JPH08323890A - 被服用芯材およびその製造方法 - Google Patents

被服用芯材およびその製造方法

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JPH08323890A
JPH08323890A JP10450495A JP10450495A JPH08323890A JP H08323890 A JPH08323890 A JP H08323890A JP 10450495 A JP10450495 A JP 10450495A JP 10450495 A JP10450495 A JP 10450495A JP H08323890 A JPH08323890 A JP H08323890A
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JP
Japan
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sheath
core
resin
core material
clothing
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Pending
Application number
JP10450495A
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English (en)
Inventor
Takashi Masuda
孝 益田
Yoshiaki Goto
義秋 後藤
Kazuhiro Moriwaki
和弘 森脇
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】曲げ弾性率が9,000kg/cm 以上の樹脂か
らなる芯部Aおよび曲げ弾性率が5,000kg/cm
下かつショアーD硬度25〜65の樹脂からなる鞘部B
から構成される芯鞘構造を有することを特徴とする被服
用芯材。 【効果】従来の金属製芯材に比べて軽量化が図れ、また
金属錆の心配もない。さらに柔軟であって外力による変
形に対する回復性に優れる。さらに従来の単層の剛性樹
脂性芯材に比べて、適度な剛性を有し、かつソフトな感
触を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被服用の芯材に関する
ものであり、特にブラジャー、コルセット等のランジェ
リー、水着、靴、帽子などにおいて外面形状の保持、又
は被服の補強の目的に使用される被服用芯材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の被服類に組み込まれる芯材として
は、金属製ワイヤ、プレートまたはコイルなどをU字型
に曲げたり、プレス成形により所望の形に加工されたも
のが使用されていた。
【0003】このような金属製芯材は変形しやすく、原
形に復元するのが困難である。金属の剛性および弾性を
高めることによって、変形防止および形状の回復はある
程度改善されるが、過剰の剛性となり、結局柔軟性にか
けることになる。さらに、被服類に対する使用者の不用
意な取扱いや、何等かの外的要因によって、芯材の縫い
付け部が破損し、芯材が布を突き破って、着用者に悪影
響をおよぼす恐れもあった。このように金属製芯材で
は、軽量化、ソフト感など肌への優しさへの要求が高ま
っている最近のランジェリーには馴染まない傾向があっ
た。
【0004】かかる金属芯材の欠点を補う芯材として、
特開昭63−56439号公報に示されるようにポリエ
ステル系樹脂、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂、また
特開平4−337337号公報にはポリフェニレンサル
ファイト系樹脂が提案されているが、いずれの方法にお
いても被服用芯材に本質的に要求される適度な剛性、洗
濯に対するより高い耐性、さらに最近特に要求が高まっ
てきたソフトな着用感を同時に満足させることができな
いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の芯材
では解決しえなかった適度な剛性とソフトな着用感を有
し、かつ洗濯などに耐性を与える強靭性を有した新規な
被服用芯材およびその製造方法を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは前述の課題解
