JPH0831511B2 - 基板の回転位置決め方法 - Google Patents

基板の回転位置決め方法

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JPH0831511B2
JPH0831511B2 JP63025423A JP2542388A JPH0831511B2 JP H0831511 B2 JPH0831511 B2 JP H0831511B2 JP 63025423 A JP63025423 A JP 63025423A JP 2542388 A JP2542388 A JP 2542388A JP H0831511 B2 JPH0831511 B2 JP H0831511B2
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正彦 秋月
博之 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、予め位置決め用のマークが設けられた基板
(半導体ウェハ、フォトマスク、レチクル等)を、オー
プンで回転制御する回転テーブルの上に載置した状態
で、極めて精密に回転位置決めを行なう方法に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種の方法は、例えば特開昭60−130742号公
報に開示されているように、ステップアンドリピート方
式の投影型露光装置におけるウェハグローバルアライメ
ント方式に採用されている。
このウェハグローバルアライメントのなかで特に重要
なことは、ウェハ上の離れた2ケ所に設けられたアライ
メントマークを検出して、ウェハを2次元移動させるス
テージの移動座標系に対して、ウェハを回転ずれなく位
置決めすること、すなわちウェハのθアライメントを行
なうことにある。特開昭60−130742号公報に掲げられた
方法では、ウェハ上の2ケ所のマークの間隔とほぼ等し
い2本のウェハアライメント顕微鏡を使って、それら2
つのマークが同時に検出されるように、ウェハステージ
上の回転テーブル(θステージ)を回転させている。こ
の場合、ウェハアライメント顕微鏡はレーザ走査型光電
顕微鏡として構成され、顕微鏡の検出領域内の中心に対
して、マークが例えばy方向(検出方向)にずれている
と、そのずれ量に応じたアライメント信号が得られる。
このアライメント信号に基づいてθステージの駆動モー
タをサーボ(クローズ)制御することにより、ウェハの
回転位置決めが行なわれる。従来の場合、2本の顕微鏡
のうち1本から得られるアライメント信号は、ウェハス
テージのy方向(検出方向)専用ステージ(yステー
ジ)のサーボ制御に使用され、他の1本の顕微鏡から得
られるアライメント信号はθステージのサーボ制御に使
用されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上の従来の技術では、y座標が等しく、かつx方向
に一定距離Lだけ離れた2本の顕微鏡を同時に使用する
ため、ウェハ上の2ケ所のマークもそれぞれの顕微鏡の
真下にくるように、2ケ所のマークのy座標値が等し
く、かつx方向に距離Lだけ離して作っておく必要があ
った。従って距離Lに達しないような小径のウェハ(例
えば2インチ以下)では、上記条件を満すマーク配置が
とれないため、ウェハの回転位置決め、所謂θアライメ
ントができないといった不都合があった。
そこで本発明は、このような問題点に鑑みてなされた
もので、2ケ所のマークの間隔がどのようなもの、従っ
て小径のウェハ等であっても、回転位置決めが可能な方
法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明では、上記問題点の解決のため、以下の各工程
を実施するようにした。
すなわち、所定の基準線(例えばx軸)と交差する検
出方向(y方向)に関して基板上の第1マーク(yマー
