JPH08321561A - 半導体メモリ装置とその製造方法 - Google Patents

半導体メモリ装置とその製造方法

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JPH08321561A
JPH08321561A JP7152484A JP15248495A JPH08321561A JP H08321561 A JPH08321561 A JP H08321561A JP 7152484 A JP7152484 A JP 7152484A JP 15248495 A JP15248495 A JP 15248495A JP H08321561 A JPH08321561 A JP H08321561A
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JP
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mask material
pattern
conductor
substrate
strip
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JP7152484A
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Inventor
Kunio Matsudaira
国男 松平
Hiroaki Nakanishi
啓哲 中西
Yoichi Sakai
陽一 酒井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横積セルにおいて、さらに集積度を上げる。 【構成】 P型シリコン基板22に複数個のメモリトラ
ンジスタについて連続する帯状のN型拡散層24,26
が形成され、基板22上にはバッファ酸化膜27を介し
て拡散領域24,26と交差する方向にシリコン窒化膜
にてなる帯状のマスク材パターン30が形成されてい
る。マスク材パターン30の間の基板上にはゲート酸化
膜29を介して多結晶シリコンからなりゲート電極を兼
ねるワードライン32がマスク材パターン30に平行に
形成されている。記憶すべき情報に応じて所定のメモリ
トランジスタのチャネル領域にはしきい値電圧を高める
ためにボロンが注入されているが、そのイオン注入はマ
スク材パターン30の形成後で、ワードライン32の形
成前にレジストパターン40とマスク材パターン30と
をマスクとして基板にイオン注入されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプログラム固定式MOS
型半導体メモリ装置(以下、マスクROMという)とそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マスクROMで要求される特性として
は、高集積が可能であること、高速読出しが可能である
こと、さらにマスクROMではウエハプロセスでROM
コードを決めるプログラムがなされるため、プログラム
工程からチップ完成までの工程が短かいこと、すなわち
短工期に適することが要求されている。このような要求
に適したメモリ装置の構造として、埋込拡散を使用した
横積セル(プレーナ型またフラット型とも呼ばれる)が
用いられている。その構造は、2本以上の拡散領域が互
いに平行に帯状に形成され、その拡散領域と直交する方
向にワードラインとなるゲート電極材が配置され、隣接
する拡散領域に挾まれたスペース部分で、かつワードラ
インの下方に位置する基板部分がチャネルとなるMOS
トランジスタのメモリセルである(特開昭61−288
464号公報参照)。
【0003】その構造のメモリセルでは、帯状拡散領域
をビットラインとして使用できるなど高集積化に適して
おり、読出し経路に対して複数のメモリトランジスタが
直列に接続される縦積型セルに比較して高速読出しに適
しており、またプログラム工程がしきい値電圧を高める
ためのイオン注入工程として行えるためゲート電極材の
上から、すなわちゲート電極を形成する工程の後からプ
ログラムが可能であり、短工期にも適している。
【0004】このような横積セルに関連する技術として
