JPH0723227A - ノイズ除去装置 - Google Patents

ノイズ除去装置

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JPH0723227A
JPH0723227A JP14778493A JP14778493A JPH0723227A JP H0723227 A JPH0723227 A JP H0723227A JP 14778493 A JP14778493 A JP 14778493A JP 14778493 A JP14778493 A JP 14778493A JP H0723227 A JPH0723227 A JP H0723227A
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日出夫 北村
Hiroyuki Katada
裕之 堅田
Hiroyuki Akagi
宏之 赤木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便な処理で不要なノイズを除去するととも
に画質の劣化を生じさせないノイズ除去装置を提供す
る。 【構成】 圧縮画像データを、VLD部1、逆量子化部
2、逆直交変換部3により、もとの画像データに変換す
る。逆直交変換部3から出力された1つのブロックの画
像データをもとに、ブロック選択部5は、ブロック内の
隣接画素間の差分値の頻度分布を求め、頻度分布の違い
により、ブロック内にエッジを含むか否かを判定し、判
定結果をフィルタ処理部6へ出力する。RAM部4は逆
直交変換部3から出力される画像データを一旦記憶し、
フィルタ処理部6へ出力する。フィルタ処理部6はブロ
ック選択部5から出力される判定結果をもとに、ブロッ
ク内にエッジを含む場合はフィルタ処理を行ない、含ま
ない場合はそのまま出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノイズ除去装置に関
し、特に、複数のブロックに分割された画像データか
ら、各ブロックごとにノイズを除去するノイズ除去装置
に関するものであり、たとえば、テレビ会議、テレビ電
話など動画像信号を画素ブロックに分割し、画素ブロッ
クごとに変換等の演算、データ圧縮のための量子化を行
ない、ビットレートを低減してデジタル伝送する装置等
に適用されるノイズ除去装置である。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号の高能率符号化におい
て、画像データを複数のブロックに分割し、離散コサイ
ン変換(以下DCTと略す)を行なうDCT方式がよく
用いられている。DCT方式は圧縮率が適当な範囲であ
れば優れた符号化特性を示すが、高圧縮になってくる
と、DCT係数の量子化誤差の影響がブロック内に広が
る形で歪として現われ、画質劣化の大きな要因となって
いる。この歪はモスキートノイズと呼ばれ、画像データ
をブロックごとに分割し、各ブロックごとにDCTを行
ない画像データを転送する場合、エッジを含んだブロッ
クで顕著になる傾向がある。これは、コントラストの強
い信号のDCT係数が比較的高次の係数まで大きな値を
持っており、それが量子化によって切捨てられたり、誤
差を含むことで発生している。したがって、歪の特徴は
エッジの近傍にもやもやとしたパターンが発生するもの
となり、その周波数特性は広い帯域を示す。
【0003】上記のモスキートノイズを除去する方法と
しては、エッジ保存型平滑化フィルタが有効であり、中
心画素値をx(i、j)、その隣接画素値をx(i+
p、j+q)としたとき、以下に示す演算を行なうεフ
ィルタ等が知られている。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、Nは平滑化に用いる画素数を規定
する整数、C(p、q)はスケールファクタである。
【0006】しかし、εフィルタはモスキートノイズ除
去に効果がある一方で、画像中のすべてのブロックに適
応すると、画像本来の微細なテクスチャの部分が同時に
落ちてしまい、画質を劣化させる場合がある。したがっ
て、画質の特徴に応じて適応的にεフィルタを作用させ
る等の工夫が必要となってくる。
【0007】適応的にεフィルタを作用させる方法とし
て、福田(「変換符号化を用いた圧縮画像の歪除去に関
する検討」、1992年、画像符号化シンポジウム)に
より以下に説明するノイズ除去装置が提案されている。
