JPH0831811A - 半導体装置の素子分離領域の形成方法 - Google Patents

半導体装置の素子分離領域の形成方法

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JPH0831811A
JPH0831811A JP16426294A JP16426294A JPH0831811A JP H0831811 A JPH0831811 A JP H0831811A JP 16426294 A JP16426294 A JP 16426294A JP 16426294 A JP16426294 A JP 16426294A JP H0831811 A JPH0831811 A JP H0831811A
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film
forming
resist
element isolation
antireflection
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JP16426294A
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Yoshiko Tsuchiya
賀子 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジスト膜での定在波効果を低減し、しかも
エッチング精度も向上させ、結果的に、高精度なパター
ン幅のLOCOSを形成することができる半導体装置の
素子分離領域の形成方法を提供すること。 【構成】 半導体基板10の表面に、パッド膜12を形
成する。次に、パッド膜12の上に、酸化防止膜14を
形成する。次に、酸化防止膜14の上に反射防止膜16
を形成する。次に、反射防止膜16の上にレジスト膜1
8を形成し、このレジスト膜18を、素子分離領域22
のパターンでフォトリソグラフィー加工し、レジスト膜
18を用いて、反射防止膜16、酸化防止膜14および
パッド膜12をエッチング加工し、レジスト膜18を除
去し、酸化防止膜14で覆われていない半導体基板の表
面を熱酸化して素子分離領域22を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の素子分離
領域の形成方法に係り、さらに詳しくは、反射防止膜を
利用して微細パターンの素子分離領域(LOCOS)を
形成することが可能なLOCOSの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおいて、L
OCOSを形成する技術は不可欠である。LOCOSを
形成するには、半導体基板の表面に、パッド酸化膜を形
成した後、その表面に、酸化防止膜としての窒化シリコ
ン膜をCVDなどで成膜する。その後、その窒化シリコ
ン膜の上にレジスト膜を成膜し、このレジスト膜をフォ
トリソグラフィー技術により、LOCOSの形成パター
ンに加工する。
【0003】その後、レジスト膜を用いて窒化シリコン
膜を所定パターンにエッチング加工し、レジスト膜を除
去した後、半導体基板の表面を熱処理し、窒化シリコン
膜で覆われていない半導体基板の表面に酸化シリコン膜
を成長させ、所定パターンのLOCOSを得る。その
後、窒化シリコン膜を除去する。このようにして酸化シ
リコン膜で構成される素子分離領域を形成する方法を、
LOCOS酸化法と称する。
【0004】一方、デザインルールの縮小に伴い、光リ
ソグラフィにおける露光波長は、g線(436nm)、
i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(248n
m)と短波長化されてきた。露光波長の短波長化に伴
い、図10に示すように、レジスト膜2へ入射する入射
光と、その入射光によるレジスト膜2と下地基板4との
界面からの反射光とが、レジスト中で干渉を起こす、い
わゆる定在波効果が顕著な問題となる。
【0005】露光波長の短波長化において、定在波効果
が顕著になる原因は、多重干渉の周期が小さくなること
と、基板反射率が高くなることに起因している。図11
に示すように、g線からKrFエキシマへと露光波長の
短波長化に伴い、レジスト膜厚の変化による線幅の変動
は大きくなる。これは多重干渉(定在波効果)の影響が
大きくなるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】LOCOSの形成にお
いても、微細パターンのLOCOSの形成が要求され、
露光波長の短波長化に伴い、レジスト膜での定在波効果
の影響が大きくなってきた。
【0007】すなわち、LOCOS酸化法において、S
34 膜などの酸化防止膜上のレジスト膜にパターン
を形成する際、下地膜厚およびレジスト膜厚の不均一性
により、レジスト内定在波効果が変動し、ウェハ内で、