は、この構造のメモリトランジスタと周辺トランジスタ
を同一基板に形成したもの(特開昭63−96953号
公報参照)、拡散ビットラインを一定のブロック単位で
メタル配線に接続するブロック分割を採用したもの(特
開平2−112278号公報、特開平3−179775
号公報、米国特許第5117389号参照)、2層のゲ
ートポリシリコンを使用して1メモリセルを2種類の信
号で制御し、動作マージンを広くしたもの(米国特許第
5291435号)などが知られている。
【0005】埋込み拡散を使用したこのような横積セル
では、図1(A)に示されるように、シリコン基板に帯
状の拡散領域24,26を形成し、基板上に絶縁膜を介
して拡散領域と交差する方向にポリシリコンなどにてな
るゲート電極材のワードライン32を形成する。その
後、ROM内容のプログラムを施すために、写真製版工
程により非動作状態とするメモリトランジスタ部分に開
口をもつレジストパターン40を形成し、そのレジスト
パターンをマスクとして基板と同じ導電型の不純物を注
入してそのメモリトランジスタのしきい値を高くする。
このとき、プログラムしないメモリトランジスタはレジ
ストで被っておき、イオン注入がなされないようにして
おくことにより、それらのメモリトランジスタのしきい
値は低いままとなる。このしきい値の高低を判別できる
ように、センスアンプなどの回路を組んでおき、メモリ
として”0”又は”1”の読出しを行う。
【0006】図1(A)の例では、レジストパターン4
0の開口部に形成されるメモリトランジスタT5のみに
プログラムがなされ、他のメモリトランジスタT1〜T
4、T6〜T9にはプログラムは行われない。図1
(B)は図1(A)の等価回路を表わしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図1(A)に示される
ように、レジストパターンを形成してイオン注入を行う
プログラム工程で問題となるのが、レジストパターン4
0の開口部とプログラムを施すメモリトランジスタT5
のチャネル領域(右上がりのハッチングを施した領域)
とのオーバーラップ余裕、及びレジストパターン40の
開口部と隣接するメモリトランジスタT2,T8のチャ
ネル領域とのスペース余裕である。製造工程ではワード
ライン32の寸法誤差、レジストパターン40とワード
ライン32との重合わせ誤差、及び注入する不純物のレ
ジストパターンに対する広がりがばらつきの要因とな
り、これらを考慮して余裕を決める必要がある。すなわ
ち、メモリトランジスタT5のチャネル領域とレジスト
パターン40の開口部とのオーバーラップ余裕が不足す
れば、メモリトランジスタT5のチャネルに注入されて
いないパスが残り、リーク電流が発生する。また、メモ
リトランジスタT2,T8のチャネル領域とレジストパ
ターン40の開口部とのスペース余裕が不足すれば、メ
モリトランジスタT2,T8のチャネル領域の一部分に
イオンが注入され、オン電流の低下を招く。微細加工を
進め、集積度を上げるためには、このような必要となる
余裕を小さくできる構造が要求される。本発明は横積セ
ルにおいて、さらに集積度を上げることのできる構造
と、その製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体メモリ装
置では、半導体基板に複数のメモリトランジスタのソー
ス・ドレイン領域となる帯状の拡散領域が互いに平行に
形成されており、その基板上には拡散領域と交差する方
向で互いに平行な帯状のマスク材パターンが形成され、
さらにその基板上に絶縁膜を介してマスク材パターンに
平行でマスク材パターンの間に位置するゲート電極とな
る帯状の導電体パターンが形成されており、拡散領域の
間でゲート電極の導電体パターンの下方がチャネル領域
となり、記憶すべき情報に応じて所定のメモリトランジ
スタのチャネル領域に不純物が導入されてしきい値電圧
が高められている。
【0009】好ましい態様では、マスク材パターンは導
電体にてなり、基板との間及びゲート電極の導電体パタ
ーンとの間が絶縁される。そのマスク材パターンを接地
電位とすることにより、マスク材パターンの下の寄生チ
ャネルがオンしないようにすることができ、イオン注入
などによる素子分離の必要がなくなる。また、マスク材