ク)の第1位置と、第2マーク(θマーク)の第2位置
とを単一のマーク検出器(yアライメント顕微鏡)によ
って検出する第1工程と、第1位置と第2位置との検出
方向(y方向)における差分が、所定範囲外(回転誤差
がほぼ零とみなせる範囲外)のとき、マーク検出器が第
1位置において第2マーク(θマーク)を検出するま
で、ウェハ等の基板を載置する回転テーブルを回転させ
る第2工程と、この回転の後、さらに第1マーク(Yマ
ーク)と第2マーク(θマーク)の検出方向(y方向)
の位置を、それぞれ第3位置、第4位置として検出する
第3工程と、 第3位置と第4位置のy方向における差分が、所定範
囲外のとき、第1位置と第3位置とのy方向の差分と第
2位置と第4位置とのy方向の差分との比を求め、該比
に基づいて、ウェハが基準線(x軸)と平行に位置決め
されたときに第2マーク(θマーク)、又は第1マーク
(yマーク)が位置すべきy方向の第5位置を算出する
第4工程と; マーク検出器が、その第5位置で第2マーク(θマー
ク)又は第1マーク(yマーク)を検出するまで、ウェ
ハを回転させる第5工程とを実施するように構成した。
また、第5工程の後、再度第3工程から繰り返し実施
することも可能とした。
〔作 用〕
予め、機械的にプリアライメントされた基板(ウェ
ハ)を回転テーブル上に載置した段階では、通常比較的
大きな回転誤差が残っている。このためyマークとθマ
ークのy方向(検出方向)のずれ量も大きく、yマーク
とθマークのx方向の間隔にもよるが、50〜200μm程
度の誤差が生じている。しかもそのずれ量(回転誤差
量)はローディングしたウェハ毎に異なるのが普通であ
る。
このようにyマーク、θマークの位置が設計上の位置
からずれていると、アライメント顕微鏡の検出領域が極
めて狭い(換言すれば、検出精度が高い)ことと関連し
て、1本の顕微鏡によるθアライメント時(回転テーブ
ル補正後)にマーク検出そのものも難しくなってくる。
本発明では、回転テーブルの中心とyマーク、θマー
クの夫々との位置関係を予め求め、その位置関係から補
正すべき回転テーブルの回転量を算出し、算出された回
転量だけ回転テーブルを回して平行出しを行なうという
手法は採用せずに、あくまでも、yマーク、θマークの
y方向の位置情報のみに基づいて、θアライメントする
ようにした。すなわち回転テーブルによってウェハを回
転させるときも、予測されるθマーク(又はyマーク)
のy方向位置に、アライメント顕微鏡を待機させてお
き、この顕微鏡がθマークを検出するまで、ウェハを回
転させるようにしたのである。このため回転テーブル自
体の回転量はエンコーダ等で何ら精密に計測する必要が
なくなる。
〔実施例〕
第1図は、本発明による位置決め方法を実施するのに
好適な投影型露光装置(ステッパー)の構成を示す。レ
チクル1は、レチクルホルダー2上に位置決めして保持
され、レチクル1の回路パターン等は投影レンズ3を介
して、半導体ウェハWに結像投影される。ウェハWは回
転テーブル4を介して2次元移動ステージ5に保持され
る。ステージ5はステージ駆動装置6によって、2次元
(x方向とy方向)に駆動され、回転テーブル4はステ
ージ5に対して、ウェハWをxy平面内で、微小回転させ
る。回転テーブル4もステージ駆動装置6によって駆動
される。ステージ干渉計7は、レーザビームを用いた光
波干渉測長器であり、ステージ5の2次元位置(座標
値)を逐次計測している。オフ・アクシス方式のウェハ
アライメント顕微鏡8は投影レンズ3の光軸と平行な光
軸を有し、投影レンズ3から一定間隔だけ離して設けら
れている。顕微鏡8は、ウェハW上のアライメントマー
クを観測し、測定装置10とともに、アライメントマーク
の位置ずれ(顕微鏡8の検出中心に対するマークのず
れ)を検出する。この位置ずれ情報と、ステージ干渉計
7からの座標値とに基づいて、制御装置10は、ステージ
駆動装置6内のモータ、ドライバー回路等にアライメン
