JP2006005974A - ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品点数の減少を図ることができながら、ロータマグネットが組みつけられるフレームの種類を最小限に抑えることができて、製造コストの増加や選択作業による作業工程の増加を抑えることができるブラシレスモータを提供する。
【解決手段】 スラストキャップ5の底部とスリーブ3との間に配設された1つの抜け止め部材8をシャフト2の下端部に外嵌させる。これにより、シャフト2のスラスト方向の位置規制を行うことができる。また、予め、軸受ハウジング4とスリーブ3とをスラストキャップ5の内周側に組付け、ステータコア11を外周側に組付けた状態で、フレーム13を組付けたシャフト2を、スラスト板6に当接するまで挿入することで、これらの部品を良好に組み立てることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 スラストキャップ5の底部とスリーブ3との間に配設された1つの抜け止め部材8をシャフト2の下端部に外嵌させる。これにより、シャフト2のスラスト方向の位置規制を行うことができる。また、予め、軸受ハウジング4とスリーブ3とをスラストキャップ5の内周側に組付け、ステータコア11を外周側に組付けた状態で、フレーム13を組付けたシャフト2を、スラスト板6に当接するまで挿入することで、これらの部品を良好に組み立てることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ディスクドライブ装置などに用いるブラシレスモータに関するものである。
光ディスクや磁気ディスクなどの円板状記録媒体を回転させるディスクドライブ装置などに使用するブラシレスモータとして、回転子のシャフトを、油を含浸させた円柱状のスリーブと、円板状のスラスト板とにより、回転自在に受けて支持するものは知られている(例えば特許文献1等)。
図8は、この種の従来のブラシレスモータを示すもので、シャフト51を、油を含浸させた無底筒形状のスリーブ52によりラジアル方向に受けて回転自在に支持し、シャフト51におけるピボット形状の底面部を、円板状に形成した樹脂製のスラスト板53により受けて回転自在に支持している。スリーブ52は、ブラケット54に設けられた筒状の軸受ハウジング部54aにより、周方向に回転できない固定姿勢で外周側から圧入されて保持されている。ブラケット54は、軸受ハウジング部54aと、この軸受ハウジング部54aから段部を介して繋がった太径筒状部54bと、この太径筒状部54bの底部を介して繋がった取付ベース部54cとが一体形成されて構成されている。そして、ブラケット54の太径筒状部54bの内周側に有底筒形状のスラストキャップ55が圧入状態で嵌合され、スラストキャップ55の底面部上に前記スラスト板53が固定されている。
また、ブラケット54の軸受ハウジング部54aの外周にはステータコア56が圧入状態で嵌合され、このステータコア56に設けられた歯部にコイル66が捲回されている。一方、シャフト51の上部寄り箇所には回転子のフレーム57の内周筒状部57cが圧入されて固定され、フレーム57の外周筒状部内面にはリング状のロータマグネット58が、前記ステータコア56に対向する姿勢で固定されている。また、図9に示すように、フレーム57の円板状部分には、後述するように位置規制ピン68(図15参照)が挿通される複数の挿通孔57aが形成されている。
なお、図8における62は、スリーブ52の上部からの油がステータコア56側に漏れ出ることを防止する筒状部材で、この筒状部材62は、ステータコア56の内周面とスリーブ52の外周面との間に圧入状態で嵌め込まれている。64は駆動制御回路などの電気回路が設けられているプリント基板である。また、61はシャフト51の底部近傍箇所に圧入されたリング状の抜け止め部品で、回転子であるシャフト51が固定子側であるスリーブ52から軸方向(スラスト方向)上方に抜けることを防止している。また、70はステータコア56の上面部内周寄り位置に固着されたリング状のマグネット部品で、このマグネット部品70の磁力によりフレーム57を吸引することで、シャフト51が回転中でもシャフト51が上方に移動し難くして、スラスト方向の位置決め精度を向上させるように図っている。
この従来構成のブラシレスモータは、以下のような工程で組み立てる。
