JPH0831940A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0831940A
JPH0831940A JP18907494A JP18907494A JPH0831940A JP H0831940 A JPH0831940 A JP H0831940A JP 18907494 A JP18907494 A JP 18907494A JP 18907494 A JP18907494 A JP 18907494A JP H0831940 A JPH0831940 A JP H0831940A
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JP
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conductive
contact hole
insulating layer
barrier layer
layer
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JP18907494A
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Inventor
Masahiro Tateishi
正博 立石
Kazuhiro Mori
和弘 森
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第1導電層と第2導電層の間で優れた電気的結
合を確保することが可能な接続部構造を有する半導体装
置およびその製造方法を提供する。 【構成】半導体装置10は、不純物領域12の表面上に
形成された絶縁層17と、絶縁層17に不純物領域12
の表面の一部が露出されるように形成されたコンタクト
ホール18と、不純物領域12の表面およびコンタクト
ホール18の内壁面であって底面部から所定の高さまで
の領域を覆うようにして形成されたTi/TiNx 膜2
4と、コンタクトホール18の内部のTi/TiNx
24で覆われた範囲内に充填されたプラグ26と、コン
タクトホール18の内壁面であってTi/TiNx 膜2
4で覆われていない領域を覆うようにして形成された窒
化チタン膜28と、絶縁層17の表面上に設けられ、コ
ンタクトホール18を介して不純物領域と互いに電気的
に接続された配線層30を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の接続部構造におい
て、例えば、半導体基板中の不純物領域または半導体基
板の表面上に設けられたゲート電極と、層間絶縁膜を介
して設けられた、例えばアルミニウムからなる配線と
を、コンタクトホールを介して電気的に接続する場合、
コンタクトホールのアスペクト比が高いと直接コンタク
ホールの内部に配線を形成しても、配線金属によるコン
タクトホールにおけるステップカバレイジが低く、配線
と不純物領域等との十分な接触が得られないことが多
い。このため、コンタクトホールの内部に例えばタング
ステンのような導電性高融点金属からなるプラグを充填
した後に配線することにより、コンタクトホールの実質
的なアスペクト比を低くし、配線金属のステップカバレ
イジを改善することが行われている。
【0003】通常、半導体装置における接続部構造は次
のようにして形成される。図4(A)に示すように、不
純物領域42やゲート電極43を含む半導体基板41の
表面上に絶縁層44を形成した後、ホト・リソグラフィ
技術により不純物領域42およびゲート電極43の表面
が露出させるように、絶縁層44にコンタクトホール4
5,46を形成する。この後、図4(B)に示すよう
に、半導体基板41と後述のタングステンとの相互反応
を防止するためのバリア層47を、コンタクトホール4
5,46を含む絶縁層44の表面上に形成する。次い
で、図4(C)に示すように、バリア層47の表面上に
例えばタングステン48を堆積させる。
【0004】次に、図4(D)に示すように2段階エッ
チングにより絶縁層44の表面上に堆積されたタングス
テン48およびバリア層47を除去する。これにより、
コンタクトホール45,46では、その開口端部よりも
上にあるタングステン48が除去され、内部にはプラグ
49,50が形成される。その後、絶縁層42の表面上
に例えばアルミニウムからなる配線(図示せず)を配置
