JPH08315505A - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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JPH08315505A
JPH08315505A JP11728695A JP11728695A JPH08315505A JP H08315505 A JPH08315505 A JP H08315505A JP 11728695 A JP11728695 A JP 11728695A JP 11728695 A JP11728695 A JP 11728695A JP H08315505 A JPH08315505 A JP H08315505A
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Application number
JP11728695A
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English (en)
Inventor
Takayuki Horino
隆行 堀野
Yukio Nakayama
幸生 中山
Mitsuaki Maeno
光昭 前野
Naoko Maeda
直子 前田
Hiroshi Sugano
宏 菅野
Manabu Tsukamoto
学 塚本
Kouichi Komawaki
康一 駒脇
Naoki Kizu
直樹 木津
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク記録媒体からのデータの読み出し時
間を短縮できるディスク記録再生装置を得る。 【構成】 CPU13が、ホストコンピュータから要求
のあったMD1上のアドレスのデータを検索し読み出す
際に、再生信号中のSYNC欠落などの障害が起こった
場合でも、読み出しを一旦中断し読み出し開始アドレス
を手前に移動させて再度読み出しを実行する。こうする
ことで、CD−ROMエンコーダ/デコーダ11の動作
状態を早い時点でSYNC保護モードとすることがで
き、前回と同じアドレスでSYNCの欠落があっても、
CD−ROMエンコーダ/デコーダ11の内挿SYNC
によってデータの読み出しも滞りなく行え、結果として
検索に要する時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクなどの
ディスク状情報記録媒体に情報を記録したり、記録され
た情報を再生したりするディスク記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光磁気ディスクを情報記録媒体と
して、所望のデータを自由に記録、再生できるように構
成されて、コンピュータなどの外部記憶装置として利用
される機器(以下、MOディスクドライブという)が増
えてきた。これら装置の特徴としては、大量のデータを
自由に読み書きできるうえに、比較的安価な製品コスト
と相まって、とりわけ3.5インチの媒体に関しては携
帯性にも優れ、標準化も最も進んでいることから、画像
など大量のメモリ容量を必要とするマルチメディアを特
徴とする今後のパーソナルコンピューティング環境を、
大きく飛躍させる原動力としての期待が特に高い。
【0003】ところで、最近になって同様に光磁気ディ
スクを媒体として用いながら、3.5インチよりもさら
に小型の直径64mmの光磁気ディスクによって、音声
をディジタル信号処理により記録再生できることを特徴
とした装置(以下、MDオーディオという)が登場し
た。その後、ディジタルオーディオ再生を実現するコン
パクトディスク(CD)から、コンピュータの外部記憶
装置であるCD−ROMが派生し実用化されたと同様
に、より携帯性に優れ、また記録可能であるというMD
オーディオの特徴をそのまま継承したパーソナルコンピ
ュータ用外部記憶装置という位置付けで、MDドライブ
が登場した。
【0004】図7は例えば「ラジオ技術」1993年3
月号p.165〜180の「ソニーMD(ミニディス
ク)技術のすべて」に開示された従来の録音再生が可能
なMDの構造を示す断面図である。その基板は、ポリカ
ーボネイト樹脂の成形品で、プリグルーブと呼ばれる案
内溝が内周から外周に向けてほぼ全面に亘り螺旋状に刻
まれている。またそのプリグルーブは、一定間隔でウォ
ブリングさせ、FM変調を施してある。これは、未記録
状態でも全周にわたりアドレス情報を知る手がかりとな
るADIP(AddressInGroove)と呼ば
れるアドレス情報であり、高速ランダムアクセス時など
は、その拠り所として利用される。更に、ディスク基板
上には、希土類と遷移金属を主成分とする記録膜をはじ
めとする何層かの薄膜が形成され、これらによって光磁
気記録再生が可能となる。データは、上記ADIPアド
レスを拠り所としてプリグルーブに沿って記録されてい
くことになる。
【0005】MD上に刻まれた、図7のような断面の構
造を持つADIPアドレスを基準としたデータ記録領域
の構成を図8に示す。図中(a)に示すように、MDの
記録領域の物理的な特徴は、一つの記録単位を、クラス
タと呼ばれる36のセクタより構成されることである。
そのうちの3セクタは、誤り訂正のインターリーブ完結
のため、また1セクタはサブデータ領域として用いられ
る。これら領域を、今後便宜的にリンキング領域と呼
び、残りの32セクタを実際のデータを書き込むデータ
領域と称することにする。ここで、セクタとは、一つの
記録ブロックの単位を示し、2352バイトの記録可能
領域が確保される。例えば、同図(b)に示すように、
CD−ROMにおけるMODE1に準じるようにADI
Pに同期したSYNC、HEADER、そして2048
バイトのDATA領域、誤り訂正用の領域を振り分ける
とすれば、都合64Kバイトが一度に記録されるべきデ
ータの単位ということになる。
【0006】図9は従来のディスク記録再生装置の構成
を示すブロック図である。基本的には、中島平太郎他著
「コンパクトディスク読本」P244〜P249の9・