上記の従来のノイズ除去装置では、注目ブロックがエッ
ジ近傍ブロックか否かの選択を、隣接するブロックの帯
域情報を用いて決定している。ブロックの帯域情報はD
CT係数から算出している。図13は、1つのブロック
におけるDCT係数の非零係数と帯域情報との関係を示
す図である。図13では、左上隅がDC成分を表わし、
遠ざかるにつれ高次成分を表わしている。たとえば、図
13に示すように、斜線部がDCT係数が非零である範
囲であったとすると、Bh、Bvがそれぞれ水平、垂直
方向の帯域情報となる。
【0008】図14は、注目ブロックと隣接ブロックと
の位置関係を示す図である。図14に示すように、1つ
の注目ブロックのまわりには、8つの隣接ブロックが存
在する。注目ブロックがエッジ近辺ブロックか否かを選
択する場合、上記の帯域情報Bh、Bvの大小関係をも
とに決定している。この判定結果をもとに、エッジ保存
型平滑化フィルタをモスキートノイズの目立つエッジ近
傍ブロックに適応的に作用させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法を用
いた従来のノイズ除去装置では、注目ブロックがエッジ
を含んだブロックであるか否かを判定するのに、注目ブ
ロックだけでなく隣接するブロックの情報まで利用して
いたので、エッジ判定の処理が複雑になり、回路規模が
大きくなったり、処理時間が長くなるという問題が発生
していた。
【0010】また、上記のように注目ブロックと隣接ブ
ロックとの帯域情報の差が大きければ注目ブロックがエ
ッジ近傍ブロックであると判定する場合、注目ブロック
と隣接ブロックのすべてにエッジが存在するような場合
には、帯域情報の差が小さくなり、注目ブロックをエッ
ジ近傍ブロックとして選択できなかった。したがって、
注目ブロックがエッジ近傍ブロックであるか否かを正確
に判定することができず、不必要な場合にまでエッジ保
存型平滑化フィルタを作用させる場合があり、画質を劣
化させるという問題も生じていた。
【0011】本発明は上記課題を解決するためのもので
あって、簡便な処理で、不要なノイズを除去するととも
に画質劣化を生じさせないノイズ除去装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のノイズ除去装置
は、ブロックごとの画像データをもとに、ブロックごと
に画像データがエッジを含むか否かを判別する判別手段
と、判別手段により判別された結果をもとに、ノイズを
除去するブロックを選択する選択手段とを含む。る選択
手段とを含む。
【0013】
【作用】本発明のノイズ除去装置においては、ブロック
ごとの画像データをもとに、画像データがエッジを含む
か否かを判別することができ、判別結果をもとにノイズ
を除去するブロックを選択することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例のノイズ除去装
置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の第1の実施例のノイズ除去装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0015】図1において、ノイズ除去装置は、VLD
(可変長復号)部1、逆量子化部2、逆直交変換部、R
AM(Random Access memory)4、ブロック選択部5、
フィルタ処理部6を含む。
【0016】VLD部1には、所定の変換が行なわれた
圧縮画像データブロックごとにが入力される。圧縮に用
いる変換としては、DCT、アダマール変換、フーリエ
変換等の直交変換が用いられているものとする。VLD
部1は入力した圧縮画像データに可変長復号化処理を行
ない、可変長符号化前の画像データに復号する。
【0017】逆量子化部2には、VLD部1で可変長復
号化をされた画像データが入力され、内部に備えられた
所定の量子化テーブルを参照しながら逆量子化処理を行
なう。この逆量子化処理により、所定の変換が施された
変換係数が生成される。
【0018】逆直交変換部3には、逆量子化部2により
逆量子化された変換係数が入力され、上記のDCT、ア
ダマール変換、フーリエ変換等の直交変換の逆直交変換
が行なわれ、もとの画像データが出力される。逆直交変
換部3で逆直交変換された画像データはRAM部4およ
びブロック選択部5へ出力される。
【0019】RAM部4では、入力された注目ブロック
の画像データについてフィルタ処理に必要となる画素値
