JPH08325008A - イオン交換されたカーボンナノチューブおよびその製造方法および緩衝材および元素捕集方法 - Google Patents

イオン交換されたカーボンナノチューブおよびその製造方法および緩衝材および元素捕集方法

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JPH08325008A JP7130897A JP13089795A JPH08325008A JP H08325008 A JPH08325008 A JP H08325008A JP 7130897 A JP7130897 A JP 7130897A JP 13089795 A JP13089795 A JP 13089795A JP H08325008 A JPH08325008 A JP H08325008A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液性を酸性からアルカリ性へと自由に制御可
能な緩衝機能、ナノチューブの表面が様々な陽イオンで
置換されたイオン交換媒体としての機能、さらに、ウラ
ン(U)などの稀少元素の捕集・回収機能をナノチュー
ブに付与するなど、ナノチューブの機能性を実証し、高
める。 【構成】 イオン交換反応を利用して、ナノチューブの
表面官能基のカルボキシル基(−COOH)のプロトン
(H+ )を他の陽イオンで置換する。例えば、強塩基の
Na+ で置換すると、アルカリ性タイプのナノチューブ
を製造出来る。これと置換していない酸タイプのナノチ
ューブを組み合わせると、緩衝機能のある媒体として利
用出来る。また、ウラン(U)などの稀少な元素を含む
陽イオンをナノチューブに固定し、捕集・回収の媒体と
して利用出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン交換媒体、緩衝
機能、稀少元素に代表される種々の元素の回収・捕集機
能を持つ媒体として利用できるカーボンナノチューブに
関するものである。化学からエレクトロニクスに渡る次
世代の産業分野、特に、化学、医薬品、材料、触媒、金
属、原子力に関する分野での利用が考えられる。
【0002】
【従来の技術】カーボンナノチューブは、厚さ数原子層
のグラファイト状炭素原子面を丸めた円筒が1個あるい
は複数個入れ子になったものであり、外径がnmオーダ
ーの極めて微小な物質である。カーボンナノチューブ
は、炭素棒を電極としたアーク放電により得られ、その
大量合成法は特開平6−280116号公報、特開平6
−157016号公報により知られている。また、高収
率精製法も開発(特願平6−153192号出願明細
書)され、グラムオーダー以上の比較的純粋なカーボン
ナノチューブの利用が可能となっている。
【0003】カーボンナノチューブは、理論上特異な電
気的物性を持つこと、また、微小で表面積が大きい、ア
スペクト比(長さ/直径比)が大きい、中空であるとい
った独特の形状を有すること、さらに形状に由来する特
殊な表面の性質を持つことから、新しい炭素材料として
産業上への適用が期待されている。従来の技術におい
て、ナノチューブの表面を覆うグラファイト面を化学修
飾し、基本的な官能基を導入したカーボンナノチューブ
の製造方法が、特願平6−153192号出願明細書で
報告されている。これは、液相中で酸化剤またはニトロ
化剤またはスルフォン化剤より選ばれた反応試薬とカー
ボンナノチューブとを化学反応させ、カーボンナノチュ
ーブを酸化処理することにより、チューブ表面にニトロ
基(−NO2 )、スルホン基(−SO3 H)、カルボキ
シル基(−COOH)、カルボニル基(>C=O)、エ
ーテル基(C−O−C)、フェノール性水酸基(−O
H)などの種々の官能基を導入したものである。しかし
ながら、このようなカーボンナノチューブの表面官能基
を利用する技術は報告されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、酸化処理により導入されたナノチューブの表面官能
基は、ナノチューブを液体に対して濡れ易くする働きが
あり、ナノチューブの懸濁水溶液を酸性にする。また、
さらなる化学修飾によるナノチューブの改質の原料とな
り得る。しかし、その機能性の利用は限られたものであ
る。本発明の目的は、ナノチューブの機能性を実証し、
それを高めることである。例えば、酸性度を酸性からア
ルカリ性へと自由に制御可能な緩衝機能、ナノチューブ
の表面が様々な陽イオンで置換されたイオン交換媒体と
しての機能、さらに、ウラン(U)などの稀少元素の捕
集・回収機能をナノチューブに付与することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の発明は、カーボンナノチューブの表
