JPH08323189A - 油溶性物質が可溶化ないし分散されてなる水性組成物 - Google Patents

油溶性物質が可溶化ないし分散されてなる水性組成物

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JPH08323189A
JPH08323189A JP8054847A JP5484796A JPH08323189A JP H08323189 A JPH08323189 A JP H08323189A JP 8054847 A JP8054847 A JP 8054847A JP 5484796 A JP5484796 A JP 5484796A JP H08323189 A JPH08323189 A JP H08323189A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間に亘って安定性を維持する、油溶性物
質を水性媒体に可溶化ないし分散させてなる水性組成物
を提供すること 【構成】 油溶性物質(B)を、可溶化剤ないし分散剤
(A)によって、水性媒体(C)に可溶化ないし分散さ
せてなる水性組成物において、(A)は、その構成成分
の70重量%以上が炭素数12〜14の飽和脂肪酸であ
り、かつ、曇点が20℃以上であるポリグリセリン脂肪
酸エステルよりなり、組成物中には(B)1重量部に対
し、(A)が1〜10重量部の範囲で配合されてなるこ
とを特徴とする。 【効果】 本発明に係る水性組成物は、長期間に亘って
安定性を維持し、貯蔵中または流通過程にある間に、油
水分離や沈殿が生じることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油溶性物質を水性媒体
に可溶化ないし分散させてなる組成物に関するものであ
る。さらに詳しくは、例えば、着色料、着香料、ビタミ
ン類、酸化防止剤、保存料、殺菌料または油脂などの油
溶性物質が、水性媒体に可溶化ないし分散されてなる組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧品、消臭剤、入浴剤、芳香
剤、脱臭剤、食品、医薬などにおいて、常温で液状を呈
する各種の商品は、着色料、着香料、ビタミン類、酸化
防止剤、保存料、殺菌料または油脂などの油溶性物質
を、乳化剤によって、水性媒体に可溶化ないし分散させ
ている。しかし、水性媒体に乳化剤によって可溶化ない
し分散させた油溶性物質は、調製過程、または、調製し
た後の保存および輸送中に、水性媒体から分離してしま
うという問題があった。
【0003】この様な油水分離を解決するために、従来
提案されている方法は、多価アルコールや界面活性剤等
を可溶化剤ないし分散剤として添加する方法が多く、そ
の中には実用化されているものもある。提案されている
可溶化剤ないし分散剤の代表的な例としては、レシチ
ン、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(非
イオン性界面活性剤)、硬化ヒマシ油エチレンオキシド
付加物、ショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤が挙げら
れる。
【0004】従来の可溶化剤ないし分散剤のうち、レシ
チンは、天然の卵黄または大豆由来の物質であり、安全
性も高いため広く用いられているが、親水性が弱く、水
性媒体中に油溶性物質を可溶化ないし分散させる場合に
は、さらに多価アルコール等の他の水溶性溶媒が必須と
なるので、最終製品が食品である場合は、味覚の観点か
ら問題があり、また天然由来成分であるため、腐敗・酸
敗など安定性に欠けるという欠点もあった。
【0005】また、ポリオキシエチレン系非イオン性界
面活性剤は、分子鎖中に親水性基としてエチレンオキシ
ド鎖を有しているので、エチレンオキシド鎖が経時的に
分解して可溶化力ないし分散力が低下してしまうほか、
エチレンオキシドの分解生成物であるホルマリンが溶出
するとか、pHが低下するなどの危険があり、食品用途
には安全性上の問題から、わが国では認可されておら
