JP3106920B2 - マスクパターンとワーク直線部の位置合わせ装置 - Google Patents

マスクパターンとワーク直線部の位置合わせ装置

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JP3106920B2
JP3106920B2 JP07199503A JP19950395A JP3106920B2 JP 3106920 B2 JP3106920 B2 JP 3106920B2 JP 07199503 A JP07199503 A JP 07199503A JP 19950395 A JP19950395 A JP 19950395A JP 3106920 B2 JP3106920 B2 JP 3106920B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】マイクロマシン、パワートラ
ンジスタなどの製造工程において、マスクのパターンを
正確にワークの所定位置に露光する露光工程が採用され
ている。本発明は、上記した露光工程において使用され
るマスクパターンとワーク直線部の位置合わせ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶画面、インクジェット
方式のプリンターヘッド、あるいは、一枚の基板の上に
多種多数の電気素子を製作して一つのモジュールにする
マルチチップ・モジュール等、ミクロンサイズの加工が
必要である様々の電気部品の製作工程に露光工程が用い
られている。
【0003】この露光工程とは、ガラス等の透明基板上
にクロム等の金属を蒸着・エッチングしてパターンを形
成したマスクを使用し、このマスクを通して紫外線をワ
ークに照射し、ワーク上に塗布されているフォトレジス
トにマスクパターンを転写するものである。マスクのパ
ターンを正確にワークの所定位置に露光するには、マス
クのワークの位置合わせが露光前に必要となる。通常、
マスクおよびワークにアライメント・マークを施し、そ
のマーク位置を検出して、その位置情報に基づき、マス
クとワークの位置合わせを行うことが多い。
【0004】アライメント・マークの検出は光学的検出
系を用いて行われるので、ワークを所定の露光位置に設
置するときには、ワークの位置は光学的検出系の視野に
ワークのアライメント・マークが入るように、粗く位置
合わせ(以下、粗位置合わせという)を行っておく必要
がある。上記したワークの粗位置合わせは、従来、ワー
クステージにワークを載置する場所を示すマークを記し
ておき、作業者が手作業で上記マーク位置に合わせてワ
ークをワークステージ上に載置することにより行ってい
た。
【0005】一方、ワークがウエハのときには、露光処
理にてマスクパターンをウエハの結晶方位に一致するよ
うに投影すると、次工程におけるエッチング特性が良好
となるので、マスクパターンとウエハのオリエンテーシ
ョンフラット部が所定の位置関係にあることが望まし
い。このため、マスクパターンとウエハのオリエンテー
ションフラット部の位置合わせは図19に示すように行
っていた。なお、同図は、プロキシミティ露光における
オリエンテーションフラット部の位置合わせ方法を示し
ている。
【0006】同図(a)に示すように、マスクM上にマ
スクパターンMPとともに、パターン方位マークMDを
印しておき、図示しないマスクステージに固定する。一
方、ワークステージ101上の所定位置にワークWを載
置し、アライメント用顕微鏡102により上記パターン
方位マークMDとワークのオリエンテーションフラット
部OF(以下オリフラ部OFという)を観察する。な
お、アライメント用顕微鏡102は同図(b)(c)の
A,Bの位置を観察できるように、2箇所に設けられて
いる。
【0007】そして、アライメント用顕微鏡102に設
けられたCCD等の受像素子で、上記パターン方位マー
クMDとワークのオリフラ部OFを受像しモニタ103
上に表示させる。オリエンテーションフラット部の位置
合わせを行う前は、パターン方位マークMDとワークW
のオリフラ部OFは同図(b)に示すような位置関係に
ある。
【0008】作業者は、モニタ103上に表示されるパ
ターン方位マークMDとオリフラ部OFを目視で観察し
ながら同図におけるA,Bの距離が等しくなるようにワ
ークステージ101の角度を調整し、同図(c)に示す
ようにオリエンテーションフラット部の位置合わせを行
う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の方法
は、次のような問題点を持っていた。 (1)図19に示した方法は、作業者が目視でパターン
方位マークMDとオリフラ部OFを観察してワークステ
ージの角度を調整する必要があり、作業に人手を要する
とともに作業効率が悪い。また、プロキシミティ露光す
るとき、マスクとワークとの間隔は30μm程度必要と
される。このため、オリフラ部OFとパターン方位マー
クMDを同時に観察しようとすると片方がぼやけ像質が
悪く、位置合わせが難しい。 (2)作業者が手作業で粗位置合わせを行う場合には、
必ずしもアライメント・マークがアライメント用顕微鏡
102の視野に入らない。このため、作業者がアライメ
ント用顕微鏡102によりアライメント・マークを観察
しながらワークWの位置を修正する作業が必要となり、
粗位置合わせに時間がかかり作業効率が悪い。
【0010】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたものであって、本発明の第1の目的
は、ワークの直線部の粗位置合わせを作業効率よく、ま
た自動的に行うことができるマスクパターンとワークの
直線部の位置合わせ装置を提供することである。本発明
の第2の目的は、ワークのオリエンテーションフラット
部の方向と露光パターンの位置合わせを自動的に精度よ
く行うことができるオリエンテーションフラット部の位
置合わせ装置を提供することである。
【0011】本発明の第3の目的は、光量のオンオフを
検出する簡単な光量検出器を用いて精度よく、マスクパ
ターンとワーク直線部の位置合わせを自動的に行うこと
ができるワーク直線部の位置合わせ装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を本発明は次の
ように解決したものである。本発明の請求項1の発明に
おいては、矩形状もしくは切り欠き状の2箇所の透光部
を持ち、該透光部間の距離がワークのオリエンテーショ
ンフラット部の直線部分の長さ以下であるアライメント
・マークをマスクパターンと所定の位置関係になるよう
にマスク上に配置し、光照射部より露光光もしくは非露
光光を、該アライメント・マークが光照射域の略中心位
置になるように照射して、上記ワークステージを、前記
透光部を通過した2つの光をワークのオリエンテーショ
ンフラット部が遮光する方向もしくは遮光しない方向に
直線移動させ、2つの光検出手段によって上記2つの透
光部およびワークのオリエンテーションフラット部近傍
を通過した光をそれぞれ検出し、一方の検出信号が遮断
されたとき、もしくは、出力を発生したときのワークス
テージの第1の位置を記憶し、次に、他方の検出信号が
遮断されたとき、もしくは、出力を発生したときのワー
クステージの第2の位置を記憶し、上記第1の位置、第
2の位置、および、前記2つの透光部間の距離のデータ
を演算して、オリエンテーションフラット部と前記アラ
イメント・マークの2つの透光部を結ぶ直線とがなす角
度を算出し、前記オリエンテーションフラット部と上記
直線が平行になるようにワークステージを移動させるよ
うにしている。
【0013】このため、光の総量でオリエンテーション
フラット部の位置を検出することができ、センサとし
て、オンオフ出力を発生する高速で安価な光量センサを
使用することができる。また、アライメント・マークに
2つの透光部を設け、照明光を上記透光部を通過させる
ようにしているので、オリエンテーションフラット部近
傍の2点にスポット状に光を当てることができ、オリエ
ンテーションフラット部のエッジ位置を精度よく検出す
ることができ、高精度に位置合わせを行うことができ
る。
【0014】また、アライメント・マークの2箇所の透
光部間の距離を、ワークのオリエンテーションフラット
部の直線部分の長さ以下としているため、オリエンテー
ションフラット部の曲線部分影響されずにオリエンテ
ーションフラット部エッジ位置を精度よく検出するこ
とができる。
【0015】本発明の請求項の発明においては、マス
クパターンと所定の位置関係にあるマスク上のアライメ
ント・マークに、光照射部より露光光もしくは非露光光
を照射し、2つの受像手段によってオリエンテーション
フラット部の両端部近傍の2箇所の領域の画像と該領域
内のアライメント・マークの画像を受像し、上記オリエ
ンテーションフラット部の両端部近傍の2箇所の領域に
おいて、モニタ上にオリエンテーションフラット部のエ
ッジに略直交し、上記アライメント・マークをよぎるラ
インを発生させ、オリエンテーションフラット部とアラ
イメント間の平均距離を求めている。
【0016】このため、平均距離を容易にかつ精度よく
求めることができ高精度に位置合わせを行うことができ
る。本発明の請求項の発明においては、マスク上に、
矩形状もしくは切り欠き状の透光部を有する第1、第2
のアライメント・マークを少なくとも2箇所配置すると
ともに、該アライメント・マークを結ぶ直線に交わる線
上に矩形状もしくは切り欠き状の透光部を有する第3の
アライメント・マークを少なくとも1箇所配置し、光照
射部より露光光もしくは非露光光を、該アライメント・
マークが光照射域の略中心位置になるように照射して、
上記ワークの直線部が前記第1、第2のアライメント・
マークの透光部を通過した2つの光を遮光する方向もし
くは遮光しない方向に上記ワークステージを直線移動さ
せ、一方の検出信号が遮断されたとき、もしくは、出力
を発生したときのワークステージの第1の位置を記憶
し、次に、他方の検出信号が遮断されたとき、もしく
は、出力を発生したときのワークステージの第2の位置
を記憶し、上記第1の位置、第2の位置からワーク直線
部と前記アライメント・マークの2つの透光部を結ぶ直
線とがなす角度を算出し、該角度に基づきワークステー