2CD−ROMの項に記載のシステムに近く、それに記
録できる機能を盛り込んだものという位置付けにある。
同図において、1はMDであり、図7で示した構造を有
するものである。2はMDを線速度一定回転せしめるス
ピンドルモータであり、3はMD1上に記録する信号に
よって変調を加えられた磁界を印加する磁気ヘッド、4
は磁気ヘッド3を駆動する磁気ヘッド駆動回路、5はM
D1上に記録された信号を読み取り、電気信号に変換し
たり、MD1上に信号を記録する際に記録膜を所定の温
度に加熱して、磁気ヘッド3が発する磁界の方向に記録
膜を配向するように、記録膜を加熱する光ヘッド、6は
光ヘッド5をMD1の半径方向に可動させるスレッドモ
ーター、7は図示していない、光ヘッド上に実装されて
いる半導体レーザー(LD)を発光させるLD駆動回
路、8は光ヘッド5が読み出した信号を増幅するRF増
幅器、9は図7及び図8において説明したADIPアド
レスデコーダ、10はEFMエンコーダ/デコーダ、1
1はCD−ROMエンコーダ/デコーダ、12はサーボ
回路であり、スピンドルモータ2、スレッドモータ6、
そして図示していない光ヘッド5に実装されたトラッキ
ング及びフォーカスアクチュエータなどを駆動する。1
3はCPUであり、LD駆動回路7、EFMエンコーダ
/デコーダ10、CD−ROMエンコーダ/デコーダ1
1、サーボ回路12など、MDドライブ全体の制御を司
る。14はSCSII/F部であり、いわゆるSCSI
インターフェースにおける通信手順の制御を司ってい
る。15はバッファRAMであり、データ記録時には、
SCSII/F部14から、またデータ読み出し時は、
MD1からのデータの流れがあったときの一時蓄積領域
としての役割を果たす。
【0007】以上のように構成されたMDドライブの動
作について以下に述べる。以降では機器の動作の説明に
都合により、SCSIインターフェースによるデータ伝
送が頻出するが、例えば菅谷誠一著「SCSI−2詳細
解説」に詳述しているプロトコルに則っているものとい
う前提で、SCSIに関する部分の厳密な説明は割愛す
る。
【0008】まず、SCSIインターフェースがコマン
ドフェーズで、MDドライブがコマンドホストコンピュ
ータからの記録要求を待つ状態のときの、CPU13に
よるMD1への記録制御手順について説明する。図10
は従来のディスク記録再生装置における読み出し時のC
PUの処理手順を示す流れ図である。図において、 (S201)…CPU13は、ホストコンピュータによ
る論理ブロックアドレス(LBA)及び論理ブロック数
(LB)をパラメータとした書き込みコマンドを、SC
SII/F部14より受け取ると、ステータスを返し
て、SCSIで言うところの、いわゆるデータアウトフ
ェーズに移行するが、次のS202に備えて、受信を一
旦禁止する。次に、LBAを、後述する所定の手続きに
よって、MD1上の物理的な書き込み開始アドレスに変
換して、頭出しの目標アドレスを算する。目標アドレス
は、クラスタを問わず、セクタアドレスは常に“00”
となる。さらに、CD−ROMエンコーダ/デコーダ1
1及びEFMエンコーダ/デコーダ10をデコードの設
定にする。ちなみにMDの場合、1LBを2048バイ
ト(1セクタ)としている。 (S202)…CPU13は、ADIPアドレスデコー
ダ9で得られるADIPアドレスをEFMエンコーダ/
デコーダ10を介して監視しながら、サーボ回路12な
どを制御して、前記目標アドレスに光ヘッド5を位置決
めする、頭出し動作を行う。 (S203)…SCSII/F部14を受信許可にす
る。 (S204)…データ受信待ち。データが入って来ると
S205に移行する。 (S205)…所定のブロック数(LB)のデータ転送
を開始する。CPU13はSCSII/F部14を介し
て、バッファRAM15に受信データを蓄積していく。 (S206)…バッファRAM15をモニタし、蓄積量
が64LBすなわち1クラスタ(64Kバイト)分に達
したらS207に移行し、そうでなければS210に移
行する。 (S207)…受信完了を確認。終了していなければS
208に、終了ならS211に移行する。 (S208)…SCSII/F部14を受信禁止とす
る。 (S209)…CD−ROMエンコーダ/デコーダ11
をエンコードに設定し、所定の手順にて64KB分のバ
ッファRAM15内のデータをMD1上の目標アドレス
の“00”セクタから記録を行う。すなわち、LD駆動
回路7によって前記LDを記録に必要な光量に上げ、バ
ッファRAM15に蓄積されたデータをCD−ROMエ
ンコーダ/デコーダ11、EFMエンコーダ/デコーダ
10にて記録に適した形態にエンコードする。そのデー
タは最終的には、磁気ヘッド駆動回路4から磁気ヘッド
3に印可され、既に述べた原理によってMD1上に記録
が行われる。記録完了後、再びデコード設定として、次
のクラスタの先頭すなわち“00”セクタを目標とし
て、頭出し動作を行う。このとき、記録したクラスタの
“00”セクタに対するLBAをテーブルとして登録し
ておく。次に記録要求があったとき、ステップS201
での目標アドレスが算出できる。その後、S203に移
行する。 (S210)…受信完了を確認。終了していなければS
205に移行し、終了ならS211に移行する。 (S211)…CD−ROMエンコーダ/デコーダ11
をエンコードに設定しし、所定の手順にて64KB分の
バッファRAM15内のデータの記録を行う。S209
と異なる点は、バッファRAM15内のデータが、記録
単位である64KBに満たなかった場合、残りを、ダミ
ーとして、ヌルデータで埋めることである。
【0009】以上によって、前述の「ラジオ技術」にも
その詳細が記されているように、MD1上の記録膜は、
LDのビームに照射されてキュリー点以上に高温化し、
磁気ヘッド3による磁界の方向に磁化されたまま、LD
ビームの通過によって急激に冷まされると、そのときの
磁化状態を維持するのである。
【0010】このようにして、MD1上にホストコンピ
ュータの要求に従って何度か記録されたデータの配置を
模式的にあらわしたのが図11である。同図は、合計で