ず、用途に制約がある。また、ショ糖肪酸エステルは酸
性条件下で分解することがあり、低pHの条件下では、
充分な可溶化力ないし分散力を発揮できないという問題
があった。
【0006】さらに、ポリグリセリン脂肪酸エステル
(以下、PoGEと言うことがある)は、食品添加物と
して認可されている乳化剤であり、これを用いた可溶化
剤ないし分散剤も提案されてきている。しかしながら、
提案されているPoGEを用いた可溶化剤ないし分散剤
は、油溶性物質を水性媒体に可溶化ないし分散を行う際
に、さらに多価アルコール等の他の添加物を添加する必
要があり、経時安定性の低い不飽和脂肪酸を主構成脂肪
酸とするなど、食品等へ用いる際の添加物による呈味問
題や、商品の流通・保存に影響を及ぼすという問題があ
った。
【0007】さらにまた、従来の可溶化剤ないし分散剤
では、油溶性物質を水性媒体に可溶化ないし分散を確実
にするためには、可溶化ないし分散操作の際に、原料組
成物に、強力な剪断力を与える乳化機や高圧ホモジナイ
ザー等を用いることが必要となる等、製造工程にも問題
があった。このため、簡単な操作で、油溶性物質を水性
媒体に可溶化ないし分散させることができ、得られた可
溶化系ないし分散系は、長期間に亘って安定性を維持
し、しかも食品用途の場合には、味覚等に影響を与えな
い可溶化系ないし分散系の開発が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来から存
在していた次の諸課題を解決することを目的とする。 1.添加物の種類を少なくしても、かつ、強力な剪断力
を与える乳化機や高圧ホモジナイザー等を使用しなくと
も調製することができる、油溶性物質が水性媒体に可溶
化ないし分散されてなる組成物を提供すること。 2.得られた油溶性物質の可溶化ないし分散されてなる
組成物は、長期間に亘って安定性を維持するものである
こと。 3.しかも、油溶性物質が可溶化ないし分散された組成
物が食品用途の場合には、多価アルコールなどの味覚に
影響を与えるものを含まなくとも、長期間に亘って安定
性を維持する組成物を提供すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、油溶性物質(以下B成分
と言う)が、可溶化剤ないし分散剤(以下A成分と言
う)によって、水性媒体(以下C成分と言う)に可溶化
ないし分散されてなる水性組成物において、A成分は、
その構成脂肪酸の70重量%以上が炭素数12〜14の
飽和脂肪酸であり、かつ、曇点が20℃以上であるポリ
グリセリン飽和脂肪酸エステルよりなり、組成物中のA
成分とB成分との割合が、B成分1重量部に対し、A成
分が1〜10重量部の範囲で配合されてなることを特徴
とする。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける可溶化剤ないし分散剤(A成分)は、油溶性物質
(B成分)を水性媒体(C成分)に可溶化ないし分散さ
せる目的で使用されるものであり、このA成分は、その
構成脂肪酸の70重量%以上が炭素数12〜14の飽和
脂肪酸からなり、かつ、曇点が20℃以上であるポリグ
リセリン飽和脂肪酸エステルよりなることを必須とす
る。
【0011】なお、本発明にいおて、可溶化ないし分散
とは、油溶性物質(B成分)が水性媒体(C成分)中で
熱力学的安定に可溶化された状態、マイクロエマルジョ
ンの状態、油中水滴型、水中油滴型などの乳化分散状態
のように、系が均一相を呈する状態を意味する。
【0012】以下、各成分につき詳細に説明する。 B成分:B成分は、それ自体油溶性ではあるが実質的に
水溶性でない物質を言い、後記するA成分によって、水
性媒体に可溶化ないし分散させられて最終製品とされる
ものである。B成分は、上記性質を有するものであれば
制限はないが、着色料、着香料、ビタミン類、酸化防止
剤、保存料、殺菌料または油脂等が挙げられる。着色料
の具体例としては、β−カロチン、アナトー色素、ウコ
ン色素等が挙げられ、着香料の具体例としては、オレン
ジオイル、メントール等が挙げられ、ビタミン類の具体