パターンにイコライジング信号を入力することにより、
前のアドレスの出力後、次の読出しのためにビットライ
ンをプリチャージすることができる。
【0010】また、マスク材パターンと同じ導電体層に
てなり同じプロセスでパターン化されたゲート電極をも
つ周辺トランジスタを同一基板に形成することができ
る。これにより、メモリ部のプログラムを行なう前に周
辺トランジスタを形成しておくことが可能となり、プロ
グラム後の工程が2層目の多結晶シリコン形成、層間絶
縁膜形成、コンタクトホール形成、メタル配線形成、パ
ッシベーション形成のみですむようになり、プログラム
後の工期を短くすることができる。
【0011】他の好ましい態様では、周辺トランジスタ
部の配線をメモリトランジスタ部のゲート電極と同じ導
電体層にてなり同じプロセスでパターン化されたものと
する。メモリトランジスタ部のゲート電極はワードライ
ンであり、ワードラインの材質としては多結晶シリコン
と高融点金属シリサイドとの2層構造として低抵抗化を
図ることができるので、周辺回路の配線の低抵抗化に有
効である。さらに他の好ましい態様では、マスク材パタ
ーンは絶縁物にてなり、拡散領域と交差する方向で互い
に平行な帯状部分の他に、記憶すべき情報に応じて非動
作状態とするメモリトランジスタのチャネル領域とを含
む部分を含んでいる。これにより、プログラムのための
イオン注入工程が不要になる。
【0012】本発明の製造方法は、次の工程(A)から
(E)を含んでいる。(A)半導体基板に複数のメモリ
トランジスタのソース・ドレイン領域となる帯状の拡散
領域を互いに平行に形成する工程、(B)半導体基板上
にシリコン酸化膜を介して導電体膜又は他の絶縁膜を形
成し、その導電体膜又は他の絶縁膜をパターン化して前
記拡散領域と交差する方向で互いに平行な帯状のマスク
材パターンとする工程、(C)記憶すべき情報に応じて
所定のメモリトランジスタのチャネル領域に不純物を導
入するための開口部を有するレジスト材のパターンを形
成し、そのレジスト材パターンとマスク材パターンとを
マスクとして基板にしきい値を高めるためのイオン注入
を行う工程、(D)レジスト材を除去した後、マスク材
に挾まれた基板表面にゲート絶縁膜を形成する工程、
(E)ゲート絶縁膜上から導電体膜を形成した後、その
導電体膜をマスク材パターンに平行でマスク材パターン
の間に位置するゲート電極となる帯状の導電体パターン
とする写真製版とエッチング工程。
【0013】本発明の他の製造方法は、次の工程(A)
から(D)を含んでいる。(A)半導体基板に複数のメ
モリトランジスタのソース・ドレイン領域となる帯状の
拡散領域を互いに平行に形成する工程、(B)半導体基
板上にシリコン酸化膜を介して他の絶縁膜を形成し、そ
の絶縁膜をパターン化して拡散領域と交差する方向で互
いに平行な帯状部分と記憶すべき情報に応じて非動作状
態とするメモリトランジスタのチャネル領域とを含む部
分とからなるマスク材パターンを形成する工程、(C)
マスク材に挾まれた基板表面にゲート絶縁膜を形成する
工程、(D)ゲート絶縁膜上から導電体膜を形成した
後、その導電体膜をマスク材パターンの帯状部分に平行
でその帯状部分の間に位置するゲート電極となる帯状の
導電体パターンとする写真製版とエッチング工程。
【0014】
【実施例】図2は第1の実施例を表わす。(A)は平面
図、(B)は(A)のb−b’線位置での断面図、
(C)は(A)のc−c’線位置での断面図である。2
2はP型シリコン基板であり、ソース・ドレイン領域と
なるビットラインとしてそれぞれ複数個のメモリトラン
ジスタについて連続する互いに平行な帯状のN型拡散層
24,26が形成されている。基板22上には膜厚が1
00〜500Åのバッファ酸化膜27を介し、拡散領域
24,26と交差する方向にシリコン窒化膜にてなる帯
状のマスク材パターン30が平行に形成されている。マ
スク材パターン30の間の基板上には膜厚が100〜2
00Åのゲート酸化膜29が形成され、ゲート酸化膜2
9上には多結晶シリコンからなりゲート電極を兼ねるワ
ードライン32がマスク材パターン30に平行に形成さ
れている。なお、マスク材30の間の基板上で、拡散領
域24,26上にはゲート酸化膜29よりも厚い酸化膜