する。この配線と、不純物領域42またはゲート電極4
3とは、プラグ49,50を介して電気的に接続されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4
(D)に示すように、絶縁層44の表面上のタングステ
ン48を除去するためにエッチングを行った際に、ゲー
ト電極43の上に形成された絶縁層44の表面は凸状に
隆起しているため、この隆起部の斜面にバリア層および
タングステン51が残存する場合がある。このように残
存するバリア層およびタングステン51は、導電性を有
するため、絶縁層44の表面上に形成される配線パター
ン間の短絡の原因になる場合がある。
【0006】通常、絶縁層44の表面上のバリア層47
およびタングステン48が除去される程度だけエッチン
グを行うため、バリア層およびタングステン51が残存
する。そこで、残存するバリア層およびタングステン5
1が除去される程度までエッチングを過剰に行って、こ
れを除去する、所謂、オーバーエッチングが行われてい
る。
【0007】しかし、オーバーエッチングを行うと、図
5に示すように、コンタクトホール45,46の内部の
プラグ49,50およびバリア層47までもエッチング
される。この結果、プラグ49,50およびバリア層4
7の表面は、コンタクトホール45,46の開口端部よ
りも低くなってしまう。
【0008】図6に示すように、上述のような状態のコ
ンタクトホール49,50を含む絶縁層44の表面に配
線52を形成する場合、配線52とコンタクトホール4
5,46の内壁面またはプラグ49,50との間にボイ
ドが生じやすく、配線52によるステップカバレイジが
著しく低下する。このため、プラグ49,50と配線5
2とを十分に接触させることが極めて困難である。配線
52をコンタクトホール49,50の上に形成できたと
しても、図6中に示すように、配線52のコンタクトホ
ール49,50の中央部に対応する箇所が大きく凹むた
めに、形状不良を起こしやすい。すなわち、コンタクト
ホール49,50の開口端部における配線52の厚さt
が極めて小さくなり、最悪の場合には、配線52が断線
してしまう。
【0009】また、バリア層47をエッチングする際
に、コンタクトホール45,46の内部のバリア層47
は、オーバーエッチングによりプラグ49,50の表面
よりも低くなるまでエッチングされ、コンタクトホール
45,46およびプラグ49,50の間に窪みを形成す
ることがある。この結果、配線金属によるステップカバ
レイジが低下する。
【0010】一方、半導体基板41上には、チップ領
域、スクライブ領域又はTEG(テストエレメントグル
ープ)領域のような各種領域が形成されている。これら
の領域の境界には、図4(A)に示すように、コンタク
トホール45,46を形成するのと同時に、絶縁層44
の一部分をホト・リソグラフィ技術により選択的に除去
して半導体基板41の表面を露出している。このような
露出面と絶縁層44との境界には段差部53が形成され
る。段差部53には、上述のバリア層47の形成、タン
グステン48の堆積およびオーバーエッチングの各工程
を経て、図6に示すようにバリア層47およびタングス
テン48が残存する。バリア層47がオーバーエッチン
グされるために、タングステン48と、段差部53の底
面55または立ち上がり面56との間に窪みが形成され
る。この結果、タングステン48と底面55または立ち
上がり面56との間の密着力が低下し、タングステン4
8が剥離しやすくなる。剥離したタングステン48は、
ストリンガーとなって配線不良を引き起こす可能性があ
る。このような段差部53に残存したバリア層47およ
びタングステン48を配線金属54で覆ってしまい、剥
離を防止することも考えられる。そして、この配線金属
54を基板GND用の電極配線として利用することも可
能である。しかしながら、半導体基板41の表面上の全
ての段差部に、このような配線金属54を被着させられ
るか否かは、半導体基板41の上のレイアウトに依存
し、配線金属54を被着することができない部分もあ
る。また、配線金属54により、段差部53に残存した
バリア層47およびタングステン48を覆った場合に
も、エッチングされたバリア層47の表面と段差部53
の底面55や立ち上がり面56との間に窪みがあるた
め、配線金属54によるステップカバレイジが悪くな