225のLBが、12回に分けて記録されたことをあら
わし、16のクラスタが使用されていることを示してい
る。
【0011】以上のようにして、MD1上に記録された
データを読み出す手法としては、同様に前記「ラジオ技
術」に記されているように、磁気光学効果のうち、反射
光を利用したカー効果を適用する。すなわち、図9にお
いて、CPU13は、ホストコンピュータより、SCS
II/F部14を介して得られた、LBA及びLBをパ
ラメータとするデータの読み出し要求を、LBAをMD
1上のアドレスに変換した上で、サーボ回路12を制御
して、MD1上の所定のADIPアドレスに位置決めす
る。次にMD1上のデータが、光ヘッド5によって光電
変換され、RF増幅器9に加えられる。
【0012】次に、前記RF信号は、CPU13によっ
て制御されるEMFエンコーダ/デコーダ10を経由す
ると、図8(b)に示すデータ構造(便宜的にビットス
トリームと称す)となる。さらにCD−ROMエンコー
ダ/デコーダ11によって誤り訂正が施されて、図8
(b)のData部、つまり生のデータのみに戻され
て、一旦バッファRAM15に蓄積されていく。蓄積さ
れたデータはまもなくMDドライブとはSCSIインタ
ーフェースによって接続されているホストコンピュータ
によって吸い上げられて、データの読み出しは終了す
る。
【0013】ちなみに、読み出し時に読み出した信号
と、アドレスとの関係を示すのが図12である。同図に
おいて、(a)はMD1上の実際の物理アドレスを示
す。また(b)は光ヘッドから読み出し、RF増幅器8
によって増幅されたRF信号、(c)のカレントアドレ
スとは、RF増幅器8からEFMエンコーダ/デコーダ
を介してCPU13が獲得したADIPアドレスあるい
は、本図のようにデータが記録されているならば、AD
IPと同期して記録されているデータのヘッダアドレス
であり、明かなようにEFMエンコーダ/デコーダ10
の内部処理によって1セクタ分の遅延が発生する。また
(d)は再生エラー信号で、リンキングポイントである
セクタアドレスFDにおいて、リンキングによる継ぎ目
のエラーが発生している様子を示している。
【0014】ところで、MD1より読み出した信号の再
生エラーは、図12に示すリンキングポイント以外に
も、ディスク基板や、磁性膜の欠陥、記録時の何等かの
不安定要素によるものなどが存在し得る。従って、読み
出したデータをデコードする際には様々な保護機能を設
けることによって、安定的にかつすばやくデコードが完
了するような工夫が施されている。例えば、CD−RO
Mエンコーダ/デコーダ11によってデコードを行う
(以下、デコードを行う場合デコーダという)場合に
は、読み出した信号のSYNCを、デコードするための
様々なトリガとして用いる場合があるが、そのSYNC
の欠落や偽SYNCによるデコードのエラーなどを防止
するために図13に示すような保護機構を設けている。
【0015】すなわち、デコーダ13が停止している状
態(phase0)から、CPU13が起動をかける
と、SYNC保護ウインドウを全開として、デコーダに
取り込んだビットストリームの中のいかなる位置にSY
NCがあったとしても、これを検出できる(phase
1)状態となる。phase1において、SYNCを検
出すると、デコーダ内部で発生したSYNC(内挿SY
NC)との位相合わせを行うモード(phase2)に
移行する。次に所定の間隔(13.3msec)でSY
NCが検出されたときは(GS)、内挿SYNCと検出
SYNCの位相が一致する。そして、SYNCの誤検出
の確率を下げるため、正常時にSYNCが検出され得る
所定の間隔のみでSYNC検出を行う、いわゆるSYN
C保護ウインドウを設定するSYNC保護モード(ph
ase3)に移行する。この状態でデコードを行うと、
SYNCが常に正しく所定の位置で検出されていれば、
デコードエラーの発生頻度が低くなる。一方、正常にデ
コードを行っている状態であっても、何等かの要因で前
記SYNC保護ウインドウ内にSYNCを検出できない
ときがある。このようなときは、既に検出SYNCと同
期している内挿SYNCをデコード時のタイミングトリ
ガとして代用するSYNC内挿モード(phase4)
に移行する。phase4において、次の検出SYNC
がGSであれば、再びphase3に戻る。
【0016】この動作モード遷移の様子を示すタイミン
グ図の一例を図14に示す。(a)は、CPU13に入
力されるSYNC割り込み信号で、この信号をトリガと
して、デコーダ11に入力されるビットストリームから
のヘッダ読み出しや、デコーダ11からバッファRAM
15へのデータ転送などが行われる。(b)は検出SY
NCで、図中×印がSYNC欠落を示す。また、(c)
は内挿SYNC、(d)はSYNC保護ウインドウで、
“H”のときにSYNC保護ウインドウが開き、SYN
C検出が可能となる。(e)は図13で示したデコーダ
phaseある。図において, (1)A点ではSYNCが欠落したので、phaseは
3から4に移行し、内挿SYNCによってデコードが実
行される。 (2)B点においては、A点と含めて2回連続してSY
NC検出ができなかったためにphase1に移行して
SYNC保護ウインドウを全開として、次のSYNC検
出に備える。 (3)C点ではSYNCを検出してphase2に移行
する。 (4)D点では、再び、検出SYNCと内挿SYNCが
一致して、phase3に移行しSYNC保護を再開す
る。
【0017】このような構成のデコーダ11を用いてM
D1からデータを読み出す手順を図15を用いて説明す
る。ちなみに同図の例では、デコード開始アドレス付近
に必ずリンキングによる再生エラーが発生するので、デ
コード動作を実行する条件としては、通常最も厳しい領
域である。図において、 (1)図中(a)のADIPによるカレントアドレスF
Dを確認したうえでデコーダ11をイネーブルしpha
se1に移行、SYNC検出を待つ。 (2)最初のSYNC検出でphase2に移行する。 (3)内挿SYNCと検出SYNCが一致したため、は
じめてSYNC割り込みが入り、phase3に移行す
