JPH08324439A - ステアリングコラム用シャフト及びその製造方法 - Google Patents

ステアリングコラム用シャフト及びその製造方法

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JPH08324439A
JPH08324439A JP13323895A JP13323895A JPH08324439A JP H08324439 A JPH08324439 A JP H08324439A JP 13323895 A JP13323895 A JP 13323895A JP 13323895 A JP13323895 A JP 13323895A JP H08324439 A JPH08324439 A JP H08324439A
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JP
Japan
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tube
upper tube
shaft
straight
lower tube
Prior art date
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Application number
JP13323895A
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English (en)
Inventor
Masakiyo Oya
雅清 大矢
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂モールドを用いないでガタなく結合し、
所定の荷重により軸方向へ収縮可能なステアリングコラ
ム用シャフト及びその製造方法を提供する。 【構成】 ロアーチューブ12がアッパーチューブ11
に同軸で軸方向へ収縮可能に嵌合する所定長さで断面小
判形の嵌合部13を有する自動車のステアリングコラム
用シャフトにおいて、前記嵌合部13は、シャフトの軸
心線Cに対しアッパーチューブ11側からロアーチュー
ブ12側へ傾斜する第1のテーパー部14と、テーパー
部14から軸心線Cと平行なストレート部15と、スト
レート部15から更に軸心線Cに対しアッパーチューブ
11側からロアーチューブ12側へ傾斜する第2のテー
パー部16とからなり、かつ、所定荷重にて剪断可能な
ピン19を嵌合部13に嵌装して固定した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアッパーチューブとロ
アーチューブとが異径断面で同軸的に嵌合してなる自動
車のステアリングコラム用シャフト及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリングコラムは、運転乗
員がステアリングホイールを回転操作してステアリング
シャフトを回転させ、ステアリングギヤボックスを介し
て操向輪の舵角を決定する装置であるが、車両の衝突事
故時に、車両前部の部品が後退して前記シャフトが突き
上げられ、これによりステアリングホイールが運転乗員
に衝突(一次衝突)し、又は、運転乗員が慣性力でステ
アリングホイールに衝突(二次衝突)して、それぞれ負
傷する危険を防止するために、前記シャフトが軸方向へ
収縮する構造を採用している。
【0003】前記シャフトの収縮構造は、ステアリング
ホイールに軸着するアッパーシャフトと、そのアッパー
シャフトの下端部に上端部が嵌合するロアーシャフトと
の二体からなり、具体的には、中実シャフト(ロッド)
と中空シャフト(チューブ)の組み合わせ、又は両者共
に中空シャフトで構成される。両シャフトの嵌合部は、
内外周面にスプライン又はセレーションを刻設し、若し
くは、小判型等の異径断面で嵌合して軸中心での回転ト
ルクを伝達可能、かつ、軸方向移動可能になっている。
【0004】二体構成のステアリングコラム用シャフト
が一体的にガタ(不整合)なく必要荷重に耐えられる構造
とするために、通例、アッパーシャフトとロアーシャフ
トの嵌合部において、両者間に樹脂モールドを注入し結
合している。これは図3に示すように、中空のアッパー
チューブ1とロアーチューブ2が同軸で嵌合する小判型
断面で所定長さの嵌合部3において、その端部付近にロ
アーチューブ2には透孔4を適宜穿設する一方、この透
孔4に対面する周溝5をアッパーチューブ1の外周面に
形成し、透孔4から周溝5内へ樹脂6を流し込んで固化
させるものである。
【0005】したがって、樹脂6を介してアッパーチュ
ーブ1とロアーチューブ2がガタなく一体的に結合する
とともに、アッパーチューブ1又はロアーチューブ2に
軸方向の荷重が掛かると、樹脂6が剪断されて一方が他
方に軸方向で入り込むことにより収縮できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アッパ
ーチューブ1の外周面に周溝5を形成することは、通
常、外周面を切削加工する。切削加工では当該部位の肉
厚が薄くなるから剛性が低下する惧れが多くなり、ま
た、切削屑ができるために環境悪化の問題が生じる。さ
らに、樹脂でアッパーチューブとロアーチューブの嵌合
ガタを防止しているため、樹脂が熱で変形することによ
りガタが発生するようになる惧れが高い。
【0007】そこで、この発明は樹脂モールドを用いな