面に導入された官能基のプロトン(H+ )が、他の陽イ
オンで置換されていることを特徴とするイオン交換され
たカーボンナノチューブである。また第2の発明は、液
相中で酸化剤またはニトロ化剤またはスルフォン化剤よ
り選ばれた反応試薬とカーボンナノチューブとを化学反
応させることによりチューブ表面に官能基を導入する工
程と、官能基が導入されたカーボンナノチューブをプロ
トン(H+ )以外の陽イオンを含有する溶液中に浸し、
官能基のプロトンを陽イオンでイオン交換する工程から
なることを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法
である。
【0006】第3の発明は、チューブ表面に官能基が導
入されたカーボンナノチューブと、カーボンナノチュー
ブに導入された官能基のプロトン(H+ )が、強塩基の
共役酸である陽イオンで置換されたカーボンナノチュー
ブとを有することを特徴とする緩衝材である。第4の発
明は、チューブ表面に官能基が導入されたカーボンナノ
チューブを捕集したい元素の塩を含む溶液に浸すことに
より、前記官能基のプロトン(H+ )を前記元素の陽イ
オンで置換し、前記カーボンナノチューブ上に前記元素
を捕捉することを特徴とする元素捕集方法である。
【0007】上記反応試薬としては、例えば硫酸、硝
酸、硫酸−硝酸混合溶液、過マンガン酸カリウム希硫酸
溶液等が挙げられる。導入される官能基は、従来技術の
欄に於いても示したように、例えばカルボキシル基(−
COOH)、フェノール性水酸基(−OH)等である。
【0008】
【作用】ナノチューブは、その直径が数〜十数nm、長
さが数μmという、極微のグラファイトの針状結晶であ
る。構造的にはグラファイトシートでできた細長い筒と
見なすこともできる。また、アスペクト比(長さ/直径
比)が数百から数千という擬1次元的構造を持つ新しい
炭素材料として知られ、その特異的な構造から、触媒、
構造強化剤など様々な用途が考案されている。また、直
径や螺旋度に依存して半導体から金属に変化する特異な
電気的物性を持つため、電子デバイスとしての利用も検
討されている。ナノチューブを利用するにあたって、ナ
ノチューブの表面の性質は重要な意味を持つ。例えば、
他の材料と複合化する場合、複合する材料に対してナノ
チューブは濡れ易くなければならない。また、ナノチュ
ーブを液体中で利用する場合、ナノチューブはその液体
に分散し易い方が好ましい。さらに、ナノチューブ表面
を様々な反応の場として用いる場合、表面の化学状態は
反応に直接影響を与える。アーク放電で合成され、何ら
処理されていないナノチューブは、その表面がグラファ
イト面で覆われているため、比較的不活性である。この
グラファイト面を活性化するため、従来の技術におい
て、ナノチューブの表面を覆うグラファイト面を化学修
飾し、基本的な官能基、例えば、水酸基(−OH)、カ
ルボニル基(>C=O)、カルボキシル基(−COO
H)、ニトロ基(−NO2 )などを導入したナノチュー
ブの製造方法が既に報告されている(特願平6−153
192号出願明細書)。これらの表面官能基は、ナノチ
ューブが液体に対してより濡れ易くする働きがある。ま
た、上記の方法で処理されていない通常のナノチューブ
の懸濁水溶液の液性は中性であるのに対して、酸化処理
されたナノチューブの懸濁水溶液は、カルボキシル基
(−COOH)、フェノール性水酸基(−OH)の存在
に由来する酸性を呈する。
【0009】本発明では、イオン交換反応を利用して、
ナノチューブの表面官能基のカルボキシル基(−COO
H)のプロトン(H+ )を他の陽イオンで置換する方法
をとる。例えば、表面官能基のカルボキシル基(−CO
OH)と金属を含むイオンのイオン交換反応の場合、図
1の反応スキームに示すように、カルボキシル基(−C
OOH)のプロトン(H+ )を金属を含むイオン
(M+ )で置換する。M+ が強塩基の共役酸(例えば、
Na+ ,K+ )である場合が、酸塩基プロトン交換反応
である。プロトン交換反応で処理されたナノチューブ
は、水に分散させた場合、その液性は、弱アルカリ性へ
変化する。ナトリウムイオンに置換されたアルカリ性タ
イプのナノチューブは、酢酸ナトリウム(CH3 COO
Na)と同程度のアルカリ性度を持ち、そのpKb は、
9.22である。ナノチューブの表面官能基であるカル
ボキシル基(−COOH)のイオン交換は様々な陽イオ
ンに対して行うことが可能なため、陽イオン交換された
様々なナノチューブを得ることができる。
【0010】その他の陽イオンの例として、アクチノイ
ド酸化物であるウラニル(UO2 )が挙げられる。塩基