28が形成されている。
【0015】記憶すべき情報に応じて所定のメモリトラ
ンジスタのチャネル領域にはしきい値電圧を高めるため
にボロンが注入されている。そのイオン注入は図2
(A)に示される開口部をもつレジストパターン40
が、マスク材パターン30の形成後で、ワードライン3
2の形成前に写真製版により形成され、そのレジストパ
ターン40とマスク材パターン30とをマスクとして基
板にイオン注入されたものである。そのイオン注入エネ
ルギーはマスク材30を透過しないエネルギーに設定さ
れ、そのため基板のイオン注入領域は、マスク材パター
ン30の間の領域で、図2(A)で右下がりの斜線が施
された領域に限られる。図には示されていないが、ワー
ドライン上から層間絶縁膜が形成され、コンタクトホー
ルが形成され、メタル配線が形成され、パッシベーショ
ン膜が形成される。
【0016】次に、図2の実施例を製造する方法につい
て説明する。基板22にN型拡散層24,26を形成し
た後、バッファ酸化を行なって基板上にバッファ酸化膜
27を形成する。このバッファ酸化膜は基板上では10
0〜500Åであり、拡散領域26,24上では増速酸
化によりそれよりも厚い酸化膜28となる。図3(A)
はこの状態を示したものである。次に、しきい値電圧を
制御するチャネルドープのイオン注入を行なう。次に、
基板上にシリコン窒化膜を堆積し、そのシリコン窒化膜
を写真製版とエッチングによってパターン化し、拡散領
域24,26と直交する方向の帯状のマスク材パターン
30を形成する。
【0017】次に、ROMの内容をプログラムするため
に、写真製版により所定のメモリトランジスタ領域に開
口部をもつレジストパターン40を形成し、そのレジス
トパターン40とマスク材パターン30とをマスクとし
てイオン注入法により基板にボロンを注入してプログラ
ムするメモリトランジスタのしきい値電圧を高くする。
この時のイオン注入エネルギーは、シリコン窒化膜のマ
スク材30を透過しない程度の低いエネルギーとし、マ
スク材パターン30のスペース部分の基板にのみイオン
注入されるようにする。これにより、マスク材パターン
30とレジストパターン40の重ねあわせ誤差に関係な
く、マスク材パターン30のスペース部分にのみイオン
注入が行なわれる。図3(B)はこのイオン注入工程を
表わしたものであり、×××印は注入されたボロンイオ
ンを表わしている。レジストパターン40を除去した
後、ゲート酸化を行ない、ゲート酸化膜29を100〜
200Åの厚さに形成する。
【0018】次に、ゲート電極を兼ねるワードラインを
形成するために、多結晶シリコン膜を堆積し、写真製版
とエッチングによりパターン化を施してワードライン3
2を形成する。こうすることにより、マスク材パターン
30とワードライン32との重ね会わせ誤差に関係な
く、イオン注入を行なった領域(ROMのプログラムの
ために行なったボロン注入)にチャネル領域を整合させ
ることができる。その後、従来のプロセスにしたがって
層間絶縁膜を形成し、コンタクトホールを形成し、メタ
ル配線を形成し、パッシベーション膜を形成する。
【0019】図4は第2の実施例を表わす。図2の実施
例と比較すると、マスク材パターン30が導電体により
形成されている点で異なる。図4の実施例のマスク材パ
ターン30は例えば多結晶シリコンにより形成されたも
のであり、マスク材パターン30の形成後、基板にゲー
ト酸化膜29を形成する酸化工程でマスク材パターン3
0の表面にもシリコン酸化膜29aが形成される。
【0020】図4の実施例では、マスク材パターン30
が導電体であるので、マスク材パターン30を接地電位
とすることにより寄生チャネルがオンしないようにする
ことができ、素子分離の役目を果たすことができる。図
1、図2又は図4に示されたメモリセルアレイを構成し
た場合、メモリセルのしきい値電圧が低くなるようにチ
ャネルドープ量を調整していくと、図1ではワードライ
ン32と32のスペース部分、図2と図4ではマスク材
パターン30の下方部分に寄生チャネルが形成され、リ
ーク電流の原因となる。そのリーク電流を防ぐために
は、ワードライン32をマスクとして基板にさらにイオ
ン注入を施して素子分離を行なう必要が出てくるが、図
