JPH08316130A - レジストパタ−ンの形成方法および装置 - Google Patents

レジストパタ−ンの形成方法および装置

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JPH08316130A
JPH08316130A JP7122607A JP12260795A JPH08316130A JP H08316130 A JPH08316130 A JP H08316130A JP 7122607 A JP7122607 A JP 7122607A JP 12260795 A JP12260795 A JP 12260795A JP H08316130 A JPH08316130 A JP H08316130A
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JP
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exposure
time
heat treatment
wafer
processing
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JP7122607A
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English (en)
Inventor
Atsushi Someya
篤志 染矢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光されてから熱処理されるまでの時間を管
理することにより、いわゆる化学増幅系レジストに適し
たレジストパタ−ンの形成方法を提供すること。 【構成】 まず、ウェ−ハが露光処理工程に送られてか
ら、所定の露光処理が施され、露光後熱処理工程にむけ
て送り出されるまでの露光処理時間Cを、ロットの1枚
目のウェ−ハについて求める(S2)。その後、求めた
露光処理時間Cを、露光後熱処理工程におけるウェ−ハ
1枚あたりに必要な熱処理時間Dと比較し(S3)、露
光処理時間Cが熱処理時間Dより短い場合に、熱処理時
間Dと露光処理時間Cとの差より少なくとも長い遅延時
間αを設定する(S4)。2枚目以降の各ウェ−ハにつ
いては、ウェ−ハが露光処理工程に送られる所定の搬送
時間bに、設定した遅延時間αを加算し(S5)、その
後、露光を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光のほかに、露光後
熱処理を行うことによりパターンが確定されるタイプの
レジストに適したパタ−ン形成方法に関し、とりわけ露
光後に露光後熱処理されるまでの時間が、フォトリソグ
ラフィ工程間で一定になるように管理しながらレジスト
パタ−ンを形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイスの高集積化によ
り、ますます微細な加工技術が要求されてきた。このた
め、フォトリソグラフィ工程での線幅のバラツキを低レ
ベルで、しかも安定に制御することが、以前にもまして
重要になってきている。
【0003】また、微細加工のために露光波長が短波長
化し、これにともなって使用されるレジスト材料も大き
く変化している。すなわち、これまでのg線(波長:4
36nm),i線(波長:365nm)リソグラフィで
は、ノボラック樹脂/ナフトキノン系のレジストが主に
使用されてきた。しかし、このノボラック樹脂/ナフト
キノン系のレジストは、さらに短い波長領域では、吸収
が大きいことから感度や形状制御性の確保が難くなって
きた。したがって、現在導入が検討されているKrFエ
キシマレ−ザリソグラフィ(波長:248nm)では、
いわゆる化学増幅型のレジストが使われはじめている。
代表的な化学増幅型レジストとしては、短波長領域でも
比較的透明なPHS(Poly-Hydroxy-styreneの略)等の
低吸収樹脂に、少ない吸収でも反応を触媒的に起こすた
めの光酸発生剤を加えた低吸収化学増幅レジストがあ
る。
【0004】この種の化学増幅型レジストでは、露光に
より光酸発生剤から分解生成した酸が、続くPEB(Po
st Exposure Bake:露光後熱処理)工程で、ベ−ス樹脂
の架橋,重合,官能基変換などのレジスト反応の触媒と
して働くことで、現像液に対する局部的な溶解度変化を
