JPH08322263A - インバータ装置 - Google Patents
インバータ装置Info
- Publication number
- JPH08322263A JPH08322263A JP7123308A JP12330895A JPH08322263A JP H08322263 A JPH08322263 A JP H08322263A JP 7123308 A JP7123308 A JP 7123308A JP 12330895 A JP12330895 A JP 12330895A JP H08322263 A JPH08322263 A JP H08322263A
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- JP
- Japan
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- main circuit
- inverter
- inverter device
- circuit
- transistors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】インバータの主回路のモジュールからの高周波
漏洩電流を減少させる。 【構成】インバータの主回路10の上アーム2〜4はN
PNトランジスタ2a〜4aとダイオード2b〜4bと
の逆並列接続で構成し、下アーム15〜17はPNPト
ランジスタ15a〜17aとダイオード5b〜7bとの
逆並列接続で構成することによりPNPトランジスタ1
5a〜17aのコレクタとモジュールの金属ベース8に
流れる高周波漏洩電流を減少させる。
漏洩電流を減少させる。 【構成】インバータの主回路10の上アーム2〜4はN
PNトランジスタ2a〜4aとダイオード2b〜4bと
の逆並列接続で構成し、下アーム15〜17はPNPト
ランジスタ15a〜17aとダイオード5b〜7bとの
逆並列接続で構成することによりPNPトランジスタ1
5a〜17aのコレクタとモジュールの金属ベース8に
流れる高周波漏洩電流を減少させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流電源から整流回
路を介して得られる直流電力をインバータにより所望の
電圧,周波数の交流電力に変換するインバータ装置に関
する。
路を介して得られる直流電力をインバータにより所望の
電圧,周波数の交流電力に変換するインバータ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインバータの主回路は図
3に示す回路構成図のものが知られており、主回路1の
上アーム2〜4,下アーム5〜7共にNPNトランジス
タ2a〜7aとダイオード2b〜7bとをそれぞれ逆並
列接続した構成である。図3に示したインバータの主回
路1は、アーム構成の6組のモジュール又はハーフブリ
ッジ構成の3組のモジュール又は三相のブリッジ構成の
1組のモジュールから形成されており、図4はこのモジ
ュールの部分断面構成図である図4において、NPNト
ランジスタ2a,5aのそれぞれのコレクタ電極は、銅
製の金属ベース8の上にアルミナや窒化アルミなどの薄
膜の絶縁基板9を介して固着されている。
3に示す回路構成図のものが知られており、主回路1の
上アーム2〜4,下アーム5〜7共にNPNトランジス
タ2a〜7aとダイオード2b〜7bとをそれぞれ逆並
列接続した構成である。図3に示したインバータの主回
路1は、アーム構成の6組のモジュール又はハーフブリ
ッジ構成の3組のモジュール又は三相のブリッジ構成の
1組のモジュールから形成されており、図4はこのモジ
ュールの部分断面構成図である図4において、NPNト
ランジスタ2a,5aのそれぞれのコレクタ電極は、銅
製の金属ベース8の上にアルミナや窒化アルミなどの薄
膜の絶縁基板9を介して固着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年のパワートランジ
スタなどの電力用半導体素子のスイッチング特性の改善
により、例えばインバータ装置で駆動される電動機から
発生するインバータのPWM変調のキャリア周波数に起
因する騒音を少なくするために、該キャリア周波数も従
来の数kHzから10kHz〜15kHzに上昇させて
おり、その結果、電力用半導体素子と、該電力用半導体
素子を冷却する冷却体との間の浮遊静電容量を介して流
れる高周波漏洩電流も増加する傾向にあり、この種の電
力変換装置としての総漏洩電流を所定の上限値以下に抑
制する法的な規制が行われようとしている。
スタなどの電力用半導体素子のスイッチング特性の改善
により、例えばインバータ装置で駆動される電動機から
発生するインバータのPWM変調のキャリア周波数に起
因する騒音を少なくするために、該キャリア周波数も従
来の数kHzから10kHz〜15kHzに上昇させて
おり、その結果、電力用半導体素子と、該電力用半導体
素子を冷却する冷却体との間の浮遊静電容量を介して流
れる高周波漏洩電流も増加する傾向にあり、この種の電
力変換装置としての総漏洩電流を所定の上限値以下に抑
制する法的な規制が行われようとしている。
【0004】図3,図4に示した従来の主回路構成で
は、下アーム5〜7のNPNトランジスタ5a〜7aの
それぞれのコレクタにはインバータの出力としてのキァ
リア周波数でPWM変調された交番電圧が発生してお
り、この交番電圧により、NPNトランジスタ5a〜7
