JPH08315129A - 画像拡大方式 - Google Patents

画像拡大方式

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JPH08315129A
JPH08315129A JP7115878A JP11587895A JPH08315129A JP H08315129 A JPH08315129 A JP H08315129A JP 7115878 A JP7115878 A JP 7115878A JP 11587895 A JP11587895 A JP 11587895A JP H08315129 A JPH08315129 A JP H08315129A
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JP7115878A
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Kaoru Higuchi
馨 樋口
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation

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Abstract

(57)【要約】 【目的】画質劣化が生じるのを防止することができる画
像拡大方式を提供する。 【構成】本発明にかかる画像拡大方式は、複数の画素か
らなるブロック単位の画像信号を元画像から読み出し、
空間領域から周波数領域への直交変換をブロックごとに
実行して第1の変換係数行列を求めるステップと、補間
すべき画素の周囲にあって元画像を構成する画素の少な
くとも1つ以上をもとにした仮の補間処理を実行して仮
の拡大画像を求めるステップと、仮の拡大画像からブロ
ック単位の画像信号を読み出し、ブロックごとの直交変
換を実行して第2の変換係数行列を求めるステップと、
第2の変換係数行列を構成する低周波帯域の変換係数を
第1の変換係数行列の変換係数に置換して第3の変換係
数行列を求めるステップと、第3の変換係数行列を周波
数領域から空間領域へと逆直交変換するステップとから
なることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、元画像を拡大して拡大
画像を得る際の画像拡大方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、1画素が8bit で256階調
というような多値画像を拡大する際には、Bilinear法と
いわれる線形補間方法を利用してなる画像拡大方式(以
下、第1従来例という)が採用されており、この方法に
おいては、補間によって作成すべき画素(以下、補間対
象画素という)の周囲にあって補間対象画素の作成時に
参照される画素(以下、補間参照画素という)4つの濃
度値が利用されることになっている。すなわち、図7で
示すように、X−Y座標系における距離1の等間隔位置
ごとに格子点状として配列された画像を拡大する際の補
間対象画素の座標位置を(x',y')とし、補間参照画
素それぞれの座標位置を(x,y),(x+1,y),
(x+1,y+1),(x,y+1)とする一方、各補
間参照画素の画素データであるところの濃度値をf
(x,y),f(x+1,y),f(x+1,y+
1),f(x,y+1)で表し、かつ、補間対象画素
(x',y')から補間参照画素(x,y)までのX座標
系の距離をαと、また、Y座標系の距離をβとした場合
には、補間対象画素(x',y')の画素データである濃
度値f(x',y')が(1)式でもって算出されるので
ある。
【0003】 f(x',y')= (1−α)(1−β)×f(x,y)+(1−α)β×f(x,y+1) +α(1−β)×f(x+1,y)+αβ×f(x+1,y+1)…(1) さらにまた、線形補間方法とは異なり、以下に説明する
ような直交変換を利用した画像拡大方式(以下、第2従
来例という)も採用されている。すなわち、画像信号は
高い相関係数を有する1次元の信号源とみなせるから、
空間領域における高い自己相関は周波数領域での低周波
への電力集中を意味するというWiener-Khintchineの定
理に基づくと、周波数領域での画像信号は低周波へと信
号電力が偏っており、高周波ほど値がなくなる。一方、
画像の拡大は画像内の画素数の数を増やしたうえ、拡大
画像における画素間の距離を元画像の画素間距離と等し
くすることである。
【0004】しかしながら、空間領域の大きさを一定と
みなした場合における画像の拡大は空間領域の画素密度
