JPH08318876A - 車両用ホイールアーチフェアリング装置 - Google Patents

車両用ホイールアーチフェアリング装置

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JPH08318876A
JPH08318876A JP12540695A JP12540695A JPH08318876A JP H08318876 A JPH08318876 A JP H08318876A JP 12540695 A JP12540695 A JP 12540695A JP 12540695 A JP12540695 A JP 12540695A JP H08318876 A JPH08318876 A JP H08318876A
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JP
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wheel arch
vehicle
fairing
wheel
arch fairing
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JP12540695A
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Makoto Okuda
誠 奥田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両ボディとホイール上部の間に大きなホイ
ールアーチが形成される車両に用いて好適の、車両用ホ
イールアーチフェアリング装置に関し、オフロード等の
走行性を確保しつつ高速時での空気抵抗低減による車両
の走行性能向上を実現することを目的とする。 【構成】 フェンダ部7,8にホイールアーチフェアリ
ング9,20を駆動可能に設け、低速走行時にはホイー
ルアーチフェアリング9,20 を格納状態とし、高速
走行時にはホイールアーチフェアリング9,20を降下
した使用状態とするようにして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフロード車のよう
な、車輪とホイールアーチとの間隔の大きな車両に用い
て好適の、車両用ホイールアーチフェアリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるオフロード車と称される
車両が普及してきているが、図6はこのような従来のオ
フロード車を示す概略的な側視図である。この図6に示
すように、オフロード車は一般道路以外にオフロードを
も走行できるように、地面1とボディ底面との間隔すな
わち地上高aを大きくとるとともに、大きなサスペンシ
ョンストロークbを確保するために、車輪3,4とボデ
ィ2側のホイールアーチ6,6との間隔が大きくとられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のオフロード車では、車輪3,4とホイールア
ーチ6,6との間隔が大きいために、高速で走行する場
合に、車の外面空気流cがフェンダ部の側面からこの車
輪3,4とホイールアーチ6,6との間に舞い込んで、
ホイールアーチの空間部内に多数の渦流dが発生する。
【0004】このため、ボディ2に及ぼす空気抵抗が増
大して、高速走行時の走行性能を低下させて燃費を悪化
させるという課題がある。本発明は、このような課題に
鑑み創案されたもので、フェンダ部に可動のホイールア
ーチフェアリングを設けて必要に応じて車輪とホイール
アーチ間の隙間を調整できるようにして、オフロード走
行性を確保しつつ高速時での空気抵抗低減による車両の
走行性能向上を実現することができるようにした、車両
用ホイールアーチフェアリング装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両用ホイールアーチフェアリング装置は、
車両用ボディのフェンダ部に装備されて、該フェンダ部
のホィールアーチ下方へ突出した使用状態と、該フェン
ダ部のホイールアーチ上方へ格納された格納状態とをと
りうるように、移動可能に設けられた車両用ホイールア
ーチフェアリングと、該ホイールアーチフェアリングを
上記の使用状態と格納状態との間で駆動する駆動手段と
をそなえていることを特徴としている。
【0006】請求項2記載の本発明の車両用ホイールア
ーチフェアリング装置は、請求項1記載の構成におい
