JP2001136542A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP2001136542A JP31872999A JP31872999A JP2001136542A JP 2001136542 A JP2001136542 A JP 2001136542A JP 31872999 A JP31872999 A JP 31872999A JP 31872999 A JP31872999 A JP 31872999A JP 2001136542 A JP2001136542 A JP 2001136542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない周波数分解数でそれ以上の分解数の場合
とほぼ同等の画像が得られる信号処理装置を提供する。 【解決手段】画素配列がベイヤー配列をなし、複数の分
光感度特性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電
変換単位領域の数が、第2番目以降である他の分光感度
特性をもつ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像
入力手段と、この画像入力手段の所定領域からの信号
を、その周波数成分により複数に分解する周波数分解手
段を具備し、この周波数分解手段の分解数を、第1番目
の分光感度特性を持つ光電変換単位領域の数と、第2番
目以降である他の分光感度特性を持つ光電変換単位領域
の数との間の比率に応じて決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】信号処理装置に用いられる画像入力装置
の一例として、例えば2次元配列CCDを用いた入力装
置がある。又、色フィルターの2次元配列の1つとして
例えばベイヤー配列がある。色フィルターがベイヤー配
列を持つ2次元CCDから出力された画像データ中に
は、空間サンプリング周波数の低いレッド(以下Rで示
す)、ブルー(以下Bで示す)の色信号と、空間サンプ
リング周波数が高く3色中輝度信号に最も近い信号であ
るグリーン(以下Gで示す)の輝度信号とがある。従っ
て多くの場合に、入力信号を例えばウェーブレット変換
により周波数分解した後、Gの輝度信号の高域情報に基
づいてR、Bの色信号成分の高域情報を推定することが
可能である。このような高域情報の推定を行った後で逆
ウェーブレット変換を行うことにより、高域情報の回復
された色信号が得られる。
【0003】図11は上記したベイヤー配列をなす全画
素配列を示す図である。図11においてR信号は輝度成
分より色度成分を多く含み、所定領域における画素数が
2番目に多い。また、G信号は輝度成分を最も多く含
み、所定領域における画素数が1番多い。また、B信号
は輝度成分より色度成分を多く含み、所定領域における
画素数が2番目に多い。
【0004】特開平09−284798号公報は、ベイ
ヤー配列における欠落したG画素を補間した図12
(A)に示すような2×2画素配列のブロックにおい
て、局所的関数を基底関数(ここではHarr関数)と
したウェーブレット変換による周波数域分解方法を開示
している。Harr関数を用いているので垂直方向の局
所的関数は図12(B)に示すようなLPF(ローパス
フィルタ)とHPF(ハイパスフィルタ)とが適用さ
れ、水平方向の局所的関数は図12(C)に示すような
LPF(ローパスフィルタ)とHPF(ハイパスフィル
タ)とが適用される。また、このときのウェーブレット
変換においては例えば以下の演算式が用いられる。
【0005】 GLL={(GUL+GUR)+(GDL+GDR)}/4 GHL={(GUL−GUR)+(GDL−GDR)}/4 GLH={(GUL+GUR)−(GDL+GDR)}/4 GHH={(GUL−GUR)−(GDL−GDR)}/4 上記ウェーブレット変換により図12(D)に示すよう
に、周波数分解されたG画素の4つの成分、GLL、GH
L、GLH、GHHが得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平09−284798号公報を含む従来技術は以
下の問題点を有する。
【0007】第一に、周波数域の分解において、周波数
分解数をどのように決定するかについての具体的方法を
開示していない。
【0008】また、異なる画素数を持つ所定領域情報間
で高周波成分の生成を行った場合には、局所領域の重心
位置に違いによってデータの急激な変化部分に偽色が発
生する。
【0009】また、画像全体で相関係数、及び相似性算
出を行ったときに、画像全体について高周波成分の存在
する範囲が少ない場合は、高周波成分の生成が行われな
い。
【0010】また、被写体にR又はBの高域情報より
も、Gの高域情報が少ない場合には、高域情報生成を用
いた画素補間処理を行うと、推定に依らない補間手段を
用いた場合と比較して高域情報が減少して画像の精細度
が悪くなる。
【0011】また、高域情報を正確に求めると、演算量
が多く実処理時間が長くなってしまう。
【0012】また、振幅の分散を用いた場合でも、演算
量が多く実処理時間が長くなってしまう。
【0013】また、被写体に高域情報が少ない場合に
は、高域情報の推定による補間と、高域情報の推定を行
わない補間とで出力結果に大きな差が無く、高域情報推
定のための補間の演算量が多く実処理時間が長くなって
しまう。
【0014】本発明は上記した課題に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、推定に用いる高
域情報量に応じて周波数分解数を決定することにより、
最小の演算時間となる少ない周波数分解数でそれ以上の
分解数の場合とほぼ同等の画像が得られる信号処理装置
を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、局所領域の重
心位置の違いによる、データの急激な変化部分での偽色
発生を抑圧可能な信号処理装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、高周波成分の
推定が必要で有るにもかかわらず、高周波成分の生成が
行われない場合が少なくなる信号処理装置を提供するこ
とにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、R又はBの高
域情報よりも、Gの高域情報が少ない場合にも高域情報
が減少せず、R又はBがもとから持つ画像の精細度が劣
化せず、かつ、情報量が同等の場合にキュービックやリ
ニア等の推定に依らない補間を行った場合には、同等の
画像が少ない演算量で求まる信号処理装置を提供するこ
とにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、高域情報全て
を比較する場合と比較して、ほぼ同等の判断が可能で、
演算量が少なく、少ない処理時間で実現可能な信号処理
装置を提供することにある。
【0019】また、本発明の他の目的は、振幅の分散を
用いた場合と比較してほぼ同等の判断が可能で、演算量
が少なく、少ない処理時間で実現可能な信号処理装置を
提供することにある。
【0020】また、本発明の他の目的は、高周波推定に
よる補間手段と、推定に依らない補間手段とによる出力
結果に大きな差が無い場合には、少ない演算量で、信号
処理を実現可能な信号処理装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、複数の分光感度特性を持つ画像入
力手段を持ち、少なくとも1つの分光感度特性に関する
信号の情報量が、他の分光感度特性に関する信号の情報
量より多い信号を処理する信号処理装置において、画素
配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分光感度特性の
うち、第1番目の分光感度特性をもつ光電変換単位領域
の数が、第2番目以降である他の分光感度特性をもつ光
電変換単位領域の数の複数倍存在する画像入力手段と、
上記画像入力手段の所定領域からの信号を、その周波数
成分に応じて複数に分解する周波数分解手段と、この周
波数分解手段から得られた、第1番目の分光感度特性を
持つ光電変換領域の低周波成分信号と、情報量が少ない
第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域の低周
波成分信号との間で、相関係数を算出する相関係数算出
手段と、この相関係数算出手段から得られた相関係数
と、前記周波数分解手段から得られた第1番目の分光感
度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号に基づい
て、情報量の少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ
光電変換領域の高周波成分信号を生成する高周波成分信
号生成手段と、この高周波成分信号生成手段から得られ
た第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域の高
周波成分信号と、情報量の少ない第2番目以降の分光感
度特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号とを合成し
て、高精細な第2番目以降の出力信号を出力する周波数
合成手段とを具備し、上記周波数分解手段の周波数分解
数を、第1番目の分光感度特性を持つ光電変換単位領域
の数と、第2番目以降である他の分光感度特性を持つ光
電変換単位領域の数との間の比率に応じて決定する。
【0022】また、第2の発明は、複数の分光感度特性
を持つ画像入力手段を持ち、少なくとも1つの分光感度
特性に関する信号の情報量が、他の分光感度特性に関す
る信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置に
おいて、画素配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分
光感度特性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電
変換単位領域の数が、第2番目以降である他の分光感度
特性をもつ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像
入力手段と、上記画像入力手段の所定領域からの信号
を、その周波数成分に応じて複数に分解する周波数分解
手段と、この周波数分解手段から得られた、第1番目の
分光感度特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号と、
情報量が少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電
変換領域の低周波成分信号との間で、相関係数を算出す
る相関係数算出手段と、この相関係数算出手段から得ら
れた相関係数と、前記周波数分解手段から得られた第1
番目の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信
号に基づいて、情報量の少ない第2番目以降の分光感度
特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号を生成する高
周波成分信号生成手段と、この高周波成分信号生成手段
から得られた第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変
換領域の高周波成分信号と、情報量の少ない第2番目以
降の分光感度特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号
とを合成して、高精細な第2番目以降の出力信号を出力
する周波数合成手段とを具備し、上記相関係数算出手段
の2つの入力信号の所定領域における各分光感度特性の
画素の重心を等しくするための補間手段をさらに具備す
る。
【0023】また、第3の発明は、複数の分光感度特性
を持つ画像入力手段を持ち、少なくとも1つの分光感度
特性に関する信号の情報量が、他の分光感度特性に関す
る信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置に
おいて、画素配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分
光感度特性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電
変換単位領域の数が、第2番目以降である他の分光感度
特性をもつ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像
入力手段と、上記画像入力手段の所定領域からの信号
を、その周波数成分に応じて複数に分解する周波数分解
手段と、この周波数分解手段から得られた、第1番目の
分光感度特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号と、
情報量が少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電
変換領域の低周波成分信号との間で、相関係数を算出す
る相関係数算出手段と、この相関係数算出手段から得ら
れた相関係数と、前記周波数分解手段から得られた第1
