JPH08315425A - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

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JPH08315425A
JPH08315425A JP7119768A JP11976895A JPH08315425A JP H08315425 A JPH08315425 A JP H08315425A JP 7119768 A JP7119768 A JP 7119768A JP 11976895 A JP11976895 A JP 11976895A JP H08315425 A JPH08315425 A JP H08315425A
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JP
Japan
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less
depth
groove
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information recording
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Application number
JP7119768A
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English (en)
Inventor
Toshiki Ito
伊藤  俊樹
Shoichi Kawai
川井  正一
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CD規格の反射率およびRC(Radial Contra
st) 値を満足する光情報記録媒体を実現する。 【構成】 基板1上に深さDが29nm以上74nm以
下であり、断面矩形のプリグルーブ1aを形成する。こ
れにより、CD規格である65%以上の反射率および
0.05以上のRC値を有する光情報記録媒体を実現す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光を用いて情報の再
生、消去および記録を行うことができる書換え可能な光
情報記録媒体であって、好適には記録媒体の結晶相を結
晶質−非晶質間で相変化させ、それに伴って生じる反射
率の変化を利用する相変化型の光情報記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光を用いて情報の再生、消去および記録
を行うことができる書換え可能な光情報記録媒体として
は、本発明者が提案した特開平6−338080号公報
に記載のものがある。このものは、基板上に下層保護
膜、記録膜、上層保護膜および反射膜が順次積層形成さ
れ、上記基板上に形成されるプリグルーブ(光学ピック
アップによるトラッキングのための案内溝)の深さを2
5nm以下としたものである。そして、プリグルーブの
深さを25nm以下とすることにより、プリグルーブに
おける光の反射率がCD(コンパクトディスク)規格の
65%以上を満足することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者ら
は、上記従来のものをCDプレーヤーで再生し、トラッ
キングサーボの実験を行った結果、プリグルーブ1aの
深さが25nm以下ではトラッキングサーボがかかり難
いことが判明した。つまり、CDプレーヤーにより再生
するためには、上記反射率の規格以外にトラッキングサ
ーボを行うために必要なRC(Radial Contrast) 規格を
満足しなければならないが、上記従来のものは上記RC
規格を満足するものではなかった。ここに、RC規格と
は、光学ヘッドがCDのプリグルーブをトラッキングサ
ーボするために必要な条件を定めたものである。RC
は、RC=2×(R1−Rg)/(R1+Rg)で表さ
れ、RC≧0.05を満たすことが条件となっている。
なお、R1はランド部1bでの反射率であり、Rgはプ
リグルーブ1aでの反射率である。
【0004】したがって、本発明は、光情報記録媒体が
反射率およびRC値の両CD規格を満足することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、基板(1)上
に下層保護膜(2)、記録膜(3)、上層保護膜(4)
および反射膜(5)が順次形成された書換可能な光情報
記録媒体(10)において、前記基板上(1)に、深さ
(D)が29nm以上74nm以下であり、断面矩形の
プリグルーブ(1a)が形成されているという技術的手
段を採用する。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の光情報記録媒体において、前記プリグルーブ(1
a)の幅(W)が0.3μm以上0.5μm以下であっ
て、深さ(D)が31nm以上39nm以下であるとい
う技術的手段を採用する。請求項3に記載の発明では、
基板(1)上に下層保護膜(2)、記録膜(3)、上層
保護膜(4)および反射膜(5)が順次形成された書換
可能な光情報記録媒体(10)において、前記基板
(1)上に、深さ(D)が16nm以上74nm未満で
あり、断面台形のプリグルーブ(1a)が形成されてい
るという技術的手段を採用する。
【0007】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の光情報記録媒体において、前記プリグルーブ(1
a)の側面と前記基板(1)の表面に立てた法線とがな
す角度(θ)が0度より大きく10度以下であって、前
記プリグルーブ(1a)の深さ(D)が26nm以上7
4nm未満であるという技術的手段を採用する。請求項
5に記載の発明では、請求項4に記載の光情報記録媒体
において、前記プリグルーブ(1a)の幅(W)が0.