る。 (4)上記SYNC割り込みによって、ビットストリー
ム中のヘッダからカレントアドレスを検出、FFである
ことを確認したうえでデコード動作を開始する。 (5)アドレス00から実際のデコードが始まる。 という手順となる。つまり、真に読み出したいデータの
先頭アドレス“00”を読むためには、図15の様な厳
しい条件を考慮して、その3セクタ前よりデコーダ11
にビットストリームを流し込んでやり、動作phase
を、安定領域に移行させたうえで実際のデコードを開始
するという手法を採用するのである。
【0018】一方、前記手順によって、デコーダ11に
よるMD1上に記録されたデータのデコードは正しくで
きる訳であるが、デコード時の、MDドライブにおける
全体的なデータの読み出し時のシーケンスは図16に示
すようになる。すなわち、図において、 (1)読み出し指令がホストコンピュータより、SCS
II/F部14を経由して、CPU13に到達する。 (2)CPU13は、読み出し指令のあったデータのア
ドレスの有無をバッファRAM15内を検索して確認す
る。所望のデータが有ればバッファRAM15よりデー
タを読み出して、SCSII/F部14経由でホストコ
ンピュータにデータを送る。 (3)バッファRAM15内に所望のデータが存在しな
い場合に、はじめてMD1を検索し、捜し当てたうえ
で、バッファRAM15、SCSII/F部14経由で
ホストコンピュータにデータを転送する。 以上のような、いわゆるキャッシュ操作によって、MD
1への検索頻度を極力減らして、ホストコンピュータか
ら見た場合の応答性の向上をはかっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このMDドライブは、
媒体そのものも含めて小型で安価に入手できるという利
点がある反面、CD−ROMドライブなどと同様に、所
望のアドレスからデータを獲得しようとするときの検索
時間が比較的多くかかるという問題を有している。これ
は、主としてMD上を光ヘッドによって半径方向にトレ
ースし、所望のアドレスに位置決めし、所望のアドレス
を探し出す検索動作に起因する場合が多い。とりわけC
D、MDオーディオなどと同様にディスクを線速度一定
(CLV)で回転させているため、ディスクの外周から
内周など物理的に遠い位置間でのシークを行おうとする
と、CLVの回転数引き込みに多くの時間を費やすた
め、その影響が顕著に現れてくる。結果として、ホスト
コンピュータが接続しているMDドライブからデータを
読み出す際は、応答性の低下を招くことになる。
【0020】ところで、MDにおける物理的なデータ構
造は、図8に示すように、64KBと比較的大容量のク
ラスタを一つの記録単位としているので、例えば、数キ
ロバイト程度を一つのファイル単位とするデータをいく
つも記録する場合、図11のように1クラスタのうちの
残りセクタがが空白となってしまう。そうすると、読み出
し時に、このように記録されたデータを続けて読み出す
場合、クラスタ途中まで記録されたデータを読んでか
ら、次のクラスタ先頭を頭出しする必要が生じる。この
ような場合は、検索動作を頻繁に繰り返してしまうこと
から、前述した要因により、応答性が低下するという問
題点があった。
【0021】また、既に述べた通り、MDへの記録はク
ラスタ単位で行うので、クラスタとクラスタの間には、
必ずリンキングによる継ぎ目ができる。すなわち、セク
タアドレスのFDにおいて記録の不連続点が存在し、こ
れが再生エラー信号として現れてくる。このエラー信号
はディスクより読み出す信号のデコード時には障害とな
ることが多いので、前述のデコード手順によってこの再
生エラーを回避している。ところが、記録開始時におい
ては、LDの出力を記録パワーにまで高めたり、また磁
気ヘッドを記録信号で駆動するために、電気回路に瞬時
にして大きな電流が流れるため、サーボ回路などを含む
電気系が瞬間的に不安定となり、それが記録信号に影響
を及ぼして、図17の(b)に示すように、次のセクタ
FEにまで再生エラー信号が現れることがある。このよ
うな状態では、セクタアドレスFEにおいてSYNC検
出ができなくなることが多い。従って、図より明かなよ
うに、デコードphaseの移行は、通常よりも1SY
NC分遅延し、結果として、デコード開始アドレスであ
る”00”セクタをデコードできなくなるという問題点
があった。
【0022】さらに、ホストコンピュータがMDドライ
ブよりデータを読み出す場合、始めにバッファRAMよ
り所望のデータの所在を確かめるための探索を行い、そ
の後にMDの探索を開始するという構成になっている。
そのため、CPUは、ホストコンピュータから読み出し
の要求を取得した時点で読み出すべきMDのアドレスを
認識しているにもかかわらず、バッファRAMの検索動
作により、データが存在しないことを確認しないと、M
D上を検索するための光ヘッドを起動できないので、デ
ータ読み出しに余分な時間を費やすという問題点があっ
た。
【0023】本発明は以上のような問題点を解決するた
めに、MD上にデータを記録する際には、クラスタ途中
までの既に記録済みのデータがある場合は一旦バッファ
メモリに読み込み、ホストコンピュータから送られたデ
ータと併せてMDに記録する。そうすることによって、
読み出し時における光ヘッドの移動量を削減できる。ま
た、ディスク上からのデータ読み出し時には、状況に応
じてデコーダの動作開始点を変える。さらに、ホストコ
ンピュータからの読み出しの指示があると同時に、光ヘ
ッドもそれに同期して直ちに動作を開始させる。以上に
よって、記録データの品位がいかなる状態にあっても、
速やかにデータの読み出しを可能とするディスク記録再
生装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ディスク記録再生装置は、所望のデータを記録指示に応
じてディスク状記録媒体に記録を行う記録手段と、前記
媒体に記録された、所望のアドレスのデータ読み出しの
指示に応じて、同データを読み出す再生手段を有するデ
ィスク記録再生装置であって、記録時は、既に記録済み
