JPH08323779A - 座席用シートクッション材 - Google Patents

座席用シートクッション材

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Publication number
JPH08323779A
JPH08323779A JP7133772A JP13377295A JPH08323779A JP H08323779 A JPH08323779 A JP H08323779A JP 7133772 A JP7133772 A JP 7133772A JP 13377295 A JP13377295 A JP 13377295A JP H08323779 A JPH08323779 A JP H08323779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat cushion
seat
cushion material
supporter
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7133772A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Hirata
豊 平田
Kazunari Ebe
一成 江部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP7133772A priority Critical patent/JPH08323779A/ja
Publication of JPH08323779A publication Critical patent/JPH08323779A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車等における乗員の乗り心地性を改良す
る為に、乗員が走行中に最も敏感に振動を感じる4〜8
Hzの振動周波数領域の動的伝達率や共振点を低く抑え
て、乗員の乗り心地性を改善することの可能な座席用シ
ートクッション材を得ることを目的とする。 【構成】 バネ受けタイプのシートフレームと組み合わ
せて使用される為の乗り物用座席シートクッション材に
於て、該座席用シートクッションパッドの裏面に伸縮性
を有するサポーター、例えば軟質スラブウレタンフォー
ムを一体発泡させたことを特徴とする座席用シートクッ
ション材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種自動車、鉄道車両
用等の乗り物用に使用される座席用シートクッション材
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バネ受けタイプのシートクッショ
ンは、殆どその裏面に寒冷沙、プレスフェルト、粗毛フ
ェルト、不織布等をサポーターとして一体発泡してバネ
と接触する部分を補強して使用している。
【0003】ところで、近年、シートの開発における最
大の関心事は、乗り心地を如何に高めるかが重視されて
おり、この点に関して座席及びシートパッドの振動特性
を如何にすべきかが論議されている。そもそも車両用シ
ートにおける乗り心地を論議する場合、一般には「IS
O規格−2631」に示されている加速度/周波数の関
係における「人体上下方向における振動暴露評価曲線」
を基にして、その目的をより高めようとすることが多
い。この「ISO規格」によると、乗員が最も敏感に振
動を感じる周波数領域は、4〜8Hzであり、従って乗
り心地性を改良する為には、この周波数領域における振
動伝達特性を下げることが肝心であるとされている。
【0004】一方、通常我々が、この乗り心地特性改良
の為に評価試験の1つとして、代用特性として採用・測
定を行っている方法は、JASO−B408における振
動試験であるが、従来使用されている車両用シートクッ
ション材の場合、その殆どが共振周波数が4Hz近辺に
ある。そこで、この共振周波数を小さくする、或は4〜
8Hzにおける振動伝達率を低くすることによって、乗
員の乗り心地を改善させた座席用シートクッション材を
得ることを狙いとして検討を進めてきた。
【0005】元々、シートクッションパッドの裏面に上
記のような通常の粗毛フェルト等のサポーターを一体発
泡すると、その振動特性については悪化することが経験
されている。これは使用するサポーターが伸縮性が無い
ことに起因しているのではないかと考えられる。そこで
今回は伸縮性に富むサポーターの検討をすることとし、
その一例として、先ずは軟質スラブウレタンフォームを
サポーターとして採用して鋭意検討を開始した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この振動特
性試験を用いて、各種の検討を重ねた結果、従来品に比
べて大幅に共振周波数並びに4〜8Hzの振動伝達率を
低減することに成功した座席用シートクッション材が得
られ、本発明に至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、この手
段として乗り物用シートクッション材におけるバネ受け
用のサポーターに着目し、サポーターとしてシートクッ
ションパッドの裏面に伸縮性を有する軟質スラブウレタ
ンフォームを採用することにより、前記共振周波数及び
4〜8Hzの振動伝達率を低減し、その目的とする乗り
心地の良い座席用シートクッション材を得ることが出来
ることが判明したのである。
【0008】尚、ここで使用する軟質スラブウレタンフ
ォームの種類、物性、寸法等については、それぞれ下記
に示すものが好適に使用される。 1)種類或いは物性については、その伸び率がJIS−
K6301に規定する試験法において、その伸び率が少
なくとも100%以上好ましくは120%以上であるこ
と以外には特に他の制限は無い。勿論、補強材としての
用途故、それぞれ所望にあったシートクッションパッド
に必要な物性、大きさ、厚さなどを考慮・選択する必要
がある。 2)使用する寸法(大きさ)としては、尻が当たる位置
を中心としてほぼ全面になるように一体化することが望
ましい(図2)。あまり小さいと補強材としての効果が
なく、本発明の目的とする乗り心地を改良する効果もな
い。
【0009】尚、本発明は、クッションパッドの裏面に
上記に示した軟質スラブウレタンフォームをサポーター
として使用するが、他の従来の伸縮性のない補強材を重
