JPH08317587A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH08317587A
JPH08317587A JP14537595A JP14537595A JPH08317587A JP H08317587 A JPH08317587 A JP H08317587A JP 14537595 A JP14537595 A JP 14537595A JP 14537595 A JP14537595 A JP 14537595A JP H08317587 A JPH08317587 A JP H08317587A
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rotor magnet
hole
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Yoshio Fujii
義雄 藤居
Yoshiro Morioka
吉朗 森岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄板プレートからなるブラケットの下面に出
張らせることなく加締めができ、且つ容易に回転振れの
影響を無くすることができるモータを提供する。 【構成】 ベースプレート2と、このベースプレート2
に立設された軸受支持部材4と、この軸受支持部材4に
装着された玉軸受8及びスリーブ軸受10と、これらの
軸受を介して回転支持された回転軸12と、この回転軸
12に備えられたロータハブ18に設けられたロータマ
グネット22と、このロータマグネット22と対向して
設けられたステータ6とを備え、軸受支持部材4は、ベ
ースプレート2に挿入され、この軸受支持部材4の挿入
端が塑性加工されることにより、この軸受支持部材4が
ベースプレート2に固定されてなるモータである。孔部
2dの周縁部は、孔部穿設時の加工歪みを吸収する欠損
部5aが設けられ、且つその軸受支持部材4の挿入端の
塑性変形部を収容するテーパ部5bが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク等の記
録ディスクを回転駆動するためのモータであって、特に
ベースプレートに支持部材が加締め固定されたモータに
関する。
【従来の技術】
【0002】図10は、磁気ディスク等の記録ディスク
を回転駆動するためのモータの従来例の断面図を示して
いる。このモータの静止部材には、記録装置本体50に
固定される円盤状の鉄板プレートをプレス加工により成
形されたブラケット52と、ブラケット52の中心に設
けられた孔部54に嵌合され加締め固定される中空筒状
の軸受支持部材56とを備えている。軸受支持部材56
の外周には、段部56aが形成され、この段部56aに
内周側下面を当接するようにして、環状のステータコア
58が軸受支持部材56に嵌着固定されている。ステー
タコア58には、ステータコイルが巻回されている。
【0003】軸受支持部材56の内周には、一対の玉軸
受60、61を介して回転部材62が回転自在に支持さ
れている。その回転部材62は、中心に円柱形のシャフ
ト部64と、シャフト部64の上端より外方へ円盤状に
広がるロータハブ部66を有する。ロータハブ部66の
外周には、環状の外壁部66aと外壁部66aの外周に
鍔部66bを有する。鍔部66aの上面には、記録ディ
スク68が装着されており、外壁部66aの外周面と鍔
部66aの下面に当接するようにして、環状のロータヨ
ーク70が外嵌固定され、ロータヨーク70の外周に設
けられた垂設部70aの内周面に環状のロータマグネッ
ト72が固定されている。
【0004】そして、ブラケット52の上面には、接着
固定されたフレキシブル回路基板74を介してステータ
コイルに所定の励磁電流を供給することにより、回転部
材62が回転駆動する。また、玉軸受60に対するシャ
フト部64との部位において、シャフト部64側に弧状
に設けられた凹溝64aに弾発部材65が装着されてい
る。これは、玉軸受60の内周を一定方向に回転部材6
2が倒れるように押圧させて、ヘッド76に対する回転
部材62の回転振れ影響を実質的に無くするように配慮
されている。その押圧方向は、記憶ディスク68に読み
書きするためのヘッド76に対して垂直な方向であっ
て、読み書きに影響の無いようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
モータにおいて、以下の問題点があった。即ち、第一に
軸受支持部材56は、ブラケット52の孔部54にその
下端部が挿入され、軸受支持部材56の下端面の外周縁
部に設けられた環状溝57の塑性変形によりブラケット