の、当該アドレス手前のデータを所定量だけ一旦読み出
す予備読み出し手段と、前記予備読み出し手段より得ら
れたデータと記録すべきデータを繋げて一時的に蓄える
第1の一時蓄積手段と、前記一時蓄積手段に蓄えられた
データを一括して前記媒体に記録する一括記録手段を備
えたものである。
【0025】また、本発明の請求項2に係るディスク記
録再生装置は、所望のデータを記録指示に応じてディス
ク状記録媒体に記録を行う記録手段と、前記媒体に記録
された、所望のアドレスのデータ読み出しの指示に応じ
て、同データを読み出す再生手段を有するディスク記録
再生装置であって、所望のアドレスからの読み出しに際
して、読み出しエラーが発生したときは、読み出し開始
アドレスを手前に移動させる、第1の読み出し補正手段
を有するものである。
【0026】また、本発明の請求項3に係るディスク記
録再生装置は、所望のデータを記録指示に応じてディス
ク状記録媒体に記録を行う記録手段と、前記媒体に記録
された、所望のアドレスのデータ読み出しの指示に応じ
て、同データを読み出す再生手段を有するとともに、所
望のアドレスからの読み出しに際して、読み出しエラー
が発生したときは、読み出し開始アドレスを手前に移動
させる、第1の読み出し補正手段を有するディスク再生
装置であって、前記第1の補正手段でも、読み出しエラ
ーが発生したときは、読み出し開始アドレスを後方に持
っていく第2の読み出し補正手段と、前記エラー時の状
態を記憶しておく状態記憶手段と、前記状態記憶手段に
応じて第1あるいは第2の最適な読み出し手段を選択す
る補正選択手段を有するものである。
【0027】また、本発明の請求項4に係るディスク記
録再生装置は、所望のデータを記録指示に応じてディス
ク状記録媒体に記録を行う記録手段と、前記媒体に記録
された、所望のアドレスのデータ読み出しの指示に応じ
て、同データを読み出す再生手段を有するディスク記録
再生装置であって、データの読み出し時に読み出したデ
ータを、所定量だけ常に一時的に蓄積できるようにした
第2の一時蓄積手段と、所望のアドレスからデータを読
み出す際には、前記第2の一時蓄積手段を検索すると同
時に、ディスクの検索を始める並行検索手段を有するも
のである。
【0028】
【作用】本発明の請求項1に係るディスク記録再生装置
においては、予備読み出し手段によって、書き込みを行
うMD上のアドレスの手前の所定量のデータを、一旦第
1の一時記蓄積手段憶域に読み込み、書き込む情報をさ
らに前記一時蓄積手段の中で前記MDより読み出したデ
ータのあとに繋げる。その後、MDへの記録によって、
情報がMD上に連続的に配置される。以上によって、M
Dに記録されるデータ間における物理的な距離が短縮さ
れるので、読み出し時に検索に要する時間が短くなる。
【0029】また、本発明の請求項2に係るディスク記
録再生装置においては、再生エラーなどの外乱で、読み
出すべきアドレス付近の信号の品位が劣化した状況にお
いて、1回目のデータ取り込みに失敗したときは、次の
読み出し時の読み出し開始アドレスを第1の読み出し補
正手段によって1回目のそれより手前に持ってくること
により、読み出しの失敗を最低限に抑えることができる
ので、応答時間が短縮できる。
【0030】また、本発明の請求項3に係るディスク記
録再生装置においては、再生エラーなどの外乱で、読み
出すべきアドレスの信号の品位が劣化した状況におい
て、1回目のデータ取り込みに失敗したときは、そのと
きの状態を、状態記憶手段によって記憶しておく。そし
て2回目の読み出し時には、補正選択手段により、前記
状態記憶手段の内容に応じた第1あるいは、新たな第2
の読み出し補正手段を適用するための選択を行ったうえ
で、読み出しを開始する。このようにして読み出し時の
失敗を最低限に抑えることができるので、応答時間が短
縮できる。
【0031】また、本発明の請求項4に係るディスク記
録再生装置においては、MDからのデータ読み出しを行
った時には、最新のデータを所定量だけ、第2の一時蓄
積手段に蓄積しておく。読み出しを行うときは、並行検
索手段によって、前記第2の一時蓄積手段への検索とM
Dへの検索を同時に行うようにすることによって、検索
に要する時間を短縮できる。
【0032】
【実施例】
実施例1.本発明における実施例1のディスク情記録再
生装置の構成としては、図9と同様になるが、MDへの
記録時における動作状態は図1に示すようなステップに
て順次移行していく。以下、図を用いて説明する。図1
は本発明の実施例1のCPUの処理手順を示す流れ図で
ある。図2は実施例1の一時蓄積されるデータのイメー
ジを示す模式図である。図1において、 (S101)…CPU13は、ホストコンピュータによ
る論理ブロックアドレス(LBA)及び論理ブロック数
(LB)をパラメータとした書き込みコマンドを、SC
SII/F部14より受け取ると、ステータスを返し
て、SCSIで言うところの、いわゆるデータアウトフ
ェーズに移行するが、この時点で、次のステップS10
2に備えて、受信を一旦禁止しておく。次に、LBAを
MD1上の物理的な書き込み開始アドレスに変換し、頭
出しの目標アドレスを算出して記憶しておく。ちなみ
に、変換の仕方としては、LBA(0)=Kクラスタ0
セクタと仮定した場合、LBA(n)を物理アドレスに
変換すると、 クラスタ=K+int(LBA(n)/32) (1) セクタ =1+mod(LBA(n)/32) (2) なぜなら、 1クラスタ=32セクタ(データ部) intは除算結果の整数部 modは除算結果の剰余 となり、これが、記録開始アドレスとなるので、(1)
式の同一クラスタのセクタ0が目標アドレスとなる。更
に、CD−ROMエンコーダ/デコーダ11及びEFM
エンコーダ/デコーダ10をデコードの設定にする。ち
なみにMDの場合い、1LBを2048バイト(1セク
タ)としている。 (S102)…ADIPアドレスデコーダ9で得られる
ADIPアドレスをEFMエンコーダ/デコーダ10を
介して監視しながら、サーボ回路12などを制御して、
MD1上の、目標アドレスに光ヘッド5を位置決めす
