JPH08316544A - 圧電トランスの電極取出構造 - Google Patents

圧電トランスの電極取出構造

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JPH08316544A
JPH08316544A JP7117276A JP11727695A JPH08316544A JP H08316544 A JPH08316544 A JP H08316544A JP 7117276 A JP7117276 A JP 7117276A JP 11727695 A JP11727695 A JP 11727695A JP H08316544 A JPH08316544 A JP H08316544A
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JP
Japan
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electrode
piezoelectric transformer
lead
insulating layer
input
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Application number
JP7117276A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Fujimoto
力 藤本
Etsuo Nishikawa
悦生 西川
Takaaki Asada
隆昭 浅田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノード点でもって圧電トランスを支持しなが
らもノード点と対応する位置ごとに対して引出部を接続
することが可能で信頼性の向上を図ることができる圧電
トランスの電極取出構造を提供する。 【構成】 本発明に係る圧電トランスの実装構造は、ノ
ード点6でもって支持される圧電トランスの主表面上に
絶縁層10を被着し、かつ、この絶縁層10には圧電ト
ランスの1次側電極2が露出する開口部11と2次側電
極3に接続された外部出力電極12とをそれぞれ形成し
ているとともに、開口部11から露出した1次側電極2
のノード点6と対応する位置に対しては入力側引出部4
を接続する一方、外部出力電極12のノード点6と対応
する位置には出力側引出部5を接続したことを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイのバ
ックライト用インバータを構成する際などに用いられる
圧電トランスの電極取出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、入力した電気エネルギ
を圧電効果によって機械エネルギに変換した後、再び圧
電効果を利用して電気エネルギに変換することで昇圧さ
れた高電圧を出力するものであり、その代表例としては
Rosenによって提案された構造(以下、ローゼン型
と称する)を有する図5で示すようなものがある。すな
わち、この圧電トランスは、PZT(チタン酸ジルコン
酸鉛)などのような圧電性セラミック材料を用いて作製
された矩形平板状の圧電素子1を備えており、その長手
方向に沿う一方側の片側半部(図では、左側)の主表面
上には厚み方向に沿って対向配置された入力側の1次側
電極2が形成される一方、他方側の片側半部(図では、
右側)の端面上には出力側の2次側電極3が形成された
構成を有するのが一般的となっている。そして、この際
においては、1次側及び2次側電極2,3を利用するこ
とにより、圧電素子1の長手方向に沿う一方側の片側半
部は厚み方向に沿って分極され、また、他方側の片側半
部は長手方向に沿って分極されている。
【0003】すなわち、この圧電トランスでは、圧電素
子1の共振周波数をもった電圧を入力側引出部4を通じ
て1次側電極2に対して印加すると、圧電効果による機
械振動が発生し、かつ、この際の機械振動による圧電効
果に伴って2次側に高電圧が発生することになるから、
発生した高電圧を2次側電極3から出力側引出部5を通
じて取り出すことが行われているのである。ところで、
圧電トランスは、図5中の下側位置に付記しているよう
に、変位が最小となる振動の節、いわゆるノード点6が
二つある状態、いわゆる2次モード下で振動することに
なっており、この圧電トランスを支持するに際しては、
圧電素子1の振動を妨げる恐れのないノード点6でもっ
て支持することが望ましい。また、入力側及び出力側の
引出部4,5を1次側及び2次側電極2,3に対して取
り付ける場合にも、変位がゼロとなる箇所(ノード点)
に対して接続しておくのが望ましいこととなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来構成とされた圧電トランスにおける1次側及び2次側
電極2,3の形成位置は、1次側から2次側への電力変
換形状によって決定されるため、入力側及び出力側の引
出部4,5を必ずしも振幅がゼロとなるノード点6と対
応する位置に対して接続することはできないのが実情で
あった。そして、振動を繰り返す箇所に対して引出部
4,5を接続しておいたのでは、これらの引出部4,5
が振動に伴って断線することになりかねず、信頼性に欠
けることになっていた。また、このような不都合を避け
るべく、例えば、2次側電極3をノード点6と対応する
位置近くまで延出したうえで出力側引出部5を接続する
ことも考えられているのであるが、このような構成を採
用したのでは所要の出力電圧が得られないというような
