JPH08317052A - 伝送路故障救済方式 - Google Patents

伝送路故障救済方式

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JPH08317052A
JPH08317052A JP12017795A JP12017795A JPH08317052A JP H08317052 A JPH08317052 A JP H08317052A JP 12017795 A JP12017795 A JP 12017795A JP 12017795 A JP12017795 A JP 12017795A JP H08317052 A JPH08317052 A JP H08317052A
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digital
transmission line
transmission
multiplexed
signal
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JP12017795A
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Fumihiko Deguchi
文彦 出口
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さな設備規模で数多くのデジタル多重化次
群伝送路故障を救済する。 【構成】 デジタル多重化次群伝送路を予備側に切り替
えるときにその信号を帯域圧縮して多重化数を等価的に
増やす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル交換網に利用
する。特に、デジタル多重化伝送路の故障救済に関す
る。
【0002】
【従来の技術】同軸ケーブル、ファイバケーブルあるい
は無線などを媒体とするデジタル伝送路網では、音声そ
の他のアナログ信号をアナログ・デジタル変換器により
デジタル化した信号を多重化して効率よく伝送してい
る。多重化前のデジタル化した信号は、一般に64Kb
/sの信号速度をもつ。このような64Kb/sの信号
速度をもつデジタル信号を多重化して得られるデジタル
多重化信号は、デジタル信号の多重化数、デジタル信号
のビットの配列などの構成があらかじめ統一的に定めら
れる。これを一般に多重化フレーム構成と呼ぶ。デジタ
ル信号の多重化は何段階かに分けて行われ、多重化段階
ごとに各デジタル多重化次群信号のフレーム構成が定め
られる。さらに、これらのデジタル多重化次群信号は、
同軸ケーブル、ファイバケーブルあるいは無線などの伝
送媒体あるいは中継伝送方式ごとにそれに応じた中継伝
送用多重化フレーム構成をもつ中継伝送路用デジタル多
重化信号に変換されて、伝送される。デジタル多重化次
群信号が伝送される経路をデジタル多重化次群伝送路と
呼ぶ。つまり、このデジタル多重化次群伝送路の中を6
4Kb/sのデジタル信号が多重化されて伝送される。
ひとつの64Kb/sのデジタル信号が伝送される伝送
路を回線と呼ぶ。
【0003】中継伝送路用デジタル多重化信号の多重化
数(多重化回線数)は、伝送媒体毎に異なっている。ま
た、同一の伝送媒体であっても、技術の進歩と共に、そ
の多重化数は増加する傾向がある。そのため、数多くの
中継伝送路用多重化フレーム構成が使用されている。一
方、多重化段階での各デジタル多重化次群信号のフレー
ム構成は統一されているため、特定のデジタル多重化次
群信号に着眼すれば、伝送媒体や中継伝送方式に依存し
ないデジタル多重化次群伝送路が構成されている。特定
のデジタル多重化次群伝送路内では、デジタル信号の多
重化数、ビット配列などの構成が均一となっている。し
たがって、伝送路故障を救済する場合には、従来は均一
な多重化フレーム構成をもつデジタル多重化次群信号を
切り替え単位としている。
【0004】例えば、同軸ケーブル、ファイバケーブル
あるいは無線などの伝送媒体が切断故障した場合、伝送
媒体あるいはその中継伝送方式を意識することなく、切
り替え予備としてあらかじめ設けた特定のデジタル多重
化次群伝送路に切り替えて救済する。このように、従来
の伝送路故障救済方式では、デジタル多重化次群信号が