生じさせる。したがって、露光した直後は、生成した酸
が拡散等により動く状態にあり、この不安定さに起因し
て、化学増幅型のレジスト材料を用いた場合の線幅は、
処理条件の変動による影響を受けやすいといわれてい
る。
【0005】一方、かかる化学増幅型レジストのフォト
リソグラフィ工程においても、自動化や生産性などの観
点から、従来と同様に、ステッパ等の露光装置とレジス
ト塗布/現像装置(コ−タ/ディベロッパ)とがインラ
インで接続され、厳密な時間管理の下に使用されてい
る。
【0006】図5に一般的なフォトリソグラフィ工程の
フロ−図を示す。図中、工程フロ−の下に示した大文字
の記号は、各処理工程での処理時間であり、小文字の記
号はウェ−ハを次工程に搬送するための所要時間を表し
ている。このリソグラフィ工程は、半導体製造過程で何
度も繰り返えして行われるが、各処理工程での処理時間
は、所定のプロセス条件にもとづいて、各リソグラフィ
工程間で同じような値に予め設定されることが多い。た
だし、「Exposure(露光)」については、その処理時間
が多くの条件や特殊処理を加味したものであり、しか
も、各リソグラフィ工程で要求される解像度や重ね合わ
せ精度が異なることから、露光処理の時間に大きな開き
を生じることがある。たとえば、ステッパのショットレ
イアウトおよびショット数,露光量,アライメントや重
ね合わせのシ−ケンス,あるいは特殊処理(FLEX
法,変形照明,位相シフト等)の有無により、8インチ
ウェ−ハで1〜5分程度の範囲で、露光処理に時間差が
生じる。この時間差は、従来のノボラック樹脂/ナフト
キノン系のレジストをパタ−ンニングする限りにおいて
は、あまり大きな問題ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した化学
増幅型のレジストをパタ−ニングする場合には、前記露
光処理の時間差が原因で、露光をしてからPEBがされ
るまでの時間を各リソグラフィ工程間で一定にすること
ができず、これがレジストの線幅安定性を大きく劣化さ
せるといった第1の問題点があった。
【0008】たとえば、ポジ型レジストを用いた場合、
露光により発生した酸がこの時間内に未露光領域に拡散
して溶解阻止剤を過剰に分解すると、パタ−ンの線幅が
変動したり、コントラストが低下したりする。また、雰
囲気中にわずかでもアルカリ性物質があると、曝されて
いる時間によっては、酸が失活して線幅が太くなること
があった。
【0009】以下、このPEBまでの時間差がどのよう
な場合に発生するかを、図5の例で具体的に説明する。
露光をしてからPEBがされるまでの時間を一定にする
ためには、「Exposure」の処理が終了してウェ−ハを搬
送する際に、次の「PEB」処理の前で待機しているウ
ェ−ハがない状態を確保する必要がある。この状態は、
次の2つの式を同時に満たすことで実現できる。
【0010】
【1式】 C(露光処理時間)≧c(露光〜PEBの搬送時間)
【0011】
【2式】C(露光処理時間)≧D(PEB処理時間) ここで、c,Dは、いずれも設定された時間である。た
だし、一般的には、c(露光〜PEBの搬送時間)は、
搬送ロボットが動いている時間で数十秒程度と短いこと
を考慮すると、上記[2式]のみ満足すればよい。この
場合でも、C(露光処理時間)は、先に述べたように、
例えば1〜5分程度の範囲で大きく異なるため、上記
[2式]を満足できないことがある(Dは、通常1〜2
分程度である)。すなわち、次の[3式]が成立しまう
と、PEB前で待機しているウェ−ハが発生し、[2
式]を満たす場合に比べて、露光をしてからPEBがさ
れるまでの時間が長くなってしまっていた。
【0012】
【3式】C(露光処理時間)<D(PEB処理時間) 一方、かりに露光処理の時間差がなく、全てのリソグラ
フィ工程で上記[2式]を満たす場合においても、後述
する他の要因でPEB前に待機するウェ−ハが発生する
ことがあり、レジストの線幅安定性を劣化させるといっ
た第2の問題点もあった。この場合、PEBまでの時間
は各リソグラフィ工程間で一定であるが、時間全体とし
て長くなり、前記したアルカリ性物質による酸の失活な
ど、レジストが環境要因による影響を受けやすくなると
いった点から、線幅安定性にきいてくる。
【0013】PEB前に待機するウェ−ハが発生する原
因については、以下のことが考えられる。すなわち、こ
れまでの議論では、C(露光処理時間)とD(PEB処