レジスト膜の線幅変動が生じてしまうという問題があっ
た。
【0008】レジスト膜の線幅変動が生じると、それに
基づき加工されるSi34 膜などの酸化防止膜の線幅
が変動し、結果的にLOCOSのパターン幅が変動する
などの課題を有している。本発明は、このような実状に
鑑みてなされ、レジスト膜での定在波効果を低減し、し
かもエッチング精度も向上させ、結果的に、高精度なパ
ターン幅のLOCOSを形成することができる半導体装
置の素子分離領域の形成方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体装置の素子分離領域の形成方法
は、半導体基板の表面に、パッド膜を形成する工程と、
上記パッド膜の上に、酸化防止膜を形成する工程と、上
記酸化防止膜の上に反射防止膜を形成する工程と、上記
反射防止膜の上にレジスト膜を形成し、このレジスト膜
を、素子分離領域のパターンでフォトリソグラフィー加
工する工程と、上記レジスト膜を用いて、上記反射防止
膜、酸化防止膜およびパッド膜をエッチング加工する工
程と、上記レジスト膜を除去し、酸化防止膜で覆われて
いない半導体基板の表面を熱酸化して素子分離領域を形
成する工程とを有する。
【0010】上記レジスト膜をマスクとして、反射防止
膜をエッチング加工した後、上記反射防止膜をマスクと
して、酸化防止膜およびパッド膜をエッチング加工する
ことが好ましい。上記酸化防止膜のエッチングは、上記
反射防止膜に対する選択比が3以上の条件で行われるこ
とが好ましいが、現在の技術では、3〜4程度が可能で
ある。したがって、反射防止膜をマスクとして、酸化防
止膜をエッチング加工する場合には、反射防止膜の膜厚
として、酸化防止膜の膜厚の1/3〜1/4以上の膜厚
が必要である。
【0011】上記酸化防止膜としては窒化シリコン膜
(Six y )を用いることができる。上記反射防止膜
としては、水素を含む酸窒化シリコン膜(SiO
X Y :H)、SiC、Six y 、非晶質カーボン、
ポリシリコン膜など、好ましくはSiOX Y :Hが用
いられる。SiOX Y :Hは、その成膜条件を変化さ
せることにより光学定数を幅広く変化させることができ
る(化学的非量論的組成によりその光学定数を制御する
ことができる)ので、最適な反射防止効果が得られる反
射防止膜を得易いので好ましい。
【0012】上記反射防止膜の光学定数および膜厚は、
上記レジスト膜のフォトリソグラフィー加工時のレジス
ト膜内での定在波効果が最小になるように決定される。
上記酸化防止膜の膜厚が180〜220nm、好ましく
は200nmであり、上記反射防止膜の屈折率をnと
し、消衰係数をkとし、膜厚をdとした場合に、(n,
k,d)の組合せが、次のいずれかであることが好まし
い。
【0013】 (n,k,d)=(2.O 〜 2.1, 0.23 〜0.28, 0.158〜0.162 μm) (2.O 〜 2.1, 0.35 〜0.42, 0.098〜0.101 μm) (2.O 〜 2.1, 0.23 〜0.33, 0.157〜0.164 μm) 反射防止膜の光学定数および膜厚(n,k,d)を、上
記いずれかの範囲に設定することで、レジスト膜での定
在波の振幅を2%以内に抑えることができる。
【0014】
【作用】本発明では、半導体基板の表面に、パッド膜、
酸化防止膜、反射防止膜およびレジスト膜を、この順で
成膜し、レジスト膜をフォトリソグラフィー加工する。
その際に、反射防止膜の膜厚および光学定数が、定在波
効果を最小にするように設定してあるので、酸化防止膜
およびレジスト膜の膜厚の不均一に拘らず、レジスト膜
の線幅変動が生じ難い。したがって、レジスト膜に基づ
きエッチング加工される酸化防止膜の線幅が変動するこ
とがなくなり、結果的にLOCOSのパターン幅を高精
度に制御することができる。
【0015】特に、SiOx y :H膜などで構成され
る反射防止膜をマスクとして、Si 34 膜などで構成
される酸化防止膜をRIEなどでエッチングする場合に
は、レジスト膜の膜厚を小さくすることができる。たと
えば、レジスト膜と反射防止膜との選択比を2とし、酸
化防止膜と反射防止膜との選択比を4とし、レジスト膜
と酸化防止膜との選択比を2とすると、レジスト膜の膜
厚は、1/5にすることができる。
【0016】レジスト膜の膜厚を薄くすることができれ
ば、RIEなどのエッチング加工時の精度も向上させる
ことができる。LOCOSの幅の精度ΔWは、レジスト
膜のフォトリソグラフィー精度Δ(PR)と、エッチン
グの精度Δ(RIE)と、バーズビークの長さΔ(バー
ズビーク)との和に依存する。すなわち、ΔW=Δ(P
R)+Δ(RIE)+Δ(バーズビーク)である。反射
防止膜により、フォトリソグラフィー精度Δ(PR)を
向上させることができ、レジスト膜の膜厚の減少によ
り、エッチングの精度Δ(RIE)を向上させることが
できる結果、LOCOSの幅の精度ΔWは総合的に向上