り、配線金属54が剥離する恐れがある。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、第1導電層と第2導電層の間で優れた電気的結
合を確保することが可能な接続部構造を有する半導体装
置およびその製造方法を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1導電層
と、前記第1導電層の表面上に形成された絶縁層と、前
記絶縁層に前記第1導電部の表面の少なくとも一部が露
出されるように形成されたコンタクトホールと、前記露
出された第1導電部の表面および前記コンタクトホール
の内壁面であって前記コンタクトホールの底面部から所
定の高さまでの領域を覆うようにして形成されたバリア
層と、前記コンタクトホールの内部の前記バリア層で覆
われた範囲内に充填された導電性高融点金属部と、前記
コンタクトホールの内壁面であって前記バリア層で覆わ
れていない領域内に形成された導電性薄膜と、前記絶縁
層の表面上に設けられ、前記コンタクトホールを介して
前記第1導電部と互いに電気的に接続された第2導電部
とを具備することを特徴とする半導体装置を提供する。
【0013】また、本発明は、第1導電層の表面に絶縁
層を形成する工程と、前記絶縁層に前記第1導電部の少
なくとも一部が露出されるようにコンタクトホールを形
成する工程と、露出された前記第1導電部の表面および
前記コンタクトホールの内壁面を含む前記絶縁層の表面
上にバリア層を形成する工程と、前記バリア層の表面上
に導電性高融点金属を堆積させる工程と、前記コンタク
トホールを含む前記絶縁層の表面上にある前記導電性高
融点金属および前記バリア層を、前記コンタクトホール
の開口端部から所定の深さまでの領域内の前記導電性高
融点金属および前記バリア層が除去されるまでエッチン
グにより除去する工程と、前記コンタクトホールの内部
の前記導電性高融点金属および前記バリア層の表面を含
む前記絶縁層の表面上に導電性薄膜を形成する工程と、
前記導電性薄膜を、前記コンタクトホールの内壁面であ
って前記コンタクトホールの開口端部から所定の深さま
での領域内を除き、エッチングにより除去する工程と、
前記絶縁層の表面上に前記コンタクトホールを介して前
記第1導電層と互いに電気的に接続された第2導電層を
形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置
の製造方法を提供する。
【0014】また、本発明は、半導体基板の表面上に絶
縁層を形成する工程と、前記絶縁層に前記半導体基板の
表面の一部を露出させるコンタクトホールおよび段差部
を形成する工程と、前記コンタクトホールおよび前記段
差部を含む前記絶縁層の表面上にバリア層を形成する工
程と、前記バリア層の表面上に導電性高融点金属を堆積
させる工程と、前記絶縁層の表面上にある前記導電性高
融点金属および前記バリア層を、前記コンタクトホール
の内部であって前記コンタクトホールの開口端部から所
定の深さまでの領域内を除く領域および前記段差部の底
面および立ち上がり面に渡たる領域に前記導電性高融点
金属および前記バリア層が残るようにエッチングにより
除去する工程と、前記コンタクトホールおよび前記段差
部に残された前記導電性高融点金属および前記バリア層
の表面を含む前記絶縁層の表面上に導電性薄膜を形成す
る工程と、前記コンタクホールの内壁面であって前記コ
ンタクトホールの開口端部から所定の深さまでの領域内
および前記段差部に残された前記バリア層の端部に隣接
した前記段差部の底面および立ち上がり面の領域に前記
導電性薄膜が残されるように、前記導電性薄膜をエッチ
ングにより除去する工程と、前記絶縁層の表面上に前記
コンタクトホールを介して前記第1導電層と互いに電気
的に接続された第2導電層を形成する工程とを具備する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0015】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0016】本発明の半導体装置において、第1導電部
および第2導電部は、特に限定されるものではなく、絶
縁層を介して配置され、コンタクトホールを介して互い
に電気的に接続されるものであれば良い。第1導電部
は、例えば、半導体基板に形成された不純物領域、半導
体基板の表面上に形成されたゲート電極、引き出し電極
である。一方、第2導電部は、例えば、配線層である。