3μm以上0.5μm以下であって、深さ(D)が31
nmより大きく37nmより小さいという技術的手段を
採用する。
【0008】請求項6に記載の発明では、請求項3に記
載の光情報記録媒体において、前記角度(θ)が10度
より大きく20度以下であって、前記プリグルーブ(1
a)の深さ(D)が24nm以上67nm以下であると
いう技術的手段を採用する。請求項7に記載の発明で
は、請求項6に記載の光情報記録媒体において、前記プ
リグルーブ(1a)の幅(W)が0.3μm以上0.5
μm以下であって、深さ(D)が28nmより大きく3
5nm以下であるという技術的手段を採用する。
【0009】請求項8に記載の発明では、請求項3に記
載の光情報記録媒体において、前記角度(θ)が20度
より大きく30度以下であって、前記プリグルーブ(1
a)の深さ(D)が22nm以上で67nmより小さい
という技術的手段を採用する。請求項9に記載の発明で
は、請求項8に記載の光情報記録媒体において、前記プ
リグルーブ(1a)の幅(W)が0.3μm以上0.5
μm以下であって、深さ(D)が26nmより大きく3
3nm以下であるという技術的手段を採用する。
【0010】請求項10に記載の発明では、請求項3に
記載の光情報記録媒体において、前記角度(θ)が30
度より大きく40度以下であって、前記プリグルーブ
(1a)の深さ(D)が20nm以上で62nmより小
さいという技術的手段を採用する。請求項11に記載の
発明では、請求項10に記載の光情報記録媒体におい
て、前記プリグルーブ(1a)の幅(W)が0.3μm
以上0.5μm以下であって、深さ(D)が24nmよ
り大きく31nm以下であるという技術的手段を採用す
る。
【0011】請求項12に記載の発明では、請求項3に
記載の光情報記録媒体において、前記角度(θ)が40
度より大きく51度以下であって、前記プリグルーブ
(1a)の深さ(D)が16nm以上で60nmより小
さいという技術的手段を採用する。請求項13に記載の
発明では、請求項12に記載の光情報記録媒体におい
て、前記プリグルーブ(1a)の幅(W)が0.3μm
以上0.5μm以下であって、深さ(D)が22nmよ
り大きく27nm以下であるという技術的手段を採用す
る。
【0012】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例に記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0013】
【発明の作用効果】請求項1ないし13に記載の発明に
よれば、基板上に形成されるプリグルーブにおける反射
率およびRC値のCD規格を満足することができる。特
に請求項1に記載の発明によれば、深さが29nm以上
で74nmより小さく、断面矩形状のプリグルーブを形
成することにより、後述する図5に示すように、上記両
規格を満足することができる。また、請求項2に記載の
発明によれば、プリグルーブの幅が0.3μm以上で
0.5μm以下であって、深さが31nm以上で39n
m以下の範囲内に設定することにより、プリグルーブの
幅および深さが上記範囲内で変動しても、上記両規格を
満足することができる。
【0014】請求項3ないし13に記載の発明によれ
ば、基板上に断面台形のプリグルーブが形成されている
ため、上記両規格を満足することができる。特に請求項
4ないし13に記載の発明によれば、プリグルーブの側
面と基板の表面に立てた法線とがなす角度の範囲および
プリグルーブの幅の範囲が定まっている場合に、その範
囲内におけるプリグルーブの深さの下限値および上限値
の共通値で基板を形成すれが、上記角度の範囲内におい
てプリグルーブの幅、または深さが変動しても上記両規
格を満足することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明の光情報記録媒体の基板上に形
成されたプリグルーブの断面形状を示す模式図であり、
図2は、その基板上に形成された膜構造を示す構造図で
ある。
【0016】図1において、基板1は円盤状の透明な樹
脂材料(ポリカーボネイト、アクリルなど)から形成さ
れている。また、図1に示すように、基板1の表面上に
は矩形状(凹形状)のプリグルーブ(案内溝)1aが形
成されており、プリグルーブ1a、1a間には平面形状