不都合が生じてしまう。
【0005】本発明は、これらの不都合に鑑みて創案さ
れたものであって、ノード点でもって圧電トランスを支
持しながらもノード点と対応する位置ごとに対して引出
部を接続することが可能で信頼性の向上を図ることがで
きる圧電トランスの電極取出構造を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
圧電トランスの電極取出構造は、上記目的を達成するた
め、ノード点でもって支持される圧電トランスの主表面
上に絶縁層を被着し、かつ、この絶縁層には圧電トラン
スの1次側電極が露出する開口部と2次側電極に接続さ
れた外部出力電極とをそれぞれ形成しているとともに、
開口部から露出した1次側電極のノード点と対応する位
置に対しては入力側引出部を接続する一方、外部出力電
極のノード点と対応する位置には出力側引出部を接続し
たことを特徴としている。
【0007】また、本発明の請求項2に係る圧電トラン
スの電極取出構造は、ノード点でもって支持される圧電
トランスの主表面上に絶縁層を被着し、かつ、この絶縁
層には圧電トランスの1次側電極及び2次側電極と各別
に接続された外部入力電極及び外部出力電極を形成して
いるとともに、外部入力電極及び外部出力電極それぞれ
のノード点と対応する位置ごとには入力側引出部及び出
力側引出部を接続したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、2次側電極と接続された外
部出力電極を絶縁層上に形成したうえ、この外部出力電
極をノード点近くの位置まで延出することが可能となる
ので、入力側引出部のみならず、出力側引出部をもノー
ド点と対応する位置に接続しうることとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】第1実施例 図1は本発明の第1実施例に係る圧電トランスの電極取
出構造を示す外観斜視図であり、図2はその分解斜視図
である。なお、この実施例に係る圧電トランスの基本的
な構成は従来例と異ならないので、図1及び図2におい
て図5と互いに同一もしくは相当する部品、部分には同
一符号を付し、ここでの詳しい説明は省略する。
【0011】本実施例に係る圧電トランスはローゼン型
といわれものであり、従来例同様、二つのノード点6で
もって支持されることになっている。そして、この圧電
トランスは、圧電性セラミック材料からなる矩形平板状
の圧電素子1を備え、かつ、その長手方向に沿う一方の
片側半部(図では、左側)の表裏に位置する主表面上に
は1次側電極2が形成される一方、他方の片側半部(図
では、右側)の端面上には2次側電極3が形成された構
成を有し、かつ、圧電素子1における一方側の片側半部
は厚み方向に沿って分極されており、また、他方側の片
側半部は長手方向に沿って分極されたものとなってい
る。
【0012】さらに、この圧電トランスを構成する圧電
素子1の主表面上それぞれには1次側電極2をも全面的
に覆った所定厚みの絶縁層10が被着して形成されてお
り、これら絶縁層10のそれぞれには1次側電極2を露
出させる開口部11がノード点6近くの位置に形成され
ている一方、上側に被着された絶縁層10上には2次側
電極3と接続された所定幅の外部出力電極12がノード
点6を越える位置まで延出された状態で形成されてい
る。なお、ここでの絶縁層10は絶縁性樹脂フィルムの
貼り合わせや絶縁性樹脂の印刷、塗装など、または、絶
縁性セラミック材料の一体焼結などによって形成された
ものであり、外部出力電極12は導電ペーストの印刷・
焼き付けや導電物質のメッキ、蒸着などによって形成さ
れたものである。
【0013】さらにまた、絶縁層10の開口部11から
露出した1次側電極2のノード点6と対応する位置に対
しては入力側引出部4が半田付けなどによって接続され
ているとともに、絶縁層10上に形成された外部出力電
極12のノード点6と対応する位置に対しては出力側引
出部5が半田付けなどによって接続されている。すなわ
ち、本実施例では、2次側電極3と接続された外部出力
電極12を絶縁層10上に形成し、かつ、この外部出力
電極12をノード点6近くまで延出しているので、出力
側引出部5をノード点6と対応する位置に対して接続す
ることが可能となり、出力側引出部5は外部出力電極1
2を介したうえで2次側電極3と導通している。その結
果、本実施例に係る圧電トランスにおいては、入力側及
び出力側の引出部4,5いずれをもノード点6と対応し
た位置ごとに対して接続した構成が実現されたことにな
る。
【0014】ところで、本実施例では、圧電素子1の主
表面上を覆った絶縁層10に開口部11を形成したう
え、この開口部11から露出する1次側電極2に対して
入力側引出部4を直接的に接続しているが、この構成に
限定されることはなく、後述する第2実施例のように、
1次側電極2と接続されてなる外部入力電極(図示して
いない)を絶縁層10上に形成しておいたうえ、この外
部入力電極のノード点6と対応した位置に対して入力側
引出部4を接続することも可能である。
【0015】第2実施例 図3は本発明の第2実施例に係る圧電トランスの電極取
出構造を示す外観斜視図であり、図4はその分解斜視図
である。なお、この第2実施例に係る圧電トランスの要
部構成は第1実施例と基本的に異ならないので、図3及
び図4において図1及び図2と互いに同一もしくは相当
する部品、部分には同一符号を付し、ここでの詳しい説
明は省略する。
【0016】本実施例に係る圧電トランスは積層ローゼ
ン型といわれるものであり、第1実施例に係るローゼン
型圧電トランスを複数枚(この第2実施例では3枚)積
