JPH08315244A - 自動販売機の温水タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】小型の温水タンクで、連続販売ができる自動販
売機の温水タンクを提供する。 【構成】水ポンプ１１から温水タンク４ａまでの途中に
ヒータ３１と、そのヒータ３１の出側に湯の温度を検出
する湯温センサ２４とを設けて、温水タンク４ａには保
温ヒータ３５を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、湯を沸かして貯留
し、その湯でホット飲料を調理して販売に供する自動販
売機の温水タンクに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来例を説明する前に、湯を沸かして貯
留し、その湯でホット飲料を調理して販売に供する自動
販売機の概要を図２を用いて説明する。この図２の例
は、キャニスタ１に貯留されたインスタントコーヒ、紅
茶などの粉末原料をシュート２を介して定量切り出し
て、温水タンク４から供給される温水とをミキシングボ
ール３で混合して販売するインスタント飲料系と、コー
ヒー豆キャニスタ５からコーヒー豆を定量切り出してミ
ル６で挽き豆にして、コーヒーブリュア７と呼ばれるコ
ーヒー抽出器でコーヒーを抽出してディフーザ８でミキ
シングボール３に導き、砂糖、ミルクを混合して販売に
供するレギュラーコーヒー系とからなるホット飲料販売
装置と、種々のシロップを冷水、または炭酸水のいずれ
かとで希釈して販売するコールド飲料販売装置とを一体
にした販売装置であり、飲料水（水道水）は機外から供
給されて水リザーバ９に貯蔵され、その一部は水位が同
レベルの製氷機１０に供給されて、製氷されて製氷機内
の氷貯蔵タンク１０１に貯蔵される。

【０００３】また、別の一部は水ポンプ１１を介して、
途中で水槽１２で冷却されてカーボネータ１３と冷水ノ
ズル１４ａに供給される。カーボネータ１３に供給され
た水は炭酸ガスボンベ１５から送られる炭酸ガスを溶解
して炭酸水になりカーボネータ１３内に貯留される。シ
ロップは機内のシロップコンテナ１６に貯留されてお
り、炭酸ガスボンベ１５から供給される炭酸ガスの圧力
で押し出されて、途中で配管を通して冷却水槽１２内で
冷却されてシロップバルブ１７にまで供給されている。
前記の冷却水槽１２内にはシロップコンテナ１６、冷水
の冷却配管の他にカーボネータ１３等が入れられてい
る。

【０００４】水ポンプ１１からの水は、カーボネータ１
３と冷水ノズル１４ａに供給される以外に温水タンク４
にも供給されて、そこで温水に沸かされて貯留され、ホ
ット飲料販売時にミキシングボール３、またはコーヒー
ブリュア７に供給されて飲料に調理されてカップ１８に
供給される。一方、コールド飲料は、シロップコンテナ
１６から炭酸ガスの圧力で送りだされて、途中で冷却水
槽１３で冷却されて、シロップバルブ１７に送られ、販
売時にシロップバルブ１７を開けてその先のノズル１９
を通してカップ１８に注がれる。また、シロップと同時
に、冷水、または炭酸水のいずれか一つがそれぞれのノ
ズル１４ａ，１４ｂを通してカップ１８に吐出されて、
カップ１８内で前記シロップと混合されて販売に供され
る。

【０００５】図３は上記の自動販売機に使用されている
従来例の温水タンク４の構成図を示す。図３において、
２０は湯気が機内に充満するのを防ぎ、また、機内の浮
遊物が混入するのを防ぐ蓋、２１はメインヒータ、２２
はサブヒータ、２３は湯温センサ、２４は空焚き防止セ
ンサ、２５は湯のレベルを検出するフロート、２６はフ
ロート２５の動きに連動して動作する高水位スイッチ、
２７はフロート２５の動きに連動して動作する低水位ス
イッチ、２８はオーバーフロー排水口、２９は沸騰防止
サーモ、３０は温水引出口を示す。この図３の構成にお
いて、水道水は水入口を通って温水タンク４の上部から
入り温水タンク４内の配管を通って低部に放水される。
温水タンク４内に導かれた水道水はメインヒータ２１、
サブヒータ２２により、湯温センサ２３が上限設定値に
達するまで加熱昇温されて温水タンク４内に貯蔵され、
販売指令に従って温水引出口３０から、コーヒーブリュ
ア７、またはミキシングボール３に給水する。