半導体装置が3層構造以上であった場合には、第1導電
部が第1の配線層であり、第2導電部が層間絶縁膜を介
してさらに上側に設けられた第2の配線層であっても良
い。
【0017】第1導電部の表面上に形成される絶縁層
は、通常の絶縁層に用いられる材料からなり、例えば、
シリコン酸化膜、ホウ素−リンケイ酸ガラス(BPS
G)、リン・ケイ酸ガラス(PSG)またはSOG膜で
ある。絶縁層は、例えば、CVDのような常法に従って
形成される。
【0018】絶縁層には、第1導電部の表面の少なくと
も1部を露出させるように、コンタクトホールが形成さ
れる。コンタクトホールの形成は例えば通常のホト・リ
ソグラフィ技術に従って行われる。
【0019】コンタクトホールの内部に露出された第1
導電部の表面およびコンタクトホールの内壁面であって
その底面部から所定の高さまでの領域を覆うようにして
バリア層が形成されている。バリア層は、導電性を維持
しつつ、後述する導電性高融点金属と半導体基板との相
互反応を防止するために配置される。このバリア層に
は、公知のバリア層に用いられる材料が使用できる。例
えば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiNx )、Ti
/TiNx 、チタンタングステン(TiW)のような導
電性の高融点金属又は高融点金属化合物である。
【0020】さらに、コンタクトホールの内部のバリア
層で覆われた範囲内には導電性高融点金属部が形成され
ている。導電性高融点金属部は、通常のプラグに用いら
れる材料からなり、例えば、タングステンである。
【0021】このようなバリア層および導電性高融点金
属部の形状は、次のようにして形成される。まず、コン
タクトホールを含む絶縁層の表面上に、例えば、スパッ
タリング、CVD法、または、スパッタリング後のラピ
ッドサーマルアニール(RTP)により、バリア層を形
成する。次に、バリア層の表面上に導電性高融点金属
を、CVDにより堆積させる。この後、エッチング、具
体的には、半導体基板の主面に対して垂直方向の異方性
エッチングにより、堆積された導電性高融点金属および
バリア層を除去する。この際、例えばゲート電極に対応
する絶縁層の隆起部に導電性高融点金属が残留するのを
防止するために、オーバーエッチングを行う。オーバー
エッチングされる導電性高融点金属およびバリア層の深
さは、例えば、コンタクトホールの全体深さの5〜10
%の深さである。
【0022】コンタクトホールの内壁面のバリア層で覆
われていない領域を覆うようにして導電性薄膜が形成さ
れている。導電性薄膜の材質は、例えば、チタン、窒化
チタンのような高融点金属、合金または高融点金属化合
物である。また、従来のバリア層に用いられる材料を使
用することができる。導電性薄膜は、バリア層との密着
性を高め、かつ、剥離を防止するために、バリア層に用
いた材料と同材質であるかなじみが良い材料を用いるの
が好ましい。導電性薄膜の厚さは、例えば、500〜1
000オングストロームの範囲内が好ましい。
【0023】このような導電性薄膜の形状は、次のよう
にして形成される。まず、コンタクトホールの内部のバ
リア層および導電性高融点金属部の表面を含む絶縁層の
表面上に、例えば、CVDにより、導電性薄膜を形成す
る。次いで、導電性薄膜をコンタクトホールの内壁面を
覆っている部分を除きエッチングにより除去する。導電
性薄膜のエッチングは、例えば、RIEのような異方性
エッチングにより半導体基板の主面に対して垂直方向に
行うのが好ましい。この場合、バリア層の表面上に存在
する導電性薄膜、すなわち、バリア層非形成領域を覆う
導電性薄膜は、半導体基板の主面に対して垂直方向に沿
った厚さが、絶縁層の表面または導電性高融点金属部の
表面上の導電性薄膜の厚さよりも厚くなっている。この
ため、絶縁層の表面または導電性高融点金属部の表面上
の導電性薄膜が除去される程度にエッチングを行うこと
により、コンタクトホールの内壁面であってコンタクト
ホールの開口端部からバリア層および導電性高融点金属
部の表面の高さまで、導電性薄膜が形成される。しか
も、導電性薄膜は、コンタクトホールの底面側から開口
端部に至るテーパが付いている。このため、第2導電部
のステップカバレイジがより向上する。
【0024】
【作用】本発明の半導体装置は、コンタクトホールの内
壁面であってバリア層で覆われていない領域が導電性薄