aのコレクタ電極と薄膜の絶縁基板9を介した金属ベー
ス8との間の比較的大きな浮遊静電容量によって、高周
波漏洩電流が流れるという問題があった。
は、下アーム5〜7のNPNトランジスタ5a〜7aの
それぞれのコレクタにはインバータの出力としてのキァ
リア周波数でPWM変調された交番電圧が発生してお
り、この交番電圧により、NPNトランジスタ5a〜7
aのコレクタ電極と薄膜の絶縁基板9を介した金属ベー
ス8との間の比較的大きな浮遊静電容量によって、高周
波漏洩電流が流れるという問題があった。
【0005】この発明の目的は、上記問題点を解決する
インバータ装置を提供することにある。
インバータ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】交流電源から整流回路を
介して得られる直流電力をインバータにより所望の電
圧,周波数の交流電力に変換するインバータ装置におい
て、この第1の発明は、前記インバータの主回路は金属
板を基板とするモジュールにし、該主回路のそれぞれの
上アームはNPNトランジスタとダイオードとを逆並列
接続した構成とし、該主回路のそれぞれの下アームはP
NPトランジスタとダイオードとを逆並列接続した構成
とする。
介して得られる直流電力をインバータにより所望の電
圧,周波数の交流電力に変換するインバータ装置におい
て、この第1の発明は、前記インバータの主回路は金属
板を基板とするモジュールにし、該主回路のそれぞれの
上アームはNPNトランジスタとダイオードとを逆並列
接続した構成とし、該主回路のそれぞれの下アームはP
NPトランジスタとダイオードとを逆並列接続した構成
とする。
【0007】また、第2の発明は前記第1の発明におい
て、前記主回路は前記インバータ装置に備えられた冷却
体の表面に設置され、該冷却体及び前記交流電源の中性
点を接地する。
て、前記主回路は前記インバータ装置に備えられた冷却
体の表面に設置され、該冷却体及び前記交流電源の中性
点を接地する。
【0008】
【作用】この発明は、主回路の下アームのトランジスタ
をPNP形とすることにより、インバータ装置の出力と
してのキャリア周波数波形を含む交番電圧はPNPトラ
ンジスタのエミッタから発生し、PNPトランジスタの
コレクタは整流回路の出力である安定した負電位となっ
ているため、該交番電圧が金属ベースに流れる高周波漏
洩電流は僅かである。
をPNP形とすることにより、インバータ装置の出力と
してのキャリア周波数波形を含む交番電圧はPNPトラ
ンジスタのエミッタから発生し、PNPトランジスタの
コレクタは整流回路の出力である安定した負電位となっ
ているため、該交番電圧が金属ベースに流れる高周波漏
洩電流は僅かである。
【0009】
【実施例】図1は、この発明の第1の実施例を示すイン
バータの主回路の回路構成図であり、図2の従来例と同
一機能を有するものには同一符号を付している。図1に
おいて、主回路10の上アーム2〜4には、従来と同様
にNPNトランジスタ2a〜4aとダイオード2b〜4
bとの逆並列接続したものが用いられ、また、下アーム
15〜17には、PNPトランジスタ15a〜17aと
ダイオード5b〜7bとの逆並列接続したものが用いら
れいる。
バータの主回路の回路構成図であり、図2の従来例と同
一機能を有するものには同一符号を付している。図1に
おいて、主回路10の上アーム2〜4には、従来と同様
にNPNトランジスタ2a〜4aとダイオード2b〜4
bとの逆並列接続したものが用いられ、また、下アーム
15〜17には、PNPトランジスタ15a〜17aと
ダイオード5b〜7bとの逆並列接続したものが用いら
れいる。
【0010】図2は、モジュールとしての図1に示すN
PNトランジスタ2aおよびPNPトランジスタ15a
の部分の断面構成図を示し、PNPトランジスタ15a
のコレクタ電極は、NPNトランジスタ2aと同様に、
銅製の金属ベース8の上にアルミナや窒化アルミなどの
薄膜の絶縁基板9を介して固着されている。また、PN
Pトランジスタ16a,17aのそれぞれのコレクタ電
極は、図2と同様に、金属ベース8の上に絶縁基板9を
介して固着されている。
PNトランジスタ2aおよびPNPトランジスタ15a
の部分の断面構成図を示し、PNPトランジスタ15a
のコレクタ電極は、NPNトランジスタ2aと同様に、
銅製の金属ベース8の上にアルミナや窒化アルミなどの
薄膜の絶縁基板9を介して固着されている。また、PN
Pトランジスタ16a,17aのそれぞれのコレクタ電
極は、図2と同様に、金属ベース8の上に絶縁基板9を
介して固着されている。
【0011】図1,図2において、主回路10の下アー
ム15〜17のトランジスタをPNP形とすることによ
り、インバータ装置の出力としてのキャリア周波数波形
を含む交番電圧はPNPトランジスタ15a〜17aの
エミッタから発生し、PNPトランジスタ15a〜17
aのコレクタは安定した負電位となっているため、前記
交番電圧が金属ベース8に流れる高周波漏洩電流は僅か
であるまた、第2の実施例として、図1,図2に示した
主回路10をインバータ装置に備えられた図示しない冷
却体の表面に設置し、該冷却体及び図示しない整流回路
を介して主回路10に給電する図示しない交流電源の中
性点をそれぞれ接地して同電位とすることにより、主回
路10の3相出力(U,V,W)の電位の接地電位との
変動量をほぼ同じくして漏洩電流を更に減少させること
ができる。