が増大したことを意味し、周波数領域における高周波帯
域を拡張したことになる。すなわち、換言すると、周波
数領域において高周波帯域を付加することにより画像の
拡大を行うことが可能となる。そこで、具体的には、画
像信号を空間領域から周波数領域へと変換するための直
交変換を実行し、複数の変換係数からなる変換係数行列
を求めたうえ、拡大率に応じた個数の高周波帯域の変換
係数を変換係数行列に付加し、高周波帯域の変換係数が
付加された変換係数行列を周波数領域から空間領域へと
逆直交変換すると、拡大画像が得られることになる。
【0005】ところで、直交変換を利用した際には、付
加する高周波帯域の変換係数の有する値が問題となる
が、画像信号の高周波帯域は低周波帯域と比較して小さ
い値をとるから、特開平2−76472号公報で開示さ
れているように、高周波帯域の変換係数を0(ゼロ)で
近似することが行われている。すなわち、実際的には、
複数の画素からなるブロック単位の画像信号を元画像か
ら読み出し、ブロックごとの直交変換を実行して複数の
変換係数からなる第1の変換係数行列を求めたうえ、上
記ブロックよりも大きな拡大ブロックに対応する第2の
変換係数行列を設定し、低周波帯域に第1の変換係数行
列の変換係数をあてはめ、かつ、残りの変換係数を0と
したうえで変換係数行列の値を定めた後、この第2の変
換係数行列を逆直交変換して拡大画像を求めることが行
われるのである。
【0006】つまり、この第2従来例を採用したうえで
元画像を拡大する際、例えば、画像をZ/z倍にまで拡
大する場合には、図8で示しており、かつ、以下に説明
する〜の手順に従った処理が実行されることにな
る。
【0007】まず、拡大すべき元画像を任意の個数、
例えば、z×z個の画素からなるブロック単位に分割し
たうえ、ブロック単位の画像信号を読み出す。
【0008】次に、ブロックごとの直交交換、具体的
には、2次元の離散コサイン変換(DCT)を実行する
ことによって複数の変換係数Rを求める。なお、この場
合における変換係数の個数も、1ブロック当たりの画素
と同じ個数になっている。
【0009】さらに、拡大率に応じたZ×Z個の変換
係数からなる拡大ブロックを設定したうえ、この拡大ブ
ロックにおける低周波帯域の変換係数に対してで求め
た変換係数Rをあてはめ、かつ、高周波帯域の変換係数
に対しては0を入れる。
【0010】その後、拡大ブロック内の変換係数に対
する逆離散コサイン変換(逆DCT)を実行すると、拡
大画像が生成されるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記第1従
来例においては、実際時の距離α,βが定数であること
が多く、積和の計算のみによって補間対象画素の画素デ
ータを算出することが可能であるため、簡単な補間処理
のみによって画像を拡大できる。しかしながら、空間領
域のみを考慮した補間であることから拡大前の元画像に
斜線または境界線が存在している場合には、斜線または
境界線のぼやけやジャギー(ギザギザ)、つまり、視覚
的な画質劣化が発生することになっていた。
【0012】一方、第2従来例では、高周波帯域をも考
慮したうえでの補間処理が行われるから斜線または境界
線に関しても滑らかな補間を行い得るのであるが、高周
波帯域の変換係数を全て0とするため、画像の濃度値が
急激に変化する境界部分などにモスキートノイズといわ
れる高周波成分の雑音が広がって見える歪みが発生して
しまう。また、ブロック単位に元画像を分割したうえで
の独立的な直交変換及び逆直交変換を行っているために
ブロック同士の相関がなくなる結果、ブロック同士間の
境界にブロック歪みといわれる歪みが発生し、画質劣化
が生じる不都合もあった。
【0013】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、モスキートノイズやブロック歪み
の発生に伴う画質劣化が生じるのを防止することができ
る画像拡大方式を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる第1の画
像拡大方式は、上記目的を達成するため、複数の画素か
らなるブロック単位の画像信号を元画像から読み出し、
空間領域から周波数領域への直交変換をブロックごとに
実行して第1の変換係数行列を求めるステップと、補間
すべき画素の周囲にあって元画像を構成する画素の少な
くとも1つ以上をもとにした仮の補間処理、つまり、Bi
linear法などの線形補間方法による仮の補間処理を実行
して仮の拡大画像を求めるステップと、仮の拡大画像か
らブロック単位の画像信号を読み出し、ブロックごとの