ジを回転させてワークの角度を補正し、ワークの直線部
が上記第1、第2のアライメント・マークの透光部を通
過した2つの光を遮光しないもしくは遮光するような位
置にワークステージを戻したのち、上記ワークの直線部
が前記第1、第2のアライメント・マークの透光部を通
過した2つの光を遮光する方向もしくは遮光しない方向
に上記ワークステージを再度直線移動させ、検出信号が
遮断されたとき、もしくは、出力を発生したときのワー
クステージの位置を記憶して、該位置と前記第1、第2
のアライメント・マークの透光部間の距離のデータを演
算し、該演算結果に基づきワークステージを移動させて
ワークと第1、第2のアライメント・マークの透光部間
の距離を補正し、ついで、上記ワークの直線部が、前記
第3のアライメント・マークの透光部を通過した光を遮
光する方向もしくは遮光しない方向に上記ワークステー
ジを直線移動させ、検出信号が遮断されたとき、もしく
は、出力を発生したときのワークステージの位置を記憶
して、該位置と前記第3のアライメント・マークの透光
部間の距離のデータを演算し、該演算結果に基づきワー
クステージを移動させてワークと第3のアライメント・
マークの透光部間の距離を補正するようにしている。
【0017】このため、請求項の発明と同様、光の総
量でワークエッジ部の位置を検出することができ、セン
サとして、オンオフ出力を発生する高速で安価な光量セ
ンサを使用して、ワークの自動的な位置合わせを行うこ
とができる。また、アライメント・マークに3つの透光
部を設け、照明光を上記透光部を通過させるようにして
いるので、ワーク直線部近傍の3点にスポット状に光を
当てることができ、ワーク直線部のエッジ位置を精度よ
く検出することができ、高精度に位置合わせを行うこと
ができる。また、アライメント・マークの2箇所の透光
部間の距離を、ワーク直線部分の長さ以下としているた
め、2辺の角部分に影響されずにワーク直線部のエッジ
位置を精度よく検出することができる。
【0018】本発明の請求項の発明においては、マス
ク上に、第1、第2のアライメント・マークを直線状に
配置するとともに、上記第1、第2のアライメント・マ
ークを結ぶ直線とワーク直線部の2辺がなす角度と同一
の角度で交わる直線上に第3のアライメント・マークを
配置し、上記マスク上の第1,第2,第3のアライメン
ト・マークに、光照射部より露光光もしくは非露光光を
照射し、2つの受像手段によってワーク直線部の両端部
近傍の2箇所の領域の画像と該領域内の第1、第2のア
ライメント・マークの画像を受像し、上記ワーク直線部
の両端部近傍の2箇所の領域において、モニタ上にワー
ク直線部のエッジに略直交し、上記第1、第2のアライ
メント・マークをよぎるラインを発生させ、上記ライン
とワークのエッジの交点と、上記ラインがアライメント
・マークをよぎる点との距離を求めることにより、上記
第1、第2のアライメント・マークとワーク直線部間の
それぞれの距離のデータを演算して、ワーク直線部と前
記第1、第2のアライメント・マークを結ぶ直線とがな
す角度を補正するとともにワークと第1、第2のアライ
メント・マークの距離を補正し、また、もう一つの受像
手段によってワーク直線部の領域の画像と該領域内の第
3のアライメント・マークの画像を受像し、上記ワーク
直線部の領域において、モニタ上にワーク直線部のエッ
ジに略直交し、上記第3のアライメント・マークをよぎ
るラインを発生させ、上記ラインとワークのエッジの交
点と、上記ラインがアライメント・マークをよぎる点と
の距離を求めることにより、上記第3のアライメント・
マークとワーク直線部間のそれぞれの距離のデータを演
算して、上記距離のデータに基づき、ワークステージを
移動させてワークと第3のアライメント・マークの間の
距離を補正するようにしている。このため、請求項2の
発明と同様、ワークの位置合わせを自動的に精度良く行
うことができる。本発明の請求項5の発明においては、
光照射部から照射される露光光もしくは非露光光のゆら
ぎ、リップル分を検出する光量センサを設けているの
光照射部から照射される光のゆらぎ、リップル分を
補償することができる。
【0019】
【発明の実施形態】図1は本発明の第1の実施例を示す
図であり、本実施例はプロキシミティ露光装置に本発明
を適用した実施例を示している。同図において、1はマ
スクステージであり、マスクステージ1にはマスクパタ
ーンMPとアライメント・マーク(以下パターン方位マ
ークという)MDが印されたマスクMが真空吸着等の手
段により固定されている。
【0020】図2はマスクM上におけるパターン方位マ
ークMDの配置およびその形状の一例を示す図である。
パターン方位マークMDは同図(a)に示すようにマス
クパターンMPに略平行に印されており、例えば、同図
(b)(c)に示すように、切り欠き状もしくは矩形状
の透光部を持ち、その間隔Pは、同図(d)に示すワー
クWのオリフラ有効長内になるように選定されている。
【0021】なお、ワークWのオリフラ部OFの端部は
曲線形状であり、オリフラ部OFで直線形状と認められ
る部分を上記オリフラ有効長としている。また、パター
ン方位マークMDとしては、前記図2に示した以外種々
の形状のマークを用いることができるが、図2において
は、同図(b)に示した切り欠き状の透光部を持つパタ
ーン方位マークを使用するのが望ましい。
【0022】すなわち、図3から明らかなように、ワー
ク全面に非露光光を照射する場合には、図2(b)のパ
ターン方位マークを使用する方が、図2(c)のパター
ン方位マークを使用する場合に比べ照射エリアを小さく
することができ、小さなランプを使用することができ
る。図1に戻り、2はワークステージ、Wはワークであ
り、ワークWには前記したようにオリフラ部OFが設け
られており、ワークWはワークステージ2に真空吸着等
により固定される。
【0023】また、ワークステージ2はモータ13によ
り回転駆動され、ワークWは、その回転中心が上記回転
中心と一致するようにワークステージ2上の所定位置に
固定される。さらに、XY移動機構2aはモータ14,
15により駆動され、上記ワークステージ2を、X,Y
軸(ワークステージ面に平行な平面上の直交軸)方向に
駆動する。また、モータ14,15にはエンコーダ14
a,15aが取り付けられており、モータ14,15よ
る駆動量は上記エンコーダ14a,15aにより検出さ
れる。
【0024】11はマスクM上のパターン方位マークM
DとワークWのオリフラ部OFを照明する照明系であ
り、照明系11はランプ11a、レンズ11b、ハーフ
ミラー11c、および、ランプ11aが放射する光の
「ゆらぎ」、「リップル」分を検出する光量センサ(以
下、Refセンサという)Sref から構成されている。
そして、ランプ11aが放射する照明光はレンズ11a
を介してハーフミラー11cで反射され、マスクM上の
パターン方位マークを照射するとともに、ハーフミラー
11cを通過して上記RefセンサSref に入射する。
【0025】照明系11の照明光としては、ワークW上
のフォトレジストを感光させない非露光光もしくは露光
光を使用することができる。露光光を使用する場合に
は、ワークWのフォトレジストが感光しないように、オ
リフラ部OF周辺のみを照射する。なお、露光光を照射
するとオリエンテーションフラット部のフォトレジスト
が変形する場合もあるので、非露光光を使用するのが望
ましい。
【0026】また、非露光光を使用する場合には、ワー
ク全面を照射可能であり、図1に示すようにパターン方
位マーク近傍だけを照射する照明系に換え、ワーク全面
を照射する照明系を使用することができる。その場合に
は、例えば、露光時、ワークに露光光を照射する図示し
ない露光光照射装置からフィルタ等を介して非露光光を
放射させてマスクとワーク全面を照射することもでき
る。なお、本実施例においては、パターン方位マーク近
傍だけを照射する非露光光を使用する場合について説明
する。
【0027】また、12は光量検出手段であり、光量検
出手段12はレンズ12aと光電素子等からなる光量セ
ンサSd から構成され、照明系11→パターン方位マー
クMD→オリフラ部OFを介して照明系11が照射する
光を受光し、受光される光量に応じた出力を発生する。
図4はワークWの位置と光量センサSd の出力との関係
を示す図であり、同図に示すように、ワークWの位置に
応じて光量センサSd の出力が変化する。
【0028】なお、光量検出手段12のセンサ面と照明
系11の光学位置は結像関係にある。これにより、パタ
ーン方位マークMD、オリフラ部OFのエッジ部あるい
は光量検出手段12のセンサ面に付着するゴミの影響を
除去することができ、また、後述するようにパターン方
位マークMDの切り欠き状透光部もしくは矩形状透光部
を通過する光の総量をもって、オリフラ部OFのエッジ
を検出することができるようになる。
【0029】また、上記照明系11と光量検出手段12
は、前記図2(b)(c)に示したパターン方位マーク
MDの切り欠き状透光部、もしくは矩形状透光部に対応
させて、距離P離れた位置に2箇所に設けられている
(2箇所に設けられた光量検出手段12のそれぞれの光
量センサを、以下、Sd1,Sd2という)。21はレベル
コンパレータであり、レベルコンパレータ21は照明系
11のランプ11aが放射する光の「ゆらぎ」、「リッ
プル」分(以下、これを「ゆらぎ信号」という)により
上記光量検出手段12の出力が変動するのを補償すると
ともに、「ゆらぎ」、「リップル」分が補償された光量
センサSd1,Sd2の検出信号をしきい値と比較し、オン
/オン信号を出力する。
【0030】すなわち、光量検出手段12への入射光
は、ワークWが遮光するときの光量変化と照明系11か
らの光自体の「ゆらぎ」とを含んでおり、照明系11の
ランプ11aが放射する光の「ゆらぎ」、「リップル」
分をRefセンサSref で検出することにより、上記
「ゆらぎ」、「リップル」分による光の変動を検出する
ことができる。
【0031】図5は上記したレベルコンパレータ21の
一例を示す図であり、同図において、A1〜A3は帰還
回路を備えた増幅器、D1,D2は割算器、C1,C2
は比較器である。増幅器A1は上記RefセンサSref