ム15〜17のトランジスタをPNP形とすることによ
り、インバータ装置の出力としてのキャリア周波数波形
を含む交番電圧はPNPトランジスタ15a〜17aの
エミッタから発生し、PNPトランジスタ15a〜17
aのコレクタは安定した負電位となっているため、前記
交番電圧が金属ベース8に流れる高周波漏洩電流は僅か
であるまた、第2の実施例として、図1,図2に示した
主回路10をインバータ装置に備えられた図示しない冷
却体の表面に設置し、該冷却体及び図示しない整流回路
を介して主回路10に給電する図示しない交流電源の中
性点をそれぞれ接地して同電位とすることにより、主回
路10の3相出力(U,V,W)の電位の接地電位との
変動量をほぼ同じくして漏洩電流を更に減少させること
ができる。
【0012】前述の第1,第2の実施例において、主回
路10のモジュールは、従来例と同様に、アーム構成の
6組のモジュール又はハーフブリッジ構成の3組のモジ
ュール又は三相のブリッジ構成の1組のモジュールのう
ち、いずれを使用してもインバータ装置としての高周波
漏洩電流を減少させることができる。
路10のモジュールは、従来例と同様に、アーム構成の
6組のモジュール又はハーフブリッジ構成の3組のモジ
ュール又は三相のブリッジ構成の1組のモジュールのう
ち、いずれを使用してもインバータ装置としての高周波
漏洩電流を減少させることができる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、主回路の下アームの
トランジスタをPNP形とすることにより、インバータ
装置の出力としてのキャリア周波数波形を含む交番電圧
によって金属ベースに流れる高周波漏洩電流を大幅に減
少させることが可能となり、特に多台数のインバータ装
置が設置される産業設備に好適である。
トランジスタをPNP形とすることにより、インバータ
装置の出力としてのキャリア周波数波形を含む交番電圧
によって金属ベースに流れる高周波漏洩電流を大幅に減
少させることが可能となり、特に多台数のインバータ装
置が設置される産業設備に好適である。
【図1】この発明の第1の実施例を示すインバータの主
回路構成図
回路構成図
【図2】図1の主回路の部分断面構成図
【図3】従来例を示すインバータの主回路構成図
【図4】図3の主回路の部分断面構成図
1 主回路 2〜4 上アーム 5〜7 下アーム 8 金属ベース 9 絶縁基板 2a〜7a NPNトランジスタ 2b〜7b ダイオード 10 主回路 15〜17 下アーム 15a〜17a PNPトランジスタ
Claims (2)
- 【請求項1】交流電源から整流回路を介して得られる直
流電力をインバータにより所望の電圧,周波数の交流電
力に変換するインバータ装置において、 インバータの主回路は金属板を基板とするモジュールに
し、該主回路のそれぞれの上アームはNPNトランジス
タとダイオードとを逆並列接続した構成とし、該主回路
のそれぞれの下アームはPNPトランジスタとダイオー
ドとを逆並列接続した構成とすることを特徴とするイン
バータ装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のインバータ装置におい
て、 前記主回路は前記インバータ装置に備えられた冷却体の
表面に設置され、該冷却体及び前記交流電源の中性点を
接地することを特徴とするインバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7123308A JPH08322263A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7123308A JPH08322263A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | インバータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322263A true JPH08322263A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14857332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7123308A Pending JPH08322263A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | インバータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08322263A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102447405A (zh) * | 2011-12-29 | 2012-05-09 | 深圳市大族元亨光电股份有限公司 | 一种led灯开关电源电路和控制方法 |
-
1995
- 1995-05-23 JP JP7123308A patent/JPH08322263A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102447405A (zh) * | 2011-12-29 | 2012-05-09 | 深圳市大族元亨光电股份有限公司 | 一种led灯开关电源电路和控制方法 |
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