て、車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段に
よる検出結果に基づいて、該車速が所定車速以下の低車
速時には該ホイールアーチフェアリングを該格納状態
に、該車速が所定車速以上の高車速時には該ホイールア
ーチフェアリングを該使用状態に、それぞれ駆動するよ
うに該駆動手段を制御する制御手段とが設けられている
ことを特徴としている。
【0007】請求項3記載の本発明の車両用ホイールア
ーチフェアリング装置は、請求項1又は2記載の構成に
おいて、該車両用ホイールアーチフェアリングが、車両
の操舵車輪に関してそなえられて、該車両の操舵角を検
出する舵角検出手段と、該舵角検出手段による検出結果
に基づいて、該操舵角が所定角度以上の高舵角時には該
ホイールアーチフェアリングを該格納状態に、該操舵角
が所定角度以下の低舵角時には該ホイールアーチフェア
リングを該使用状態に、それぞれ駆動するように該駆動
手段を制御する制御手段とが設けられていることを特徴
としている。
【0008】請求項4記載の本発明の車両用ホイールア
ーチフェアリング装置は、請求項1記載の構成におい
て、該ホイールアーチフェアリングが、その一端部を該
フェンダ部に枢支され、該ホイールアーチフェアリング
が該枢支点回りに旋回することで上記の使用状態と格納
状態とをとりうるように構成されていることを特徴とし
ている。
【0009】請求項5記載の本発明の車両用ホイールア
ーチフェアリング装置は、請求項4記載の構成におい
て、該ホイールアーチフェアリングの該枢支点回りの旋
回時に、該ホイールアーチフェアリングの他端部を移動
可能に支持するレール機構が設けられていることを特徴
としている。請求項6記載の本発明の車両用ホイールア
ーチフェアリング装置は、請求項4又は5記載の構成に
おいて、該駆動手段が、電動モータにより構成されてい
ることを特徴としている。
【0010】請求項7記載の本発明の車両用ホイールア
ーチフェアリング装置は、請求項1記載の構成におい
て、該車両が、車輪とホイールアーチとの間隔の大きい
オフロード車であることを特徴としている。
【0011】
【作用】上述の請求項1記載の本発明の車両用ホイール
アーチフェアリング装置では、駆動手段によって、フェ
ンダ部に備えられるホイールアーチフェアリングが、フ
ェンダ部のホィールアーチ下方へ突出した使用状態と、
フェンダ部のホイールアーチ上方へ格納された格納状態
とに駆動される。
【0012】したがって、ホイールアーチフェアリング
を高速走行時に使用状態とすることで、車輪とホイール
アーチとの隙間が小さくなってホイールアーチ内への空
気の巻き込みが抑制される。また、ホイールアーチフェ
アリングをオフロード走行時に格納状態とすることで、
車輪とホイールアーチとの隙間が大きくなって、車輪に
大きな上下ストロークが生じても車輪がホイールアーチ
に干渉しなくなる。
【0013】上述の請求項2記載の本発明の車両用ホイ
ールアーチフェアリング装置では、車速検出手段による
検出結果に基づいて、制御手段が、車速が所定車速以下
の低車速時にはホイールアーチフェアリングを格納状態
に、車速が所定車速以上の高車速時にはホイールアーチ
フェアリングを使用状態に、それぞれ駆動する。このた
め、低速走行時には、車輪とホイールアーチとの隙間が
大きくなって車輪の大きな上下ストロークを許容できる
ようになり、高速走行時には、車輪とホイールアーチと
の隙間が小さくなってホイールアーチ内への空気の巻き
込みが抑制される。
【0014】上述の請求項3記載の本発明の車両用ホイ
ールアーチフェアリング装置では、舵角検出手段による
検出結果に基づいて、制御手段が、操舵角が所定角度以
上の高舵角時には車両の操舵車輪に関してそなえられた
ホイールアーチフェアリングを格納状態に、操舵角が所
定角度以下の低舵角時には車両の操舵車輪に関してそな
えられたホイールアーチフェアリングを使用状態に、そ
れぞれ駆動する。
【0015】このため、操舵時には、操舵車輪とホイー
ルアーチとの隙間が大きくなって操舵車輪とホイールア
ーチとの干渉が防止され、操舵車輪とホイールアーチと
の干渉のおそれのない非操舵時には、操舵車輪とホイー
ルアーチとの隙間が小さくなってホイールアーチ内への
空気の巻き込みが抑制される。上述の請求項4記載の本
発明の車両用ホイールアーチフェアリング装置では、ホ
イールアーチフェアリングの一端がフェンダ部に枢支さ
れており、この枢支点回りに旋回することにより使用状
態と格納状態の切り替えが行なわれるので、駆動構造が
