JPH08318871A - 車両荷台の根太、車両用床板 - Google Patents

車両荷台の根太、車両用床板

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JPH08318871A
JPH08318871A JP7152597A JP15259795A JPH08318871A JP H08318871 A JPH08318871 A JP H08318871A JP 7152597 A JP7152597 A JP 7152597A JP 15259795 A JP15259795 A JP 15259795A JP H08318871 A JPH08318871 A JP H08318871A
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JP
Japan
Prior art keywords
reinforced sheet
fiber reinforced
vehicle
base material
joist
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7152597A
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English (en)
Inventor
Harushige Yamamura
陽茂 山村
Yasushi Uruchi
宇留治  泰
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック等のアピトンムク材と同等以上の靱
性をそなえ、くぎ打ち性も良好でかつアピトンムク材よ
りも低コストの車両の荷台根太及び床板を提供する。 【構成】 車両用根太または床板において、アピトン合
板材、アピトンムク材等の木材からなる基材の上面また
は下面の何れか一方または双方に、前記基材の長手方向
に沿った一方向長繊維強化シートを貼着して、くぎ打ち
性が良好かつ低コストで以て靱性を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック等の貨物を積
載する車両の荷台の根太若しくは車両用床板に関する。
【0002】
【従来の技術】図4にトラックの荷台100の外観を示
す。図において1は横根太、2は縦根太、3は床板であ
り、直交して組立てられた横根太1と縦根太2の上に複
数板の床板3が並設されている。
【0003】かかるトラック用荷台の根太(この例は横
根太を示す)の従来の1例を図6に示す。この根太1は
アピトン合板材(南洋材)からなり、荷物積載時の曲げ
応力を根太の長手方向に均一にし、かつ軽量化するた
め、下側のボルト孔2用のボス部3を除く中央部4及び
両端部5、5の余肉を削り落としている。また、根太の
軽量化をなすため、根太1の材料としてアルミニウム合
金を用いることもある。
【0004】図7にはアピトン合板材からなる床板10
が示されている。この床板10は表裏2層を長手方向
(図7のZ矢方向)に合わせることにより高強度化を図
っている。
【0005】さらに、特開平4−228376号にて提
供されている車両荷台用根太は、合板材等の比較的軟質
材料からなる角形の内部部材を金属製の外部部材で囲み
一体化して強度の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて前記アピトン合板
材製の根太1は、ある程度の強度を有し、くぎ打ちも容
易でかつアピトンムク材よりも低コストであることから
近年使用量がとみに増加しているが、該アピトン合板材
は、アピトンムク材に比較すると図8に示されるように
靱性が劣り(図8においてAがアピトンムク材、Bがア
ピトン合板材)、集中荷重を受ける根太1用材料として
強度的に充分でない。
【0007】一方、アルミニウム合金材製の根太は軽量
でアピトン合板材よりも強度が高く、かつ材料コストも
比較的低廉であるが、容易にくぎ打ちができないため作
業性が良くない。また、特開平4−228376号に示
されたものは、充分な強度を有するものの、外殻が金属
材であるためくぎ打ちができない。
【0008】本発明の目的は、アピトンムク材と同等以
上の靱性をそなえ、くぎ打ち性も良好でかつアピトンム
ク材よりも低コストの車両の荷台根太若しくは車両用床
板を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するため、車両荷台の根太若しくは車両用床板におい
て、木製基材の上面または下面の何れか一方または双方
に、前記基材の長手方向に沿った一方向長繊維強化シー
トを貼着したことを要旨としている。
【0010】この場合、少なくとも木製基材の積荷荷重
による変形に対し伸長する面に、前記長繊維強化シート
を貼着するのがよいが、又上下両面につけることも当然
に好ましい。
【0011】更に前記基材はむく材でもよいが、好まし
くはアピトン合板、ラワン合板等の合板材で構成された
基材に用いるのがよい。又車両用床板、特に車両用荷台
床板については、木製基材の下面にのみ前記強化シート
を貼着するのがよい。更に、シャシフレームへの取付ボ
ルト孔周りにおいては前記前記強化シートに加えて無機
又は有機系繊維強化シートを貼着しするのがよい。
【0012】
【作用】本発明は前記のように構成されているので、荷
物の積載により根太に曲げ荷重が作用すると、曲げ応力
が最大となる上面又は下面の少なくとも伸長する側の面
の長手方向に沿って靱性の大きい一方向長繊維強化シー
トを貼着しているので、該根太は肉厚を増加することな
しに曲げに対する靱性を大きくすることができ、破壊強
度が向上し効率よく軽量化を推進できるとともに、軽量
の根太で以て大重量の積載に耐えることができる。
【0013】また、例えば図8に示すように、合板材は
ムク材に比較すると靱性が劣るが、本発明のように構成
する事により、合板であってもムク材以上の強度を低コ
ストで得ることができ、基材の表面にシートを貼付する
のみであるので良好なくぎ打ち性も維持できる。さらに
前記長繊維強化シートに加えて取付ボルト孔周りに無機
又は有機系繊維強化シートを貼着すれば、応力集中の大
きいボルト孔周辺の強度の向上が図れる。
【0014】又車両用荷台床板については、木製基材の
下面にのみ前記強化シートを貼着する事により、下面側
が積載荷重の曲げ応力により伸長する側であるので、前
記作用が円滑に達成し得るとともに、荷が積載される上
面側に木の面が露出している為に、木製荷台の長所を損
う事がない。
【0015】
【実施例】以下、図1〜5を参照して本発明の実施例に
つき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特