る、頭出し動作を行ったうえで、データを読み出す。読
み出すデータ量は、前記セクタ0から(2)式−1セク
タである。(予備読み出し手段) (S103)…前記データを、バッファRAM15に蓄
積していく。(第1の一時蓄積手段、図2(a)、
(c)) (S104)…SCSII/F部14を受信許可にす
る。 (S105)…データ受信待ち。データが入って来ると
S106に移行する。 (S106)…所定のブロック数(LB)のデータ転送
を開始する。CPU13はSCSII/F部14を介
し、バッファRAM15の、MD1より読み出したデー
タの後に、受信データを蓄積していく。(第1の一時蓄
積手段、図2(b)、(c)) (S107)…バッファRAM15をモニタし、蓄積量
が64LBすなわち1クラスタ(64Kバイト)分に達
したらS108に移行し、そうでなければS111に移
行する。 (S108)…受信完了を確認。終了していなければS
109に、終了ならS112に移行する。 (S109)…SCSII/F部14を受信禁止とす
る。 (S110)…CD−ROMエンコーダ/デコーダ11
をエンコードに設定して、所定の手順にて64KB分の
バッファRAM15内のデータの記録を行う。(図2
(c)、(d))すなわち、LD駆動回路7によって前
記LDを記録に必要な光量に上げ、バッファRAM15
に蓄積されたデータをCD−ROMエンコーダ/デコー
ダ11、EFMエンコーダS/デコーダ10にて記録に
適した形態にエンコードする。そのデータは最終的に
は、磁気ヘッド駆動回路4から磁気ヘッド3に印可さ
れ、既に述べた原理によってMD1上に記録が行われ
る。その後、記録した次のクラスタの先頭を頭出しの目
標として設定し、光ヘッド5を位置決めしておく。その
後、S104に移行する。 (S111)…受信完了を確認。終了していなければS
106に移行し。終了ならS112に移行する。 (S112)…CD−ROMエンコーダ/デコーダ11
をエンコードに設定し、所定の手順にて64KB分のバ
ッファRAM15内のデータの記録を行う。S110と
異なる点は、バッファRAM15内のデータが、記録単
位である64KBに満たなかった場合、残りをダミーと
してヌルデータで埋めることである。
【0033】このようにして記録されたデータを、図1
1にならって模式化すると、図3となる。同図におい
て、前述したように、LBはクラスタをフルに埋めるよ
うに記録されているので、読み出し時に連続したファイ
ルを読み出す際にMD1上を移動する距離を短くでき、
ホストコンピュータから見たときの応答性は向上する。
また、記録要求コマンドを受信する度に、ダミーデータ
を付加する必要が無いために、MD1上の物理的なアド
レスとLBAが一致し、アドレス管理のためにCPU1
3が行う負荷も低減できる。
【0034】実施例2.本発明における実施例2の読み
出し補正手段は、図17に示すような読み出し開始アド
レス“00”を一度目で読み出せず、再読み出しを行っ
たときの処理であり、図4を用いて以下に説明すると、 (1)アドレス1D…図中(a)の、ADIPによるカ
レントアドレスにて1Dを確認したうえでデコーダをイ
ネーブルしphase1に移行、SYNC検出を待つ。 (2)アドレス1E…最初のSYNC検出でphase
2に移行する。 (3)アドレス1F…内挿SYNCと検出SYNCが一
致し、はじめてSYNC割り込みが入り、phase3
に移行する。 (4)アドレス1F…上記SYNC割り込みで、ビット
ストリームからのヘッダアドレスを検出、1Fであるこ
とを確認する。 (5)アドレスFC…(4)同様にFCを確認し、次の
SYNC割り込みを待つ。 (6)アドレスFD…SYNC割り込みは入るが、FD
はリンキングポイントであるのでヘッダエラーを起こす
かもしれない。従ってSYNC割り込みを検出したうえ
で、ヘッダエラーがあっても無視して処理を終わり次の
SYNC割り込みを待つ。 (7)アドレスFE…SYNCが検出されず、デコーダ
フェーズはphase4に移行、内挿SYNCによって
SYNC割り込みが入る。次のSYNCを待つ。 (8)アドレスFF…GSが検出されて再びphase
3となり、ヘッダを読んでカレントアドレスがFFであ
ることを確認しデコーダ動作を開始する。 (9)アドレス00…SYNC割り込みによって、CD
−ROMエンコーダ/デコーダ11に入るビットストリ
ームのデコードを開始する。すなわちADIPあるいは
現在のヘッダアドレス”00”がデコード開始アドレス
となる。 以上のように、デコーダ11のSYNC内挿モードを利
用し、デコード動作開始時における障害の要因を排除し
ているので、データ読み出し時の信頼性と、応答性が向
上している。
【0035】実施例3.ところで、データを記録してい
ないMD1であっても、データ記録前にヘッダが付加さ
れ、ダミーデータを記録してあるディスクにおいては、
読み出し時にRF信号が検出できるので上記実施例2に
示した手段がが適用できる。ところが、完全に未記録の
ディスクを用い、更にリンキング領域における再生エラ
ーが、アドレスFDのみならずFEにさしかかるような
記録が為された場合、図5(b)に示すように記録され
た部分にのみRF信号が存在する。従って実施例2の手
段においては、デコーダphaseが移行しないので、
デコード動作を中断せざるを得ない。
【0036】このような場合には以下に示す第2の補正
手段を適用する。図17を参照しながらその処理の説明
をすると、 (1)アドレスFD…図中(a)の、ADIPによるカ
レントアドレスにてFDを確認したうえでデコーダをイ
ネーブルしphase1に移行、SYNC検出を待つ。 (2)アドレスFE…ADIPにてカレントアドレスを
認識するが、SYNCの検出はできないのでphase
1のまま。 (3)アドレスFF…やはりADIPにてカレントアド
レスがFFであることを確認するとともにSYNCも検
出し、phaseが2に移行する。1回目のデコード処
理を行ったときにデコーダphaseが移行するアドレ
スを状態記憶手段によって記憶しておいたので、次にG
Sが来てデコード動作が可能となることが予測できるの