であるウラニル水和物(UO2 ・nH2 O)と弱酸であ
る酢酸(CH3 COOH)の塩である酢酸ウラニル(U
2 (CH3 COO)2 )でイオン交換を行う場合、プ
ロトンと置き替わるイオン、すなわち、図1におけるス
キームのM+ は、ウラニルイオン(UO2 2+ )であり、
ナノチューブ表面にウラニルイオン(UO2 2+ )が固定
される。さらに、加熱や電子線照射によりウラニルイオ
ン(UO2 2+ )中の酸素を取り除くと、金属ウラン
(U)として回収できる。
【0011】上記の反応は酸化反応などの化学処理をし
ていないナノチューブでは起こらない。この事実は、イ
オン交換反応に対して、ナノチューブの表面官能基の存
在が必要条件であることを示している。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を以下に示す。 (実施例1) ナノチューブ表面のカルボキシル基のイ
オン交換反応 まず、炭素アーク放電法(特開平6−280116号公
報、特開平6−157016号公報)で合成されたカー
ボンナノチューブを、硫酸、硝酸、硫酸−硝酸混合溶
液、過マンガン酸カリウム希硫酸溶液等の試薬と反応さ
せて、酸化処理することにより、カーボンナノチューブ
表面に例えばカルボキシル基(−COOH)のような官
能基を導入したカーボンナノチューブを、原料カーボン
ナノチューブとして用意した。
【0013】次に、この原料ナノチューブ0.100g
を、水酸化ナトリウム(NaOH)8.00gを溶解さ
せた水10ml(NaOH濃度:20.0N)に超音波
分散させ、一昼夜放置する。これにより、ナノチューブ
表面の官能基のプロトンを陽イオン(この場合Na+
で置換することができた。その懸濁液をガラスフィルタ
ーを用いて濾過し、純水で十分に洗浄する。フィルター
上に残ったナノチューブを約80℃、真空下、乾燥さ
せ、本発明のカーボンナノチューブを得た。
【0014】図2に、プロトン交換反応前のナノチュー
ブとプロトン交換反応後のナノチューブの懸濁液の添加
重量とpHの関係を表すグラフを示す。pH測定は、デ
ジタル式pHメーター(ガラス電極法)を用い、pH4
とpH7の標準溶液で2点法で校正した。測定温度は2
5℃、測定溶液をArで置換した。図2から明らかなよ
うに、プロトン交換反応前のナノチューブは弱酸とし
て、交換反応後のナノチューブは弱塩基として挙動する
ことが分かる。一般の弱酸と、弱酸と強塩基の塩の組み
合わせた溶液と同様、弱酸である酸性タイプのナノチュ
ーブと、弱酸と強塩基の塩であるアルカリタイプのナノ
チューブを組み合わせた溶液は、pH変化を妨げる緩衝
作用を持つ。従って、酸性タイプ、アルカリ性タイプの
ナノチューブを組み合わせることにより、弱酸性から弱
アルカリ性まで様々なpHを示す緩衝溶液を調整するこ
とが可能である。なお、酸性タイプのナノチューブのp
a(酸解離定数:4.78)およびアルカリ性タイプ
のナノチューブのpKb (=9.22)は、同濃度の酸
性タイプのナノチューブ(NTacid)とアルカリ性タイ
プのナノチューブ(NTbase)を同量加えた懸濁液のp
Hを測定することにより、下記の関係式(1)と(2)
から求めた。
【0015】 pKa =pH+log([NTbase]/[NTacid]) (1) ただし、[NTbase]:アルカリタイプのナノチューブ
の濃度 [NTacid]:酸性タイプのナノチューブの濃度 pKa +pKb =14 (2) (1)で、[NTbase]=[NTacid]の場合、 pKa =pH =4.78(実験値) これを(2)に代入して、 pKb =14−4.78 =9.22
【0016】また、ナノチューブの表面官能基のカルボ
キシル基(−COOH)のpKa (=4.78)は酢酸
(CH3 COOH)のpKa (=4.73)と同程度
で、その酸塩基に関する化学的性質は似通っている。従
って、酢酸と塩を作るような陽イオンの水酸化物、酸化
物または炭酸塩を用いれば、実施例1で示される同様の
処理で、様々な陽イオンとイオン交換することも可能で
ある。従って、表面が様々な陽イオンで置換された化学
修飾ナノチューブは、新しい材料として利用できる。ま
た、イオン交換媒体として、イオン交換クロマトグラフ
ィーに利用できる。さらに、触媒能のある遷移金属イオ
ンなどを固定すれば、固体触媒として利用できる。
【0017】(実施例2) ウラン(U)によるナノチ
ューブの被覆 実施例1と同様の原料ナノチューブを1mol/l程度
の濃度の酢酸ウラニル(UO2 (CH3 COO)2 )の
水溶液に浸す。超音波分散させ、大部分の反応したナノ
チューブが沈殿したら、ガラスフィルターで濾過後、真
空下、乾燥する。
