JPH08316135A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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Publication number
JPH08316135A
JPH08316135A JP7138372A JP13837295A JPH08316135A JP H08316135 A JPH08316135 A JP H08316135A JP 7138372 A JP7138372 A JP 7138372A JP 13837295 A JP13837295 A JP 13837295A JP H08316135 A JPH08316135 A JP H08316135A
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JP
Japan
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exposure
photosensitive substrate
stage
rotation
positional deviation
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Application number
JP7138372A
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English (en)
Inventor
Eiji Goto
英司 後藤
Masamitsu Yanagihara
政光 柳原
Satoyuki Watanabe
智行 渡辺
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光基板の回転方向の位置ずれの発生をオペ
レータに認識させる。 【構成】 主制御装置16では、露光開始前にオフアク
シス方式のアライメント顕微鏡14A,14Bを用いて
プレート42のグローバルアライメントを行なった後、
ステップアンドリピート方式によりレチクルR上のパタ
ーンをプレート42上の露光ショットに順次転写し、こ
の露光中にデジ・マイ50の出力をモニタする。そし
て、このデジ・マイ50の出力に基づいてプレート42
のローテーション異常を検知すると、ブザー56を作動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投影露光装置に係り、
例えば感光基板を2次元方向にステップ移動させて感光
基板上の露光ショット(露光領域)を順次露光位置へ位
置決めしつつ、マスクに形成されたパターンを投影光学
系を介して感光基板に順次転写する投影露光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置では、露光のため、
感光基板が搭載されるステージ装置の構成は、図6に示
されるように構成されていた。具体的には、ベース60
上をY軸方向に移動するYステージ62が設けられ、こ
のYステージ62上にY軸に直交するX軸方向に移動す
るXステージ64が設けられている。即ち、Xステージ
64はXY平面(図における紙面直交面)上を2次元移
動可能になっている。このXステージ64上に、XY平
面に直交するZ軸回りに回転可能なθステージ66が載
置され、このθステージ66は真空吸着によりXステー
ジ64に固定される。更に、このθステージ66上に
は、感光基板70を保持する基板ホルダ68が真空吸着
等により固定される。
【0003】Xステージ64上には、当該Xステージ6
4の2次元座標位置を検出するための光波干渉計用の図
示しない移動鏡が設けられている。
【0004】このような構成により、所定の手順に従っ
て干渉計の出力に基づいてXステージ64を2次元方向
に移動させて感光基板上の露光ショットを順次露光位置
へ位置決めしつつ、図示しないマスクに形成されたパタ
ーンを図示しない投影光学系を介して感光基板70に順
次転写するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置にあっては、感光基板70の回転方向の位置決
めは、露光前に、オフ・アクシス方式のアライメント光
学系等を用いて行なわれるのみであったことから、露光
ショットの位置決め時にXステージ64が急加速、急減
速された場合に、Xステージ64とθステージ66、あ
るいはθステージ66と基板ホルダ68とを固定する真
空吸着力の低下等の異常により、θステージ66や基板
ホルダ68の予定外の回転により感光基板70の回転ず
れ(ローテーション異常)が生じた場合であっても、こ
れを検知することはできないという不都合があった。
【0006】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、感光基板
の回転方向の位置ずれの発生をオペレータに認識させる
ことができる投影露光装置を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、感光基板の回転方
向の位置ずれに起因する露光不良の発生を未然に防止す
ることができる投影露光装置を提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、感光基板の回転方
向の位置ずれに起因する露光不良の発生を未然に防止す
ることができると共に、その位置ずれの発生をオペレー
タに認識させることができる投影露光装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
感光基板を少なくとも1次元方向に移動させて前記感光
基板上の露光領域を順次露光位置へ位置決めしつつ、マ
スクに形成されたパターンを投影光学系を介して前記感
光基板に順次転写する投影露光装置であって、基準平面
内を少なくとも1次元方向に移動する第1のステージ
と;前記第1のステージ上に載置された基板固定用ホル