トのために必要な指令を出力し、ステージ5、回転テー
ブル4を駆動する。
さて、第2図は、ウェハW上の各アライメントマーク
の配置を示し、x方向に所定間隔(任意の値でよい)で
設けられたy方向用の2つのYマークMy、θマークMθ
と、x方向用の1つのXマークMxとを代表的に示してあ
る。第2図中のxy座標は干渉計7によって規定されるも
のであり、このxy座標系のx軸に対して、YマークMyと
θマークMθとを結ぶ線分が平行になるように位置決め
(θアライメント)することによって、ウェハWのグロ
ーバルアライメントが達成される。
本実施例では、Yマーク、θマークはともにx方向に
伸びており、顕微鏡8、測定装置9により、両マークは
ともにy方向の位置ずれとして認識される。XマークMx
はθアライメントに直接関係しないので、ここではその
使い方の説明を省略する。
さて、第3図は、ウェハWと装置との平面的な配置関
係を示し、ウェハWは機械的なプリアライメントを行な
った後、回転テーブル4の上に載置される。ウェハW上
には、重ね合わせ露光されるべき4つのショットCPが形
成されており、ショットCP間のストリートライン上には
第2図で示したYマークMy、θマークMθ、及びXマー
クMxが設けられている。また第3図はウェハW上の左上
段のショットCPの中心を投影レンズ3の光軸(レチクル
中心)に合わせるようにステージ5を位置決めした状態
を示す。干渉計7の測長軸(レーザビームの中心)7x、
7yは座標系xyの各軸を測定し、その交点(原点)0に投
影レンズ3の光軸が通るように定められている。交点0
を中心とする円形領域3aは投影レンズ3のイメージフィ
ールドである。
回転テーブル4はステージ5上の回転軸4aを中心に回
転可能に設けられている。本実施例では、載置されたウ
ェハW上のマークMy、Mθの夫々から離れた点に回転中
心4aが位置し、しかもマークMyとMθを結ぶ線分のほぼ
延長線上に中心4aが位置するように定められる。尚、本
実施例のように中心4aは、マークMy、Mθの夫々に対し
て左側に位置するが、精度と時間を考慮すると、中心4a
とマークMyとのx方向の間隔はできるだけ離した方がよ
い。
さて、顕微鏡8は第1図では1本しか示していなかっ
たが、第3図に示すように、干渉系7のy方向測長用の
測長軸7y上に検出中心80yを有するy顕微鏡8yと、干渉
系7のx方向測長用の測長軸7x上に検出中心80xを有す
るx顕微鏡8yとが設けられている。本実施例ではy方向
の検出中心80yを有するy顕微鏡8yと、これに付随した
測定装置9を使い、マークMy又はMθを検出中心80yで
検出する。尚、顕微鏡8は光電顕微鏡タイプのものであ
り、検出中心80yとマークMy、又はMθが一致すると零
となり、その状態からわずかにはずれると、その方向と
量に応じた電圧となり、大きくはずれると再び零となる
アライメント信号(同期検波によるSカーブ信号)を出
力する。
次に本実施例の回転位置決め方法について説明する。
まず回転テーブル4を回転のニュートラル位置にセット
した後、ウェハWを外形基準でプリアライメントして、
回転テーブル4上にバキュームチャックする。
そして、YマークMyが顕微鏡8yの検出中心80y近傍に
位置するように、ステージ5を位置決めする。この際、
ウェハWはローテーションを起し、例えば第4図に示す
ように、マークMy、Mθを通る線分がl1のようにx軸に
対して傾いているものとする。第4図はウェハ上のマー
クMy、Mθによるローテーション補正の様子を誇張して
示したものである。
さて、顕微鏡8yは、検出中心80yにYマークMyが一致
するように、ステージ5をy方向に精密に位置決めす
る。そしてアライメント信号がマークMyをとらえたこと
をあらわすと、制御装置10はステージ干渉計7からステ
ージ5のy方向の位置Y1を読み取って記憶する。
次に、ステージ5をx方向に動かし、制御装置10は同