直交変換を実行して第2の変換係数行列を求めるステッ
プと、第2の変換係数行列を構成する低周波帯域の変換
係数を第1の変換係数行列の変換係数に置換して第3の
変換係数行列を求めるステップと、第3の変換係数行列
を周波数領域から空間領域へと逆直交変換するステップ
とからなることを特徴としている。
【0015】また、本発明にかかる第2の画像拡大方式
は、複数の画素からなるブロック単位の画像信号を元画
像から読み出し、空間領域から周波数領域への直交変換
をブロックごとに実行して第1の変換係数行列を求める
ステップと、補間すべき画素の周囲にあって元画像を構
成する画素の少なくとも1つ以上をもとにした仮の補間
処理を実行して仮の拡大画像を求めるステップと、仮の
拡大画像からブロック単位の画像信号を読み出し、ブロ
ックごとの直交変換を実行して第2の変換係数行列を求
めるステップと、第2の変換係数行列を構成する高周波
帯域の変換係数もしくは直交変換実行前の空間領域にお
ける画素データをもとにして第2の変換係数行列を構成
する低周波帯域の変換係数を第1の変換係数行列の変換
係数に置換するか否かを選択するステップと、置換する
場合には第2の変換係数行列を構成する低周波帯域の変
換係数を第1の変換係数行列の変換係数に置換して第3
の変換係数行列を求める一方、置換しない場合には第2
の変換係数行列をそのまま第3の変換係数行列と設定す
るステップと、第3の変換係数行列を周波数領域から空
間領域へと逆直交変換するステップとからなることを特
徴としている。
【0016】さらにまた、本発明にかかる第3の画像拡
大方式は、元画像から読み出したブロック単位ごとの画
像信号を直交変換して変換係数行列を求め、かつ、拡大
率に応じて必要となる高周波帯域の変換係数を変換係数
行列に付加したうえ、高周波帯域の変換係数が付加され
た変換係数行列を逆直交変換して拡大画像を生成する画
像拡大方式において、元画像から読み出されるブロック
単位の画像信号を当該ブロック単位の幅よりも小さい任
意の幅でもって位置ずれさせながら読み出したうえ、ブ
ロックごとの直交変換を実行して拡大画像を生成し、か
つ、生成された拡大画像の画素のうちで重複する画素デ
ータを有する画素については重複する画素データ同士の
平均値を画素データとすることを特徴としている。
【0017】
【作用】第1の画像拡大方式においては、線形補間方法
などによる仮の補間処理を実行して仮の拡大画像を作成
したうえ、直交変換の実行によって所望の高周波帯域に
近似した値を得るようにしている。そして、この際、直
交変換された周波数領域の低周波帯域には仮の補間処理
に伴う周波数成分までもが含まれているので、元画像か
らブロック単位で読み出した画像信号の直交変換を実行
して求めた周波数領域を低周波帯域と置換すれば、高周
波帯域にも値を有する補間が行える。その結果、モスキ
ートノイズの発生を防止することが可能になる。
【0018】第2の画像拡大方式では、複数の画素から
なるブロック単位で元画像から読み出した画素データの
標準偏差や分散値などを算出して用いるか、または、線
形補間方法などによる仮の補間処理を実行して作成され
た仮の拡大画像における周波数領域での高周波帯域の変
換係数を用いることにより、濃度値の急激な変化、すな
わち、直交変換を採用してなる画像拡大方式では完全に
解消することが困難なモスキートノイズの発生原因とな
る濃度値の急激な変化がブロック単位の画像信号に多く
含まれているか否かを判断する。そして、濃度値の急激
な変化が少ないブロックについては、仮の拡大画像にお
ける周波数領域の低周波帯域と元画像の周波数領域とを
置換して高周波帯域に値を有する補間を行う一方、濃度
値の急激な変化が大きいブロックについては、元画像の
周波数領域と置換せずに仮の補間処理によって作成され
た仮の拡大画像をそのまま用いる。したがって、モスキ
ートノイズの軽減が図れる。
【0019】第3の画像拡大方式では、元画像から読み
出されたブロック単位ごとの画像信号を当該ブロック単
位の幅よりも小さい任意の幅でもって位置ずれさせなが
ら直交変換を実行したうえでブロックごとの拡大画像を
生成している。そこで、生成された拡大画像の画素のう
ちには、異なるブロックでもって算出された画素データ
を重複して有する画素が存在することになるが、このよ
うな画素については重複する画素データ同士の平均値を
画素データとして設定する。その結果、ブロックの端に
位置する画素と、これに隣接する他のブロックの端に位
置する画素との相関がとれることになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0021】図1は元画像における画素の構成を示す説