ダを兼ねた第2のステージと;前記第2のステージを前
記基準平面に直交する軸回りに回転駆動する回転駆動手
段と;前記第2のステージ上に固定された前記感光基板
上のアライメントマークに照明光を照射し、当該アライ
メントマークからの反射光を光電検出することにより前
記感光基板の位置ずれを検出する検出手段と;露光開始
前に前記検出手段を用いて前記感光基板の位置ずれを検
出し、この検出結果に基づいて前記感光基板の回転方向
の位置ずれが補正されるよう前記回転駆動手段を制御す
る第1の制御手段と;前記第2のステージの回転量を測
定する回転検出手段と;前記転写中に前記回転検出手段
の出力をモニタしつつ前記回転量に異常が生じた場合に
外部に異常発生を通知する第1の通知手段と;を有す
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の投
影露光装置において、第1の通知手段に代えて、前記露
光領域のそれぞれを露光位置へ位置決めする度毎に前記
回転検出手段の出力に基づいて前記感光基板の回転量が
補正されるよう前記回転駆動手段を制御する第2の制御
手段が設けられていることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の投
影露光装置において、前記露光領域のそれぞれを露光位
置へ位置決めする度毎に前記回転検出手段の出力に基づ
いて前記感光基板の回転量が補正されるよう前記回転駆
動手段を制御する第2の制御手段を更に有することを特
徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の投影露光装置において、前記第2の制御手段は、前
記露光領域のそれぞれを露光位置へ位置決めする度毎に
前記回転検出手段の出力に基づいて前記感光基板の回転
方向の位置ずれを検出し、位置ずれがある場合には前記
検出手段を用いて前記感光基板の位置ずれ検出を再実行
すると共に、この検出結果に基づいて前記感光基板の回
転量が補正されるよう前記回転駆動手段を制御すること
を特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、感光基板を少なく
とも1次元方向に移動させて前記感光基板上の露光領域
を順次露光位置へ位置決めしつつ、マスクに形成された
パターンを投影光学系を介して前記感光基板に順次転写
する投影露光装置であって;基準平面内を少なくとも1
次元方向に移動する第1のステージと;前記第1のステ
ージ上に載置された基板固定用ホルダを兼ねた第2のス
テージと;前記第2のステージを前記基準平面に直交す
る軸回りに回転駆動する回転駆動手段と;前記第2のス
テージ上に固定された前記感光基板上のアライメントマ
ークに照明光を照射し、当該アライメントマークからの
反射光を光電検出することにより前記感光基板の位置ず
れを検出する検出手段と;露光開始前に前記検出手段を
用いて前記感光基板の位置ずれを検出し、この検出結果
に基づいて前記感光基板の回転方向の位置ずれが補正さ
れるよう前記回転駆動手段を制御する第1の制御手段
と;露光終了後に、前記検出手段を用いて前記感光基板
の回転方向の位置ずれを検出し、位置ずれがある場合に
外部に異常発生を通知する第2の通知手段とを有する。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、第1の制御手段
では、露光開始前に検出手段を用いて感光基板の位置ず
れを検出し、この検出結果に基づいて感光基板の回転方
向の位置ずれが補正されるよう回転駆動手段を制御す
る。これにより、回転駆動手段により、第2のステージ
が基準平面に直交する軸周りに駆動されて当該第2のス
テージ上の感光基板の回転方向の位置決めが行なわれ
る。この位置決めがなされた状態で、露光が開始され
る。この露光中、第1の通知手段により回転検出手段の
出力がモニタされ、第2のステージの回転量、即ち感光
基板の回転方向の位置に異常が生じた場合には外部に異
常発生が通知される。
【0015】請求項2記載の発明によれば、第1の通知
手段に代えて、露光領域のそれぞれを露光位置へ位置決
めする度毎に回転検出手段の出力に基づいて感光基板の
回転量が補正されるよう回転駆動手段を制御する第2の
制御手段が設けられていることから、任意の露光領域の
露光位置への位置決めのための移動の際に何等かの原因
で感光基板に回転方向の位置ずれが生じても、当該露光
領域が露光位置へ位置決めされたとき、その位置ずれが
補正された状態で露光が行なわれる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、第1の通知
手段と共に第2の制御手段を有することから、任意の露
光領域の露光位置への位置決めのための移動の際に何等
かの原因で感光基板に回転方向の位置ずれが生じても、
当該露光領域が露光位置へ位置決めされたとき、その位
置ずれが第2の制御手段によって補正された状態で露光
が行なわれる。この際、発生した位置ずれが異常として
第1の通知手段により外部に通知される。
【0017】請求項4記載の発明によれば、第2の制御
手段は、露光領域のそれぞれを露光位置へ位置決めする
度毎に回転検出手段の出力に基づいて感光基板の回転方
向の位置ずれを検出し、回転方向の位置ずれがある場合
には検出手段を用いて感光基板の位置ずれ検出を再実行
すると共に、この検出結果に基づいて感光基板の回転量
が補正されるよう回転駆動手段を制御する。これによれ
ば、位置ずれが発生しても、感光基板の回転位置決めが
再実行された後に当該露光領域の露光が行なわれる。
【0018】請求項5の発明によれば、露光終了後に、
検出手段を用いて感光基板の回転方向の位置ずれを検出
し、位置ずれがある場合に外部に異常発生を通知する第
2の通知手段が設けられていることから、露光中に感光
基板の回転方向の位置ずれが発生した場合、その感光基
板の露光が終了した段階で外部へ異常が通知される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図2