が出力するゆらぎ信号Tp1を増幅するとともに、割算器
D1,D2への入力信号のレベルを調整する。ゆらぎ信
号Tp1のレベルの調整は、RefセンサSref に入射さ
れる光を減光フィルタにより調整するとともに、上記増
幅器A1のフィードバック抵抗を微調することにより
2.5V程度になるように調整される。なお、ゆらぎ信
号Tp1のリップルは100Hz、p−p1〜1.5%程
度(電源周波数が50Hzの場合)、ゆらぎは数Hzで
1〜2%程度と考えられる。
【0032】また、増幅器A2,A3は、上記光量セン
サSd1,Sd2による検出信号Tp2,Tp3を増幅するとと
もに、割算器D1,D2への入力信号のレベル調整を行
う。割算器D1は上記光量センサSd1の検出信号Tp2と
ゆらぎ信号Tp1が入力されると(検出信号Tp2)/(ゆ
らぎ信号Tp1)を演算し、割算器D2は(検出信号Tp
3)/(ゆらぎ信号Tp1)を演算する。これにより、照
明系11のランプ11aが放射する光の「ゆらぎ」、
「リップル」分を補償することができる。
【0033】すなわち、ランプ11aが放射する光が変
動したとき、それに応じて、検出信号Tp2、Tp3も変動
すると考えられるので、上記のような割り算を行うこと
により、「ゆらぎ」、「リップル」分を補償することが
できる。割算器D1,D2により「ゆらぎ」、「リップ
ル」分が補償された検出信号Tp2、Tp3は比較器C1,
C2に与えられ、所定のしきい値と比較され、比較器C
1,C2は割算器D1,D2の出力が上記しきい値を越
えたとき、Hレベルの出力を発生する。
【0034】なお、割算器D1,D2の出力は4.0V
程度(100×500μのエリアの光が光量センサSd
1,Sd2に入力されるとき)になるように調整され、ま
た、比較器C1,C2はその入力の立ち上がりから10
〜20μsで動作するように調整される。図1に戻り、
22は制御装置であり、制御装置22は後述するよう
に、レベルコンパレータ21の出力とエンコーダ14
a,15aのカウント値に基づき、ワークステージ2の
位置を制御し、ワークWのオリフラ部OFの位置合わせ
を行う。
【0035】次に本実施例におけるマスクパターンとオ
リエンテーションフラット部の位置合わせ手順について
説明する。 (1) マスクMに印されたパターン方位マークMDの切り
欠き状透光部が照明系11の光照射域の略中心位置にな
るように、マスクMを、マスクステージの所定位置に取
り付け、図示しない真空吸着手段等により固定する。な
お、本実施例では、前記図2に示したパターン方位マー
クの内、同図(b)に示したマークを使用した場合につ
いて説明する。
【0036】また、ワークWの回転中心とワークステー
ジ2の回転中心を一致させ、ワークWのオリフラ部OF
の位置がマスクMのパターン方位マークMDの真下にな
るようにワークWをワークステージ2に載置し、図示し
ない真空吸着手段等により固定する。その際、ワークス
テージWのX軸もしくはY軸移動方向に対してオリフラ
部OFが、ある程度直交状態になるようにワークWを固
定する(本実施例では、ワークステージWのY軸移動方
向に対してオリフラ部OFが直交状態になるようにワー
クWを固定した場合について説明する)。
【0037】このとき、ワークWのオリフラ部OFとパ
ターン方位マークMDは一致しておらず、図6(a)に
示すような初期位置にある。 (2) 照明系11よりマスクMのパターン方位マークMD
に照明光を照射し、光量検出手段12のセンサ面と照明
系11の光学位置が結像関係になるようにする。なお、
照明系11のランプ11aが放射する光の一部はハーフ
ミラー11cを通過してRefセンサSref に入射す
る。 (3) 照明系11から照明光を照射したとき、パターン方
位マークMDとワークWは前記図6(a)の初期位置に
あり、2組の光量検出手段の光量センサSd1,Sd2には
パターン方位マークMDの切り欠き状透光部を介して照
明光が入射し、光量センサSd1,Sd2はオン信号を出力
している。また、このとき、ワークWは停止している。
【0038】なお、光が光量センサSd1,Sd2に入射し
たとき、光量センサSd1,Sd2がオフ信号を出力するよ
うに構成してもよいが、本実施例では光入射時、光量セ
ンサSd1,Sd2がオン信号を出力するものとして説明す
る。上記光量センサSd1,Sd2が出力するオン信号は、
前記図5に示したレベルコンパレータ21に送られ、レ
ベルコンパレータ21は上記光量センサSd1,Sd2の出
力Tp2、Tp3を増幅器A2,A3で増幅する。
【0039】一方、照明系11のランプ11aが放射す
る光はRefセンサSref で受光され、レベルコンパレ
ータ21に送られ、増幅器A1で増幅される。割算器D
1,D2は上記増幅器A1,A2,A3の出力に基づき
前記した演算を行い、ランプ11aが放射する光の「ゆ
らぎ」、「リップル」分を補償する。図7は上記割算器
D1,D2とコンパレータC1,C2の出力を示す図で
あり、初期位置においては同図の(a)矢印に示すよう
に、割算器D1,D2およびコンパレータC1,C2は
ハイレベルの出力を発生している。 (4) モータ15を駆動してワークWが載置されたワーク
ステージ2をオリフラ部OFと直交方向(この場合には
Y軸方向)に移動させる。
【0040】これにより、パターン方位マークMDとワ
ークWは前記図6(b)に示す状態となり、パターン方
位マークMDの切り欠き状透光部を介して2組の光量検
出手段の光量センサSd1,Sd2に入射する照明光の内、
一方、例えば、光量センサSd1に入射する照明光は遮光
されてその出力がオフとなる。その結果、図7に示すよ
うに、割算器D1の出力が低下し、コンパレータC1の
出力がローレベルとなる〔図7の(b)矢印の状態〕。
レベルコンパレータ21はコンパレータC1の出力がロ
ーレベルになると制御装置22に対して割り込み信号を
発生し、制御装置22はその時のエンコーダ15aのカ
ウント値EC1(ワークステージ2をY軸方向に駆動す
るモータの駆動量に相当)を記憶する。 (5) モータ15をさらに駆動してワークステージ2をオ
リフラ部OFと直交方向に移動させる。
【0041】これにより、パターン方位マークMDとワ
ークWは前記図6(c)に示す状態となり、パターン方
位マークMDの切り欠き状透光部を介して2組の光量検
出手段の光量センサSd1,Sd2に入射する照明光は遮光
されて両者の出力がオフとなる。その結果、図7に示す
ように、割算器D1,D2の出力が低下し、コンパレー
タC1,C2の出力がローレベルとなる〔図7の(c)
矢印の状態〕。レベルコンパレータ21はコンパレータ
C1,C2の出力がローレベルになると制御装置22に
対して割り込み信号を発生し、前記(4) と同様、制御装
置22はその時のエンコーダ15aのカウント値EC2
を記憶する。
【0042】また、制御装置22はモータ15の駆動を
停止し、ワークステージ2のY軸方向の移動を停止させ
る。 (6) 制御装置22は上記エンコーダ15aのカウント値
の差とパターン方位マークMDの切り欠き状透光部の距
離Pからオラフラ部OFの傾きを求める。すなわち、エ
ンコーダカウント値EC1はオリフラ部OFが図6
(b)の位置にあるときのY座標値(これをYBとす
る)に対応し、また、エンコーダカウント値EC2はオ
リフラ部OFが図6(c)の位置にあるときのY座標値
(これをYCとする)に対応する。
【0043】したがって、オリフラ部OFの傾きθと、
上記距離Pおよび上記エンコーダカウント値の差(YC
−YB)は図6(d)に示すような関係になるから、次
式によりオリフラ部OFの傾きθを求めることができ
る。 tan θ=|YB-YC |/P (7) 制御装置22は上記オリフラ部OFの傾きθに基づ
き、モータ13を駆動してワークステージ2を回転さ
せ、パターン方位マークMDとオリフラ部OFの角度ず
れを調整する。 (8) 制御装置22はモータ15を駆動して、光量センサ
Sd1,Sd2の出力が共にオンになる前記図6(a)の初
期位置までワークステージ2をY軸方向に移動させる。 (9) 上記(4) 〜(7) の手順を繰り返し、パターン方位マ
ークMDとオリフラ部OFの傾きθが所定値以内になっ
たか否かを確認する。
【0044】そして、上記傾きθが所定値以内になって
いない場合には、傾きθが所定値以内になるまで、上記
手順を繰り返す。 (10)オリフラ部OFとパターン方位マークMDの位置合
わせが終了したら、照明光をオフにして、必要に応じて
照明系11をマスクM上から後退させる。ついで、ワー
クステージ2を予め定められたオフセット量だけX,Y
軸方向に移動させるとともに回転させ、マスクパターン
MPとワークWの位置合わせを行い、図示しない露光光
照射装置から露光光をマスクM上に照射しワークWを露
光する。
【0045】以上のように、本実施例においては、マス
ク上に切り欠き状もしくは矩形状の透光部を持つパター
ン方位マークを印し、該切り欠き状もしくは矩形状の透
光部およびオリエンテーションフラット部を通過する光
を光量センサで検出しているので、光の総量でオリフラ
部の位置を検出することができ、センサとして、オンオ
フ出力を発生する高速で安価なセンサを使用することが
できる。
【0046】また、パターン方位マークに切り欠き状も
しくは矩形状の透光部を設け、照明光を上記透光部を通
過させるようにしているので、オリエンテーションフラ
ット部近傍の2点にスポット状に光を当てることがで
き、精度よく検出することができる。なお、上記実施例
では、初期位置として、図6(a)の状態にしておき、
ワークWを図6(a)→(b)→(c)のように移動さ
せているが、初期位置として図6(c)の状態とし、ワ
ークWを図6(c)→(b)→(a)のように移動さ
せ、光量センサSd1,Sd2に光が入射するときのエンコ
ーダカウント値を記憶するようにしてもよい。
【0047】また、上記実施例では、照明系をマスクの
上側に光量検出手段をワークの下側に配置した例を示し
たが、照明系をワークの下側に光量検出手段をマスクの
上側に配置してもよい。さらに、本実施例ではオリエン
テーションフラット部の位置合わせを制御装置により自
動的に行う場合について説明したが、上記操作をマニュ
アルで行ってもよい。
【0048】図8は本発明の第2の実施例を示す図であ