【0018】実施例2で得られたナノチューブ上に固定
された元素を同定するために、EDX(エネルギー分散
X線マイクロ分析)スペクトルを測定した。図3はED
Xスペクトルを表し、(a)が酸化処理したナノチュー
ブを用いた場合のスペクトル、(b)が酸化処理してい
ないナノチューブを用いた場合のスペクトルである。ス
ペクトル(a)と(b)を比較すると明らかなように、
酸化処理したナノチューブを用いた場合は、約3.3k
eV付近にウラン(U)のMα,βに帰属されるピーク
が観測されるのに対し、酸化処理していないナノチュー
ブを使用して処理を行った場合にはそのピークが見られ
ない。TEMによる観察でも、酸化処理したナノチュー
ブを用いた場合、表面に被覆が見られるのに対して、酸
化処理していないナノチューブを使用して処理を行った
場合には被覆がないことが分かっている。以上の結果か
ら、酸化処理されたナノチューブに対して実施例2で示
される処理を行った場合、表面官能基のカルボキシル基
(−COOH)のプロトン(H+ )とウラニルイオン
(UO2 2+ )のイオン交換反応が起こっていることが確
認された。ウラニルイオン(UO2 2+ )以外の様々な稀
少元素(希土類元素、超ウラン元素、トリチウム(T)
など)を含む陽イオンも、実施例2の方法で回収・捕集
が可能である。また、様々な廃液中からの重金属の回収
・分離剤として水の浄化にも利用できる。さらに、以下
の(3)(または(4))の例に示すような、酢酸塩と
金属間の酸化還元を伴う交換反応が一般的に知られてい
るが、これを利用することも可能である。
【0019】 Pb(CH3 COO)2 +Zn→Pb↓+Zn(CH3 COO)2 (3) Pb2++Zn→Pb↓+Zn2+ (4) すなわち、ナノチューブを用いて目的とする金属イオン
をイオン交換反応でナノチューブ表面官能基のカルボキ
シル基(−COOH)に取り込んだ後、(3)(または
(4))に示すような反応を用いて、目的物を金属の状
態で取り出すことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、チューブ表面が様々な
陽イオンで置換されたカーボンナノチューブが得られ、
これらをイオン交換媒体として、また酸性からアルカリ
性へと制御可能な緩衝材として用いることができる。ま
た、カーボンナノチューブ表面上に導入された官能基の
プロトンと他の陽イオンとの交換反応を利用することに
より、ウラン(U)等の稀少元素を捕集、回収すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ナノチューブ表面官能基のカルボキシル基(−
COOH)のイオン交換反応スキーム図。
【図2】ナノチューブ懸濁液におけるナノチューブの添
加重量とpHの関係を示す図。 (a)プロトン交換反応前のナノチューブの場合 (b)プロトン交換反応後のナノチューブの場合
【図3】EDX(エネルギー分散X線マイクロ分析)ス
ペクトル図。 (a)酸化処理したナノチューブを用いた場合 (b)酸化処理していないナノチューブを用いた場合

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンナノチューブの表面に導入され
    た官能基のプロトン(H+ )が、他の陽イオンで置換さ
    れていることを特徴とするイオン交換されたカーボンナ
    ノチューブ。
  2. 【請求項2】 液相中で酸化剤またはニトロ化剤または
    スルフォン化剤より選ばれた反応試薬とカーボンナノチ
    ューブとを化学反応させることにより前記チューブ表面
    に官能基を導入する工程と、前記官能基が導入されたカ
    ーボンナノチューブをプロトン(H+ )以外の陽イオン
    を含有する溶液中に浸し、前記官能基のプロトンを前記
    陽イオンでイオン交換する工程からなることを特徴とす
    るカーボンナノチューブの製造方法。
  3. 【請求項3】 チューブ表面に官能基が導入されたカー
    ボンナノチューブと、カーボンナノチューブに導入され
    た前記官能基のプロトン(H+ )が、強塩基の共役酸で
    ある陽イオンで置換されたカーボンナノチューブとを有
    することを特徴とする緩衝材。
  4. 【請求項4】 チューブ表面に官能基が導入されたカー
    ボンナノチューブを被捕集元素の塩を含む溶液に浸すこ
    とにより、前記官能基のプロトン(H+ )を前記元素の
    陽イオンで置換し、前記カーボンナノチューブ上に前記
    元素を捕捉することを特徴とする元素捕集方法。
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