明図であり、本発明にかかる実施例のそれぞれでは横6
4画素×縦48画素からなる元画像を縦横2倍ずつ拡大
することによって横128画素×縦96画素からなる拡
大画像が作成されることになっている。なお、以下の説
明では、元画像における左側上端を原点とし、横座標を
X座標及び縦座標をY座標とする一方、画素それぞれの
座標位置を(x,y)で表し(但し、x=0,1,…,
63、y=0,1,…,47)、また、画素データをf
(x,y)で表している。
【0022】第1実施例 図2は第1実施例による拡大処理を模式化して示す説明
図であり、この第1実施例では以下に説明する〜の
ステップからなる手順に従った処理が実行される。
【0023】まず、拡大すべき元画像を複数の画素、
例えば、8×8個の画素からなるブロック単位ごとに分
割したうえ、ブロック単位の画像信号を元画像から読み
出す。そして、この際には、読み出したブロックの左側
上端を原点とし、画素それぞれの座標を(k,l)で表
し(k,l=0,1,…7)、かつ、画素データのそれ
ぞれをg(k,l)で表すこととする。引き続き、画像
信号を空間領域から周波数領域へと直交変換する手法と
して2次元の離散コサイン変換(DCT)を用いたう
え、(2)式に基づく直交変換の実行によって第1の変
換係数行列G(u,v)を求める(u,v=0,1,
…,7)。
【0024】
【数1】
【0025】但し、z=8 なお、直交変換の手法が離散コサイン変換に限られるこ
とはなく、アダマール変換や離散ハートレー変換、スラ
ント変換によって空間領域から周波数領域への変換が可
能であれば、これらの手法を用いることも可能である。
【0026】次に、補間すべき画素の周囲にあって元
画像を構成する画素の少なくとも1つ以上をもとにした
仮の補間処理、つまり、Bilinear法などの線形補間方法
に基づく仮の補間処理を実行することによって仮の拡大
画像を求める。すなわち、この際においては、補間対象
画素それぞれの座標を(x',y'),(x'+α,
y'),(x',y'+β)とし、かつ、補間参照画素そ
れぞれの座標を(x,y),(x+1,y),(x+
1,y+1),(x,y+1)とする一方、各補間参照
画素の画素データである濃度値をf(x,y),f(x
+1,y),f(x+1,y+1),f(x,y+1)
としたうえ、第1従来例で示した(1)式を利用するこ
とによって各補間対象画素の画素データである濃度値f
(x',y'),f(x'+α,y'),f(x',y'+
β)のそれぞれを算出することが行われる。
【0027】そして、この際には、元画像を構成する画
素同士間の距離を1とするならば、(1)式におけるα
及びβが共に0.5となることから、補間対象画素の座
標は(x',y'),(x'+0.5,y'),(x',y'
+0.5)と、また、各補間対象画素の画素データはf
(x',y'),f(x'+0.5,y'),f(x',y'
+0.5)となり、これら補間対象画素の画素データは
(3)ないし(5)式によって求められることになる。
【0028】 f(x',y')=0.25×{f(x,y)+f(x+1,y) +f(x+1,y+1)+f(x,y+1)}…(3) f(x'+0.5,y')=0.5×{f(x,y)+f(x+1,y)} …(4) f(x',y'+0.5)=0.5×{f(x,y)+f(x,y+1)} …(5) なお、この実施例ではBilinear法を用いているが、Near
est Neighbor法(最近傍法)やCubic Convolution法
(3次元補間法)などによって空間領域での補間を行う
ことが可能であれば、任意の線形補間方法を用いること
ができる。
【0029】さらに、で求めた仮の拡大画像を複数
の画素、つまり、16×16個の画素からなるブロック
単位に分割し、ブロック単位の画像信号を拡大画像から
読み出す。そして、この際においては、ブロックの左側
上端を原点とし、かつ、画素それぞれの座標を(m,
n)で表すと共に(m,n=0,1,…,15)、画素
データのそれぞれをh(m,n)で表すこととする。引
き続き、直交変換の手法として離散コサイン変換を用い
ることとし、(6)式に基づく直交変換の実行によって
第2の変換係数行列H(s,t)を求める(s,t=
0,1,…,15)。
【0030】
【数2】
【0031】但し、z=16 次に、第2の変換係数行列H(s,t)を構成する低
周波帯域の変換係数を第1の変換係数行列G(u,v)
の変換係数に置換したうえ、(7)式に基づいて第3の
変換係数行列E(o,p)を求める。