を一時的に記憶しておく。記憶後所定のタイミングに従
い、フィルタ処理部6へ記憶した画素値を出力する。
【0020】ブロック選択部5は、入力された画像デー
タをもとに、後述するエッジ近傍ブロック(エッジを含
むブロック)判定方法により、入力された画像データの
ブロックがエッジを含むか否かを判定し、判定結果をフ
ィルタ処理部6へ出力する。
【0021】フィルタ処理部6では、ブロック選択部5
から出力された判定結果をもとに、RAM部4に記憶し
た画像値を用いてエッジ保存型平滑化フィルタによるモ
スキートノイズ除去を行なう。つまり、ブロック選択部
5から出力された判定結果がエッジ近傍ブロックである
ことを示す場合、内部のフィルタをオンし、所定のフィ
ルタ処理を行なう。一方、判定結果がエッジ近傍ブロッ
クでないことを示す場合、フィルタをオフし、入力され
た画像データをそのまま出力する。
【0022】次に、ブロック選択部5で行なわれるエッ
ジ近傍ブロック判別処理について以下に詳細に説明す
る。ブロック選択部5では、入力した画像データをもと
に、以下に示す式を用いて隣接画素間の差分値Tを求め
る。
【0023】
【数2】
【0024】ここで、A(i、j)(i=0、…、M−
1、j=0、…、N−1)はM×Nブロック内の画素値
である。
【0025】上記の隣接画素間の差分値Dの頻度分布H
は入力した画像データにエッジが含まれる場合、以下に
説明する特徴を示す。
【0026】以下、4つの典型的な頻度分布について説
明する。図2は、平坦な画像データを有するブロックの
差分値の頻度分布を示す図であり、図3は、エッジを含
んだ画像データを有するブロックの差分値の頻度分布を
示す図であり、図4は、高精細な画像データを有するブ
ロックの差分値の頻度分布を示す図であり、図5は、微
細なテクスチャの画像データを有するブロックの差分値
の頻度分布を示す図である。図2および図3に示すよう
に、平坦な画像データを有するブロックおよびエッジを
含んだ画像データを有するブロックは、頻度分布が0付
近に集中している。また、図5に示すように、微細なテ
クスチャの画像データを有するブロックも、頻度分布が
ほぼ0付近に集中している。一方、図4に示すように、
高精細な画像データを有するブロックは、頻度Hが大き
く分散しており、0付近の頻度が低い。また、図2、図
3、図5に示すように、エッジを含んだ画像データを有
するブロック(図3)は、他のブロックに比べて隣接画
素間の差分値Dが大きいものの頻度が高い。上記のよう
な近接画素間の差分値の頻度分布の特質を利用すること
により、エッジを含んだ画像データを有するブロックを
識別することが可能となる。
【0027】次に、上記の特質を利用したエッシ近傍ブ
ロック判別処理について以下に説明する。図6は、ブロ
ック選択部5の処理を説明するフローチャートである。
【0028】この処理はブロック選択部5内で実行さ
れ、所定のハードウェアまたは所定のソフトウェア等を
用いることにより実現することができる。
【0029】まず、ステップS1において、隣接画素間
の差分値Dの絶対値が第1しきい値t1より小さい条件
を満たす頻度H1を算出する。
【0030】次に、ステップS2において、第2しきい
値n1より頻度H1が小さいか否かを判断する。第2し
きい値n1が小さい場合、エッジ近傍ブロックの可能性
があるため、ステップS3へ移行する。一方、第2しき
い値n1が頻度H1以上である場合、現在判別している
ブロックは高精細な画像データを有するブロックである
と判定し、ステップS6へ移行する。
【0031】ステップS2において、しきい値n1が頻
度H1より小さいと判断した場合、ステップS3におい
て、差分値Dの絶対値が第3しきい値t2より大きい条
件を満たす頻度H2を算出する。
【0032】次に、ステップS4において、第4しきい
値n2が頻度H2より小さいか否かを判断する。第4し
きい値n2が頻度H2より小さい場合、ステップS5へ
移行し、その他の場合はステップS6へ移行する。
【0033】ステップS4において、第4しきい値n2
が頻度H2より小さいと判断された場合、ステップS5
において、注目ブロックがエッジ近傍ブロックであると
判断し、エッジ近傍ブロックであることを示すフラグを
立て、判定結果をフィルタ処理部6へ出力する。
【0034】ステップS2において、第2しきい値n1
が頻度H1以上であると判断した場合、および、ステッ
プS4において、第4しきい値n2が頻度H2以上であ