に基づいて説明する。図1には、第1実施例に係る投影
露光装置10の構成が概略的に示されている。この投影
露光装置10は、いわゆるステップアンドリピート方式
による露光を行なう液晶用ステッパーである。
【0020】この投影露光装置10は、XYステージ装
置12と、投影光学系としての投影レンズPLと、検出
手段としての一対のいわゆるオフ・アクシス方式のアラ
イメント顕微鏡14A、14Bと、これらを含む装置全
体を制御する主制御装置16とを備えている。
【0021】XYステージ装置12は、ベース18上を
図1におけるY軸方向に移動可能なYステージ24と、
このYステージ24上をX軸方向に移動可能な第1のス
テージとしてのXステージ30とを含んで構成されてい
る。Yステージ24は、ベース18上に所定間隔を隔て
てY軸方向に向けて延設された移動ガイド20、22に
沿って往復移動可能となっており、また、Xステージ3
0はYステージ24上に所定間隔を隔ててX軸方向に向
けて延設された移動ガイド26、28に沿って往復移動
可能となっている。
【0022】Yステージ24は、第1の送りねじ機構3
2を介して第1モータ34によって駆動されるようにな
っている。この第1モータは、ベース18上に固定され
ている。同様にXステージ30は、第2の送りねじ機構
36を介して第2モータ38によって駆動されるように
なっており、この第2モータ38はYステージ24上に
固定されている。本実施例では、第1、第2モータ3
4、38としてはDCモータやステッピングモータ(パ
ルスモータ)が使用され、また、これらのモータ34、
38は主制御装置16によって制御されるようになって
いる。
【0023】ここで、図1では図示を省略しているが、
Xステージ30上には、X軸用レーザ干渉計の移動鏡が
Y軸方向に沿って延設され、Y軸用レーザ干渉計の移動
鏡がX軸方向に沿って延設されている。そして、これら
の移動鏡に対向して図示しないX軸用レーザ干渉計、Y
軸用レーザ干渉計が設けられており、これらのレーザ干
渉計によってXステージ30の位置が検出され、その位
置情報(XY座標)が主制御装置16に送出されるよう
になっている。
【0024】Xステージ30上には、第2のステージと
してのθステージ40が載置されている。更に、このθ
ステージ40上には、感光基板としての液晶プレート
(以下、「プレート」という)42が真空吸着により保
持されている。即ち、本第1実施例では、θステージ4
0が基板ホルダを兼ねている。以下の説明においては、
このθステージ40とプレート42との吸着による固定
は実際上も強固であり、両者間にはずれは生じないもの
とする(第2実施例に以下においても同じ)。
【0025】θステージ40は、図1に示される如く、
本実施例では正方形状とされているが、円形状等如何な
る形状であっても構わない。このθステージ40は、プ
レート42のローテーション(回転方向の位置ずれ(以
下、適宜「回転位置ずれ」という))の補正のため、そ
の中心(対角線の交点)を通るXY平面に直交するZ軸
方向の回転軸(図示省略)回りに回転可能に構成されて
いる。このθステージ40は、Xステージ30に図示し
ない真空吸着手段(例えば、バキューム・チャック)に
より真空吸着されて固定されるようになっている。この
θステージ40には、ステー44が外方に向けて突出し
た状態で取り付けられており、このステー44にほぼ直
交して送りねじ48が螺合している。更に、この送りね
じ48は、Xステージ30上に固定された第3モータ4
6によって回転駆動されるようになっている。従って、
モータ46の回転によって送りねじ48が回転し、この
送りねじ48の回転によってステー44がY軸方向に沿
って微動し、これによってθステージ40が前記回転軸
回りに回転駆動されるようになっている。即ち、本実施
例では、ステー44、第3モータ46及び送りねじ48
によって回転駆動手段が構成されている。ここで、第3
モータ46としてDCモータやステッピングモータ(パ
ルスモータ)が使用されており、また、この第3モータ
46は主制御装置16によって制御されるようになって
いる。
【0026】更に、ステー44には、ディジタルマイク
ロメータ(以下、「デジ・マイ」という)50の測定子
の先端が連結されている。θステージ40が前述した回
転軸回りに回転すると、その回転角度がデジ・マイ50
によって検出される。ここで、デジ・マイ50は、実際
には、測定子の微小な変位量、換言すれば前記回転軸回
りのθステージ40の回転角度に比例する円弧の長さを
検出している。なお、θステージ40が回転すれば、送
りねじ48を介して第3モータ46の回転軸がそれに応
じて回転するので、モータ46の回転量をデジ・マイ5
0では検出しているとも、表現できる。また、モータ4
6の回転量とθステージ40の回転角度は比例している
ので、主制御装置16では、モータ46の回転を制御す
ることによりθステージ40の回転位置ずれ(ローテー
ション)を補正することができる。デジ・マイ50の出
力は、主制御装置16によってモニタされている。
【0027】投影レンズPLは、その光軸がZ軸方向と
され、本実施例では両側テレセントリックな投影レンズ
が使用されている。
【0028】この投影レンズPLのZ軸方向上方には、
投影レンズPLに関してプレート42表面と共役となる
位置に図示しないレチクルステージに保持されたマスク
としてのレチクルRが配置されている。より正確には、
このレチクルRのパターン面が投影レンズPLに関して
プレート42表面と共役となっている。従って、レチク
ルRとプレート42とがアライメントされた状態では、
照明光学系52から射出された露光光がミラー54で反
射されて投影レンズPLの光軸AX方向に折曲げられた
後、この露光光によりレチクルRが照射されると、レチ
クルRに形成されたパターンの像が投影レンズPLを介
してプレート42上の露光ショットに正確に転写される
ようになっている。
【0029】前記アライメント顕微鏡14A、14B
は、投影レンズPLの側方に配置され、それぞれ投影レ