で、デコーダの動作を起動しておく。 (4)アドレス00…内挿SYNCと検出SYNCが一
致し、はじめてSYNC割り込みが入り、phase3
に移行する。ヘッダアドレスも“00”が検出できる。
さらに、(4)にてデコーダ動作が起動しているのでこ
の“00”からデコードは開始できることになる。以上
のようにして、データの品位が良くない状態においても
最終的に所望のアドレスからのデコード動作が完結でき
るので、読み出し時のリトライ回数を減らすことがで
き、ホストコンピュータから見たときの応答性は向上す
る。
【0037】実施例4.図6は本発明の実施例4の処理
シーケンスの流れを説明するための図である。図におい
て、 (1)読み出し指令がホストコンピュータより、SCS
II/F14部を経由して、CPU13に到達する。 (2)CPU13は、読み出し指令のあったデータのア
ドレスの有無をバッファRAM15(第2の蓄積手段)
内を検索して確認すると同時に、MD1を検索し始め
る。(並行処理手段) (3)CPU13は上記バッファRAM15あるいはデ
ィスクのうち読み出しの速いほうからデータを読み込
み、SCSII/F部14経由でホストコンピュータに
データを転送する。 以上のような、いわゆるキャッシュ操作に加えて、CP
U13は、前記並行処理手段によってディスクを同時に
検索し、光ヘッドによる動作を極力減らすだけでなく、
光ヘッドが動作するまでの待ち時間を減らすことがで
き、ホストコンピュータから見た応答性の向上をはかっ
ている。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のディスク記録再
生装置によれば、ディスクへのデータ記録時に、記録さ
れるデータが格納されるべき同一クラスタの直前のデー
タが予備読み出し手段によって読み出されるとともに第
1の一時蓄積手段に一旦貯め込まれ、さらに記録される
べきデータが前記第1の一時蓄積手段中の前記予備読み
出し手段によって得られたデータの後ろに結合されたう
えで、物理アドレスと論理ブロックアドレスの整合がと
れるように物理的に連続したデータとしてディスクに記
録されるので、ディスクからのデータ読み出し時は、異
なるファイルであっても物理的に比較的近いアドレスか
ら読み出すので読み出しに要する時間が短縮される。
【0039】また、本発明の請求項2記載のディスク記
録再生装置によれば、読み出し時に、信号の品位劣化に
よって生じる読み出しエラーが発生した場合において
も、第1の読み出し補正手段によって、頭出しのアドレ
スを早めることによって、読み出し時におけるエラーを
最低限に抑えることが可能となるので、やはり読み出し
に要する時間が短縮できる。
【0040】また、本発明の請求項3記載のディスク記
録再生装置によれば、読み出し時に、信号の品位劣化に
よって生じる読み出しエラーが発生した場合において
も、頭出しのアドレスを早める第1の読み出し補正手段
あるいは、頭出しのアドレスを遅らせる第2の読み出し
補正手段を備え、しかも、状態記憶手段によって読み出
しエラー時のアドレスとデコーダの状態を記憶している
ので、再読み出し時点においては、補正選択手段によっ
て、適した前記第1あるいは第2の読み出し補正手段を
選択するることができ、より一層読み出し時におけるエ
ラーを抑えることが可能となる。結果として、読み出し
に要する時間が短縮でき、応答性が向上する。
【0041】また、本発明の請求項4記載のディスク記
録再生装置によれば、予め読み出したデータを一時的に
蓄積する第2の一時蓄積手段と、ホストコンピュータよ
り読み出しの指令が発せられた時、前記第2の一時蓄積
手段からとディスクからの読み出しのための検索を同時
に行い得る並行検索手段を備えているので、例えば第2
の一時記憶手段の中に所望のデータが無い場合において
も、そのときはすでにディスクの検索を始めているの
で、結果として読み出しに要する時間が短縮され、応答
性に優れるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1のCPUの処理手順を示す
流れ図である。
【図2】 実施例1の一時蓄積手段に蓄積されるデータ
のイメージを示す模式図である。
【図3】 実施例1により記録されたデータのMD上で
の配置を示す模式図である。
【図4】 実施例2の処理手順を説明するためのタイミ
ング図である。
【図5】 実施例3の処理手順を説明するためのタイミ
ング図である。
【図6】 実施例4の処理手順を説明するための模式図
である。
【図7】 従来の録音再生が可能なMDの構造を示す断
面図である。
【図8】 MDにおけるアドレス配置を示す模式図であ
る。
【図9】 従来のディスク記録再生装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】 従来のディスク記録再生装置における読み
出し時のCPUの処理手順を示す流れ図である。
【図11】 従来のディスク記録再生装置により記録さ
れたデータの、MD上での配置を示す模式図である。
【図12】 MDより読み出した信号とMD上のアドレ
スの相対的な位置関係を説明するための図である。
【図13】 CD−ROMエンコーダ/デコーダのデコ
ード時における状態遷移を示す図である。
【図14】 SYNCの状態によるCD−ROMエンコ
ーダ/デコーダのデコーダ状態遷移の例を説明するため
のタイミング図である。
【図15】 従来例におけるCD−ROMエンコーダ/
デコーダのデコード動作を説明するためのタイミング図
である。
【図16】 従来例における読み出し時のCPUの処理
手順を示す模式図である。
【図17】 再生エラーが多いときのデコート゛動作を説
明するためのタイミング図である。
【符号の説明】
1 MD、2 スピンドルモータ、3 磁気ヘッド、4
磁気ヘッド駆動回路、5 光ヘッド、6 スレッド送
りモータ、7 LD駆動回路、8 RF増幅器、9 A
DIPアドレスデコーダ、10EFMエンコーダ/デコ
ーダ、11 CD−ROMエンコーダ/デコーダ、12
サーボ回路、13 CPU、14 SCSII/F