する。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る半導体装置の素子分離領
域の形成方法を、図面に示す実施例に基づき、詳細に説
明する。第1実施例 図1に示すように、本発明の一実施例では、半導体基板
10の上に、パッド膜12を形成する。半導体基板10
としては、たとえば単結晶シリコン基板を用いる。パッ
ド膜12としては、酸化シリコン膜が用いられ、熱酸化
法により成膜される。パッド膜12の膜厚は、特に限定
されないが、本実施例では、20nmである。
【0018】次に、パッド膜12の上に、CVD法によ
り、Si34 膜で構成される酸化防止膜14を成膜す
る。この酸化防止膜14の上には、反射防止膜16が成
膜される。反射防止膜16としては、たとえばCVDあ
るいはプラズマCVD法により成膜されるSiO
x y :H膜を用いる。
【0019】反射防止膜16の上には、図2に示すよう
に、レジスト膜18が成膜される。レジスト膜18は、
素子分離領域(LOCOS)を形成すべきパターン20
に、フォトリソグラフィー加工される。露光時の光とし
ては、たとえばKrFエキシマレーザが用いられる。
【0020】レジスト膜18をフォトリソグラフィー加
工する際に、露光時の定在波効果を最小にするために、
反射防止膜14の最適条件を求めた。Si34 膜で構
成される酸化防止膜14の膜厚を200nmとし、レジ
スト膜18の平均膜厚を0.5μm とし、KrFエキシ
マレーザ(波長248nm)を用い、シミュレーション
により、定在波の振幅を2%以内に抑えることのできる
条件を求めた。結果を図7に示す。
【0021】反射防止膜16の膜厚をdとし、屈折率を
nとし、消衰係数をkとすると、図7に示す結果から、
n,k,dの組合せは、以下のようになる。 (n,k,d)=(2.O 〜 2.1, 0.23 〜0.28, 0.158〜0.162 μm) (2.O 〜 2.1, 0.35 〜0.42, 0.098〜0.101 μm) (2.O 〜 2.1, 0.23 〜0.33, 0.157〜0.164 μm) なお、反射防止膜の最適化シミュレーションを、Si3
4 膜から成る酸化防止膜14の膜厚条件を変えて行え
ば、上記と異なる光学定数および膜厚を有する最適な反
射防止膜を見い出すことができる。いずれにしても、S
iOX Y :H膜は、その成膜条件を変えることによ
り、その光学定数を任意に変化させることができるの
で、LOCOS形成に最適な反射防止膜として用いるこ
とができる。
【0022】このような条件で、図2に示すように、レ
ジスト膜18について、KrFエキシマレーザーリソグ
ラフィー法を行えば、定在波効果を最小限にして、レジ
スト膜18にパターン20を形成することができ、パタ
ーンの線幅変動もない。KrFエキシマレーザーリソグ
ラフィー法を用いれば、パターン幅W(図4参照)が
0.25μm 以下程度の幅のLOCOS22を形成する
ことができる。しかも、その線幅変動も少ない。LOC
OS22の幅Wは、トランジスタのチャネル幅などに影
響を与えることから、その線幅は高精度に作られること
が好ましい。
【0023】図2に示すように、レジスト膜18にパタ
ーン20を形成した後には、図3に示すように、このレ
ジスト膜18をマスクとして、シリコン基板に対して選
択比の高い異方性エッチング条件(たとえばRIE)
で、反射防止膜16、酸化防止膜14およびパッド膜1
2のエッチングを行い、レジスト膜18のパターン20
が転写されたパターン20aを形成する。
【0024】次に、レジスト膜18を取り除き、図4に
示すように、膜厚が約300nm程度になるまでLOC
OS酸化を行い、酸化防止膜14で覆われていない半導
体基板10の表面を酸化し、酸化シリコン膜で構成され
るLOCOS22を形成する。酸化のための熱処理温度
は、特に限定されないが、たとえば1000°C程度で
ある。この熱酸化の過程で、SiOX Y :H膜から成
る反射防止膜16も酸化され、酸化シリコン膜16aと
成る。
【0025】また、同時に、LOCOS22のエッジ部
分には、SiO2 から成るバーズビーク22aが形成さ
れる。このバーズビーク22aは、これが形成されない
方が、LOCOS22のパターン幅Wの精度向上の観点
からは好ましいが、LOCOS酸化時の応力集中緩和の
観点からは、適度な長さで形成されることが好ましい。
このLOCOSのバーズビーク22aの長さは、パッド
膜12の膜厚などの条件に応じて決定され、LOCOS
酸化時の応力緩和の効果も持つように必要最小限に決定
される。
【0026】次に、希フッ酸(HF)溶液などにより、
Si34 膜などで構成される酸化防止膜14上の酸化
シリコン膜16aをエッチング除去する。この時、図5
に示すように、酸化シリコン膜16aの膜厚相当分の深
さで、LOCOS22の表面がエッチングされる。