簡素なものになる。
【0016】上述の請求項5記載の本発明の車両用ホイ
ールアーチフェアリング装置では、ホイールアーチフェ
アリングの他端部がレール機構により移動可能に支持さ
れるので、ホイールアーチフェアリングの駆動が軽快確
実に行なわれる。上述の請求項6記載の本発明の車両用
ホイールアーチフェアリング装置では、ホイールアーチ
フェアリングの駆動が電動モータで行なわれるので、容
易で且つ確実にホイールアーチフェアリングの駆動を行
なえ、構造も簡素化しうる。
【0017】上述の請求項7記載の本発明の車両用ホイ
ールアーチフェアリング装置では、オフロード車におい
て生じやすくいホイールアーチ内への空気の巻き込み
を、適宜抑制しうるようになる。
【0018】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明すると、図1〜5は本発明の第1実施例としての車
両用ホイールアーチフェアリング装置を示すもので、図
1は要部以外を省略して図示したオフロード車の側視
図、図2は図1のA−A線矢視による断面図、図3はホ
イールアーチフェアリングの駆動構成を示す模式図、図
4は本装置のブロック図、図5は本発明の第2実施例を
示す要部の側視図であり、図1〜図5中、図6と同じ符
号はほぼ同一部分を示している。
【0019】まず、第1実施例について説明する。図1
において、2はオフロード車のボディ、3は前輪(操舵
輪)、4は後輪を示している。このようなオフロード車
では、悪路を走行する関係上、地面1とボディ2との間
隔すなわち地上高aを大きくとってあるとともに、サス
ペンションストロークbを大きくとってある。このた
め、前輪側及び後輪側の各フェンダ部7,8において
は、前輪(操舵輪)3のタイヤとボディ2との間隔、及
び後輪4のタイヤとボディ2との間隔をいずれも大きく
確保すべく、大きなホイールアーチ部5,6が形成され
ている。
【0020】9は、前輪(前部ホイール)3の左右のフ
ェンダ部7に取り付けられるほぼ三日月型をした前部ホ
イールアーチフェアリングで、このホイールアーチフェ
アリング9の前端はフェンダ部7の前方内部に設けられ
る枢支部10に枢支されている。また、ホイールアーチ
フェアリング9の後端は、フェンダ部7の後方内部にほ
ぼ鉛直方向に設けられるレール機構11の案内長穴11
aに係合されて、案内長穴11aに沿って摺動するよう
形成されている(図3参照)。
【0021】さらに、枢支部10を枢支点として、ホイ
ールアーチフェアリング9を矢印eのように回転駆動さ
せる電動モータ12がフェンダ部7内の安定した個所に
固定されている。したがって、ホイールアーチフェアリ
ング9が上方に回転駆動されるとフェンダ部7内に収納
されてフェンダ部7の外側面上部を解放する格納状態と
なり、下方に回転駆動されて繰り出されるとフェンダ部
7の外側面上部をカバーする使用状態となるもので、こ
の使用状態では前部ホイール3とボディ2とのホイール
アーチ部5に巻き込まれる空気流を阻止するよう構成さ
れている。
【0022】また、図2に示すように、前部ホイール3
においては、このホイールアーチフェアリング9は、使
用状態でやや斜め外方へ降下するよう駆動されるもの
で、これにより操舵に伴う前車輪3の左右回転に対し
て、前部ホイール3とホイールアーチフェアリング9と
が干渉しないよう構成されている。なお、図2中の13
はフェンダ部7の天井面、14は車体のフレームを示し
ている。
【0023】そして、図3に示すように、電動モータ1
2は電源15を経由して制御手段としてのコントローラ
16に接続され、また、コントローラ16には、車速検
出手段,舵角検出手段、サスペンションストローク検出
手段等としてのセンサ類1718,19が接続されてい
る。一方、20は、後輪(後部ホイール)4の左右のフ
ェンダ部8に取り付けられるほぼ三日月型をした後部ホ
イールアーチフェアリングで、前部ホイールアーチフェ
アリング9の場合と同様の構成により、前端の枢支部2
3と後端のレール機構22で回動自在に支持され、図示
しない電動モータにより矢印fのように駆動するよう構
成されている。
【0024】このホイールアーチフェアリング20は上
方に回転駆動されると、前輪部と同様に、フェンダ部8
内に収納されて格納状態となり、下方に回転駆動されて
繰り出されるとフェンダ部8の外側面上部をカバーする
使用状態となり、この使用状態で後部ホイール4とボデ
ィ2とのホイールアーチ6に進入する空気流を阻止する
よう構成されている。