のランド部1bが形成されている。上記基板1は、ガラ
ス原盤の上にフォトレジストを塗布し、この塗布された
フォトレジストをレーザカッティングした後、メッキを
施してスタンパを作製し、この作製されたスタンパに対
して樹脂材料を射出成形法で成形することにより作製し
た。
【0017】そして、図2に示す基板1上に積層形成さ
れる各膜は、以下に説明する手順でスパッタ法により形
成した。まず、上記基板1の上に下層保護膜として多層
下層保護膜2を形成する。この多層下層保護膜2は、T
iO2 からなる下層保護膜2a、SiO2 からなる下層
保護膜2bをそれぞれ厚さ120nmで、TiO2 から
なる下層保護膜2cを厚さ240nmで、SiO2 から
なる下層保護膜2dを厚さ100nmで、TiO 2 から
なる下層保護膜2eを厚さ80nmで、ZnS−SiO
2 からなる下層保護膜2fを厚さ100nmでそれぞれ
成膜する。
【0018】次に、上記多層下層保護膜2の上に、記録
膜3として相変化型の代表的な材料であるGeSbAT
eを厚さ20nmで成膜する。そして、この記録膜3の
上に上層保護膜4としてZnS−SiO2 を厚さ20n
mで成膜し、最後に反射膜5としてAuを厚さ100n
mで成膜する。次に、上記構成の光情報記録媒体10に
おいて、プリグルーブ1aの幅をパラメータとして、プ
リグルーブ1aの深さに対する反射率の依存性を図3に
示される特性図に基づいて説明する。なお、プリグルー
ブ1aにおける反射率の評価は、波長が780nmの光
をNA(開口数)が0.45の対物レンズを用いてプリ
グルーブ1aに集光照射して行った。
【0019】図3において、プリグルーブ1aの深さが
125nmまではプリグルーブ1aの深さの増加ととも
に反射率は減少している。これは、プリグルーブ1aの
深さが浅いほど反射率が高いことを示している。また、
プリグルーブ1aの深さが125nmを超えると、プリ
グルーブ1aの深さの増加とともに反射率は増加してお
り、プリグルーブ1aの深さが深いほど反射率が高いこ
とを示している。この現象は、所定の波長を有する光が
基板1を介して反射膜5で反射された場合、プリグルー
ブ1aの深さに基づいて反射光の位相が変化し、この位
相のずれた反射光の干渉効果によって反射率が変化する
ためである。
【0020】上記図3の特性図は、プリグルーブ1aが
矩形である場合に、プリグルーブ1aの幅をパラメータ
にし、ランド部1bでの反射率R1とプリグルーブ1a
での反射率Rgを示したものである。CD規格の1つで
あるRC規格のRC値は、RC=2×(R1−Rg)/
(R1+Rg)で求められる。そして、RC≧0.05
でなければならないというCD規格の条件からプリグル
ーブ1aの深さの下限値が決まり、Rg≧0.65の条
件からプリグルーブ1aの深さの上限値が決まる。
【0021】図5は、図3から、プリグルーブ1aの幅
をパラメータにし、上記下限値および上限値をプリグル
ーブ1aの断面形状が矩形の場合と、台形の場合とに分
けて読み取って一覧表にしたものである。なお、プリグ
ルーブ1aの断面形状が矩形状の場合の光情報記録媒体
の基板1および各膜2〜5の材料および膜厚は、上記プ
リグルーブ1aの断面形状が矩形のものと同じである。
【0022】図5より、プリグルーブ1aの断面形状が
矩形である場合は、プリグルーブ1aの各幅W(0.1
μm〜0.8μm)において、上記CD規格の両条件
(反射率が65%以上であり、かつ、RC値が0.05
以上であること)を満たすことができる、プリグルーブ
1aの深さDの下限値および上限値が分かる。たとえ
ば、プリグルーブ1aの幅Wが0.3μmである場合
は、プリグルーブ1aを深さDが30nm以上42nm
以下の範囲内で形成すれば、上記CD規格の両条件を満
足することができる。つまり、CDプレーヤで再生する
ことができる。
【0023】また、同様にプリグルーブ1aの幅Wが
0.4nmである場合の深さDの許容範囲は29μm以
上39μm以下であり、幅Wが0.5nmである場合の
深さDの許容範囲は31μm以上39μm以下である。
したがって、これら3つの幅における深さの範囲をいず
れも満足する深さDの範囲は、31μm以上で39μm
以下であることがわかる。
【0024】つまり、プリグルーブ1aの深さDが31
μm以上39μm以下の範囲内で変動しても、プリグル
ーブ1aの幅Wが0.3nm〜0.5nmの範囲内にあ
