JPH08318223A - 電池分別装置 - Google Patents

電池分別装置

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JPH08318223A
JPH08318223A JP12781095A JP12781095A JPH08318223A JP H08318223 A JPH08318223 A JP H08318223A JP 12781095 A JP12781095 A JP 12781095A JP 12781095 A JP12781095 A JP 12781095A JP H08318223 A JPH08318223 A JP H08318223A
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JP
Japan
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battery
type
batteries
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Application number
JP12781095A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Endou
乃之 遠藤
Okitoshi Kimura
興利 木村
Shinji Nagai
伸二 永井
Naohisa Enosaka
直久 榎坂
Shiro Uchida
司郎 内田
Shinichiro Koshiishi
新一郎 輿石
Yasutaka Gotou
恭貴 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済みの電池を種別ごとに自動的に分別し
てそれらを各種別に適した方法で回収する。 【構成】 斜面5a上を移動中の使用済みの電池3の表
面の画像を画像読取手段6で読み取り、その読み取った
画像から判別手段7が電池の種別を、リサイクル可能な
物質を含んだ第1の種別と、エネルギが高く扱いに注意
を要する第2の種別と、それ以外の第3の種別とに分け
て判別する。そして、その判別結果に基づいて分別手段
8が、ソレノイド16,17を選択的に駆動することに
よって、その移動中の電池3の搬送路を切り換えて電池
3を上記種別に分別し、第1の種別はそのまま第1の収
納部21に、第2の種別は絶縁シート25で包んで第2
の収納部22に、第3の種別は粉砕して第3の収納部2
3に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、使用済みの電池を種
類ごとに分別する電池分別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家電品,OA機器,携帯用の各種機器に
は、各種の電池が使用されているが、これらの電池は通
常の場合において寿命に達すると廃棄処分される。しか
しながら、これらの電池の中にはニッケル・カドミウム
電池のように人体に対して有害となる物質が含まれてい
るものもあるので、近年は地球環境保護の面からも電池
の回収は活発化しつつある。また、各都道府県では、電
池のリサイクルを条例化することにより、これまで以上
に電池の回収及び再利用を促進する傾向がある。
【0003】このような各種電池は、容量が機器を駆動
可能な容量を下回ると使用できなくなるため、通常はそ
の段階で廃棄処分されるが、これまではこれらの電池の
廃棄は、一般的に各地方自治体や電池業界で準備したボ
ール箱,金属製の缶,プラスチック製の容器等からなる
電池回収箱に集めて一時保管し、それを所定期間保管し
た後に専用業者に引き渡すことによって廃棄処理が行な
われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の廃棄方法によって集められた電池は、ニッケ
ル・カドミウム電池,リチウム電池,マンガン電池,ア
ルカリ電池等の各種の電池が混在した状態になってい
る。したがって、それらの電池を専用業者がリサイクル
可能な物質であるニッケルを含んだニッケル・カドミウ
ム電池やニッケル・水素電池と、一般の乾電池と比べて
電圧(エネルギ)が高いために扱いに注意を要するリチ