部、15 バッファRAM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/14 321 7736−5D G11B 20/14 321Z (72)発明者 前田 直子 尼崎市猪名寺2丁目5番1号 三菱電機マ イコン機器ソフトウエア株式会社内 (72)発明者 菅野 宏 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社映像システム開発研究所内 (72)発明者 塚本 学 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社映像システム開発研究所内 (72)発明者 駒脇 康一 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社映像システム開発研究所内 (72)発明者 木津 直樹 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社映像システム開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のデータを記録指示に応じてディス
    ク状記録媒体に記録する記録手段と、前記媒体に記録さ
    れた、所望のアドレスのデータ読み出しの指示に応じて
    同データを読み出す再生手段を有するディスク記録再生
    装置であって、記録済みの当該アドレス手前の所定量の
    データを読み出す予備読み出し手段と、前記予備読み出
    し手段より得られたデータと記録すべきデータを前記デ
    ータの後に繋げて一時的に蓄える一時蓄積手段を備え、
    記録に際しては、前記予備読み出し手段及び一時蓄積手
    段による一連の読み出し動作完了の後、前記一時蓄積手
    段に蓄えられたデータを一括して前記媒体に記録する一
    括記録手段を備えることを特徴とするディスク記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 所望のデータを記録指示に応じてディス
    ク状記録媒体に記録を行う記録手段と、前記媒体に記録
    された、所望のアドレスのデータ読み出しの指示に応じ
    て、同データを読み出す再生手段を有するディスク記録
    再生装置であって、所望のアドレスからの読み出しに際
    して、読み出しエラーが発生したときは、読み出し開始
    アドレスを手前に移動させる、第1の読み出し補正手段
    を有することを特徴とするディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 所望のデータを記録指示に応じてディス
    ク状記録媒体に記録を行う記録手段と、前記媒体に記録
    された、所望のアドレスのデータ読み出しの指示に応じ
    て、同データを読み出す再生手段を有するとともに、所
    望のアドレスからの読み出しに際して、読み出しエラー
    が発生したときは、読み出し開始アドレスを手前に移動
    させる、第1の読み出し補正手段を有するディスク再生
    装置であって、前記第1の補正手段でも、読み出しエラ
    ーが発生したときは、読み出し開始アドレスを後方に持
    っていく第2の読み出し補正手段と、前記エラー時の状
    態を記憶しておく状態記憶手段と、前記状態記憶手段に
    応じて第1あるいは第2の最適な読み出し手段を選択す
    る補正選択手段を有することを特徴とするディスク記録
    再生装置。
  4. 【請求項4】 所望のデータを記録指示に応じてディス
    ク状記録媒体に記録を行う記録手段と、前記媒体に記録
    された、所望のアドレスのデータ読み出しの指示に応じ
    て、同データを読み出す再生手段を有するディスク記録
    再生装置であって、データの読み出し時に読み出したデ
    ータを、所定量だけ常に一時的に蓄積できるようにした
    第2の一時蓄積手段と、所望のアドレスからデータを読
    み出す際には、前記第2の一時蓄積手段を検索すると同
    時に、ディスクの検索を始める並行検索手段を有するこ
    とを特徴とするディスク記録再生装置。
JP11728695A 1995-05-16 1995-05-16 ディスク記録再生装置 Pending JPH08315505A (ja)

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JP11728695A JPH08315505A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 ディスク記録再生装置

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JPH08315505A true JPH08315505A (ja) 1996-11-29

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ID=14707991

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JP (1) JPH08315505A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457530B1 (en) 1999-07-30 2008-11-25 Sharp Kabushiki Kaisha Recording method, recording medium and recorder

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457530B1 (en) 1999-07-30 2008-11-25 Sharp Kabushiki Kaisha Recording method, recording medium and recorder

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