理時間)との大小関係に着目してきたが、これはPEB
以後の工程でウェ−ハがスム−ズに流れていることを前
提としていた。この前提がくずれると、PEBの前で待
機するウェ−ハが発生し、露光〜PEBの搬送時間が、
見かけ上、設定した前記cの値より長くなってしまう。
いわば、前記[1式]が成り立たなくなる場合である。
この場合、前記した第1の問題点の場合と異なり、各リ
ソグラフィ工程で一様に、待機するウェ−ハが発生す
る。
【0014】なお、これを防止するために、cの値その
ものを予め長めに設定して対処することがあった。しか
し、待機ウェ−ハがあるとないとにかかわらず、一律に
cの値を長く設定することは、スル−プットの点から好
ましいものではなかった。また、この場合においても、
化学増幅系のレジストの線幅安定性を損なう結果を招い
てしまうことに変わりはなかった。
【0015】
【発明の目的】本発明は、このような実状に鑑み、前記
問題点を解決するため成されたものであり、露光されて
から熱処理されるまでの時間が、必要最小限で、しかも
フォトリソグラフィ工程間において一定になるように管
理することにより、とくに、露光処理のほかに、露光後
熱処理を行うことによりパタ−ンが確定されるタイプの
レジストに適したレジストパタ−ンの形成方法および装
置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明者
は、露光されてから熱処理までの時間を一定とするため
に、露光処理時間より熱処理時間が長いときの時間差だ
け、露光処理の前でウェ−ハの送り時間を調整すること
を思いついた。
【0017】すなわち、本発明に係る第1のレジストパ
タ−ンの形成方法は、ウェ−ハが露光処理工程に送られ
てから、所定の露光処理が施され、露光後熱処理工程に
むけて送り出されるまでの露光処理時間を、計測により
求める工程と、求めた前記露光処理時間を、露光後熱処
理工程におけるウェ−ハ1枚あたりに必要な熱処理時間
と比較する工程と、前記露光処理時間と前記熱処理時間
とを比較した結果、露光処理時間が熱処理時間より短い
場合に、熱処理時間と露光処理時間との差より少なくと
も長い待機時間を設定する工程と、前記露光処理時間を
求めたウェ−ハより後に露光処理される各ウェ−ハにつ
いて、前記露光処理工程へのウェ−ハの搬入を前記待機
時間だけ遅らせる工程とを少なくとも含むことを特徴と
する。
【0018】このレジストパタ−ンの形成方法は、露光
処理のほかに、露光後熱処理を行うことによりパターン
が確定されるタイプのレジストに適している。前記待機
時間は、前記熱処理時間から前記露光処理時間を差し引
いた時間であることが好ましい。
【0019】前記熱処理時間は、通信ケ−ブルを介し
て、前記露光処理時間を熱処理時間と比較する工程に送
られることが好ましい。本発明に係るレジストパタ−ン
の形成装置は、ウェ−ハが露光処理部に送られてから、
所定の露光処理が施され、露光後熱処理部にむけて送り
出されるまでの露光処理時間を、計測により求める処理
時間算出手段と、求めた露光処理時間を、露光後熱処理
部におけるウェ−ハ1枚あたりに必要な熱処理時間と比
較する処理時間比較手段と、露光処理時間と熱処理時間
とを比較した結果、露光処理時間が熱処理時間より短い
場合に、熱処理時間と露光処理時間との差より少なくと
も長い待機時間を設定する待機時間設定手段と、前記露
光処理時間を求めたウェ−ハより後に露光処理される各
ウェ−ハについて、露光処理工程へのウェ−ハの搬入を
前記待機時間だけ遅らせる送り間隔調整手段とを少なく
とも備えたことを特徴とする。
【0020】本発明者は、また、露光後熱処理より後に
発生した待機ウェ−ハの影響で、露光されてから熱処理
までの時間が長くなることはないように、熱処理の後に
バッファ工程を設けることを思いついた。すなわち、本
発明に係る第2のレジストパタ−ンの形成方法には、前
記露光後熱処理工程と現像処理工程との間に、露光後熱
処理がされたウェ−ハを一時的に溜めることができる工
程を備えたことを特徴とする。
【0021】これは、レジストパタ−ンの形成装置にお
いて、ウェ−ハ貯留部を露光後熱処理部と現像処理部と
の間に設けることで実現できる。
【0022】
【作用】本発明に係る第1のレジストパタ−ンの形成方
法および装置によれば、まず、レジストが成膜されたウ
ェ−ハについて、処理時間算出手段により露光処理時間
が求められる。ここで、露光処理時間とは、ウェ−ハが