ウム電池と、それ以外のマンガン系及びアルカリ系の電
池とを仕分けしてから処理しようとすると大変な労力が
必要となり、その作業は実際の問題として困難なもので
あった。
【0005】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、使用済みの電池を種別ごとに自動的に分
別してそれらを各種別に適した方法で回収することによ
って、その後の処理を安全で且つ効率的に行なえるよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、電池を移動させる手段と、その手段によ
って移動中の電池の表面の画像を読み取る画像読取手段
と、その画像読取手段が読み取った画像から識別情報を
抽出し、その抽出された識別情報に基づいて電池の種別
を、リサイクル可能な物質を含んだ第1の種別と、エネ
ルギが高く扱いに注意を要する第2の種別と、それ以外
の第3の種別とに分けて判別する判別手段と、その判別
手段による判別結果に基づいて上記移動中の電池の搬送
路を切り換える分別手段と、上記第1の種別に分別され
た電池をそのまま収納する第1の収納部と、第2の種別
に分別された電池を絶縁シートで包む手段を有し、その
絶縁シートで包まれた電池を収納する第2の収納部と、
第3の種別に分別された電池を粉砕する手段を有し、そ
の粉砕された電池を収納する第3の収納部とを備えた電
池分別装置を提供する。
【0007】そして、上記第1の種別の電池をニッケル
・カドミウム電池及びニッケル・水素電池とし、第2の
種別の電池をリチウム電池とし、第3の種別の電池をマ
ンガン系及びアルカリ系の電池とすることができる。さ
らに、上記絶縁シートを、その内面が導電性を有するシ
ートにすると、より効果的である。
【0008】
【作用】このように構成した電池分別装置によれば、仕
分けされることなしに無差別に廃棄された使用済みの電
池を、1個ずつ電池を移動させる手段によって移動させ
ると、その移動中の電池は表面の画像が画像読取手段に
より読み取られ、その読み取られた画像から識別情報が
抽出されて、その識別情報に基づいて判別手段がその電
池を第1の種別と第2の種別と第3の種別の3種に分け
て判別する。そして、その判別結果に基づいて分別手段
が、その移動中の電池の搬送路を切り換えることによっ
て電池を上記種別ごとに分別する。
【0009】その際、第1の種別に分別された電池はそ
のまま処理されずに第1の収納部に収納され、第2の種
別に分別された電池は絶縁シートで包む手段により絶縁
シートで包まれた状態で第2の収納部に収納される。さ
らに、第3の種別に分別された電池は、電池を粉砕する
手段により粉砕されて第3の収納部に収納される。した
がって、大量の使用済み電池であっても、それを容易に
種類別ごとに自動的に分別することができる。
【0010】そして、第1の種別の電池をニッケル・カ
ドミウム電池及びニッケル・水素電池とし、第2の種別
の電池をリチウム電池とし、第3の種別の電池をマンガ
ン系及びアルカリ系の電池とすれば、リサイクル可能な
ニッケルを取り出す作業を効率的に行なうことができ、
高い電圧のリチウム電池は絶縁シートで包まれた状態で
収納されるので安全であり、マンガン系及びアルカリ系
の電池は粉砕された状態で収納部に収納されるので後処
理が容易になる。
【0011】また、第2の種別に分別された電池を包む
絶縁シートの内面が導電性を有するようにすれば、第2
の種別に分別された電池はその陽極と陰極が絶縁シート
の内面に共に接触したときに放電が行なわれるので、廃
棄された際に電池にエネルギが残っていたときでも、そ
れが放電されるので安全である。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す電池
分別装置の概略構成図である。この電池分別装置は、装
置本体1の上面に電池挿入扉2を開閉可能に設けてい
る。そして、その電池挿入扉2を開いて装置本体1内に
挿入された電池3を矢示A方向に自転させながら矢示B
方向に移動させる斜面5aを有する斜板5と、その斜板
5の斜面5aによって矢示B方向に移動中の電池3の表
面の画像を読み取る画像読取手段6とを備えている。
【0013】さらに、その画像読取手段6が読み取った
画像から識別情報を抽出し、その抽出された識別情報に
