JPH11286849A - 形状記憶合金織物 - Google Patents

形状記憶合金織物

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JPH11286849A
JPH11286849A JP10093296A JP9329698A JPH11286849A JP H11286849 A JPH11286849 A JP H11286849A JP 10093296 A JP10093296 A JP 10093296A JP 9329698 A JP9329698 A JP 9329698A JP H11286849 A JPH11286849 A JP H11286849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape memory
memory alloy
woven fabric
coil
shape
Prior art date
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Pending
Application number
JP10093296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Maeda
重雄 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP10093296A priority Critical patent/JPH11286849A/ja
Publication of JPH11286849A publication Critical patent/JPH11286849A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 伸縮性のある形状記憶合金コイル1を用いる
ことにより、柔軟性のある形状記憶合金織物を提供す
る。 【解決手段】 形状記憶合金の線材をコイル状にした形
状記憶合金コイル1を縦糸にし、通常の繊維の糸を横糸
として織った。また、形状記憶合金コイル1が、密巻き
状態で形状記憶処理されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形状記憶合金から
なる線材を用いた形状記憶合金織物に関する。
【0002】
【従来の技術】形状記憶合金は、温度を変態温度以上に
上昇させると、形状記憶処理で記憶させた形状に戻る性
質を持つ合金である。変態温度を人の体温付近に設定し
た形状記憶合金の線材を例えば縦糸に用い、横糸に通常
の繊維の糸を用いて織物にすると、この縦糸の形状記憶
合金が体温で暖められて所定の形状に戻ろうとする性質
を利用して着る人の体にフィットする衣服等を作ること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の形状
記憶合金織物は、形状記憶合金の線材を用いており、金
属材料であることから伸縮性及び柔軟性に欠けた織物に
なるという問題があった。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、形状記憶合金の線材をコイル状にした形状記
憶合金コイルを用いることにより、十分な伸縮性、柔軟
性のある形状記憶合金織物を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の形状記憶合金
織物の発明は、少なくとも縦糸又は横糸のいずれか一方
の全部又は一部に、形状記憶合金からなる線材をコイル
状にした形状記憶合金コイルを用いたことを特徴とす
る。
【0006】請求項1の発明によれば、巻きが密になっ
たり粗くなることにより伸縮性を有する形状記憶合金コ
イルを織物の縦糸や横糸に用いるので、柔軟性のある織
物を得ることができる。
【0007】請求項2の発明は、前記形状記憶合金コイ
ルが、密巻き状態で形状記憶処理されたものであること
を特徴とする。
【0008】請求項2の発明によれば、形状記憶合金コ
イルが体温等で暖められると、密巻き状態に戻り収縮す
るので、例えば着用時には十分に形状記憶合金コイルを
引き伸ばして余裕をもって着ることができ、着用後は、
この形状記憶合金コイルが収縮することにより体にフィ
ットする衣服を作ることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0010】図1〜図3は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は形状記憶合金コイルを用いた織物の
拡大図、図2は形状記憶合金コイルの部分拡大斜視図、
図3は形状記憶合金コイルを用いた他の織物の拡大図で
ある。
【0011】本実施形態の形状記憶合金織物は、図2に
示すように、線径が30μmの形状記憶合金の線材を外
径が90μmのコイル状にした形状記憶合金コイル1を
用いる。形状記憶合金の線材は、変態温度が人の体温付
近のものを用いる。そして、この形状記憶合金の線材を
例えば芯線の周囲に巻回することによりコイル状の形状
記憶合金コイル1とする。また、この形状記憶合金コイ
ル1は、密巻きの状態で形状記憶処理を行うことによ
り、体温で暖められると収縮するように設定する。形状
記憶処理は、形状を拘束した状態で熱処理を加える処理
であり、これによってその形状を記憶させることができ
る。
【0012】本実施形態の形状記憶合金織物は、図1に
示すように、上記形状記憶合金コイル1を縦糸に用い、
通常の天然繊維や合成繊維の糸2を横糸に用いて織るこ
とにより得た布地である。そして、この布地を縫製する
ことにより衣服を作成する。この際、布地は、着用者の
体形よりも若干小さいサイズに裁断して縫い上げる。
【0013】上記衣服は、布地の縦糸に形状記憶合金コ
イル1を用いているので、この形状記憶合金コイル1の
巻きを粗くする方向に十分な伸びを得ることができる。