52に加締め固定されている。ところが、孔部54の穿
設により、ブラケット52が歪み、平面性の維持が困難
となる上に、軸受支持部材56を加圧して塑性変形させ
ると、ブラケット52の孔部54の下面周縁部に出張り
が形成されてしまい、その出張りのために記録装置本体
50へモータを水平に装着することができないという問
題があった。
【0006】第二に、シャフト部64に装着されている
弾発部材65を環状溝64aに装着するのが、極めて困
難で手間がかかるという問題があった。本発明の目的
は、従来のこのような問題点を解決して、鉄板プレート
からなるブラケットの下面に出張らせることなく加締め
ができ、且つ容易に回転振れの影響を無くすることがで
きるモータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のモータにおいては、ベースプレートと、この
ベースプレートに立設された支持部材と、この支持部材
に装着された軸受手段と、この軸受手段を介して回転支
持された回転部材と、この回転部材に設けられたロータ
マグネットと、このロータマグネットと対向して設けら
れたステータとを備え、支持部材は、ベースプレートに
設けられた孔部へ嵌合して挿入され、この支持部材の挿
入端が塑性加工されることにより、この支持部材がベー
スプレートに固定されてなるモータである。その孔部の
周縁部には、孔部穿設時の加工歪みを吸収する欠損部が
設けられ、且つその支持部材の挿入端の塑性変形部を収
容するテーパ部が設けられたことを特徴とする。
【0008】欠損部は、その周縁部に複数の切り欠きと
することが望ましい。
【0009】更に、ベースプレートは、強磁性材料によ
り形成され、このベースプレートのロータマグネット対
向部位には、そのロータマグネットとベースプレートと
の磁気的吸引力に回転部材が回転軸線に対して特定方向
へ傾斜するように欠損部が設けられることが望ましい。
【0010】
【作用】前述の構成のモータにあっては、その孔部に
は、周縁部に欠損部が設けられ、且つ塑性加工により形
成されるテ−パ部が設けられているため、テ−パ部が塑
性加工される際に生じる他部位への出張り等がその欠損
部に吸収されベ−スプレ−トは平面な状態を維持したま
まテ−パ部を形成することができる。しかも、テ−パ部
には、支持部材の挿入端の塑性加工により変形した変形
部が収容されるため、その支持部材は、ベ−スプレ−ト
を平面な状態を維持して固定される。
【0011】また、欠損部は、その周縁部に複数の切り
欠きとすると、簡単な方法で欠損部を形成することがで
きる。
【0012】また、ベースプレートは、強磁性材料によ
り形成されているため、ロータマグネットは、そのベー
スプレートに対して磁気的吸引力が作用する。そして、
このベースプレートのロータマグネット対向部位の一部
が、欠損部として削除されているため、ロータマグネッ
トはベースプレートをアンバランスな状態で磁気的吸引
し、回転部材は回転軸線に対して特定方向へ傾斜させる
ことができる。よって、回転軸が振れ回転するのを防止
でき、回転精度を良好にすることができる。また、ベー
スプレートは、ベースプレートの機能を低下させること
なく面積の削減が図られているため、ベースプレートに
おける渦電流の発生をおさえることができ効率の良いモ
ータとなっている。
【0013】
【実施例】以下実施例を示す図面に基づいて本発明を説
明する。図1は、本発明に従うモータの実施例の断面図
であって、光ディスクを回転駆動するためのモータであ
る。図2は、図1底面図である。
【0014】図1に示すようにそのモータは、駆動装置
(図示せず)に固定されるベースプレート2が、鉄材等
の強磁性材料からなりその装置のスペースの関係により
図2にあるように矩形部2aと、矩形部2aの二辺から
第一拡面部2b及び第二拡面部2cと、更に、矩形部2
aの他の一辺より後述するステータコアの外周に合わせ
た略半円部2eとが平面上に広がる形状となっている。
矩形部2aの中央には、孔部2dが設けられ、中空円筒
状の軸受支持部4が孔部2dに挿入され、軸受支持部材
4の下端面の外周溝4eに加締められて固定されてい
る。
【0015】この軸受支持部材4は、内径の小さい小円
筒部4aと内径の大きい大円筒部4bとこの小円筒部4
aの外周に環状の突部4cとが一体に形成されたもの
で、この突部4cの下面と小円筒部4aの外周面にベー
スプレート2が当接している。また、突部4cの上面と
大円筒部4bの外周面に当接するようにステータ6が嵌
合され、大円筒部4bの上端面が加締められて固定され
ている。このステータコア6aは、後述するロータマグ
ネット22との位置関係により磁気センタ−を合致させ