番目の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信
号に基づいて、情報量の少ない第2番目以降の分光感度
特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号を生成する高
周波成分信号生成手段と、この高周波成分信号生成手段
から得られた第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変
換領域の高周波成分信号と、情報量の少ない第2番目以
降の分光感度特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号
とを合成して、高精細な第2番目以降の出力信号を出力
する周波数合成手段と、1つの画像を複数のブロックに
分解する画像分解手段とを具備し、前記高周波成分信号
生成手段は、前記画像分解手段により分解されたブロッ
ク毎に高周波成分信号を生成する。
【0024】また、第4の発明は、複数の分光感度特性
を持つ画像入力手段を持ち、少なくとも1つの分光感度
特性に関する信号の情報量が、他の分光感度特性に関す
る信号の情報量より多い信号を処理する信号処理装置に
おいて、画素配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分
光感度特性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電
変換単位領域の数が、第2番目以降である他の分光感度
特性をもつ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像
入力手段と、上記画像入力手段の所定領域からの信号
を、その周波数成分に応じて複数に分解する周波数分解
手段と、この周波数分解手段から得られた、第1番目の
分光感度特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号と、
情報量が少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電
変換領域の低周波成分信号との間で、相関係数を算出す
る相関係数算出手段と、この相関係数算出手段から得ら
れた相関係数と、前記周波数分解手段から得られた第1
番目の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信
号に基づいて、情報量の少ない第2番目以降の分光感度
特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号を生成する高
周波成分信号生成手段と、この高周波成分信号生成手段
から得られた第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変
換領域の高周波成分信号と、情報量の少ない第2番目以
降の分光感度特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号
とを合成して、高精細な第2番目以降の出力信号を出力
する周波数合成手段と、上記周波数分解手段から得られ
た、第1番目の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周
波成分信号と、情報量が少ない第2番目以降の分光感度
特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号とを比較する
高周波信号比較手段と、キュービックやリニアーなどの
高周波信号成分の推定に依らない補間手段と、上記高周
波信号比較手段における比較結果に応じて、上記高周波
成分信号生成手段と上記周波数合成手段による高周波信
号成分の推定処理と、キュービックやリニアーなどの補
間処理とを適応的に切り替える高周波推定方法切り替え
手段とを具備する。
【0025】また、第5の発明は、第4の発明におい
て、上記高周波信号比較手段は、第1番目と第2番目以
降の分光感度特性を持つ光電変換領域からの信号の振幅
の分散値を演算する分散演算手段と、得られたそれぞれ
の分散値を比較する比較手段とを具備する。
【0026】また、第6の発明は、第4の発明におい
て、上記高周波信号比較手段は、第1番目と第2番目以
降の分光感度特性を持つ光電変換領域からの信号の振幅
の最大値と最小値の差を演算する演算手段と、得られた
それぞれの最大値と最小値の差を比較する比較手段とを
具備する。
【0027】また、第7の発明は、第4の発明におい
て、上記高周波信号比較手段は、第1番目の分光感度特
性を持つ光電変換領域からの信号の振幅の分散を演算す
る分散演算手段と、得られた分散値と閾値とを比較する
分散値比較手段とを具備する。
【0028】また、第8の発明は、第4の発明におい
て、上記高周波信号比較手段は、第1番目の分光感度特
性を持つ光電変換領域からの信号振幅の最大値と最小値
の差を演算する演算手段と、この信号振幅の最大値と最
小値の差と閾値とを比較する比較手段とを具備する。
【0029】また、第9の発明は、第1〜第8のいずれ
か1つの発明において、上記周波数分解手段は、分布が
局所的な関数を基底関数として周波数分解を行い、上記
周波数合成手段は、分布が局所的な関数を基底関数とし
て周波数合成を行う。
【0030】また、第10の発明は、第9の発明におい
て、上記周波数分解手段はウェーブレット変換により周
波数分解を行い、上記周波数合成手段は逆ウェーブレッ
ト変換により周波数合成を行う。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に述べる本発明の各実施形態
を実現するにあたって、ここでは、入力された信号を分
光感度特性により周波数分解して、情報量が多い分光感
度特性の高周波成分を、情報量が少ない他の分光感度特
性の高周波成分の推定に用いることで高精細な信号を得
る信号処理装置を用いる。このような信号処理装置は、
画素配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分光感度特
性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電変換単位
領域の数が、第2番目以降である他の分光感度特性をも
つ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像入力手段
と、上記画像入力手段の所定領域からの信号を、その周
波数成分に応じて複数に分解する周波数分解手段と、こ
の周波数分解手段から得られた、第1番目の分光感度特
性を持つ光電変換領域の低周波成分信号と、情報量が少
ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域の
低周波成分信号との間で、相関係数を算出する相関係数
算出手段と、この相関係数算出手段から得られた相関係
数と、前記周波数分解手段から得られた第1番目の分光
感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号に基づい
て、情報量の少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ
光電変換領域の高周波成分信号を生成する高周波成分信
号生成手段と、この高周波成分信号生成手段から得られ
た第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域の高
周波成分信号と、情報量の少ない第2番目以降の分光感
度特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号とを合成し
て、高精細な第2番目以降の出力信号を出力する周波数
合成手段とを備えている。上記した信号処理装置の構成
は特開平09−284798号公報に開示されている。
【0032】ここで、少なくとも1つの分光感度特性に
関する信号の情報量が、他の分光感度特性より多い信号
とはG信号であり、Gの輝度信号の高域情報を元に、他
の分光感度特性に関する信号としてのR、Bの色信号成
分の高域情報を推定することが可能である。また、上記
周波数分解手段は、ウェーブレット変換などのように、
分布が局所的な関数を基底関数として周波数分解を行
う。また、上記周波数合成手段は、逆ウェーブレット変
換のような、分布が局所的な関数を基底関数として周波
数合成を行う。
【0033】図1は上記した各手段を用いて信号処理を
行うことによりRの色信号成分の高域情報を推定するま
での手順を説明するための図である。まず図1を用いて
特開平09−284798号公報に記載の高域情報推定
処理について説明する。ここではR信号とG信号に関し
てのみ説明するが、B信号とG信号に関しても同様であ
る。図1の(a)、(b)は、上記画像入力手段により
入力されたG信号G0LLとR信号R0LLとを示す。また、
図1の(c)、(d)は、それぞれ上記周波数分解手段
での周波数分解処理104により得られたG信号低周波
成分G1LLと、G信号高周波成分G1HH、G1HL、G1LHを
示す。また、(b’)は、G1LLと同一サイズのデータ
に変換されたR信号低周波成分R1LLを示す。
【0034】次に上記相関係数算出手段による相関係数
算出処理103により信号G1LLと信号R1LLとの間で相
関係数εR,Gが算出される。ここでの相関係数εR,Gは同
一画素位置にある信号G1LLと信号R1LLとの間で画素単
位で算出される。得られた相関係数εR,Gは、G信号高
周波成分G1HH、G1HL、G1LHとともに上記高周波成分
信号生成手段へ転送される。ここで図1の(f)に示す
高周波成分推定処理106により、上記相関係数εR,G
とG信号高周波成分G1HH、G1HL、G1LHとが乗算され
てR信号の高周波成分R1HH、R1HL、R1LHが生成され
る。次に上記周波数合成手段におけるウェーブレット逆
変換処理により、R信号R1LLと、高周波成分R1HH、R
1HL、R1LHとが周波数合成されて高精細なR信号R0LL
(図1の(g))が得られる。
【0035】本実施形態では上記した信号処理に加え
て、重心合わせ処理100、周波数分解数の決定処理1
01、ブロック分解処理102、さらに、図2に示すよ
うな構成をもつ切り替え手段107により、キュービッ
クやリニアーなどの高周波成分の推定に依らない補間処
理105と、高周波成分推定処理106とを切り替える
切り替え処理とを別個にあるいは適宜組み合わせて行う
ことを特徴とする。以下、これらの処理について詳細に
説明する。
【0036】(第1実施形態)以下に本発明の第1実施
形態を説明する。図3は本発明の第1実施形態におい
て、ウェーブレット変換を用いた周波数分解における周
波数分解数の決定方法を説明するための図である。第1
実施形態では、上記周波数分解手段の分解数を、第1番
目の分光感度特性を持つ光電変換単位領域の数(すなわ
ち、光電変換領域の画素数)と、第2番目以降である他
の分光感度特性を持つ光電変換単位領域の数との間の比
率に応じて決定することを特徴とする。すなわち、分光
感度特性の異なる光電変換単位領域の数の比率により周
波数分解における周波数分解数を決定する。
【0037】このことを具体例を用いて説明する。図3
の(A)に示すようなベイヤー配列に従った全画素配列
があったときに、高域情報を多く含む成分(図3の
(B)に示すようなG輝度信号成分)の画素数は水平方
向についてはk=8であり、垂直方向についてはj=4
となり、高域情報を少なく含む成分(図3の(C)に示
すようなR信号成分)の画素数は水平方向についてはn
=4であり、垂直方向についてはm=2となっている。
そこで本実施形態では、水平方向の周波数域分解数をk
/n以上の整数の最小値(ここでは2)に設定し、垂直
方向の周波数域分解数をj/m以上の整数の最小値(こ
こでは2)に設定するようにする。すなわち、ベイヤー
配列の場合、水平垂直共にGの画素数が、R、Bの画素
数の2倍存在することから、2周波数域とする。
【0038】このように第1実施形態においては、ウェ
ーブレット変換を行うにあたって、複数の周波数域を空
間サンプリング周波数に応じて決定しており、空間サン
プリング周波数の高い即ち高域情報を多く含むGの輝度
信号データをウェーブレット変換して、水平垂直それぞ
れについて2以上の複数の周波数域に分解し、同様に
R、Gの色信号データについても、水平垂直それぞれに
2以上の複数の周波数域に分解している。これによって
推定に用いる高域情報量に応じて周波数分解数が決定さ
れることになり、最小の演算時間となる少ない周波数分
解数でそれ以上(ここでは2倍以上)の分解数の場合と
ほぼ同等の画質の画像を得ることができる。また、周波
数分解数が多くなるほど特定周波数により発生するモア
レは改善される。
【0039】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について説明する。本来ウェーブレット変換処理の対
象は、本質的には連続な信号が対象となる。従って離散
系を対象とした場合、相関を算出する部分で画素数が異
なるとそれぞれ色データの重心が異なることから局所領
域にずれが生じ、特定方向に偽色が発生する。そこで第
2実施形態では、上記相関係数算出手段の2つの入力信
号の所定領域における各分光感度特性の画素の重心を合
わせるための画素補間手段を設け、ウェーブレット変換