図10に示すように、まず、ブラケット54の取付ベース部54cに両面テープ65でプリント基板64を取り付ける。次に、図11(a),(b)に示すように、ブラケット54の軸受ハウジング部54aの外周に、コイル66が捲回されたステータコア56を圧入状態で嵌合させ、図12に示すように、ブラケット54の軸受ハウジング部54aの内周に、スリーブ52を圧入状態で挿入させ、スリーブ52とブラケット54とが相対的に周方向に移動しないように固定する。また、筒状部材62をステータコア56の内周面とスリーブ52の外周面との間に圧入状態で嵌め込む。
図10に示すように、まず、ブラケット54の取付ベース部54cに両面テープ65でプリント基板64を取り付ける。次に、図11(a),(b)に示すように、ブラケット54の軸受ハウジング部54aの外周に、コイル66が捲回されたステータコア56を圧入状態で嵌合させ、図12に示すように、ブラケット54の軸受ハウジング部54aの内周に、スリーブ52を圧入状態で挿入させ、スリーブ52とブラケット54とが相対的に周方向に移動しないように固定する。また、筒状部材62をステータコア56の内周面とスリーブ52の外周面との間に圧入状態で嵌め込む。
またこれと並行して、図13に示すように、フレーム57の内周筒状部外周面にシャフト51を圧入状態で挿入する。なお、フレーム57の外周筒状部内面にはリング状のロータマグネット58を予め固着しておく。
そして、図14に示すように、ステータコア56、ブラケット54などが組みつけられ、油が含浸されたスリーブ52にシャフト51を挿通させて、ステータコア56などがフレーム57内に収納された姿勢とする。
この後、図15に示すように、これらの部品を組付けた組付け体を、複数の位置規制ピン68が立設された載置台67に逆さにして載せる。この際、フレーム57に形成された挿通孔57aを介して挿入された位置規制ピン68が筒状部材62の先端に当接し、筒状部材62に先端が当接しているブラケット54も下方へ移動することが規制される。このように、ブラケット54が下方に移動しないように位置規制した状態で、まず、抜け止め部品61をシャフト51に圧入状態で外嵌させて固定し、次に、スラスト板53を固着したスラストキャップ55を、ブラケット54の太径筒状部54b内に圧入して組付ける。これにより、図15に示すように、シャフト51におけるピボット形状の底面部がスラスト板53上に摺接した姿勢となり、モータとして完成する。
なお、ブラシレスモータの種類によっては、筒状部材62が設けられていないものもあり、この場合には、フレーム57における、図9などにおいて仮想線で示すような位置に、挿通孔57bが設けられるとともに、図15において仮想線で示すような位置に、位置規制ピン69を載置台67に立設させ、フレーム57に形成された挿通孔57bを介して挿入された前記位置規制ピン69を、ステータコア56に固定したマグネット部品70に当接させて、マグネット部品70およびステータコア56を介してブラケット54の位置を規制しながら、スラストキャップ55を、ブラケット54の太径筒状部54b内に圧入して組付けている。
特開2002−262540号公報
しかしながら、上記従来構成のブラシレスモータにおいては、ステータコア56、ブラケット54などを組みつけたスリーブ52にシャフト51を挿通させて、ステータコア56などをフレーム57内に収納させた姿勢とした後に、ブラシレスモータの最後の組付け工程において、フレーム57の挿通孔57a、57bに位置規制ピン68、69を挿通させた状態で、スラストキャップ55をブラケット54の太径筒状部54b内に圧入して組付ける工法を用いているので、フレーム57に挿通孔57aや挿通孔57bを形成しなければならず、また、筒状部材62の有無や、その形状の違い、フレーム57の形状などに応じて複数種類の位置に挿通孔57aや挿通孔57bを形成しなければならず、フレーム57として多種類のものをそれぞれ準備するとともに、その仕様に合ったフレーム57を選択しなければならず、フレーム57の部品単価の増加を招いたり、選択作業による作業工程の増加を招いたりする課題があり、さらに、挿通孔57a、57bの位置が異なっているフレーム57を誤って選択してしまうおそれもあった。
また、スリーブ52に含浸された油が、シャフト51と筒状部材62との間の隙間や、シャフト51の外周面からフレーム57のフレーム57の内周筒状部57cなどを伝って、フレーム57の挿通孔57a,57bから外部に漏れることがあり、ブラシレスモータにより回転する円板状記録媒体の表面を汚染するおそれがあった。
さらに、マグネット部品70が、ステータコア56やコイル66の近傍箇所に配設されているので、このマグネット部品70の磁力が、ステータコア56やコイル66の磁力に影響を与えないように配慮する必要があった。