に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれの
みに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0016】図1には本発明の実施例に係る図4に示さ
れるトラック荷台の根太の正面図が、図2には平面図
(図1のB矢視図)が、図3には底面図(図1のC矢視
図)がそれぞれ示されている。
【0017】図4において100はトラックの荷台、1
は該荷台100を構成する横根太、2は縦根太であり、
直交して組立てられた縦根太2と横根太1との上に複数
板の床板3が並設されている。
【0018】図1〜図3において、11は横根太1の基
材であり、この実施例ではアピトン合板材からなる(ラ
ワン合板材でもよい)。該横根太1は図6〜図7に示さ
れる従来のものと同様に、荷物積載時の曲げ応力を根太
の長手方向に均一にし、かつ軽量化するため、下側のシ
ャシフレームへの取付ボルト孔13を除く中央部14及
び両端部15の余肉を削り落としている。
【0019】12は一方向長繊維強化シートの1つであ
る薄板状の一方向ガラス長繊維強化シートであり(以
下、強化シートと略称する)であり、例えば商品名LF
Pプリブレグー方向材等の市販品が用いられる。該強化
シート12は横根太1の上面全面及び下面の中央部14
(削り落し部)に、該強化シート12の繊維の筋が根太
1の長手方向に沿うように貼着される。
【0020】前記強化シート12は、基材11の上面、
下面の双方、上面のみ、下面のみ、の何れにも貼着する
ことができるが、荷物の積載時に曲げ応力の伸長(引
張)側の最大応力が作用する中央部14の面(伸長する
側の面)のみに貼着するのが、最小の製造工数及び材料
費で以て所要の強度を得る上では有効である。
【0021】前記伸長(引張)側の中央部の面に該当す
るのは、この実施例では中央部14の下面であるが、横
根太1のシャーシフレームへの取付態様によっては上面
中央部が引長側の最大応力部となることがあるので、こ
の場合は上面中央部に前記強化シート12を貼着する。
【0022】16は無機又は有機系繊維強化シートであ
り、基材11の上面又は下面の取付ボルト孔13の周囲
の前記強化シート12上に積層されて貼着され、応力集
中の大きい取付ボルト孔13周辺の強度を向上せしめ
る。尚、前記一方向ガラス繊維強化シートの基材への接
着方法は熱溶着または接着剤による接合が好適である。
【0023】前記のように構成された根太を取付ボルト
孔13に取付ボルト(図示せず)を挿通してシャーシフ
レームに取付けた荷台を有するトラックにおいて、荷台
100上に荷物を積載すると、該荷物の重量負担位置に
より、根太1には下に凸状(中央にのみ荷物を積載した
場合)、若しくは上に凸状(両側に多く荷物を積載した
場合)に変形しようとする曲げ応力が作用する。
【0024】従って下に凸の場合は曲げ応力は伸長(引
張)側で下面中央部、圧縮側で上面中央部が最大とな
り、又上に凸の場合は曲げ応力は伸長側で上面中央部、
圧縮側で下面中央部が最大となるるが、基材11の上面
及び下面の中央部位には根太1の長手方向に沿って比較
的軟質で高い靱性(破壊強さ)を有する一方向ガラス繊
維強化シート12が貼着されているので、上下面近傍の
靱性即ち破壊強さが増し、大きな積載重量に耐えること
ができる。
【0025】図5に基材11を合板材(アピトン合板材
またはラワン合板)とした場合の、本発明によるものと
従来の合板材との比較を示す。同図に明らかなように、
本発明による根太(図5中のZ1線(ラワン合板材)及
びZ2線(アピトン合板材))は従来のもの(図5中の
Y1線(ラワン合板材)及びY2線(アピトン合板
材)))よりも靱性が大幅に増加する。また、前記強化
シート12は金属板と異なり軟質であるので、合板から
なる基材11のみの場合と殆ど同様に、極めて容易にく
ぎ打ちが可能である。
【0026】加えて、取付ボルト孔13の周囲には、無
機あるいは有機系繊維強化シート16を前記強化シート
12の上に積層する形で貼着しているので、前記に加え
て取付ボルト孔13の応力集中に対応できる充分な強度
が得られる。
【0027】前記実施例は横根太1について説明した
が、前記と同様に、一方向ガラス繊維強化シート12を
縦根太2及び荷台床板3に貼着すれば、これら両部材の
基材が前記実施例と同様、アピトン合板材等の合板材で
あってもアピトンムク材と同等又はそれ以上の靱性を有
することとなる。この場合、車両用荷台床板3の場合
は、実質的に両端支持の場合が多いために下に凸状の曲
げ応力が作用する場合が多く、従って下に凸の場合は曲
げ応力は伸長(引張)側で下面中央部、圧縮側で上面中
央部が最大となり、この為木製基材となる床板3の下面
にのみ長手方向に沿った一方向長繊維強化シートを貼着
するのがよい。
【0028】さらに、前記実施例はアピトン合板材、ラ
ワン合板材等の合板材を基材としているが、アピトンム
ク材等のムク材を基材としてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アピトン
合板材の木材からなる基材の上面または下面の何れか一
方または双方に、前記基材の長手方向に沿った一方向長
繊維強化シートを貼着して根太又は床板を構成したの
で、荷物の積載による曲げ応力が最大となる上面又は下
面の長手方向に靱性の大きい一方向長繊維強化シートを
貼着することにより、従来のものに較べ、根太又は床板
の靱性が大幅に増加し、肉厚を増加することなしに大重
量の積載に対応できる根太又は床板を得ることができ
る。
【0030】前記根太又は床板の基材をアピトン合板
材、ラワン合板材等の合板材で構成してもアピトンムク
材と同等またはそれ以上の強度、かつくぎ打ちも極めて
容易な根太又は床板を低コストで得ることができる。
【0031】さらに、応力集中の大きい取付ボルト孔の
周囲を前記一方向長繊維強化シート上に無機あるいは有
機系繊維強化シートを積層して貼着することにより、該
部位の強度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトラック荷台用根太の正
面図。
【図2】図1のB矢視図。
【図3】図1のC矢視図。
【図4】トラック荷台の外観斜視図。
【図5】根太の強度比較線図。
【図6】従来の根太(横根太)の外観斜視図。
【図7】従来の床板の外観斜視図。
【図8】従来の根太の強度比較線図。
【符号の説明】
1 横根太 2 縦根太 3 床板 11 基材 12 一方向ガラス繊維強化シート(一方向長繊維
強化シート) 13 取付ボルト孔 14 中央部 16 無機又は有機系繊維強化シート 100 荷台