ると判断した場合、ステップS6において、注目ブロッ
クがエッジ近傍ブロックではないと判断し、エッジ近傍
ブロックでないことを示すフラグを立て、判定結果をフ
ィルタ処理部6へ出力する。
【0035】以上の処理により、画像データの隣接画素
間の差分値の頻度分布の特質を利用して、各ブロックに
エッジが含まれているか否かを判定し、ノイズ除去を行
なうブロックを選択することができ、エッジを含むブロ
ックのみから不要なノイズを除去し、その他のブロック
にはフィルタ処理を行なわないため、画質を劣化させ
ず、不要なノイズを除去することが可能となる。
【0036】また、本実施例では、1つのブロックの画
像データからエッジを含むか否かを判定しているので、
処理が簡略化され、回路規模の低減および処理の高速化
を実現することが可能となる。
【0037】また、上記実施例では、ステップS3およ
びS4ではブロック内の画像データの隣接画素間の差分
値の頻度を用いてエッジ近傍ブロックを識別したが、ブ
ロック内の画像データの画素値のダイナミックレンジを
用いても同様に判別することができる。これは、図3に
示すようなエッジを含んだ画像データを有するブロック
では、画素値のダイナミックレンジrが、図2、図5に
示す他のブロックの画素値のダイナミックレンジより大
きくなるので、適当な正の値Rをしきい値として設定
し、r>Rが真ならばエッジ近傍ブロックであると判定
し、偽ならばエッジ近傍ブロックではないと判定するこ
とが可能となる。
【0038】また、上記に述べた実施例では、エッジを
判定する際、2段階の判別を行なっているが、所定の重
み係数を用いてブロック内のすべての隣接画素間の差分
値Dについて、その絶対値と重み係数を掛けて足し合せ
た値wを用いることにより1回の判別でエッジを含むか
否かを判別することができる。図7は、隣接画素間の差
分値Dの絶対値と重み係数との関係の一例を示した図で
ある。図7に示すように、重み係数は隣接画素間の差分
値Dの絶対値が0になるとき最大となる。この重み係数
を用いて、エッジを含む画像データを有するブロックか
ら上記のwを求めた場合、wは他のブロックに比べて大
きくなるので、適当な正の値をしきい値Wとして設定
し、w>Wが真ならばエッジ近傍ブロックと判定し、偽
ならばエッジ近傍ブロックではないと判定することがで
きる。この結果、一度の判別でエッジを含むか否かを判
別することができるので、判別時の処理がさらに簡便な
ものとなる。
【0039】次に、本発明の第2の実施例のノイズ除去
装置について図面を参照しながら説明する。図8は、本
発明の第2の実施例のノイズ除去装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0040】図8において、ノイズ除去装置は、VLD
部1、逆量子化部2、逆直交変換部3、RAM部4、最
大値算出部15、ブロック選択部16、フィルタ処理部
6を含む。ここで、VLD部1、逆量子化部2、逆直交
変換部3、RAM部4、フィルタ処理部6は図1に示す
ものと同様の構成であるので、同一番号を付し、以下そ
の説明を省略する。
【0041】最大値算出部15には、逆量子化部2と逆
量子化された画像データの直交変換係数が入力される。
最大値算出部15は入力された直交変換係数をもとに、
直交変換係数の交流成分の最大値aを次式によって求め
る。
【0042】a=max|g(i、j)| …(3) (i=0、…、N−1、j=0、…、M−1、ただしi
=j=0を除く) ここで、g(i、j)は二次元直交変換により得られる
変換係数であり、g(0、0)は直流成分を表わしてい
る。上記の直交変換係数の交流成分の最大値aはブロッ
ク内にエッジが含まれている場合は含まれていない場合
と比べて大きな値となる。したがって、最大値aを所定
のしきい値と比較することにより、ブロック内にエッジ
が含まれているか否かを判別することが可能となる。
【0043】ブロック選択部16では、以下に説明する
処理を実行し、注目ブロックがエッジ近傍ブロックであ
るか否かを判定する。図9は、ブロック選択部16の処
理を説明するフローチャートである。
【0044】まず、ステップS11において、最大値算
出部15から出力された注目ブロックの直交変換係数の
交流成分の最大値aが入力される。
【0045】次に、ステップS12において、予め設定
してある所定のしきい値Tと最大値aを比較する。しき
い値Tが最大値aより小さい場合はステップS13へ移