本発明は上記課題を解決するもので、ロータマグネットが組みつけられるフレームの種類を最小限に抑えることができて、製造コストの増加や選択作業による作業工程の増加を抑えることができるとともに、誤った部品を取り付けるおそれが少なく、また、スリーブの油が外部に漏れ出て円板状記録媒体の表面を汚染することがなく、しかも、ステータコアやコイルの磁力に影響を与えることの少ないブラシレスモータおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために本発明のブラシレスモータは、シャフトと、シャフトの一端部側に固定され、ロータマグネットが組みつけられるフレームと、シャフトをラジアル方向に対して回転自在に支持するスリーブと、スリーブの外周に組みつけられた軸受ハウジングと、軸受ハウジングが内周側に、ステータコアが外周側に組みつけられ、シャフトのスラスト方向の力をその底部に固着されたスラスト板で受ける有底筒形状のスラストキャップと、このスラストキャップが組付けられる取付ベースと、シャフトにおけるスリーブよりも他端部側に外嵌されて固定され、シャフトの他端部がスラストキャップの底部から離反するスラスト方向に抜けることを阻止する抜け止め部材とを備え、前記スラストキャップが、シャフトからスラスト板を押圧するスラスト方向に沿って、取付ベースに対して抜けない形状に形成されて組付けられ、前記スラストキャップの底部に、抜け止め部材がスラストキャップの底部側に移動することを規制する治具を挿通させるための挿通孔を形成したことを特徴とする。
この構成によれば、予め、抜け止め部材を収納したスラストキャップを取付ベースに組付けるとともに、このスラストキャップの内周側に軸受ハウジングとスリーブとを組付け、さらにスラストキャップの外周側にステータコアを組付けた状態で、フレームを組付けたシャフトを、スラスト部品に当接するまで挿入することで、これらの部品を良好に組み立てることができる。そして、シャフトをスリーブに挿入する際に、治具をスラストキャップの底部に形成された挿通孔から通して抜け止め部材を位置規制することで、抜け止め部材もシャフトに良好に組付けることができる。また、ロータマグネットが組みつけられるフレームには、従来必要であった治具を挿通させるための挿通孔を設けなくても済むので、フレームの種類を最小限、例えば1種類に抑えることができる。しかも、スラストキャップには、抜け止め部材の位置を規制するための1種類の治具を挿通させる挿通孔を設けるだけで済むとともに、その形状は、シャフトの太さとスラストキャップの形状とにだけ基づくので、挿通孔を設けたスラストキャップの種類も少なめ、例えば1種類に抑えることができる。さらに、フレームに挿通孔がないので、スリーブの油が、フレームの挿通孔から外部に漏れることがなくなり、ブラシレスモータにより回転する円板状記録媒体の表面を汚染するおそれもない。
また、本発明は、スラストキャップの底部にマグネット材料からなるスラストマグネットを配設し、抜け止め部材を、スラストマグネットの磁力により引き付けられる材料で構成したことを特徴とする。
この構成により、スラストマグネットをスラストキャップの底部に設けたので、スラストマグネットの磁力がステータコアやコイルの磁力に悪影響を与えることも殆どなく、また、スラストマグネットによりシャフトだけでなく、シャフトに外嵌された抜け止め部材も引き付けられるので、シャフトの回転中などにシャフトがスラスト板やスラストマグネットから離脱する可能性を最小限に抑えることができる。
また、本発明は、スラストキャップに、底部とは反対側の部分が太くなるように段部を形成し、このスラストキャップの段部を取付ベースに当接させたことを特徴とする。
この構成により、簡単な構成で、スラストキャップが、シャフトからスラスト板を押圧するスラスト方向に沿って、取付ベースに対して抜けないように防止できる。そして、スラストキャップの段部が取付ベースに当接されているので、シャフトからスラスト方向に大きな力が作用した場合でも、この力がスラストキャップの段部を介して取付ベースにより受けられ、スラストキャップが外れたり、位置がずれたりすることが確実に防止される。
この構成により、簡単な構成で、スラストキャップが、シャフトからスラスト板を押圧するスラスト方向に沿って、取付ベースに対して抜けないように防止できる。そして、スラストキャップの段部が取付ベースに当接されているので、シャフトからスラスト方向に大きな力が作用した場合でも、この力がスラストキャップの段部を介して取付ベースにより受けられ、スラストキャップが外れたり、位置がずれたりすることが確実に防止される。