ンズPLの光軸AXと平行な光軸を有し、X方向に細長
く伸びた帯状のスポット光θSP、YSPをプレート4
2上にそれぞれ結像する。これらのスポット光θSP、
YSPは、プレート42上の感光剤(フォトレジスト)
を感光させない波長の光であり、本実施例では微小な振
幅でY方向に振動している。そして、アライメント顕微
鏡14A、14Bは、プレート42上の図示しない位置
合わせ用のマーク(アライメントマーク:説明の便宜上
「M1,M2」という)からの散乱光や回折光を受光す
る光電素子と、その光電信号をスポット光の振動周期で
同期整流する回路とを有し、スポット光θSP(YS
P)のY方向の振動中心に対するマークM1(M2)の
Y方向のずれ量に応じたアライメント信号を出力する。
従って、これらのアライメント顕微鏡14A、14B
は、いわゆるスポット光振動走査型の光電顕微鏡と同等
の構成のものである。
【0030】なお、2つのスポット光θSPとYSPの
振動中心は、投影レンズPLの光軸AXを原点とするX
軸からY方向に所定距離だけ離れたX軸と平行な線分上
に一致するように、かつそのX方向の間隔(便宜上、
「DX 」とする)がプレート42の一辺の長さよりも小
さな値になるように定められている。本装置では、スポ
ット光θSP、YSPは投影レンズPLの光軸AXを原
点とするY軸に対して左右対象に配置されており、主制
御装置16は光軸AXの投影点(原点)に対するスポッ
ト光θSP、YSPの位置に関する情報を記憶してい
る。
【0031】なお、プレート42上には、当該プレート
42上に2次元方向に配置された露光ショットの配列方
向であるα軸(ここでは、プレート42の図1における
右斜め下側の端面とほぼ一致した方向をα軸の方向とす
る)と平行な線分上にα方向に細長く伸びた2つのアラ
イメントマークM1,M2(いずれも図示省略)が上記
間隔DX だけ離れて存在するものとする。
【0032】主制御装置16は、アライメント顕微鏡1
4A、14Bからのアライメント信号、及び図示しない
レーザ干渉計からの位置情報等を入力して、位置合わせ
のための各種演算処理を行なうと共に第1、第2、第3
モータ34、38、46を駆動するための指令を出力す
る。この主制御装置16は、CPU(中央処理装置)、
ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム
・アクセス・メモリ)、入力インタフェース及び出力イ
ンタフェース等から成るマイクロコンピュータを備えて
おり、そのRAM内には、プレート42上に形成された
複数の露光ショットの設計位置情報が記憶されている。
【0033】更に、本実施例では、主制御装置16には
警告手段としてのブザー56が接続されている。このブ
ザー56は、主制御装置16によって作動・停止が制御
されるようになっている。
【0034】次に、主制御装置16(内CPU)の制御
アルゴリズムについて図2のフローチャートに沿って説
明する。この制御アルゴリズムは、ROM内に記憶され
ている。この制御アルゴリズムがスタートするのは、図
示しないプリアライメント装置によって前述したα軸方
向がX軸方向にほぼ一致した状態にプリアライメントさ
れたプレート42が、図示しない搬送アームによってθ
ステージ40上にロードされ、θステージ40上に保持
されたときである。このとき、ステップアンドリピート
方式による露光の対象となる露光ショットの番号を規定
する図示しないカウンタはリセット(カウント値0→
n)されているものとする。なお、ここでは、既に1度
露光が行なわれ露光ショットが既にα軸方向及びこれに
直交する方向に沿って形成されたプレート42にレチク
ルRのパターンを重ね焼き露光する場合について説明す
る(第2実施例以下において同じ)。
【0035】ステップ100で、プレート42の回転位
置決め、即ちいわゆるグローバルアライメントを行な
う。グローバルアライメントは、以下の手順で行なわれ
る。
【0036】 主制御装置16では、モータ34、3
8を駆動して、マークM1がアライメント顕微鏡14B
の検出視野内に位置するように、Xステージ30を位置
決めする。
【0037】 その後、主制御装置16は、スポット
光YSPの振動中心がマークM1のY方向の中心と一致
するように、アライメント顕微鏡14Bからのアライメ
ント信号とレーザ干渉計からの位置情報とに基づいてX
ステージ30をY方向に精密に位置決めする。
【0038】 スポット光YSPの振動中心とマーク
M1の中心とが一致したら、主制御装置16は、その状
態が維持されるように、モータ34をアライメント顕微
鏡14Bからのアライメント信号でサーボ制御したま
ま、マークM2がアライメント顕微鏡14Aのスポット
光θSPによって検出されるように第3モータ46を駆
動してθステージ40を回転させる。
【0039】 さらに主制御装置16は、スポット光
θSPの振動中心とマークM2のY方向の中心が一致す
るように、アライメント顕微鏡14Aからのアライメン
ト信号でモータ46をサーボ制御する。以上の一連の動
作により、スポット光YSPとマークM1が一致し、ス
ポット光θSPとマークM2が一致し、グローバルアラ
イメントが終了する。
【0040】次のステップ102では、図示しない真空
吸着手段に指令を与えて、Xステージ30上にθステー
ジ40を真空吸着させる。これにより、Xステージ30
上にθステージ40が固定される。
【0041】次のステップ104では、その時点のデジ
・マイ50の出力を取り込んでその値をRAM内に記憶
する。
【0042】次のステップ106では、前述したカウン
タを1インクリメント(n+1→n)した後、ステップ
108に進んでn番目の露光ショットを露光位置(レチ
クルRの有効パターン領域が投影レンズPLを介して投
影される領域)へ位置決めする。この位置決めは、RA
M内に記憶されたプレート42上のn番目の露光ショッ
トの設計位置情報に基づいてレーザ干渉計の位置情報を
モニタしつつ、第1モータ34、第2モータ38を駆動
して、Xステージ30を2次元方向に移動させて行なわ