るために外周部を斜め下方向に曲折させ、小型化に伴う
スペ−スの制限に配慮した形状となっている。
【0016】一方、軸受支持部材4の内部は、小円筒部
4cと大円筒部との内径の相違により環状の段部4dが
形成され、大円筒部4bの内周面とその段部4dに当接
するように玉軸受8が装着され、小円筒部4aの内周面
に当接するように含油多孔質のスリーブ軸受10が装着
されている。
【0017】これらの軸受によって、円柱状の回転軸1
2が挿入され回転自在に支持され、この回転軸12の下
端面に装着されたねじ13によって回転軸12の抜けを
防止している。このねじ13は回転軸12の径よりも大
きい鍔部13aを有するものが用いられており、この鍔
部13aによって回転軸12の抜けを防止する。
【0018】ねじ13は、図3に示すように、スリーブ
軸受10の軸受面10aから霧状の潤滑油が漏れるのを
防止する効果もある。これは、スリーブ軸受10の凹部
10bと鍔部13aにより微小間隙として形成される収
容部11に霧状或いは液状の潤滑油が保持され、図中の
矢印のようにスリーブ軸受10の表面に付着及び吸収さ
れ再び潤滑油として循環して作用する。故に潤滑油が容
易に外部へ流出することはなく、寿命の長い軸受として
使用できる。
【0019】回転軸12の上方には、鉄材で皿状のプレ
ス加工により成形されたロータホルダ14が嵌合固定さ
れ、このロータホルダ14上には、円環状のクランプマ
グネット16が接着固定されている。
【0020】また、このロータホルダ14の外周縁に形
成された周壁部14aの外周面には、アルミニウム材か
らなるロータハブ18が嵌合固定されている。このロー
タハブ18は、肉厚の大きい環状部18aとこの環状部
18aの外周下端面より垂下する垂下部18bとその先
端から径方向外方に曲折する外径部18cとが一体に形
成されている。更に、外径部18cの先端には、環状で
磁性を有するステンレス材からなるロータヨーク20が
嵌合されており、この外径部18cの下面とロータヨー
ク20の内周面に当接するようにロータマグネット22
が固定されている。
【0021】これら回転部材である3つの部材(ロータ
ホルダ14、ロータハブ18、ロータヨーク20)に
は、次の配慮がされている。ロータホルダ14は、クラ
ンプマグネット16の磁力を強めるために磁性体が使わ
れている。ロータハブ18は、切削加工しやすいように
アルミニウム材が使われている。これは、環状部18a
の上面に光ディスク24が載置されるため高精度に平面
加工するのに好適であるからである。ロータヨーク20
は、ロータマグネット22の磁力を強めるために磁性体
が使われている。ここで、ロータハブ18が非磁性体
(アルミニウム材)であるのは、図4(a)に示すように
ステータコア6aからの磁束が、非磁性のロータハブ1
8へ向かうことなくロ−タマグネット22に集束される
ため(矢印参照)であって、ロータマグネット22との
磁気的相互作用が良好とすることができる。一方、図4
(b)に示すようにロータハブとロータヨークを一体にし
た磁性体のロータハブ18'とすると、ステータコア6
aからの磁束はロータマグネット22のみならずロータ
ハブ18'へも向かうため磁束が分散されてしまい(矢
印参照)、ロータマグネット22との磁気的相互作用が
図4(a)の場合よりも低いため、上記図4(a)の構成
がとられている。
【0022】ロータマグネット22は、径方向にはステ
ータコア6aが対向し、軸方向には図1に示すようにベ
ースプレート2の矩形部2aがロータマグネット22と
僅かの隙間を開けて対向している。よって、ロータマグ
ネット22は、ステータコア6aのみならず磁性体であ
るベースプレート2をも磁気的吸引するが、図1に示す
ように略半円部2eにおいてはステータコア6aに対応
する位置までしか設けられていないため、磁気的吸引で
きない。
【0023】これには、以下の2つの利点がある。第一
に、ロータマグネット22は、ベ−スプレ−ト2の円周
によってアンバランスな磁気的吸引力を及ぼすこととな
り、回転軸12を回転軸線Kに対して略半円部2eの反
対方向(図1の矢印)Aに傾斜させることになる(これ
を回転軸12に磁気側圧がかかるという)。これは、回
転軸12を特定方向に傾斜させることで回転軸12が振
れ回転するのを防止でき、回転精度を良好にすることが
できる。この方向Aとは、図1に示すように駆動装置に
備わるディスクの読み書き用ヘッドHと中心点Oを結ぶ
直線Lに対して垂直な方向でなければならない。なぜな
ら、回転軸12の傾斜に伴って光ディスク24も傾斜す
るが、この傾斜は常に特定方向に限られるので、ヘッド
Hと光ディスク24との距離関係は一定に保たれ、ヘッ
ドHの動作ミスを起こすことがないからである。