様にθマークMθが顕微鏡8yの検出中心80yと一致した
ときのステージ5のy方向の位置θを読み取って記憶
する。
ここで、制御装置10は位置Y1とθのy方向の差分を
求め、その差分が許容範囲内か否かをチェックする。許
容範囲内であればウェハローテーションはほぼ零とみな
され、以後のシーケンスは実行されない。しかし許容範
囲外のときは、位置Y1とθのy方向の位置関係と、回
転中心4aの配置とから、マークMθを位置Y1にもってく
るのに必要な回転テーブル4の回転方向を検出する。第
4図の場合、回転テーブル4は反時計方向に回転するよ
うに決定される。
次にステージ5のy座標を位置Y1に保ったまま、回転
テーブル4の反時計方向の回転によって、θマークMθ
が顕微鏡8yによって検出されるような位置にステージ5
をセットする。
次に、回転テーブル4を回転させて、θマークMθが
顕微鏡8yの検出中心80yと一致したところで、回転を停
止する。このときステージ5のy送りモータは干渉計7
のy方向の計測値(位置Y1)が変化しないようにサーボ
ロックされ、顕微鏡8yからのアライメント信号に応答し
て、回転テーブル4の駆動モータはサーボ制御される。
これによって、マークMyとMθを結ぶ線分はl1からl2
状態になる。ここで再度、θマークMθのy方向の位置
θを干渉計7から読み取って記憶するが、位置θ
実質的に位置Y1と同じである。
次に、YマークMyが顕微鏡8yによって検出されるよう
にステージ5を動かし、検出中心80yとYマークMyとが
一致するように、ステージ5のy送りモータをアライメ
ント信号に応答してサーボロックする。そして制御装置
10は、YマークMyのy方向の位置Y2を干渉計7から読み
取る。
制御装置10は位置Y2とθの差分の絶対値|Y2−θ2|
を求め、この差分が許容範囲内であれば、ローテーショ
ン補正が完了したものとして、以後のシーケンスを実行
しない。許容範囲外のとき制御装置10は、さらにローテ
ーション補正のシーケンスを実行し、先に求めた位置
Y1、θ、Y2、θに基づいて、マークMy、Mθがx軸
と平行な線分l3上に位置すべきy座標値Tを演算により
求める。一般にウェハのローテーション量は少なく1゜
以下であるので、簡単な近似計算でy座標値Tを求める
ことができる。その近似式は(1)式で与えられる。
こうしてy座標値Tが求められると、制御装置10は、
顕微鏡8yの検出中心80yが第4図中の線l3の位置で、θ
マークMθを検出できるように、ステージ5を位置決め
し、そこで位置サーボをかけてロックする。
尚、θマークMθのかわりにYマークMyを検出するよ
うにしても同様である。
そして次に、制御装置10は回転テーブル4の回転すべ
き方向を求め、顕微鏡8yの検出中心80yとθマークMθ
とが一致するまで回転テーブル4を回転させる。検出中
心80yとθマークMθとが一致したところで、制御装置1
0はθマークMθのy方向の位置θを読み込み、さら
にステージ5をx方向に動かし、検出中心80yとYマー
クMyとを一致させて、YマークMyのy方向の位置Y3を読
み込む。
次に制御装置10は、位置Y3とθの差分の絶対値|Y3
−θ3|を求め、この差分が所定の許容範囲内か否かをチ
ェックする。
ここで許容範囲内でないときは、再度、位置Y3
θ、Y2、θに基づいて同様のローテーション補正シ
ーケンスを繰り返す。
ここで本実施例のローテーション補正における式
(1)の一般的な式は以下のようになる。
(イ)1回目のローテーションアライメント時 この場合は、Y0をYマークMyの設計値、θをθマー
クMθの設計値、そしてY1を1回目のYマークの実測値
とすると、θマークの予測値Tは(2)式で表わされ
る。
T=Y1+(θ−Y0) ……(2) (ロ)2回目以降のローテーションアライメント時 この場合は、既にn−1(n≧2)回、回転テーブル
4(ウェハW)を回転させる平行出しの動作が行なわれ
ており、n−1回目の回転前のYマーク、θマークの実