れるが、この位置決め方法は、公知のいわゆるステップ
アンドリピート方式の投影露光装置では通常行なわれて
いる方法であるので、詳しい説明は省略する。なお、こ
の位置決めに当たって、公知のレーザステップアライメ
ント(LSA)光学系等のアライメント光学系を用いて
もよい。
【0043】n番目の露光ショットが位置決めされる
と、ステップ110に進んでデジ・マイ50の出力を取
り込んだ後(この値もRAMに一時的に記憶される)、
ステップ112に進んで上記ステップ104で記憶した
値とステップ110で取り込んだ値とが不一致であるか
否かを判断することより、プレート42の回転位置ずれ
が有るか否かを判断する。そして、この判断が肯定され
た場合には、ステップ114に進んでブザー56を作動
させて異常を外部に通知し、ステップ120に進んで図
示しない真空吸着手段を停止してθステージの固定を解
除した後、本ルーチンの一連の処理を終了する。この一
方、ステップ112における判断が否定された場合は、
ステップ116に進んで当該ショットの露光を行なう。
この露光処理は、図示しない露光コントローラに主制御
装置16から露光開始の指令を送ることによって、行な
われる。
【0044】なお、デジ・マイ50は、精密なもので
は、0.1μm程度の測定子の変位であっても検知する
から、何等異常がなくてもステップ112における判断
が肯定される可能性もあるので、許容できる程度のθス
テージ40の回転であれば、ステップ112における判
断が否定されるように、デジ・マイ50の検出精度に応
じてある程度の幅を持たせてもよい。このようにすれ
ば、θステージ40、即ちプレート42の回転異常が発
生した場合だけ、異常通知がなされるようになる。
【0045】次のステップ118では、カウンタのカウ
ント値nが全露光ショット数N以上になっているか否か
を判断することにより、全てのショットの露光が終了し
たか否かを判断し、この判断が否定された場合は、ステ
ップ106に戻り、上記処理・判断を繰り返す。全ての
ショットの露光が終了し、ステップ118の判断が肯定
された場合には、ステップ120に進んで図示しない真
空吸着手段を停止してθステージの固定を解除した後、
本ルーチンの一連の処理を終了する。
【0046】これまでの説明から明らかなように、本第
1実施例では、ブザー56と主制御装置16の機能によ
って第1の通知手段が実現され、また、主制御装置16
の機能によって第1の制御手段が実現されている。
【0047】以上説明したように、本第1実施例によれ
ば、バキューム力の低下等何等かの原因で、露光中にθ
ステージ40(ひいてはプレート42)に回転ずれ(異
常)が発生した場合、ブザー56が作動する(吹鳴す
る)。従って、このブザーの音を聞いたオペレータ等
は、異常の発生を素早く認識できると共に、装置を停止
させて点検・修理を行なう等の機敏な対応が可能とな
り、それ以後に露光が予定されていた液晶プレートに露
光不良が発生するのを未然に防止することができ、これ
らの液晶プレートを無駄にしなくて済む。
【0048】《第2実施例》次に、本発明の第2実施例
について説明する。この第2実施例は、主制御装置16
(内CPU)の制御アルゴリズムが第1実施例と相違す
るのみであり、各部の構成等は第1実施例と同一であ
る。従って、ここでは、主制御装置16(内CPU)の
制御アルゴリズムについて図3のフローチャートに沿っ
て説明する。この制御アルゴリズムは、ROM内に記憶
されている。この制御アルゴリズムがスタートするの
は、第1実施例と同様に、プレート42がロードされ、
θステージ40上に保持されたときである。このとき、
前記カウンタはリセットされているものとする。
【0049】ステップ200〜ステップ210では、前
述した第1実施例のステップ100〜ステップ110と
同様の処理が行なわれる。
【0050】次のステップ212では、第1実施例にお
けるステップ112と同様に、ステップ204で記憶し
た値とステップ210で取り込んだ値とが不一致である
か否かを判断することより、プレートの回転方向のずれ
が有るか否かを判断する。そして、この判断が肯定され
た場合には、ステップ214に進んでステップ210で
取り込んだ値とステップ204で記憶した値との差を演
算し、この差が零となるように、第3モータ46を駆動
してθステージ40の回転ずれを補正する。
【0051】次のステップ216では、ブザー56を作
動させて異常を外部に通知した後、ステップ218に進
んで当該ショットの露光を行なう。この露光処理は、図
示しない露光コントローラに主制御装置16から露光開
始の指令を送ることによって、行なわれる。
【0052】この一方、ステップ212における判断が
否定された場合には、ステップ218に移行して当該シ
ョットの露光を行なう。
【0053】次のステップ220では、カウンタのカウ
ント値nが全露光ショット数N以上になっているか否か
を判断することにより、全てのショットの露光が終了し
たか否かを判断し、この判断が否定された場合は、ステ
ップ206に戻り、上記処理・判断を繰り返す。全ての
ショットの露光が終了し、ステップ220の判断が肯定
された場合には、ステップ222に進んで図示しない真
空吸着手段を停止してθステージ40の固定を解除した
後、本ルーチンの一連の処理を終了する。
【0054】これまでの説明から明らかなように、本第
2実施例では、第2の制御手段が主制御装置16の機能
によって実現されている。
【0055】以上説明したように、本第2実施例による
と、前述した第1実施例と同様に、バキューム力の低下
等何等かの原因で、露光中にθステージ40(ひいては
プレート42)に回転ずれ(異常)が発生した場合、直
ちにブザー56が吹鳴して外部へ通知される他、回転ず
れを自動的に補正して露光が続行される。従って、第1
実施例と同等の効果が得られる他、自動的に回転ずれが
補正された段階で露光が実行されるので、露光不良が発
生するのを未然に防止することができる。
【0056】なお、上記第2実施例では、回転ずれが自