決のために鋭意研究した結果、芯鞘の2層構造を有する
線状体が、被服用芯材として優れた性能を発揮すること
を見出し、本発明に至った。すなわち本発明は、「曲げ
弾性率が9,000kg/cm 以上の樹脂からなる芯部お
よび曲げ弾性率が5,000kg/cm 以下の樹脂からな
る鞘部から構成される芯鞘構造を有することを特徴とす
る被服用芯材。」および「芯部用樹脂および鞘部用樹脂
を、それぞれ押出機で別々に押し出し、ダイ部分でそれ
ぞれの溶融樹脂を合流させて芯鞘構造を有する棒状線材
を成形することを特徴とする前記被服用芯材の製造方
法。」からなる。
【0007】図1は、本発明の被服用芯材の断面を示す
ものである。被服用芯材は棒状の線材であり、中心部に
芯部A、外周部に鞘部Bを有するものである。断面の形
状としては、円形、楕円形など任意であるが、角を有し
ないものが、着用時のソフト感から好ましく用いられ
る。
【0008】また芯部/鞘部の割合としては、芯部の断
面積が10〜80%、また鞘部が90〜20%の範囲が
好ましい。また被服用芯材の断面積としては、0.5〜
20mmの範囲が好ましい。
【0009】本発明の被服用芯材における芯部には、A
STM D790による曲げ弾性率が9,000kg/cm
以上、好ましくは11,000kg/cm 以上の樹脂が
用いられる。曲げ弾性率が小さいと、被服用心材として
の適度な剛性が満足できない。このような樹脂としては
ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアセタール、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどの熱可塑性樹脂が好ましく用いられ
る。これらの樹脂はホモポリマに限定されるものではな
く共重合体であっても良い。
【0010】また、本発明の被服用芯材における鞘部に
は、ASTM D790による曲げ弾性率が5,000
kg/cm 以下、好ましくは4,000kg/cm 以下のも
のが使用される。また用いられる樹脂としては,AST
M D2240によるショアD硬度が25〜65の範囲
であることが好ましい。硬度が高いと柔軟性が不足し、
被服用芯材としてのソフト感が得られない。また硬度が
低すぎると強靭製が低下し、耐洗濯性等の実用性能を満
足できなくなる。このような鞘を構成する材料として
は、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマ
ー、ポリオレフィンエラストマなどのエラストマーが使
用できる。
【0011】芯鞘構造を形成する芯と鞘の材料は、両者
の界面の十分な接着性を得るために、アミド構造または
エステル構造をそれぞれもった樹脂を組合わせることが
好ましい。また芯部と鞘部との間に、変性ポリオレフィ
ンなどの接着層を設けて接着性を向上させることも有効
である。また、芯部の材料に鞘部の材料をブレントさせ
て両者の相溶性を向上させて接着性を向上させるのも有
効である。
【0012】本発明の芯鞘構造を有する被服用芯材は、
ブラジャー、コルセット等のランジェリー、ボディース
ーツ、水着、靴、帽子などの外面形状の保持や、被服の
補強の目的に好適に使用できる。
【0013】次に、本発明の被服用芯材の好ましい製造
方法について説明する。まず上に説明したような芯部用
樹脂および鞘部用樹脂とを準備する。それぞれの樹脂を
別の押出機を用いて溶融押し出しして、ダイ部分で溶融
合流させて芯鞘構造を形成し、冷却して棒状線材とす
る。冷却の方法としては10〜50℃の冷却水への浸漬
が好ましく用いられる。得られた棒状線材をそのまま被
服用芯材とすることもできるが、さらに2〜10倍の延
伸操作を行なうほうが、耐洗濯性などの耐久性の観点か
ら好ましい。具体的な延伸方法としては、得られた線材
を70〜150℃程度の温度で2〜5倍に延伸し、さら
に150〜300℃の温度でさらに1.2〜3倍に延伸
せしめて、芯部の構成分子を高度に配向させる。さらに
その後に150〜300℃の温度で、弛緩、熱固定させ
る操作も有効である。
【0014】
【実施例】
実施例1〜2,比較例1〜2 (多層構造の芯材) 表1に示す芯部用樹脂および鞘部用樹脂を準備した。
【0015】本発明の被服用芯材を製造する装置とし
て、図2に示す多層線材押出装置20を使用した。溶融
押出機1に芯部用樹脂、溶融押出機2に鞘部用樹脂を投
入し、それぞれ押出しして、ダイ3に導入して、ダイ3
において、芯鞘構造を有する棒状線材とした。それを冷