り、本実施例は本発明を投影露光装置に適用した場合を
示している。同図において、31はワーク露光時にマス
クパターン像をワークW上に投影させるための露光光を
照射する光照射装置、1はマスクステージであり、マス
クステージ1には、第1の実施例と同様、マスクパター
ンMPと前記図2に示したパターン方位マークMDが印
されたマスクMが真空吸着等の手段により固定されてい
る。
【0049】32は投影レンズであり、投影レンズ32
はマスクパターン像をワークW上に投影させる。2はワ
ークステージ、Wはワークであり、ワークWには前記し
たようにオリフラ部OFが設けられており、ワークWは
ワークステージ2に真空吸着等により固定される。ワー
クステージ2にはオラフラ部OFを通過する照明光を透
過させる光透過穴2cが設けられている。
【0050】また、ワークステージ2はX,Y,θ移動
機構2bにより駆動され、X,Y方向に移動するととも
に回転する。ワークWは、その回転中心が上記回転中心
と一致するようにワークステージ2上の所定位置に固定
される。なお、同図には図示していないが、第1の実施
例と同様、X,Y,θ移動機構2bには、ワークステー
ジ2をX,Y軸方向に駆動および回転させるモータとモ
ータの駆動量を検出するエンコーダが設けられている。
【0051】11はマスクM上のパターン方位マークM
DとワークWのオリフラ部OFを照明する照明系であ
り、第1の実施例と同様、照明系11はランプ11a、
レンズ11b、ハーフミラー11c、および、Refセ
ンサSref から構成されている。照明系11の照明光と
しては、非露光光もしくは露光光を使用することができ
るが、本実施例に示す投影露光の場合には、投影レンズ
32を介して照明光および露光光を照射するので露光光
を使用するのが望ましい。
【0052】すなわち、投影露光の場合には、投影レン
ズの収差により非露光光と露光光でピント位置がずれる
場合があり、オリフラ部OFの位置合わせに非露光光を
使用すると、露光時にワークステージ2(もしくはマス
クステージ1)を移動させたり、光学部材を使用する等
して、再度光学系を調整する必要が生じ操作が煩雑もし
くは構成が複雑になる。オリフラ部OFの位置合わせに
露光光を使用すれば、投影レンズの収差により非露光光
と露光光でピント位置がずれることはなく、上記問題発
生しない。
【0053】なお、本実施例においては、パターン方位
マーク近傍だけを照射する露光光を使用する場合につい
て説明するが、上記のように光学系を調整したり、光学
部材を用いれば非露光光を使用することが可能である。
33は投影レンズ、12は光量検出手段、12bは光量
検出手段に設けられるアパーチャ(開口)、Sd は光電
素子等から構成される光量センサであり、光量センサS
dは、照明系11→パターン方位マークMD→投影レン
ズ32→オリフラ部OF→投影レンズ33→アパーチャ
12bを介して入射する光を受光し、受光される光量が
所定のしきい値以下のときオフ、しきい値以上のときオ
ンとなるオン/オフ信号を出力する。
【0054】なお、第1の実施例と同様、光量センサS
d のセンサ面と照明系11の光学位置は結像関係にあ
る。これにより、パターン方位マークMD、投影レンズ
32等に付着するゴミの影響を除去することができ、ま
た、パターン方位マークMDの切り欠き状透光部もしく
は矩形状透光部を通過する光の総量をもって、オリフラ
部OFのエッジを検出することができるようになる。
【0055】また、上記照明系11と投影レンズ33と
光量検出手段12は、第1の実施例と同様、前記図2
(b)(c)に示したパターン方位マークMDの切り欠
き状透光部、もしくは矩形状透光部に対応させて、距離
P離れた位置に2箇所に設けられている(2箇所に設け
られた光量センサSd を、以下、Sd1,Sd2という)。
21はレベルコンパレータであり、レベルコンパレータ
21は、第1の実施例と同様の構成を持ち、照明系11
のランプ11aが放射する光の「ゆらぎ」等により上記
光量センサSd1,Sd2の出力が変動するのを補償する。
【0056】22は制御装置であり、制御装置は第1の
実施例と同様、レベルコンパレータ21の出力とエンコ
ーダのカウント値に基づき、ワークステージ2の位置を
制御し、ワークWのオリフラ部OFの位置合わせを行
う。次に本実施例におけるマスクパターンとオリエンテ
ーションフラット部の位置合わせ手順について説明す
る。 (1) マスクMに印されたパターン方位マークMDの切り
欠き状透光部が照明系11の光照射域の略中心位置にな
るように、マスクMを、マスクステージ1の所定位置に
固定する。
【0057】また、ワークWの回転中心とワークステー
ジ2の回転中心を一致させ、ワークWのオリフラ部OF
の位置がマスクMのパターン方位マークMDの真下にな
るようにワークWをワークステージ2に固定する。その
際、ワークステージWのX軸もしくはY軸移動方向に対
してオリフラ部OFが、ある程度直交状態になるように
ワークWを固定する(本実施例では、ワークステージ2
のY軸移動方向に対してオリフラ部OFが直交状態にな
るようにワークWを固定した場合について説明する)。
【0058】このとき、ワークWのオリフラ部OFとパ
ターン方位マークMDは一致しておらず、図6(a)に
示すような初期位置にある。 (2) 照明系11よりマスクMのパターン方位マークMD
に照明光を照射する。パターン方位マークMDを通過し
た光は、投影レンズ32→ワークWのオリフラ部OF→
ワークステージ2の光透過穴2c→投影レンズ33→ア
パーチャ12bを介して光量検出手段12の光量センサ
Sd1, Sd2に入射する。 (3) 照明系11から照明光を照射したとき、パターン方
位マークMDとワークWは前記図6(a)の初期位置に
あり、2組の光量検出手段の光量センサSd1,Sd2には
パターン方位マークMDの切り欠き状透光部を介して照
明光が入射し、光量センサSd1,Sd2はオン信号を出力
している。
【0059】上記光量センサSd1,Sd2が出力するオン
信号は、前記図5に示したレベルコンパレータ21に送
られ、レベルコンパレータ21のコンパレータC1,C
2はハイレベルの出力を発生している。 (4) X,Y,θ移動機構26に設けられたモータを駆動
してワークWが載置されたワークステージ2をオリフラ
部OFと直交方向(この場合にはY軸方向)に移動さ
せ、第1の実施例と同様、前記図6(b)に示す状態と
なったときのX,Y,θ移動機構26に設けられたエン
コーダのカウント値EC1〔図7の(b)参照〕と、図
6(c)に示す状態になったときの上記エンコーダのカ
ウント値EC2〔図7の(c)参照〕を記憶し、ワーク
ステージ2のY軸方向の移動を停止させる。 (6) 第1の実施例と同様、上記エンコーダのカウント値
の差とパターン方位マークMDの切り欠き状透光部の距
離Pからオラフラ部OFの傾きを求め、オリフラ部OF
の傾きθに基づき、ワークステージ2を回転させ、パタ
ーン方位マークMDとオリフラ部OFの角度ずれを調整
する。 (8) 以下、第1の実施例の(8) 〜(10)と同様に、ワーク
Wの傾きを調整した後、ワークステージ2を予め定めら
れてオフセット量だけ移動させマスクパターンMPとワ
ークWの位置合わせを行い、露光光照射装置31から露
光光をマスク上に照射しワークWを露光する。
【0060】以上のように、本実施例においては、第1
の実施例と同様、光の総量でオリフラ部の位置を検出す
ることができ、上記光量センサとして高速で安価なセン
サを使用することができる。また、パターン方位マーク
MDに切り欠き状もしくは矩形状の透光部を設けている
ので精度よく検出することができる。なお、本実施例に
おいても、第1の実施例と同様、ワークWを図6(c)
→(b)→(a)のように移動させ、光量センサSd1,
Sd2に光が入射するときのエンコーダカウント値を記憶
するようにしてもよい。
【0061】図9は本発明の第3の実施例を示す図であ
る。本実施例はプロキシミティ露光装置において、パタ
ーン方位マークとオリエンテーションフラット部をCC
Dセンサ等の受像素子で受像して、パターン方位マーク
とオリエンテーションフラット部の距離を制御装置によ
り算出して、オリエンテーションフラット部の位置合わ
せをする実施例を示している。
【0062】同図において、1はマスクステージであ
り、マスクステージ1にはマスクパターンMPとパター
ン方位マークMDが印されたマスクMが真空吸着等の手
段により固定されている。なお、本実施例では、パター
ン方位マークMDとして、マスクパターンMPに略平行
に印された直線状のマークを使用する場合について説明
するが、パターン方位マークMDとしてはその他の形状
のマークを使用することができる。
【0063】2はワークステージ、Wはワークであり、
ワークWには前記したようにオリフラ部OFが設けられ
ており、ワークWはワークステージ2に真空吸着等によ
り固定される。また、ワークステージ2は、第1の実施
例と同様、モータ13により回転駆動され、ワークW
は、その回転中心が上記回転中心と一致するようにワー
クステージ2上の所定位置に固定される。
【0064】また、XY移動機構2aはモータ14,1
5により駆動され、上記ワークステージ2を、X,Y軸
(ワークステージ面に平行な平面上の直交軸)方向に駆
動する。51はマスクM上のパターン方位マークMDと
ワークWのオリフラ部OFを照明する照明系であり、照
明系51はランプ51a、レンズ51b、ミラー51c
から構成され、ランプ51aが放射する照明光はレンズ
51aを介してミラー51cで反射され、マスクM上の
パターン方位マークMDを照射する。
【0065】照明系51の照明光としては、前記と同
様、ワーク上のフォトレジストを感光させない非露光光
もしくは露光光を使用することができる。また、52は
CCDセンサ等から構成される受像手段であり、照明系
51が照射する照明光により、パターン方位マークMD
とオリフラ部OFの画像を受像する。なお、第1の実施
例と同様、上記照明系51と受像手段52は、ワークW
のオリフラ部の両端部近傍の2箇所に設けられている
(2箇所に設けられた受像手段52のそれぞれの受像素
子を、以下、CCD1,CCD2という)。
【0066】22は制御装置、23はモニタであり、制