このため、横糸に使用される通常の繊維の糸2と共に、
縦糸の形状記憶合金コイル1を引き伸ばすことにより、
衣服を広げて余裕を持って着用することができるように
なる。また、着用後は、体温によって暖められた形状記
憶合金コイル1が巻きを密にする方向に形状を回復させ
ようとして縦糸を収縮させるので、若干小さいサイズに
裁断した衣服が体にフィットして適度に締め付けるよう
になる。
【0014】従って、本実施形態の形状記憶合金織物に
よれば、着用時に十分な伸びを得ることができ、また、
曲げ方向に対しても容易に変形するので、従来の形状記
憶合金織物よりも伸縮性及び柔軟性のある衣服を作成す
ることができる。しかも、着用後は、通常の織物と異な
り、体にフィットさせることができる。
【0015】なお、上記実施形態では、形状記憶合金コ
イル1を布地の縦糸に用いた場合について説明したが、
横糸に用いてもよく、縦糸と横糸の双方に用いることも
できる。また、上記実施形態では、布地の縦糸を全て形
状記憶合金コイル1としたが、この縦糸又は横糸の一部
のみに形状記憶合金コイル1を用い、他を通常の繊維の
糸にすることもできる。
【0016】さらに、上記実施形態では、線径が30μ
mの形状記憶合金の線材を用いて外径が90μmの形状
記憶合金コイル1を作成したが、これらの線径やコイル
サイズは任意である。また、上記実施形態では、形状記
憶合金コイル1を密巻きの状態で形状記憶処理したが、
本発明はこれに限らず、ある程度巻きが粗くなった状態
で形状記憶処理を行うこともできる。
【0017】さらに、上記実施形態では、同一の形状記
憶合金コイル1のみを用いる場合について説明したが、
変態温度が異なり、形状回復の方向も異なる形状記憶合
金コイル1を交互に配置する等して、種類の異なる複数
の形状記憶合金コイル1を組み合わせて織り込むことも
できる。具体的には、例えば図3に示すように、縦糸に
2種類の形状記憶合金コイル1a,1bを交互に織り込
み、横糸に通常の糸2を用いて織った場合等がある。こ
の場合、一方の形状記憶合金コイル1aは、変態温度を
35°Cとし、密巻の状態に形状回復するものを伸長さ
せた状態で織り込むと共に、他方の形状記憶合金コイル
1bは、変態温度を40°Cとし、粗巻の状態に形状回
復するものを収縮させた状態で織り込む。そして、この
生地を用いてサポーターを作製すると、装着時には形状
記憶合金コイル1a,1bのコイルの伸縮性により、膝
や肘等の関節部の動きに容易に追従するようになる。し
かも、装着後に温度が体温付近まで上昇すると、一方の
形状記憶合金コイル1aが収縮して、サポーターを装着
部にフィットさせることができる。また、このサポータ
ーの保温効果によってさらに温度が上昇すると、体温よ
りもやや高めの変態温度を持つ他方の形状記憶合金コイ
ル1bが伸長してサポーターに通気性を生じさせるの
で、装着部の蒸れを防止して不快感をなくすことができ
る。なお、これらの形状記憶合金コイル1a,1bは、
相互に逆方向の状態に形状回復するので、いずれも完全
な状態にまでは形状回復することはできないが、一方の
形状記憶合金コイル1aは少なくとも作製時よりも収縮
することにより装着部にフィットし、他方の形状記憶合
金コイル1bは少なくとも作製時よりも伸長することに
より通気性を生じさせることができる。
【0018】さらに、上記実施形態では、衣服の作成に
用いる形状記憶合金織物について説明したが、本発明は
これに限らず、その他の衣料品や衣料品以外の布製品一
般に用いる織物に実施可能である。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の形状記憶合金織物によれば、形状記憶合金コイルが巻
きを密にしたり粗くすることにより伸縮性を有するの
で、一般の繊維の糸だけを用いた織物と同様の柔軟性を
有しながら、変態温度を超えた場合には形状を回復させ
ることができる衣服等を作ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、形状
記憶合金コイルの部分拡大斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、形状
記憶合金コイルの部分拡大斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、形状
記憶合金コイルを用いた他の織物の拡大図である。
【符号の説明】
1 形状記憶合金コイル 1a 形状記憶合金コイル 1b 形状記憶合金コイル 2 通常の糸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも縦糸又は横糸のいずれか一方
    の全部又は一部に、形状記憶合金からなる線材をコイル
    状にした形状記憶合金コイルを用いたことを特徴とする
    形状記憶合金織物。
  2. 【請求項2】 前記形状記憶合金コイルが、密巻き状態
    で形状記憶処理されたものであることを特徴とする請求
    項1に記載の形状記憶合金織物。
JP10093296A 1998-04-06 1998-04-06 形状記憶合金織物 Pending JPH11286849A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10093296A JPH11286849A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 形状記憶合金織物

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JP10093296A JPH11286849A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 形状記憶合金織物

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