また、本発明のブラシレスモータの製造方法は、シャフトのスラスト方向の力を受けるスラスト板をスラストキャップの底部に固定するとともに、スラストキャップにおけるスラスト板の上に、シャフトのスラスト方向の抜けを防止する抜け止め部材を収納する工程と、取付ベースに、スラストキャップをその底部を挿通させて組付ける工程と、シャフトを回転自在に支持するためのスリーブと、スリーブの外周に組みつけられた軸受ハウジングとを、スラストキャップの内周側に組付ける工程と、スラストキャップの底部に形成された挿通孔を通して位置規制用ピンを挿入して、抜け止め部材の位置を規制しながら、フレームを組付けたシャフトを、スラスト板に当接するまでスリーブ内および抜け止め部材内に挿入する工程とを有することを特徴とする。
この方法によれば、ブラシレスモータの各部品を良好に組み立てることができる。
以上のように本発明によれば、スラストキャップを、シャフトからスラスト板を押圧するスラスト方向に沿って、取付ベースに対して抜けない形状に形成して組付け、スラストキャップの底部に、抜け止め部材がスラストキャップの底部側に移動することを規制する治具を挿通させるための挿通孔を形成したので、フレームに、従来必要であった治具を挿通させるための挿通孔を設けなくても済み、フレームの種類を最小限に抑えることができて、フレームの部品単価を低減できるとともに、挿通孔の位置が異なっているフレームを誤って選択してしまうような不具合も生じない。また、フレームに挿通孔がないので、スリーブの油が、フレームの挿通孔から外部に漏れることがなくなり、ブラシレスモータにより回転する円板状記録媒体の表面を汚染するおそれがなくなり、信頼性が向上する。しかも、スラストキャップには、抜け止め部材の位置を規制するための1種類の治具を挿通させる挿通孔を設けるだけで済むとともに、その形状は、シャフトの太さとスラストキャップの形状とにだけ基づくので、挿入孔を設けたスラストキャップの種類も少なめ、例えば1種類に抑えることができ、これによっても、スラストキャップとして複数種類のものを必要とする場合に比べて、製造コストを低減させることができる。
また、スラストキャップの底部にマグネット材料からなるスラストマグネットを配設したことにより、スラストマグネットの磁力がステータコアやコイルの磁力に悪影響を与えることが殆どない状態で、シャフトの回転中などにシャフトがスラスト板やスラストマグネットから離脱することを抑制でき、しかも、抜け止め部材を、スラストマグネットの磁力により引き付けられる材料で構成したことにより、シャフトをスラストマグネット側により強い力で引き付けることができ、スラスト方向の位置決め精度やその信頼性を向上させることができる。
また、スラストキャップに、底部とは反対側の部分が太くなるように段部を形成し、このスラストキャップの段部を取付ベースに当接させたことにより、簡単な構成で、スラストキャップが、シャフトからスラスト板を押圧するスラスト方向に沿って、取付ベースに対して抜けないように防止でき、シャフトからスラスト方向に大きな力が作用した場合でも、この力がスラストキャップの段部を介して取付ベースにより受けられ、スラストキャップが外れたり、位置がずれたりすることが防止され、信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、理解しやすいように、図1における上下方向が上下に沿うよう配置されている場合を述べているが、このような方向にモータおよびその構成要素を配置することに限定するものではない。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るブラシレスのモータは、円板状記録媒体が着脱自在に取り付けられるターンテーブル1がその上端部に取り付けられた回転子のシャフト2と、多孔性金属材料などから構成されて油が含浸され、シャフト2をラジアル方向に回転自在に支持する、無底筒形状のスリーブ3と、スリーブ3に外嵌されてこのスリーブ3を保持する略無底筒形状の軸受ハウジング4と、この軸受ハウジング4の外周に嵌合されて組付けられ、シャフト2のスラスト方向の力をスラスト板6およびスラストマグネット7を介して受ける有底筒形状のスラストキャップ5と、シャフト2の底部外周に外嵌されてシャフト2が上方に抜けること(すなわち、シャフト2がスラストキャップ5の底部から離反する方向に抜けること)を防止する円環状の抜け止め部材8と、スラストキャップ5をその中央孔内に組付けた取付ベース9と、取付ベース9上に取り付けられ、駆動制御回路などの電気回路が設けられたプリント基板10と、スラストキャップ5における上部側に形成された太径筒状部5cの外側に圧入状態で嵌合されて取り付けられたステータコア11と、このステータコア11に設けられた歯部に捲回されたコイル12と、シャフト2の上部にその内周筒状部が圧入されて固定された回転子のフレーム13と、このフレーム13の外周筒状部内面において、ステータコア11に対向する姿勢で固定されたリング状のロータマグネット14とを備えている。