露光処理工程に送られてから、所定の露光処理を施さ
れ、次の露光後熱処理工程にむけて送り出されるまでの
時間である。
【0023】つぎに、処理時間比較手段により、求めた
露光処理時間を、露光後熱処理工程におけるウェ−ハ1
枚あたりに必要な熱処理時間と比較する。この比較の結
果、露光処理時間が熱処理時間より短い場合には、遅延
時間設定手段により待機時間が設定される。待機時間
は、熱処理時間と露光処理時間との差より少なくとも長
い時間にする必要がある。
【0024】その後、送り間隔調整手段により、露光処
理時間を求めたウェ−ハより後に露光処理される各ウェ
−ハについて、露光処理の前で送り間隔が調整される。
この送り間隔の調整は、露光処理工程へのウェ−ハの搬
入を前記待機時間だけ遅らせることにより行う。これに
より、露光処理の時間が異なるフォトリソグラフィ工程
間で、ウェ−ハに露光処理がされて露光後熱処理までの
時間を一定にすることができる。
【0025】したがって、このレジストパタ−ンの形成
方法は、露光処理のほかに、露光後熱処理を行うことに
よりパターンが確定されるタイプのレジストに適してい
る。前記待機時間は、熱処理時間から露光処理時間を差
し引いた時間であることが好ましい。ウェ−ハに露光処
理がされて露光後熱処理までの時間を、できるだけ短く
するためである。
【0026】また、熱処理時間を、通信ケ−ブルを介し
て、前記露光処理時間を熱処理時間と比較する工程に送
ることが好ましい。手入力等の煩わしい作業をなくし、
熱処理時間の入力ミスにより誤った待機時間が設定され
るのを防止するためである。本発明に係る第2のレジス
トパタ−ンの形成方法および装置によれば、上記第1の
形成方法および装置が奏する作用に加え、露光後熱処理
がされ、現像処理工程に送られるウェ−ハが、ウェ−ハ
貯留部に一時的に溜められる。これにより、ウェ−ハ貯
留部の後にウェ−ハが滞留しても、ウェ−ハ貯留部より
前に影響を与えることがない。
【0027】一方、ウェ−ハの滞留がない場合には、ウ
ェ−ハはウェ−ハ貯留部で溜められることなく、次工程
に送るようにすることもできる。これにより、ウェ−ハ
を貯留することによるスル−プットの低下を、必要最小
限に抑えることが可能となる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例について説
明する。ここで本発明に係るレジストパタ−ンの形成方
法の説明に先立ち、まず、本発明を実施するために使用
した半導体製造装置について、図4を参照しながら説明
する。
【0029】同図に示すように、本実施例で用いる半導
体製造装置は、ステッパ2とコ−タ/ディベロッパ4と
を、双方向の搬送が可能なウェ−ハ搬送機6を介してイ
ンライン接続したシステムを用いた。本実施例で使用し
たコ−タ/ディベロッパ4は、図4に示すように、互い
に平行な2ライン、すなわち、レジストを塗布するコ−
ティングライン8と、露光後に現像を行う現像ライン1
0とから構成されている。具体的な処理ユニットとして
は、レジストを所定膜厚でウェ−ハ上に塗布するコ−タ
ユニット12と、レジストの余分な溶剤を熱処理により
揮発させるためのプリベ−クユニット14とが、コ−テ
ィングライン8上に配置され、搬送系で接続されてい
る。また、現像ライン10上には、露光後さらに熱処理
を施すためのPEBユニット16と、現像ユニット18
とが配置され、搬送系で接続されている。
【0030】ステッパ2およびコ−タ/ディベロッパ4
は、ぞれぞれコントロ−ラ2a,4aを備えており、こ
れらは通信ケ−ブル20を介して相互に接続されてい
る。コントロ−ラ2a,4aは、所定のプロセス条件に
もとづいて各種処理ユニットに処理条件を指示し、ある
いは随所に設けられたセンサからのウェ−ハ位置情報を
監視して、ウェ−ハの処理タイミングを指示する。
【0031】なお、コ−タ/ディベロッパ4には、特に
図示していないが、ウェ−ハカセットに収納されたウェ
−ハを搬送系に載せるためのキャリアステ−ションや、
現像後の熱処理を行うポストベ−クユニットを備えてい
る。そして、キャリアステ−ションから搬送系に載せら
れたウェ−ハは、コ−タユニット12を始めとして、順
次、プリベ−クユニット14,ステッパ2,PEBユニ
ット16,現像ユニット18に搬送されながら各種処理
が行われ、ポストベ−ク後に、再びキャリアステ−ショ
ンに戻される。
【0032】この半導体製造装置は、あくまでも一例で