【0032】 但し、o,p=0,1,…,15 その後、周波数領域から空間領域へ逆直交変換する手
法として逆離散コサイン変換(逆DCT)を用いたう
え、第3の変換係数行列E(o,p)を(8)式に基づ
いて逆直交変換することによって拡大画像を構成する画
素それぞれの有する画素データe(i,j)を求める
(i,j=0,1,…15)。
【0033】
【数3】
【0034】但し、z=16 以上説明したように、本実施例によれば、8×8個の画
素からなるブロック単位で読み出した元画像を16×1
6個の画素からなるブロック単位に拡大でき、横64画
素×縦48画素からなる元画像を縦横2倍ずつに拡大し
て横128画素×縦96画素からなる拡大画像を作成す
ることが可能であることが分かる。ところで、本実施例
では、8:16、つまり、1:2の拡大を行っている
が、比率の異なる拡大を行うことも可能であり、例え
ば、元画像のブロック単位を構成する画素の個数をa×
b個とし、拡大画像のブロック単位を構成する画素の個
数をA×Bとした場合における拡大率は横方向でa:A
となり、かつ、縦方向でb:Bとなるのである。
【0035】第2実施例 図3は第2実施例による拡大処理の手順を示すフローチ
ャート、図4は重み付け係数のテーブルを示す説明図で
あり、この第2実施例では以下に説明する〜のステ
ップからなる手順に従った処理が実行される。
【0036】拡大すべき元画像を8×8個の画素から
なるブロック単位に分割したうえ、ブロック単位の画像
信号を元画像から読み出す。そして、この際には、読み
出したブロックの左側上端を原点とし、画素それぞれの
座標を(k,l)で表すと共に(k,l=0,1,…
7)、画素データのそれぞれをg(k,l)で表すこと
とする。引き続き、直交変換する際の手法として離散コ
サイン変換を用いることとし、第1実施例で示した
(2)式に基づく直交変換の実行によって第1の変換係
数行列G(u,v)を求める(u,v=0,1,…,
7)。
【0037】ブロック単位で読み出した元画像に対す
る仮の補間処理を線形補間方法の一つであるNearest Ne
ighbor法によって実行し、仮の拡大画像を生成する。そ
して、このNearest Neighbor法では、補間対象画素に最
も近い距離にある補間参照画素の画素データを補間対象
画素そのものの画素データとして用いることが行われる
ため、補間対象画素の座標(x',y'),(x'+0.
5,y'),(x',y'+0.5)は補間参照画素の座
標(x,y)と同じになり、これら補間対象画素の画素
データf(x',y'),f(x'+0.5,y'),f
(x',y'+0.5)は(9)式によって算出される。
【0038】 f(x',y')=f(x'+0.5,y')=f(x',y'+0.5) =f(x,y) ……(9) なお、ここでは、線形補間方法としてNearest Neighbor
法を用いることとしているが、Bilinear法やCubic Conv
olution法などを用いることも可能である。
【0039】次に、で求めた仮の拡大画像を16×
16個の画素からなるブロック単位に分割したうえ、ブ
ロック単位の画像信号を拡大画像から読み出す。そし
て、この際においては、読み出したブロックの左側上端
を原点とし、画素それぞれの座標を(m,n)で表すと
共に(m,n=0,1,…,15)、画素データのそれ
ぞれをh(m,n)で表すこととする。さらに、直交変
換の手法としては離散コサイン変換を用いることとし、
第1実施例で示した(6)式に基づく直交変換の実行に
よって第2の変換係数行列H(s,t)を求める(s,
t=0,1,…,15)。
【0040】さらに、で求めた第2の変換係数行列
H(s,t)に対して図4のテーブルで示す重み付け係
数W(s,t)を乗算し、かつ、乗算した値の和を算出
することによって(10)式に基づく判別係数Rを求め
る。
【0041】
【数4】
【0042】なお、ここでは、第2の変換係数行列H
(s,t)を用いることによって判別係数Rを求めてい
るが、ブロック単位で元画像から読み出した画素データ
の標準偏差や分散値などを用いてもよい。また、重み付
け係数が図4で示した値に限定されることはなく、任意
に定められるものであることは勿論である。
【0043】そして、で求めた判別係数Rと任意に
定めた判別基準値Tとを比較し、R<Tならば、元画像
からブロック単位で読み出した画像信号中における濃度
値の急激な変化が少ないと判断し、高周波帯域を考慮し
た補間を行う。すなわち、第2の変換係数行列H(s,
t)における低周波帯域の変換係数を第1の変換係数行
列G(u,v)の変換係数に置換したうえ、第3の変換