均一な多重化フレーム構成であることが切り替えの条件
である。
【0005】図4は従来例のディジタル伝送装置を示す
ブロック構成図である。この装置では、多重分離装置1
からのデジタル多重化次群信号が、クロスコネクト装置
2、多重分離装置3、伝送路インタフェース4、伝送路
5、伝送路インタフェース6、多重分離装置7およびク
ロスコネクト装置8からなるデジタル多重化次群伝送路
を経由して多重分離装置9に接続される。また、伝送路
故障を救済するための予備のデジタル多重化次群伝送路
が、ほぼ同様に、クロスコネクト装置2、多重分離装置
10、伝送路インタフェース11、伝送路12、伝送路
インタフェース13、多重分離装置14およびクロスコ
ネクト装置8を経由して構成される。
【0006】クロスコネクト装置2、8は、多重分離装
置相互間の回線設定およびその設定替え、およびデジタ
ル多重化次群伝送路相互の回線設定およびその設定替え
を行う。クロスコネクト装置2による回線設定および設
定替えの単位は、技術的には任意に設定することができ
る。一般的には、複数の64Kb/sデジタル信号回線
を多重化した6回線、24回線、96回線あるいは67
2回線を単位とする。すなわちクロスコネクト装置2
は、64Kb/sのデジタル信号を基本とした回線設定
単位に相当するデジタル多重化次群信号を単位として、
回線の設定および設定替えを行う。
【0007】多重分離装置1からのデジタル多重化次群
信号は、多重化分離装置3および伝送路インタフェース
4により、伝送路5の伝送媒体および中継方式により定
められた中継伝送用多重化フレーム構成に変換される。
すなわち、多重分離装置3が信号の多重化数を定め、伝
送路インタフェース4が伝送路5の監視機能などを含む
詳細な中継伝送路用多重化フレーム構成に変換する。伝
送路5を介して伝送された中継伝送路用デジタル多重化
信号は、伝送路インタフェース6により伝送路5の監視
機能などが終端され、多重分離装置7により中継伝送路
用デジタル多重化信号から複数のデジタル多重化次群信
号に分離され、クロスコネクト装置8により多重分離装
置9に接続される。
【0008】多重分離装置3から多重分離装置7に至る
経路、例えば伝送路5に故障が発生した場合には、クロ
スコネクト装置2、8により、ほぼ同等の多重分離装置
10、伝送路インターフェース11、伝送路12、伝送
路インタフェース13および多重分離装置14を経由す
る経路に切り替えて救済する。すなわち、クロスコネク
ト装置2は、回線設定単位回線数を単位として、多重分
離装置1と多重分離装置3との間の回線設定を解除し、
多重分離装置1と多重分離装置10との間に回線を設定
する。同様にクロスコネクト装置8では、回線設定単位
回線数を単位として、多重分離装置7と多重分離装置9
との間の回線設定を解除し、多重分離装置14と多重分
離装置9との間の回線を設定する。これらの一連の動作
を繰り返すことにより、伝送路故障を救済することがで
きる。このようなクロスコネクト装置2、8による回線
設定替えのための切り替え動作は、半導体スイッチの動
作時間程度の極めて高速度に実現できる。伝送路5の故
障が回復した場合には、故障発生前のデジタル多重化次
群伝送路に設定替えを行って切り戻し、現状復旧する。
【0009】このように、従来は、救済しようとするデ
ジタル多重化次群伝送路の数に等しいデジタル多重次群
伝送路を予備としてあらかじめ備えている。故障したデ
ジタル多重化次群伝送路の半数を救済しようとする場合
には、その数に等しいデジタル多重化次群伝送路を予備
として備えている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の伝送
路故障救済方式では、故障したデジタル多重化次群伝送
路を救済するために、その伝送路と同規模の予備設備を
必要とする。ここで問題となるのは、予備のデジタル多
重化次群伝送路が、故障が発生した時点では一時的に使
用されるが、故障がない状態では空き状態となってしま
うことである。したがって、数多くのデジタル多重化次
群伝送路を救済しようとすると、使用率の悪い予備設備
の規模が大きくなってしまう。デジタル伝送路網全体で
はより多くの予備設備を必要とし、設備費用の点でも大
きな問題となる。
【0011】故障が発生した数多くのデジタル多重化次
