JPH08319996A - 遠心送風機 - Google Patents

遠心送風機

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Publication number
JPH08319996A
JPH08319996A JP12806895A JP12806895A JPH08319996A JP H08319996 A JPH08319996 A JP H08319996A JP 12806895 A JP12806895 A JP 12806895A JP 12806895 A JP12806895 A JP 12806895A JP H08319996 A JPH08319996 A JP H08319996A
Authority
JP
Japan
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diffuser
blade
pressure
impeller
gas
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12806895A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Nabeshima
範之 鍋島
Michihiro Kurokawa
通広 黒河
Kenji Nasako
賢二 名迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH08319996A publication Critical patent/JPH08319996A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディフューザへの気流の高流入時における圧
力回復性能の低下を改善することができる遠心送風機を
提供する。 【構成】 ディフューザ羽根12の気体流入側の先端部
分の外周側に、幅0.08mm、深さ0.04mmの三
角形状を有する6個の溝をディフューザ羽根が隆起する
方向に沿って形成する。この6個の溝により、ディフュ
ーザ羽根の裏面で生じる剥離渦の逆流速度が増大せず、
圧力回復に必要な有効流路面積が減少するのを防止する
ことができるので、高流量時におけるディフューザの圧
力回復性能の低下を防止し、遠心送風機の圧力回復性能
の低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インペラから吐出され
る気流の圧力を回復させる遠心送風機に関し、たとえ
ば、電気掃除機等に用いられる遠心送風機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、遠心送風機を用いた電動掃除機
は、毛足しの長い絨毯を掃除したり、ダニ等を吸込むた
め、高出力化の傾向にある。このような電動掃除機に用
いられる従来の遠心送風機のディフューザ羽根は、イン
ペラから吐出される気流が滑らかに流れ込むよう、ディ
フューザ羽根の先端部分の形状が丸みを帯びた滑らかな
曲線形状を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の遠心送風
機では、ディフューザ羽根の先端部分の形状が丸みを帯
びた滑らかな形状を有していたため、ディフューザに流
入する空気の流量が大きくなった場合、すなわち、ディ
フューザ羽根に対する気流の入射角が大きな場合には、
ディフューザ羽根の裏面で大きな剥離渦が生じていた。
剥離渦が大きくなると、剥離渦の逆流速度が大きくな
り、ディフューザへ流入する気体の圧力回復に必要な有
効流路面積が減少していた。この結果、電動掃除機の高
出力化を実現するため、遠心送風機の空気の流量を大き
くした場合、ディフューザの圧力回復性能が大きく低下
し、結果として、遠心送風機全体の圧力回復性能が低下
するという問題点があった。
【0004】本発明の目的は、ディフューザへの気流の
高流入時における、ディフューザの圧力回復性能の低下
を改善することができる遠心送風機を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の遠心送風
機は、遠心力による気流を発生させるインペラと、イン
ペラから吐出される気流が流れ込み、気流の圧力を回復
させて案内するエアガイドと、インペラおよびエアガイ
ドを内包するケーシングとを含み、上記エアガイドは、
エアガイドおよびケーシングにより構成された外周に向
かって拡大した通路を有するディフューザと、インペラ
から流入する気流を案内する複数枚のディフューザ羽根
とを含み、上記ディフューザ羽根の気流流入側の先端部
分の外周側に、ディフューザ羽根が隆起する方向に沿っ
て、複数の溝を設けたものである。
【0006】請求項2記載の遠心送風機は、請求項1記
載の遠心送風機の構成に加え、上記溝の断面形状は、略
三角形の形状を有する。
【0007】
【作用】請求項1および2記載の遠心送風機において
は、ディフューザ羽根の気流流入側の先端部分の外周側
に複数の溝を設けることにより、ディフューザへの気流
の高流入時において生じていた剥離渦の逆流速度を小さ
くすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例の遠心送風機につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実
施例の遠心送風機の構成を示す一部断面図である。な
お、以下の説明では、電動掃除機に用いられる遠心送風
機について述べるが、本発明に係る遠心送風機が用いら
れる機器としては電動掃除機に限らず、他の機器であっ
ても、同様に適用することができる。
【0009】図1を参照して、遠心送風機は、ケーシン