あり、各種処理ユニット12〜18の配置などについて
は、特に限定されるものではない。第1実施例 本実施例は、本発明に係るレジストパタ−ンの形成方法
の実施例である。実施の際には、前記した半導体製造装
置を用いた。また、パタ−ンニングするレジストは、前
述した化学増幅型のレジストである。
【0033】本発明に係るレジストパタ−ンの形成方法
は、前述したように、フォトリソグラフィ工程におい
て、露光されてからPEBされるまでの時間が一定とな
るように管理しながら、レジストパタ−ンを形成する方
法である。この時間管理は、露光されてからPEBされ
るまでの時間を、前記ウェ−ハ搬送機6の搬送時間に揃
えることにより行う。搬送時間を揃えるには、1枚目の
ウェ−ハを用いて露光処理とPEB処理との処理時間を
比較し、この比較結果をもとに、露光処理に送られる2
枚目以降のウェ−ハの送り間隔の調整を行う。
【0034】図1は、本発明のパタ−ン形成方法のう
ち、本発明の特徴である上記時間管理が行われる露光処
理工程を表したフロ−図である。露光処理以外の工程と
して、通常のフォトリソグラフィ工程に沿って各種処理
を行うことができる。また、各種処理時間および搬送時
間は、前に述べたように、図5で定義する。
【0035】まず、ステップ1で、ロットの1枚目のウ
ェ−ハについて露光処理が行われ、続くステップ2で、
このときの処理時間を計測し、露光処理時間Cを算出す
る。この処理時間の計測は、露光処理を構成するシ−ケ
ンス、たとえばステ−ジ移動,アライメント,露光ごと
に行う。ここで、露光処理時間Cとは、ウェ−ハが前記
露光処理工程に送られてから、露光処理が行われ、次の
PEB処理にむけて送り出されるまでの時間をいう。具
体的には、ステ−ジ移動時間,アライメント時間,露光
時間等を積算した時間をいうが、たとえばベ−スアライ
メント計測等、ロットの最初のみ行う処理の時間は除外
する。
【0036】ステップ3では、ステップ2で算出した露
光処理時間Cを、次のPEB処理におけるウェ−ハ1枚
あたりに必要な熱処理時間Dと比較する。熱処理時間D
の情報は、前記コ−タ/ディベロッパ4に具備するコン
トロ−ラ4aから、通信ケ−ブル20を介して送る。こ
の比較の結果、露光処理時間Cが熱処理時間Dより短い
場合は、ステップ4で、待機時間αを次の[4式]によ
り算出する。
【0037】
【4式】α=k・(D−C) k≧1 ここで、kは1以上の任意係数であるが、スル−プット
や化学増幅系レジストの線幅安定性を考慮すると、最小
値である「1」にすることが好ましい。通常は、αに数
秒のマ−ジンを持たせるような値を選択する。一方、露
光処理時間Cが熱処理時間Dと同じか長い場合には、α
=0とする。
【0038】そして、次のステップ5で、図5のプリベ
−ク〜露光の所定の搬送時間bに求めたαを加算する。
このため、2枚目以降の各ウェ−ハについては、遅い搬
送速度で送られ、あるいは一時的に待機した後に露光処
理工程に搬入され、露光が行われる(ステップ6)。そ
の後、2枚目以降の各ウェ−ハは、直前のウェ−ハにつ
いてPEB処理が終わっていないという理由で、露光〜
PEG間の搬送系で待機させられることがなく、露光後
はスム−ズにPEB処理に搬入される。したがって、化
学増幅型レジストに代表される露光後熱処理によっても
パタ−ンが確定されるタイプのレジストであっても、線
幅安定性のよいパタ−ンニングを行うことができる。
【0039】第2実施例 本実施例は、上述した第1実施例のレジストパタ−ンの
形成手順のほかに、前記PEB処理が施されたウェ−ハ
を、前記現像処理の前で一時的に溜めることができる工
程を追加したパタ−ン形成方法である。第1実施例に対
し、さらに上記工程を追加した理由は、たとえPEB以
降でウェ−ハがスム−ズに流れないことがあっても、前
記露光〜PEBの搬送時間が変動しないようにするため
である。すなわち、リソグラフィ工程によって、PEB
以降に処理時間が長い工程があり、その工程より前の搬
送系にウェ−ハが次々に滞留することがある。また、ウ
ェ−ハが搬送途中に機械的に詰まってしまうことも考え
られる。本実施例に係る発明は、ウェ−ハを一時的に溜
めることができる工程をPEB工程の搬出側に設けるこ
とにより、その搬入側で待機するウェ−ハの発生を防止
するものである。
【0040】図2は、本発明のパタ−ン形成方法のう
ち、前記露光処理工程から現像処理工程までのフロ−図