により周波数成分を分解する前に、この画素補間手段に
より、情報量の多い分光感度特性のデータ数と、情報量
の少ない分光感度特性のデータ数を等しくする。すなわ
ち、RとBの高域情報を推定するときに、それぞれ画素
補間によりR、G、B全画素を同一画素数にした後にウ
ェーブレット変換処理(低域相関→高域推定)を行うよ
うにすれば、上記したような偽色の発生を抑圧すること
が可能である。
【0040】上記のことを具体例を用いて説明する。図
4の(A)に示すようなベイヤー配列に従った全画素配
列があったときに、このようなベイヤー配列のG画素配
列(輝度成分)は図4の(B)、R画素配列(色度成
分)は図4の(C)、B画素配列(色度成分)は図4の
(D)に示すようになる。図4の(B)において、補間
前の最も左上部の2×2画素のG信号の重心は2×2画
素の中心(黒丸の部分)となる。また、図4の(C)に
示す最も左上部の2×2画素のR信号の重心及び、図4
の(D)に示す最も左上部の2×2画素のB信号の重心
は各画素の中心(黒丸の部分)となる。このため、水平
及び垂直方向に0.5画素のずれが生じ、これが原因と
なって方向性のある偽色が発生する。
【0041】そこで、画素補間により図4の(E)、
(F)、(G)に示すようにR、G、B全画素が同一画
素数になるようにすると、R、G、Bの各信号の重心は
すべて2×2画素の中心となる。このようにして各色信
号での重心の違いによる偽色の発生を防止することがで
きる。
【0042】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態を説明する。第3実施形態では、図5の(A)に示す
ように1つの画像を複数のブロック(00ブロック〜m
nブロック)に分解する画像分解手段を設け、この画像
分解手段により分解されたブロック毎に相関係数及び相
似性の算出を行って各色信号の高域情報を推定すること
を特徴とする。
【0043】以下にこのことを具体的に説明する。図5
の(C)は、処理前の1つの原画像を示している。2×
2画素のブロック単位でその低周波成分と高周波成分と
を図5の(B)のごとく規定すると、図5の(C)に示
す画像では、最も右下部に高周波成分を含んでいること
になる。このように画像の一部にしか高周波成分が含ま
れていない場合には、1つの画像を複数に分解した場合
と分解しない場合とで以下の違いが発生する。
【0044】すなわち、図5の(C)に示す画像を分解
することなしに推定処理を施すと、全画像での相関係数
(高周波成分と低周波成分との比)が低いため、すなわ
ち、位置による周波数成分の違いが発生するために高周
波成分の推定が適切に行われなくなって、高周波成分は
図5の(D)に示すように処理後に減少してしまう。
【0045】そこで図5の(E)に示すような1つの画
像を複数ブロック(ここでは1ブロック=2×2画素ご
と)に分解した上で推定処理を行うと、最も右下部のブ
ロックでの相関係数(高周波成分と低周波成分との比)
が高いため、すなわち、位置による周波数成分の違いが
少なくなるために適切な高周波成分の推定が行われ、高
周波成分は図5の(F)に示すように推定処理後でも減
少しない。
【0046】上記した第3実施形態によれば、1つの画
像内で、高域情報量の部位依存がある場合でも、高域情
報が少なくなることなしに高周波成分を推定することが
できる。
【0047】(第4実施形態)以下に本発明の第4実施
形態を説明する。第4実施形態では、上記周波数分解手
段から得られた、第1番目の分光感度特性を持つ光電変
換領域の高周波成分信号と、情報量が少ない第2番目以
降の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号
とを比較する高周波信号比較手段と、キュービックやリ
ニアーなどの高周波成分の推定に依らない補間手段と、
上記高周波信号比較手段における比較結果に応じて、上
記高周波信号成分の推定処理と、キュービックやリニア
ーなどの補間処理とを適応的に切り替える高周波推定方
法切り替え手段とを備えている。すなわち、高周波信号
比較手段(高域情報比較手段)により各色信号の高域情
報を比較し、R又はBの高域情報よりもGの高域情報が
少ない場合には、ウェーブレット変換処理による高域情
報の推定(高周波推定処理)に代わって、キュービック
やリニアなどの高域情報生成を用いない補間処理に適応
的に切り替えるようにする。
【0048】図6はこのような高周波推定方法の切り替
えのようすを示している。すなわち、相関係数(第2番
目以降の分光感度特性の高域情報量と第1番目の分光感
度特性の高域情報量との比、すなわち、RまたはBの高
域情報量とGの高域情報量との比)が1になる点を境に
して、相関が小さい左側(高周波成分の推定量<補間
量)ではキュービックやリニアーなどの補間処理を行
い、相関が大きい右側(高周波成分の推定量>補間量)
では高周波推定処理を行うようにする。
【0049】上記した第4実施形態によれば、R又はB
の高域情報よりも、Gの高域情報が少ない場合に発生す
るアーティファクト(色境界が斜めの場合はギザギザノ
イズ)の発生を抑圧することができる。
【0050】(第5実施形態)以下に本発明の第5実施
形態を説明する。第5実施形態では、上記高周波信号比
較手段が第1番目と第2番目以降の分光感度特性を持つ
光電変換領域からの信号の振幅の分散値を演算する分散
演算手段と、得られたそれぞれの分散値を比較する比較
手段とを備えていることを特徴とする。すなわち、各色
信号の高域情報を比較する手段として、Gの振幅の分散
とR、Bの振幅の分散の比較手段を用いるようにする。
【0051】上記のことを具体例を用いて説明する。図
7の(A)に示すようなベイヤー配列をなすn×m画素
の全画素配列において、以下の分散に関する式
【0052】
【数1】
【0053】を用いて各色R、G、Bごとに振幅の分散
を求める。次に第2番目以降の分光感度特性の信号振幅
の分散と第1番目の分光感度特性の信号振幅の分散(R
またはBの信号振幅の分散とGの信号振幅の分散の比)
を求め、この比の値が1より大きいか否かで上記した高
周波推定処理と補間処理とを切り替えるようにする(図
7の(B))。
【0054】上記第5実施形態によれば、Gが変化せず
R、Bの少なくとも一方が変化する画像におけるアーテ
ィファクトの発生を抑圧可能である。高域情報全てを比
較する場合よりも演算量が少なく、少ない処理時間で実
現可能になる。
【0055】(第6実施形態)以下に本発明の第6実施
形態を説明する。第6実施形態では、上記高周波信号比
較手段が第1番目と第2番目以降の分光感度特性を持つ
光電変換領域からの信号の振幅の最大値と最小値の差を