例としては、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンE等が
挙げられ、酸化防止剤の具体例としては、ミックストコ
フェロール、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、γ
−オリザノール、保存料および殺菌料の具体例として
は、デヒドロ酢酸等、油脂類の具体例としては、2−エ
チルヘキサン酸トリグリセライドのほか、任意の動物油
・植物油脂等が挙げられる。
【0013】A成分:A成分は、上記B成分を、水性媒
体に可溶化ないし分散させる機能を果たすものであり、
上記要件を満たすポリグリセリン飽和脂肪酸エステル
(以下PoGEと言う)よりなる。このPoGEを構成
するポリグリセリン(以下PoGと言う)の平均重合度
は4以上であり、通常4〜12のものが好ましい。中で
も、添加物としての安全性の面から平均重合度は6〜1
2、特に好ましいのは10〜12である。PoGEを製
造する際の、脂肪酸とPoG由来の水酸基とのモル比
は、1:6〜1:100の範囲で選ぶことができる。
【0014】本発明者らの実験によれば、PoGEの構
成脂肪酸の70重量%以上が炭素数12〜14の飽和脂
肪酸であることが必要と分かった。これは、構成脂肪酸
の炭素数が12未満であると、可溶化力ないし分散力が
低下したり、飲料等の食品に添加した場合には風味が悪
くなることがあり、逆に構成脂肪酸の炭素数が14より
大きいと、pH3以下の酸性条件下で可溶化ないし分散
させた際に、安定な可溶化系ないし分散系を形成するの
が困難であり、沈澱物等が生ずることがあり、いずれも
好ましくない。構成脂肪酸の飽和脂肪酸が70重量%未
満であると、長期間の保存中に風味が悪くなることがあ
り好ましくない。炭素数が12〜14の飽和脂肪酸の具
体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸などが挙げら
れ、これらは単独でも混合物であってもよい。
【0015】PoGEの構成脂肪酸の炭素数12〜14
の飽和脂肪酸の割合は、上記範囲の中でも80重量%以
上が好ましく、とりわけ90重量%以上が好適である。
構成脂肪酸の種類は、PoGEを製造する原料を選択す
る際に、脂肪酸の炭素数、飽和脂肪酸の割合などを、上
記範囲にあるものを選択すればよい。
【0016】本発明者らの実験によれば、さらに、濃度
10重量%硫酸ナトリウム水溶液におけるPoGEの曇
点が20℃未満であると、安定な可溶化ないし分散した
組成物の形成が困難となり、油溶性物質が分離してしま
ったり、沈澱物等が生ずることもあることが分かった。
なお、本発明におけるPoGEの曇点は、次の曇点測定
法で求めた。予め調整した濃度10重量%硫酸ナトリウ
ム水溶液に、PoGE濃度1重量%となるようにPoG
Eを混合させてこの混合液をガラス管に封入した。この
ガラス管を加熱して混合液を均一にした後、所定温度に
設定した恒温槽に浸漬し、数分ないし1時間位放置した
後にガラス管内の液体の分離の有無を目視観察する方法
で行った。恒温槽の温度を一定の温度きざみで昇温して
上の操作を繰り返し、初めて油溶性成分が分離する温度
を曇点とした。
【0017】上記特性を備えたPoGEは、炭素数12
〜14の飽和脂肪酸と、PoGとを、反応器に仕込み、
常圧〜数気圧下、150〜300℃の温度範囲で、触媒
の存在下で反応させることによって製造することができ
る。使用できる触媒としては、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウムなどのアルカリ類が挙げられ、その使用量
は、反応原料の総量に対して0.001〜0.025重
量%に範囲で適宜選択することができる。
【0018】PoGEの曇点は、その合成反応操作条件
を選択することにより、容易に調節することができる。
例えば、曇点が20℃よりも低温側にある場合は、Po
GEに対する脂肪酸のモル数を少なくするか、PoGE
製造時のアルカリ触媒が原料脂肪酸と反応して副生する
脂肪酸アルカリ塩(石鹸)が曇点を高める傾向にあるの