動的に補正されるので、必ずしも異常を外部ヘ通知する
必要はないが、通知するようにしたのは、この通知を受
けたオペレータが露光を続行するか、中止するかを判断
する余地を残すためである。これは、回転ずれが生じる
ということは、バキューム力の低下等が原因となってい
ることが多分にあり、またはデジ・マイ50を含む装置
自体の異常のおそれもあるため、オペレータの判断に委
ねることとしたものである。
【0057】また、上記第2実施例におけるステップ2
10〜ステップ216の判断・処理をステップ218の
後に行なうようにしても良い。このようにした場合に
は、回転位置ずれが発生した露光ショットは既にずれた
まま露光されているが、次の露光ショットからは回転位
置が補正された状態で露光が行なわれる。
【0058】《第3実施例》次に、本発明の第3実施例
について説明する。この第3実施例は、主制御装置16
(内CPU)の制御アルゴリズムが第1実施例と相違す
るのみであり、各部の構成等は第1実施例と同一であ
る。従って、ここでは、主制御装置16(内CPU)の
制御アルゴリズムについて図4のフローチャートに沿っ
て説明する。この制御アルゴリズムは、ROM内に記憶
されている。この制御アルゴリズムがスタートするの
は、第1実施例と同様に、プレート42がロードされ、
θステージ40上に保持されたときである。このとき、
前記カウンタはリセットされているものとする。
【0059】ステップ300〜ステップ310では、前
述した第1実施例のステップ100〜ステップ110と
同様の処理が行なわれる。
【0060】次のステップ312では、第1実施例にお
けるステップ112と同様に、ステップ304で記憶し
た値とステップ310で取り込んだ値とが不一致である
か否かを判断することより、プレート42の回転位置ず
れが有るか否かを判断する。そして、この判断が肯定さ
れた場合には、ステップ314に進んで前述したグロー
バルアライメントを再実行してプレート42の回転位置
ずれを補正する。この結果、デジ・マイ50の検出値
(出力)は、ステップ304で記憶した値と同一の値に
なる筈である。このステップ314におけるグローバル
アライメント終了後、ステップ308に戻る。このと
き、カウンタのカウント値nは回転位置ずれが生じたシ
ョット番号を示す値のままであるから、再びそのショッ
トの位置決めが行なわれる。
【0061】この一方、ステップ312における判断が
否定された場合は、ステップ316に進んで当該ショッ
トの露光を行なう。
【0062】次のステップ318では、カウンタのカウ
ント値nが全露光ショット数N以上になっているか否か
を判断することにより、全てのショットの露光が終了し
たか否かを判断し、この判断が否定された場合は、ステ
ップ306に戻り、上記処理・判断を繰り返す。全ての
ショットの露光が終了し、ステップ318の判断が肯定
された場合には、ステップ320に進んで図示しない真
空吸着手段を停止してθステージ40の固定を解除した
後、本ルーチンの一連の処理を終了する。
【0063】以上説明したように、本第3実施例による
と、露光中のXステージ30の移動(ステッピング)の
際にθステージ40に回転位置ずれが生じた場合には、
グローバルアライメントが再実行されるので、プレート
42の回転位置決めが正確に行なわれ、その回転位置ず
れが生じた露光ショットから露光が再開されるので、一
つのショットも露光不良により無駄になることがなく、
多少のスループットの低下はあるが、前述した第2実施
例の場合に比較してもより正確にプレートの回転位置ず
れが補正される。しかも、この場合は、外部への異常通
知も不要であるから、警告手段は必ずしも設けなくとも
良い。
【0064】なお、上記第3実施例におけるステップ3
10〜ステップ314の処理・判断をステップ316の
露光後に行なうようにしても良い。このようにした場合
には、回転位置ずれが発生した露光ショットは既にずれ
たまま露光されているが、次の露光ショットからは回転
位置が正確に補正された状態で露光が行なわれる。
【0065】なお、上記第1ないし第3実施例において
は、θステージ40の回転を検出する回転検出手段とし
て、デジ・マイ50を使用する場合を例示したが、本発
明はこれに限定されることはなく、例えばデジ・マイ5
0に代えてリニアポテンショメータを使用してもよい。
あるいは、モータ46の回転軸の回転を検出するロータ
リエンコーダや回転型ポテンショメータを回転検出手段
として使用することも可能である。更には、θステージ
40上に干渉計用の移動鏡を設置し、この移動鏡の2箇
所に干渉計レーザ光を当ててそれぞれの距離のずれから
回転角度を検出するレーザ干渉計システムによって、回
転検出手段を構成してもよい。
【0066】《第4実施例》次に、本発明の第4実施例
について説明する。この第4実施例は、主制御装置16
(内CPU)の制御アルゴリズムが第1実施例と相違す
るのみであり、各部の構成等は第1実施例と同一であ
る。従って、ここでは、主制御装置16(内CPU)の
制御アルゴリズムについて図5のフローチャートに沿っ
て説明する。この制御アルゴリズムは、ROM内に記憶
されている。この制御アルゴリズムがスタートするの
は、第1実施例と同様に、プレート42がロードされ、
θステージ40上に保持されたときである。このとき、
前記カウンタはリセットされているものとする。
【0067】ステップ400では、前述したグローバル
アライメントを行なった後、ステップ402で図示しな
い真空吸着手段に指令を与えて、Xステージ30上にθ
ステージ40を真空吸着させ、固定する。
【0068】次のステップ404では、前述したカウン
タを1インクリメントした後、ステップ406に進んで
n番目の露光ショットを露光位置へ位置決めする。
【0069】n番目の露光ショットが位置決めされる
と、ステップ408に進んで当該ショットの露光を行な
った後、ステップ410に進み、カウンタのカウント値
nが全露光ショット数N以上になっているか否かを判断
することにより、全てのショットの露光が終了したか否