【０００６】オーバーフロー水はオーバーフロー排水口
から排水されるが、その配管の途中に沸騰防止サーモ２
９が設けられており、温水タンク４内の湯が沸騰した場
合蒸気が前記配管に導かれるのでこれを検出してメイン
ヒータ２１、およびサブヒータ２２を遮断するようにし
ている。この温水タンクの中間には仕切り板があり湯は
連通しているが、湯の対流はこの仕切り板を境にして上
下別々に起こり上部の湯温が低温の補給水の影響をうけ
にくいようにしている。またメインヒータ２１、および
サブヒータ２２は補給水を昇温しながら連続販売するだ
けの容量を持っていないので、所定量連続販売すると温
水タンク４の湯温センサ２３が販売温度下限を検出して
自動販売機に売り切り表示を出し、販売を停止させる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来例の温水タンクで
は、水道水（冷水）を直接タンクに給水しており、温水
タンクは湯を沸かして貯留し、その湯を販売に供するよ
うにしているために、連続販売に限界があり、販売チャ
ンスを失う問題がある。また、温水タンクは湯を沸かし
て貯留しておくために、タンク上部の湯は高温になり、
下にいくに従って温度が低くなるので温水タンク内の使
用できる湯は、上部の高温域のみであるので連続販売数
を多くするためにはタンク容量を大きくしなければなら
ない問題がある。この発明は、小型の温水タンクで、連
続販売ができる自動販売機の温水タンクを提供すること
にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、水道
水から供給を受けて、湯を沸かして貯留し、その湯でホ
ット飲料を調理して販売に供する自動販売機の温水タン
クにおいて、水道水から温水タンクまでの途中にヒータ
と、そのヒータの出側に湯の温度を検出する湯温センサ
とを設けて、温水タンク内には保温ヒータを設ける自動
販売機の温水タンクとする。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１記載の自動販
売機の温水タンクにおいて、保温ヒータと、温水タンク
の湯温センサと、温水の取水口とは温水タンクの底部に
設けられる自動販売機の温水タンクとする。

【００１０】

【作用】水道水を温水タンクに給水する配管の途中にヒ
ータと、そのヒータの出側に湯温センサとをいれて温水
タンクに給水される水道水を、飲料を調理できる温度に
まで昇温して温水タンクに給水することにより、温水タ
ンクの容量はヒータ入り口から温水タンクまでの配管中
の水道水が、販売間隔が開いたために水温低下した分を
温水タンク内で薄められる程度の大きさにすれば良いた
め小容量のタンクにできる。

【００１１】また、上記の如く、水道水を温水タンクに
給水する配管の途中にヒータと、そのヒータの出側に湯
温センサとをいれて温水タンクに給水される水道水を、
飲料を調理できる温度にまで昇温しているので、連続販
売できる。

【００１２】

【実施例】図１はこの発明の一実施例の主要部の構成図
を示す。この図１において、従来例と同一の符号を付け
た部材はおおよそ同一の機能を有するのでその説明は省
略する。この図１において、４ａは温水タンク、９は水
道水からの給水を貯える水リザーバ、１１は水リザーバ
の水を機内に分配する水ポンプ、２４、２４ａは湯温セ
ンサ、２６ａは高水位スイッチ、２７ａは低水位スイッ
チ、２８はオーバーフロー排水口、３１は温水タンク４
ａへの給水を所定温度に昇温するヒータ、３２は温水タ
ンク４ａの湯をミキシングボールやコーヒーブリュアに
給水する給水ポンプ、３３は給水ポンプの吐出側の切換
用の給水バルブ、３４は水ポンプ３２の取水口、３５は
温水保温用の保温ヒータを示す。