層したうえで並列接続してなる構成を有し、かつ、図3
中の下側位置に付記しているように、変位が最小となる
二つのノード点6でもって支持されたものとなってい
る。すなわち、この圧電トランスは、複数枚の圧電素子
1からなる積層体14の側面上に各圧電トランスの1次
側電極2同士を接続してなる1次側引出電極15が各々
形成されているとともに、積層体14の端面上には各圧
電素子1の2次側電極3同士を接続してなる2次側引出
電極16が形成されたものであり、この積層体14の表
裏に位置する主表面上には第1実施例同様の絶縁層10
が被着して形成されている。
【0017】そして、この際における絶縁層10上に
は、一対の外部入力電極17及び外部出力電極18が各
ノード点6の近くまで延出された状態で形成されてお
り、各外部入力電極17には1次側引出電極15のそれ
ぞれが、また、外部出力電極18には2次側引出電極1
6が接続されている。さらにまた、外部入力電極17そ
れぞれのノード点6と対応する位置ごとに対しては入力
側引出部4が半田付けなどによって接続されているとと
もに、外部出力電極18のノード点6と対応する位置に
対しては出力側引出部5が半田付けなどによって接続さ
れている。そこで、本実施例における入力側及び出力側
の引出部4,5それぞれは、外部入力電極17及び外部
出力電極18それぞれのノード点6と対応する位置ごと
に接続され、振動する箇所には取り付けられていないの
である。
【0018】なお、本実施例においては、各圧電素子1
の1次側電極2同士を接続してなる1次側引出電極15
を絶縁層10上に形成したうえ、1次側引出電極15の
それぞれに対して入力側引出部4を接続するとしている
が、例えば、第1実施例と同じく、絶縁層10に開口部
11を形成したうえ、これら開口部11から露出した1
次側電極2に対して入力側引出線4を接続してもよいこ
とは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る圧電
トランスの電極取出構造によれば、ノード点でもって圧
電トランスを支持しながらも圧電トランスのノード点と
対応する位置ごとに対して入力側引出部及び出力側引出
部を接続しうるので、断線などの発生を防止したうえで
大幅な信頼性向上を図ることができる。また、1次側及
び2次側電極の形成位置や大きさによる制限を受けるこ
とがなくなる結果、所要の出力電圧を確保することが可
能であるばかりか、圧電トランスの小型化に対する耐圧
設計が容易になるというような効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る圧電トランスの電極取出構造
を示す外観斜視図である。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】第2実施例に係る圧電トランスの電極取出構造
を示す外観斜視図である。
【図4】その分解斜視図である。
【図5】従来例に係る圧電トランスの電極取出構造を示
す外観斜視図である。
【符号の説明】
2 1次側電極 3 2次側電極 4 入力側引出部 5 出力側引出部 6 ノード点 10 絶縁層 11 開口部 12 外部出力電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノード点でもって支持される圧電トラン
    スの主表面上に絶縁層を被着し、かつ、この絶縁層には
    圧電トランスの1次側電極が露出する開口部と2次側電
    極に接続された外部出力電極とをそれぞれ形成している
    とともに、開口部から露出した1次側電極のノード点と
    対応する位置に対しては入力側引出部を接続する一方、
    外部出力電極のノード点と対応する位置には出力側引出
    部を接続していることを特徴とする圧電トランスの電極
    取出構造。
  2. 【請求項2】 ノード点でもって支持される圧電トラン
    スの主表面上に絶縁層を被着し、かつ、この絶縁層には
    圧電トランスの1次側電極及び2次側電極と各別に接続
    された外部入力電極及び外部出力電極を形成していると
    ともに、外部入力電極及び外部出力電極それぞれのノー
    ド点と対応する位置ごとには入力側引出部及び出力側引
    出部を接続していることを特徴とする圧電トランスの電
    極取出構造。
JP7117276A 1995-05-16 1995-05-16 圧電トランスの電極取出構造 Pending JPH08316544A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030046574A (ko) * 2001-12-05 2003-06-18 삼성전기주식회사 압전트랜스포머
CN104183694A (zh) * 2013-05-21 2014-12-03 三星电机株式会社 压电元件和包括该压电元件的电子组件

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030046574A (ko) * 2001-12-05 2003-06-18 삼성전기주식회사 압전트랜스포머
CN104183694A (zh) * 2013-05-21 2014-12-03 三星电机株式会社 压电元件和包括该压电元件的电子组件
CN104183694B (zh) * 2013-05-21 2017-04-12 Mplus株式会社 压电元件和包括该压电元件的电子组件

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