基づいて電池の種別を、リサイクル可能な物質を含んだ
第1の種別と、エネルギが高く扱いに注意を要する第2
の種別と、それ以外の第3の種別とに分けて判別する判
別手段7と、その判別手段7による判別結果に基づいて
上記移動中の電池3の搬送路を切り換える分別手段8も
備えている。なお、この実施例では斜板5の斜面5a
が、電池を移動させる手段として機能する。
【0014】そして、その斜板5によって形成される電
池の搬送路の終端付近には、第1開閉ドア11と第2開
閉ドア12とが支点14,15をそれぞれ回動中心とし
て開閉可能に取り付けられている。その第1,第2開閉
ドア11,12は、例えば支点14,15にそれぞれ取
り付けられた図示しない巻きバネにより、通常は閉位置
に付勢されるようになっている。そして、その第1開閉
ドア11はソレノイド16により、第2開閉ドア12は
ソレノイド17によりそれぞれ図示しないレバー等を介
して選択的に開かれるようになっている。
【0015】その第1開閉ドア11の下側には、リサイ
クル可能な物質を含んだ第1の種別に分別された電池を
そのまま袋24内に収納する第1の収納部21が配設さ
れている。また、第2開閉ドア12の下側には、エネル
ギが高く扱いに注意を要する第2の種別に分別された電
池を絶縁シートで包む手段であるパック装置20により
絶縁シート25(例えばポリエステル製のフィルム材)
で包んでから収納する第2の収納部22が配設されてい
る。さらに、その搬送路の終端部には、それ以外の第3
の種別に分別された電池を粉砕する手段である粉砕装置
40で粉砕してから収納する第3の収納部23が配設さ
れている。そして、この実施例では、上記第1の種別の
電池を例えばニッケル・カドミウム電池及びニッケル・
水素電池とし、第2の種別の電池をリチウム電池とし、
さらに第3の種別の電池をマンガン系及びアルカリ系の
電池としている。
【0016】画像読取手段6は、例えばCCDカメラか
らなる画像の読取装置であり、その読み取り範囲L1
は、斜板5の上面から電池3の直径Dに等しい高さの読
み取り位置で、電池3が1回転する範囲のその電池3の
表面の画像を読み取れる範囲(πD以上)としている。
したがって、その電池3の表面の一部に電池の種別を表
わすために設けられている後述する識別表示10を、画
像読取手段6により電池3が斜面5aを自転移動しなが
ら1回転する間に読み取ることができる。
【0017】判別手段7は、その画像読取手段6が読み
取った画像情報には、電池の種別を判別するために必要
のない情報も含まれているので、その画像読取手段6が
読み取った画像情報の中から識別表示10による識別情
報を抽出し、その抽出された識別情報に基づいて予め電
池の種別ごとに対応して記憶されている情報を基にして
電池の種別を判別する。
【0018】分別手段8は、判別手段7による判別結果
に基づいてソレノイド16,17を選択的に駆動し、斜
面5aを移動中の電池3の搬送路を切り換える。すなわ
ち、ソレノイド16をオンにしてソレノイド17をオフ
状態にすると、第1開閉ドア11が図1に実線で示す位
置から仮想線で示す位置に開くので、斜面5aを矢示B
方向に移動する電池3はその第1開閉ドア11に案内さ
れて第1の収納部21内に収納される。なお、ソレノイ
ド17はオフ状態にあるため、第2開閉ドア12は前述
した巻きバネの付勢力によって仮想線で示すように閉じ
ている。
【0019】また、ソレノイド16をオフにしてソレノ
イド17をオン状態にすると、第1開閉ドア11が閉
じ、第2開閉ドア12が今度は図1に実線で示す位置ま
で開く。したがって、斜面5aを矢示B方向に移動する
電池3は、その第1開閉ドア11を通過して第2開閉ド
ア12に案内されて第2の収納部22内に収納される。
さらに、ソレノイド16,17を共にオフ状態にする
と、第1,第2開閉ドア11,12が共に閉じた状態に
なるので、斜面5aを矢示B方向に移動する電池3は案
内板19に案内されて第3の収納部23内に収納され
る。このように、この実施例では、使用済みの電池を3
つの種別に分別することができる。
【0020】そこで、この実施例では、各電池3を識別
表示10により、前述したようにリサイクル可能な物質
を含んだ第1の種別と、エネルギが高く扱いに注意を要
する第2の種別と、それ以外の第3の種別とに大別し、