却水が満たされた冷却槽5に通過させて、3か所の熱処
理ゾーン7、9、11を通過させる。熱処理ゾーン7に
はスチームが供給され、また熱処理ゾーン9には低湿度
の空気が供給されている。熱処理ゾーン7および9にお
いて、棒状線材は延伸される。熱処理ゾーン11は、延
伸した棒状線材を弛緩させ、熱固定させる役割を有す
る。熱処理ゾーン11を通過して、被服用芯材が得ら
れ、巻取機13でコイル状に巻き取る。
【0016】表2に示す多層線材押出装置の条件で、断
面が円形の直径2.5mmの被服用芯材を得た。得られた
芯材を長さ200mmに切断し、プレス成形によって、半
円弧形のものとした。得られた芯材において、芯部の断
面積は56%、鞘部の断面積は44%であった。半円弧
形の被服用芯材を用いてブラジャーに加工した。剛性、
耐洗濯性、装着ソフト感を下記の条件で測定した。測定
した結果を表3に示す。 (1) 剛性:半円弧状の芯材の両端を30mm/ 分の速度で
拡張し、50mm拡張時の応力を測定した。 ○:応力が40kg/cmを超える。 △:応力が20kg/cm以上、40kg/cm以下。 ×:応力が20kg/cm未満。 (2) 耐洗濯性:半円弧状の芯材を他の被服類と共に、1
5分/サイクルの自動洗濯を繰返し300回実施し、洗
濯後の芯材の損傷を観察した。 ○:変化なし △:部分的にクラックが発生 ×:一か所以上の折損が発生 (3) 装着ソフト感:ブラジャーを着用し、その感覚から
以下のとおり判定した。 ○:違和感は感じられない。 △:静止時には違和感が感じられないが、運動の際に違
和感を感じる。 ×:静止時、運動時とも違和感を感じる。
【0017】
【表1】
【0018】比較例3,4 (単層構造の芯材) 表1に記載の、芯部用樹脂を樹脂を準備し、実施例1に
使用した多層線材押出装置の押出機1のみから樹脂を溶
融押出しして、表2の条件で単層構造の芯材を製造した
以外は、実施例1と同様に製造をおこなった。さらに実
施例1と同様に、評価を行った。結果を表3に示す。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】本発明の構成の被服用芯材は、被服として
装着したときの、硬さ、ソフト感、耐洗濯性にすぐれた
ものであることが分かる。
【0022】
【発明の効果】本発明では、比較的剛性の高い樹脂材料
を芯部とし、剛性が低く表面硬度の低い樹脂材料を鞘部
として芯鞘構造としているため、従来の金属製芯材に比
べて軽量化が図れ、また金属錆の心配もない。さらに柔
軟であって外力による変形に対する回復性に優れる。
【0023】また、従来の単層の合成樹脂製芯材に比べ
て、適度な剛性を有し、かつソフトな感触を与えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被服用芯材の断面図である。
【図2】本発明の芯材の製造に用いた多層線材押出装置
装置の概略図である。
【符号の説明】
A:芯部 B:鞘部 1,2:押出機 3:ダイ 4,4´:線材 5:冷却槽 6,8,10:延伸ローラ部 12:ローラ部 7,9,11:熱処理ゾーン 13:巻取機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲げ弾性率が9,000kg/cm 以上の樹
    脂からなる芯部および曲げ弾性率が5,000kg/cm
    以下かつショアーD硬度25〜65の樹脂からなる鞘部
    から構成される芯鞘構造を有することを特徴とする被服
    用芯材。
  2. 【請求項2】芯部の断面積が10〜80%、鞘部の断面
    積が90〜20%であることを特徴とする請求項1記載
    の被服用芯材。
  3. 【請求項3】断面積が0.5〜20mmであることを特
    徴とする請求項1記載の被服用芯材。
  4. 【請求項4】芯部用樹脂および鞘部用樹脂を、それぞれ
    押出機で別々に押し出し、ダイ部分でそれぞれの溶融樹
    脂を合流させて芯鞘構造を有する棒状線材を成形するこ
    とを特徴とする請求項1記載の被服用芯材の製造方法。
JP10450495A 1995-03-31 1995-04-28 被服用芯材およびその製造方法 Pending JPH08323890A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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