群伝送路のすべてを救済するには使用率の悪い予備を同
じ数だけ必要とすることから、すべてを救済するのでは
なく、救済するデジタル多重化次群伝送路の数をある一
定の割合に制限することも考えられる。しかし、その場
合には必要となる予備の設備規模は縮小できるが、救済
できないデジタル多重化次群伝送路が発生することにな
る。
【0012】また、使用率の悪い設備規模を縮小するた
め、予備のデジタル多重化次群伝送路を共用化すること
も考えられている。しかしながら、故障が発生した後、
その故障が回復する前にさらに第二の故障が発生した場
合には、第一の故障救済用にすでに予備を占有している
ため、第二の故障によるデジタル多重化次群伝送路を救
済できなくなる欠点がある。
【0013】故障が発生したデジタル多重化次群伝送路
は、その伝送路に接続された交換機による電話網におい
て回線ビジーの原因となり、呼の接続確率が低下するな
ど電話その他のサービスに多大な悪影響を与える。接続
確率が低下することは、電話がかかりにくくなることで
ある。さらに、電話がかかりにくくなれば、電話をかけ
ようとする人々は何回も連続して電話をかけようとする
傾向が強い。この結果、輻輳が発生し、ますます電話が
かかりにくくなってしまう。さらには、交換機が過負荷
となり、交換機が正常動作できない状態、すなわち交換
機のシステムダウンにいたる危険性をもっている。
【0014】本発明は、以上の課題を解決し、故障した
デジタル多重化次群伝送路を小さな設備規模で数多く救
済することのできる伝送路故障救済方式を提供すること
を目的とする。さらに本発明は、1回の故障のみでなく
複数の故障発生時においても、故障したデジタル多重化
次群伝送路を数多く救済できる伝送路故障救済方式を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の伝送路故障救済
方式は、デジタル信号を多重化して得られるデジタル多
重化次群信号を伝送する第一の伝送手段と、この第一の
伝送手段が故障したときにそのデジタル多重化次群信号
を伝送する第二の伝送手段と、第一の伝送手段と第二の
伝送手段との切り替えを行う切り替え手段とを備えた伝
送路故障救済方式において、第一の伝送手段から第二の
伝送手段に切り替えるときに第一の伝送手段により伝送
されていたデジタル多重化次群信号を帯域圧縮する手段
を備えたことを特徴とする。
【0016】帯域圧縮する手段はその帯域圧縮率が可変
であることがよい。
【0017】さらに、第一の伝送手段から切り替えられ
た第二の伝送手段が故障したときにその帯域圧縮された
デジタル多重化次群信号を伝送する第三の伝送手段を備
えることもできる。
【0018】帯域圧縮する手段は、具体的には、伝送す
べきデジタル多重化次群信号の符号速度を圧縮するため
の第一のデジタル・デジタル変換装置と、変換され圧縮
されたデジタル信号を多重化する手段と、第二の伝送手
段により伝送さたデジタル多重化次群信号を多重分離す
る手段と、多重分離して得たデジタル信号を伸長して復
元する第二のデジタル・デジタル変換装置とを含むこと
がよい。この場合、第一のデジタル・デジタル変換装置
はその符号圧縮率を変更する手段を含み、多重化する手
段および多重分離する手段は符号圧縮率に対応して多重
化数を変更する手段を含み、第二のデジタル・デジタル
変換装置は符号伸長率を変更する手段を備えることがで
きる。
【0019】
【作用】本発明の伝送路故障救済方式は、予備のデジタ
ル多重化次群伝送路の多重化数を等価的に増やすことに
より、故障したデジタル多重化次群伝送路を数多く救済
することができる。また、複数の故障を救済するため、
予備のデジタル多重化次群伝送路の等価的な多重化数を
変更することにより、故障したデジタル多重化次群伝送
路をさらに数多く救済することができる。
【0020】デジタル伝送路網に接続された交換機など
からなる電話網では、音声その他のアナログ信号をデジ
タル化した信号速度が一般的に64Kb/sである。こ
の信号速度は、極めて良好な伝送品質を保つことができ
る。この64Kb/sからなるひとつのデジタル信号
は、デジタル多重化次群伝送路の中の64Kb/sのデ
ジタル伝送路を使用して伝送される。デジタル交換機か
らの64Kb/sのデジタル信号を32Kb/sにデジ
タル・デジタル変換することにより、デジタル多重化次