それを第1の収納部21〜第3の収納部23にそのま
ま、あるいはそれぞれの種別に対応して絶縁シート25
によるパック処理や、粉砕処理を行なって分別収集す
る。
【0021】このようにすれば、回収した使用済みの電
池3は、第1の収納部21にリサイクル可能な物質を含
んだ第1の種別のニッケル・カドミウム電池及びニッケ
ル・水素電池が、そのままの状態で袋24内に入れられ
て収納される。また、第2の収納部22には、エネルギ
が高く扱いに注意を要する第2の種別のリチウム電池が
絶縁シート25で包まれて絶縁された状態で収納され
る。さらに、第3の収納部23には、それ以外の第3の
種別のマンガン系及びアルカリ系の電池が粉砕装置40
によって粉砕された状態で収納される。
【0022】このように、この実施例によれば、大量の
使用済み電池であっても、それを上記第1の種別,第2
の種別,第3の種別に自動的に分別し、しかもその分別
後の収納状態は、それ以降の処理を考慮した異なる形態
でそれぞれ収納するので、取り扱い上において安全であ
ると共に、以降の後処理が容易になる。なお、第2の種
別のリチウム電池を包む絶縁シート25は、その内面が
導電性を有するようにすれば、廃棄された電池3に電気
エネルギが残っていても、その電池3を袋状に形成され
た絶縁シート25の中に入れることによって、その電池
3の陽極と陰極が絶縁シート25の内面の導電性を有す
る部分に接触し、そこに残っている電気エネルギが放電
される。
【0023】したがって、このように処理した電池3
は、袋状の絶縁シート25内に収納されて封がされるこ
とによって他の電池と電極部分が直接接触するようなこ
とがないので発熱する恐れがなくなると共に、さらに万
一絶縁シート25が破れたりして電池3が外に飛び出し
て、同様に剥き出しになっている他の電池3と電極同志
が接触するようなことがあったとしても、それらの電池
は既に放電が行なわれているため、電流が流れることが
なくなり安全である。
【0024】なお、絶縁シート25の内面を導電性を有
するようにするには、その絶縁シート25の内面に、例
えば金属酸化物蒸着膜を形成する。その金属酸化物蒸着
膜は、例えばインジウムスズ・オキサイトを400Ω/
100cm2 になるように蒸着させて形成する。また、
電池3の表面に電池の種別を表わすために設ける識別表
示10は、例えばバーコードとすれば、電池の種類の他
に容量(電圧),大きさ等の情報も加えることができ
る。
【0025】また、その識別表示10を、単に電池の一
部(例えば電池表面の陰極側の端部全周)に所定幅で帯
状の色分けをしたものとしてもよい。さらに、その識別
表示10を、図2及び図3に示すようなリサイクルマー
クとしてもよい。すなわち、図2に示すように、例えば
黄緑の下地に黒でマークや文字等を描いて2色としたリ
サイクルマーク35としたり、コストや表示面材質の都
合上カラー印刷が困難なものの場合には、図3に示すよ
うな黒1色の簡易デザインとしたリサイクルマーク36
としてもよい。さらにまた、表示スペースが小さかった
り、材質上印刷での表示が困難なものについては、ニッ
ケル・カドミウム電池の場合には、例えば図4に示すよ
うに「Ni−Cd」の刻印37を打つようにしてもよ
い。
【0026】図5は第3の収納部23に設けられる電池
を粉砕するための粉砕装置40を示す正面から見た概略
図、図6は同じくその粉砕装置40を電池と共に示す平
面図である。粉砕装置40は、ラック47と、そのラッ
ク47に噛み合うピニオン48と、ラック47の上端に
固定された昇降可能な電池保持部49と、図6に示すよ
うに一対の粉砕ヘッド51,52と、その粉砕ヘッド5
1,52をそれぞれ一端に固定すると共に他端側に互い
に対向するラック部53a,54aを有するヘッド支持
部材53,54と、そのヘッド支持部材53,54のラ
ック部53a,54aに同時に噛み合うヘッド駆動ピニ
オン55等からなる。
【0027】そして、電池3が、図5に示す斜面5aを
矢示B方向に転がりながら第3の収納部23の近くまで
達すると、センサ56がそれを検知する。すると、ピニ
オン48が図示しないモータにより同図で反時計回り方
向に回転するため、ラック47が上昇し、それと一体の
電池保持部49が仮想線で示す電池保持位置まで上昇し
て停止する。したがって、案内板19に案内されて第3