でアルカリ触媒量を多くしたり、または、原料PoGの
平均重合度を高くする等の方法のいずれかを採用するこ
とで、曇点を高めることができる。
【0019】C成分:C成分は水であり、油溶性物質
(B成分)を可溶化ないし分散させる媒体としての機能
を果たす。水は、工業用水を原料とし、脱イオン交換処
理によって、陽イオン、陰イオンを除去したものが好ま
しい。
【0020】本発明に係る、油溶性物質(B成分)が水
性媒体(C成分)に可溶化ないし分散されてなる組成物
は、上記の可溶化剤ないし分散剤(A成分)と、B成分
とを、各所定量秤量し、加熱下、攪拌・混合し、これを
水性媒体(C成分)に添加し、油溶性物質を可溶化ない
し分散させ、室温に冷却して、容易に調製することが出
来る。この際の攪拌は、従来のように強力な機械攪拌を
適用することは必須ではなく、振とう攪拌程度で十分で
ある。ただし、強力な剪断力を適用する攪拌を全く排除
するものではない。
【0021】本発明者らの実験によれば、油溶性物質
(B成分)の種類にもよるが、B成分1重量部に対し可
溶化剤ないし分散剤(A成分)を1〜10重量部の範囲
で選ぶことができる。1重量部未満では、B成分を可溶
化ないし分散化させることが困難であり、10重量部を
越えるときは、添加量を増加してもそれに比例して効果
が向上しないので、好ましくない。特に、組成物のpH
が3未満の場合に、1重量部以上含有させると、本発明
の目的が効果的に達成でき、好ましい。組成物のpHが
3未満の場合に、B成分1重量部に対するA成分の割合
を1重量部未満とすると、油溶性物質を可溶化ないし分
散する操作を行っても、可溶化系ないし分散系が不安定
であるために、油溶性物質(B成分)が分離したり、特
に酸性条件下では沈澱物が生ずる等、油溶性物質が水性
媒体に安定に可溶化ないし分散されてなる組成物が得ら
れない。
【0022】本発明に係る組成物は、油溶性物質(B成
分)を任意の割合で含有し、中性ではもちろん、A成分
の量を調節することにより、pH2〜5の酸性条件下に
おいても安定であり、B成分の分離や、沈殿等が生じな
い可溶化ないし分散された組成物が得られる。一般に、
酸性食品のpH値はpH3.3以上であるが、本発明に
係る組成物は、このpH以下でも安定である。全組成物
中における、B成分の配合割合は10〜10000pp
m、特に好ましくは100〜5000ppmであると、
pHが5以下の低pHにおいても安定であるので好まし
い。
【0023】本発明に係る組成物は、C成分である水性
媒体にA成分とB成分とを混合することを必須とするほ
か、さらに必要に応じて他の成分を添加・配合すること
ができる。添加・配合することができる他の成分として
は、組成物の用途にもよるが、糖類や多価アルコール類
等の水溶性添加物、pH調節剤などであり、具体的には
プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、キ
シリトール、アラビトール、マルチトール、ラクチトー
ル、ソルビタン、キシロース、アラビノース、マンノー
ス、乳糖、砂糖、カップリングシュガー、ブドウ糖、酵
素糖化水飴、酸糖化水飴、麦芽糖水飴、麦芽糖、異性化
糖、果糖、還元麦芽糖水飴、還元澱粉糖水飴、蜂蜜など
が挙げられる。また、pH調節剤としてはクエン酸が挙
げられる。これらは、単独でも複数の混合物であっても
よい。全組成物中におけるこれら他の成分の添加・配合
量は、製品の用途に応じて適宜選択することができる。
【0024】本発明に係る組成物は、化粧品、消臭剤、
入浴剤、芳香剤、脱臭剤、食品、医薬などにおいて、常
温で液状を呈する各種の用途がある。そして、これら製
品は、油溶性物質が分離したり、特に酸性条件下でも沈
澱物が生ずることがなく、油溶性物質が水性媒体に安定
に可溶化ないし分散されている。
【0025】
【発明の効果】本発明は、次のような特別に有利な効果
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る組成物は、油溶性物質を水性媒体に可
溶化ないし分散させる際に、添加物の種類を少なくして