群伝送路の中の64Kb/sのデジタル伝送路に、二つ
の圧縮されたデジタル信号を伝送することができる。す
なわち、故障救済用の予備として設けるデジタル多重化
次群伝送路の多重数(多重化回線数)を等価的に2倍に
して利用することができる。
【0021】デジタル多重化次群伝送路を伝送した32
Kb/sの圧縮信号は、64Kb/sから二つに分離さ
れた後、デジタル・デジタル変換によりそれぞれの信号
が64Kb/sに伸長される。これ以降のデジタル伝送
路では、通常の64Kb/sで伝送される。
【0022】デジタル・デジタル変換により信号を圧縮
すれば、通話品質は劣化する傾向があるが、現在の圧縮
技術によれば通話には十分な明瞭度を得ることが可能で
あり、ファクシミリも伝送することができる。デジタル
・デジタル変換技術がさらに進歩すれば、さらに品質劣
化の少ない圧縮が可能となると考えられる。
【0023】64Kb/sの信号速度をさらに低速にデ
ジタル・デジタル変換してさらに等価的な多重数を高め
ることもできる。例えば、8Kb/sに変換すれば、デ
ジタル多重化次群伝送路の中の64Kb/sのチャネル
で8つの圧縮されたデジタル信号を伝送することがで
き、デジタル多重化次群伝送路の多重化数(多重化回線
数)を等価的に8倍にして利用することができる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の第一実施例を示すブロック構
成図であり、本発明の伝送路故障救済方式が実施される
デジタル伝送装置を示す。
【0025】このデジタル伝送装置は多重分離装置1、
9間でデジタル多重化次群信号を伝送する装置であり、
デジタル信号を多重化して得られるデジタル多重化次群
信号を伝送する第一の伝送手段として多重分離装置3、
伝送路インタフェース4、伝送路5、伝送路インタフェ
ース6および多重分離装置7を備え、このこの第一の伝
送手段が故障したときにそのデジタル多重化次群信号を
伝送する第二の伝送手段として多重分離装置10、伝送
路インタフェース11、伝送路12、伝送路インタフェ
ース13および多重分離装置14を備え、第一の伝送手
段と第二の伝送手段との切り替えを行う切り替え手段と
してクロスコネクト装置2、8を備える。さらに、第一
の伝送手段から第二の伝送手段に切り替えるときに第一
の伝送手段により伝送されていたデジタル多重化次群信
号を帯域圧縮する手段として、クロスコネクト装置2に
接続されたデジタル・デジタル変換装置15および多重
分離装置16と、クロスコネクト装置8に接続された多
重分離装置17およびデジタル・デジタル変換装置18
とを備える。
【0026】多重分離装置1からのデジタル多重化次群
信号は、故障がない場合には、クロスコネクト装置2、
多重分離装置3、伝送路インタフェース4、伝送路5、
伝送路インタフェース6、多重分離装置7およびクロス
コネクト装置8からなるデジタル多重化次群伝送路を経
由して多重分離装置9に接続される。故障が発生した場
合には、クロスコネクト装置2、多重分離装置10、伝
送路インタフェース11、伝送路12、伝送路インタフ
ェース13、多重分離装置14およびクロスコネクト装
置8を経由する予備のデジタル多重化次群伝送路により
接続される。
【0027】クロスコネクト装置2、8は、回線の設定
およびその設定解除を行うことで、デジタル多重化次群
信号の切り替えを行う。多重化分離装置3および伝送路
インタフェース4は、デジタル多重化次群信号を、伝送
路5の伝送媒体および中継方式により定められた中継伝
送用多重化フレーム構成に変換する。すなわち、多重分
離装置3が信号の多重化数を定め、伝送路インタフェー
ス4が伝送路5の監視機能などを含む詳細な中継伝送路
用多重化フレーム構成に変換する。伝送路5を介して伝
送された中継伝送路用デジタル多重化信号は、伝送路イ
ンタフェース6により伝送路5の監視機能などが終端さ
れ、多重分離装置7により中継伝送路用デジタル多重化
信号から複数のデジタル多重化次群信号に分離され、ク
ロスコネクト装置8により多重分離装置9に接続され
る。
【0028】伝送路故障を救済するため、クロスコネク
ト装置2、8の間には、同等の機能をもつ多重分離装置
10、伝送路インターフェース11、伝送路12、伝送
路インタフェース13および多重分離装置14により、