ここで、軸受ハウジング4はスリーブ3に対してその嵌合箇所では、相対的に周方向に回転できないように圧入されて固定されている。また、軸受ハウジング4の上部はスリーブ3の外周から少しだけ隙間を有した状態でスリーブ3の上端よりもさらに上方まで延設され、この軸受ハウジング4によりスリーブ3が外周側から覆われて、スリーブ3に含浸された油が外部に飛散しないよう防止されている。
また、スリーブ3は、スラストキャップ5と軸受ハウジング4とを介して取付ベース9に取り付けられているが、この場合に、軸受ハウジング4がスラストキャップ5に対して互いに相対位置が調整可能な状態で嵌合されて組付けられ、軸受ハウジング4とスラストキャップ5との相対位置が固定体としての接着剤15により固定されている。より具体的には、図2(b)に示すように、軸受ハウジング4におけるスラストキャップ5に嵌合する筒状部分に複数のスリット16が軸芯方向に沿って所定角度毎に切り込まれるように形成されており、接着剤15が後工程で塗布される前において、スラストキャップ5に軸受ハウジング4が嵌合されているだけの状態では、図4(b)に示すように、垂直度調整用の押さえピン18などの治具を用いるなどして、スラストキャップ5に対する軸受ハウジング4の位置を調整できるように構成している。また、図2(a)に示すように、スリーブ3の外周の一部(スラストキャップ5の内周の一部でもよい)には、後述するスリーブ3にシャフト2を挿入する際の工程で、スラストキャップ5内の空気を外部に排出するための溝通路3aが形成されている。
スラストキャップ5は、その底面部から上方に延びる細径筒状部5hと、この細径筒状部5hの上端に形成されて、径方向に広がるように形成された段部5bと、この段部5bより上方に延びるように形成された太径筒状部5cとから構成され、スラストキャップ5の太径筒状部5cは、軸受ハウジング4との間、より詳しくは軸受ハウジング4におけるスリーブ3が嵌合された箇所の外周部分との間に隙間を有して配設されている。そして、この隙間における段部5bの近傍箇所に接着剤15が注入されて、軸受ハウジング4とスラストキャップ5とが固着されている。また、スラストキャップ5の太径筒状部5cにおける前記接着剤15の注入箇所よりも上方の部分の外周に、ステータコア11の下半部内周が圧入されるようにしてステータコア11が取り付けられている。
スラストキャップ5は、その細径筒状部5hが、取付ベース9における中央孔部から筒状に上方に突出するように一体形成された取付用筒状部9aの内周に圧入された状態で取り付けられている。そして、取付ベース9における取付用筒状部9aの端面によりスラストキャップ5の段部5bを受ける姿勢でスラストキャップ5が取付ベース9に組みつけられ、スラストキャップ5が下方に離脱しないように阻止されている。
さらに、上述したように、スラストキャップ5とシャフト2の底部箇所との間の空間には抜け止め部材8が配置され、この抜け止め部材8は、シャフト2の底部外周に圧入状態で外嵌され、シャフト2が上方に移動しようとした場合でも、抜け止め部材8がスリーブ3の下端に当接して、シャフト2が上方に抜けることを阻止している。また、抜け止め部材8は、その内周面がシャフト2に圧入されて密着されているとともに、シャフト2の回転を阻害しない範囲内で、外周面が、スラストキャップ5の細径筒状部5hの内周面に摺接、または近接して配置され、この抜け止め部材5により、スラストキャップ5内におけるスラスト部品としてのスラストマグネット7やスラストキャップ5が収納されたスラストキャップ5の底部寄りの空間とスリーブ3寄りの空間とを隔離する形状に形成されている。
スラストキャップ5の底面上には樹脂製のスラスト板6に加えてスラストマグネット7も固着されているとともに、シャフト2だけでなく抜け止め部材8も磁力を受ける材料で構成され、スラストマグネット7の磁力によって、シャフト2および抜け止め部材8が上方に抜けないように引き付けることで、シャフト2の上方への移動阻止力を強めている。なお、図1、図7に示すように、スラストキャップ5の底部には、抜け止め部材8をシャフト2の底部外周に圧入させる際に、抜け止め部材8を下方から支える複数の位置規制ピン17を通すための挿通孔5dが形成されている。
次に、このブラシレスのモータの組付け手順について説明する。