いでガタなく結合し、所定の荷重により軸方向へ収縮可
能なステアリングコラム用シャフト及びその製造方法を
提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるステア
リングコラム用シャフトの製造方法は、ステアリングシ
ャフトを形成するアッパーチューブの下端部に予め、テ
ーパー部とストレート部とで次第に径を減少する嵌合部
を形成し、この嵌合部にロアーチューブとなる一定径の
パイプを挿入し、その挿入端部に、テーパー部とストレ
ート部とで次第に径を減少する成形パンチを軸方向内部
に押し込んで拡径した後、その嵌合部の両側を圧し潰し
て断面小判形とすることにより、嵌合部におけるロアー
チューブがアッパーチューブに密着していることを特徴
とする。
【0009】また、この発明にかかるステアリングコラ
ム用シャフトは、ロアーチューブがアッパーチューブに
同軸で軸方向へ収縮可能に嵌合する所定長さで断面小判
形の嵌合部を有する自動車のステアリングコラム用シャ
フトにおいて、前記嵌合部は、シャフトの軸心線に対し
アッパーチューブ側からロアーチューブ側へ傾斜する第
1のテーパー部と、その第1のテーパー部から前記軸心
線と平行なストレート部と、該ストレート部から更に前
記軸心線に対しアッパーチューブ側からロアーチューブ
側へ傾斜する第2のテーパー部とからなり、かつ、所定
荷重にて剪断可能なピンを該嵌合部でアッパーチューブ
とロアーチューブに嵌装して固定したことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】自動車に装着された場合に、通常時は、アッパ
ーチューブとロアーチューブが異径断面部で互いに密接
し、所謂メタコンで係合して回転トルクを伝達する。し
たがって、嵌合部における両者間には隙間が形成されて
いないために、ガタが発生しない。
【0011】車両の衝突事故等の異常時は、車体前部部
品がロアーチューブを突き上げ、又は、運転乗員がステ
アリングホイールに衝突してアッパーチューブを押し下
げると、ピンが剪断してロアーチューブがアッパーチュ
ーブに、又は、アッパーチューブがロアーチューブに、
それぞれ軸方向で入り込んで収縮する。
【0012】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図に基づき説明す
る。図1に示すように、中空のアッパーチューブ11と
ロアーチューブ12で構成されるステアリングシャフト
の所定長さで断面小判形の嵌合部13において、アッパ
ーチューブ11の下端部付近に他端側へ次第に径が減少
する第1のテーパー部14を軸方向へ所定長さで形成
し、この第1のテーパー部14の終端から他端へかけて
軸線Cと平行な一定径の第1のストレート部15を軸方
向へ所定長さで形成し、かつ、この第1のストレート部
15の終端から他端へかけて更に次第に径が増大する第
2のテーパー部16を軸方向へ所定長さで形成するとと
もに、下端部は軸線Cと平行な所定長さのストレート部
17に形成されている。
【0013】ロアーチューブ12はアッパーチューブ1
1の上記断面形状と相似形で密接し、ロアーチューブ1
2の上端部が次第に径を増大している。そして、嵌合部
13におけるアッパーチューブ11の第1のストレート
部15とこれに対応したロアーチューブ12には両者を
貫通する透孔18が半径方向へ穿設され、この透孔18
には所定の軸方向荷重にて剪断するピン19が嵌装され
ている。このピン19はアルミ等の軽金属または樹脂か
らなる。また、ピン19は第1のストレート部15に限
定されず、第2のストレート部に嵌装してもよい。
【0014】したがって、アッパーチューブ11又はロ
アーチューブ12に所定値を越える軸方向の荷重F,F
1が入力されると、ピン19が剪断してロアーチューブ
12はアッパーチューブ11内に、又は、アッパーチュ
ーブ11はロアーチューブ12側へ移動して収縮できる
が、アッパーチューブ11に引き抜き方向の荷重F2
入力されても、アッパーチューブ11がロアーチューブ
12から抜け出ることはない。
【0015】上記シャフトの製造は、図2に示すよう
に、アッパーチューブ11には予め、一端部付近に第2
のストレート部17、第2のテーパー部16、第1のス
トレート部15及び第1のテーパー部14を形成してお
き、この端部から一定径のストレートチューブ20を軸
方向へ挿入し、そのストレートチューブ20とアッパー
チューブ11を共に固定し、アッパーチューブ11の大
径部側からテーパーパンチ21を挿入し、これをストレ
ートチューブ20内に挿入して押し広げることにより、
ストレートチューブ20の外周面をアッパーチューブ1
1の内周面に接触させた後、嵌合部13の断面を小判形
にするために、アッパーチューブ11の両側面を外側か
ら押圧してメタルコンタクトを形成することにより前記
のような嵌合部13を形成する。
【0016】テーパーパンチ21は、第2のストレート
部17を形成するストレート部23と、第2のテーパー
部16を形成するテーパー部24と、第1のストレート
部15を形成するストレート部25及び第1のテーパー
部14を形成するテーパー部26とを有している。
【0017】かくして嵌合部13を形成した後、アッパ
ーチューブ11の第1のストレート部15とこれに対応
したストレートチューブ20の一端部付近に透孔18を
少なくとも直径方向で相対向してドリル27にて穿設