【００１３】図１の構成において、水リザーバ９から水
ポンプ１１を経由して給水される水は途中の配管経路に
挿入されたヒータ３１と湯温センサ２４とにより所定の
温度に昇温されて温水タンク４ａに給水される。この給
水作業は温水タンク４ａ内の高水位スイッチ２６ａがオ
フの状態から開始されて、高水位スイッチ２６ａがオン
するまで続けられる。このようにして給水された湯は温
水タンク４ａ内で、保温ヒータ３５と湯温センサ２４ａ
とにより所定の温度に保持され、飲料販売時に、温水タ
ンク４ａの底部の取水口３４から給水ポンプ３２により
汲み上げられて、給水バルブ３３を経由して、ミキシン
グボール、またはコーヒーブリュアに送り出される。

【００１４】また、温水タンク４ａは、低水位スイッチ
２７ａとオーバーフロー排水口２８とを備えており、低
水位スイッチ２７ａが動作した場合は飲料売り切り表示
を出して販売を中止し、ヒータ３１を経由する給水がオ
ーバーフロー排水口２８以上に温水タンク４ａ内の水位
を上げた場合は、オーバーフロー排水口２８から排水バ
ケツ（図示されていない）に排水される。

【００１５】ヒータ３１を経由する単位時間当たりの給
水量は、給水ポンプ３２により単位時間に汲み出される
量よりも若干多くなるように設定されているので、ホッ
ト飲料が連続販売されても、温水タンク４ａが湯切れす
ることはない。なお、温水タンク４ａの容量は、ヒータ
３１の入り口から温水タンク４ａに至る配管内の湯が、
長時間放置されて温度降下して常温になり、温水タンク
４ａへ給水時にヒータ３１では昇温しきれないで給水さ
れた場合に、その昇温不足の湯が温水タンク４ａ内の湯
と混合して水ポンプ３２により汲み出されても、所定の
温度の許容範囲内になる程度に薄められる量であれば良
い。

【００１６】この温水タンク４ａへの給水口は上部にあ
り、保温ヒータ３５と、取水口３４とは底部に配置され
ており、昇温不足の湯が上部から供給されてから底部の
取水口３４を経由して水ポンプ３３により汲み出される
までに温水タンク４ａ内の湯と混ざり合い所定温度の許
容範囲内に入る程度に薄められる。

【００１７】

【発明の効果】この発明によれば、ホット飲料を連続販
売できる効果があり、また温水タンクを小型にして自動
販売機内に占めるスペースを少なくする効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の主要部分の構成図

【図２】従来例の自動販売機の概要図

【図３】従来例の温水タンクの構成図

【符号の説明】

４ａ 温水タンク ９ 水リザーバ １１ 水ポンプ ２４ 湯温センサ ２４ａ 湯温センサ ２６ａ 高水位スイッチ ２７ａ 低水位スイッチ ２８ オーバーフロー排水口 ３１ ヒータ ３２ 給水ポンプ ３３ 給水バルブ ３４ 取水口 ３５ 保温ヒータ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水道水から供給を受けて、湯を沸かして貯
   留し、その湯でホット飲料を調理して販売に供する自動
   販売機の温水タンクにおいて、水道水から温水タンクま
   での途中にヒータと、そのヒータの出側に湯の温度を検
   出する湯温センサとを設けて、温水タンク内には保温ヒ
   ータを設けることを特徴とする自動販売機の温水タン
   ク。
2. 【請求項２】請求項１記載の自動販売機の温水タンクに
   おいて、保温ヒータと、温水タンクの湯温センサと、温
   水の取水口とは温水タンクの底部に設けられることを特
   徴とする自動販売機の温水タンク。