膜により覆われている。これにより、第2導電層は、バ
リア層または導電性高融点金属との間にボイドが生じる
ことなく形成されており、コンタクトホールでのステッ
プカバレイジに優れている。このため、コンタクトホー
ルの内部に充填された導電性高融点金属と第2導電層と
の間に十分な接触が得られる。
【0025】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、コンタクトホールを含む絶縁層の表面上にある導
電性高融点金属およびバリア層を、オーバーエッチング
により除去した後に、コンタクトホールの内部の導電性
高融点金属およびバリア層の表面を含む絶縁層の表面上
に導電性薄膜を形成し、その後、導電性薄膜を、オーバ
ーエッチングにより露出したコンタクトホールの内壁面
の上に形成されたものを除き、エッチングにより除去し
ている。これにより、コンタクトホールの開口端部から
所定の深さまでのコンタクトホールの内壁面が導電性薄
膜で覆われる。これにより、引き続いて、絶縁層の表面
上にコンタクトホールを介して第1導電層と互いに電気
的に接続された第2導電層を形成した場合に、第2導電
層は、コンタクトホールでのステップカバレイジに優
れ、バリア層または導電性高融点金属との間にボイドが
生じることなく形成できる。
【0026】また、本発明の半導体装置の製造方法よれ
ば、コンタクトホールおよび段差部に残された導電性高
融点金属およびバリア層の表面を含む絶縁層の表面上に
導電性薄膜を形成した後、導電性薄膜をエッチングによ
り除去すると、コンタクホールの内壁面および段差部に
残されたバリア層の端部に隣接した段差部の底面および
立ち上がり面の領域に導電性薄膜が残されている。これ
により、段差部に残された導電性高融点金属と段差部の
底面および立ち上がり面との接触が強固になり、段差部
に残された導電性高融点金属が剥離し難くなる。また、
段差部に残された導電性高融点金属およびバリア層を配
線金属で覆った場合に、バリア層と段差部の底面および
立ち上がり面との間の段差が導電性薄膜により埋められ
るので、配線金属によるステップカバレイジが改善され
る。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明の半導体装置の製造方法の
一実施例の各工程を示す工程図である。
【0029】図1(A)中11は、シリコン基板であ
る。シリコン基板11の所定領域には、不純物領域12
が形成されている。また、シリコン基板11の表面の所
定領域には、ゲート電極13が設けられている。ゲート
電極13は、シリコン基板11の表面上に設けられたゲ
ート酸化膜14と、ゲート酸化膜14の表面上に形成さ
れた厚さ3000オングストローム(以下、Aと記す)
ポリシリコン層15と、ゲート酸化膜14およびポリシ
リコン層15の側面に沿って形成されたシリコン酸化膜
の側壁16からなる。
【0030】次に、シリコン基板11の表面上に、CV
DによりBPSGを堆積させてなる厚さ8500Aの絶
縁層17を形成する。その後、通常のホト・リソグラフ
ィ技術に従って、不純物領域12およびゲート電極13
のポリシリコン膜14の表面の一部が露出されるよう
に、絶縁層17を選択的にエッチングしてコンタクトホ
ール18,19をそれぞれ形成する。
【0031】また、コンタクトホール18,19を形成
する際に、シリコン基板11上のチップ領域20とTE
G領域(図示せず)との境界部21では、絶縁層17が
同時にエッチングにより除去される。これにより、チッ
プ領域20と境界部21との間には段差部22が形成さ
れている。
【0032】図1(B)に示すように、コンタクトホー
ル18,19の内部に露出した不純物領域12の表面、
コンタクトホール18,19の内壁面および境界部22
の底面23を含む絶縁層17の表面上に、バリア層とし
てTi/TiNx 膜24を形成する。Ti/TiNx
24は、上層の厚さ500Aのチタン膜と下層の厚さ7
00Aの窒化チタン膜からなる。上層のチタン膜はコン
タクト抵抗を下げる効果を有し、窒化チタン膜は導電性
を維持しつつ不純物の拡散を防止する働きを有してい
る。Ti/TiNx 膜24は、連続スパッタリング法、
または、チタンをスパッタリングした後の熱窒化(RT
P法)により形成する。
【0033】Ti/TiNx 膜24の表面上に、タング
ステン(W)25をCVDにより厚さ5000Aで堆積
させる。