れば上記CD規格の両条件を満足することができる。し
たがって、基板1を製造するときにプリグルーブ1aの
寸法が上記各範囲内でばらついても、上記CD規格の両
条件を満足することができるため、基板製造の歩留りを
向上することができる。
【0025】次に、基板上に断面台形のプリグルーブを
形成した場合を図4および図5に基づいて説明する。図
4は台形に形成されたプリグルーブ1aを示す説明図で
ある。図5に示す角度は、図4のだれ角(ランド部1b
に立てた法線とプリグルーブ1aの側面とがなす角度)
θである。
【0026】図5に示すように、だれ角θが大きくなる
にしたがって、上記両CD規格を満足するためには、プ
リグルーブ1aの深さDを浅くしてゆく必要があること
が分かった。以下、上記両CD規格を満足するための条
件をだれ角θの大きさ別に分けて説明する。 (1)だれ角θが0度より大きく10度以下である場
合。
【0027】図5において、だれ角θが0度より大きく
10度以下の範囲で、深さDの最も小さい下限値は、だ
れ角θが10度で幅Wが0.4μmの場合の26nmで
ある。また、図5に示すように、だれ角θが大きくなる
にしたがって、上限値および下限値の値は小さくなって
いる。したがって、だれ角θが0度の場合を含めた場合
の深さDの最も大きい上限値は、だれ角θが0度で幅W
が0.1μmの場合の74nmであるから、だれ角θが
0度でない場合の最も大きい上限値は、上記74nmよ
り小さいと推定することができる。
【0028】つまり、プリグルーブ1aの深さDを26
nm以上で74nmより小さい範囲で選択すれば、上記
両規格を満たすことができる。また、プリグルーブ1a
の深さDを31nmより大きく37nmより小さい範囲
内で設定すれば、プリグルーブ1aの幅Wを0.3μm
以上で0.5μm以下の範囲内で変化させても、上記両
規格を満たすことができる。 (2)だれ角θが10度より大きく20度以下である場
合。
【0029】プリグルーブ1aの深さDを24nm以上
67nm以下の範囲で選択すれば、上記両規格を満たす
ことができる。また、プリグルーブ1aの深さDを28
nmより大きく35nm以下の範囲内で設定すれば、プ
リグルーブ1aの幅Wを0.3μm以上で0.5μm以
下の範囲内で変化させても、上記両規格を満たすことが
できる。 (3)だれ角が20度より大きく30度以下である場
合。
【0030】プリグルーブ1aの深さDを22nm以上
で67nmより小さい範囲で選択すれば、上記両規格を
満たすことができる。また、プリグルーブ1aの深さD
を26nmより大きく33nm以下の範囲内で設定すれ
ば、プリグルーブ1aの幅Wを0.3μm以上で0.5
μm以下の範囲内で変化させても、上記両規格を満たす
ことができる。 (4)だれ角が30度より大きく40度以下である場
合。
【0031】プリグルーブ1aの深さDを20nm以上
で62nmより小さい範囲で選択すれば、上記両規格を
満たすことができる。また、プリグルーブ1aの深さD
を24nmより大きく31nm以下の範囲内で設定すれ
ば、プリグルーブ1aの幅Wを0.3μm以上で0.5
μm以下の範囲内で変化させても、上記両規格を満たす
ことができる。 (5)だれ角が40度より大きく51度以下である場
合。
【0032】プリグルーブ1aの深さDを16nm以上
で60nmより小さい範囲で選択すれば、上記両規格を
満たすことができる。また、プリグルーブ1aの深さD
を22nmより大きく27nm以下の範囲内で設定すれ
ば、プリグルーブ1aの幅Wを0.3μm以上で0.5
μm以下の範囲内で変化させても、上記両規格を満たす
ことができる。
【0033】上述のように、プリグルーブ1aの断面形
状を台形状に形成することにより、その幅Wとだれ角θ
との大きさによっては、プリグルーブ1aの深さDが2
5nm以下である場合であっても、上記両CD規格を満
足することができる。しかも、実際に形成され得るプリ
グルーブ1aの幅Wの範囲(上記実施例では0.3μm
以上で0.5μm以下)における、各だれ角θにおける
深さDの上限値および下限値それぞれの共通の範囲を求
めておくことにより、その共通の範囲内であれば、どの
値を選択しても、上記両CD規格を満足することができ
る。
【0034】つまり、プリグルーブ1aの深さDが上記
共通の範囲内で変動しても、幅Wが0.3μm以上0.