係数行列E(o,p)を第1実施例で示した(7)式に
よって求める。
【0044】また、この際、R≧Tならば、濃度値の
急激な変化が多いと判断し、(11)式で示すように、
第2の変換係数行列H(s,t)をそのまま第3の変換
係数行列E(o,p)に置換する。
【0045】 E(o,p)=H(o,p) ……(11) 但し、o,p=0,1,…,15 その後、逆直交変換の手法として逆離散コサイン変換
を用いることとし、第3の変換係数行列E(o,p)を
第1実施例で示した(8)式に基づいて逆直交変換する
ことによって拡大画像を構成する画素それぞれの有する
画素データe(i,j)を求める(i,j=0,1,…
15)。
【0046】第3実施例 図5は第3実施例による拡大処理の手順を示すフローチ
ャート、図6は拡大画像における画素の構成を示す説明
図であり、この第3実施例では以下に説明する〜の
ステップからなる手順に従った処理が実行される。
【0047】拡大すべき元画像を8×8個の画素から
なるブロック単位に分割し、ブロック単位の画像信号を
元画像から読み出す。そして、この際においては、読み
出したブロックの左側上端を原点とし、画素それぞれの
座標を(k,l)で表すと共に(k,l=0,1,…
7)、画素データのそれぞれをg(k,l)で表すこと
とする。引き続き、直交変換する際の手法として離散コ
サイン変換を用いることとし、第1実施例で示した
(2)式に基づく直交変換の実行によって第1の変換係
数行列G(u,v)を求める(u,v=0,1,…,
7)。
【0048】次に、拡大画像に対応した周波数領域の
第2の変換係数行列E(o,p)におけるブロック単位
を構成する画素の個数は16×16個であるから、第1
の変換係数行列G(u,v)における高周波帯域の変換
係数を(12)式に基づいて算出したうえで付加する。
【0049】 但し、o,p=0,1,…,15 なお、この際、第1の変換係数行列G(u,v)におけ
る高周波帯域の変換係数に対しては0(ゼロ)を付加す
る。
【0050】さらに、逆直交変換の手法として逆離散
コサイン変換を用いることとし、第2の変換係数行列E
(o,p)を第1実施例で示した(8)式に基づいて逆
直交変換することにより拡大画像を構成する画素それぞ
れの画素データe(i,j)を求める(i,j=0,
1,…15)。
【0051】引き続き、元画像からブロック単位で読
み出される画像信号を当該ブロック単位の幅よりも小さ
い任意の幅でもって位置ずれさせながら読み出す。すな
わち、ここでは、例えば、元画像におけるX座標系で4
画素だけ右側に位置ずれした8×8個の画素からなるブ
ロックを1単位として読み出すことが行われる。なお、
この際、X座標系において読み出すブロックが元画像の
画像範囲を越えた場合には、X座標を0に戻したうえ、
Y座標系で4画素だけ下に位置ずれしたブロックを読み
出すことになる。そして、X座標系でN回、Y座標系で
M回だけ位置ずれした場合のg(k,l)は、(13)
式によって表される。
【0052】 g(k,l)=f(N×4+k,M×4+l) ……(13) その結果、元画像からブロック単位で読み出して拡大
された拡大画像におけるブロックは、図6で示すよう
に、左右に位置するブロックと8×16個の画素ずつ、
また、上下に位置するブロックと16×8個の画素ず
つ、さらに、斜め方向に位置するブロックと8×8個の
画素ずつが重複していることになる。そこで、生成され
た拡大画像の画素のうちで重複する画素データを有する
画素については重複する画素データ同士の平均値を求め
たうえ、求められた平均値を画素データとすることが行
われる。
【0053】なお、ここでは、ブロックを位置ずれさせ
る画素の個数が4つとしたが、元画像におけるブロック
単位の幅未満であれば、任意に設定することが可能であ
る。但し、処理速度及び画質などの都合上、元画像での
ブロック単位の幅の半分となる個数だけに留めておくこ
とが望ましい。また、本実施例においては、第1の変換
係数行列G(u,v)における高周波数帯域の変換係数
を0としたうえで付加しているが、第1もしくは第2実
施例で説明した手法を用いてもよく、ブロック単位で処
理を行う直交変換を用いた補間処理であるならば、いず
れの方法も適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる第
1の画像拡大方式によれば、線形補間方法などによって
仮の拡大画像を作成したうえで高周波帯域に値を有する
補間を行うので、高周波数成分の雑音が広がって見える
モスキートノイズを軽減することができるという効果が
得られる。そして、第2の画像拡大方式では、モスキー