行し、その他の場合はステップS14へ移行する。
【0046】ステップS12でしきい値Tが最大値aよ
り小さいと判断した場合、注目ブロックがエッジ近傍ブ
ロックであると判断し、エッジ近傍ブロックを表わすフ
ラグを立て、フィルタ処理部6へ出力する。
【0047】一方、ステップS12において、しきい値
Tが最大値aより小さくないと判断した場合、注目ブロ
ックはエッジ近傍ブロックではないと判断し、エッジ近
傍ブロックではないことを示すフラグを立て、フィルタ
処理部6へ出力する。
【0048】上記の処理により、ブロック選択部16
は、二次元直交変換により得られる変換係数g(i、
j)を用いて、注目ブロックにエッジが含まれているか
否かを判別することができる。
【0049】フィルタ処理部6は、ブロック選択部16
から出力される注目ブロックがエッジを含んだブロック
か否かを示すフラグを検出し、エッジ近傍ブロックを表
わしている場合は、RAM部4に記憶した画素値を用い
てエッジ保存型平滑化フィルタによるモスキートノイズ
除去を行ない、エッジ近傍ブロックを表わしていない場
合フィルタ処理を行なわないでそのまま出力する。
【0050】以上の処理により、本実施例のノイズ除去
装置では、逆直交変換する前の注目ブロックの変換係数
のみを用いて注目ブロックがエッジを含むか否かを判別
することができ、簡便な処理で画質を劣化させることな
くモスキートノイズを除去することが可能となる。
【0051】次に、本発明の第3の実施例のノイズ除去
装置について図面を参照しながら説明する。図10は、
本発明の第3の実施例のノイズ除去装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0052】図10において、ノイズ除去装置は、VL
D部1、逆量子化部2、逆直交変換部3、RAM部4、
特徴量算出部25、ブロック選択部26、フィルタ処理
部6を含む。VLD部1、逆量子化部2、逆直交変換部
3、RAM部4、フィルタ処理部6は、図1に示すもの
と同様の構成であるので、同一番号を付し、以下その説
明を省略する。
【0053】特徴量算出部25には、逆量子化部で逆量
子化されたN×M画素ブロックの直交変換係数が入力さ
れる。特徴量算出部25は、入力された直交変換係数を
用い、所定の領域に分割された分割領域ごとに各領域の
特徴量を算出する。図11は、注目ブロックの分割領域
の例を示す図である。図11に示すように、本実施例で
は、たとえば、3つの分割領域に分割する。図11の
(a)に示す領域P1は、縦方向にエッジが存在する場
合に対応したものであり、エッジが存在する場合、特徴
量として低次から横方向に大きな変換係数が生じる。図
11の(b)に示す領域P2は、横方向にエッジが存在
する場合に対応しており、エッジが存在する場合は、特
徴量として低次から縦方向に大きな変換係数が生じる。
図11の(c)に示す領域P3は、斜め方向にエッジが
存在する場合に対応しており、エッジが存在する場合
は、特徴量として低次から斜め方向に大きな変換係数が
生じる。各領域P1、P2、P3の特徴量としては、次
式に示す特徴量apkを用いる。
【0054】
【数3】
【0055】ここで、g(i、j)(i=0、…、N−
1、j=0、…、M−1)は二次元直交変換によって得
られる変換係数であり、npkは領域Pkに含まれる変
換係数の個数である。上式では、各領域ごとに変換係数
の絶対値の和をとっているが、直流成分はエッジ情報を
持たないので除外し、交流成分のみを用いている。上式
により得られた特徴量apkはエッジの有無により大小
の値を持つことになる。したがって、特徴量apkを所
定のしきい値と比較することにより、注目ブロックにエ
ッジが含まれているか否かを判別することが可能とな
る。特徴量算出部25は、上式に従い、各領域の特徴量
apkをブロック選択部26へ出力する。
【0056】ブロック選択部26は、特徴量算出部25
から入力された各領域の特徴量apkを用いて、注目ブ
ロックがエッジを含むか否かを判別する。図12は、ブ
ロック選択部26の処理を説明するフローチャートであ
る。
【0057】まず、ステップS21において、特徴量算
出部25から各領域の特徴量ap1、ap2、ap3が
入力される。
【0058】次に、ステップS22において、予め設定
された所定のしきい値T1と各領域の特徴量ap1、a
p2、ap3とを比較する。しきい値T1が各領域の特
徴量ap1、ap2、ap3のいずれかの1つより小さ