も、強力な剪断力を与える乳化機や高圧ホモジナイザー
等を使用せずに、容易に調製することができる。 2.本発明に係る組成物は、長期間に亘って安定性を維
持し、貯蔵中または流通過程にある間に、変質すること
がない。 3.本発明に係る組成物は、飲料等の食品、医薬品、化
粧品等の呈味、香りなどを損なうことがない。
【0026】
【実施例】次に、本発明を、製造例、実施例に基づいて
さらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない
限り以下の記載例に限定されるものではない。なお、以
下の製造例において、生成物の曇点は、以下に記載の方
法で測定したものであり、以下の製造例、実施例、比較
例で使用した原料は、以下の通りである。
【0027】<生成物の曇点測定法>予め調整した濃度
10重量%硫酸ナトリウム水溶液に、製造例において得
られた反応生成物の濃度が1重量%となるように反応生
成物を混合させてこの混合液をガラス管に封入した。こ
のガラス管を加熱して混合液を均一にした後、所定温度
に設定した恒温槽に浸漬し、30分間放置した後にガラ
ス管内の液体の分離の有無を目視観察する方法で行っ
た。恒温槽の温度を5℃きざみで昇温させて上の操作を
繰り返し、初めて油溶性成分が分離する温度を曇点とし
た。 <使用した試料>
【0028】
【表1】
【0029】[製造例1](PoGE−A〜−Cの製造
例) 攪拌機、温度計、加熱ジャケット、ガス仕込み口、原材
料仕込み口を備えた容量2リッターの反応容器に、ま
ず、ポリグリセリン(PoG)を1200g仕込んだ。
ついで、同じ反応容器に、ラウリン酸と10%水酸化ナ
トリウム水溶液とを仕込んだ。なお、ラウリン酸の仕込
み量は、ラウリン酸とPoGのモル比は表−1に示した
よう変更した。水酸化ナトリウム量は、PoGとラウリ
ン酸との総量に対して0.0025重量%とした。
【0030】窒素気流下、常圧で、内温を240℃に昇
温し、この温度で2.5時間反応させた後、内温をさら
に260℃に昇温し、この温度で4時間反応させた。反
応終了後、内温を常温まで冷却し、液状のポリグリセリ
ンラウリン酸エステル(PoGE)−A〜−Cを得た。
得られた反応生成物について、上記方法で曇点を測定し
た。結果を表−1に示す。
【0031】
【表2】
【0032】[製造例2](PoGE−Dの製造例) 製造例1において使用した反応容器に、まず、PoGを
1200g仕込んだ。ついで、同じ反応容器に、ミリス
チン酸(ミリスチン酸とPoGのモル比を1に調製し
た)と、10%水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリ
ウム量を反応原料の総量に対して0.0025重量%)
とを仕込んだ。
【0033】製造例1におけると同じ条件で反応させ、
ポリグリセリンミリスチン酸エステルを得た。このもの
を、約5倍量のアセトンに分散・加熱し、デカンテーシ
ョンして不溶部と可溶部に分離し、減圧乾燥して得たア
セトン不溶物をPoGE−Dと言う。この不溶物につい
て曇点を測定したところ、90℃以上であった。
【0034】[製造例3](PoGE−E、PoGE−
Fの製造例) 製造例1において使用した反応容器に、まず、PoGを
1200g仕込んだ。ついで、同じ反応容器に、パルミ
チン酸またはステアリン酸(パルミチン酸、ステアリン
酸とPoGのモル比は表−2の通りとした。)と10%
水酸化ナトリウム水溶液(同上)とを仕込んだ。
【0035】製造例1におけると同じ条件で反応させ、
ポリグリセリンパルミチン酸(以下PoGE−Eと言
う)またはステアリン酸エステル(以下PoGE−Fと
言う)を得た。得られた反応生成物について、上記方法
で曇点を測定した。結果を表−2に示す。
【0036】
【表3】
【0037】[実施例1]油溶性物質としてのD,L−
α−トコフェロール(ビタミンE){東京化成(株)
製、特級}25重量部と、製造例1で製造したPoGE
−A75重量部とを秤量し(B成分/A成分=1/3) 、60〜
70℃で混合・攪拌して混合物を得た。この混合物0.