【0025】しかしながら、後輪4では通常、車輪が操
舵されることはないので、ホイールアーチフェアリング
20の使用状態で、前輪3の場合のようにホイールアー
チフェアリング20を必ずしも斜め外方へ降下させる必
要はない。そして、このように構成されるホイールアー
チフェアリング9,20の制御系は、図4に示すように
構成される。
【0026】つまり、かかる制御系は、車速検出手段と
しての車速センサ17,舵角検出手段としての操舵角セ
ンサ18,サスペンションストローク検出手段としての
サスペンションストロークセンサ19等が制御手段とし
てのコントローラ16に接続されており、コントローラ
16は、前述のように、前輪用の電動モータ12,後輪
用の電動モータ21に接続されている。
【0027】これにより、コントローラ16を通じて、
車速,舵角,サスペンションストロークに基づいて前輪
用電動モータ12,後輪用電動モータ21の作動が制御
され、ホイールアーチフェアリング9,20の姿勢がそ
れぞれ調整されるようになっている。なお、前輪用の電
動モータ12と後輪用の電動モータ21には、それぞれ
手動操作部22が接続されて、必要に応じて手動にて前
輪用ホイールアーチフェアリング9および後輪用ホイー
ルアーチフェアリング20を駆動しうるよう構成されて
いる。
【0028】そして、通常の場合、後輪4は操舵されな
いので、後輪4と舵角検出手段18との制御関係はなく
てよいものである。次に、本発明の第2実施例について
説明する。本実施例では、ホイールアーチフェアリング
9,20の駆動手段として、図5に示すように、ホイー
ルアーチフェアリング9の両端部にレール機構24,2
4を設けて、ホイールアーチフェアリング9,20が水
平状態で上下にスライド駆動されるように構成されてい
る。
【0029】ただし、この場合、図示しない電動モータ
とホイールアーチフェアリング9,20は、別構成の連
動機構によって連結されるよう構成されるものである。
上述の構成により、本装置をそなえた車両すなわちオフ
ロード車では、車が所定速度以上の高速で走行する時に
は、車速検出手段17の検出結果に基づきコントローラ
16の制御によりて、ホイールアーチフェアリング9,
20を使用状態にして、フェンダ部7,8の外側面上部
をカバーすることにより、ホイール3,4とボディ2側
のホイールアーチ5,6との隙間内の空気渦流の発生を
阻止して、車体2の空気抵抗を低減する。
【0030】ちなみに、空気抵抗係数の低減量を実験測
定すると、その結果は、フロント部においては空気抵抗
係数Cdが0.01だけ低減され、リヤ部においては空
気抵抗係数Cdが0.006だけ低減される。なお、上
記したホイールアーチフェアリング使用状態での制御
は、前輪部と後輪部において、いずれか一方だけを制御
するようにしてもよいし、4輪駆動車では前輪部と後輪
部とで制御度合いを変えるようにしてもよく、必要に応
じて手動操作できるようにしてもよい。
【0031】そして、車が所定速度以下の低速で走行す
る時には、車速検出手段17の検出に基づき制御手段1
6の制御によって、ホイールアーチフェアリング9,2
0を格納状態にして、フェンダ部7,8の外側面上部を
解放することにより、オフロード車本来の機能を発揮し
うる悪路対応型の車となるものである。また、車体の空
気抵抗の低減により、車の高速走行時での走行性能を高
め燃費の向上に役立つ効果がある。
【0032】さらに、ホイールアーチフェアリング9,
20の使用状態では、走行時における砂,泥などのホイ
ールハウスへの巻き込みを防止し、車の外観上の見栄を
良くするとともに、ホイールアーチフェアリングの9,
20の格納状態では、メンテナンス,タイヤの修理,チ
ェーン交換などに便利であるという効果がある。また、
カーブの多い路面走行で車を高舵角で運転する状態、す
なわち舵角検出手段18の検出結果に基づき操舵角が所
定以上である時には、前ホイール部のホイールアーチフ
ェアリング9を上昇し格納状態とすることにより、左右
に操舵回動される前輪3とホイールアーチフェアリング
9との干渉をなくし走行を妨げることがない。
【0033】そして、ハンドル操作の小さく少ない状
態、すなわち舵角検出手段18の検出結果に基づき操舵
角が所定以下である時には、前輪部のホイールアーチフ
ェアリング9を降下し使用状態とすることにより、車体
の空気抵抗を少なくして車の走行性能を良くする効果が
あるとともに、この場合には前輪3とホイールアーチフ
ェアリング9との干渉のおそれもないものである。
【0034】さらに、凸凹の多い悪路走行で車輪が大き