【0034】この後、シリコン基板11の主面に対して
垂直方向の異方性エッチングにより、タングステン25
およびTi/TiNx 膜24を除去する。この際、コン
タクトホール18,19の内部のTi/TiNx 膜24
およびタングステン25がコンタクトホールの開口端部
から約200〜800Aまで除去されるまで、常法に従
って、2段階でオーバーエッチングを行う。この結果、
コンタクトホール18、19の内部には、タングステン
からなるプラグ26,27が形成される。一方、段差部
22には、タングステン25およびTi/TiNx 膜2
4の一部が残される。
【0035】この後、窒化チタン膜28を、コンタクト
ホール18,19の内部のTi/TiNx 膜24および
タングステン25の表面を含む絶縁層17の表面上にC
VD法により800Aの厚さで形成する。
【0036】次いで、窒化チタン膜28に対して異方性
エッチングを行う。エッチングは、処理ガスとしてアル
ゴンガス(Ar)および塩素ガス(Cl2 )を用い、1
5℃、15mmTorr、250W、Ar/Cl2 =3
0SCCM/30SCCMの条件下で行った。Ti/T
iNx 膜24により覆われていないコンタクトホール1
8,19の内壁面を覆う窒化チタン膜28は、シリコン
11基板の主面に対して垂直方向に沿った厚さが、絶縁
層17の表面またはプラグ26,27の表面上の窒化チ
タン膜28よりも厚くなっている。このため、異方性エ
ッチングを、絶縁層17の表面またはプラグ26,27
の表面上の窒化チタン膜28が除去される程度行うこと
により、図1(F)に示されるように、コンタクトホー
ル18,19の内壁面であってコンタクトホール18,
19の開口端部からTi/TiNx 膜24およびプラグ
26,27の表面の高さまで窒化チタン膜28が残され
る。しかも、この窒化チタン膜28は、コンタクトホー
ル26,27の底面側から開口端部に至るテーパが付い
ている。
【0037】一方、段差部22においても、段差部22
の絶縁層17の立ち上がり面29に被着したTi/Ti
x 膜24の表面上に形成された窒化チタン膜28、お
よび、段差部22に露出したシリコン基板11の表面上
に形成された窒化チタン膜28と残されたタングステン
25の表面に形成された窒化チタン膜28の段差部にお
ける窒化チタン膜28の垂直方向に沿った厚さは、他の
部分の窒化チタン膜28よりも厚くなっている。このた
め、異方性エッチングにより、Ti/TiNx膜24の
端部とシリコン基板11の表面および絶縁層17の立ち
上がり面29にわたって窒化チタン膜28が残される。
この窒化チタン膜28もテーパが付いている。
【0038】次いで、図1(G)に示すように、常法に
従って、アルミニウムからなる配線層30,31が、4
000Aの厚さで絶縁層17の表面上に所望のパターン
で形成される。配線層30,31はプラグ26,27を
介して不純物領域12およびゲート電極13に電気的に
接続される。
【0039】上述のような半導体装置10は、オーバー
エッチングにより、コンタクトホール18,19の開口
端部から所定の深さまで露出されたコンタクトホール1
8,19の内壁面に、導電性の窒化チタン膜28が形成
されている。このため、配線層30,31を形成した場
合に、ステップカバレイジに優れ、窒化チタン膜28と
の間にボイドが発生し難い。特に、上述のように窒化チ
タン膜28にテーパが付いている場合にはステップカバ
レイジがより一層向上される。また、図1(G)に示す
ように、コンタクトホール18,19の開口端部におけ
る配線層30,31の厚さtを十分に厚くすることがで
き、配線層30,31の断線を防止できる。この結果、
配線層30,31とプラグ26,27との間に十分な電
気的結合を確保でき、しかも、配線層30,31の形状
不良を防止できる。
【0040】さらに、コンタクトホール18,19のT
i/TiNx 膜24がプラグ26,27よりもオーバー
エッチングされたために、コンタクトホール18,19
とプラグ26,27との間に窪みが生じる。しかし、こ
の窪みにも窒化チタン膜28が形成されているので、配
線30,31によるステップカバレイジが向上される。
【0041】一方、段差部22に残存したTi/TiN
x 膜24およびタングステン25においても、Ti/T
iNx 膜24のオーバーエッチングにより、タングステ
ン25と、シリコン基板11の表面または絶縁層17の
立ち上がり面29との間に窪みが形成される。しかし、