2gを、クエン酸によってpHを3とした、温度25℃
の水100mlに混合・攪拌したところ、油溶性物質が
均一に可溶化ないし分散した組成物が得られた。この組
成物を25℃で1ヶ月間静置し、さらに5℃で1ヶ月間
静置しても、油水分離や沈澱は生じなかった。
【0038】[実施例2]ビタミンE(実施例1と同
種)15重量部と、PoGE−A85重量部とを秤量し
(B成分/A成分=1/5.7)、60〜70℃で混合・攪拌して
混合物を得た。この混合物を、0.07g、0.13
g、0.33g、0.67g、1.33gそれぞれ秤量
し、いずれもクエン酸によってpHを3とした、温度2
5℃の水100mlに混合・攪拌したところ、いずれの
場合も、均一に可溶化ないし分散した組成物が得られ
た。この組成物を25℃で1ヶ月間静置し、さらに5℃
で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈澱は生じなかっ
た。
【0039】[実施例3]ビタミンE(実施例1と同
種)20重量部と、PoGE−B80重量部とを秤量し
(B成分/A成分=1/4)、60〜70℃で混合・攪拌して混
合物を得た。この混合物0.25gを、クエン酸によっ
てpHを3とした、温度25℃の水100mlに混合・
攪拌したところ、均一な可溶化ないし分散した組成物が
得られた。この組成物を25℃で1ヶ月間静置し、さら
に5℃で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈澱は生じな
かった。
【0040】[実施例4]ビタミンE(実施例1と同
種)20重量部と、PoGE−D80重量部とを秤量し
(B成分/A成分=1/4)、60〜70℃で攪拌混合して混合
物を得た。この混合物0.25gを、クエン酸によって
pHを3とした、温度25℃の水100mlに混合・攪
拌したところ、均一な可溶化ないし分散した組成物が得
られた。この組成物を25℃で1ヶ月間静置し、さらに
5℃で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈澱は生じなか
った。
【0041】[実施例5]油溶性物質としてのオレンジ
オイル{協和香料(株)製}15重量部と、PoGE−
A85重量部とを秤量し(B成分/A成分=1/5.7)、60〜
70℃で混合・攪拌して混合物を得た。この混合物0.
33gを、クエン酸によってpHを3とした、温度25
℃の水100mlに混合・攪拌したところ、均一な可溶
化ないし分散した組成物が得られた。この組成物を25
℃で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈澱は生じなかっ
た。
【0042】[実施例6]油溶性物質としての2−エチ
ルヘキサン酸トリグリセライド{日清製油(株)製}1
0重量部と、PoGE−A90重量部とを秤量し(B成分
/A成分=1/9)、60〜70℃で攪拌混合して混合物を得
た。この混合物0.50gを、クエン酸によってpHを
3とした、温度25℃の水100mlに混合・攪拌した
ところ、均一な可溶化ないし分散した組成物が得られ
た。この組成物を25℃で1ヶ月間静置し、さらに5℃
で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈澱は生じなかっ
た。
【0043】[実施例7]2−エチルヘキサン酸トリグ
リセライド(実施例6と同種)10重量部と、PoGE
−B90重量部とを秤量し(B成分/A成分=1/9)、60〜
70℃で混合・攪拌して混合物を得た。この混合物0.
50gを、クエン酸によってpHを3とした、温度25
℃の水100mlに混合・攪拌したところ、均一な可溶
化ないし分散した組成物が得られた。この組成物を25
℃で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈澱は生じなかっ
た。
【0044】[実施例8]ビタミンE(実施例1と同
種)10重量部と、PoGE−A60重量部とを秤量し
(B成分/A成分=1/6)、さらに特級グリセリン{キシダ化
学(株)製}を30重量部加え、60〜70℃で混合・
攪拌して混合物を得た。この混合物0.50gを、クエ
ン酸によってpHを3とした、温度25℃の水100m
lに混合・攪拌したところ、均一な可溶化ないし分散し
た組成物が得られた。この組成物を25℃で1ヶ月間静
置し、さらに5℃で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈
澱は生じなかった。
【0045】[実施例9]油溶性物質としてのビタミン
Aパルミテート{理研ビタミン(株)}7重量部と、P
oGE−B63重量部とを秤量し(B成分/A成分=1/9)、
さらに特級グリセリン(実施例8と同種)を30重量部