い場合は、注目ブロックがエッジを含んでいるので、ス
テップS23へ移行する。その他の場合は、注目ブロッ
クがエッジを含んでいないので、ステップS24へ移行
する。
【0059】ステップS22でしきい値T1が各領域の
特徴量ap1、ap2、ap3のいずれか1つより小さ
いと判断した場合は、ステップS23において、注目ブ
ロックはエッジ近傍ブロックであると判断し、エッジ近
傍ブロックを示すフラグを立て、フィルタ処理部6へ出
力する。
【0060】その他の場合は、ステップS24におい
て、注目ブロックはエッジ近傍ブロックではないと判断
し、エッジ近傍ブロックでないことを示すフラグを立
て、フィルタ処理部6へ出力する。
【0061】上記の処理により、注目ブロックの逆直交
変換前の直交変換係数のみを用いて注目ブロックがエッ
ジを含むか否かを判別することが可能となる。
【0062】フィルタ処理部6は、ブロック選択部26
から出力されるフラグに応答して、フラグが注目ブロッ
クがエッジ近傍ブロックであることを示す場合は、RA
M部4に記憶した画素値を用いてエッジ保存型平滑化フ
ィルタによるモスキートノイズ除去を行ない、エッジ近
傍ブロックでないことを示すフラグの場合は、フィルタ
処理を行なわず、そのまま出力する。
【0063】以上の処理により、注目ブロックの変換係
数のみを用いて、注目ブロックがエッジを含むか否かを
判別し、エッジを含む場合は、フィルタ処理を行ない、
含まない場合はフィルタ処理を行なわないため、簡便な
処理で画質を劣化させることなく、ノイズを除去するこ
とが可能となる。
【0064】
【発明の効果】本発明のノイズ除去装置においては、ブ
ロックごとの画像データを用いて、ブロック内にエッジ
を含むか否かを判別することができ、その判別結果をも
とにノイズを除去するブロックを選択することができる
ので、簡便な処理で、画質劣化を生じさせず不要なノイ
ズを除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のノイズ除去装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】隣接画素間の差分値と頻度との関係を示す第1
の図である。
【図3】隣接画素間の差分値と頻度との関係を示す第2
の図である。
【図4】隣接画素間の差分値と頻度との関係を示す第3
の図である。
【図5】隣接画素間の差分値と頻度との関係を示す第4
の図である。
【図6】本発明の第1の実施例のノイズ除去装置のブロ
ック選択部の動作を説明するフローチャートである。
【図7】隣接画素間の差分値の絶対値と重み係数との関
係を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例のノイズ除去装置の構成
を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施例のノイズ除去装置のブロ
ック選択部の動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施例のノイズ除去装置の構
成を示すブロック図である。
【図11】注目ブロックの分割領域の例を示す図であ
る。
【図12】本発明の第3の実施例のノイズ除去装置のブ
ロック選択部の動作を説明するフローチャートである。
【図13】DCT係数の非零係数と帯域情報との関係を
示す図である。
【図14】注目ブロックと隣接ブロックとの位置関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 VLD部 2 逆量子化部 3 逆直交変換部 4 RAM部 5 ブロック選択部 6 フィルタ処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/415 9070−5C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブロックに分割された画像データ
    から、各ブロックごとにノイズを除去するノイズ除去装
    置であって、 前記ブロックごとの前記画像データをもとに、前記ブロ
    ックごとに前記画像データがエッジを含むか否かを判別
    する判別手段と、 前記判別手段により判別された結果をもとに、ノイズを
    除去するブロックを選択する選択手段とを含むノイズ除
    去装置。
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