御装置22は後述するように、受像手段52により受像
された画像からパターン方位マークMDに対するオリフ
ラ部OFの傾きを求め、ワークステージ2の位置を制御
し、ワークWのオリフラ部OFの位置合わせを行う。次
に本実施例におけるマスクパターンとオリエンテーショ
ンフラット部の位置合わせ手順について説明する。 (1) マスクMに印されたパターン方位マークMDが照明
系51の光照射域の略中心位置になるように、マスクM
を、マスクステージ1の所定位置に取り付け、図示しな
い真空吸着手段等により固定する。
【0067】また、ワークWの回転中心とワークステー
ジ2の回転中心を一致させ、ワークWのオリフラ部OF
の位置がマスクMのパターン方位マークMDの略真下に
なるようにワークWをワークステージ2に載置し、図示
しない真空吸着手段等により固定する。 (2) 照明系51よりマスクMのパターン方位マークMD
に照明光を照射し、受像手段52によりパターン方位マ
ークMDとワークWのオリフラ部OFの画像を受像す
る。受像手段52のCCD1とCCD2で受像された画
像は制御装置22に送られ、モニタ23に表示される。 (3) 制御装置22は、図10に示すように、受像された
画像の領域(a)(b)において、パターン方位マーク
MDに略直交する数本のラインを発生させ、各ラインに
おけるオリフラ部OFとパターン方位マークMDの距離
を測定し、領域(a)(b)における平均距離を算出す
る。 (4) 制御装置22は、領域(a)における平均距離と領
域(b)における平均距離を比較して、両者が一致する
ように、ワークWが固定されたワークステージ2を移動
させる。 (5) 上記(3) 〜(4) の手順を繰り返し、領域(a)にお
ける平均距離と領域(b)における平均距離の差が所定
値以内になったか否かを確認する。
【0068】そして、上記距離の差が所定値以内になっ
ていない場合には、上記距離の差が所定値以内になるま
で、上記手順を繰り返す。 (6) オリフラ部OFとパターン方位マークMDの位置合
わせが終了したら、ワークステージ2を予め定められる
オフセット量だけ移動させ、マスクパターンMPとワー
クWの位置合わせを行い、図示しない露光光照射装置か
ら露光光をマスクM上に照射しワークWを露光する。
【0069】以上のように、本実施例においては、マス
ク上に印されたパターン方位マークとオリエンテーショ
ンフラット部の画像を受像して、オリエンテーションフ
ラット部の端部に近い2つの領域においてオリエンテー
ションフラット部とパターン方位マークの平均距離を求
めて、平均距離が一致するように、ワークステージを移
動させているので、人手を要することなく、自動的にオ
リエンテーションフラット部とパターン方位マークの位
置合わせを行うことができる。
【0070】また、パターン方位マークに略直交する数
本のラインをモニタ上に発生させ、各ラインにおけるオ
リエンテーションフラット部とパターン方位マークの距
離を測定することにより、オリエンテーションフラット
部とパターン方位マークの平均距離を容易にかつ精度よ
く求めることができ、この方法によれば、作業者が目視
で位置合わせを行うことも可能である。
【0071】なお、上記実施例では、パターン方位マー
クとして、マスクパターンに平行な直線状のマークを用
いる例を示したが、パターン方位マークとしては、マス
クの方位を示す任意のマークでよく、例えば、マスクパ
ターンに平行に「×」、「+」等のマークを複数箇所以
上印したものを使用することもできる。また、上記実施
例では、照明系をマスクの上側に光量検出手段をワーク
の下側に配置した例を示したが、第1の実施例と同様、
照明系をワークの下側に光量検出手段をマスクの上側に
配置してもよい。
【0072】さらに、上記実施例を前記図2に示した投
影露光装置に適用することもできる。図11は本発明の
第4の実施例を示す図である。本実施例はプロキシミテ
ィ露光装置において、オリエンテーションフラット部を
持たない矩形のワークを位置合わせする実施例を示して
おり、前記した第1、第2の実施例と同様、マスク上に
切り欠き状の透光部を持つパターン方位マークを印し、
該切り欠き状の透光部およびワーク直線部近傍を通過す
る光を光量センサで検出することにより矩形のワークを
位置合わせする実施例を示している。
【0073】図11において、図1に示したものと同一
のものには同一の符号が付されており、本実施例におい
ては、図1に示した照明系11の代わりに、ワークW上
にマスクパターンを露光するための露光光(非露光光)
照射装置10を使用し、該露光光(非露光光)照射装置
10が放射する光からフィルタ10aにより非露光光で
ある例えばe線を抽出し、ワークWの全面に照射する。
【0074】同図において、1はマスクステージであ
り、マスクステージ1にはマスクパターンMPとアライ
メント・マーク(以下パターン方位マークという)MD
が印されたマスクMが真空吸着等の手段により固定され
ている。図12はマスクM上におけるパターン方位マー
クMDの配置およびその形状の一例を示す図である。パ
ターン方位マークMDは同図に示すようにマスクパター
ンMPに略平行に印されており、例えば、同図に示すよ
うに、切り欠き状もしくは矩形状(例えば、100μm
×500μm)の3か所の透光部を持ち、その間隔は、
ワークWの一辺の長さ以内になるように選定されてい
る。なお、パターン方位マークMDは、前記したように
上記した切り欠き形状の外、矩形状等、種々の形状のマ
ークを用いることができる図11に戻り、2はワークス
テージ、Wはワークであり、ワークWは前記したように
矩形(例えば、150mm×150mm×25μm)で
あり、ワークWはワークステージ2に真空吸着等により
固定され、ワークステージ2はモータ13により回転駆
動される。また、XY移動機構2aはモータ14,15
により駆動され、上記ワークステージ2は、モータ14
により図12に示すX軸方向に、また、モータ15によ
りY軸方向に駆動される。また、モータ14,15には
エンコーダ14a,15aが取り付けられており、モー
タ14,15よる駆動量は上記エンコーダ14a,15
aにより検出される。
【0075】10は上記した露光光(非露光光)照射装
置であり、露光光(非露光光)照射装置10は図示しな
いランプ、インテグレータレンズ、コリメータレンズ等
と、フィルタ10aとシャッタ10b等から構成され、
位置合わせ時には、フィルタ10aにより非露光光であ
るe線を選択し、マスクM上に照射し、また、露光時に
は、露光光(例えばi線、g線、h線)をマスクM上に
照射する。
【0076】なお、上記のように非露光光を露光光(非
露光光)照射装置10から照射する代わりに、第1の実
施例のように、マスクM上のパターン方位マークMDに
合わせて3組の照明系を設けて、非露光光もしくは露光
光を照射するようにしてもよい。また、12は光量検出
手段であり、光量検出手段12はレンズ12aと光電素
子等からなる光量センサSd から構成され、露光光(非
露光光)照射装置10→パターン方位マークMD→ワー
クWのエッジ部分を介して露光光(非露光光)照射装置
10が照射する光を受光し、受光される光量に応じた出
力を発生する。
【0077】なお、同図では、光量検出手段12が一組
しか示されていないが、光量検出手段12は、前記図1
2に示したパターン方位マークMDの切り欠き状透光
部、もしくは矩形状透光部に対応させて、3箇所に設け
られている(3箇所に設けられた光量検出手段12の光
量センサの内、X軸方向(図12の下辺)に設けられた
ものを、以下光量センサSdx1 ,Sdx2 と呼び、Y軸方
向(図12の右辺)に設けられたものを、光量センサS
dyと呼ぶ)。
【0078】21はレベルコンパレータであり、レベル
コンパレータ21は上記光量検出手段12の検出信号を
しきい値と比較し、オン/オン信号を出力する。22は
制御装置であり、制御装置22は後述するように、レベ
ルコンパレータ21の出力とエンコーダ14a,15a
のカウント値に基づき、ワークステージ2の位置を制御
し、ワークWの位置合わせを行う。
【0079】次に本実施例におけるマスクパターンとワ
ーク直線部の位置合わせ手順について説明する。なお、
本実施例においては、まず、後述する(1)X,Y補正
のためのキャリブレーションを行う。すなわち、アライ
メント検出系を調整するため、ワークステージ2を原点
位置まで移動させたのち、測定器等を用いてワークWを
ワークステージ2上の所定位置に載置する。そして、マ
スクM上から非露光光を照射して、ワークステージ2を
Y,X方向に移動させ、前記した光量センサSdx1 ,S
dx2 および光量センサSdyがオフになるまでのカウント
値(Xorg ,Yorg )をそれぞれ求めて記憶しておく。
【0080】ついで、後述する(2)ワークの位置合わ
せを行う。すなわち、ワークステージ2上に位置合わせ
を行うワークを載置し、マスクM上から非露光光を照射
してワークステージ2を移動させ、光量センサSdx1 ,
Sdx2 および光量センサSdyがオフになる移動量を求
め、上記カウント値(Xorg ,Yorg )を用いて位置合
わせを行う。 (1)X,Y補正のためのキャリブレーション (a) ワークステージ2が原点位置にあるときのXY移動
機構2aのエンコーダカウント値(X0 ,Y0 )を設定
する。
【0081】すなわち、制御装置22はモータ14、1
5を駆動して、図13に示すようにXY移動機構2aに
よりワークステージ2を移動させ、ワークステージ2の
中心を露光領域の中心まで移動させて、その時のエンコ
ーダ14a,15aのカウント値を(X0 ,Y0 )とす
る。 (b) ノギス等の測定器を用いてワークWをワークステー
ジ2上の所定の位置に載置し、図示しない真空吸着手段
等により固定する。このとき、マスクMのパターン方位
マークMD(図14においては透過光)とワークWの位
置関係は図14(a)に示すように、X軸方向に設けら
れたパターン方位マークを結ぶ直線とワークWのエッジ
とは平行になる。また、この時のエンコーダカウント値
は(X0 ,Y0 )である。 (c) 露光光(非露光光)照射装置10から非露光光(例
えばe線)を放射し、前記図11に示すパターン方位マ
ークMDが印されたマスクMの上方から非露光光を照射
する。