かを判断する。この判断が否定された場合は、ステップ
404に戻り、上記処理・判断を繰り返す。このように
して、ステップアンドリピート方式で全ショットの露光
が終了し、ステップ410の判断が肯定された場合に
は、ステップ412に進んで前述したグローバルアライ
メントを再実行する。このとき、露光中にθステージ4
0の回転位置ずれ、即ちプレート42の回転位置ずれが
ない場合には、ステップ400でグローバルアライメン
トが行なわれているで、グローバルアライメントの再実
行の際に、前述のようにしてアライメント顕微鏡14B
からのスポット光YSPの振動中心とマークM1の中心
とが一致した時点で、アライメント顕微鏡14Aからの
スポット光θSPの振動中心とマークM2の中心とが一
致する筈である。
【0070】従って、次のステップ414では、上記の
ようにスポット光YSPの振動中心とマークM1の中心
とが一致した時点で、スポット光θSPの振動中心とマ
ークM2の中心とが一致したか否かを判断することによ
り、回転位置ずれは無いか否かを判断する。そして、こ
の判断が否定された場合には、ステップ416に進んで
ブザー56を作動させて異常を外部に通知し、ステップ
418に進んで図示しない真空吸着手段を停止してθス
テージ40の固定を解除した後、本ルーチンの一連の処
理を終了する。一方、ステップ414の判断が肯定され
た場合は、ステップ418に進んで図示しない真空吸着
手段を停止してθステージ40の固定を解除した後、本
ルーチンの一連の処理を終了する。
【0071】これまでの説明から明らかなように、本第
4実施例では、ブザー56及び主制御装置16の機能に
よって、第2の通知手段が実現されている。
【0072】以上説明したように、本第4実施例によれ
ば、バキューム力の低下等何等かの原因で、露光中にθ
ステージ(ひいてはプレート42)に回転ずれ(異常)
が発生した場合、当該プレート42の露光が終了する
と、グローバルアライメントを再実行し、露光前後のア
ライメント結果の比較をすることにより、さらに微小の
ずれを検出することができ、ずれを検出した場合には直
ちに外部へ通知される。従って、ブザー音を聞いたオペ
レータ等は、異常の発生を素早く認識できると共に、装
置を停止させて点検・修理を行なう等の機敏な対応が可
能となり、それ以後に露光が予定されていた液晶プレー
トに露光不良が発生するのを未然に防止することがで
き、これらのプレートを無駄にしなくて済む。
【0073】なお、本第4実施例の場合は、露光中のθ
ステージ40の回転位置ずれを検出していないので、デ
ジ・マイ50等の回転検出手段は必ずしも設ける必要は
ない。
【0074】また、上記第1、第2、第4実施例では、
警告手段としてブザー56を使用する場合を例示した
が、これに代えてあるいはこれと共にランプを点燈、又
は点滅させるようにしても良い。この他、ディスプレイ
画面上に「プレート回転位置ずれ発生」等の文字を表示
させるようにしても良い。
【0075】なお、上記第1ないし第4実施例では、θ
ステージ40が基板ホルダを兼ねている場合について例
示したが、基板ホルダが分離している場合であっても両
者が完全に固定され一体型とみなせる場合についても、
上記各実施例と同様に、本発明をそのまま適用できる。
【0076】また、上記第1ないし第4実施例では、本
発明を液晶用ステッパーに適用する場合について例示し
たが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではな
く、半導体用のウエハステッパーその他、基板をステッ
プ移動させつつ露光を行なう方式の露光装置であれば、
適用できるものである。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、露光中、感光基板の回転方向の位置に異常
が生じた場合には外部に異常発生が通知されることか
ら、異常発生の通知を受けたオペレータは、直ちに、感
光基板の回転方向の位置ずれの発生を認識し、装置を停
止させて点検等必要な措置を講じることが可能となり、
それ以後に露光が予定されていた感光基板を無駄にしな
くても済むという従来にない優れた効果がある。
【0078】請求項5記載の発明によれば、露光中に感
光基板の回転方向の位置ずれが発生した場合、その感光
基板の露光が終了した段階で異常が通知されるので、こ
の通知を受けたオペレータは露光終了時に回転位置ずれ
の発生を認識し、装置を停止して点検等必要な措置を講
じることが可能になる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、感光基板の
回転方向の位置ずれにより、露光不良が発生するのを未
然に回避することができるという効果がある。
【0080】請求項3記載の発明によれば、感光基板の
回転方向の位置ずれにより、露光不良が発生するのを未
然に回避することができると共に、その異常の発生が通
知されるので、この通知を受けたオペレータは、その位
置ずれが発生した露光ショット以後の露光を続行する
か、あるいは装置を停止して露光を中止するかの選択が
可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る投影露光装置の概略構成を示
す斜視図である。
【図2】第1実施例の主制御装置の主要な制御アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図3】第2実施例の主制御装置の主要な制御アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図4】第3実施例の主制御装置の主要な制御アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図5】第4実施例の主制御装置の主要な制御アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図6】従来の投影露光装置における感光基板が載置さ