図3(a)に示すように、まず、取付ベース9の上面にプリント基板10を取り付ける。この実施の形態では、図3(a)に示すように、リベッテイング処理(図3(a)においてリベット部をLで示すが、他の図面においては、この箇所を省略して図示している)により、プリント基板10を取付ベース9に取り付けており、従来用いていた両面テープが不要になる利点があるが、これに限るものではない。また、スラストキャップ5の底面上に、スラストマグネット7およびスラスト板6を固着する。さらに、スラストキャップ5内に抜け止め部材8を収納する。
図3(a)に示すように、まず、取付ベース9の上面にプリント基板10を取り付ける。この実施の形態では、図3(a)に示すように、リベッテイング処理(図3(a)においてリベット部をLで示すが、他の図面においては、この箇所を省略して図示している)により、プリント基板10を取付ベース9に取り付けており、従来用いていた両面テープが不要になる利点があるが、これに限るものではない。また、スラストキャップ5の底面上に、スラストマグネット7およびスラスト板6を固着する。さらに、スラストキャップ5内に抜け止め部材8を収納する。
次に、この状態で、図3(b)に示すように、スラストキャップ5の底部から細径筒状部5hまでの部分を取付ベース9の取付用筒状部9a内に、スラストキャップ5の段部5bの下面が取付ベース9の取付用筒状部9a先端に当接するまで、圧入状態で嵌合させて固定する。
一方、図4(a)に示すように、油を含浸させたスリーブ3に軸受ハウジング4を外嵌させて組付け、このようにスリーブ3を組付けた軸受ハウジング4の下部を、図4(b)に示すように、スラストキャップ5の細径筒状部5hに嵌合させる。この際、軸受ハウジング4における細径筒状部5hに嵌合させる部分にはスリット16が形成されているので、軸受ハウジング4は比較的小さい力で圧入された状態(いわゆる軽圧入状態)で嵌合される。この状態で、垂直度調整用の押さえピン18を軸受ハウジング4の上端部などに当てて、取付ベース9に対してスリーブ3の軸芯が良好な垂直度となるように調整する。
そして、良好な垂直度が得られた姿勢を保持した状態で、図4(c)に示すように、軸受ハウジング4と細径筒状部5hとの間に接着剤15を注入して硬化させ、スリーブ3が組みつけられた軸受ハウジング4と、取付ベース9に組みつけられたスラストキャップ5とを固定する。
この後、図5に示すように、スラストキャップ5の太径筒状部5cに、コイル12が捲回されたステータコア11を圧入状態で嵌合させて組付ける。また、図6に示すように、リング状のロータマグネット14が固着されたフレーム13に、予めシャフト2を圧入状態で挿入して固定しておき、このようにして、フレーム13が固定されたシャフト2を、その底面部がスラスト板6に当接するまで、スリーブ3内に挿通させる。この際、位置規制ピン17を、スラストキャップ5の底部に設けられた挿通孔5dから上方へ通し、その先端で抜け止め部材8を下方から支持して、シャフト2の底部における所定位置に抜け止め部材8が圧入されるように規制しながら、フレーム13などが固定されたシャフト2を挿通させる。これにより、ブラシレスのモータとして完成することとなるが、この後、必要に応じて、図7に示すように、ターンテーブル1などの回転対象部品をシャフト2に取り付ける。
上記構成によれば、抜け止め部材8を含めた各部品を良好に組付けることができる。そして、ロータマグネット14が組みつけられるフレーム13には、従来必要であった治具を挿通させるための挿通孔を設けなくても済むので、フレーム13の種類を最小限、例えば1種類に抑えることができ、フレーム13の部品単価を低減できるとともに、挿通孔の位置が異なっているフレームを誤って選択してしまうような不具合も生じない。また、フレーム13に挿通孔がないので、スリーブ3の油が、従来のようにフレームの挿通孔から外部に漏れることがなくなり、ブラシレスモータにより回転する円板状記録媒体の表面を汚染するおそれがなくなり、信頼性が向上する。
しかも、スラストキャップ5には、抜け止め部材8の位置を規制するための1種類の治具を挿通させる挿通孔5dを設けるだけで済むとともに、その形状は、シャフト2の太さとスラストキャップ5の形状とにだけ基づくので、挿入孔5dを設けたスラストキャップ5の種類も少なめ、例えば1種類に抑えることができる。これによっても、スラストキャップ5として複数種類のものを必要とする場合に比べて、製造コストを低減させることができる。