【0082】なお、前記したように3組の光量検出手段
12は上記パターン方位マークMDを透過した非露光光
が照射される位置に設置されている。 (d) 制御装置22はモータ15を駆動してワークステー
ジ2をY方向に移動させ、図14(b)に示すように光
量センサSdx1 ,Sdx2 が同時にオフしたときのエンコ
ーダ15aのカウント値(Yorg )を記憶する。
【0083】なお、光が光量センサSdx1 ,Sdx2 に入
射したとき、光量センサSdx1 ,Sdx2 がオフ信号を出
力するように構成してもよいが、本実施例では光入射
時、光量センサSdx1 ,Sdx2 がオン信号を出力するも
のとして説明する。 (e) モータ15を駆動してワークステージ2を−Y方向
に移動させ、図14(c)に示すようにエンコーダカウ
ント値が(X0 ,Y0 )になる位置まで戻す。 (f) モータ14を駆動してワークステージ2をX方向に
移動させ、図14(d)に示すように光量センサSdyが
オフしたときのエンコーダ14aのカウント値(Xorg
)を記憶する。 (g) モータ14を駆動してワークステージ2を−X方向
に移動させ、図14(c)に示すようにエンコーダカウ
ント値が(X0 ,Y0 )になる位置まで戻す。 (h) 露光光(非露光光)照射装置10からの非露光光を
オフし、ワークWを取り外す。
【0084】以上のようなキャリブレーションを行うこ
とにより、所定位置に載置されたワークW(この位置に
ワークWは位置決めされる)の辺からパターン方位マー
クMDまでの距離に相当したエンコーダカウント値(ワ
ークステージ2を移動させたときの上記エンコーダカウ
ント値Xorg ,Yorg )を求めることができる。 (2)ワークWの位置合わせ (a) エンコーダカウント値が(X0 ,Y0 )となる位置
にワークステージ2を位置決めし、図15(a)に示す
ようにワークWをワークステージ2上に載置し固定す
る。なお、本実施例の場合には、ワークWの回転中心と
ワークステージ2の回転中心を必ずしも一致させる必要
はない。 (b) 露光光(非露光光)照射装置10から非露光光(例
えばe線)を放射し、前記図12に示すパターン方位マ
ークMDが印されたマスクMの上方から非露光光を照射
する。 (c) 制御装置22はモータ15を駆動して図15(b)
に示すようにワークWをY軸方向に移動させ、光量セン
サSdx1 がオフになるエンコーダカウント値と、光量セ
ンサSdx2 がオフになるエンコーダカウント値を求め、
その差よりワークWのパターン方位マークに対する傾き
θを求める。 (d) 制御装置22はモータ13によりワークステージ2
を回転させ、図15(c)に示すように上記傾きθを補
正したのち、図15(d)に示すようにエンコーダカウ
ント値が(X0 ,Y0 )となる位置にワークステージ2
を戻す。 (e) 制御装置22はモータ15を駆動して図16(a)
に示すようにワークWをY方向に移動させ、光量センサ
Sdx1 ,Sdx2 が同時にオフになったときワークWを停
止させ、そのときのエンコーダカウント値(Ye)を記
憶する。 (f) 制御装置22はワークWのY方向位置誤差を下式に
より求め、エンコーダカウント値が(X0 ,Y)となる
位置にワークステージ2を移動させる。
【0085】Y=Y0 −(Yorg −Ye ) これによりワークWのY方向位置誤差が補正される。 (g) 図16(b)に示すように制御装置22はモータ1
4を駆動してワークWをX方向に移動させ、光量センサ
SdyがオフになったときワークWを停止させ、そのとき
のエンコーダカウント値(Xe)を記憶する。 (h) 制御装置22はワークWのX方向位置誤差を下式に
より求め、図16(c)に示すようにエンコーダカウン
ト値が(X,Y)となる位置にワークステージ2を移動
させる。
【0086】X=X0 −(Xorg −Xe ) これによりワークWのX方向位置誤差が補正される。 (i) 露光光(非露光光)照射装置10からの非露光光を
オフし、位置合わせを終了する。上記のように位置合わ
せが終了すると、前記したようにマスクM上に印された
アライメント・マークとワークW上に印されたアライメ
ント・マークを光学顕微鏡等で観察し、両者の位置合わ
せを行い、露光光(非露光光)照射装置10から露光光
を照射してワークWの露光を行う。
【0087】以上のように、本実施例においては、マス
ク上に切り欠き状もしくは矩形状の透光部を持つパター
ン方位マークを印し、該切り欠き状もしくは矩形状の透
光部およびワークWのエッジを通過する光を光量センサ
で検出しているので、前記した第1、第2の実施例と同
様、光の総量でオリフラ部の位置を検出することがで
き、センサとして、オンオフ出力を発生する高速で安価
なセンサを使用することができる。
【0088】また、パターン方位マークを3か所設けて
いるので、矩形状のワークの位置合わせを人手を要する
ことなく精度良く行うことができ、ワークの位置合わせ
の自動化を図ることが可能となる。なお、上記実施例で
は、光量センサSdx1 ,Sdx2 ,Sdyへの入射光を遮光
しない位置にワークWを載置して、ワークWを上記光量
センサSdx1 ,Sdx2 ,Sdyを遮光する方向に移動させ
ているが、前記した第1、第2の実施例と同様、光量セ
ンサSdx1 ,Sdx2 ,Sdyへの入射光を遮光する位置に
ワークWを載置して、ワークWを上記光量センサSdx1
,Sdx2 ,Sdyを遮光しない方向に移動させ、光量セ
ンサSdx1 ,Sdx2 ,Sdyに光が入射するときのエンコ
ーダカウント値を記憶するようにしてもよい。
【0089】また、上記実施例ではワークの位置合わせ
を制御装置により自動的に行う場合について説明した
が、上記操作をマニュアルで行ってもよい。さらに、上
記第4の実施例において、前記した第1、第2の実施例
のようにRefセンサSref を設け、マスクM上に照射
される非露光光のゆらぎ、リップル等を補償するように
構成することもできる。また、上記実施例を前記図2に
示した投影露光装置に適用することもできる。
【0090】図17は本発明の第5の実施例を示す図で
ある。本実施例は、第3の実施例に示した方法をオリエ
ンテーションフラット部を持たない矩形のワークの位置
合わせに適用した実施例であり、ワークWのエッジを第
3の実施例のようにCCDセンサ等の受像素子で受像し
て、パターン方位マークと上記エッジの距離を制御装置
により算出して、ワークWの位置合わせを行う実施例を
示している。
【0091】なお、本実施例では、図18に示すように
パターン方位マークMD1,MD2として、マスクパタ
ーンMPに略平行に印された直線状のマークを使用する
場合について説明するが、パターン方位マークMD1,
MD2としてはその他の形状のマークを使用することが
できる。図17において、図9に示したものと同一のも
のには同一の符号が付されており、本実施例の場合に
は、前記第4の実施例と同様、図9に示した照明系51
の代わりに、図11に示すようにワークW上にマスクパ
ターンを露光するための露光光(非露光光)照射装置1
0を使用し、該露光光(非露光光)照射装置10が放射
する光からフィルタ10aにより非露光光である例えば
e線を抽出し、ワークWの全面に照射する。
【0092】また、本実施例においては、図9に示した
受像手段52が図18の領域A,B,Cにそれぞれ対応
した箇所に3組設けられている(3箇所の受像手段の各
受像素子をそれぞれCCD1,CCD2,CCD3とい
う)。次に図17、図18により本実施例におけるワー
クWの位置合わせについて説明する。 (1)X,Y補正のためのキャリブレーション (a) ノギス等の測定器を用いてワークWをワークステー
ジ2上の所定の位置に載置し、図示しない真空吸着手段
等により固定する。 (b) 露光光(非露光光)照射装置10から非露光光(例
えばe線)を放射し、図18に示すパターン方位マーク
が印されたマスクMの上方から非露光光を照射する。 (c) 制御装置22は図18に示す領域A,B,Cにおい
てパターン方位マークMD1,MD2に略直交する数本
のラインを発生させ、CCD1,CCD2,CCD3に
より領域A,B,Cの画像を受像する。そして、各ライ
ンにおけるワークWのエッジとパターン方位マークMD
1,MD2の距離を測定し、領域A,B,Cにおける平
均距離ΔY1,ΔY2,ΔXを算出し記憶する。なお、
ワークWは所定位置に載置されているので、パターン方
位マークMD1に対するワークWの傾きは略零でありΔ
Y1≒ΔY2(=ΔY:以下、これをΔYという)であ
る。 (h) 露光光(非露光光)照射装置10からの非露光光を
オフし、ワークWを取り外す。 (2)ワークWの位置合わせ (a) マスクMを、マスクステージ1の所定位置に取り付
け、図示しない真空吸着手段等により固定する。 (b) 露光光(非露光光)照射装置10から非露光光を照
射し、受像手段52によりパターン方位マークMD1,
MD2とワークWのエッジの画像を受像する。受像手段
52のCCD1とCCD2で受像された画像は制御装置
22に送られ、モニタ23に表示される。 (c) 制御装置22は、図18に示すように、受像された
画像の領域A,B,Cにおいて、パターン方位マークM
D1に略直交する数本のラインを発生させ、各ラインに
おけるワークWのエッジとパターン方位マークMD1の
距離を測定し、領域A,Bにおける平均距離を算出す
る。 (d) 制御装置22は、領域Aにおける平均距離と領域B
における平均距離を比較して、両者が一致するように、
ワークWが固定されたワークステージ2を回転させ、ワ
ークのパターン方位マークMD1に対する傾きを補正す
る。 (e) 上記(c) 〜(d) の手順を繰り返し、領域Aにおける
平均距離と領域Bにおける平均距離の差が所定値以内に
なったか否かを確認する。
【0093】そして、上記距離の差が所定値以内になっ
ていない場合には、上記距離の差が所定値以内になるま
で、上記手順を繰り返す。 (f) 上記(e) のようにしてワークWの傾きの補正が終了
したら、領域Aもしくは領域BにおけるワークWのエッ
ジとパターン方位マークMD2間の距離Δyを算出し、
前記記憶されたΔYと比較する。
【0094】そして、ワークステージをY方向に移動さ
せて、ワークWのY方向の距離を補正する。この手順