の収納部23内に入り込んだ電池3が、その電池保持位
置にある電池保持部49上に落下して保持される。
【0028】次に、図6に示すようにヘッド駆動ピニオ
ン55が図示しないモータにより、同図で反時計回り方
向に回転するため、ヘッド支持部材53,54のラック
部53a,54aが移動されて粉砕ヘッド51,52が
互いに接近し、その間に電池3を保持する。この状態
で、図5に示したピニオン48が今度は同図で時計回り
方向に回転するため、ラック47が下昇し、それと一体
の電池保持部49が実線で示す粉砕ヘッド51,52に
当接しない退避位置まで下降する。
【0029】ここで、図6に示したヘッド駆動ピニオン
55が、同図で反時計回り方向に更に回転するため、粉
砕ヘッド51,52が互いに接近する方向に移動して、
その間に保持している電池3を圧縮させて粉砕する。そ
して、その粉砕された電池3のかけらは、第3の収納部
23内に落下して蓄積される。
【0030】また、パック装置20は、図7及び図8に
示すように、絶縁シート25に形成された袋部26に挿
入された電池3をパックしていく装置である。すなわ
ち、パック装置20は、図7で矢示J方向に搬送ローラ
(図示せず)によって送りピッチPずつ、袋部26の開
口26aが上向きになる縦向きの姿勢で搬送される絶縁
シート25に、そのピッチPの間隔で連続して形成され
ている袋部26内に使用済みの電池3を1個ずつ順次挿
入していく。そして、その各袋部26内に電池3が挿入
されると、その袋部26の開口26a付近を図8に示す
ように熱圧着機(図示せず)で破線図示のように熱を加
えながら圧着させることによって熱溶着し、電池3をパ
ック詰めにする。
【0031】ところで、図1で説明した判別手段7と分
別手段8の各機能は、この実施例では図9に示すマイク
ロコンピュータ30が有している。そのマイクロコンピ
ュータ30は、各種判断及び処理機能を有する中央処理
装置(CPU)31と、各処理プログラム及び固定デー
タを格納したROM32と、処理データを格納するデー
タメモリであるRAM33と、入出力回路(I/O)34
とからなる。
【0032】このマイクロコンピュータ30は、画像読
取手段6から電池3の表面の画像に対応する読取画像情
報を入力し、その情報から電池3の種別を示す識別情報
を抽出し、その抽出した識別情報に基づいてソレノイド
16,17に対してそれらを駆動するための駆動信号を
出力する。そして、このマイクロコンピュータ30は、
その電池分別装置内に使用済みの電池3を挿入するため
に電池挿入扉2が開けられると、その電池挿入扉2の開
閉を検知するセンサ38から信号を入力して、電池の種
別に応じた分別処理を開始する。
【0033】すなわち、画像読取手段6から電池3の表
面の画像に対応する読取画像情報を入力し、その情報か
ら識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に基づい
てソレノイド16,17を選択的に駆動して、前述した
ように電池3の種別に応じて、その電池3を第1の収納
部21〜第3の収納部23にそれぞれ分別して収集す
る。また、パック装置20及び粉砕装置40を、所定の
タイミングで駆動させる。
【0034】図10は画像読取手段を移動中の電池の動
きに追従して向きが変わるようにした電池分別装置の実
施例を示す概略構成図であり、図1と対応する部分には
同一の符号を付してある。この電池分別装置は、図1の
実施例に対し、斜面5aを自転しながら矢示B方向に移
動中の電池3の動きに追従して画像読取手段6の向きが
矢示C方向に首振り運動することにより変わるようにし
ている。このようにすれば、画像読取手段6が一度に読
み取る範囲の中に電池の表面の画像が占める割合を図1
の実施例に比べて大きくすることができるので、解像度
を高めることができる。
【0035】図11は画像読取手段を移動中の電池の動
きに追従してその電池の移動方向に移動するようにした
電池分別装置の実施例を示す概略構成図であり、図1と
対応する部分には同一の符号を付してある。この電池分
別装置は、図1の実施例に対し、斜面5aを自転しなが
ら矢示B方向に移動する移動中の電池3の動きに追従し
て画像読取手段6が、電池3の移動方向である矢示E方
向に移動するようにしている。このようにすれば、画像