【0024】第二に、ロータマグネット22は、強磁性
材料であるベースプレート2に接近しているため、この
ベースプレート2に渦電流が発生しやすく、ジュール熱
による渦電流損を招いてしまう。これは、回転効率を低
下させる原因となる。しかし、ベースプレート2を略半
円部2eのように渦電流の発生量が多いロータマグネッ
ト22の対向面の一部をベースプレート2の機能を低下
させることなく削除してベースプレート2の面積を減ら
しているので、渦電流損の低減が図れる。
【0025】以上のモ−タが装着された駆動装置にディ
スクが装てんされると、光ディスク24は、ロータハブ
18に載置されるクランプマグネット16の磁気的吸引
力により吸引保持される。そして、ベースプレート2に
接着固定されたフレキシブル回路基板26を介してステ
ータコイルに所定の励磁電流を供給することにより、ロ
ータハブ18は回転駆動する。その光ディスクが装てん
された時にモータは軸方向に所定位置まで持ち上げられ
るが、モータをその位置まで駆動装置側にある案内路
(図示せず)を通って案内する案内ピン28, 28が、
ベースプレート2の矩形部2aに設けられている。この
案内ピン28は、図5に示すように矩形部2aの辺部に
沿って切り込みを3カ所入れ帯部を形成し、その端から
第一帯部30a、第二帯部30b、第三帯部30cと称
する。そして第一帯部30a及び第三帯部30cを下面
側に半円状に塑性加工し、第二帯部30bを上面側に半
円状に塑性加工する。こうして3つの帯部により挿通孔
32が形成され、この挿通孔32に案内ピン28が圧入
固定され、案内ピン28,28は簡単かつ強固に固定さ
れている。
【0026】以上のような構成をしたモ−タであるが、
本発明の特徴である軸受支持部材4の固定の詳細につい
て、以下図6及び図7に基づいて説明する。ベースプレ
ート2の孔部2dは、図6に示すように周縁部をV字状
に取り除いた欠損部5aが形成されており、突出して残
存する部位はV字形をしておりV字突部5と称する。図
7に示すように、このV字突部5の下端面(ベースプレ
ート2の裏面)には、角度θがほぼ45度のテーパ部5
bが形成されている。そして、軸受支持部材4の小円筒
部4aの外周面がV字突部5に当接して、この外周縁部
4fが塑性加工されている。外周縁部4fは、テーパ部
5b側に変形して軸受支持部材4がベースプレート2に
固定されている。よって、ベースプレート2の裏面は、
塑性加工による出張り等が生じることなく平面を維持し
た状態で軸受支持部材4が固定されている。
【0027】テーパ部5aは、塑性加工される外周縁部
4fの変形量に応じて角度を変更してもよい。その変形
量はプレートの厚みに対する被固定部材(実施例では、
軸受支持部材4)の形状によって決まる。例えば、より
薄いプレートであれば、被固定部材との接触面は少なく
なり、変形量を大きくとる必要があるため角度θは小さ
くなる。
【0028】次に、ベースプレート2の孔部2dに軸受
支持部材4を組み立てる組立方法を図8に基づいて説明
する。まず、矩形部2aにプレス機により打ち抜いて図
6に示すようなV字突部5と欠損部5aを有する孔部2
dを形成する。そして、図8(a)に示すように、ベース
プレート2の裏面となる側からプレス機を押圧できるよ
うにプレス台P1にベースプレート2を載置する。プレ
ス機のプレス部Pは、孔部2dの内径よりも少し大径の
円柱形で上面の周縁にほぼ45度のテーパtが形成され
ている。
【0029】そして、図8(b)に示すようにプレス部P
を孔部2dに挿入すると、孔部2dのV字突部5が押圧
されるので、V字突部5にテーパ部5bが形成される。
この時、V字突部5には、瞬間的に多大な圧力が加って
塑性加工されるため、テーパ部5bの形成に伴って他部
位にも出張り等が発生する可能性がある。ところが、孔
部2dには欠損部5aが設けられているため、V字突部
5の出張り等の影響は欠損部5aに吸収されて、ベース
プレート2は平面な状態を維持できる。
【0030】更に、図8(c)に示すようにベースプレー
ト2の表面より孔部2dに軸受支持部材4を挿入し、こ
の突部4cの下面と小円筒部4aの外周面をベースプレ
ート2に当接させる。そして、小円筒部4aの下端面の
環状溝4eを加締め具(図示せず)で押圧して、小円筒
部4aの外周縁部4fをテーパ部5b側に塑性加工して
軸受支持部材4をベースプレート2に固定する。なお、
この外周縁部4fの塑性加工の際にも、V字突部5を含
む孔部2dの周縁部に多大な圧力が加わるので出張り等
が発生する可能性があるが、欠損部5aによりその応力
が吸収されるので、そのようなことは生じない。
【0031】また、V字突部5の形状は、軸受支持部材
4との接触面が全周にわたって確保され、V字状の欠損