演算する演算手段と、得られたそれぞれの最大値と最小
値の差を比較する比較手段とを備えていることを特徴と
する。すなわち、高域情報を比較する手段として、Gの
最大値と最小値の差とR、Bの最大値と最小値の差とを
比較する手段を用いる。
【0056】より具体的には、第2番目以降の分光感度
特性の|信号最大値−信号最小値|と、第1番目の分光
感度特性の|信号最大値−信号最小値|との比(ここで
は、|RまたはBの最大値−RまたはBの最小値|と、
|Gの最大値−Gの最小値|との比を求め、この比の値
が1よりも小さい場合には補間処理を行い、1よりも大
きい場合には高周波推定処理を行うようにする(図
8)。
【0057】第6実施形態では上記した第5実施形態と
比較して、1ブロック中の少ない領域だけに最大振幅が
発生している場合には、1ブロック中の他の広い領域に
おいてアーティファクトが発生してしまう欠点がある
が、演算量が少なく、少ない処理時間で推定処理を実現
可能となる。
【0058】(第7実施形態)以下に本発明の第7実施
形態を説明する。第7実施形態では、上記高周波信号比
較手段が第1番目の分光感度特性を持つ光電変換領域か
らの信号の振幅の分散値を演算する分散演算手段と、得
られた分散値と閾値とを比較する分散値比較手段とを備
えていることを特徴とする。すなわち、G信号の分散値
を比較した結果、G信号の高域情報が閾値よりも低く、
ウェーブレット変換による高域情報の推定を用いた場合
と、キュービックやリニアなどの補間による場合とで画
素補間結果に大きな違いがない場合には、高域情報生成
を行わないキュービックやリニアなどの補間手段に適応
的に切り替えるようにする。
【0059】より具体的には、第2番目以降の分光感度
特性の信号振幅の分散と第1番目の分光感度特性の信号
振幅の分散(RまたはBの信号振幅の分散とGの信号振
幅の分散の比)を求め、この比の値が閾値(例えば1.
1あるいは1.2)よりも小さい場合には、上記した高
周波推定処理の代わりにキュービックやリニアなどの補
間処理に切り替えるようにする(図9)。
【0060】上記した第7実施形態によれば、第5実施
形態のように閾値を用いない場合よりも演算量が少な
く、ほぼ同等の結果を得ることが可能である。
【0061】(第8実施形態)以下に本発明の第8実施
形態を説明する。第8実施形態では、上記高周波信号比
較手段が第1番目の分光感度特性を持つ光電変換領域か
らの信号の振幅の最大値と最小値の差を演算する演算手
段と、得られた信号振幅の最大値と最小値の差と閾値と
を比較する比較手段とを備えていることを特徴とする。
G信号の高域情報が閾値よりも低くく、ウェーブレット
変換による高域情報の推定を用いた場合と、キュービッ
クやリニアなどの補間による場合とで画素補間結果に大
きな違いがない場合には、高域情報生成をしないキュー
ビックやリニアなどの補間手段に適応的に切り替えるよ
うにする。
【0062】より具体的には、第2番目以降の分光感度
特性の|信号最大値−信号最小値|と、第1番目の分光
感度特性の|信号最大値−信号最小値|との比(ここで
は、|RまたはBの最大値−RまたはBの最小値|と、
|Gの最大値−Gの最小値|との比を求め、この比の値
が閾値(例えば1.1あるいは1.2)よりも小さい場
合には、上記した高周波推定処理の代わりにキュービッ
クやリニアなどの補間処理に切り替えるようにする(図
10)。
【0063】上記した第8実施形態によれば、第6実施
形態のように閾値を用いない場合よりも演算量が少な
く、ほぼ同等の結果を得ることが可能である。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、推定に
用いる高域情報量に応じて周波数分解数を決定可能にし
たので、最小の演算時間となる少ない周波数分解数でそ
れ以上の分解数の場合とほぼ同等の画像が得られる信号
処理装置を提供することができる。
【0065】また、請求項2に記載の発明によれば、局
所領域の重心位置の違いによる、データの急激な変化部
分での偽色発生を抑圧可能な信号処理装置を提供するこ
とができる。
【0066】また、請求項3に記載の発明によれば、高
周波成分の推定が必要で有るにもかかわらず、高周波成
分の生成が行われない場合が少なくなる信号処理装置を
提供することができる。
【0067】また、請求項4に記載の発明によれば、少
なくとも1つの分光感度特性に関する信号の情報量が他
の分光感度特性より多い信号(例えばG信号)の高域情
報が、他の分光感度特性に関する信号(例えばR又はB
信号)よりも少ない場合であっても高域情報が減少せ
ず、かつ、他の分光感度特性に関する信号(例えばR又
はB信号)がもとから持つ画像の精細度が劣化せず、か
つ、情報量が同等の場合にキュービックやリニア補間を
行った場合には、同等の画像が少ない演算量で求まる信
号処理装置を提供することができる。
【0068】また、請求項5に記載の発明によれば、高
域情報全てを比較する場合と比較して、ほぼ同等の判断
が可能で、演算量が少なく、少ない処理時間で実現可能
な信号処理装置を提供することができる。
【0069】また、請求項6に記載の発明によれば、振
幅の分散を用いた場合と比較してほぼ同等の判断が可能
で、演算量が少なく、少ない処理時間で実現可能な信号
処理装置を提供することができる。
【0070】また、請求項7または請求項8に記載の発
明によれば、出力結果に大きな差が無い場合には、少な
い演算量で、処理を実現可能な信号処理装置を提供する
ことができる。
【0071】また、請求項9または請求項10に記載の
発明によれば、フーリエ変換等を用いて周波数分解する
よりも少ない処理時間、回路規模で実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の方法によりRの色信号成
分の高域情報を推定するまでの手順を説明するための図
である。
【図2】切り替え手段の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態を具体的に説明するため
の図である。
【図4】本発明の第2実施形態を具体的に説明するため
の図である。
【図5】本発明の第3実施形態を具体的に説明するため
の図である。
【図6】本発明の第4実施形態を具体的に説明するため
の図である。
【図7】本発明の第5実施形態を具体的に説明するため
の図である。
【図8】本発明の第6実施形態を具体的に説明するため
の図である。
【図9】本発明の第7実施形態を具体的に説明するため
の図である。
【図10】本発明の第8実施形態を具体的に説明するた
めの図である。
【図11】ベイヤー配列をなす全画素配列を示す図であ
る。
【図12】G画素を補間した画素配列に対してウェーブ