測値を、それぞれYn-1、θn-1とし、回転後のYマー
ク、θマークの実測値をそれぞれYn、θnとすると、n
(n≧2)回目のθアライメントを行なう場合のθマー
クの予測値Tは(3)式で表わされる。
この式(3)はn−1回目の回転前と回転後のYマー
ク、θマークの移動量の比と、n−1回目の回転後とn
回目の回転後のYマーク、θマークの移動量の比とが等
しいという条件、及びn回目の回転後、Yマークとθマ
ークが同じy座標値になるという条件から導かれる。こ
の式(3)からθマークの予測値Tは、(4)式のよう
に表わされる。
従って、第3図に示したように、YマークMyとθマー
クMθとのウェハ上でのy座標値が設計上一致している
場合は、(4)式においてY0=θとなり、(5)式の
ように表わされる。
この(5)式のnに2を代入したものが先の(1)式
である。よって2回目のローテーション補正を行なって
位置Y3、θを求めた後、さらにローテーション補正を
繰り返す場合は、(5)式のnに3を代入して、n回目
にウェハを回転させたときのθマークの予測位置Tを求
めればい。
以上、本実施例では第3図に示すように、回転テーブ
ル4の回転中心4aは、YマークMyとθマークMθを結ぶ
線分の延長線(l1、l2、l3等)上、もしくはその近傍に
あるものとしたが、回転中心4aとθマークMθとの間の
x方向の距離が定められたとき、回転中心4aからYマー
クMyまでのx方向の間隔を大きくすれば、スループット
を向上でき、またYマークMyとθマークMθとのx方向
の間隔を大きくすれば、精度を向上させることができ
る。
また、回転中心4aが延長線(l1、l2、l3)上から大き
くずれている場合も、本発明は同様に実施できる。第5
図は回転中心4aがずれている場合を表わし、はじめのウ
ェハの回転位置は、YマークMy、θマークMθが線l3
にあるときである。
第5図に示す場合も、回転中心4aはYマークMy、θマ
ークMθのいずれからも離れているため、各マークの顕
微鏡8yとのアライメント(位置合わせと位置計測)と、
回転テーブル4の回転とを必要回数繰り返すことで、十
分な精度で追い込める。
また回転中心4aは、ウェハWに対して任意の位置でよ
く、例えばYマークMyとθマークMθとの中間位置、あ
るいはYマークMy(又はθマークMθ)の極近傍であっ
てもよい。
なお、ローテーションアライメントを繰り返していく
と、ウェハは次第にローテーションがとれてきて、式
(5)又は式(4)において、|Yn−Yn-1|及び|θ
θn-1|が次第に小さくなるため、当然|(Yn−Yn-1)−
(θ−θn-1)|も小さくなり、最後にはほぼ0にな
ってしまう。ところが、|(Yn−Yn-1)−(θ−θ
n-1)|は分母であるので、式(5)又は式(4)の右
辺は、無限大になってしまう。これを防ぐため、|(Yn
−Yn-1)−(θ−θn-1)|が非常に小さな値、例え
ば測定精度以下になるような場合は、式(6)を使用す
るとよい。
T=Yn+(θ−Y0) ……(6) ここで、Tはθマークの予測値である。
次に、本発明の第2の実施例について、第6図を参照
して説明する。先に第5図で説明したように、ウェハW
の回転中心4aが、延長線(l1、l2、l3等)上から離れる
と、ウェハWの回転に伴って各マークのx方向のずれが
大きくなってくる。このため、回転後のθマークMθ
(又はYマークMy)のy方向の予測位置に顕微鏡8yをも
ってくるだけでは、マークを取りのがすこともある。
そこで、YマークMy、θマークMθ及び回転中心4aと
の配置関係によって、本実施例では顕微鏡8yの待機位置
をy方向とx方向の両方向について考えるようにした。
y方向については、先の(4)式又は(5)式に基づ
いて予測値Tを算出できるので、以後x方向の座標値
(予測値)の求め方についてのみ説明する。
x方向の座標を求めるためには、予め何らかの方法で
回転中心4aの座標値(Xa、Ya)を知っておく必要があ