4の実施例のようにマスク材30を接地電位とすること
によりそのような寄生チャネルがオンしないようにする
ことができ、イオン注入などによる素子分離の必要がな
くなる。
【0021】図4の実施例においてマスク材30の下方
に発生する寄生チャネルを積極的に利用する手段とし
て、マスク材30に図5に示すイコライジング信号を入
力することができる。イコライジングは、前のアドレス
の出力後、次の読出しのためにビットラインをプリチャ
ージするために行なうものである。
【0022】上記の実施例はメモリ領域のみを示してい
る。しかし、本発明は1基板上にメモリ領域と周辺回路
をともに形成したものも含んでいる。周辺回路を構成す
るトランジスタの一例としては、図6に示されるよう
に、P型シリコン基板22にチャネルストッパ層12と
フィールド酸化膜10を形成し、メモリ部と同一プロセ
スによりゲート酸化膜29を形成する。図4の実施例に
おけるマスク材30を形成するための多結晶シリコン膜
の堆積を行ない、それをパターン化してマスク材30と
する工程で、周辺トランジスタのゲート電極30を同時
に形成する。そして、このゲート電極30をマスクとし
て自己整合的に基板に砒素やリンを注入してソース領域
とドレイン領域を形成する。その後、通常のプロセスに
したがって不純物を活性化する。
【0023】このように、周辺トランジスタのゲート電
極材としてメモリ部でのマスク材30に用いた多結晶シ
リコンを使うことにより、メモリ部のプログラムを行な
う前に周辺トランジスタを形成しておくことが可能とな
る。その結果、プログラム後の工程が2層目の多結晶シ
リコン形成、層間絶縁膜形成、コンタクトホール形成、
メタル配線形成、パッシベーション形成のみですむよう
になり、プログラム後の工期を短くすることができる。
【0024】図6のように、周辺トランジスタのゲート
電極30を図4の実施例のマスク材30と同時に形成す
れば、メモリ領域のワードライン32と同じ導電体は周
辺トランジスタのゲート電極には使用しない。そのた
め、ワードライン32の材質としては例えば多結晶シリ
コンと高融点金属シリサイド(タングステンシリサイド
など)との2層構造として低抵抗化を図ることができ、
そのワードライン32と同じ材質を周辺回路の配線材に
使用することができるので、低抵抗化に有効となる。ま
た、ワードライン32及び周辺回路に形成する配線材は
ゲート酸化の後で形成されるので、耐熱性は必要なく、
アルミニウムなどの金属を使用することもできる。
【0025】図7は第3の実施例を表わしたものであ
る。この実施例ではROMのプログラムにイオン注入を
使用しない。マスク材30を形成するための絶縁膜又は
導電体膜を形成するところは図2又は図4の実施例と同
じである。その絶縁体又は導電体をパターン化してマス
ク材30を形成する写真製版の際に、ROMのプログラ
ム内容に従ってプログラムを必要とするチャネル領域
(メモリトランジスタを非動作状態とするもの)にマス
ク材30の絶縁体又は導電体が残るようにレジストのパ
ターン化を行なう。そして、それをマスクとしてエッチ
ングによりマスク材30のパターンを形成する。その
後、図2や図4の実施例と同様に、バッファ酸化膜を除
去し、ゲート酸化膜を形成した後、多結晶シリコン膜を
堆積してパターン化を施すことによってワードライン3
2を形成する。
【0026】図7の実施例では、図1(B)に示される
等価回路のメモリトランジスタT5となるべきチャネル
領域では、ワードライン32と基板22の間にマスク材
30が介在した形となり、T5の領域には動作可能なメ
モリトランジスタは形成されないことになる。図7の実
施例でもマスク材30とワードライン32の重ね合わせ
誤差の影響を受けることなくプログラムが可能となる。
【0027】
【発明の効果】本発明の半導体メモリ装置では、基板上
に拡散領域と交差する方向で互いに平行な帯状のマスク
材パターンが形成されているので、記憶すべき情報に応
じて所定のメモリトランジスタのしきい値電圧を高める
ためにチャネル領域に不純物をイオン注入する際、その
マスク材パターンとレジストパターンの両方をマスクと
することができ、またワードラインとなる導電体はその
マスク材パターンのスペース部分に形成するされるの