加え、60〜70℃で混合・攪拌して混合物を得た。こ
の混合物0.14gを、クエン酸によってpHを3とし
た、温度25℃の水100mlに混合・攪拌したとこ
ろ、均一な可溶化ないし分散した組成物が得られた。こ
の組成物を25℃で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈
澱は生じなかった。
【0046】[実施例10]ビタミンE(実施例1と同
種)40重量部と、PoGE−B80重量部とを秤量し
(B成分/A成分=1/2)、60〜70℃で混合・攪拌して混
合物を得た。この混合物0.15gを、クエン酸によっ
てpHを4とした、温度25℃の水100mlに混合・
攪拌したところ、均一な可溶化ないし分散した組成物が
得られた。この組成物を25℃で1ヶ月間静置し、さら
に5℃で1ヶ月間静置しても、油水分離や沈澱は生じな
かった。
【0047】[実施例11]2−エチルヘキサン酸トリ
グリセライド(実施例6と同種)30重量部と、PoG
E−B45重量部とを秤量し(B成分/A成分=1/1.5)、6
0〜70℃で混合・攪拌して混合物を得た。この混合物
0.13gを、クエン酸によってpHを5とした、温度
25℃の水100mlに混合・攪拌したところ、均一な
可溶化ないし分散した組成物が得られた。この組成物を
25℃で1ヶ月間静置し、さらに5℃で1ヶ月間静置し
ても、油水分離や沈澱は生じなかった。
【0048】[比較例1]ビタミンE(実施例1と同
種)10重量部と、PoGE−C(このものの曇点は1
0℃である)90重量部とを秤量し(B成分/A成分=1/
9)、60〜70℃で混合・攪拌して混合物を得た。こ
の混合物0.5gを、クエン酸によってpHを3とした
温度25℃の水100mlに混合・攪拌したところ、沈
澱を生じ均一な可溶化ないし分散した組成物は得られな
かった。
【0049】[比較例2]ビタミンE(実施例1と同
種)15重量部と、PoGE−E(このものの脂肪酸は
パルミチン酸である)85重量部とを秤量し(B成分/A成
分=1/5.7)、60〜70℃で混合・攪拌して混合物を得
た。この混合物0.33gを、クエン酸によってpHを
3とした温度25℃の水100mlに混合・攪拌したと
ころ、沈澱を生じ、均一な可溶化ないし分散した組成物
は得られなかった。
【0050】[比較例3]ビタミンE(実施例1と同
種)20重量部と、PoGE−F(このものの脂肪酸は
ステアリン酸である)80重量部とを秤量し(B成分/A成
分=1/4)、60〜70℃で混合・攪拌して混合物を得
た。この混合物0.25gを、クエン酸によってpHを
3とした温度25℃の水100mlに混合・攪拌したと
ころ、沈澱を生じ、均一な可溶化ないし分散した組成物
は得られなかった。
【0051】
【表4】
【0052】実施例1〜実施例11、比較例1〜比較例
3より、次のことが明らかである。 (1) 本発明に係る油溶性物質が可溶化ないし分散された
組成物は、均一な可溶系ないし分散系を形成し、この系
は長期間静置しても油水分離や沈澱が生じず安定である
(実施例1〜実施例11参照)。 (2) これに対して、また、PoGEの曇点が請求項1の
要件を満たさない場合は、組成物には沈殿が生じ、均一
な可溶系ないし分散系が形成されない(比較例1参
照)。 (3) さらに、PoGEを構成する脂肪酸が請求項1の要
件を満たさない場合は、組成物には沈殿が生じ、均一な
可溶系ないし分散系が形成されない(比較例2〜比較例
3参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/22 A23L 1/22 C 1/272 1/272 3/3454 3/3454

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油溶性物質(以下B成分と言う)が、可
    溶化剤ないし分散剤(以下A成分と言う)によって、水
    性媒体(以下C成分と言う)に可溶化ないし分散されて
    なる水性組成物において、A成分は、その構成脂肪酸の
    70重量%以上が炭素数12〜14の飽和脂肪酸であ
    り、かつ、曇点が20℃以上であるポリグリセリン飽和
    脂肪酸エステルよりなり、組成物中のA成分とB成分と
    の割合が、B成分1重量部に対し、A成分が1〜10重
    量部の範囲で配合されてなることを特徴とする、油溶性
    物質が水性媒体に可溶化ないし分散されてなる水性組成
    物。
  2. 【請求項2】 pHが5以下にされてなることを特徴と
    する、請求項1に記載の油溶性物質が水性媒体に可溶化
    ないし分散されてなる水性組成物。
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