く上下動する状態では、サスペンションストローク検出
手段19の検出結果に基づき、ホイールアーチフェアリ
ング9,20を格納状態とすることにより、前後輪3,
4とホイールアーチフェアリング9,20との干渉のお
それもないものである。また、ホイールアーチフェアリ
ング9,20は、一端部でフェンダ部7,8に枢支さ
れ、他端部が上下に旋回して上昇,降下するように構成
されているので、構成が簡単で本装置の製作が容易であ
り、故障も少ないという効果がある。
【0035】また、ホイールアーチフェアリング9,2
0は、一端部の枢支部10,23で枢支され、他端部が
レール機構11,22により上昇,降下するように構成
されているので、ホイールアーチフェアリング9,20
の駆動が確実に行なわれるという効果がある。また、ホ
イールアーチフェアリング9,20は電動モータ10,
21によりて駆動されるので、構成が簡単で故障も少な
いという効果がある。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用ホイールアーチフェアリング装置によれ
ば、車両用ボディのフェンダ部に装備されて、該フェン
ダ部のホィールアーチ下方へ突出した使用状態と、該フ
ェンダ部のホイールアーチ上方へ格納された格納状態と
をとりうるように、移動可能に設けられた車両用ホイー
ルアーチフェアリングと、該ホイールアーチフェアリン
グを上記の使用状態と格納状態との間で駆動する駆動手
段とをそなえているので、高速走行時にはホイールアー
チフェアリングを降下して使用状態とし、フェンダ上部
の間隙部をカバーして間隙部での空気渦流の発生を抑え
ることにより、車体の空気抵抗を少なくし、車の走行性
能および燃費を向上しうるとともに、ホイールハウスへ
の泥,砂の巻き込みを防止し、しかも外観上の見栄を良
くするという利点がある。
【0037】また、請求項2記載の本発明の車両用ホイ
ールアーチフェアリング装置によれば、車速を検出する
車速検出手段と、該車速検出手段による検出結果に基づ
いて、該車速が所定車速以下の低車速時には該ホイール
アーチフェアリングを該格納状態に、該車速が所定車速
以上の高車速時には該ホイールアーチフェアリングを該
使用状態に、それぞれ駆動するように該駆動手段を制御
する制御手段とが設けられているので、車の高速走行時
ではホイールアーチフェアリングを降下して車の空気抵
抗を低下し、車の低速走行時ではホイールアーチフェア
リングを上昇して悪路走行に適応しうるという利点があ
る。
【0038】さらに、請求項3記載の本発明の車両用ホ
イールアーチフェアリング装置によれば、車両の操舵角
を検出する舵角検出手段と、該舵角検出手段による検出
結果に基づいて、該操舵角が所定角度以上の高舵角時に
は該ホイールアーチフェアリングを該格納状態に駆動す
るように該駆動手段を制御する制御手段とが設けられて
いるので、操舵角の大きい走行時にはホイールアーチフ
ェアリングを上昇してホイールとホイールアーチフェア
リングとが干渉しないようにし、操舵角の小さい走行時
にはホイールアーチフェアリングを降下して、車体の空
気抵抗を少なくし車の走行性能を良くするという利点が
ある。
【0039】そして、請求項4記載の本発明の車両用ホ
イールアーチフェアリング装置によれば、該ホイールア
ーチフェアリングが、その一端部を該フェンダ部に枢支
され、該ホイールアーチフェアリングが該枢支点回りに
旋回することで上記の使用状態と格納状態とをとりうる
ように構成されているので、駆動構造が簡単でこの装置
を安価に装備できる利点がある。
【0040】また、請求項5記載の本発明の車両用ホイ
ールアーチフェアリング装置によれば、該ホイールアー
チフェアリングの該枢支点回りの旋回時に、該ホイール
アーチフェアリングの他端部を移動可能に支持するレー
ル機構が設けられているので、この装置の上下移動を確
実に行わしうる利点がある。そして、請求項6記載の本
発明の車両用ホイールアーチフェアリング装置によれ
ば、該駆動手段が、電動モータにより構成されているの
で、構成が簡単で故障が少ないという利点がある。
【0041】さらに、請求項7記載の本発明の車両用ホ
イールアーチフェアリング装置は、該車両が、タイヤと
ホイールアーチとの間隔の大きいオフロード車であるの
で、通常道路は勿論、悪路面をも走行するオフロード車
に対し、それぞれの走行に適応し得た走行が可能である
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての車両用ホイールア