で、イオン注入によるプログラムをマスクの重ね合わせ
誤差による影響を受けずに確実にチャネル領域に行なう
ことができる。マスク材パターンを導電体とし、基板と
の間及びゲート電極の導電体パターンとの間を絶縁して
そのマスク材パターンを接地電位とすることにより、マ
スク材パターンの下の寄生チャネルがオンしないように
することができ、イオン注入などによる素子分離の必要
がなくなる。また、マスク材パターンにイコライジング
信号を入力することにより、前のアドレスの出力後、次
の読出しのためにビットラインをプリチャージすること
ができる。マスク材を導電体とし、そのマスク材パター
ンを形成するのと同じプロセスでパターン化されたゲー
ト電極をもつ周辺トランジスタを同一基板に形成するこ
とにより、メモリ部のプログラムを行なう前に周辺トラ
ンジスタを形成しておくことが可能となり、プログラム
後の工期を短くすることができる。周辺トランジスタ部
の配線をメモリトランジスタ部のゲート電極と同じ導電
体層にてなり同じプロセスでパターン化されたものとす
ることにより、周辺回路の配線の低抵抗化を図ることが
でき、周辺回路の集積度を高めることができる。マスク
材を絶縁物とし、記憶すべき情報に応じて非動作状態と
するメモリトランジスタのチャネル領域にもマスク材を
残すことにより、プログラムのためのイオン注入工程が
不要になり、かつ、マスクの重ね合わせ誤差による影響
を受けずにプログラムすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のマスクROMを示す図であり、(A)は
平面図、(B)はその等価回路図である。
【図2】第1の実施例を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のb−b’線位置での断面図、
(C)は(A)のc−c’線位置での断面図である。
【図3】図2の実施例を製造する途中工程を示す工程断
面図である。
【図4】第2の実施例を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のb−b’線位置での断面図、
(C)は(A)のc−c’線位置での断面図である。
【図5】図4の実施例の動作の一例を示すタイムチャー
トである。
【図6】一実施例における周辺回路のトランジスタを示
す断面図である。
【図7】第3の実施例を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のb−b’線位置での断面図であ
る。
【符号の説明】
22 P型シリコン基板 22,24 N型拡散層 29 ゲート酸化膜 30 マスク材パターン 32 ワードライン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に複数のメモリトランジスタ
    のソース・ドレイン領域となる帯状の拡散領域が互いに
    平行に形成されており、 前記基板上には前記拡散領域と交差する方向に帯状のマ
    スク材パターンが形成され、 前記基板上に絶縁膜を介してマスク材パターンに平行で
    マスク材パターンの間に位置するゲート電極となる帯状
    の導電体パターンが形成されており、 前記拡散領域の間でゲート電極の導電体パターンの下方
    がチャネル領域となり、記憶すべき情報に応じて所定の
    メモリトランジスタのチャネル領域に不純物が導入され
    てしきい値電圧が高められていることを特徴とする半導
    体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記マスク材パターンは導電体にてな
    り、基板との間及びゲート電極の導電体パターンとの間
    が絶縁され、マスク材パターンは接地電位とされる請求
    項1に記載の半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記マスク材パターンは導電体にてな
    り、基板及びゲート電極の導電体パターンとの間が絶縁
    され、そのマスク材パターンはイコライジング信号を入
    力する回路に接続されている請求項1に記載の半導体メ
    モリ装置。
  4. 【請求項4】 前記マスク材パターンは導電体にてな