【0027】次に、150℃のリン酸中でボイルするこ
により、図6に示すように、Si34 膜から成る酸化
防止膜14を除去する。本実施例では、SiOX Y
Hから成る反射防止膜16は、特定の露光波長における
半導体基板10、パッド膜12および酸化防止膜14か
らの反射を考慮し、レジスト膜18内での定在波振幅が
極小になるように光学条件(屈折率の実数部n、虚数部
k、膜厚d)が最適化してある。このように最適化して
ある反射防止膜をレジスト膜18の下層に配置すること
で、下地膜の膜厚の不均一性によるパターン幅の線幅変
動を極力防止することが可能になる。
【0028】第2実施例 本実施例は、ポリシリコンパッドLOCOS法に、本発
明方法を適用した例である。図8に示すように、本発明
の実施例では、半導体基板10の上に、第1パッド膜1
2aおよび第2パッド膜12bを形成する。半導体基板
10としては、たとえば単結晶シリコン基板を用いる。
第1パッド膜12aとしては、酸化シリコン膜が用いら
れ、熱酸化法により成膜される。第1パッド膜12aの
膜厚は、特に限定されないが、本実施例では、20nm
である。第2パッド膜12bとしては、ポリシリコン膜
が用いられ、CVD法により成膜される。第2パッド膜
12bの膜厚は、特に限定されないが、本実施例では、
40nmである。
【0029】次に、第2パッド膜12bの上に、CVD
法により、Si34 膜で構成される酸化防止膜14を
成膜する。この酸化防止膜14の上には、反射防止膜1
6が成膜される。反射防止膜16としては、たとえばC
VDあるいはプラズマCVD法により成膜されるSiO
x y :H膜を用いる。本実施例では、酸化防止膜14
の膜厚は、100nmであり、反射防止膜16の膜厚
は、30nmである。反射防止膜16は、レジスト膜内
での定在波を極小にするように決定された光学定数を有
するような成膜条件で成膜される。
【0030】その後は、前記第1実施例と同様にして、
半導体基板10の表面に所定パターンのLOCOSを形
成する。本実施例では、前記第1実施例と比較し、パッ
ド膜の構成が異なるが、定在波を極小にするように最適
化してある反射防止膜16が、レジスト膜18の下層に
配置する点で共通する。したがって、下地膜の膜厚の不
均一性によるパターン幅の線幅変動を極力防止すること
が可能になる。
【0031】第3実施例 本実施例は、図8に示すように、反射防止膜16aとし
て、ポリシリコン膜を用いた例である。図8に示すよう
に、本発明の実施例では、半導体基板10の上に、パッ
ド膜12を形成する。半導体基板10としては、たとえ
ば単結晶シリコン基板を用いる。パッド膜12として
は、酸化シリコン膜が用いられ、熱酸化法により成膜さ
れる。パッド膜12の膜厚は、特に限定されないが、本
実施例では、20nmである。
【0032】次に、パッド膜12の上に、CVD法によ
り、Si34 膜で構成される酸化防止膜14を成膜す
る。この酸化防止膜14の上には、反射防止膜16aが
成膜される。反射防止膜16aとしては、たとえばCV
D法により成膜されるポリシリコン膜を用いる。本実施
例では、酸化防止膜14の膜厚は、200nmである。
反射防止膜16aは、レジスト膜内での定在波を極小に
するように決定された膜厚を有する。
【0033】その後は、前記第1実施例と同様にして、
半導体基板10の表面に所定パターンのLOCOSを形
成する。ただし、露光用光としては、g線(波長436
nm)を用いる。また、LOCOS酸化時には、ポリシ
リコン膜で構成される反射防止膜16aは、酸化シリコ
ン膜と成る。
【0034】本実施例では、前記第1実施例と比較し、
反射防止膜の材質が相違するが、定在波を極小にするよ
うに最適化してある反射防止膜16aが、レジスト膜1
8の下層に配置する点で共通する。したがって、下地膜
の膜厚の不均一性によるパターン幅の線幅変動を極力防
止することが可能になる。
【0035】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。たとえば、上記実施例では、図2,3に示
すように、レジスト膜18を用いて、反射防止膜16、
酸化防止膜14およびパッド膜12を連続的にエッチン
グ加工したが、レジスト膜18で反射防止膜16をエッ
チング加工した後に、エッチング条件を変え(多段階エ
ッチング)、反射防止膜に対する選択比が3〜4のエッ
チング条件で、酸化防止膜14をエッチング加工するこ
ともできる。
【0036】SiOx y :H膜などで構成される反射
防止膜16をマスクとして、Si34 膜などで構成さ
れる酸化防止膜14をRIEなどでエッチングする場合
には、レジスト膜18の膜厚を小さくすることができ
る。たとえば、レジスト膜18と反射防止膜16との選
択比を2とし、酸化防止膜14と反射防止膜16との選
択比を4とし、レジスト膜18と酸化防止膜14との選
択比を2とすると、レジスト膜18の膜厚は、1/5に
することができる。