ねて使用することは、本発明の目的に合わない。但し、
伸縮性のある素材であれば、ウレタンフォーム以外の素
材も好適に用いられる。また、クッションパッドのサイ
ド部など、本発明の座部裏面中心部以外の場所に、これ
までの従来の材質のサポーターを必要に応じて使用する
ことを妨げるものではない。以下、更に本発明の詳細を
実施例をまじえて説明するが、勿論、本実施例に限定さ
れるものではない。
【0010】
【実施例】
[実施例1]先ず、図1及び図2に示すような形状をし
た座席用シートクッション材を製造するため、50℃〜
60℃にコントロールされた金型に、予め300mm×
300mm×3mmt(ブリヂストン製・XY−PE
(SF))のスラブウレタンフォームを補強材として上
型にセットした後、座席シートクッション用ウレタンフ
ォーム配合原料(HR用)を所定量下型に注入し、蓋締
めを行った後、100℃×5分間キュアー・脱型してシ
ートクッションパッド裏面に軟質スラブウレタンフォー
ムが一体となった本発明の座席用シートクッション材を
作製した。
【0011】[実施例2]実施例1において、サポータ
ーとしてスラブウレタンフォームがブリヂストン製・X
Y−PDとした以外は実施例1と同様にしてスラブフォ
ーム一体の座席用シートクッション材を作成した。
【0012】実施例1において、サポーターとしてスラ
ブウレタンフォームがブリヂストン製・VCとした以外
は実施例1と同様にしてスラブフォーム一体の座席用シ
ートクッション材を作成した。
【0013】[比較例1]補強剤を不織布(タフネルT
ST545・三井石油化学製)に代えた以外は、実施例
1と同様の条件で座席用シートクッション材を作成し
た。
【0014】上記、各種実施例、比較例にて作製した各
座席用シートクッション材について先に記載したJAS
O−B804に基づき、図2に示す動的振動試験機に供
して、その振動伝達率特性を測定・比較した。尚、試験
機は油圧式加振機(SUM電子(株)社製)を使用し、
定振幅加振は±2.5mm,1〜8Hz/5分間掃引、
また荷重は50kgとし、加圧盤はJIS−D4607
に規定の尻型盤(JM50)を使用して行った。上記各
試料の振動特性測定結果等を、表1及び第4図に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明により、表1及び図4の結果から
明らかなように、共振点を含む振動周波数4〜8Hz領
域における伝達率並びに、振動周波数4〜8Hz(即
ち、前述の乗員が走行中に最も敏感にその振動を感ずる
振動周波数領域)全体の伝達率も、従来(比較例)に比
べて低減するが認められた。即ち、これにより従来に比
し、走行時の乗員にとって、より乗り心地の良い座席用
シートクッション材が得られることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する座席用シートクッション材の概
略を示す斜視図の一例である。
【図2】本発明に関する座席用シートクッション材の裏
面から見た概略の斜視図である。なお、斜線部が本発明
に示した軟質スラブウレタンフォーム等のサポーターを
一体発泡した位置、大きさを示す一例である。(数値:
mm)
【図3】本発明で使用した動的振動試験機の概略の部分
断面図の一例である。
【図4】本発明において提示した実施例、比較例におけ
る各座席用シートクッション材の振動特性測定結果を示
す一例のグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:06 B29L 31:58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネ受けタイプのシートフレームと組み
    合わせて使用される為の乗り物用座席シートクッション
    材に於て、該座席用シートクッションパッドの裏面に伸
    縮性を有するサポーター(補強材)を一体発泡してなる
    ことを特徴とする座席用シートクッション材。
  2. 【請求項2】 上記伸縮性を有するサポーターが軟質ス
    ラブウレタンフォームであって、JIS−K6301で
    規定の方法において、その伸び率が100%以上を有す
    る軟質スラブウレタンフォームであることを特徴とする
    請求項1記載の座席用シートクッション材。
JP7133772A 1995-05-31 1995-05-31 座席用シートクッション材 Pending JPH08323779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7133772A JPH08323779A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 座席用シートクッション材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7133772A JPH08323779A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 座席用シートクッション材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08323779A true JPH08323779A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15112621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7133772A Pending JPH08323779A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 座席用シートクッション材

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JP (1) JPH08323779A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100464673C (zh) * 2006-06-19 2009-03-04 潘新钢 采用弓形弹簧的沙发的靠背、坐垫和扶手的制作方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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