グ1、モータ5を含む。ケーシング1は、吸気孔2、イ
ンペラ3、エアガイド4を含む。インペラ3は、ブレー
ド7、前面シュラウド8、後面シュラウド9を含む。エ
アガイド4は、ディフューザ11、ディフューザ羽根1
2を含む。モータ5は、モータフレーム6、モータ吸気
孔10を含む。
【0010】図1に示すように、ケーシング1は、中央
に吸気孔2を有している。ケーシング1は、インペラ
3、エアガイド4を有しており、吸気孔2の反対側でモ
ータ5のモータフレーム6に空気漏れがないように気密
に取付けられている。また、インペラ3は、複数枚のブ
レード7と、前面シュラウド8と、後面シュラウド9と
で構成されている。エアガイド4は、インペラ3からの
高速気流をモータ5のモータ吸気孔10に導いている。
ディフューザ11の終端には、戻り通路13が滑らかに
連通されており、気流(空気)をモータ吸気孔10に導
いている。
【0011】次に、インペラ3、エアガイド4、および
ディフューザ11についてさらに詳細に説明する。図2
は、図1に示すインペラとエアガイドとの位置関係を示
す平面図である。図2を参照して、エアガイド4は、エ
アガイド4とケーシング1とによって構成された外周に
向かって拡大された通路を有するディフューザ11とデ
ィフューザ羽根12とを有している。
【0012】次に、ディフューザ羽根の形状についてさ
らに詳細に説明する。図2を参照して、ディフューザ1
1のディフューザ羽根12が等間隔にインペラ3の外周
部にディフューザ11から配置されている。ディフュー
ザ羽根12のインペラ対向面側は、曲率半径が約109
mmの円弧を有する丸みを帯びた形状を有し、その裏面
側は曲率半径が約115mmの円弧を有する丸みを帯び
た形状を有している。また、ディフューザ羽根12の内
周側の先端は、中心から約57mmの位置になるように
設けられている。なお、本実施例では、ブレード7の枚
数を9枚、ディフューザ羽根12の枚数を11枚として
いるが、これらの各枚数は一例であり、他の枚数であっ
ても本発明を同様に適用することができる。
【0013】次に、ディフューザ羽根12のインペラ3
側の先端部の形状についてさらに詳細に説明する。図3
は、図2に示すA部の拡大図である。図3を参照して、
ディフューザ羽根12の先端部は、約0.5mmの幅
で、曲率半径約0.6mmの円弧形状を有している。曲
率半径約0.6mmの形状に続いて、約14°の幅で曲
率半径約45mmの円弧形状を有している。さらに、曲
率半径約45mmに続いて上記した曲率半径約115m
mの円弧形状を有している。また、ディフューザ羽根1
2の高さ(図面の垂直方向)は約75mmである。
【0014】次に、ディフューザ羽根12の先端部に設
けられた複数の溝形状について説明する。図4は図1に
示したディフューザ羽根の先端部の拡大図である。
【0015】図4を参照して、各ディフューザ羽根12
の気体流入側の先端部分の外周側には、三角形状の断面
を有する6つの溝が、ディフューザ羽根12が隆起する
方向(高さ方向)に沿って、形成されている。各三角形
の幅は0.08mm、深さ0.04mmであり、約0.
1mm置きに形成されている。なお、破線で示す形状
は、従来のディフューザ羽根の形状である。
【0016】上記の構成により、遠心送風機は、まず、
モータ5によりインペラ3を高速回転させ、その遠心力
に発生した気流をインペラ3からエアガイド2に流入さ
せる。次に、流入した気体の圧力を回復させながらモー
タ5に流れ込ませ排気している。上記の動作により、空
気は、図2に示すように、流入部から矢印の方向に沿っ
てディフューザ11へ流入し、ディフューザ羽根12の
間を流れることにより、動圧から静圧へ変換され、所要
の風量と真空圧とを得ることができる。
【0017】次に、上記のように構成されたディフュー
ザ羽根の周囲の気体の流れについて説明する。図5は、
図4に示すディフューザ羽根12の周りの気体の流れの
シミュレーション結果を示す図であり、図6は、図5に
示すシミュレーション結果の拡大図である。また、図7
は、従来のディフューザ羽根12aの周りの気体の流れ
のシミュレーション結果を示す図であり、図8は、図7
に示すシミュレーション結果の拡大図である。なお、図
5〜図8に示す各シミュレーション結果は、吸込流量が
約1.7m3 /分の場合を示している。また、図中の矢
印の方向が気体の流れる方向であり、矢印の長さが気体
の流速の大きさを示している。
【0018】図5および図6と図7および図8とを比較
すると、本実施例のディフューザ羽根12のほうが従来
のディフューザ羽根12aよりインペラ3に対向する面
の反対側での剥離渦の逆流速度が小さくなっていること
がわかる。したがって、本実施例のディフューザ羽根1
2では、従来のディフューザ羽根12aと比較して圧力
回復に必要な有効流路面積が増大し、圧力回復性能が高
くなることがわかる。この結果、本実施例の遠心送風機
を高出力の電動掃除機等に用いた場合でも、気体の吸込
流量が増え、その入射角が大きくなった場合でも比較的
安定した圧力回復性能を得ることが可能となる。
【0019】次に、上記と同様のシミュレーションを行
ない、吸込流量を約1.3〜1.8m3 /分の間で変化
させた場合の吸込流量と圧力回復値との関係を示す。図
9に示す黒丸は本実施例のディフューザ羽根の形状によ
る場合を示しており、白丸は従来のディフューザ羽根の
形状による場合をそれぞれ示している。
【0020】図9を参照して、従来のディフューザ羽根
では、遠心送風機の吸込流量が大きい場合(吸込流量が
1.7m3 /分の場合)、すなわち、ディフューザへの
気体の入射角が大きい場合には、遠心送風機の圧力回復
性能を表わす圧力回復値が大きく低下していることがわ