である。この露光処理(ステップ10)でも、第1実施
例と同様に、前記した時間管理が行われ、露光されてか
らPEBされるまでの時間が一定となるように露光処理
がされる。
【0041】その後、PEB処理(ステップ20)を経
て、次のステップ30では、PEB処理後のウェ−ハを
一時的に溜めておくことができる。このウェ−ハの貯留
工程では、各リソグラフィ工程の処理条件に応じて、貯
留時間が調整される。たとえば、現像時間が長い等の理
由により、あるリソグラフィ工程をウェ−ハがスム−ズ
に流れないことが予想される場合には、その長い時間差
がコントロ−ラ4aからウェ−ハ貯留工程に予め指示さ
れ、ウェ−ハ貯留工程では、送られてきたウェ−ハがこ
の時間差だけ一時的に溜められる。また、コントロ−ラ
4aは、ウェ−ハの位置も監視しており、たとえばウェ
−ハが機械的に詰まった等の不慮の事態にも対応するこ
とができる。これにより、ウェ−ハ貯留工程より後のウ
ェ−ハの滞留があっても、露光〜PEB間のウェ−ハ搬
送時間が変動することがない。
【0042】一方、ウェ−ハがスム−ズに流れる場合に
は、ウェ−ハの貯留工程では全く貯留をせずに、そのま
ま次工程にウェ−ハを送るようにすることもできる。こ
れにより、ウェ−ハの貯留によるスル−プットの低下
を、必要最小限に抑えることが可能となる。
【0043】第3実施例 本実施例は、上述した第1,2実施例に係るレジストパ
タ−ンの形成方法の発明を、具体的な装置で実現したも
のである。図3には、本発明に係るレジストパタ−ンの
形成装置の概略構成を示す。なお、本装置は、先に説明
した図4の半導体製造装置と基本的な構成は同じであ
り、重複した構成要素については、同一符号をもって説
明を省略する。
【0044】図3のレジストパタ−ンの作成装置は、図
4の場合と比較すると、以下の構成が異なっている。す
なわち、ステッパ2内には、ロットの1枚目のウェ−ハ
について、前記露光処理時間Cを計測により求める処理
時間算出手段22と、求めた露光処理時間Cを、PEB
ユニット16におけるウェ−ハ1枚あたりに必要な熱処
理時間Dと比較する処理時間比較手段24と、露光処理
時間Cと熱処理時間Dとを比較した結果、露光処理時間
Cが熱処理時間Dより短い場合に、熱処理時間Dと露光
処理時間Cとの差より少なくとも長い待機時間αを設定
する遅延時間設定手段26とを備えている。
【0045】また、ウェ−ハ搬送機6には、2枚目のウ
ェ−ハ以降の各ウェ−ハについて、ウェ−ハがステッパ
2に送られる所定の搬送時間bに求めた前記待機時間α
を加算することにより、PEBユニット16へのウェ−
ハの搬入を遅らせる送り間隔調整手段28を備えてい
る。
【0046】さらに、コ−タ/ディベロッパ4内の前記
PEBユニット16と現像ユニット18との間には、ウ
ェ−ハを一時的に溜めることができるバッファカセット
30を備えている。このバッファカセット30により、
これより後の搬送系でウェ−ハが滞留することに起因し
た露光〜PEBの搬送時間の変動を防止することができ
る。
【0047】このレジストパタ−ンの形成装置は、あく
までも一例であり、各種処理ユニット12〜18や各機
能手段22〜28の配置などについては、特に限定され
るものではない。
【0048】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明を用いれ
ば、露光されてから熱処理されるまでの時間が、フォト
リソグラフィ工程間において一定になるように管理する
ことにより、とくに、露光のほかに、露光後熱処理を行
うことによりパタ−ンが確定されるタイプのレジストに
適したレジストパタ−ンの形成方法および装置を提供す
ることができる。
【0049】また、露光されてから熱処理されるまでの
時間を必要最小限にして、さらに安定にレジストのパタ
−ンニングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るレジストパタ−ンの形成
方法を構成する工程のうち、要部を表した工程フロ−図
である。
【図2】図2は、本発明に係るレジストパタ−ンの形成
方法を構成する工程のうち、他の要部を表した工程フロ
−図である。
【図3】図3は、本発明に係るレジストパタ−ンの形成
装置の概略構成図である。
【図4】図4は、本発明の実施に用いることができる半
導体製造装置の概略構成図である。
【図5】図5は、一般的なフォトリソグラフィ工程のフ
ロ−図である。
【符号の説明】