読取手段6が読み取る電池3の表面とその画像読取手段
6の読取部との間の距離L2 を常に一定に保つことがで
きるので、画像読取手段6の焦点距離が変化しないた
め、より正確な画像の読み取りができる。
【0036】図12は電池を画像読取位置に停止させて
その位置で回転させながら表面の画像を読み取るように
した電池分別装置の実施例を示す概略構成図であり、図
1と対応する部分には同一の符号を付してある。この電
池分別装置は、斜面5aを自転しながら矢示B方向に移
動する移動中の電池3を図示の画像読取位置に停止させ
るストッパ部材41と、そのストッパ部材41により停
止されている電池3の下面側に斜板5の開口5b内から
接してその電池3を矢示G方向(逆側でもよい)に摩擦
力により回転させるゴムローラ43及びそのゴムローラ
43を回転駆動するモータ45とからなる電池回転手段
とを備えている。
【0037】ストッパ部材41は、図12に仮想線で示
す退避位置へ退避可能であり、その移動はストッパソレ
ノイド46を駆動(オン)させることにより行なう。そ
して、そのストッパソレノイド46をオフにすると、図
示しない戻しスプリングの付勢力によって、ストッパ部
材41が同図に実線で示す電池3を画像読取位置に停止
させる位置に戻る。また、この電池分別装置は、判別手
段7による判別結果に基づいてストッパ部材41による
電池3の停止を解除(ストッパソレノイド46をオン)
した後に斜面5aを矢示B方向に移動する電池3の搬送
路を切り換える分別手段8′も備えている。
【0038】この実施例によれば、電池3をストッパ部
材41により画像読取位置に停止させた状態で、その位
置で電池3を回転させながら電池表面の画像を画像読取
手段6により読み取ることができるので、画像読取手段
6を移動させる機構を必要としない分だけ構成を簡単に
できる。また、画像読取手段6の焦点距離が常に一定の
状態で電池の表面の画像を読み取ることができるので、
正確に画像を読み取ることができると共にその画像情報
から正確に識別情報を抽出して、その情報を基に高い精
度の分別ができる。
【0039】なお、電池回転手段をゴムローラ43に代
え、電池3の陽極3aと陰極を両側から回転可能なチャ
ックで挾持して回転させる挾持式の回転手段にしてもよ
い。このようにした場合には、その電池3の陽極3aと
陰極を両側から挾持するチャック部分を、互いに導電性
の部材で形成して電気的に導通するようにしておけば、
電池3を回転させながらそのとき放電も同時にさせるこ
とができるので、電池3に残っている電気エネルギを殆
ど無くした状態で分別できるため、さらに安全性が高ま
る。
【0040】また、この実施例では、斜面5aにより電
池3を自転させながら移動させるようにしたが、電池3
をベルトコンベアを使用して搬送し、電池3がストッパ
部材41に当接した後もベルトコンベアを回動させ続け
ることによって電池3を回転させ、その間に電池表面の
画像を画像読取手段6で読み取り、その後でストッパ部
材41を解除して電池3を所定の収納部までベルトコン
ベアで搬送するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による電
池分別装置によれば、使用済みの電池を種別ごとに自動
的に分別してそれらを各種別に適した方法で回収するこ
とができるので、その後の処理を安全で且つ効率的に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す電池分別装置の概略
構成図である。
【図2】同じくその電池分別装置に使用する電池の表面
に識別表示として設ける2色のリサイクルマークの例を
示す正面図である。
【図3】同じくその識別表示として設ける黒1色の簡易
デザインとしたリサイクルマークの例を示す正面図であ
る。
【図4】同じくその識別表示を刻印とした場合の例を示
す正面図である。
【図5】図1の電池分別装置の第3の収納部に設けられ
ている電池を粉砕するための粉砕装置を示す正面から見
た概略図である。
【図6】同じくその粉砕装置を電池と共に示す平面図で
ある。
【図7】図1の電池分別装置の第2の収納部に設けられ
ているパック装置により絶縁シートに形成された袋部に
電池を挿入する状態を示す正面図である。
【図8】同じくその絶縁シートの袋部に電池を挿入した