る。一般に機械的にプリアライメントされた基板の位置
誤差は、回転中心4aとYマークMy、θマークMθとの距
離に比べて微小なため、中心4aの座標は装置製造時の設
計値でよいが、ここでは回転中心4aを顕微鏡8yの検出中
心80yと一致するように、ステージ5を位置決めしたと
きの干渉計7の計測値を第6図のように座標値(Xa、Y
a)とする。まずYマークMyとθマークMθを結ぶ線l2
の状態で、YマークMyのy方向位置Ybを検出するととも
に、その時のx方向の位置Xbを干渉計7から読み取って
おく。次に、先の第1実施例のように、線l2をx軸と平
行な線l3まで回転させたときのYマークMyのy方向の位
置(予測値T)Ycを算出する。このときYマークMyのx
方向座標は、以下の方法によって容易に求められる。
まず、回転中心4aの座標を(Xa、Ya)とし、Yマーク
MyとθマークMθを結ぶ線l2の状態でのYマークMyの座
標を(Xb、Yb)、線l2をl3まで回転させたときのYマー
クMyの座標を(Xc、Yc)とする。また、回転中心4aとY
マークMyとを結ぶ線分の長さをLとすると、以下の各関
係が成り立つ。
中心が(Xa、Ya)で、半径Lの円CRの方程式は (x−Xa)+(y−Ya)=L2 ……(7) と表わせる。この円CRは、点(Xb、Yb)を通るから (Xb−Xa)+(Yb−Ya)=L2 ……(8) と表わされ、結局この式(7)、(8)より、この円CR
の方程式は (x−Xa)+(y−Ya) =(Xb−Xa)+(Yb−Ya) ……(9) である。この式より となる。そして座標(Xc、Yc)も当然この円CR上の点だ
から、上記式(10)にx=Xc、y=Ycを代入して となる。
つまり、Yc(予測値T)が求まれば、Xcも求まる。
すなわち、第1の実施例では、顕微鏡の待機位置を座
標値(Xb、Yc)にしていたものを、本実施例では、座標
値(Xc、Yc)にする。
これによってウェハ回転後に顕微鏡8yがYマークMyを
取りのがすことなく、確実なθアライメントが達成され
る。尚、以上の説明では、YマークMyをつかまえる場合
を掲げたが、θマークMθの場合も同様の演算によって
θマークMθのx方向の座標も求められる。
以上、本発明の各実施例では、Yマーク、θマークの
夫々を顕微鏡8yに対してアライメントする動作、すなわ
ち検出中心8θyに各マークを追い込むことを必要とし
たが、顕微鏡8のマーク検出方式によっては、必らずし
も追い込み動作を必要としない。例えば顕微鏡8の対物
レンズから静止したレーザビームをウェハWへ照射し、
ウェハ上にスリット状のビームを形成し、このビームに
対してウェハW(ステージ5)を移動させることによっ
て、マークMy、Mθを光電検出する場合は、干渉計7か
らの位置情報(計測パルス)に応答して、マークからの
光情報(散乱回折光)に応じた光電信号波形をサンプリ
ングする。このため、マークがスリット状ビームを横切
るようにy方向にステージ5をスキャンするだけで、後
は信号波形の電気的、又はソフトウェア的な処理で、マ
ークの位置検出の動作を行なうことができる。
このため、マークの位置を検出するときに、各マーク
と顕微鏡8yの検出中心80yとを一致させるようにウェハ
Wの位置を追い込む動作は必ずしも必要ではない。
さらに顕微鏡8は、投影レンズ3の光路外(オフ・ア
クシス)に別設されるために、ウェハ照明用の光の波長
域を自由に選べる。このことはウェハ表面のレジスト層
の影響によるマーク検出精度の劣化を小さく押えられる
点で有利である。
ただし、レチクル1と投影レンズ3、又は投影レンズ
3のみを介してウェハW上の各マークを検出するアライ
メント顕微鏡を用いても、各実施例と全く同様のシーケ
ンスが実行できることは言うまでもない。
また、先の(4)式からも明らかなように、Yマーク
MyとθマークMθのy方向の設計上の位置は、一致させ
ておく必要はなく、任意のもの(ただしx方向には離れ