レット変換により周波数分解を行う手順を説明するため
の図である。
【符号の説明】
100 重心合わせ処理 101 周波数分解数の決定処理 102 ブロック分解処理 103 相関係数算出処理 104 周波数分解処理 105 補間処理 106 高周波成分推定処理 107 切り替え手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分光感度特性を持つ画像入力手段
    を持ち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の
    情報量が、他の分光感度特性に関する信号の情報量より
    多い信号を処理する信号処理装置において、 画素配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分光感度特
    性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電変換単位
    領域の数が、第2番目以降である他の分光感度特性をも
    つ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像入力手段
    と、 上記画像入力手段の所定領域からの信号を、その周波数
    成分に応じて複数に分解する周波数分解手段と、 この周波数分解手段から得られた、第1番目の分光感度
    特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号と、情報量が
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の低周波成分信号との間で、相関係数を算出する相関係
    数算出手段と、 この相関係数算出手段から得られた相関係数と、前記周
    波数分解手段から得られた第1番目の分光感度特性を持
    つ光電変換領域の高周波成分信号に基づいて、情報量の
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の高周波成分信号を生成する高周波成分信号生成手段
    と、 この高周波成分信号生成手段から得られた第2番目以降
    の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号
    と、情報量の少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ
    光電変換領域の低周波成分信号とを合成して、高精細な
    第2番目以降の出力信号を出力する周波数合成手段とを
    具備し、 上記周波数分解手段の周波数分解数を、第1番目の分光
    感度特性を持つ光電変換単位領域の数と、第2番目以降
    である他の分光感度特性を持つ光電変換単位領域の数と
    の間の比率に応じて決定することを特徴とする信号処理
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の分光感度特性を持つ画像入力手段
    を持ち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の
    情報量が、他の分光感度特性に関する信号の情報量より
    多い信号を処理する信号処理装置において、 画素配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分光感度特
    性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電変換単位
    領域の数が、第2番目以降である他の分光感度特性をも
    つ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像入力手段
    と、 上記画像入力手段の所定領域からの信号を、その周波数
    成分に応じて複数に分解する周波数分解手段と、 この周波数分解手段から得られた、第1番目の分光感度
    特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号と、情報量が
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の低周波成分信号との間で、相関係数を算出する相関係
    数算出手段と、 この相関係数算出手段から得られた相関係数と、前記周
    波数分解手段から得られた第1番目の分光感度特性を持
    つ光電変換領域の高周波成分信号に基づいて、情報量の
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の高周波成分信号を生成する高周波成分信号生成手段
    と、 この高周波成分信号生成手段から得られた第2番目以降
    の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号
    と、情報量の少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ
    光電変換領域の低周波成分信号とを合成して、高精細な
    第2番目以降の出力信号を出力する周波数合成手段とを
    具備し、 上記相関係数算出手段の2つの入力信号の所定領域にお
    ける各分光感度特性の画素の重心を等しくするための補
    間手段をさらに具備することを特徴とする信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の分光感度特性を持つ画像入力手段
    を持ち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の
    情報量が、他の分光感度特性に関する信号の情報量より
    多い信号を処理する信号処理装置において、 画素配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分光感度特
    性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電変換単位
    領域の数が、第2番目以降である他の分光感度特性をも
    つ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像入力手段
    と、 上記画像入力手段の所定領域からの信号を、その周波数
    成分に応じて複数に分解する周波数分解手段と、 この周波数分解手段から得られた、第1番目の分光感度
    特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号と、情報量が