また、スラストマグネット7をスラストキャップ5の底部に設けたので、スラストマグネット7の磁力がステータコア11やコイル12の磁力に悪影響を与えることも殆どなく、シャフト2がスラスト板6やスラストマグネット7から離脱することを抑制できる。しかも、抜け止め部材8を、スラストマグネット7の磁力により引き付けられる材料で構成したことにより、抜け止め部材8を、磁性を帯びない材料で構成した場合と比較して、シャフト2をスラストマグネット7側により強い力で引き付けることができ、スラスト方向の位置決め精度やその信頼性を向上させることができる。
また、シャフト2のスラスト方向の力を底部で受けるスラストキャップ5に、径方向に広がるように段部5bを形成し、この段部5bを取付ベース9に当接させたので、ターンテーブル1を介してシャフト2からスラスト方向(図1における下方)に大きな力が作用した場合でも、この力がスラストキャップ5の段部5bを介して取付ベース9により受けられる。したがって、スラストキャップ5が取付ベース9から外れたり、取付ベース9に対する組付け位置がずれたりすることが防止され、モータの軸受けとしての信頼性が向上する。
また、取付ベース9におけるスラストキャップ5が取り付けられる箇所を筒状に突出するように形成し、この取付用筒状部9aの端面によりスラストキャップ5の段部5bを受ける姿勢でスラストキャップ5を取付ベース9に組みつけることにより、シャフト2側からスラスト方向に一層大きな力が作用した場合でも、確実にこの力を受けることができ、信頼性がさらに向上する。
また、スラストキャップ5における段部5bを介して太く形成された太径筒状部5cを、軸受ハウジング4に対して隙間を有するように配設し、この太径筒状部5cの外側にステータコア11を取り付けることにより、スラストキャップ5の太径筒状部5cによってステータコア11を良好に支持できながら、軸受ハウジング4との間の隙間によって、ステータコア11を圧入させて組付けた際の変形や、ステータコア11からの振動や熱が軸受ハウジングに伝わり難くなる。したがって、ステータコア11の圧入による太径筒状部5cの変形に起因したスリーブ3やシャフト2の取付ベース9に対する垂直度への悪影響が最小限に抑えられるとともに、ステータコア11からの熱が軸受ハウジング4、スリーブ3およびシャフト2に伝達され難くなり、その結果、熱によりスラスト板6が磨耗し易くなるなどの弊害も生じ難くなり、また、スリーブ3とシャフト2間の振動も最小限に抑えられるので信頼性も向上する。
また、シャフト2には抜け止め部材8が外嵌されているので、シャフト2の底面が当接されているスラスト板6から磨耗粉が発生した場合でも、この磨耗粉がシャフト2を伝わって、スリーブ3との軸受部箇所に移動することが防止される。さらに、抜け止め部材8により、スラストキャップ5内におけるスラスト板6が収納されたスラストキャップ5の底部寄りの空間とスリーブ3寄りの空間とが隔離されているので、スラスト板6から磨耗粉が上方(スリーブ3側)へ向けて飛散した場合でも、この磨耗粉のシャフト配設空間への侵入が抜け止め部材8により阻止される。
また、軸受ハウジング4とスラストキャップ5とにより、スリーブ3における外周に臨む面が覆われているので、スリーブ3に含浸された油が外部に飛散することが確実に防止される。そして、従来必要であった油漏れ防止用としても用いられる抜け止め部材が不要となるので、これによっても製造コストや組付け工数の低減を図ることができる。
本発明のブラシレスモータは、ブラシレスのモータだけでなく、各種モータにも適用可能である。
1 ターンテーブル
2 シャフト
3 スリーブ
4 軸受ハウジング
5 スラストキャップ
5b 段部
5c 太径筒状部
5d 挿通孔
5h 細径筒状部
6 スラスト板(スラスト部品)
7 スラストマグネット(スラスト部品)
8 抜け止め部材
9 取付ベース
9a 取付用筒状部
10 プリント基板
11 ステータコア
12 コイル
13 フレーム
14 ロータマグネット
15 接着剤(固定体)
16 スリット
17 位置規制ピン
18 押さえピン
2 シャフト
3 スリーブ
4 軸受ハウジング
5 スラストキャップ
5b 段部
5c 太径筒状部
5d 挿通孔
5h 細径筒状部
6 スラスト板(スラスト部品)
7 スラストマグネット(スラスト部品)
8 抜け止め部材
9 取付ベース
9a 取付用筒状部
10 プリント基板
11 ステータコア
12 コイル
13 フレーム
14 ロータマグネット
15 接着剤(固定体)
16 スリット
17 位置規制ピン
18 押さえピン
Claims (4)
- シャフトと、
シャフトの一端部側に固定され、ロータマグネットが組みつけられるフレームと、
シャフトをラジアル方向に対して回転自在に支持するスリーブと、
スリーブの外周に組みつけられた軸受ハウジングと、