予備のデジタル多重化次群伝送路が構成される。
【0029】クロスコネクト装置2にはまた、このクロ
スコネクト装置2に加えられた特定のデジタル多重化次
群信号のデジタル信号を圧縮するためのデジタル・デジ
タル変換装置15が接続される。このデジタル・デジタ
ル変換装置15の出力は多重分離装置16に供給され、
この多重分離装置16は圧縮された複数のデジタル信号
を多重化してクロスコネクト装置2に供給する。ここ
で、デジタル・デジタル変換装置15での圧縮率がN分
の1であれば、多重分離装置16での多重化数をNに設
定する。なお、Nを整数に定めることにより、デジタル
多重化次群信号のフレーム構成に適合するための多重分
離装置16の回路を簡単に構成することができる。
【0030】一方、クロスコネクト装置8には、このク
ロスコネクト装置8に加えられたデジタル多重化次群信
号に多重化された圧縮信号を多重分離するため、多重分
離装置17が接続される。この多重分離装置17により
分離された圧縮信号は、デジタル・デジタル変換装置1
8により伸長され、クロスコネクト装置8に供給され
る。
【0031】ここで、クロスコネクト装置2により多重
分離装置1と多重分離装置3との間に回線が設定され、
クロスコネクト装置8により多重分離装置7と多重分離
装置9との間に回線が設定され、その状態で伝送路5に
故障が発生したときの動作を以下に説明する。
【0032】この場合にクロスコネクト装置2では、回
線設定単位回線数を単位として、多重分離装置1と多重
分離装置3との間の回線設定を解除し、多重分離装置1
とデジタル・デジタル変換装置15との間の回線を設定
する。このクロスコネクト装置2による回線設定は、6
4Kb/sのデジタル信号を基本とした回線設定単位に
相当するデジタル多重化次群信号を単位として行われ
る。これにより、複数の64Kb/sのデジタル信号
が、デジタル・デジタル変換装置15により帯域圧縮さ
れ、その帯域圧縮された複数のデジタル信号が多重分離
装置16により多重化される。すなわち、クロスコネク
ト装置2による設定単位であるデジタル多重化次群信号
の信号速度を変更することなく、そのデジタル多重次群
信号に含まれる回線数を等価的に増やすことができる。
クロスコネクト装置2はまた、多重分離装置16と多重
分離装置10との間の回線を設定する。このときの回線
設定単位回線数は、圧縮されたデジタル信号に着眼すれ
ば等価的に増加している。
【0033】クロスコネクト装置2の動作に対応してク
ロスコネクト装置8では、回線設定単位回線数を単位と
して、多重分離装置7と多重分離装置9との間の回線設
定を解除し、多重分離装置14と多重分離装置17との
間の回線を設定する。このとき、多重分離装置14から
は、デジタル・デジタル変換装置15により圧縮され多
重分離装置16により多重化されたデジタル信号が伝送
されてくる。このため、このときの回線設定単位回線数
は、圧縮されたデジタル信号に着眼すれば、等価的に増
加している。このデジタル信号を多重分離装置17によ
り多重分離し、デジタル・デジタル変換装置18により
圧縮されたデジタル信号を伸長する。そして、クロスコ
ネクト装置8により、デジタル・デジタル変換装置18
と多重分離装置9との間の回線を設定する。
【0034】これらの一連の動作を繰り返すことによ
り、伝送路5の故障により影響を受けたデジタル多重化
次群信号を帯域圧縮し、予備のデジタル多重化次群伝送
路に切り替えて救済することができる。
【0035】このように、予備のデジタル多重化次群伝
送路は、帯域圧縮したデジタル信号を伝送するので、そ
の多重化数(多重化回線数)は等価的に増加する。
【0036】以上の実施例では、デジタル・デジタル変
換装置15、18の圧縮率を1/2にすることで、多重
分離装置10から多重分離装置14に至る予備のデジタ
ル多重化次群伝送路の多重数を等価的に2倍にすること
ができる。また、デジタル・デジタル変換装置15、1
8の圧縮率を1/8にすれば、同じく多重数を等価的に
8倍にすることができる。
【0037】クロスコネクト装置2、8の間に接続され
るデジタル多重化次群伝送路の数および予備として利用
するデジタル多重化次群伝送路の数は、多重分離装置
3、7、10、14、伝送路インタフェース4、6、1