れるステージ装置の構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10 投影露光装置 14A、14B アライメント顕微鏡(検出手段) 16 主制御装置(第1の制御手段、第2の制御手段、
第1の通知手段の一部、第2の通知手段の一部) 30 Xステージ(第1のステージ) 40 θステージ(第2のステージ) 42 プレート(感光基板) 44 ステー(回転駆動手段の一部) 46 第3モータ(回転駆動手段の一部) 48 送りねじ(回転駆動手段の一部) 50 デジ・マイ(回転検出手段) 56 ブザー(第1の通知手段の一部、第2の通知手段
の一部) R レチクル(マスク) PL 投影レンズ(投影光学系)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光基板を少なくとも1次元方向に移動
    させて前記感光基板上の露光領域を順次露光位置へ位置
    決めしつつ、マスクに形成されたパターンを投影光学系
    を介して前記感光基板に順次転写する投影露光装置であ
    って、 基準平面内を少なくとも1次元方向に移動する第1のス
    テージと;前記第1のステージ上に載置された基板固定
    用ホルダを兼ねた第2のステージと;前記第2のステー
    ジを前記基準平面に直交する軸回りに回転駆動する回転
    駆動手段と;前記第2のステージ上に固定された前記感
    光基板上のアライメントマークに照明光を照射し、当該
    アライメントマークからの反射光を光電検出することに
    より前記感光基板の位置ずれを検出する検出手段と;露
    光開始前に前記検出手段を用いて前記感光基板の位置ず
    れを検出し、この検出結果に基づいて前記感光基板の回
    転方向の位置ずれが補正されるよう前記回転駆動手段を
    制御する第1の制御手段と;前記第2のステージの回転
    量を測定する回転検出手段と;前記転写中に前記回転検
    出手段の出力をモニタしつつ前記回転量に異常が生じた
    場合に外部に異常発生を通知する第1の通知手段とを有
    する投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の通知手段に代えて、前記露光
    領域のそれぞれを露光位置へ位置決めする度毎に前記回
    転検出手段の出力に基づいて前記感光基板の回転量が補
    正されるよう前記回転駆動手段を制御する第2の制御手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の投
    影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記露光領域のそれぞれを露光位置へ位
    置決めする度毎に前記回転検出手段の出力に基づいて前
    記感光基板の回転量が補正されるよう前記回転駆動手段
    を制御する第2の制御手段を更に有することを特徴とす
    る請求項1記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の制御手段は、前記露光領域の
    それぞれを露光位置へ位置決めする度毎に前記回転検出
    手段の出力に基づいて前記感光基板の回転方向の位置ず
    れを検出し、位置ずれがある場合には前記検出手段を用
    いて前記感光基板の位置ずれ検出を再実行すると共に、
    この検出結果に基づいて前記感光基板の回転量が補正さ
    れるよう前記回転駆動手段を制御することを特徴とする
    請求項2又は3記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 感光基板を少なくとも1次元方向に移動
    させて前記感光基板上の露光領域を順次露光位置へ位置
    決めしつつ、マスクに形成されたパターンを投影光学系
    を介して前記感光基板に順次転写する投影露光装置であ
    って、 基準平面内を少なくとも1次元方向に移動する第1のス
    テージと;前記第1のステージ上に載置された基板固定
    用ホルダを兼ねた第2のステージと;前記第2のステー
    ジを前記基準平面に直交する軸回りに回転駆動する回転
    駆動手段と;前記第2のステージ上に固定された前記感
    光基板上のアライメントマークに照明光を照射し、当該
    アライメントマークからの反射光を光電検出することに
    より前記感光基板の位置ずれを検出する検出手段と;露
    光開始前に前記検出手段を用いて前記感光基板の位置ず
    れを検出し、この検出結果に基づいて前記感光基板の回
    転方向の位置ずれが補正されるよう前記回転駆動手段を
    制御する第1の制御手段と;露光終了後に、前記検出手
    段を用いて前記感光基板の回転方向の位置ずれを検出
    し、位置ずれがある場合に外部に異常発生を通知する第
    2の通知手段とを有する投影露光装置。
JP7138372A 1995-05-12 1995-05-12 投影露光装置 Pending JPH08316135A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019168705A (ja) * 2015-10-30 2019-10-03 株式会社ニコン 基板処理装置、及びデバイス製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019168705A (ja) * 2015-10-30 2019-10-03 株式会社ニコン 基板処理装置、及びデバイス製造方法
KR20210024206A (ko) * 2015-10-30 2021-03-04 가부시키가이샤 니콘 기판 처리 장치, 기판 처리 장치의 조정 방법, 디바이스 제조 시스템 및 디바이스 제조 방법

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