後に開口側を熱溶着してパックした状態を示す正面図で
ある。
【図9】図1の判別手段7と分別手段8として機能する
マイクロコンピュータ30とその関連構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】画像読取手段を移動中の電池の動きに追従し
て向きが変わるようにした電池分別装置の実施例を示す
概略構成図である。
【図11】画像読取手段を移動中の電池の動きに追従し
てその電池の移動方向に移動するようにした電池分別装
置の実施例を示す概略構成図である。
【図12】電池を画像読取位置に停止させてその位置で
回転させながら表面の画像を読み取るようにした電池分
別装置の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
3:電池 5a:斜面 6:画像読取手段 7:判別手段 8,8′:分別手段 20:パック装置 21:第1の収納部 22:第2の収納部 23:第3の収納部 25:絶縁シート 30:マイクロコンピュータ 40:粉砕装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎坂 直久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 内田 司郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 輿石 新一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 後藤 恭貴 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を移動させる手段と、該手段によっ
    て移動中の電池の表面の画像を読み取る画像読取手段
    と、該画像読取手段が読み取った画像から識別情報を抽
    出し、その抽出された識別情報に基づいて電池の種別
    を、リサイクル可能な物質を含んだ第1の種別と、エネ
    ルギが高く扱いに注意を要する第2の種別と、それ以外
    の第3の種別とに分けて判別する判別手段と、該判別手
    段による判別結果に基づいて前記移動中の電池の搬送路
    を切り換える分別手段と、前記第1の種別に分別された
    電池をそのまま収納する第1の収納部と、前記第2の種
    別に分別された電池を絶縁シートで包む手段を有し、そ
    の絶縁シートで包まれた電池を収納する第2の収納部
    と、前記第3の種別に分別された電池を粉砕する手段を
    有し、その粉砕された電池を収納する第3の収納部とを
    備えたことを特徴とする電池分別装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の種別の電池がニッケル・カド
    ミウム電池及びニッケル・水素電池であり、第2の種別
    の電池がリチウム電池であり、第3の種別の電池がマン
    ガン系及びアルカリ系の電池である請求項1記載の電池
    分別装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁シートは、その内面が導電性を
    有するシートである請求項1又は2記載の電池分別装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009044180A (ja) * 1999-01-11 2009-02-26 Panasonic Corp プリント基板および電気製品、ならびにこれらの廃棄物のリサイクル方法
CN101829656A (zh) * 2010-05-14 2010-09-15 吕站军 一种锂离子电池自动分选设备
JP2011252446A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 処理条件導出装置及び処理条件導出方法
JP2018026279A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 太平洋セメント株式会社 廃リチウムイオン電池からの有価物の回収方法及びデータベースの作成方法

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