ーチフェアリング装置をそなえたオフロード車の側視図
である。
【図2】本発明の第1実施例としての車両用ホイールア
ーチフェアリング装置を示す断面図であり、図1のA−
A線矢視による断面図である。
【図3】本発明の第1実施例としての車両用ホイールア
ーチフェアリング装置の駆動系構成を示す模式図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例としての車両用ホイールア
ーチフェアリング装置の制御系のブロック図である。
【図5】本発明の第2実施例としての車両用ホイールア
ーチフェアリング装置を示す要部側視図である。
【図6】従来例によるオフロード車の側視図である。
【符号の説明】
1 地面 2 ボディ 3 前輪 4 後輪 5 前部ホイールアーチ 6 後部ホイールアーチ 7 前フェンダ部 8 後フェンダ部 9 前部ホイールアーチフェアリング 10,23 枢支部 11,22,24 レール機構 11a 案内長穴 12 前電動モータ 13 天井部 14 フレーム 15 電源 16 制御手段(コントローラ) 17 車速検出手段(車速センサ) 18 舵角検出手段(操舵角センサ) 19 サスペンションストローク検出手段(ストローク
センサ) 20 後部ホイールアーチフェアリング 21 後ホイール用電動モータ a 地上高 b サスペンションストローク c 外面空気流 d 渦流

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ボディのフェンダ部に装備され
    て、該フェンダ部のホィールアーチ下方へ突出した使用
    状態と、該フェンダ部のホイールアーチ上方へ格納され
    た格納状態とをとりうるように、移動可能に設けられた
    車両用ホイールアーチフェアリングと、 該ホイールアーチフェアリングを上記の使用状態と格納
    状態との間で駆動する駆動手段とをそなえていることを
    特徴とする、車両用ホイールアーチフェアリング装置。
  2. 【請求項2】 車速を検出する車速検出手段と、 該車速検出手段による検出結果に基づいて、該車速が所
    定車速以下の低車速時には該ホイールアーチフェアリン
    グを該格納状態に、該車速が所定車速以上の高車速時に
    は該ホイールアーチフェアリングを該使用状態に、それ
    ぞれ駆動するように該駆動手段を制御する制御手段とが
    設けられていることを特徴とする、請求項1記載の車両
    用ホイールアーチフェアリング装置。
  3. 【請求項3】 該車両用ホイールアーチフェアリング
    が、車両の操舵車輪に関してそなえられて、 該車両の操舵角を検出する舵角検出手段と、 該舵角検出手段による検出結果に基づいて、該操舵角が
    所定角度以上の高舵角時には該ホイールアーチフェアリ
    ングを該格納状態に、該操舵角が所定角度以下の低舵角
    時には該ホイールアーチフェアリングを該使用状態に、
    それぞれ駆動するように該駆動手段を制御する制御手段
    とが設けられていることを特徴とする、請求項1又は2
    記載の車両用ホイールアーチフェアリング装置。
  4. 【請求項4】 該ホイールアーチフェアリングが、その
    一端部を該フェンダ部に枢支され、該ホイールアーチフ
    ェアリングが該枢支点回りに旋回することで上記の使用
    状態と格納状態とをとりうるように構成されていること
    を特徴とする、請求項1記載の車両用ホイールアーチフ
    ェアリング装置。
  5. 【請求項5】 該ホイールアーチフェアリングの該枢支
    点回りの旋回時に、該ホイールアーチフェアリングの他
    端部を移動可能に支持するレール機構が設けられている
    ことを特徴とする、請求項4記載の車両用ホイールアー
    チフェアリング装置。
  6. 【請求項6】 該駆動手段が、電動モータにより構成さ
    れていることを特徴とする、請求項4又は5記載の車両
    用ホイールアーチフェアリング装置。
  7. 【請求項7】 該車両が、車輪とホイールアーチとの間
    隔の大きいオフロード車であることを特徴とする、請求
    項1記載の車両用ホイールアーチフェアリング装置。
JP12540695A 1995-05-24 1995-05-24 車両用ホイールアーチフェアリング装置 Withdrawn JPH08318876A (ja)

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