2 …ステッパ 4a…コ−タ/ディベロッパ 4a…コントロ−ラ 6 …ウェ−ハ搬送機 6a…コントロ−ラ 8 …コ−ティングライン 10 …現像ライン 12 …コ−タユニット 14 …プリベ−クユニット 16 …PEBユニット 18 …現像ユニット 20 …通信ケ−ブル 22 …処理時間算出手段 24 …処理時間比較手段 26 …遅延時間設定手段 28 …送り間隔調整手段 30 …バッファカセット(ウェ−ハ貯留部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 502G 566 569D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各ウェ−ハ上にレジストを成膜した後、
    露光処理,露光後熱処理,現像処理の各種処理工程を、
    ウェ−ハを搬送しながら行うレジストパタ−ンの形成方
    法において、 ウェ−ハが前記露光処理工程に送られてから、所定の露
    光処理が施され、前記露光後熱処理工程にむけて送り出
    されるまでの露光処理時間を、計測により求める工程
    と、 求めた前記露光処理時間を、前記露光後熱処理工程にお
    けるウェ−ハ1枚あたりに必要な熱処理時間と比較する
    工程と、 前記露光処理時間と前記熱処理時間とを比較した結果、
    露光処理時間が熱処理時間より短い場合に、熱処理時間
    と露光処理時間との差より少なくとも長い待機時間を設
    定する工程と、 前記露光処理時間を求めたウェ−ハより後に露光処理さ
    れる各ウェ−ハについて、前記露光処理工程へのウェ−
    ハの搬入を前記待機時間だけ遅らせる工程とを少なくと
    も含むレジストパタ−ンの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記レジストは、前記露光処理のほか
    に、前記露光後熱処理を行うことによりパターンが確定
    されるタイプのレジストである請求項1に記載のレジス
    トパタ−ンの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記待機時間は、前記熱処理時間から前
    記露光処理時間を差し引いた時間である請求項1または
    請求項2に記載のレジストパタ−ンの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記露光後熱処理工程と前記現像処理工
    程との間には、露光後熱処理が施されたウェ−ハを一時
    的に溜めることができる工程を備えた請求項1または請
    求項2に記載のレジストパタ−ンの形成方法。
  5. 【請求項5】 前記熱処理時間は、通信ケ−ブルを介し
    て、前記露光処理時間を熱処理時間と比較する工程に送
    られる請求項1,2,4のいずれか1項に記載のレジス
    トパタ−ンの形成方法。
  6. 【請求項6】 レジスト塗布,塗布後熱処理,露光処
    理,露光後熱処理,現像処理を各々行う各種処理部をイ
    ンラインで接続して構成されるレジストパタ−ンの形成
    装置において、 ウェ−ハが前記露光処理部に送られてから、所定の露光
    処理が施され、前記露光後熱処理部にむけて送り出され
    るまでの露光処理時間を、計測により求める処理時間算
    出手段と、 求めた前記露光処理時間を、前記露光後熱処理部におけ
    るウェ−ハ1枚あたりに必要な熱処理時間と比較する処
    理時間比較手段と、 前記露光処理時間と前記熱処理時間とを比較した結果、
    露光処理時間が熱処理時間より短い場合に、熱処理時間
    と露光処理時間との差より少なくとも長い待機時間を設
    定する待機時間設定手段と、 前記露光処理時間を求めたウェ−ハより後に露光処理さ
    れる各ウェ−ハについて、前記露光処理工程へのウェ−
    ハの搬入を前記待機時間だけ遅らせる送り間隔調整手段
    とを少なくとも備えたレジストパタ−ンの形成装置。
  7. 【請求項7】 前記露光後熱処理部と前記現像処理部と
    の間には、露光後熱処理が施されたウェ−ハを一時的に
    溜めることができるウェ−ハ貯留部を設けた請求項6に
    記載のレジストパタ−ンの形成装置。
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