5μm以下の範囲内にあれば上記両CD規格を満足する
ことができるため、基板製造の歩留りを向上することが
できる。また、プリグルーブ1aの断面形状が矩形のも
のは、基板を型から抜くときにプリグルーブ1aと型と
の摩擦が大きいため、抜くときに大きな力を必要とし、
寸法精度も低下しがちであるが、上記プリグルーブ1a
の断面形状が台形の基板は、上記摩擦が小さいため、上
記矩形のものよりも小さい力で型から抜くことができ、
寸法精度も保持しやすい。
【0035】なお、上記プリグルーブ1aの断面形状
は、上記CDの両規格を満足すれば、V字型でもよい
し、U字型でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の光情報記録媒体のプリグルーブの
形状を示す説明図である。
【図2】第1実施例の光情報記録媒体の構造を示す断面
説明図である。
【図3】第1実施例の光情報記録媒体において、プリグ
ルーブの幅をパラメータにした場合のプリグルーブの深
さに対するプリグルーブの反射率およびランド部の反射
率の関係を示す特性図である。
【図4】第2実施例の光情報記録媒体のプリグルーブの
形状を示す説明図である。
【図5】図3の特性図から読み取ったデータを一覧にし
た表である。
【符号の説明】
1・・基板、1a・・プリグルーブ、1b・・ランド
部、2・・多層下層保護膜、3・・記録膜、4・・上層
保護膜、5・・反射膜、10・・光情報記録媒体。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に下層保護膜、記録膜、上層保護
    膜および反射膜が順次形成された書換可能な光情報記録
    媒体において、 前記基板上に、深さが29nm以上74nm以下であ
    り、断面矩形のプリグルーブが形成されていることを特
    徴とする光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記プリグルーブの幅が0.3μm以上
    0.5μm以下であって、深さが31nm以上39nm
    以下であることを特徴とする請求項1に記載の光情報記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 基板上に下層保護膜、記録膜、上層保護
    膜および反射膜が順次形成された書換可能な光情報記録
    媒体において、 前記基板上に、深さが16nm以上74nm未満であ
    り、断面台形のプリグルーブが形成されていることを特
    徴とする光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記プリグルーブの側面と前記基板の表
    面に立てた法線とがなす角度が0度より大きく10度以
    下であって、前記プリグルーブの深さが26nm以上7
    4nm未満であることを特徴とする請求項3に記載の光
    情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記プリグルーブの幅が0.3μm以上
    0.5μm以下であって、深さが31nmより大きく3
    7nmより小さいことを特徴とする請求項4に記載の光
    情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記角度が10度より大きく20度以下
    であって、前記プリグルーブの深さが24nm以上67
    nm以下であることを特徴とする請求項3に記載の光情
    報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記プリグルーブの幅が0.3μm以上
    0.5μm以下であって、深さが28nmより大きく3
    5nm以下であることを特徴とする請求項6に記載の光
    情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記角度が20度より大きく30度以下
    であって、前記プリグルーブの深さが22nm以上で6
    7nmより小さいことを特徴とする請求項3に記載の光
    情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記プリグルーブの幅が0.3μm以上
    0.5μm以下であって、深さが26nmより大きく3
    3nm以下であることを特徴とする請求項8に記載の光
    情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記角度が30度より大きく40度以
    下であって、前記プリグルーブの深さが20nm以上で
    62nmより小さいことを特徴とする請求項3に記載の
    光情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記プリグルーブの幅が0.3μm以
    上0.5μm以下であって、深さが24nmより大きく
    31nm以下であることを特徴とする請求項10に記載
    の光情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記角度が40度より大きく51度以
    下であって、前記プリグルーブの深さが16nm以上で
    60nmより小さいことを特徴とする請求項3に記載の
    光情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記プリグルーブの幅が0.3μm以
    上0.5μm以下であって、深さが22nmより大きく
    27nm以下であることを特徴とする請求項12に記載
    の光情報記録媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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