Ti/TiNx 膜24の端部とシリコン基板11の表面
および絶縁層17の立ち上がり面29にわたって窒化チ
タン膜28が形成されている。これにより、タングステ
ン25とシリコン基板11または絶縁層17の立ち上が
り面29との密着性が高まり、剥離が起こり難い。この
結果、剥離したタングステン25がストリンガーとなっ
て配線不良を引き起こすのを防止できる。また、段差部
22に残存したTi/TiNx 膜24およびタングステ
ン28を、アルミニウムガード32で覆い、基板GND
用の電極配線として利用すること場合にも、タングステ
ン25とシリコン基板11の表面または立ち上がり面2
9との間の窪みが窒化チタン膜28により埋められるの
で、アルミニウム32によるステップカバレイジが向上
し、アルミニウムガード32が剥離することがほとんど
なくなる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置によれば、オーバーエッチングにより、コンタクトホ
ールの内壁面であってバリア層の上のバリア層で覆われ
ていない領域に、導電性薄膜が形成されている。これに
より、コンタクトホールを含む絶縁層の表面上に形成さ
れた第2導電部によるステップカバレイジが向上し、か
つ、第2導電部の形状不良および断線が防止される。こ
の結果、第2導電部と高融点金属部との優れた電気的結
合に確保でき、接続部における電気的特性に優れてい
る。
【0043】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、オーバーエッチングしているので、絶縁層上に導
電性高融点金属が残存することがない。また、コンタク
トホールの内部のバリア層および導電性高融点金属部の
表面を含む絶縁層の表面に、導電性薄膜を形成し、次い
で、エッチングにより、コンタクトホールの開口端部近
傍の導電性薄膜を残して、他の導電性薄膜を除去してい
る。残された導電性薄膜により、引き続き、第2導電部
を形成する際に、第2導電部によるステップカバレイジ
が向上し、導電性高融点金属との間にボイドを生じるこ
となく第2導電部を形成でき、かつ、第2導電部の形状
不良および断線が防止される。この結果、第2導電部と
高融点金属部との優れた電気的結合が確保でき、電気的
特性に優れた半導体装置の接続部構造が形成できる。
【0044】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、コンタクホールの内壁面および段差部に残された
バリア層の端部に隣接した段差部の底面および立ち上が
り面の領域に導電性薄膜に形成している。これにより、
段差部に残された導電性高融点金属およびバリア層が剥
離し難くなる。また、段差部に残された導電性高融点金
属およびバリア層を配線金属で覆った場合に、配線金属
によるステップカバレイジが改善される。この結果、半
導体装置の配線不良が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、夫々、本発明の半導体装置
の一実施例の各工程を示す断面図。
【図2】(A)および(B)は、夫々、同実施例の半導
体装置の各工程を示す断面図。
【図3】(A)および(B)は、夫々、同実施例の半導
体装置の各工程を示す断面図。
【図4】(A)〜(D)は、夫々、従来の半導体装置の
製造方法の各工程を示す断面図。
【図5】従来の半導体装置の製造方法におけるオーバー
エッチング後の半導体装置を示す断面図。
【図6】従来の半導体装置を示す断面図。
【符号の説明】
10…半導体装置、11…シリコン基板、12…不純物
領域、13…ゲート電極、17…絶縁層、18,19…
コンタクトホール、20…チップ領域、21…境界部、
22…段差部、24…Ti/TiNx 膜、25…タング
ステン、26,27…プラグ、28…窒化チタン膜、3
0,31…配線層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電層と、前記第1導電層の表面上
    に形成された絶縁層と、前記絶縁層に前記第1導電部の
    表面の少なくとも一部が露出されるように形成されたコ
    ンタクトホールと、前記露出された第1導電部の表面お
    よび前記コンタクトホールの内壁面であって前記コンタ
    クトホールの底面部から所定の高さまでの領域を覆うよ
    うにして形成されたバリア層と、前記コンタクトホール