軸受ハウジングが内周側に、ステータコアが外周側に組みつけられ、シャフトのスラスト方向の力をその底部に固着されたスラスト板で受ける有底筒形状のスラストキャップと、
このスラストキャップが組付けられる取付ベースと、
シャフトにおけるスリーブよりも他端部側に外嵌されて固定され、シャフトの他端部がスラストキャップの底部から離反するスラスト方向に抜けることを阻止する抜け止め部材とを備え、
前記スラストキャップが、シャフトからスラスト板を押圧するスラスト方向に沿って、取付ベースに対して抜けない形状に形成されて組付けられ、
前記スラストキャップの底部に、抜け止め部材がスラストキャップの底部側に移動することを規制する治具を挿通させるための挿通孔を形成したことを特徴とするブラシレスモータ。 - スラストキャップの底部にマグネット材料からなるスラストマグネットを配設し、抜け止め部材を、スラストマグネットの磁力により引きつけられる材料で構成したことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
- スラストキャップに、底部とは反対側の部分が太くなるように段部を形成し、このスラストキャップの段部を取付ベースに当接させたことを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスモータ。
- シャフトのスラスト方向の力を受けるスラスト板をスラストキャップの底部に固定するとともに、スラストキャップにおけるスラスト板の上に、シャフトのスラスト方向の抜けを防止する抜け止め部材を収納する工程と、取付ベースに、スラストキャップをその底部を挿通させて組付ける工程と、シャフトを回転自在に支持するためのスリーブと、スリーブの外周に組みつけられた軸受ハウジングとを、スラストキャップの内周側に組付ける工程と、スラストキャップの底部に形成された挿通孔を通して位置規制用ピンを挿入して、抜け止め部材の位置を規制しながら、フレームを組付けたシャフトを、スラスト板に当接するまでスリーブ内および抜け止め部材内に挿入する工程とを有することを特徴とするブラシレスモータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004176303A JP2006005974A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | ブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004176303A JP2006005974A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | ブラシレスモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006005974A true JP2006005974A (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=35773904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004176303A Withdrawn JP2006005974A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006005974A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101196578B1 (ko) | 2009-07-22 | 2012-11-02 | 엘지이노텍 주식회사 | 스핀들 모터 |
JPWO2020148866A1 (ja) * | 2019-01-17 | 2021-11-11 | 三菱電機株式会社 | 回転機械、空気調和装置の室外機、および空気調和装置 |
-
2004
- 2004-06-15 JP JP2004176303A patent/JP2006005974A/ja not_active Withdrawn
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JPWO2020148866A1 (ja) * | 2019-01-17 | 2021-11-11 | 三菱電機株式会社 | 回転機械、空気調和装置の室外機、および空気調和装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060412 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070618 |