般式(IV) 【化11】 (式中、fは1〜5の整数を示し、R1、R2、R4、R5及び
    R6はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜5のアルキ
    ル基を示す。但し、R4、R5及びR6は同時に水素原子であ
    ることはない。)で表わされる共役ジエン化合物とを反
    応させる請求項4に記載の分岐鎖状ポリエン化合物の製
    造方法。
  15. 【請求項15】遷移金属化合物又は遷移金属錯体と有機
    アルミニウムとを反応させることによって得られる触媒
    の存在下にエチレンと共役ジエン化合物とを反応させる
    請求項7〜9のいずれかに記載の分岐鎖状ポリエン化合
    物の製造方法。
  16. 【請求項16】鉄、コバルト、ニッケル、ロジウム又は
    パラジウムから選ばれる遷移金属化合物と有機アルミニ
    ウムとを反応させることによって得られる触媒の存在下
    にエチレンと共役ジエン化合物とを反応させる請求項1
    5に記載の分岐鎖状ポリエン化合物の製造方法。
  17. 【請求項17】1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エ
    タンを配位子として有する鉄、コバルト、ニッケル、ロ
    ジウム又はパラジウムから選ばれる遷移金属の錯体と有
    機アルミニウムとを反応させることによって得られる触
    媒の存在下にエチレンと共役ジエン化合物とを反応させ
    る請求項15に記載の分岐鎖状ポリエン化合物の製造方
    法。
  18. 【請求項18】有機アルミニウムがトリエチルアルミニ
    ウムである請求項15〜17のいずれかに記載の分岐鎖
    状ポリエン化合物の製造方法。
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