かる。一方、本実施例によるディフューザ羽根の場合
は、従来のディフューザ羽根の場合に比べて、圧力回復
値の低下が約40%改善されていることがわかる。した
がって、本実施例の遠心送風機では、吸込流量が大きく
なっても、ディフューザ羽根の裏面で生じる剥離渦の逆
流速度が大きくならないため、圧力回復に必要な気体の
有効流路面積が減少することはない。この結果、高流量
時においても安定した圧力回復性能を得ることが可能と
なる。
【0021】上記実施例では、ディフューザ羽根の先端
に設ける溝形状として三角形形状の場合を示したが、他
の形状であってもディフューザ羽根の裏面で生じる剥離
渦の逆流速度の増加を抑制できるものであれば他の形状
であってもよい。また、同様に、6個の溝を形成した
が、6個に限定されるものではなく、他の個数であって
も剥離渦の逆流速度の増加を防ぐことができるものであ
れば同様に効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1および請求項2記載の遠心送風
機においては、ディフューザ羽根の気体流入側の先端部
分の外周部にディフューザ羽根が隆起する方向に沿って
複数の溝を設けたので、気体の流量が大きい場合でもデ
ィフューザ羽根の裏面で生じる剥離渦の逆流速度が小さ
くなり、圧力回復に必要な気体の有効流路面積が減少し
ない。この結果、高流量時においてもディフューザの圧
力回復性能が低下することはなく、遠心送風機の圧力回
復性能の低下を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の遠心送風機の構成を示す一
部断面図である。
【図2】図1に示すインペラとエアガイドとの位置関係
を示す平面図である。
【図3】図2に示すA部の拡大図である。
【図4】図2に示すディフューザ羽根の先端部分の拡大
図である。
【図5】図4に示すディフューザ羽根の周りの気体の流
れのシミュレーション結果を示す図である。
【図6】図5に示すシミュレーション結果の拡大図であ
る。
【図7】従来のディフューザ羽根の周りの気体の流れの
シミュレーション結果を示す図である。
【図8】図7に示すシミュレーション結果の拡大図であ
る。
【図9】吸込流量と圧力回復値との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 吸気孔 3 インペラ 4 エアガイド 5 モータ 6 モータフレーム 7 ブレード 8 前面シュラウド 9 後面シュラウド 10 モータ吸気孔 11 ディフューザ 12 ディフューザ羽根 13 戻り通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心力による気流を発生させるインペラ
    と、 前記インペラから吐出される気流が流れ込み、前記気流
    の圧力を回復させて案内するエアガイドと、 前記インペラおよびエアガイドを内包するケーシングと
    を含み、 前記エアガイドは、 前記エアガイドおよびケーシングにより構成された外周
    に向かって拡大した通路を有するディフューザと、 前記インペラから流入する気流を案内する複数枚のディ
    フューザ羽根とを含み、 前記ディフューザ羽根の気流流入側の先端部分の外周側
    に、前記ディフューザ羽根が隆起する方向に沿って、複
    数の溝を設けた遠心送風機。
  2. 【請求項2】 前記溝の断面形状は、略三角形の形状を
    有する請求項1記載の遠心送風機。
JP12806895A 1995-05-26 1995-05-26 遠心送風機 Withdrawn JPH08319996A (ja)

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JP12806895A JPH08319996A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 遠心送風機

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JP12806895A JPH08319996A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 遠心送風機

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JPH08319996A true JPH08319996A (ja) 1996-12-03

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JP12806895A Withdrawn JPH08319996A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 遠心送風機

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JP (1) JPH08319996A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012180777A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Hitachi Appliances Inc 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012180777A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Hitachi Appliances Inc 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20020806