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の低周波成分信号との間で、相関係数を算出する相関係
    数算出手段と、 この相関係数算出手段から得られた相関係数と、前記周
    波数分解手段から得られた第1番目の分光感度特性を持
    つ光電変換領域の高周波成分信号に基づいて、情報量の
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の高周波成分信号を生成する高周波成分信号生成手段
    と、 この高周波成分信号生成手段から得られた第2番目以降
    の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号
    と、情報量の少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ
    光電変換領域の低周波成分信号とを合成して、高精細な
    第2番目以降の出力信号を出力する周波数合成手段と、 1つの画像を複数のブロックに分解する画像分解手段と
    を具備し、 前記高周波成分信号生成手段は、前記画像分解手段によ
    り分解されたブロック毎に高周波成分信号を生成するこ
    とを特徴とする信号処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の分光感度特性を持つ画像入力手段
    を持ち、少なくとも1つの分光感度特性に関する信号の
    情報量が、他の分光感度特性に関する信号の情報量より
    多い信号を処理する信号処理装置において、 画素配列がベイヤー配列をなし、上記複数の分光感度特
    性のうち、第1番目の分光感度特性をもつ光電変換単位
    領域の数が、第2番目以降である他の分光感度特性をも
    つ光電変換単位領域の数の複数倍存在する画像入力手段
    と、 上記画像入力手段の所定領域からの信号を、その周波数
    成分に応じて複数に分解する周波数分解手段と、 この周波数分解手段から得られた、第1番目の分光感度
    特性を持つ光電変換領域の低周波成分信号と、情報量が
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の低周波成分信号との間で、相関係数を算出する相関係
    数算出手段と、 この相関係数算出手段から得られた相関係数と、前記周
    波数分解手段から得られた第1番目の分光感度特性を持
    つ光電変換領域の高周波成分信号に基づいて、情報量の
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の高周波成分信号を生成する高周波成分信号生成手段
    と、 この高周波成分信号生成手段から得られた第2番目以降
    の分光感度特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号
    と、情報量の少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ
    光電変換領域の低周波成分信号とを合成して、高精細な
    第2番目以降の出力信号を出力する周波数合成手段と、 上記周波数分解手段から得られた、第1番目の分光感度
    特性を持つ光電変換領域の高周波成分信号と、情報量が
    少ない第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域
    の高周波成分信号とを比較する高周波信号比較手段と、 キュービックやリニアーなどの高周波信号成分の推定に
    依らない補間手段と、 上記高周波信号比較手段における比較結果に応じて、上
    記高周波成分信号生成手段と上記周波数合成手段による
    高周波信号成分の推定処理と、キュービックやリニアー
    などの補間処理とを適応的に切り替える高周波推定方法
    切り替え手段と、 を具備することを特徴とする信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記高周波信号比較手段は、第1番目と
    第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域からの
    信号の振幅の分散値を演算する分散演算手段と、得られ
    たそれぞれの分散値を比較する比較手段とを具備する事
    を特徴とする請求項4記載の信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記高周波信号比較手段は、第1番目と
    第2番目以降の分光感度特性を持つ光電変換領域からの
    信号の振幅の最大値と最小値の差を演算する演算手段
    と、得られたそれぞれの最大値と最小値の差を比較する
    比較手段とを具備することを特徴とする請求項4記載の
    信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記高周波信号比較手段は、第1番目の
    分光感度特性を持つ光電変換領域からの信号の振幅の分
    散を演算する分散演算手段と、得られた分散値と閾値と
    を比較する分散値比較手段とを具備する事を特徴とする
    請求項4記載の信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記高周波信号比較手段は、第1番目の
    分光感度特性を持つ光電変換領域からの信号振幅の最大
    値と最小値の差を演算する演算手段と、この信号振幅の
    最大値と最小値の差と閾値とを比較する比較手段とを具
    備する事を特徴とする請求項4記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記周波数分解手段は、分布が局所的な
    関数を基底関数として周波数分解を行い、上記周波数合
    成手段は、分布が局所的な関数を基底関数として周波数
    合成を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1
    つに記載の信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記周波数分解手段はウェーブレット
    変換により周波数分解を行い、上記周波数合成手段は逆
    ウェーブレット変換により周波数合成を行うことを特徴
    とする請求項9記載の信号処理装置。
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