    り、基板及びゲート電極の導電体パターンとの間が絶縁
    され、そのマスク材パターンと同じ導電体層にてなり同
    じプロセスでパターン化されたゲート電極をもつ周辺ト
    ランジスタが同一基板に形成されている請求項1に記載
    の半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】 周辺トランジスタ部の配線がメモリトラ
    ンジスタ部のゲート電極と同じ導電体層にてなり同じプ
    ロセスでパターン化されたものである請求項4に記載の
    半導体メモリ装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板に複数のメモリトランジスタ
    のソース・ドレイン領域となる帯状の拡散領域が互いに
    平行に形成されており、 前記基板上には前記拡散領域と交差する方向で互いに平
    行な帯状部分と記憶すべき情報に応じて非動作状態とす
    るメモリトランジスタのチャネル領域とを含む部分とか
    らなるマスク材パターンが形成され、 そのマスク材パターンの帯状部分に平行でその帯状部分
    の間に位置するゲート電極となる帯状の導電体パターン
    が形成されており、 前記拡散領域の間でゲート電極の導電体パターンの下方
    がチャネル領域となることを特徴とする半導体メモリ装
    置。
  7. 【請求項7】 以下の工程(A)から(E)を含む半導
    体メモリ装置の製造方法。 (A)半導体基板に複数のメモリトランジスタのソース
    ・ドレイン領域となる帯状の拡散領域を互いに平行に形
    成する工程、(B)半導体基板上にシリコン酸化膜を介
    して導電体膜又は他の絶縁膜を形成し、その導電体膜又
    は他の絶縁膜をパターン化して前記拡散領域と交差する
    方向の帯状のマスク材パターンとする工程、(C)記憶
    すべき情報に応じて所定のメモリトランジスタのチャネ
    ル領域に不純物を導入するための開口を有するレジスト
    材のパターンを形成し、そのレジスト材パターンと前記
    マスク材パターンとをマスクとして基板にしきい値を高
    めるためのイオン注入を行う工程、(D)前記レジスト
    材を除去した後、前記マスク材に挾まれた基板表面にゲ
    ート絶縁膜を形成する工程、(E)ゲート絶縁膜上から
    導電体膜を形成した後、その導電体膜をマスク材パター
    ンに平行でマスク材パターンの間に位置するゲート電極
    となる帯状の導電体パターンとする写真製版とエッチン
    グ工程。
  8. 【請求項8】 以下の工程(A)から(D)を含む半導
    体メモリ装置の製造方法。 (A)半導体基板に複数のメモリトランジスタのソース
    ・ドレイン領域となる帯状の拡散領域を互いに平行に形
    成する工程、(B)半導体基板上にシリコン酸化膜を介
    して他の絶縁膜を形成し、その絶縁膜をパターン化して
    前記拡散領域と交差する方向の帯状部分と記憶すべき情
    報に応じて非動作状態とするメモリトランジスタのチャ
    ネル領域とを含む部分とからなるマスク材パターンを形
    成する工程、(C)前記マスク材に挾まれた基板表面に
    ゲート絶縁膜を形成する工程、(D)ゲート絶縁膜上か
    ら導電体膜を形成した後、その導電体膜をマスク材パタ
    ーンの帯状部分に平行でその帯状部分の間に位置するゲ
    ート電極となる帯状の導電体パターンとする写真製版と
    エッチング工程。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005033192A (ja) * 2003-06-16 2005-02-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体素子の製造方法
JP2009194162A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置の製造方法

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