トノイズの発生原因である画像の濃度値の急激な変化が
ブロック単位の画像信号に多く含まれているか否かを判
断したうえでの補間を行うこととしたので、モスキート
ノイズを軽減することができた。また、第3の画像拡大
方式では、拡大画像の異なるブロックでもって各別に算
出した画素データを重複させたうえ、重複した画素の画
素データとして平均値を用いているので、互いに隣接し
あうブロック間の相関がとれることになり、ブロック歪
み及びモスキートノイズの軽減を図ることが可能になる
という効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】元画像における画素の構成を示す説明図であ
る。
【図2】第1実施例による拡大処理を模式化して示す説
明図である。
【図3】第2実施例による拡大処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図4】重み付け係数のテーブルを示す説明図である。
【図5】第3実施例による拡大処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図6】拡大画像における画素の構成を示す説明図であ
る。
【図7】第1従来例による拡大処理を模式化して示す説
明図である。
【図8】第2従来例による拡大処理を模式化して示す説
明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素からなるブロック単位の画像信
    号を元画像から読み出し、空間領域から周波数領域への
    直交変換をブロックごとに実行して第1の変換係数行列
    を求めるステップと、 補間すべき画素の周囲にあって元画像を構成する画素の
    少なくとも1つ以上をもとにした仮の補間処理を実行し
    て仮の拡大画像を求めるステップと、 仮の拡大画像からブロック単位の画像信号を読み出し、
    ブロックごとの直交変換を実行して第2の変換係数行列
    を求めるステップと、 第2の変換係数行列を構成する低周波帯域の変換係数を
    第1の変換係数行列の変換係数に置換して第3の変換係
    数行列を求めるステップと、 第3の変換係数行列を周波数領域から空間領域へと逆直
    交変換するステップとからなることを特徴とする画像拡
    大方式。
  2. 【請求項2】複数の画素からなるブロック単位の画像信
    号を元画像から読み出し、空間領域から周波数領域への
    直交変換をブロックごとに実行して第1の変換係数行列
    を求めるステップと、 補間すべき画素の周囲にあって元画像を構成する画素の
    少なくとも1つ以上をもとにした仮の補間処理を実行し
    て仮の拡大画像を求めるステップと、 仮の拡大画像からブロック単位の画像信号を読み出し、
    ブロックごとの直交変換を実行して第2の変換係数行列
    を求めるステップと、 第2の変換係数行列を構成する高周波帯域の変換係数も
    しくは直交変換実行前の空間領域における画素データを
    もとにして第2の変換係数行列を構成する低周波帯域の
    変換係数を第1の変換係数行列の変換係数に置換するか
    否かを選択するステップと、 置換する場合には第2の変換係数行列を構成する低周波
    帯域の変換係数を第1の変換係数行列の変換係数に置換
    して第3の変換係数行列を求める一方、置換しない場合
    には第2の変換係数行列をそのまま第3の変換係数行列
    と設定するステップと、 第3の変換係数行列を周波数領域から空間領域へと逆直
    交変換するステップとからなることを特徴とする画像拡
    大方式。
  3. 【請求項3】元画像から読み出したブロック単位ごとの
    画像信号を直交変換して変換係数行列を求め、かつ、拡
    大率に応じて必要となる高周波帯域の変換係数を変換係
    数行列に付加したうえ、高周波帯域の変換係数が付加さ
    れた変換係数行列を逆直交変換して拡大画像を生成する
    画像拡大方式において、 元画像から読み出されるブロック単位の画像信号を当該
    ブロック単位の幅よりも小さい任意の幅でもって位置ず
    れさせながら読み出したうえ、ブロックごとの直交変換
    を実行して拡大画像を生成し、かつ、生成された拡大画
    像の画素のうちで重複する画素データを有する画素につ
    いては重複する画素データ同士の平均値を画素データと
    することを特徴とする画像拡大方式。
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