【0037】レジスト膜18の膜厚を薄くすることがで
きれば、RIEなどのエッチング加工時の精度も向上さ
せることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、反射防止膜の膜厚および光学定数が、定在波効果を
最小にするように設定してあるので、酸化防止膜および
レジスト膜の膜厚の不均一に拘らず、レジスト膜の線幅
変動が生じ難い。したがって、レジスト膜に基づきエッ
チング加工される酸化防止膜の線幅が変動することがな
くなり、結果的にLOCOSのパターン幅を高精度に制
御することができる。
【0039】特に、SiOx y :H膜などで構成され
る反射防止膜をマスクとして、Si 34 膜などで構成
される酸化防止膜をRIEなどでエッチングする場合に
は、レジスト膜の膜厚を小さくすることができる。レジ
スト膜の膜厚を薄くすることができれば、RIEなどの
エッチング加工時の精度も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るLOCOSの形
成工程を示す概略断面図である。
【図2】図2は図1に示す工程の続きの工程を示す概略
断面図である。
【図3】図3は図2に示す工程の続きの工程を示す概略
断面図である。
【図4】図4は図3に示す工程の続きの工程を示す概略
断面図である。
【図5】図5は図4に示す工程の続きの工程を示す概略
断面図である。
【図6】図6は図5に示す工程の続きの工程を示す概略
断面図である。
【図7】図7は反射防止膜の最適化シミュレーションを
示すグラフである。
【図8】図8は本発明の他の実施例に係るLOCOSの
形成工程を示す概略断面図である。
【図9】図9は本発明のその他の実施例に係るLOCO
Sの形成工程を示す概略断面図である。
【図10】図10は定在波効果を示す概略図である。
【図11】図11はレジスト膜厚に対する線幅変動を示
すグラフである。
【符号の説明】
10… 半導体基板 12… パッド膜 14… 酸化防止膜 16… 反射防止膜 18… レジスト膜 22… LOCOS 22a… バーズビーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に、パッド膜を形成す
    る工程と、 上記パッド膜の上に、酸化防止膜を形成する工程と、 上記酸化防止膜の上に反射防止膜を形成する工程と、 上記反射防止膜の上にレジスト膜を形成し、このレジス
    ト膜を、素子分離領域のパターンでフォトリソグラフィ
    ー加工する工程と、 上記レジスト膜を用いて、上記反射防止膜、酸化防止膜
    およびパッド膜をエッチング加工する工程と、 上記レジスト膜を除去し、酸化防止膜で覆われていない
    半導体基板の表面を熱酸化して素子分離領域を形成する
    工程とを有する半導体装置の素子分離領域の形成方法。
  2. 【請求項2】 上記レジスト膜をマスクとして、反射防
    止膜をエッチング加工した後、上記反射防止膜をマスク
    として、酸化防止膜およびパッド膜をエッチング加工す
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の素子
    分離領域の形成方法。
  3. 【請求項3】 上記酸化防止膜のエッチングは、上記反
    射防止膜に対する選択比が3以上の条件で行われる請求
    項2に記載の半導体装置の素子分離領域の形成方法。
  4. 【請求項4】 上記酸化防止膜が窒化シリコン膜であ
    り、上記反射防止膜が水素を含む酸窒化シリコン膜で構
    成される請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置の
    素子分離領域の形成方法。
  5. 【請求項5】 上記反射防止膜の光学定数および膜厚
    は、上記レジスト膜のフォトリソグラフィー加工時のレ
    ジスト膜内での定在波効果が最小になるように決定され
    る請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置の素子分
    離領域の形成方法。
  6. 【請求項6】 上記酸化防止膜の膜厚が180〜220
    nmであり、上記反射防止膜の屈折率をnとし、消衰係
    数をkとし、膜厚をdとした場合に、(n,k,d)の
    組合せが、次のいずれかである請求項1〜5のいずれか
    に記載の半導体装置の素子分離領域の形成方法。 (n,k,d)=(2.O 〜 2.1, 0.23 〜0.28, 0.158〜0.162 μm) (2.O 〜 2.1, 0.35 〜0.42, 0.098〜0.101 μm) (2.O 〜 2.1, 0.23 〜0.33, 0.157〜0.164 μm)
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