部5aは、テーパ部4f及び軸受支持部材4の塑性加工
による出張り等を吸収するのに適している。或いは、固
定強度がより必要な場合は、図9に示すように突部5'
を台形状にすると、被固定部材との接触面を十分確保で
きる。
【0032】以上本発明に従うモータの実施例について
説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形が
可能である。例えば、実施例では、軸が回転する軸回転
型モ−タにおける場合を示したが、軸が固定された軸固
定型モ−タにおける場合も同様に実施することができ
る。即ち、静止部材であるベ−スプレ−トに軸を固定す
るための孔部を設け、その軸の挿入端を塑性加工して固
定する構成のモ−タである。また、孔部2aにおける欠
損部5aを図10のように切り欠きとせず貫通孔として
も同様の効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次に記載する効果を奏する。即ち、ベース
プレートの孔部には、周縁部に欠損部が設けられている
ため、テーパ部を塑性加工により形成する際、他部位へ
の出張り等がその欠損部に吸収されベ−スプレ−トは平
面な状態を維持することができる。しかも、テ−パ部に
は、支持部材の挿入端の塑性加工により変形した変形部
が収容されるため、その支持部材は、ベ−スプレ−トを
平面な状態を維持して固定される。この場合、欠損部
は、その周縁部に複数の切り欠きとすると、簡単な方法
で欠損部を形成することができる。
【0034】また、ベースプレートは、強磁性材料によ
り形成され、このベースプレートのロータマグネット対
向部位の一部が、欠損部として削除されているため、ロ
ータマグネットはベースプレートをアンバランスな状態
で磁気的吸引し、回転部材は回転軸線に対して特定方向
へ傾斜させることができる。よって、回転軸が振れ回転
するのを防止でき、回転精度を良好にすることができ
る。また、ベースプレートは、ベースプレートの機能を
低下させることなく面積の削減が図られているため、ベ
ースプレートにおける渦電流の発生をおさえることがで
き効率の良いモータとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモータの実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】(a)は図1の要部拡大図であって、(b)は
他のモータの要部拡大図である。
【図5】図1の要部拡大図である。
【図6】図1の要部拡大図である。
【図7】図1の要部拡大図である。
【図8】本発明によるモータの組立方法の一部を示す。
【図9】本発明によるモータの変形例を示す要部拡大図
である。
【図10】本発明によるモータの変形例を示す要部拡大
図である。
【図11】従来のモータを示す断面図である。
【符号の説明】
2 ベ−スプレ−ト 2d 孔部 4 軸受支持部材 4a 小円筒部 4f 外周縁部 5 V字突部 5a 欠損部 5b テ−パ部 6 ステ−タ 8 玉軸受 10 スリ−ブ軸受 12 回転軸 14 ロ−タホルダ 18 ロ−タハブ 22 ロ−アマグネット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートと、 該ベースプレートに立設された支持部材と、 該支持部材に装着された軸受手段と、 該軸受手段を介して回転支持された回転部材と、 該回転部材に設けられたロータマグネットと、 該ロータマグネットに対向して設けられたステータとを
    備え、 該支持部材は、該ベースプレートに設けられた孔部へ嵌
    合して挿入され、該支持部材の挿入端が塑性加工される
    ことにより、該支持部材が該ベースプレートに固定され
    てなるモータにおいて、 該孔部の周縁部には、孔部穿設時の加工歪みを吸収する
    欠損部が設けられ、且つ該支持部材の挿入端の塑性変形
    部を収容するテーパ部が設けられたことを特徴とするモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 該欠損部は、該周縁部に複数の切り欠き
    とする請求項1記載のモータ。
  3. 【請求項3】 該ベースプレートは、強磁性材料により
    形成され、該ベースプレートの該ロータマグネット対向
    部位には、該ロータマグネットとベースプレートとの磁
    気的吸引力により、該回転部材が回転軸線に対して特定
    方向へ傾斜するように欠損部が設けられた、請求項1或
    いは2記載のモータ。
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