1、13および伝送路5、12を設置した段階であらか
じめ知ることができる。次に、故障発生時に救済すべき
デジタル多重化次群伝送路の数を定め、この数と予備と
して利用できるデジタル多重化次群伝送路の数から、圧
縮率を定める。この圧縮率の実用上の限界は、圧縮によ
り発生する伝送品質の劣化が使用可能限界となる圧縮率
により制限される。
【0038】図2は等価的な多重化数(多重化回線数)
の増加を説明する図であり、多重分離装置1、クロスコ
ネクト装置2、多重分離装置3、10、デジタル・デジ
タル変換装置15および多重分離装置16の間の接続に
ついて、(a)は故障が発生していない通常の状態、
(b)は故障が発生した場合の状態をを示す。ここでは
64Kb/sのデジタル信号に着眼して説明する。ま
た、デジタル・デジタル変換装置15の圧縮率を1/2
とした場合を示す。
【0039】図2(a)に示す状態では、多重分離装置
1とクロスコネクト装置2との間に、64Kb/sのデ
ジタル信号が2回線分接続されている。クロスコネクト
装置2と多重分離装置3との間には、64Kb/sのデ
ジタル信号が2回線分接続されている。クロスコネクト
装置2とデジタル・デジタル変換装置15との間には、
同じく64Kb/sのデジタル信号が2回線分接続され
ている。デジタル・デジタル変換装置15と多重分離装
置16との間には、32Kb/sに圧縮されたデジタル
信号が2回線分接続されている。さらに、予備伝送路に
つながる多重分離装置10とクロスコネクト装置2との
間には、64Kb/sのデジタル信号が2回線分接続さ
れている。
【0040】故障が発生していないときには、クロスコ
ネクト装置2は多重分離装置1からの64Kb/sのデ
ジタル信号の2回線分を多重分離装置3に接続してい
る。
【0041】故障が発生すると、図2(b)に示すよう
に、多重分離装置1と多重分離装置3との間の回線設定
を解除する。そして、多重分離装置1とクロスコネクト
装置2との間に接続されている64Kb/sの2回線分
をデジタル・デジタル変換装置15に切り替える。これ
らのデジタル信号(いずれも64Kb/s)は、それぞ
れがデジタル・デジタル変換装置15により32Kb/
sに圧縮され、多重分離装置16により多重化されて6
4Kb/sのデジタル信号となる。そして、多重分離装
置16とクロスコネクト装置2との間を接続する64K
b/sのデジタル信号を多重分離装置10に接続する。
以上の設定により、故障が救済される。
【0042】このとき、予備の伝送路につながる多重分
離装置10とクロスコネクト装置2との間には、使用さ
れていない64Kb/sのデジタル信号が1回線余って
いる。この余りを利用すれば、さらに他の伝送路故障を
救済することができる。
【0043】図3は本発明の第二実施例を示すブロック
構成図であり、本発明の伝送路故障救済方式が実施され
るデジタル伝送装置を示す。この実施例は、伝送路の故
障が単発的なもののみではなく1回目の故障が復旧する
前に2回目の故障が発生する場合に対応するための構
成、すなわち1回目の故障が発生して予備のデジタル多
重化次群伝送路を占有してしまった状態においても2回
目の故障を救済するための構成を示す。すなわちこの実
施例は、第一実施例の構成に加え、さらに1系統のデジ
タル多重化次群伝送路、すなわち多重分離装置23、信
号路インタフェース24、伝送路25、伝送路インタフ
ェース26および多重分離装置27を備える。また、帯
域圧縮率を可変にするため、もう1系統の帯域圧縮する
手段、すなわちデジタル・デジタル変換装置19、22
および多重分離装置20、21を備える。
【0044】デジタル・デジタル変換装置19の圧縮率
は、デジタル・デジタル変換装置15の圧縮率とは異な
るように設定される。同様に、デジタル・デジタル変換
装置22の伸長率はデジタル・デジタル変換装置18の
伸長率とは異なるように設定される。例えば、デジタル
・デジタル変換装置15の圧縮率が1/Nであれば、デ
ジタル・デジタル変換装置19の圧縮率を1/(2N)
に設定する。デジタル・デジタル変換装置22の伸長率
は、デジタル・デジタル変換装置19の圧縮率に対応し
て設定される。
【0045】1回目の故障救済のため、クロスコネクト
装置2は多重分離装置1とデジタル・デジタル変換装置
15との間の回線を設定すると共に、多重分離装置16