し、その透孔18にピン19を挿入する。このピン19
は、図2(B)に示すように、透孔18の部位でロアー
チューブ12内に当金28を挿入し、この当金28にピ
ン19の内端部を当接させ、ピン19の外端部をハンマ
ー29で打撃してピン19の両端部を圧し潰し拡径させ
て抜落不能にしてもよい。
【0018】なお、ピン19は、図2(C)に示すよう
に、アッパーチューブ11の嵌合部13の外周面に密接
する略U字形の部材30の両端部内側に突設したもので
もよく、この部材30はピン19の不用意な抜落を阻止
できる。
【0019】かくして、アッパーチューブ11に、テー
パー状に拡径した異径断面部を介し、ロアーチューブ1
2が軸方向収縮可能に嵌合したステアリングシャフト
で、しかも、所定荷重にて剪断する樹脂ピン等の剪断可
能なピン19で結合しているので、車両の通常走行時に
おける操向ではロアーチューブ12がアッパーチューブ
11内に収縮することなく回転トルクを伝達することが
できる。
【0020】また、車両衝突事故時には、ロアーチュー
ブ12がアッパーチューブ11に向けて収縮し、又は、
運転乗員がステアリングホイールに衝突してアッパーチ
ューブ11をロアーチューブ12側へ押し込んだ場合
に、剪断ピン19が剪断してロアーチューブ11がアッ
パーチューブ12側へ収縮することができる。
【0021】また、この実施例では、第1のストレート
部15と第2のストレート部17が形成されているが、
これに限定されるものではなく、ストレート部の両端に
テーパー部が形成された形状であればよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、アッパ
ーチューブとロアーチューブは金属どうしの接触で所謂
メタルコンタクトであるから回転ガタがなくなるととも
に、耐久性が向上し、部品の精度がラフでもよく、また
成形時に芯出しをすることができる利便性を有する。そ
して、樹脂モールドを不要としたため、溝加工及びモー
ルド設備が不要で生産ラインの簡素化を図ることができ
てコストダウンできる。さらに、テーパー状になった嵌
合部を形成したため、ロアーチューブが収縮するときの
荷重が安定するほか、メタルコンタクトであるから、ア
ッパーチューブとロアーチューブが通電性を有して電気
的結合が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における断面側面図(A)及
びA−A断面図(B)
【図2】(A)は製造工程の説明図、(B),(C)は
ピンの取り付け例を示す断面図
【図3】従来例の断面側面図(A)及びB−B断面図
(B)
【符号の説明】
11…アッパーチューブ 12…ロアーチューブ 13…嵌合部 14…第1のテーパー部 15…第1のストレート部 16…第2のテーパー部 17…第2のストレート部 18…透孔 19…ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトを形成するアッパ
    ーチューブの下端部に予め、テーパー部とストレート部
    とで次第に径を減少する嵌合部を形成し、この嵌合部に
    ロアーチューブとなる一定径のパイプを挿入し、その挿
    入端部に、テーパー部とストレート部とで次第に径を減
    少する成形パンチを軸方向内部に押し込んで拡径した
    後、その嵌合部の両側を圧し潰して断面小判形とするこ
    とにより、嵌合部におけるロアーチューブがアッパーチ
    ューブに密着していることを特徴とするステアリングコ
    ラム用シャフトの製造方法。
  2. 【請求項2】 ロアーチューブがアッパーチューブに同
    軸で軸方向へ収縮可能に嵌合する所定長さで断面小判形
    の嵌合部を有する自動車のステアリングコラム用シャフ
    トにおいて、前記嵌合部は、シャフトの軸心線に対しア
    ッパーチューブ側からロアーチューブ側へ傾斜する第1
    のテーパー部と、その第1のテーパー部から前記軸心線
    と平行なストレート部と、該ストレート部から更に前記
    軸心線に対しアッパーチューブ側からロアーチューブ側
    へ傾斜する第2のテーパー部とからなり、かつ、所定荷
    重にて剪断可能なピンを該嵌合部でアッパーチューブと
    ロアーチューブに嵌装して固定したことを特徴とするス
    テアリングコラム用シャフト。
JP13323895A 1995-05-31 1995-05-31 ステアリングコラム用シャフト及びその製造方法 Pending JPH08324439A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100377434B1 (ko) * 1999-02-10 2003-03-26 주식회사 만도 차량용 조향 칼럼의 충격하중 흡수장치
JP2007276591A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Jtekt Corp パワーステアリング装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100377434B1 (ko) * 1999-02-10 2003-03-26 주식회사 만도 차량용 조향 칼럼의 충격하중 흡수장치
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