ている)が使えるので、例えば2ケ所のマークMy、Mθ
のうち、予め定めておいたマークMθがプロセス等の影
響で破損していても、他の同種のマークを代替とするこ
とができる。
さらに、先の(4)式、(5)式中の回数nの最大値
(リミット値)、及びローテーションの許容範囲は、オ
ペレータによって設定可能とすることもできる。この場
合、許容範囲の設定がきびしく、かつ回数nの最大値
(リミット値)が小さいと、ローテーション補正を設定
回数行なっても、許容範囲に入らないこともある。この
場合は、設定された回数の実行後にさらに1回ローテー
ション補正を行ない、かつ回数オーバであることをオペ
レータに知らせる。
〔発明の効果〕
以上の様に本発明によれば、Yマーク、θマーク等の
ような2ケ所に設けられたマーク間の距離を自由に変え
て、ウェハのθアライメントを行なうことができるた
め、2インチウェハなどの小さなウェハでも適用でき
る。
また、単一のマーク検出器、例えばY顕微鏡のみ使用
し、θ顕微鏡は使用しないため、2つの検出器の精度の
違いによっておこる誤差が生じるおそれはない。
また、YマークとθマークはY顕微鏡とθ顕微鏡の下
に同時に来るように作っておく必要もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例による方法を実行するのに好
適な装置の構成を示す図、 第2図は、ウェハとウェハ上のグローバルアライメント
マークの配置を示す平面図、 第3図は、ステージ上のウェハとアライメント顕微鏡と
の配置を示す平面図、 第4図は、θアライメントによるウェハのローテーショ
ンの変化の過程を示す図、 第5図は、θアライメントによるローテーション変化の
過程の別の例を示す図、 第6図は、本発明の第2の実施例によるθアライメント
の過程を説明する図である。 〔主要部分の符号の説明〕 1……レチクル、2……レチクルステージ 3……投影レンズ、4……回転テーブル 5……ステージ、6……ステージ駆動装置 7……ステージ干渉計、 8……ウェハアライメント顕微鏡、 9……測定装置、10……制御装置、 W……ウェハ、80x、80y……検出中心、 4a……回転中心、My、Mθ、Mx……マーク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔だけ離れた位置決め用の第1マ
    ークと第2マークを有する基板を回転させて、該2ケ所
    のマークを結ぶ線分を所定の基準線に対してほぼ平行に
    位置決めする方法において、 前記基準線と交差する検出方向に関して、前記第1マー
    クの第1位置と前記第2マークの第2位置とを単一のマ
    ーク検出器によって検出する第1工程と; 前記第1位置と第2位置との前記検出方向における差分
    が所定範囲外のとき、前記マーク検出器が前記第1位置
    において前記第2マークを検出するまで前記基板を予め
    定められた点を中心に回転させる第2工程と; 該回転の後、前記マーク検出器によって前記第1マーク
    の検出方向に関する第3位置と、前記第2マークの検出
    方向に関する第4位置とを検出する第3工程と; 前記第3位置と第4位置との前記検出方向における差分
    が所定範囲外のとき、前記第1位置と第3位置との前記
    検出方向に関する差分と、前記第2位置と第4位置との
    前記検出方向に関する差分との比に基づいて、前記基板
    が平行に位置決めされたときに、前記第2マークもしく
    は第1マークが位置すべき前記検出方向の第5位置を演
    算する第4工程と; 前記マーク検出器が前記第5位置において前記第2マー
    クもしくは第1マークを検出するまで、前記基板を回転
    させる第5工程とを含むことを特徴とする基板の回転位
    置決め方法。
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