と多重分離装置10との間の回線を設定する。また、ク
ロスコネクト装置8は、多重分離装置14と多重分離装
置17との間の回線を設定すると共に、デジタル・デジ
タル変換装置18と多重分離装置9との間の回線を設定
する。
【0046】この状態で2回目の故障が発生すると、ク
ロスコネクト装置2は、多重分離装置1とデジタル・デ
ジタル変換装置15との間の回線設定を解除して多重分
離装置1とデジタル・デジタル変換装置19との間に回
線を設定すると共に、多重分離装置16と多重分離装置
10との間の回線設定を解除して多重分離装置20と多
重分離装置10との間の回線を設定する。また、これと
同時にクロスコネクト装置8は、多重分離装置14と多
重分離装置17との間の回線設定を解除して多重分離装
置14と多重分離装置21との間の回線を設定すると共
に、デジタル・デジタル変換装置18と多重分離装置9
との間の回線設定を解除してデジタル・デジタル変換装
置18と多重分離装置9との間の回線を設定する。
【0047】上述したように、デジタル・デジタル変換
装置19の圧縮率を1/(2N)、デジタル・デジタル
変換装置15の圧縮率を1/Nと設定すると、予備のデ
ジタル多重化次群伝送路の多重数は等価的に2倍に増加
している。この予備の増加分を2回目の故障救済の予備
として使用し、伝送路5において2回目に発生した故障
を救済する。
【0048】1回目の故障救済に使用した予備は、2回
目の故障救済時に再び切り替えることになるが、クロス
コネクト装置2、8での切り替え時間は半導体スイッチ
の動作時間程度と極めて高速度に実現できるので、その
影響は極めて小さい。また、交換機が接続されている場
合においても、その通話が切断されて開放されることも
ない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の伝送路故
障救済方式は、予備のデジタル多重化次群伝送路の多重
化数を等価的に増やすことができる。したがって、故障
したデジタル多重化次群伝送路を少ない予備設備により
数多く救済することができる。また、圧縮率が異なるい
くつかのデジタル・デジタル変換装置を設けることで、
予備のデジタル多重化次群伝送路の等価的な多重化数を
変更することができ、複数故障その他の伝送路故障にも
少ない予備設備で救済することができる。
【0050】さらには、救済可能なデジタル多重化次群
伝送路の数が増加するので、伝送路故障により発生する
輻輳の危険性も大幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示すブロック構成図。
【図2】等価的な多重化数の増加を説明する図。
【図3】本発明の第二実施例を示すブロック構成図。
【図4】従来例を示すブロック構成図。
【符号の説明】
1、3、7、9、10、14、16、17、20、2
1、23、27 多重分離装置 2、8 クロスコネクト装置 4、6、11、13、24、26 伝送路インタフェー
ス 5、12、25 伝送路 15、18、19、22 デジタル・デジタル変換装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル信号を多重化して得られるデジ
    タル多重化次群信号を伝送する第一の伝送手段と、 この第一の伝送手段が故障したときにそのデジタル多重
    化次群信号を伝送する第二の伝送手段と、 前記第一の伝送手段と前記第二の伝送手段との切り替え
    を行う切り替え手段とを備えた伝送路故障救済方式にお
    いて、 前記第一の伝送手段から前記第二の伝送手段に切り替え
    るときに前記第一の伝送手段により伝送されていたデジ
    タル多重化次群信号を帯域圧縮する手段を備えたことを
    特徴とする伝送路故障救済方式。
  2. 【請求項2】 帯域圧縮する手段はその帯域圧縮率が可
    変である請求項1記載の伝送路故障救済方式。
  3. 【請求項3】 前記第一の伝送手段から切り替えられた
    前記第二の伝送手段が故障したときにその帯域圧縮され
    たデジタル多重化次群信号を伝送する第三の伝送手段を
    備えた請求項1記載の伝送路故障救済方式。
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