    の内部の前記バリア層で覆われた範囲内に充填された導
    電性高融点金属部と、前記コンタクトホールの内壁面で
    あって前記バリア層で覆われていない領域内に形成され
    た導電性薄膜と、前記絶縁層の表面上に設けられ、前記
    コンタクトホールを介して前記第1導電部と互いに電気
    的に接続された第2導電部とを具備することを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】第1導電層の表面に絶縁層を形成する工程
    と、 前記絶縁層に前記第1導電部の少なくとも一部が露出さ
    れるようにコンタクトホールを形成する工程と、 露出された前記第1導電部の表面および前記コンタクト
    ホールの内壁面を含む前記絶縁層の表面上にバリア層を
    形成する工程と、 前記バリア層の表面上に導電性高融点金属を堆積させる
    工程と、 前記コンタクトホールを含む前記絶縁層の表面上にある
    前記導電性高融点金属および前記バリア層を、前記コン
    タクトホールの開口端部から所定の深さまでの領域内の
    前記導電性高融点金属および前記バリア層が除去される
    までエッチングにより除去する工程と、 前記コンタクトホールの内部の前記導電性高融点金属お
    よび前記バリア層の表面を含む前記絶縁層の表面上に導
    電性薄膜を形成する工程と、 前記導電性薄膜を、前記コンタクトホールの内壁面であ
    って前記コンタクトホールの開口端部から所定の深さま
    での領域内を除き、エッチングにより除去する工程と、 前記絶縁層の表面上に前記コンタクトホールを介して前
    記第1導電層と互いに電気的に接続された第2導電層を
    形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】半導体基板の表面上に絶縁層を形成する工
    程と、 前記絶縁層に前記半導体基板の表面の一部を露出させる
    コンタクトホールおよび段差部を形成する工程と、 前記コンタクトホールおよび前記段差部を含む前記絶縁
    層の表面上にバリア層を形成する工程と、 前記バリア層の表面上に導電性高融点金属を堆積させる
    工程と、 前記絶縁層の表面上にある前記導電性高融点金属および
    前記バリア層を、前記コンタクトホールの内部であって
    前記コンタクトホールの開口端部から所定の深さまでの
    領域内を除く領域および前記段差部の底面および立ち上
    がり面に渡たる領域に前記導電性高融点金属および前記
    バリア層が残るようにエッチングにより除去する工程
    と、 前記コンタクトホールおよび前記段差部に残された前記
    導電性高融点金属および前記バリア層の表面を含む前記
    絶縁層の表面上に導電性薄膜を形成する工程と、 前記コンタクホールの内壁面であって前記コンタクトホ
    ールの開口端部から所定の深さまでの領域内および前記
    段差部に残された前記バリア層の端部に隣接した前記段
    差部の底面および立ち上がり面の領域に前記導電性薄膜
    が残されるように、前記導電性薄膜をエッチングにより
    除去する工程と、 前記絶縁層の表面上に前記コンタクトホールを介して前
    記第1導電層と互いに電気的に接続された第2導電層を
    形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7706032B2 (en) 2004-05-07 2010-04-27 Ricoh Company, Ltd. Scanner device and image forming apparatus
JP2011029327A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Elpida Memory Inc 半導体装置の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7706032B2 (en) 2004-05-07 2010-04-27 Ricoh Company, Ltd. Scanner device and image forming apparatus
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