を、算出された距離Δyと上記記憶された距離ΔYの差
が所定値以内になるまで繰り返す。 (g) 上記(f) のようにしてワークWのY方向の位置の補
正が終了したら、領域CにおけるワークWのエッジとパ
ターン方位マークMD2間の距離Δxを算出し、前記記
憶されたΔXと比較する。
【0095】そして、ワークステージをX方向に移動さ
せて、ワークWのX方向の距離を補正する。この手順
を、算出された距離Δxと上記記憶された距離ΔXの差
が所定値以内になるまで繰り返す。 (h) ワークWのエッジとパターン方位マークMD1,M
D2の位置合わせが終了したら、ワークステージ2を予
め定められたオフセット量だけ移動させ、マスクパター
ンMPとワークWの位置合わせを行い、露光光(非露光
光)照射装置10から露光光をマスクM上に照射しワー
クWを露光する。
【0096】以上のように、本実施例においては、マス
ク上に印されたパターン方位マークMD1,MD2とワ
ークWのエッジの画像を受像して、ワークWのエッジと
パターン方位マークMD1,MD2の平均距離を求め
て、該距離が予めキャリブレーション時に求めた距離と
一致するように、ワークステージ2を移動させているの
で、人手を要することなく、自動的にワークの直線部と
パターン方位マークMD1,MD2の位置合わせを行う
ことができる。
【0097】また、パターン方位マークMD1,MD2
に略直交する数本のラインをモニタ上に発生させている
ので、図9に示した実施例と同様、ワークWのエッジと
パターン方位マークMD1,MD2の距離を容易にかつ
精度よく求めることができ、この方法によれば、作業者
が目視で位置合わせを行うことも可能である。なお、上
記実施例では、パターン方位マークMD1,MD2とし
て、マスクパターンMPに平行な直線状のマークを用い
る例を示したが、パターン方位マークとしては、マスク
Mの方位を示す任意のマークでよく、例えば、マスクパ
ターンMPに平行に「×」、「+」等のマークを複数箇
所以上印したものを使用することもできる。
【0098】また、上記のように非露光光を露光光(非
露光光)照射装置10から照射する代わりに、第3の実
施例のように、マスクM上のパターン方位マークMD
1,MD2に合わせて3組の照明系を設けて、非露光光
もしくは露光光を照射するようにしてもよい。さらに、
上記実施例を前記図2に示した投影露光装置に適用する
こともできる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
以下の効果を得ることができる。 (1) 矩形状もしくは切り欠き状の2箇所の透光部を持
ち、該透光部間の距離がワークのオリエンテーションフ
ラット部の直線部分の長さ以下であるアライメント・マ
ークをマスクパターンと所定の位置関係になるようにマ
スク上に配置し、光照射部より露光光もしくは非露光光
を照射して、上記ワークステージを、前記透光部を通過
した2つの光をオリエンテーションフラット部が遮光す
る方向もしくは遮光しない方向に直線移動させ、2つの
光検出手段によって上記2つの透光部およびワークのオ
リエンテーションフラット部近傍を通過した光をそれぞ
れ検出し、検出信号が遮断されたとき、もしくは、出力
を発生したときのワークステージの位置、および、前記
2つの透光部間の距離のデータに基づき、オリエンテー
ションフラット部と前記アライメント・マークの2つの
透光部を結ぶ直線とがなす角度を算出し、算出された角
度によりワークステージを移動させるようにしたので、
光の総量でオリエンテーションフラット部の位置を検出
することができ、センサとして、オンオフ出力を発生す
る高速で安価な光量センサを使用することができる。
【0100】また、アライメント・マークに2つの透光
部を設け、該透光部が光照射域の略中心位置になるよう
に照明光を照射し、照明光を上記透光部を通過させるよ
うにしているので、オリエンテーションフラット部近傍
の2点にスポット状に光を当てることができ、オリエン
テーションフラット部のエッジ位置を精度よく検出する
ことができ、高精度に位置合わせを行うことができる。 (2) マスクパターンと所定の位置関係にあるマスク上の
アライメント・マークに、光照射部より露光光もしくは
非露光光を照射し、2つの受像手段によってオリエンテ
ーションフラット部の両端部近傍の2箇所の領域の画像
と該領域内のアライメント・マークの画像を受像し、上
記オリエンテーションフラット部の両端部近傍の2箇所
の領域において、モニタ上にオリエンテーションフラッ
ト部のエッジに略直交し、上記アライメント・マークを
よぎるラインを発生させてオリエンテーションフラット
部とアライメント間の距離を求めることにより、該平均
距離を容易にかつ精度よく求めることができ高精度に位
置合わせを行うことができる。
【0101】また、オリエンテーションフラット部とア
ライメント間の距離を算出し、上記2箇所の領域におけ
るアライメント・マークとオリエンテーションフラット
部間の距離が一致するようにワークステージを移動させ
る制御装置を設けているので、人手を要することなく、
自動的にオリエンテーションフラット部とパターン方位
マークの位置合わせを行うことができる。 (3) ワークの直線部が第1、第2のアライメント・マー
クの矩形状もしくは切りき状の透光部を通過した2つ
の光を遮光する方向もしくは遮光しない方向に上記ワー
クステージを直線移動させ、一方の検出信号が遮断され
たとき、もしくは、出力を発生したときのワークステー
ジの第1の位置を記憶し、次に、他方の検出信号が遮断
されたとき、もしくは、出力を発生したときのワークス
テージの第2の位置を記憶し、上記第1の位置、第2の
位置からワーク直線部と前記アライメント・マークの2
つの透光部を結ぶ直線とがなす角度を補正し、ワークス
テージを戻したのち、上記ワークの直線部が前記第1、
第2のアライメント・マークの透光部を通過した2つの
光を遮光する方向もしくは遮光しない方向に上記ワーク
ステージを再度直線移動させ、検出信号が遮断されたと
き、もしくは、出力を発生したときのワークステージの
位置を記憶して、ワークと第1、第2のアライメント・
マークの透光部間の距離を補正し、ついで、上記ワーク
の直線部が、前記第3のアライメント・マークの矩形状
もしくは切り欠き状の透光部を通過した光を遮光する方
向もしくは遮光しない方向に上記ワークステージを直線
移動させ、検出信号が遮断されたとき、もしくは、出力
を発生したときのワークステージの位置を記憶して、第
3のアライメント・マークの透光部間の距離を補正して
いるので、光の総量でワークエッジ部の位置を検出する
ことができ、センサとして、オンオフ出力を発生する高
速で安価な光量センサを使用して、ワークの自動的な位
置合わせを行うことができる。(4) さらに、アライメント・マークの2箇所の透光部間
の距離を、ワークのオリエンテーションフラット部の直
線部分の長さ以下、もしくは、ワーク直線部分の長さ以
下とすることにより、オリエンテーションフラット部の
曲線部分や2辺の角部分に影響されずにオリエンテーシ
ョンフラット部やワーク直線部のエッジ位 置を精度よく
検出することができる。 (5) 2つの受像手段によってワーク直線部の両端部近傍
の2箇所の領域の画像と該領域内の第1、第2のアライ
メント・マークの画像を受像し、上記ワーク直線部の両
端部近傍の2箇所の領域において、モニタ上にワーク直
線部のエッジに略直交し、上記第1、第2のアライメン
ト・マークをよぎるラインを発生させ、上記ラインとワ
ークのエッジの交点と、上記ラインがアライメント・マ
ークをよぎる点との距離を求めることにより、ワーク直
線部と前記第1、第2のアライメント・マークを結ぶ直
線とがなす角度を補正するとともにワークと第1、第2
のアライメント・マークの距離を補正し、また、受像手
段によってワーク直線部の領域の画像と該領域内の第3
のアライメント・マークの画像を受像し、上記ワーク直
線部の領域において、モニタ上にワーク直線部のエッジ
に略直交し、上記第3のアライメント・マークをよぎる
ラインを発生させ、上記ラインとワークのエッジの交点
と、上記ラインがアライメント・マークをよぎる点との
距離を求めることにより、ワークと第3のアライメント
・マークの間の距離を補正するようにしているので、ワ
ークの位置合わせを自動的に精度良く行うことができ
る。(6) 光照射部から照射される露光光もしくは非露光光の
ゆらぎ、リップル分を検出する光量センサを設けること
により、光照射部から照射される光のゆらぎ、リップル
分を補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】パターン方位マークの配置およびその形状の一
例を示す図である。
【図3】パターン方位マークの形状と光照射エリアの関
係を示す図である。
【図4】ワーク位置と光量の関係を示す図である。
【図5】レベルコンパレータの一例を示す図である。
【図6】パターン方位マークに対するオリエンテーショ
ンフラット部の位置変化を説明する図である。
【図7】レベルコンパレータの動作を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図10】受像された画像に重畳して発生させたライン
を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図12】第4の実施例におけるマスク上のパターン方
位マークを示す図である。
【図13】ワークステージの初期設定を示す図である。
【図14】第4の実施例におけるキャリブレーションの
方法を説明する図である。
【図15】第4の実施例におけるワークの位置合わせ方
法を説明する図である。
【図16】第4の実施例におけるワークの位置合わせ方
法を説明する図である。
【図17】本発明の第5の実施例を示す図である。
【図18】受像された画像に重畳して発生させたライン
を示す図である。
【図19】従来のオリエンテーションフラット部の位置
合わせ方法を示す図である。
【符号の説明】