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木製基材の上面または下面の何れか一方
    または双方に、前記基材の長手方向に沿った一方向長繊
    維強化シートを貼着したことを特徴とする車両荷台の根
    太若しくは車両用床板。
  2. 【請求項2】 木製基材の積荷荷重による変形に対し伸
    長する面に、前記基材の長手方向に沿った一方向長繊維
    強化シートを貼着したことを特徴とする請求項1記載の
    車両荷台の根太若しくは車両用床板。
  3. 【請求項3】 前記基材がアピトン合板、ラワン合板等
    の合板材で構成された請求項1記載の車両荷台の根太若
    しくは車両用床板。
  4. 【請求項4】 木製基材の上面または下面の何れか一方
    または双方に、前記基材の長手方向に沿った一方向長繊
    維強化シートを貼着するとともに、シャシフレームへの
    取付ボルト孔周りの表面に無機又は有機系繊維強化シー
    トを貼着したことを特徴とする車両荷台の根太若しくは
    車両用床板。
  5. 【請求項5】 木製基材の下面にのみ長手方向に沿った
    一方向長繊維強化シートを貼着したことを特徴とする請
    求項1記載の車両用床板。
JP7152597A 1995-05-26 1995-05-26 車両荷台の根太、車両用床板 Withdrawn JPH08318871A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101870029A (zh) * 2010-06-25 2010-10-27 中国第一汽车集团公司 提高微型卡车承载能力方法
GB2471316A (en) * 2009-06-25 2010-12-29 Gordon Murray Design Ltd Vehicle chassis made from tubular sections and composite sheet

Cited By (4)

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GB2471316A (en) * 2009-06-25 2010-12-29 Gordon Murray Design Ltd Vehicle chassis made from tubular sections and composite sheet
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Effective date: 20020806