1 マスクステージ 2 ワークステージ 2a XY移動機構 2b X,Y,θ移動機構 2c 光透過穴 10 露光光(非露光光)照射装置 11 照明系 11a ランプ 11b レンズ 11c ハーフミラー 12 光量検出手段 12a レンズ 12b アパーチャ(開口) 13,14,15 モータ 14a,15a エンコーダ 21 レベルコンパレータ 22 制御装置 23 モニタ 31 光照射装置 32 投影レンズ 33 投影レンズ 51 照明系 51a ランプ 51b レンズ 51c ミラー 52 受像手段 A1,A2,A3 増幅器 C1,C2 比較器 D1,D2 割算器 M マスク MP マスクパターン MD,MD1,MD2パターン方位マーク W ワーク OF オリフラ部 Sd ,Sd1,Sd2 光量センサ Sdx1,Sdx2,Sdy 光量センサ Sref Refセンサ CCD1,CCD2,CCD3 受像素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−55655(JP,A) 特開 平4−212436(JP,A) 特開 平7−297109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 H01L 21/68 G03F 7/20 - 7/24 G03F 9/00 - 9/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状もしくは切り欠き状の2箇所の透
    光部を含み、該透光部間の距離がワークのオリエンテー
    ションフラット部の直線部分の長さ以下であり、マスク
    パターンと所定の位置関係にあるアライメント・マーク
    を有するマスクと、 ワークと、該ワークを保持し移動させるワークステージ
    と、 マスクのアライメント・マークに露光光もしくは非露光
    光を、該アライメント・マークが光照射域の略中心位置
    になるように照射する光照射部と、 前記2箇所の透光部を通過する光をそれぞれ検出して検
    出信号を出力する2つの光検出手段と、 上記2つの光検出手段が出力した検出信号に基づき、ワ
    ークステージの移動を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、ワークステージ上に保持されたワーク
    のオリエンテーションフラット部が、前記2つの光を遮
    光しない状態から遮光する状態に、もしくは、遮光する
    状態から遮光しない状態になるようにワークステージを
    直線移動させ、 上記2つの光検出手段の検出信号が遮断されたとき、も
    しくは、2つの光検出手段の検出信号が出力されたとき
    のワークステージのそれぞれの位置を記憶し、記憶され
    たワークステージの位置、および、前記2つの透光部間
    の距離に基づき、オリエンテーションフラット部と前記
    アライメント・マークの2つの透光部を結ぶ直線とがな
    す角度を算出し、 上記角度に基づきワークステージを移動させ、オリエン
    テーションフラット部の位置合わせを行うことを特徴と
    するマスクパターンとワークの直線部の位置合わせ装
    置。
  2. 【請求項2】 マスクパターンと所定の位置関係にある
    アライメント・マークを有するマスクと、 マスクのアライメント・マークに露光光もしくは非露光
    光を照射する光照射部と、 ワークと、該ワークを、前記光照射部から放射され前記
    アライメント・マークを通過する光をオリエンテーショ
    ンフラット部が遮光しないように保持し移動させるワー
    クステージと、 前記アライメント・マークと、ワークのオリエンテーシ
    ョンフラットの画像を受像する2つの受像手段と、 上記2つの受像手段が受像した画像に基づきワークステ
    ージの移動を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、オリエンテーションフラット部の両端
    部近傍の2箇所の領域において、上記アライメント・マ
    ークとオリエンテーションフラット部間の距離を算出
    し、 上記2箇所の領域におけるアライメント・マークとオリ
    エンテーションフラット部間の距離が一致するように、
    ワークステージを移動させることを特徴とするマスクパ
    ターンとワークの直線部の位置合わせ装置。
  3. 【請求項3】 矩形状もしくは切り欠き状の2箇所の
    光部を含み、該透光部間の距離が、該透光部を遮光する
    ワークの直線部分の長さ以下である第1、第2のアライ
    メント・マークと、該アライメント・マークを結ぶ直線
    に交わる線上に配置され矩形状もしくは切り欠き状の
    光部を含む第3のアライメント・マークを有するマスク
    と、 ワークと該ワークステージを移動させるワークステージ
    と、 マスクのアライメント・マークに露光光もしくは非露光
    光を、該アライメント・マークが光照射域の略中心位置
    になるように照射する光照射部と、 前記3箇所の透光部を通過する光をそれぞれ検出して検
    出信号を出力する3つの光検出手段と、 上記3つの光検出手段が出力した検出信号に基づき、ワ
    ークステージの移動を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、ワークステージ上に保持された上記ワ
    ークの直線部が、前記第1、第2のアライメント・マー
    クの透光部を通過した2つの光を遮光しない状態から遮
    光する状態に、もしくは遮光する状態から遮光しない状
    態になるように上記ワークステージを直線移動させ、 上記2つの光を検出する光検出手段の検出信号が遮断さ
    れたとき、もしくは、2つの光検出手段の検出信号が出
    力されたときのワークステージのそれぞれの位置を記憶
    し、該それぞれの位置からワーク直線部と前記アライメ
    ント・マークの2つの透光部を結ぶ直線とがなす角度を
    算出して、算出された角度に基づきワークステージを回
    転させてワークの角度を補正し、次に、 ワークの直線部が上記第1、第2のアライメント
    ・マークの透光部を通過した2つの光を遮光しない、も
    しくは遮光する位置にワークステージを戻したのち、上
    記ワークの直線部が前記第1、第2のアライメント・マ
    ークの透光部を通過した2つの光を遮光しない状態から
    遮光する状態に、もしくは遮光する状態から遮光しない
    状態になるように上記ワークステージを再度直線移動さ
    せ、 検出信号が遮断されたとき、もしくは検出信号が出力さ
    れたときのワークステージの位置を記憶して、該位置と
    前記第1、第2のアライメント・マークの透光部間の距
    離のデータを演算し、該演算結果に基づきワークステー
    ジを移動させてワークと第1、第2のアライメント・マ
    ークの透光部間の距離を補正し、 ついで、上記ワークの直線部が、前記第3のアライメン
    ト・マークの透光部を通過した光を遮光しない状態から
    遮光する状態に、もしくは遮光する状態から遮光しない
    状態になるように上記ワークステージを直線移動させ、
    前記第3のアライメント・マークの透光部を通過する光
    を検出する検出手段の検出信号が遮断されたとき、もし
    くは検出信号が検出されたときのワークステージの位置
    を記憶して、該位置と前記第3のアライメント・マーク
    の透光部間の距離のデータを演算し、該演算結果に基づ
    きワークステージを移動させてワークと第3のアライメ
    ント・マークの透光部間の距離を補正することを特徴と
    するマスクパターンとワークの直線部の位置合わせ装
    置。
  4. 【請求項4】 マスク上に、直線状に配置された第1、
    第2のアライメント・マークと、上記第1、第2を結ぶ
    直線と、ワーク直線部の2辺がなす角度と同一の角度で
    交わる直線上に配置された第3のアライメント・マーク
    を有するマスクと、 マスクのアライメント・マークに露光光もしくは非露光
    光を照射する光照射部と、 ワークと、該ワークを、前記光照射部から放射され前記
    アライメント・マークを通過する光をワークの直線部が
    遮光しないように保持し移動させるワークステージと、 前記アライメント・マークと、ワークの直線部の画像を
    受像する3つの受像手段と、 上記3つの受像手段が受像した画像に基づきワークステ
    ージの移動を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、2つの受像手段によってワーク直線部
    の両端部近傍の2箇所の領域の画像と該領域内の第1、
    第2のアライメント・マークの画像を受像し、 上記ワーク直線部の両端部近傍の2箇所の領域におい
    て、上記第1、第2のアライメント・マークとワーク直
    線部間のそれぞれの距離のデータを演算して、該距離の
    データからワーク直線部と前記第1、第2のアライメン
    ト・マークを結ぶ直線とがなす角度を算出してワークを
    回転させてワークの角度を補正し、 また、上記距離のデータに基づき、ワークステージを移
    動させてワークと第1、第2のアライメント・マークの
    透光部間の距離を補正し、 また、残りの一つの受像手段によってワーク直線部の領
    域の画像と該領域内の第3のアライメント・マークの画
    像を受像し、上記第3のアライメント・マークとワーク
    直線部間のそれぞれの距離のデータを演算して、上記距
    離のデータに基づき、ワークステージを移動させてワー
    クと第3のアライメント・マークの間の距離を補正する
    ことを特徴とするマスクパターンとワークの直線部の位
    置合わせ装置。
  5. 【請求項5】 上記光照射部から照射される露光光もし
    くは非露光光のゆらぎ、リップル分を検出する光量セン
    サを設け、該光量センサの出力により、上記光検出手段
    の出力が変動するのを補償することを特徴とする請求項
    1または請求項3のマスクパターンとワークの直線部の
    位置合わせ装置。
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